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JPH05202820A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

Info

Publication number
JPH05202820A
JPH05202820A JP1283092A JP1283092A JPH05202820A JP H05202820 A JPH05202820 A JP H05202820A JP 1283092 A JP1283092 A JP 1283092A JP 1283092 A JP1283092 A JP 1283092A JP H05202820 A JPH05202820 A JP H05202820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
intercooler
passage
air
heating means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1283092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Nakane
久典 中根
Yasushi Akatsuka
靖 赤塚
Kazuhiro Shiomi
和広 塩見
Tooru Niitani
透 二井谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1283092A priority Critical patent/JPH05202820A/ja
Publication of JPH05202820A publication Critical patent/JPH05202820A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過給機16下流側にインタクーラ19を配設
し、インタクーラ19をバイパスするバイパス通路13
を分岐接続して、バイパス通路13にインタヒータ25
をインタクーラ19と並列に配設する場合、吸気をイン
タクーラ19で冷却するときに、バイパス通路13内の
インタヒータ25で加熱された吸気が、インタクーラ1
9を通る吸気に吸引されないようにし、インタヒータ2
5で加熱するときに、過給機16からの吸気が動圧によ
りインタクーラ19に流入するのを抑制して、インタク
ーラ19又はインタヒータ25の一方の使用時に、吸気
流れの慣性による不使用側の影響を効果的に防止する。 【構成】 インタヒータ25下流側のバイパス通路13
にインタヒータ側開閉弁39を、またインタクーラ19
よりも上流側でバイパス通路13の上流端分岐部よりも
下流側の吸気通路10にインタクーラ側開閉弁37をそ
れぞれ配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの吸気装置
に関し、特に過給機により加圧された吸気を冷却するイ
ンタクーラの他に、吸気を加熱する加熱手段を備えたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平2―11962
3号公報等に示されるように、エンジンの吸気通路に吸
気を過給する過給機を設けるとともに、その過給機下流
側の吸気通路にインタクーラを設け、このインタクーラ
により過給機で昇温した吸気を冷却して、吸気の充填効
率を増大させるようにすることはよく知られている。
【0003】一方、例えば実開昭54―58512号公
報に示されるように、エンジンの低回転低負荷領域での
着火性や燃焼安定性を高めるために、吸気通路内の吸気
を加熱する吸気加熱手段を設けることも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら従来
の考え方を利用して、過給機下流側の吸気通路にインタ
クーラと吸気加熱手段とを並列に配設して、各々の吸気
通路に開閉弁を設け、これらの開閉弁をエンジンの運転
状態に応じて開閉切換えし、吸気を加熱する要求のある
エンジンの運転状態では、吸気を吸気加熱手段を通して
加熱した後、エンジンに供給する一方、冷却するときに
は、インタクーラを経由して供給するようにすると、吸
気の温度をエンジンの運転状態に応じて広い範囲で可変
とすることができる。
【0005】その場合、過給機からの吸気をインタクー
ラで冷却する状態では、エンジンに高出力が要求されて
いるので、吸気の抵抗をできるだけ小さくする狙いか
ら、インタクーラの配置される吸気通路をその上下流側
に対して滑らかに連続させるとともに、この吸気通路に
対しバイパス通路を分岐接続して、そのバイパス通路に
吸気加熱手段を配置することが考えられる。
【0006】しかし、インタクーラ又は加熱手段の一方
のみが使用されるので、各開閉弁の配置位置の如何によ
っては、吸気の流れによる慣性により、インタクーラで
冷却され又は加熱手段で加熱される吸気の温度がインタ
クーラ又は加熱手段の他方の不使用側機器の影響を受け
て不安定になるという問題が生じる。例えば、加熱手段
側の開閉弁を加熱手段上流側のバイパス通路に配置する
と、バイパス通路の下流側はインタクーラ側の吸気通路
に常時開放されているので、この加熱手段側の開閉弁を
閉じかつインタクーラ側開閉弁を開いて、吸気をインタ
クーラで冷却する状態では、上記加熱手段下流側のバイ
パス通路内にあって加熱手段により加熱されている吸気
が、インタクーラを通ってエンジンに流れる吸気に吸引
され易くなり、その結果、エンジンに供給される吸気の
温度を効率よく下げることができない。
【0007】また、インタクーラ側の開閉弁をインタク
ーラ下流側の吸気通路に配置したときには、このインタ
クーラは上流側の過給機に常時開放されるので、加熱手
段側の開閉弁を開きかつインタクーラ側開閉弁を閉じ
て、吸気を加熱手段で加熱する状態であっても、過給機
から吐出される吸気の動圧によりその一部がインタクー
ラに流入してインタクーラで冷却された後、バイパス通
路に流入するようになり、その結果、吸気温度の上昇に
ロスが生じる。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記のようにインタクーラの吸気通路
に対し吸気加熱手段の吸気通路がバイパス通路として並
列に分岐接続されている構造において、各吸気通路に配
置する開閉弁の位置を適切に設定することで、インタク
ーラ又は吸気加熱手段の一方の使用時、吸気流れの慣性
による不使用側の影響を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、インタクーラ側の開閉弁を、
インタクーラ上流側でバイパス通路上流端の分岐部より
も下流側の吸気通路に、また加熱手段側開閉弁は、加熱
手段下流側のバイパス通路にそれぞれ配設することとし
た。
【0010】すなわち、この発明では、吸気を過給する
過給機と、該過給機の下流側吸気通路に配設され、吸気
を冷却するインタクーラとを備えたエンジンにおいて、
上記インタクーラ上下流側の吸気通路間に分岐接続され
たバイパス通路と、このバイパス通路に上記インタクー
ラに対し並列になるように配置され、吸気を加熱する吸
気加熱手段と、この吸気加熱手段下流側のバイパス通路
に配置された加熱手段側開閉弁と、インタクーラよりも
上流側でバイパス通路の上流端分岐部よりも下流側の吸
気通路に配置されたインタクーラ側開閉弁とを設けたこ
とを特徴としている。
【0011】請求項2の発明では、燃料を吸気系の噴射
供給するインジェクタに対し、その噴射燃料の微粒化を
図るために供給されるアシストエアをインタクーラ及び
加熱手段の上流側から取り込むようにした。
【0012】すなわち、この発明では、上記請求項1の
エンジンの吸気装置において、燃料噴射供給用のインジ
ェクタの燃料吐出部に向けてアシストエアを供給するア
シストエア通路が設けられ、このアシストエア通路の上
流端は、インタクーラ及び吸気加熱手段よりも上流側の
吸気通路に接続されていることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明では、上記アシストエアを
冷間時に限り加熱手段下流側のバイパス通路から取るよ
うにした。
【0014】すなわち、この発明では、請求項2記載の
エンジンの吸気装置において、アシストエア通路の上流
端は、インタクーラ及び吸気加熱手段よりも上流側の吸
気通路と、吸気加熱手段と加熱手段側開閉弁との間のバ
イパス通路との双方に接続されていて、冷間時、吸気加
熱手段と加熱手段側開閉弁との間のバイパス通路からア
シストエアをインジェクタに供給するように構成されて
いることを特徴とする。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、加熱
手段側開閉弁が吸気加熱手段下流側のバイパス通路に配
置されているので、この加熱手段側の開閉弁を閉じかつ
インタクーラ側開閉弁を開いて、吸気をインタクーラで
冷却する状態では、加熱手段下流側のバイパス通路内に
あって加熱手段により加熱されている吸気が、インタク
ーラを通ってエンジンに流れる吸気に吸引されるのを閉
じた加熱手段側開閉弁によって阻止でき、エンジンに供
給される吸気の温度をロスなく下げることができる。
【0016】また、インタクーラ側開閉弁はインタクー
ラよりも上流側でバイパス通路の上流端分岐部よりも下
流側の吸気通路に配置されているので、加熱手段側開閉
弁を開きかつインタクーラ側開閉弁を閉じて、吸気を加
熱手段で加熱する状態では、過給機から吐出される吸気
が動圧によりインタクーラに流入しようとするのを開閉
弁で抑制して、バイパス通路に効果的に流入させること
ができ、加熱手段による吸気温度の上昇効果を確保でき
る。このようにして、インタクーラ又は吸気加熱手段の
一方の使用時に、吸気の流れの慣性による不使用側の影
響を防止できる。
【0017】請求項2の発明では、インジェクタの燃料
吐出部に向けてエアを供給するアシストエア通路の上流
端がインタクーラ及び吸気加熱手段よりも上流側の吸気
通路に接続されているので、インタクーラや加熱手段の
温度の影響を受けないアシストエアが得られ、アシスト
エア温度の安定化を図ることができる。
【0018】また、請求項3の発明では、冷間時のみ、
アシストエアが吸気加熱手段と加熱手段側開閉弁との間
のバイパス通路から供給されるので、吸気加熱のための
加熱手段を有効に利用してアシストエアを加熱でき、冷
間時でもインジェクタからの燃料の微粒化を図ることが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例の全体構成を示し、1は2
ロータ型のロータリエンジンで、このエンジン1は、各
々内周にトロコイド面を有する2つのロータハウジング
2,2と、該ロータハウジング2,2間及び各々の両側
に気密状に組み付けられた3つのサイドハウジング3,
3,…とを有し、この両ハウジング2,3に囲まれた各
空間には該各空間を燃焼室としての3つの作動室4,
4,…(1つのみ図示する)に区画形成するロータ5が
それぞれ収容されている。上記各ロータ5は出力軸6に
偏心回転運動可能に支持されており、このロータ5の偏
心回転運動により各作動室4で吸入、圧縮及び排気の各
行程を順に行わせて出力軸6を回転駆動するようにして
いる。7は出力軸6の前端部に取り付けられた冷却ファ
ンである。
【0020】上記中央のサイドハウジング3には、上記
各空間の吸気行程にある作動室4に連通する吸気ポート
としてのプライマリポート8,8が、また両側のサイド
ハウジング3,3の各々には同様のセカンダリポート9
がそれぞれ開口されている。これら各ポート8,9は、
吸気行程にある作動室4に吸気を供給する吸気通路10
の下流端部を構成している。すなわち、上記吸気通路1
0は、下流側部分が2つに分岐されていて各分岐部の下
流端部が中央のサイドハウジング3における各プライマ
リポート8とされたプライマリ通路11と、同様に下流
側部分が2つに分岐されていて各分岐部の下流端部が両
側のサイドハウジング3,3の各々におけるセカンダリ
ポート9とされたセカンダリ通路12とを備え、上記プ
ライマリ通路11及びセカンダリ通路12の集合部同士
は上流端で互いに集合されている。この吸気通路11の
上流端はエアクリーナ14に接続され、このエアクリー
ナ14下流側の吸気通路11には、吸入空気量(吸気
量)を検出するエアフローメータ15と、吸入空気を加
圧して過給するターボ過給機16の一半部を構成するコ
ンプレッサ17と、コンプレッサ17によって加圧され
た吸入空気を自動車の走行風と熱交換して冷却する空冷
式インタクーラ19と、吸気通路10を絞るスロットル
弁20とが上流側から順に配設され、このスロットル弁
20下流側で吸気通路10がプライマリ通路11及びセ
カンダリ通路12に分岐されている。
【0021】一方、エンジン1の各ロータハウジング2
には排気ポート21が形成され、この排気ポート21は
排気行程にある作動室4から排気ガスを排出する排気通
路22の上流端部を構成している。この排気通路22に
は上記過給機16の他半部を構成するタービン18と、
排気浄化装置23と、消音器24とが上流側から順に配
設されている。
【0022】上記インタクーラ19上流側で過給機16
のコンプレッサ17よりも下流側の吸気通路10と、イ
ンタクーラ19下流側でスロットル弁20上流側の吸気
通路10とは吸気通路の一部を構成するバイパス通路1
3により分岐接続されている。そのとき、過給機16の
コンプレッサ17から吐出された空気をインタクーラ1
9で冷却する状態では、エンジン1に高出力が要求され
ているので、その空気の抵抗をできるだけ小さくする狙
いから、図示の如く、インタクーラ19の配置される吸
気通路10はその上下流側に対して滑らかに連続され、
バイパス通路13は吸気通路10に対し略直角に折れ曲
がるように分岐接続されている。
【0023】上記バイパス通路13には吸気(空気)を
加熱する吸気加熱手段を構成するインタヒータ25が上
記インタクーラ19に対し並列になるように配設されて
いる。このインタヒータ25は、エンジン1におけるウ
ォータジャケット(図示せず)と冷却水配管26,27
を介して冷却水の循環可能に接続されており、インタヒ
ータ25において吸入空気をエンジン1の冷却水と熱交
換して加熱するようにしている。図1中、28はエンジ
ン1のウォータジャケットに冷却水の循環可能に冷却水
配管29,30によって接続されたラジエータで、復路
側冷却水配管29の途中にはウォータポンプ31が配設
されている。このウォータポンプ31上流側の冷却水配
管29と往路側冷却水配管30とはバイパス配管32に
より短絡され、このバイパス配管32と往路側冷却水配
管30との接続部には流路を切り換えるサーモスタット
33が配設されている。
【0024】そして、図2に示す如く、上記インタクー
ラ19は、車体前部のエンジンルーム34においてその
前端でラジエータ28の前側に、またインタヒータ25
はエンジン1上方にインタクーラ19に対し所定高さだ
け高くなる位置にそれぞれ配設されている。図2中、3
5は前輪である。
【0025】再び、図1に戻り、上記インタクーラ19
よりも上流側でバイパス通路13の上流端分岐部よりも
下流側の吸気通路10にはアクチュエータ36に駆動さ
れて該吸気通路10を開閉するバタフライ弁からなるイ
ンタクーラ側開閉弁37が、また上記インタヒータ25
下流側のバイパス通路13にはアクチュエータ38に駆
動されて該バイパス通路13を開閉するバタフライ弁か
らなるインタヒータ側開閉弁39がそれぞれ配設されて
いる。上記両アクチュエータ36,38はエンジンコン
トロールユニット51により作動制御されるように構成
され、コントロールユニット51には上記エアフローメ
ータ15の出力信号と、スロットル弁20下流側の吸気
負圧(ブースト)の信号と、エンジン回転数信号とを含
む各種の信号が入力されており、コントロールユニット
51により開閉弁37,39を開閉制御することで、吸
気のインタクーラ19での冷却又はインタヒータ25で
の加熱を択一的に選択するようにしている。具体的に
は、図4に示すように、エンジン1が低回転域でかつ吸
気負圧の低い低負荷域にあるときには、インタヒータ側
開閉弁39を開き、かつインタクーラ側開閉弁37を閉
じることで、吸入空気をバイパス通路13を通過させて
インタヒータ25で加熱し、その昇温した空気をエンジ
ン1に供給する一方、エンジン1が高回転域にあるとき
又は吸気負圧の高い高負荷域にあるときには、インタク
ーラ側開閉弁37を開き、かつインタヒータ側開閉弁3
9を閉じることで、吸入空気をストレートな吸気通路1
0の通過によりインタクーラ19で冷却してエンジン1
に供給するようにしている。
【0026】また、上記各プライマリポート8近傍のプ
ライマリ通路11にはそれぞれ燃料を噴射供給する燃料
供給手段としてのインジェクタ40が配設され、この各
インジェクタ40は上記コントロールユニット51によ
り作動制御される。各インジェクタ40は、図3に拡大
詳示するように、プライマリ通路8の壁部に貫通形成し
た取付孔42に燃料噴射方向がプライマリ通路8の中心
線方向と斜めに交差しかつ下流側に向くようにシール部
材43を介在させて取り付けられている。シール部材4
3の下方の取付孔42には円筒状のスリーブ44がイン
ジェクタ40との間に間隙をあけて嵌装され、このスリ
ーブ44の外周と取付孔42の側面との間には環状空間
45が形成されている。また、スリーブ44にはその内
部のインジェクタ40の燃料吐出口41に対応する位置
に、スリーブ44外の上記環状空間45とスリーブ44
内とを連通する多数の小孔46,46,…が円周方向に
間隔をあけて形成されている。上記環状空間45はプラ
イマリ通路8の壁部に形成したアシストエア通路47に
連通されている。このアシストエア通路47は、上記イ
ンジェクタ40の燃料吐出口41に向けてエアを供給し
て噴射燃料の微粒化を図るためのもので、図1に示すよ
うに、その上流部は2つに分岐され、一方のアシストエ
ア通路47の上流端は上記インタクーラ19及びインタ
ヒータ25よりも上流側である、エアフローメータ15
と過給機16のコンプレッサ17との間の吸気通路10
に、また他方のアシストエア通路47の上流端はインタ
ヒータ25とインタヒータ側開閉弁39との間のバイパ
ス通路13にそれぞれ接続されている。また、バイパス
通路13に接続されたアシストエア通路47にはコント
ロールユニット51により作動制御されるデューティソ
レノイド弁48が配設されており、このデューティソレ
ノイド弁48を制御することで、冷間時、インタヒータ
25とインタヒータ側開閉弁39との間のバイパス通路
13からインタヒータ25により加熱されたアシストエ
アをインジェクタ40に供給するようになされている。
【0027】次に、上記実施例の作用について説明す
る。インタクーラ側及びインタヒータ側開閉弁37,3
9がコントロールユニット51によりエンジン1の運転
領域に応じて開閉制御され、吸気を加熱する要求のある
エンジン1の低回転低負荷時には、インタヒータ側開閉
弁39が開きかつインタクーラ側開閉弁37が閉じられ
る。この状態では、過給機16からの吐出空気はインタ
クーラ19をバイパスするバイパス通路13に流れ、こ
のバイパス通路13のインタヒータ25でエンジン冷却
水との熱交換により加熱された後、スロットル弁20を
経由してエンジン1に供給される。
【0028】そのとき、上記閉弁状態にあるインタクー
ラ側開閉弁37はインタクーラ19よりも上流側でバイ
パス通路13の上流端分岐部よりも下流側の吸気通路1
0に配置されているので、過給機16から吐出される空
気が動圧により、滑らかに連続している吸気通路10を
通ってインタクーラ19に流入しようとしても、そのこ
とを上記インタクーラ側開閉弁37で規制して、同空気
をバイパス通路13に効果的に流入させることができ
る。その結果、過給機16から吐出される空気の一部が
インタクーラ19に流入して冷却されるのを有効に防止
して、インタヒータ25による吸気温度の上昇効果を確
保でき、燃料の着火性を高めかつ燃焼速度を速くして燃
焼安定性を確実に向上させることができる。
【0029】一方、吸気を冷却する要求のあるエンジン
1の高回転時又は高負荷時には、インタクーラ側開閉弁
37が開きかつインタヒータ側開閉弁39が閉じられ
る。この状態では、過給機16からの吐出空気は上記の
ようにバイパス通路13に流入せず、インタクーラ19
のある吸気通路10をストレートに流れ、インタクーラ
19で自動車の走行風との熱交換により冷却された後、
エンジン1に供給される。
【0030】そのとき、上記インタヒータ側開閉弁39
がインタヒータ25下流側のバイパス通路13に配置さ
れているので、インタヒータ25下流側のバイパス通路
13内にあってインタヒータ25により加熱状態にある
空気が、インタクーラ19のある吸気通路10を通って
エンジン1に流れる空気に吸引されようとしても、その
ことは上記閉じたインタヒータ側開閉弁39によって阻
止することができる。その結果、インタヒータ25から
の昇温空気の混入による空気温度の上昇をなくして、エ
ンジン1への吸気の温度を所期のとおり下げることがで
き、吸気の充填効率を上げてエンジン1の出力を増大さ
せることができる。しかも、インタクーラ19の配置さ
れる吸気通路10がその上下流側に対して滑らかに連続
しているので、上記インタクーラ19に流れる空気の抵
抗を減らして、エンジン1の高出力を得ることができ
る。
【0031】したがって、この実施例では、上記のよう
にインタクーラ19又はインタヒータ25の一方の使用
時に、吸気流れの慣性による不使用側の影響を確実に防
止することができる。
【0032】また、図2に示す如く、エンジンルーム3
4内においてインタヒータ25がインタクーラ19より
も高い位置に配置されているので、インタクーラ19で
冷却された空気とインタヒータ25で加熱された空気と
の温度差に起因する密度差からの対流が生じ難くなり、
上記不使用側の影響をさらに効果的に防止できる。
【0033】さらに、この実施例では、以上のようなエ
ンジン1の運転中、アシストエア通路47により各イン
ジェクタ40の燃料吐出口41に向けてアシストエアが
供給され、このアシストエアにより燃料の微粒化が図ら
れる。そして、冷間時以外の通常の状態では、上記アシ
ストエア通路47上流部のデューティソレノイド弁48
が閉じられて、アシストエア通路47の上流端はインタ
クーラ19及びインタヒータ25よりも上流側である、
エアフローメータ15と過給機16のコンプレッサ17
との間の吸気通路10に連通され、このことでインタク
ーラ19やインタヒータ25の温度の影響を受けない、
外気温度と同等のアシストエアが各インジェクタ40に
供給され、アシストエア温度の安定化を図ることができ
る。
【0034】これに対し、冷間時には、上記デューティ
ソレノイド弁48が開かれ、インタヒータ25とインタ
ヒータ側開閉弁39との間のバイパス通路13からイン
タヒータ25により加熱されたアシストエアがインジェ
クタ40に供給される(詳しくはエアフローメータ15
と過給機16のコンプレッサ17との間の吸気通路10
から供給されるエアとミックスされたアシストエアが供
給される。また、デューティソレノイド弁48の開度制
御によりアシストエアの温度を積極的にコントロールす
ることもできる)。このため、アシストエアを加熱する
ための専用の加熱装置を要することなく、吸気加熱のた
めに設けられたインタヒータ25を有効に利用してアシ
ストエアを加熱でき、冷間時におけるインジェクタ40
からの燃料の微粒化を図ることができる。
【0035】尚、本発明はレシプロエンジンにも適用す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、過給機下流側の吸気通路にインタクーラを配設
するとともに、このインタクーラをバイパスするバイパ
ス通路を分岐接続して、そのバイパス通路に吸気加熱手
段をインタクーラと並列に配設し、吸気加熱手段下流側
のバイパス通路に加熱手段側開閉弁を配設する一方、イ
ンタクーラよりも上流側でバイパス通路の上流端分岐部
よりも下流側の吸気通路にインタクーラ側開閉弁を配設
したことにより、吸気をインタクーラで冷却する状態で
は、バイパス通路内にあって加熱手段により加熱されて
いる吸気が、インタクーラを通ってエンジンに流れる吸
気に吸引されるのを閉じた開閉弁によって阻止する一
方、加熱手段で加熱する状態では、過給機から吐出され
る吸気が動圧によりインタクーラに流入しようとするの
を開閉弁で抑制して、バイパス通路に効果的に流入させ
ることができ、インタクーラ又は吸気加熱手段の一方の
使用時に、吸気の流れの慣性による不使用側の影響を効
果的に防止することができる。
【0037】請求項2の発明によると、燃料噴射供給用
のインジェクタの燃料吐出部に向けてエアを供給するア
シストエア通路の上流端を、インタクーラ及び吸気加熱
手段よりも上流側の吸気通路に接続したので、アシスト
エアをインタクーラや加熱手段の温度の影響を受けない
一定温度として、その温度の安定化が図れる。
【0038】請求項3の発明によれば、アシストエア通
路の上流端を、インタクーラ及び吸気加熱手段よりも上
流側の吸気通路と、吸気加熱手段と加熱手段側開閉弁と
の間のバイパス通路との双方に接続し、冷間時、アシス
トエアをインジェクタに吸気加熱手段と加熱手段側開閉
弁との間のバイパス通路から供給するようにしたので、
吸気加熱のための加熱手段を有効に利用してアシストエ
アを加熱しながら、冷間時におけるインジェクタからの
燃料の微粒化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示す説明図であ
る。
【図2】自動車におけるインタクーラ及びインタヒータ
の配置レイアウトを示す概略側面図である。
【図3】インジェクタの燃料噴射部分の構造を示す拡大
断面図である。
【図4】インタクーラ及びインタヒータの作動領域を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン 10 吸気通路 13 バイパス通路 16 過給機 19 インタクーラ 20 スロットル弁 25 インタヒータ(吸気加熱手段) 37 インタクーラ側開閉弁 39 インタヒータ側開閉弁(加熱手段側開閉弁) 40 インジェクタ 41 燃料吐出口 47 アシストエア通路 51 エンジンコントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二井谷 透 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気を過給する過給機と、該過給機の下
    流側吸気通路に配設され、吸気を冷却するインタクーラ
    とを備えたエンジンにおいて、 上記インタクーラ上下流側の吸気通路間に分岐接続され
    たバイパス通路と、 上記バイパス通路に上記インタクーラに対し並列になる
    ように配置され、吸気を加熱する吸気加熱手段と、 上記吸気加熱手段下流側のバイパス通路に配置された加
    熱手段側開閉弁と、 インタクーラよりも上流側でバイパス通路の上流端分岐
    部よりも下流側の吸気通路に配置されたインタクーラ側
    開閉弁とを設けたことを特徴とするエンジンの吸気装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、 燃料噴射供給用のインジェクタの燃料吐出部に向けてア
    シストエアを供給するアシストエア通路が設けられ、 上記アシストエア通路の上流端は、インタクーラ及び吸
    気加熱手段よりも上流側の吸気通路に接続されているこ
    とを特徴とするエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、 アシストエア通路の上流端は、インタクーラ及び吸気加
    熱手段よりも上流側の吸気通路と、吸気加熱手段と加熱
    手段側開閉弁との間のバイパス通路との双方に接続され
    ていて、 冷間時、吸気加熱手段と加熱手段側開閉弁との間のバイ
    パス通路からアシストエアをインジェクタに供給するよ
    うに構成されていることを特徴とするエンジンの吸気装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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