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JPH05196229A - 燃焼器具の煤詰まり安全装置 - Google Patents

燃焼器具の煤詰まり安全装置

Info

Publication number
JPH05196229A
JPH05196229A JP834792A JP834792A JPH05196229A JP H05196229 A JPH05196229 A JP H05196229A JP 834792 A JP834792 A JP 834792A JP 834792 A JP834792 A JP 834792A JP H05196229 A JPH05196229 A JP H05196229A
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JP
Japan
Prior art keywords
soot
heat exchanger
combustion
burner
detector
Prior art date
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Granted
Application number
JP834792A
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English (en)
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JP3094615B2 (ja
Inventor
Koji Ito
孝二 伊藤
Hiroshi Kawasaki
廣志 川崎
Seiichi Okawa
清一 大川
Naoki Kotani
直樹 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP04008347A priority Critical patent/JP3094615B2/ja
Publication of JPH05196229A publication Critical patent/JPH05196229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094615B2 publication Critical patent/JP3094615B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器が未燃の燃料から分解した炭素の付
着後、炭化して煤詰りしたとき、運転上危険な状態に到
達する以前に煤詰りの度合いを検出し、燃焼器具が煤詰
りした使用末期等における安全運転を提供する。 【構成】 バーナ5が燃焼発停時等に発生する炭素が熱
交換器9の熱吸収用のフィン6や加熱パイプ7、排気口
9a等に付着し、燃焼火炎Fの熱により炭化して煤が堆
積して燃焼ガスの排気を閉塞する。この排気閉塞が進行
すると通常の給湯燃焼中にも送風ファン16が供給する
バーナ5の燃焼用空気が不足し、熱交換器9は加速度を
増して煤が急速に、多量に付着堆積し、燃焼室8の損傷
等を発生して危険な状態に到る。効率判定回路22とフ
ァン電流判定回路23は、煤の付着堆積の度合いに応じ
てこの危険な状態を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスや石油燃料を熱源と
する給湯器、温水循環式暖房装置の加熱器、浴槽水の循
環加熱器、温風循環式暖房器等の燃焼器具に関し、特に
水や空気を瞬間的に通水加熱する熱交換器が煤詰りした
とき安全な運転を入手できる装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼器具の熱交換器は、
バーナの燃焼開始および停止等の発停時に不完全燃焼を
生じ、燃料としてのガスや石油から未燃の炭素等を出し
て熱交換器の燃焼熱吸収用のフィン等に付着させ、バー
ナの燃焼状態を悪化させていた。そして、未燃炭素はい
わゆる煤として燃焼中にも発生するようになり、フィン
等の煤詰りが加速して熱交換器の熱吸収率としての熱効
率が低下する。この熱吸収率の低下は熱交換器の燃焼室
温度を異常に上昇し、過昇温度検出器を燃焼室側壁外周
等に備えて過昇温度を検出し、危険な運転として運転禁
止の処置を取っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では過昇温度検出器が異常検出時には既に使用上危険
な状態、例えば燃焼室が局部的に破損して燃焼ガスが器
具内の部品を過熱し、火災危険等に到ることがあった。
このため、過昇温度検出器の検出温度を下げると異常で
ないにも拘らず検出して誤動作する不具合いがあり、熱
交換器の煤詰りによる危険を効果的に回避する手段が望
まれていた。
【0004】そこで、本発明は熱交換器の煤詰りにより
危険に到る以前に、煤詰りの度合いを検出できる燃焼器
具の煤詰り安全装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するために、本発明による燃焼器具の煤詰り安全装置の
第1手段は、熱交換器への入水温度を検出する入水温度
検出器および通水流量を検出する水量検出器および入水
を加熱するバーナと、バーナへの燃料供給量を調節する
燃料制御手段と、熱交換器からの出湯温度を検出する湯
温検出器および設定する温度設定器と、前記各検出器と
湯温設定器からの信号を受信し、熱交換器の加熱負荷を
演算して燃料制御手段へ燃料供給量調節の指示信号を出
力する燃焼量指示器および熱交換器の熱効率を演算して
熱交換器がバーナからの燃焼ガス通路に煤詰りした度合
いを判定する煤詰り効率判定器を備えたものである。
【0006】また、本発明の第2手段は、熱交換器を通
過する水または空気を加熱するバーナと、バーナで燃焼
する燃料供給量を調節する燃料制御手段および空気供給
量を回転数制御して調節する送風ファンと、燃焼指示信
号を受信して燃料制御手段の燃料供給量と送風ファンの
空気供給量の指示信号を出力する燃焼量指示器と、燃焼
量指示器の指示信号に応じて燃料制御手段への駆動信号
および送風ファンへの所定回転数の駆動信号を出力する
駆動手段と、送風ファンの回転数を検出する回転数検出
器と、熱交換器がバーナからの燃焼ガス通路に煤詰りし
た度合いに応じて変化し、送風ファンが所定回転数を維
持する駆動手段からの駆動信号を検出するファン駆動電
流検出器と、回転数検出器とファン駆動電流検出器の検
出信号を受信して前記熱交換器が煤詰りした度合いを判
定する煤詰り電流判定器を備えたものである。
【0007】さらに、本発明の第3手段は、熱交換器を
通過する水または空気を加熱するバーナと、バーナへ空
気供給する送風ファンと、送風ファンへ駆動信号を出力
する駆動手段と、送風ファンの回転数を検出する回転数
検出器と、駆動手段の駆動電圧信号を検出するファン駆
動電圧検出器と、回転数検出器とファン駆動電圧検出器
の検出信号を受信して前記熱交換器が煤詰りした度合い
を判定する煤詰り回転数判定器を備えたものである。
【0008】
【作用】上記した第1手段によると、本発明の燃焼器具
の煤詰り安全装置は、熱交換器がバーナの燃焼熱を吸収
するフィン等の燃焼ガス通路に未燃の燃料により煤詰り
の状態を進行させると、煤詰り効率判定器が入水温度検
出器、水量検出器、湯温検出器からの各検出信号を受信
して熱交換器の熱出力を演算する。また、燃焼量指示器
がバーナへ燃料供給量を指示するときに演算した加熱負
荷に対応する熱入力で除算し、熱交換器の熱効率を演算
する。
【0009】一方、煤詰り効率判定器は熱交換器のフィ
ン等の煤詰りの度合いに応じた熱効率の実験データを基
にし、熱交換器がフィン等の煤詰りにより異常に過熱さ
れて大きな熱応力や高温酸化等を生じ、亀裂や破損等に
より高温の燃焼ガスを熱交換器より他の器具内に漏洩
し、火災危険に到る以前の、未だ安全なときの所定熱効
率を予め比較基準として入力されている。そして、運転
中は熱交換器の熱効率を演算すると所定熱効率と比較
し、前記危険に到る前に所定熱効率を検出でき、煤詰り
の度合いに応じて予告、警告、禁止処置等に周到に活用
し、運転の安全性を確保できる。
【0010】また、上記第2手段によると本発明は、熱
交換器のフィン等が煤詰り状態を進行させると、駆動手
段は燃焼量指示器からの指示信号に応じて送風ファンの
回転数を所定回転数に維持させる。このとき、フィン等
の煤詰りの度合いに応じて送風ファンは送風抵抗が増大
し、送風量を低下して仕事量が煤詰りの少いときよりも
次第に減少して行く。そして、駆動手段の送風ファン駆
動電流も前記仕事量に比例して低下する。一方、煤詰り
電流判定器は前記第1手段に説明した所定熱効率と同様
に、熱交換器が亀裂や破損を生じて火災危険に到る以前
の未だ安全なときの所定回転数に該当する所定駆動電流
値を予め比較基準として入力されている。そこで、煤詰
り回転数判定器はこの比較基準とファン駆動電流検出器
の検出信号を比較し、前記危険に到る前に所定駆動電流
を検出でき、フィン等の煤詰りの度合いに応じて予告、
警告、禁止処置等に周到に活用し、運転の安全性を確保
できる。
【0011】さらに、上記した第3手段によると本発明
は、熱交換器がバーナの燃焼ガス通路に煤付着して排気
閉塞を生じると、回転数検出器とファン駆動電流検出器
の検出信号を受信した煤詰り回転数判定器は、ファン駆
動電圧の検出信号に応じた所定回転数と回転数検出器が
検出した検出回転数を比較し、両回転数の偏差に応じて
熱交換器の煤詰り度合いを判定でき、前記両手段と同様
の効果を入手できる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に示した具体的な実施例によ
り、本発明による燃焼器具の煤詰り安全装置について更
に詳しく説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例として、ガスを燃
料とする瞬間加熱式の給湯器を示し、水道管等から給水
を受ける給水路1は、給水流量を検出する水量検出器
2、給水温度を検出する入水温度検出器3を備え、熱交
換器4に給水する。熱交換器4はバーナ5の燃焼熱を吸
収する多数のフィン6、フィン6をロー付け等により有
して通過する給水を瞬間的に加熱する加熱パイプ7、バ
ーナ5を燃焼させる広い空間を有した燃焼室8、および
伝熱後の燃焼ガスを収集して排出する排気室9等を備え
る。
【0014】また、ガス供給管等から燃料としてのガス
供給を受けるガス路10は、途中にガス供給量を比例的
に調節する比例弁11を有し、バーナ5に燃料供給す
る。給水を加熱した熱交換器4は給湯路12へ温水を出
湯し、給湯路12は出湯温度を検出する湯温検出器1
3、出湯流量を調節する水量制御弁14を介し、給湯栓
15から温水を給湯する。
【0015】バーナ5の燃焼用空気は、燃焼室8に気密
に取り付けた送風ファン16より供給し、送風ファン1
6の回転数は回転数検出器17で検出する。比例弁11
等は図の破線で示すように制御器18と電気的に接続
し、信号の送受信を行う。制御器18には送風ファン1
6や比例弁11等に駆動信号を出力する駆動手段として
の駆動回路19、駆動回路19へ指示信号を出力する燃
焼量指示器20、駆動回路19からのファン駆動電流を
検出するファン駆動電流検出器としての電流検出回路2
1、熱交換器4の熱効率からフィン6等の煤詰りを判定
する煤詰り効率判定器としての効率判定回路22、送風
ファン16の回転数に応じたファン駆動電流からフィン
6等の煤詰りを判定する煤詰り電流判定器としてのファ
ン電流判定回路23等を設ける。
【0016】制御器18には操作盤24も電気的に接続
し、操作盤24は制御器18への外部電源入力を指示す
る運転スイッチ25、湯温表示や熱交換器4の煤詰り異
常等を表示する表示器26、給湯栓15からの給湯温度
を設定する湯温設定器27等を備える。
【0017】以上の構成に基づいて、先ず熱交換器4の
熱吸収動作が煤詰りにより阻害されて悪化する原理から
説明する。図2は熱交換器4を部分的に拡大して示し、
加熱パイプ7は狭い間隔B0 で多数のフィン6を炉中ロ
ー付け加工等により備えている。そして、バーナ5の燃
焼火炎Fが図の白抜き矢印の燃焼ガスGとなり、フィン
6の狭い間隔B0 を通過して熱q0 をフィン6の広い面
積Sに与える。この熱q0 は加熱パイプ7に熱q1 とし
て伝導され、加熱パイプ7内を通過する給水に熱q2
伝熱して温水を加工する。バーナ5は燃焼を開始する点
着火時と加熱燃焼移行初期や燃焼停止時に火炎温度が低
かったり、ガスと空気のバランス等の種々な不安定条件
により不完全燃焼をし、ガスが未燃状態または炭素を分
解しただけでフィン6を通過する。
【0018】そして、図3に示すように内部に低温の給
水を通過して表面温度が低い加熱パイプ7とフィン6の
表面に高温の燃焼ガスGに含有し、燃焼で生じた水分が
結露した所に未燃の燃料や分解された炭素が付着する。
また、分解時に帯電した炭素は電気的にも付着力を有す
る。付着物は燃焼ガスGにより加熱されるが、完成燃焼
するだけの十分な温度条件にないために所謂炭化レベル
の不完全燃焼をし、フィン6や加熱パイプ7に図3に示
すように煤Cとして付着堆積する。また、排気室9の排
気口9a等の他の燃焼ガス通路にも堆積する。
【0019】この煤Cは使用時間経過とともに次第に成
長し、例えば図の状態では燃焼ガスGはフィン6や加熱
パイプ7にダイレクトに熱を与えることがなく、伝熱の
不良導体としての煤Cを介して間接的に加熱し、燃焼ガ
スGは十分に放熱せずに排気室9から排出され、熱交換
器4の熱効率が低下する。この熱効率の低下の度合いは
煤Cが付着堆積した層の厚さに比例する。
【0020】また、煤Cがフィン6に付着して層が成長
すると、燃焼ガスGが通過する間隔Bが逆に狭小化し、
送風ファン16は通気抵抗が増加して送風量を減少す
る。つまり、送風ファン16は駆動回路19によって所
定回転数に制御されるが、煤Cが増加すると清浄時より
も仕事量が小さくなり、駆動回路19が送風ファン16
に与える駆動電流値は次第に少くなって行く。このた
め、比例弁11の燃料供給量に対して送風量が低下し、
燃料と空気のバランスが崩れて空気不足の不完全燃焼と
なり、バーナ5は給水を加熱する通常燃焼時においても
多量の炭素を発生し、フィン6の煤Cは加速度を有して
増大する。排気口9a等についても同様に増える。
【0021】フィン6等が多量の煤Cで詰ってくると、
バーナ5は不完全燃焼により燃焼火炎Fが大きくなる。
燃焼火炎Fの放射熱による過熱を防止して十分広い燃焼
スペースを設定した燃焼室8は、燃焼火炎Fが増大して
燃焼火炎Fとの距離が減少し、距離の逆二乗に比例する
受熱量が著しく増大して過熱される。過熱を受ける燃焼
室8は熱応力が発生して加工部等に無理な力が加わるこ
とにより亀裂を生じる。また、高温に過熱された銅等の
材料が高温腐蝕により劣化して磨耗し、部分的に欠落し
て破損する。この現象時には亀裂部分や欠落破損部分か
ら燃焼ガスGが器内に漏洩し、信号線の合成樹脂製被覆
や他の可燃物を損傷、発火させる危険状態となる。
【0022】図4は煤Cが成長して付着堆積量が時間経
過と共に進行するレベルを横軸とし、縦軸に熱交換器4
の熱効率または送風ファン16の駆動電流が変化する状
態を図示している。使用初期からレベルCaまでは僅か
な減少傾向にあるが、点bでは下降勾配Tbは相当大き
くなり、点cの下降勾配Tcは著しく大きい。点aは未
だ使用に耐えるが煤Cの堆積を注意すべき状態にあり、
点bではこの後は熱効率やファン駆動電流が加速度的に
悪化する状態にある。そして、点cに到っては最早や末
期的状態であり、燃焼室8に亀裂や破損が生じる極めて
危険な燃焼をしている。これ等の点a、b、cは過去の
使用実績や実験データにより十分確かに把握可能とな
る。
【0023】次に、効率判定回路22とファン電流判定
回路23が熱交換器4の煤詰りを判定し、煤詰り状態の
レベルに応じて処置する動作について、図5に示すフロ
ーチャートに従って順次説明する。
【0024】S1(左肩に示す信号で、以下みな同じ)
で運転スイッチ25をオン操作して外部電源から制御器
18に電源投入し、運転スタートの準備をする。S2で
給湯栓15を開栓すると、水量検出器2が給水路1への
通水を検出し、この検出信号を受信した制御器18は運
転スタートを判定する。そして、S3で燃焼量指示器2
0は水量検出器2と入水温度検出器3からの検出信号
と、給湯栓15の開栓時に入力された湯温設定器27の
設定信号に基づいて給湯負荷を演算する。給湯負荷が給
湯器の最大能力を超えるときには駆動回路19に指示
し、給湯流量を最大能力相当に絞り調節する。給湯負荷
を演算すると比例弁11と送風ファン16からの各供給
量を求めて指示信号を出力し、この信号を受信した駆動
回路19は比例弁11と送風ファン16に駆動電流を出
力する。S4では送風ファン16が供給する燃焼用空気
と比例弁11が供給するガスにより、バーナ5が燃焼し
て熱交換器4を通過する給水を加熱昇温し、給湯栓15
から設定温度の温水を供給する。
【0025】バーナ5の燃焼が所定時間経過して安定し
た後も継続されると、S5で電流検出回路21は駆動回
路19が送風ファン16に出力しているファン駆動電流
Iを検出する。一方、効率判定回路22は水量検出器
2、入水温度検出器3、および湯温検出器13からの各
検出信号に基づき、熱交換器4の熱出力を演算し、更に
この熱出力と燃焼量指示器20が演算した給湯負荷に見
合った熱入力とから熱交換器4の熱効率ηを演算する。
この演算熱効率ηとファン駆動電流IはS6からS7の
各フローにおいて、効率判定回路22とファン電流判定
回路23により以下のように判定される。
【0026】S6では図4に示した点aに到達したか否
かを判定し、縦軸の値Aに相当する効率ηa、電流Ia
の基準値と、前記検出値としての電流Iと効率ηを各々
比較する。電流Iと効率ηが各々電流Ia、効率ηaを
オーバーしているときは、S7で次のレベルである点b
に到達したか否かを判定する。点bに到達していないと
きには未だ使用上は問題はないが、点aの警告レベルに
あることを表示器26に表示し、やがて使用状態が悪化
する旨を予め報知し、S9に示すように運転は継続す
る。S7で点bをオーバーしたときは、その後は加速度
的に燃焼状態が悪化し、いずれ早期に点cの危険な状態
に到る。そこで、効率判定回路22とファン電流判定回
路23は、S10に示すように直ちに運転を停止し、そ
の後の運転を禁止する処置を行い、表示器26にはその
旨を表示する。
【0027】上記したS6とS7の判定は2箇の判定回
路22、23の判定を複合し、判定の信頼性を向上して
いる。しかし、必ずしも複合判定によらず、一方の判定
回路が正しい判定動作不能なときには、他の判定回路単
独の判定結果を採用する。つまり、両判定回路22、2
3には各々判定不能な使用状態も存在する。例えば、フ
ァン電流判定回路23の場合は、屋外の設定基準を超え
る強風が排気室9に印加されると、送風ファン16は強
い抵抗を受ける。そして、煤詰りによる抵抗と区別がで
きない状態となる。ところが、効率判定回路22は燃焼
状態が不良になっても、尚ファン電流判定回路23より
良好な状態を検出する。つまり、両判定回路22、23
の判定結果が不一致するときは、良好な判定結果に基づ
いた処置を取る。また、給湯流量が少くて給湯負荷が小
さいときには熱効率は他の給湯負荷時より低下する。し
かし、ファン電流判定回路23が給湯負荷に比例した駆
動電流の煤詰りに対する比率データから判定を下し、給
湯負荷の多少に拘らず判定能力を有し、単独で正しい判
定が可能になっている。
【0028】次に、図6は本発明の他の実施例を示し、
前記実施例とは制御器28が異っている。制御器28は
駆動回路19、燃焼量指示器20は変わらず、電圧検出
回路29は駆動回路19が送風ファン16に出力する駆
動電圧を検出する。また、熱交換器の煤詰りの度合いを
判定する煤詰り回転数判定器としての回転数判定回路3
0を備える。そして、上記実施例と同様にして熱交換器
4が煤詰り状態を進行すると、電圧検出回路29は駆動
回路19によって送風ファン16に出力された駆動電圧
を検出し、回転数判定回路30に出力する。ファン駆動
電流は熱交換器4が煤詰りすると、送風ファン16の仕
事量低下に基づいた回転数の減少により、同一の供給電
圧に対して電流値が変化する。このため、送風ファン1
6への駆動信号としての駆動電流に代えて駆動電圧を検
出している。この検出駆動電圧は熱交換器4の煤詰りの
度合いに対応し、警告や運転禁止の複数の比較基準と比
較し、煤詰りの度合いを進行レベルに応じて判定でき
る。
【0029】このように、本実施例によると送風ファン
16を所定回転数に制御する面倒な制御シーケンスが不
要となり、判定動作の簡略化が図れると共に、例えば燃
焼停止後の熱交換器4が燃焼中の蓄熱をして滞留水を沸
騰する、いわゆる後沸き防止のために送風ファン16で
冷却送風するポストパージ中等に極めて容易、かつ単純
な回路構成により煤詰りを判定できる。
【0030】なお、本発明は上記給湯器に限定するもの
ではなく、室内放熱器に温水を循環する温水暖房装置の
加熱器、浴槽水を循環加熱する風呂追焚加熱器、室内空
気を循環加熱して居室暖房する温風暖房器等の燃焼器具
にも広く活用でき、熱交換器が使用末期に危険な状態に
到る使用状態を改善できる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の燃焼器
具の煤詰り安全装置の請求項1では、熱交換器がバーナ
からの燃焼ガスの通路に未燃焼の炭素等により煤を付着
堆積し、排気閉塞の状態になったとき、煤詰り効率判定
器が各検出器の検出信号等に基づいて演算した熱交換器
の熱効率を所定熱効率と比較し、煤詰りの度合いを判定
でき、熱交換器が末期的に亀裂や破損を生じて危険な運
転に到達する以前の状態を検出し、使用禁止やそれ以前
の使用警告等の周到な報知や運転処置等ができ、使用末
期状態等の燃焼器具をより安全に、かつ安心して使用で
きる。
【0032】また、本発明の請求項2では、熱交換器が
煤詰りにより排気閉塞状態になったとき、駆動手段が送
風ファンの回転数を排気閉塞前と同一回転数に制御し、
煤詰りにより仕事量が低下して減少したファン駆動電流
をファン駆動電流検出器が検出し、煤詰り電流判定器が
この検出電流を所定電流値と比較して煤詰りの度合いを
判定でき、請求項1に述べたものと同様の効果を期待で
きる。
【0033】さらに、本発明の請求項3では、熱交換器
が煤詰りして排気が閉塞状態になると、煤詰りにより仕
事量が低下した送風ファンの回転数を回転数検出器が検
出し、煤詰り回転数判定器がこの検出回転数を、駆動手
段が出力する駆動電圧に対応する所定回転数と比較し、
熱交換器の煤詰り度合いを判定でき、請求項1に述べた
ものと同様の効果が入手できる。また、複雑な熱量演算
や送風ファンの回転数制御を不要にして、簡単な制御構
成と制御動作も入手できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼器具の煤詰り安全装置の一実施例
を示す構成図
【図2】同装置の熱交換器の部分拡大断面図
【図3】同装置の熱交換器の部分拡大断面図
【図4】燃焼器具の煤詰りにより変化する特性図
【図5】同動作を示すフローチャート
【図6】本発明の他の実施例を示す制御器の構成図
【符号の説明】
16 送風ファン 17 回転数検出器 19 駆動回路 20 燃焼量指示器 21 電流検出回路 22 効率判定回路 23 ファン電流判定回路 29 電圧検出回路 30 回転数判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器への入水温度を検出する入水温度
    検出器および通水流量を検出する水量検出器および入水
    を加熱するバーナと、バーナへの燃料供給量を調節する
    燃料制御手段と、熱交換器からの出湯温度を検出する湯
    温検出器および設定する温度設定器と、前記各検出器と
    湯温設定器からの信号を受信し、熱交換器の加熱負荷を
    演算して燃料制御手段へ燃料供給量調節の指示信号を出
    力する燃焼量指示器および熱交換器の熱効率を演算して
    熱交換器がバーナからの燃焼ガス通路に煤詰りした度合
    いを判定する煤詰り効率判定器を備えた燃焼器具の煤詰
    り安全装置。
  2. 【請求項2】熱交換器を通過する水または空気を加熱す
    るバーナと、バーナで燃焼する燃料供給量を調節する燃
    料制御手段および空気供給量を回転数制御して調節する
    送風ファンと、燃焼指示信号を受信して燃料制御手段の
    燃料供給量と送風ファンの空気供給量の指示信号を出力
    する燃焼量指示器と、燃焼量指示器の指示信号に応じて
    燃料制御手段への駆動信号および送風ファンへの所定回
    転数の駆動信号を出力する駆動手段と、送風ファンの回
    転数を検出する回転数検出器と、熱交換器がバーナから
    の燃焼ガス通路に煤詰りした度合いに応じて変化し、送
    風ファンが所定回転数を維持する駆動手段からの駆動信
    号を検出するファン駆動電流検出器と、回転数検出器と
    ファン駆動電流検出器の検出信号を受信して前記熱交換
    器が煤詰りした度合いを判定する煤詰り電流判定器を備
    えた燃焼器具の煤詰り安全装置。
  3. 【請求項3】熱交換器を通過する水または空気を加熱す
    るバーナと、バーナへ空気供給する送風ファンと、送風
    ファンへ駆動信号を出力する駆動手段と、送風ファンの
    回転数を検出する回転数検出器と、駆動手段の駆動電圧
    信号を検出するファン駆動電圧検出器と、回転数検出器
    とファン駆動電圧検出器の検出信号を受信して前記熱交
    換器が煤詰りした度合いを判定する煤詰り回転数判定器
    を備えた燃焼器具の煤詰り安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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