JPH05193445A - シートベルト装置用パワーソース - Google Patents
シートベルト装置用パワーソースInfo
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- JPH05193445A JPH05193445A JP4029094A JP2909492A JPH05193445A JP H05193445 A JPH05193445 A JP H05193445A JP 4029094 A JP4029094 A JP 4029094A JP 2909492 A JP2909492 A JP 2909492A JP H05193445 A JPH05193445 A JP H05193445A
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- Japan
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- piston
- cylinder
- power source
- seat belt
- belt device
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/28—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
確実に抜止めする。 【構成】 シートベルト装置のプリテンショナを作動さ
せるパワーソースにおいて、そのシリンダ1内をガス圧
で摺動するピストン2の抜出しを防止すべく、ピストン
が最終的に突入するシリンダ1の外端に、破壊に至らな
い伸びの範囲でピストン2の変位につれて一様に押し広
げられ、ピストン2の運動エネルギを吸収するエネルギ
吸収ゾーン5を設けた。
Description
ーソースに関し、特に、シートベルト装置のプリテンシ
ョナを作動させるに適したパワーソースに関する。
まれたプリテンショナを作動させる動力源としてガス圧
作動のパワーソースがある。これは、通常、シリンダ内
に摺動可能に配設されたピストンでシリンダ内にガス室
を画定し、そこにガスジェネレータから燃焼ガスを噴出
させてガス圧でピストンを動作させ、それに駆動端を連
結され、被動端をシートベルト装置のプリテンショナ作
動部に連結されたワイヤロープを介してその引張でプリ
テンショナを作動させるものである。
ン動作時のシリンダからの抜出しを防止すべく、シリン
ダの外端には、通常、絞り加工による截頭円錐形の抜止
部が形成されている。図2はその最も典型的な例を示す
もので、シリンダaの外端は一定の円錐角θの抜止部a
1とされている。これに対して図3に示すものは、抜止
効果を向上させるべく、シリンダbの外端に円錐角θ
1,θ2の異なる2段階の抜止部b1,b2が形成され
ている。
な抜止部の構成では、ガス圧により急速にシリンダ外方
に押し出されるピストンがシリンダの抜止部を塑性変形
させて押し開きながら減速されて、最終的にシリンダ端
部付近で停止する動作を行なわせるわけであるが、この
ような構成による場合、ピストンの拡径によるシリンダ
壁の変形割合がピストンの変位につれて急激に大きくな
るため、破壊に至るまでの変形ゾーンが小さい。したが
って、パワーソースの能力を向上させるべく、ピストン
の運動エネルギを向上させようとする場合、十分な安全
率を確保するには、シリンダの肉厚を大きくしたり、高
強度の材料を用いる等の対策を必要とし、コスト高や重
量増加を招く結果となる。
れたものであって、シリンダ形状の改良によりピストン
の変位に対するシリンダのエネルギ吸収を平均化し、シ
リンダに加えられる最大荷重を低減させて、シリンダ肉
厚の増加や使用材料の高強度化による重量増加やコスト
アップを伴うことなく、安定したピストン抜止性能を確
保することのできるシートベルト装置用パワーソースを
提供することを目的とする。
め、本発明は、シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
配設され、該シリンダ内にガス室を画定するピストン
と、前記ガス室に燃焼ガスを噴出するガスジェネレータ
と、前記ピストンに駆動端を連結され、被動端をシート
ベルト装置の作動部に連結される連結部材とからなるシ
ートベルト装置用パワーソースにおいて、前記シリンダ
の前記ピストンの抜出しを防止する外端部は、破壊に至
らない伸びの範囲で前記ピストンの変位につれて一様に
押し広げられ、該ピストンの運動エネルギを吸収するエ
ネルギ吸収ゾーンを備えることを構成とする。
ギ吸収ゾーンでピストン変位に比例したほぼ一定割合の
エネルギ吸収が行なわれ、それによりピストンの運動エ
ネルギがその変位に対して平均化して消費されるため、
シリンダにかかる最大荷重の低減が可能となり、シリン
ダ破壊に至るまでの変形余裕を大きく保つことができる
ようになる。
ながら説明する。図1は本発明の一実施例の断面図であ
る。この装置は、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動可
能に配設され、シリンダ1内にガス室Rを画定するピス
トン2と、ガス室Rに燃焼ガスを噴出するガスジェネレ
ータ3と、ピストン2に駆動端を連結され、被動端を図
示しないシートベルト装置の作動部に連結される連結部
材としてのワイヤロープ4とから構成されている。そし
て、シリンダ1のピストン2の抜出しを防止する外端部
は、破壊に至らない伸びの範囲でピストン2により押し
広げられてピストン2の運動エネルギを平均化して吸収
するエネルギ吸収ゾーン5を備えている。
リンダ1は、この例では、円筒形のシリンダ部材1aと
ケーシングを構成するTピース1bとからなっている。
外端部にエネルギ吸収ゾーン5を備えるシリンダ部材1
aは、内端側をTピース1bにねじ込まれて、Tピース
1bと一体化されている。Tピース1bは、互いに直交
する円筒形のガス室Rとガスジェネレータ収容室11と
を備え、ガス室Rの周面とガスジェネレータ収容室11
の端面はガス通路12で相互に連通されている。そし
て、ガス室Rの開口を塞ぐようにシリンダ部材1aがね
じ込まれ、ガスジェネレータ収容室11の開口を塞ぐよ
うにガスジェネレータ3が嵌挿され、袋ナット状のキー
パ1cで締着されている。Tピース1bには、シリンダ
部材1aの軸と同軸にロープ挿通孔13が形成され、該
孔13を囲む部分は図示しないプリテンショナへの取付
部14とされている。
成されたカップ状とされ、カップの底部から外方に延長
してワイヤロープ4との固定部22が形成され、カップ
の底部から固定部22を全通する孔23にワイヤロープ
4の端部が挿入され、且つかしめ止めされている。
り線で構成され、駆動端はピストン2に固定され、ロー
プ挿通孔13を経てシリンダ1外に導出され、被動端に
かしめ止めされたワイヤエンド41によりプリテンショ
ナの作動部に碇着可能とされている。
例では、シリンダ部材1aの主要部直径D1より若干縮
径された直径D2の縮径部で構成されている。縮径部の
内端側は、直径D1の主要部に截頭円錐形の接続部15
を介して連なり、外端側は截頭円錐形の終端部16に連
なっている。
の作動を説明する。セット状態において、図に示すよう
に、ピストン2は最内方位置にあり、ガス室Rは最も縮
小した状態とされ、ワイヤロープ4は最も引き出された
状態にある。
の大きな加速度が加わり、これが図示しないセンサで検
知されて起動装置の制御で電気信号によりガスジェネレ
ータ3が点火されると、燃料の燃焼による高温の燃焼ガ
スがガスジェネレータ3の端部からガス通路12を通っ
てガス室R内に噴出する。
高まり、その圧力がピークに達するとピストン2はほぼ
等加速度でシリンダ部材1aの外端方向に押し出され
る。その結果、ピストン2に固定されたワイヤロープ4
は、シリンダ部材1a内に引き込まれ、その張力で図示
しないプリテンショナの作動部材が動作し、慣性力によ
る乗員の身体移動に先立ち、シートベルト装置における
ベルトの引締めによるテンション付与が行われる。
ネルギを増加しながら後退してきたピストン2は、その
円錐部24でシリンダ部材1aの接続部15を拡径させ
て縮径部に突入するが、このとき、縮径部は破壊に至ら
ない伸びの範囲で押し広げられ、ピストン2はこの領域
を拡径させながら平均的に運動エネルギを消費し、終端
部16に至るまでに運動エネルギを失い、あるいは、終
端部16で最終的にエネルギを失って停止する。一方、
ガス圧はネジ部や各摺動部の洩れにより徐々に低下し、
やがて消失する。
荷重とピストン変位との関係で、同一材質、同一肉厚の
ものについて、本実施例の形状の場合を(A)、前記後
者の従来例の形状の場合を(B)として対比して示す。
このグラフから分かるように、本実施例によれば、破壊
時の最大荷重は図に矢印で示すように若干低下するもの
の、破壊に至るまでの変形ゾーン(図に斜線を施した領
域)は大幅に拡大し、シリンダに吸収されるエネルギ総
量(図の斜線部分の面積)は大幅に増加させられてい
る。このような吸収エネルギの総量の増加を、例えば
(B)に示す従来の変形ゾーン面積を確保するために用
いれば、シリンダの設計上の安全率を大幅に向上させる
ことができるし、同様の安全率を確保するのに用いれ
ば、シリンダ肉厚の減少を図ること、あるいはピストン
の運動エネルギの増加即ちパワーソースの能力増加に利
用できる。
が、本発明は、上述の実施例のみに限定されることな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で、具体的構
成の変更を含むものである。例えば、エネルギ吸収ゾー
ンの具体的形状は、ピストンの変位に対するエネルギ吸
収を平均化する形状であればどのような形状でもよく、
上記実施例においては、絞り加工の便宜上から厳密には
外端に向かうにしたがって型抜きに必要な分だけ若干縮
径する形状としているが、他の加工法による場合は、同
一径とすることもできるし、あるいは軸方向又は周方向
に所定の間隔の間欠的な縮径部を形成する形状とするこ
ともできる。
シリンダ形状の変更のみでピストンの運動エネルギに対
する変形強度の向上を得ているので、同一の変形強度を
確保するのにシリンダを薄肉化して重量軽減を図ること
が可能となり、また、シリンダの肉厚の増加やその材料
の高強度化を図ることなく、能力を向上させたシートベ
ルト装置用パワーソースを提供することもできる。
である。
を示す部分断面図である。
形状を示す部分断面図である。
ダ破壊に至るまでの仕事量を対比して示すグラフ。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
配設され、該シリンダ内にガス室を画定するピストン
と、前記ガス室に燃焼ガスを噴出するガスジェネレータ
と、前記ピストンに駆動端を連結され、被動端をシート
ベルト装置の作動部に連結される連結部材とからなるシ
ートベルト装置用パワーソースにおいて、前記シリンダ
の前記ピストンの抜出しを防止する外端部は、破壊に至
らない伸びの範囲で前記ピストンの変位につれて一様に
押し広げられ、該ピストンの運動エネルギを吸収するエ
ネルギ吸収ゾーンを備えることを特徴とするシートベル
ト装置用パワーソース。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4029094A JPH05193445A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | シートベルト装置用パワーソース |
KR1019920021760A KR930016292A (ko) | 1992-01-21 | 1992-11-19 | 시이트벨트장치용 파워소오스 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4029094A JPH05193445A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | シートベルト装置用パワーソース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05193445A true JPH05193445A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=12266770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4029094A Pending JPH05193445A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | シートベルト装置用パワーソース |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05193445A (ja) |
KR (1) | KR930016292A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07149207A (ja) * | 1993-08-26 | 1995-06-13 | Trw Repa Gmbh | ガス発生器カートリッジの固定装置 |
EP0873919A3 (de) * | 1997-04-23 | 1999-01-07 | TRW Occupant Restraint Systems GmbH & Co. KG | Straffer für einen Sicherheitsgurt |
JP2007522030A (ja) * | 2004-02-17 | 2007-08-09 | オートリブ ディヴェロプメント アクチボラゲット | 駆動停止部を備えた回転式テンショナ |
JP2016523198A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-08-08 | ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー | ベルトテンショナー |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP4029094A patent/JPH05193445A/ja active Pending
- 1992-11-19 KR KR1019920021760A patent/KR930016292A/ko active IP Right Grant
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07149207A (ja) * | 1993-08-26 | 1995-06-13 | Trw Repa Gmbh | ガス発生器カートリッジの固定装置 |
EP0873919A3 (de) * | 1997-04-23 | 1999-01-07 | TRW Occupant Restraint Systems GmbH & Co. KG | Straffer für einen Sicherheitsgurt |
US6299211B1 (en) | 1997-04-23 | 2001-10-09 | Trw Occupant Restraint Systems Gmbh & Co. Kg | Tensioner for a safety belt |
JP2007522030A (ja) * | 2004-02-17 | 2007-08-09 | オートリブ ディヴェロプメント アクチボラゲット | 駆動停止部を備えた回転式テンショナ |
JP4654204B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2011-03-16 | オートリブ ディヴェロプメント アクチボラゲット | 駆動停止部を備えた回転式テンショナ |
JP2016523198A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-08-08 | ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー | ベルトテンショナー |
JP2019064587A (ja) * | 2013-06-05 | 2019-04-25 | ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー | ベルトテンショナー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930016292A (ko) | 1993-08-26 |
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Legal Events
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