JPH05192608A

JPH05192608A - 遠心分離フィルター

Info

Publication number: JPH05192608A
Application number: JP4434692A
Authority: JP
Inventors: Sadayuki Amiya; 貞幸網矢
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-01-17
Filing date: 1992-01-17
Publication date: 1993-08-03

Abstract

(57)【要約】【目的】汚水等を遠心分離器に掛けて、沈澱物を沈澱
させることを、連続的におこなうものである。【構成】混合液案内パイプ（６）から混合液取入口
（４）に溜まった混合液は噴出案内パイプ（１）を介し
て容器形フィルター（２）で沈澱物を沈澱させる。その
とき、モーター（５）によってアングルロータを回転さ
せているため、遠心力が加わり短時間で沈澱させ、浄水
は小比重物取出ノズル（７）から排水される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、比重の異なる内容物を
もつ混合液を遠心分離して、一方を濾過し、また一方を
沈殿させる遠心分離フィルターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の混合液を浄水（ここでいう浄水と
は沈殿物に対する語であり衛生上害の無い水という意味
ではない）と沈殿物に分ける場合は、セラミックフィル
ターで濾過する方法と、沈澱させる場合は沈澱層を設け
て沈澱させる方法と、遠心分離機を用いて行う方法があ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、セラ
ミックフィルターを使用して濾過する場合は、直ぐに目
詰まりを起こしていた。また沈澱層で沈澱させる場合
は、沈澱層や沈澱タンクが入り、何れにしても装置が大
がかりになっていた。さらに、遠心分離器を使用した場
合、アングルロータ式の場合は浄水だけを連続して取り
出しにくく、また回転ドラムを使用した場合は沈殿物に
浄水が含まれていた。この発明は上記問題点を解決する
ものであって、アングルロータ式の遠心分離器を使って
噴出案内パイプ（１）から出た混合液は、容器形フィル
ター（２）に連続的に沈澱物を沈澱させる、遠心分離フ
ィルターを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、混合液取入口（４）から噴出案内パイプ（１）を介
し、容器形フィルター（２）の中央部まで混合液を案内
して、容器形フィルター（２）はモーター（５）で遠心
力を加える。溢れた浄水は、機枠（３）に飛び散り小比
重物取出ノズル（７）から取り出すことで目的を達成し
た。

【０００５】

【作用】本発明の遠心分離フィルターの、噴出案内パイ
プ（１）から容器形フィルター（２）の中央部まで案内
された混合液を少しづつ流すことによって、大比重物の
沈殿物と小比重物の浄水とに分かれて、沈殿物はそのま
ま容器形フィルター（２）の底に沈殿し、小比重物は容
器形フィルター（２）を溢れる。しかし、これでは時間
がかかってしまうため、アングルロータ全体をモーター
（５）によって回転して遠心力を加えることで、容器形
フィルター（２）内の大比重物と小比重物の比重の差が
大きくなって、分離する時間を短縮する。そして、溢れ
た小比重物は機枠（３）に飛び散り小比重物取出ノズル
（７）から取り出す。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。（イ）この遠心分離フィルターを排水用浄化装置にした
場合、混合液案内パイプ（６）より混合液取入口（４）
を介し、容器形フィルター（２）の底から適当な位置で
噴出案内パイプ（１）から混合液を静かに流すことによ
って、容器形フィルター（２）の中で大比重物は沈澱し
て、小比重物は容器形フィルター（２）から溢れる。し
かし、これでは時間がかかりすぎるため、容器形フィル
ター（２）をモーター（５）によって遠心力を加えるこ
とで、比重の差を大きくしてやる。（それを図で説明す
ると、図１の二点線の容器形フィルター（２）は回って
いない状態で、実線の状態が回転しているときである。
図２の右半分は回転している状態で、左半分は停止して
いる状態である。）そして容器形フィルター（２）から溢れた小比重物の浄
水は、機枠（３）を介して小比重物取出ノズル（７）か
ら排水される。そして、定期的にモーター（５）を止め
容器形フィルター（２）を外して中に溜まった沈殿物を
取り出す。このとき、容器形フィルター（２）は容器軸
（８）と引っ掛け部（９）によって引っ掛けているだけ
であるため、取外しが簡単にできる。したがって容器形
フィルター（２）のスペアーを用意することで、遠心分
離フィルターを止める時間を短くすることができる。（ロ）本発明の遠心分離フィルターを、煤煙等のフィル
ターに使用した場合も同じく、混合液取入口（４）に送
られた煤煙は噴出案内パイプ（１）を介し、容器形フィ
ルター（２）で煤煙の煤と煙の粒子を容器形フィルター
（２）の底に溜め、残ったガスを機枠（３）を介して小
比重物取出ノズル（７）から外に出す。（ハ）このような比重で物を分ける装置であるため、こ
の遠心分離フィルターで分離した後、セラミックフィル
ターによって小比重物の浄水をさらに濾過する方法があ
る。さらに、この遠心分離フィルターの前に小規模な沈
澱層を設けることで、容器形フィルター（２）の掃除の
回数が少なくて済む。

【０００７】

【発明の効果】本発明は以上説明したように、アングル
ロータ式の遠心分離器を連続的に分離するもので、噴出
案内パイプ（１）が容器形フィルター（２）の中央部ま
で案内することで、大比重物の沈殿物と小比重物の浄水
とが、混ざり合わずに分離する。また容器形フィルター
（２）の取外しが、容器軸（８）を引っ掛け部（９）が
引っ掛けているだけであるため、容器形フィルター
（２）を変えるだけで運転を再開できる。そのため、ス
ペアーの容器形フィルター（２）を用意することでモー
ター（５）を止める時間が短縮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図は本発明の半断面図である。

【図２】図は本発明の平面図を示したもので、右は遠心
力が加わった状態で左は止まった状態。

【符号の説明】

１噴出案内パイプ２容器形フィルター３機枠４混合液取入口５モーター６混合液案内パイプ７小比重物取出ノズル８容器軸９引っ掛け部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】混合液案内パイプ（６）から混合液取
入口（４）を介して噴出案内パイプ（１）が、容器形フ
ィルター（２）の中央部まで混合液を案内して、容器形
フィルター（２）の底へ大比重物を沈殿させ、小比重物
は容器形フィルター（２）を溢れて機枠（３）に飛び散
り、小比重物取出ノズル（７）から取り出す。そのと
き、容器形フィルター（２）をモーター（５）によって
遠心力を加えることで、分離する時間を短くすることを
特徴とした遠心分離フィルター。