JPH05174691A - シーソーバランス型有極継電器 - Google Patents
シーソーバランス型有極継電器Info
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- JPH05174691A JPH05174691A JP34418191A JP34418191A JPH05174691A JP H05174691 A JPH05174691 A JP H05174691A JP 34418191 A JP34418191 A JP 34418191A JP 34418191 A JP34418191 A JP 34418191A JP H05174691 A JPH05174691 A JP H05174691A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 交換機等において高密度実装される超小型の
シーソーバランス型有極継電器に関し、小型で消費電力
が小さく構造が簡単で安価な汎用有極継電器の提供を目
的とする。 【構成】 両端に可動接点12a 、12b を有し中央に支承
部11を具えた可動接点ばね1、中央が可動接点ばね1に
固定されてなるシーソー状の接極子2、形状の等しい両
端の磁極部31、32が接極子2と対向するコ字状の鉄芯
3、磁極部31、32間に装着され接極子2の中央に接する
両端面近傍における断面積が互いに異なる永久磁石7、
および鉄芯3の長軸部33に巻回されてなるコイル5を有
し、コイル5に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに磁極部31、32の端面を含む平面と、接極子2の磁極
部31、32に対向する面との間隔が一方に向かって広がる
ように可動接点ばね1の支承部11を支承するように構成
する。
シーソーバランス型有極継電器に関し、小型で消費電力
が小さく構造が簡単で安価な汎用有極継電器の提供を目
的とする。 【構成】 両端に可動接点12a 、12b を有し中央に支承
部11を具えた可動接点ばね1、中央が可動接点ばね1に
固定されてなるシーソー状の接極子2、形状の等しい両
端の磁極部31、32が接極子2と対向するコ字状の鉄芯
3、磁極部31、32間に装着され接極子2の中央に接する
両端面近傍における断面積が互いに異なる永久磁石7、
および鉄芯3の長軸部33に巻回されてなるコイル5を有
し、コイル5に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに磁極部31、32の端面を含む平面と、接極子2の磁極
部31、32に対向する面との間隔が一方に向かって広がる
ように可動接点ばね1の支承部11を支承するように構成
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交換機等において高密度
実装される超小型のシーソーバランス型有極継電器に関
する。
実装される超小型のシーソーバランス型有極継電器に関
する。
【0002】交換機のプリント板には各加入者回路に対
応する電磁継電器が搭載されているが、近年、加入者回
路が増加するに伴いプリント板当たりの回路数が増え、
電磁継電器の小型化例えば低背化や省面積化が要求され
ている。シーソーバランス型有極継電器(以下有極継電
器と略称する)は低背化や省面積化が可能でかかる用途
に適している。しかし、従来の有極継電器は吸引力特性
とパネ負荷特性のマッチングが極めて困難である。そこ
で部品形状が単純で吸引力特性とパネ負荷特性のマッチ
ングが容易な有極継電器の実現が望まれている。
応する電磁継電器が搭載されているが、近年、加入者回
路が増加するに伴いプリント板当たりの回路数が増え、
電磁継電器の小型化例えば低背化や省面積化が要求され
ている。シーソーバランス型有極継電器(以下有極継電
器と略称する)は低背化や省面積化が可能でかかる用途
に適している。しかし、従来の有極継電器は吸引力特性
とパネ負荷特性のマッチングが極めて困難である。そこ
で部品形状が単純で吸引力特性とパネ負荷特性のマッチ
ングが容易な有極継電器の実現が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図2は従来のラッチタイプの有極継電器
を示す図、図3は従来の汎用有極継電器を示す図、図4
は従来の汎用有極継電器の一実施例を示す図である。
を示す図、図3は従来の汎用有極継電器を示す図、図4
は従来の汎用有極継電器の一実施例を示す図である。
【0004】図2(a) において従来のラッチタイプの有
極継電器は中央の支承部11が箱体に支承された可動接点
ばね1と、中央部が絶縁体6を介し可動接点ばね1に固
定されてなるシーソー状の接極子2と、両端の磁極部3
1、32が接極子2と対向してなるコ字状の鉄芯3と、鉄
芯3の中央部に装着され接極子2を支承する永久磁石4
および鉄芯3の長軸部33に巻回されたコイル5を有し、
可動接点ばね1の両端に設けられた可動接点12a 、12b
はそれぞれ固定接点13a 、13b と対向している。
極継電器は中央の支承部11が箱体に支承された可動接点
ばね1と、中央部が絶縁体6を介し可動接点ばね1に固
定されてなるシーソー状の接極子2と、両端の磁極部3
1、32が接極子2と対向してなるコ字状の鉄芯3と、鉄
芯3の中央部に装着され接極子2を支承する永久磁石4
および鉄芯3の長軸部33に巻回されたコイル5を有し、
可動接点ばね1の両端に設けられた可動接点12a 、12b
はそれぞれ固定接点13a 、13b と対向している。
【0005】ラッチタイプの有極継電器における接極子
の負荷特性は図2(b) に実線で示す如く左右対称で、動
作に際して支承部をねじる力は可動接点が固定接点に当
接するまで徐々に増大し、可動接点を固定接点に押し付
ける力は可動接点が固定接点に当接した後急激に増大す
る。一方永久磁石による吸引力も同図に破線で示す如く
左右対称で両方の磁極部は接極子の吸着状態を維持でき
る吸引力を有する。
の負荷特性は図2(b) に実線で示す如く左右対称で、動
作に際して支承部をねじる力は可動接点が固定接点に当
接するまで徐々に増大し、可動接点を固定接点に押し付
ける力は可動接点が固定接点に当接した後急激に増大す
る。一方永久磁石による吸引力も同図に破線で示す如く
左右対称で両方の磁極部は接極子の吸着状態を維持でき
る吸引力を有する。
【0006】例えばコイル5に電流を印加し図2(b) に
一点鎖線で示す如く磁極部31の吸引力を増大させると、
接極子2が磁極部31に吸引されて可動接点12a と固定接
点13a の間が閉じ電流遮断後もその状態を維持する。反
対にコイル5に極性の異なる電流を印加し磁極部32の吸
引力を増大させると、接極子2が磁極部32に吸引されて
可動接点12b と固定接点13b の間が閉じ電流遮断後もそ
の状態を維持する。
一点鎖線で示す如く磁極部31の吸引力を増大させると、
接極子2が磁極部31に吸引されて可動接点12a と固定接
点13a の間が閉じ電流遮断後もその状態を維持する。反
対にコイル5に極性の異なる電流を印加し磁極部32の吸
引力を増大させると、接極子2が磁極部32に吸引されて
可動接点12b と固定接点13b の間が閉じ電流遮断後もそ
の状態を維持する。
【0007】しかし、ラッチタイプの有極継電器は構造
が簡単であるが接点開閉時に電流の向きを変える必要が
あり駆動回路が複雑になる。そこで一般の電磁継電器と
同様の用途に供する汎用有極継電器の場合は、コイルに
電流を印加していない状態でNC(normal close)側接点
が閉じ、所定の電流を印加した状態でNO(normal ope
n) 側接点が閉じるように構成されている。
が簡単であるが接点開閉時に電流の向きを変える必要が
あり駆動回路が複雑になる。そこで一般の電磁継電器と
同様の用途に供する汎用有極継電器の場合は、コイルに
電流を印加していない状態でNC(normal close)側接点
が閉じ、所定の電流を印加した状態でNO(normal ope
n) 側接点が閉じるように構成されている。
【0008】従来の汎用有極継電器は図3(a) に示す如
く中央の支承部11が箱体に支承されてなる可動接点ばね
1と、中央部が絶縁体6を介し可動接点ばね1に固定さ
れてなるシーソー状の接極子2と、長軸部33にコイル5
が巻回され両端の磁極部31、32が接極子2と対向してな
るコ字状の鉄芯3と、磁極部31、32の間に装着され接極
子2の中央部を支承する平板状の永久磁石4を有し、可
動接点ばね1の両端に設けられた可動接点12a 、12b は
それぞれ固定接点13a 、13b と対向している。
く中央の支承部11が箱体に支承されてなる可動接点ばね
1と、中央部が絶縁体6を介し可動接点ばね1に固定さ
れてなるシーソー状の接極子2と、長軸部33にコイル5
が巻回され両端の磁極部31、32が接極子2と対向してな
るコ字状の鉄芯3と、磁極部31、32の間に装着され接極
子2の中央部を支承する平板状の永久磁石4を有し、可
動接点ばね1の両端に設けられた可動接点12a 、12b は
それぞれ固定接点13a 、13b と対向している。
【0009】可動接点ばね1と接極子2は平行になるよ
うに中央において絶縁体6を介して一体化されている
が、支承部11を含む面と可動接点ばね1を含む面が側面
から見ると交差するように支承部11が可動接点ばね1に
対して捻られており、可動接点ばね1を箱体に装着した
あとコイル5に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに、磁極部31、32の端面を含む平面と接極子2の磁極
部31、32と対向する面が一方に向かって広がるように支
承部11が箱体に支承される。
うに中央において絶縁体6を介して一体化されている
が、支承部11を含む面と可動接点ばね1を含む面が側面
から見ると交差するように支承部11が可動接点ばね1に
対して捻られており、可動接点ばね1を箱体に装着した
あとコイル5に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに、磁極部31、32の端面を含む平面と接極子2の磁極
部31、32と対向する面が一方に向かって広がるように支
承部11が箱体に支承される。
【0010】永久磁石4は中央の接極子2に当接する部
分の近傍を例えばN極とすると磁極部31、32に当接する
部分がS極になるように着磁され、永久磁石4による磁
極部31、32の吸引力は図3(b) に破線で示す如く左右対
称になる。しかし、支承部11を上記の如く箱体に支承す
ることによって接極子の負荷は同図に実線で示す如く左
右対称のままシフトし、NC側磁極の吸引力を負荷より
大きくNO側磁極の吸引力を負荷より小さくすることが
できる。
分の近傍を例えばN極とすると磁極部31、32に当接する
部分がS極になるように着磁され、永久磁石4による磁
極部31、32の吸引力は図3(b) に破線で示す如く左右対
称になる。しかし、支承部11を上記の如く箱体に支承す
ることによって接極子の負荷は同図に実線で示す如く左
右対称のままシフトし、NC側磁極の吸引力を負荷より
大きくNO側磁極の吸引力を負荷より小さくすることが
できる。
【0011】即ち、コイル5に電流を印加する前は接極
子2のNC側端部が磁極部31に吸引されており、可動接
点ばね1の先端に設けられた可動接点12a と固定接点13
a の間を閉じている。コイル5に電流を印加し一点鎖線
で示す如くNO側の磁極部32の吸引力を増大させると、
接極子2の端部が磁極部32に吸引され可動接点12b と固
定接点13b の間が閉じるが、コイル5の印加電流が遮断
されると接極子2は磁極部31に吸引され、再びNC側の
可動接点12a と固定接点13a の間を閉じる。
子2のNC側端部が磁極部31に吸引されており、可動接
点ばね1の先端に設けられた可動接点12a と固定接点13
a の間を閉じている。コイル5に電流を印加し一点鎖線
で示す如くNO側の磁極部32の吸引力を増大させると、
接極子2の端部が磁極部32に吸引され可動接点12b と固
定接点13b の間が閉じるが、コイル5の印加電流が遮断
されると接極子2は磁極部31に吸引され、再びNC側の
可動接点12a と固定接点13a の間を閉じる。
【0012】従来の汎用有極継電器の一実施例は図4
(a) に示す如く接極子2とその両側に配された一対の可
動接点ばね1を有し、平行に並べた接極子2と可動接点
ばね1は中央にモールドされた絶縁体6によって一体化
されている。可動接点ばね1は中央から側方に突出させ
たT字状の支承部11を具えており、先端が二股に別れた
コモン端子14に支承部11を溶接することによって可動接
点ばね1と接極子2は所定の位置に支承される。
(a) に示す如く接極子2とその両側に配された一対の可
動接点ばね1を有し、平行に並べた接極子2と可動接点
ばね1は中央にモールドされた絶縁体6によって一体化
されている。可動接点ばね1は中央から側方に突出させ
たT字状の支承部11を具えており、先端が二股に別れた
コモン端子14に支承部11を溶接することによって可動接
点ばね1と接極子2は所定の位置に支承される。
【0013】図4(b) に示す如く可動接点ばね1の先端
にはそれぞれ可動接点12a と12b が固着されており、可
動接点12a と12b に対向する固定接点13a と13b はそれ
ぞれ固定接点端子15a と15b の先端に固着されている。
コモン端子14と固定接点端子15a および15b は端子モー
ルド16に嵌挿されており、端子モールド16を底板17に装
着することでコモン端子14と固定接点端子15a および15
b は固定される。
にはそれぞれ可動接点12a と12b が固着されており、可
動接点12a と12b に対向する固定接点13a と13b はそれ
ぞれ固定接点端子15a と15b の先端に固着されている。
コモン端子14と固定接点端子15a および15b は端子モー
ルド16に嵌挿されており、端子モールド16を底板17に装
着することでコモン端子14と固定接点端子15a および15
b は固定される。
【0014】図4(c) に示す如くコイル5は鉄芯3の長
軸部33に嵌挿されたコイルボビン51に巻回されており、
コイル5の両端はそれぞれコイルボビン51に植設された
コイル端子52に接続されている。また鉄芯3の磁極部3
1、32の間には平板状の永久磁石4が装着されており、
永久磁石4は中央を例えばN極とすると磁極部31、32に
当接する部分がS極になるように着磁され、接極子2の
中央に設けられた突起21が永久磁石4の中央に当接する
ように構成されている。
軸部33に嵌挿されたコイルボビン51に巻回されており、
コイル5の両端はそれぞれコイルボビン51に植設された
コイル端子52に接続されている。また鉄芯3の磁極部3
1、32の間には平板状の永久磁石4が装着されており、
永久磁石4は中央を例えばN極とすると磁極部31、32に
当接する部分がS極になるように着磁され、接極子2の
中央に設けられた突起21が永久磁石4の中央に当接する
ように構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図3(b) に示す如く永
久磁石による吸引力が左右対称で接極子の負荷がシフト
した従来の汎用有極継電器は、接極子の端部をNC側の
磁極部に吸引している永久磁石による吸引力を打ち消
し、接極子の端部をNO側の磁極部に吸引させるにはコ
イルが発生する磁束を極めて大きくしなければならな
い。
久磁石による吸引力が左右対称で接極子の負荷がシフト
した従来の汎用有極継電器は、接極子の端部をNC側の
磁極部に吸引している永久磁石による吸引力を打ち消
し、接極子の端部をNO側の磁極部に吸引させるにはコ
イルが発生する磁束を極めて大きくしなければならな
い。
【0016】しかし、コイルが発生する磁束を大きくす
るにはコイルのアンペアターンを増大させる必要があ
り、コイルの巻回数を多くしアンペアターンを増大させ
ると有極継電器の大型化を招く。またコイルに流す電流
を大きくしアンペアターンを増大させると消費電力の増
大を招くという問題があった。
るにはコイルのアンペアターンを増大させる必要があ
り、コイルの巻回数を多くしアンペアターンを増大させ
ると有極継電器の大型化を招く。またコイルに流す電流
を大きくしアンペアターンを増大させると消費電力の増
大を招くという問題があった。
【0017】本発明の目的は小型で消費電力が小さく構
造が簡単で安価な汎用有極継電器を提供することにあ
る。
造が簡単で安価な汎用有極継電器を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明になる汎用
有極継電器を示す図である。なお全図を通し同じ対象物
は同一記号で表している。
有極継電器を示す図である。なお全図を通し同じ対象物
は同一記号で表している。
【0019】上記課題は両端に可動接点12a 、12b を有
し中央に支承部11を具えた可動接点ばね1、中央が可動
接点ばね1に固定されてなるシーソー状の接極子2、形
状の等しい両端の磁極部31、32が接極子2と対向するコ
字状の鉄芯3、磁極部31、32間に装着され接極子2の中
央に接する永久磁石7、および鉄芯3の長軸部33に巻回
されてなるコイル5を有し、コイル5に電流を印加しな
い状態で側面から見たときに磁極部31、32の端面を含む
平面と、接極子2の磁極部31、32に対向する面との間隔
が一方に向かって広がるように、可動接点ばね1の支承
部11が箱体に支承されてなる有極継電器であって、永久
磁石7の両端面近傍における断面積が互いに異なる本発
明の有極継電器によって達成される。
し中央に支承部11を具えた可動接点ばね1、中央が可動
接点ばね1に固定されてなるシーソー状の接極子2、形
状の等しい両端の磁極部31、32が接極子2と対向するコ
字状の鉄芯3、磁極部31、32間に装着され接極子2の中
央に接する永久磁石7、および鉄芯3の長軸部33に巻回
されてなるコイル5を有し、コイル5に電流を印加しな
い状態で側面から見たときに磁極部31、32の端面を含む
平面と、接極子2の磁極部31、32に対向する面との間隔
が一方に向かって広がるように、可動接点ばね1の支承
部11が箱体に支承されてなる有極継電器であって、永久
磁石7の両端面近傍における断面積が互いに異なる本発
明の有極継電器によって達成される。
【0020】
【作用】図1においてコイルに電流を印加しない状態で
側面から見たときに磁極部の端面を含む平面と、接極子
の磁極部に対向する面との間隔が一方に向かって広がる
ように可動接点ばねの支承部を箱体で支承し、且つ、両
端面近傍における断面積が互いに異なる永久磁石を磁極
部間に装着してなる本発明の有極継電器は、可動接点ば
ね等の接極子の負荷と永久磁石による吸引力がNO側に
おいて強くなる方向にシフトし、コイルの発生する磁束
が小さくても接極子の端部をNO側の磁極部に吸引させ
ることが可能になる。即ち、小型で消費電力が小さく構
造が簡単で安価な汎用有極継電器を実現することができ
る。
側面から見たときに磁極部の端面を含む平面と、接極子
の磁極部に対向する面との間隔が一方に向かって広がる
ように可動接点ばねの支承部を箱体で支承し、且つ、両
端面近傍における断面積が互いに異なる永久磁石を磁極
部間に装着してなる本発明の有極継電器は、可動接点ば
ね等の接極子の負荷と永久磁石による吸引力がNO側に
おいて強くなる方向にシフトし、コイルの発生する磁束
が小さくても接極子の端部をNO側の磁極部に吸引させ
ることが可能になる。即ち、小型で消費電力が小さく構
造が簡単で安価な汎用有極継電器を実現することができ
る。
【0021】
【実施例】以下図1により本発明の実施例について詳細
に説明する。本発明になる汎用有極継電器は図1(a) に
示す如く中央の支承部11が箱体に支承された可動接点ば
ね1と、中央部が絶縁体6を介して可動接点ばね1に固
定されたシーソー状の接極子2と、長軸部33にコイル5
が巻回され両端の磁極部31、32が接極子2と対向してな
るコ字状の鉄芯3と、磁極部31、32の間に装着され接極
子2の中央部を支承する平板状の永久磁石7を有し、可
動接点ばね1の両端に設けられた可動接点12a 、12b は
それぞれ固定接点13a 、13b と対向している。
に説明する。本発明になる汎用有極継電器は図1(a) に
示す如く中央の支承部11が箱体に支承された可動接点ば
ね1と、中央部が絶縁体6を介して可動接点ばね1に固
定されたシーソー状の接極子2と、長軸部33にコイル5
が巻回され両端の磁極部31、32が接極子2と対向してな
るコ字状の鉄芯3と、磁極部31、32の間に装着され接極
子2の中央部を支承する平板状の永久磁石7を有し、可
動接点ばね1の両端に設けられた可動接点12a 、12b は
それぞれ固定接点13a 、13b と対向している。
【0022】可動接点ばね1と接極子2は平行になるよ
うに中央において絶縁体6を介して一体化されている
が、支承部11を含む面と可動接点ばね1を含む面が側面
から見ると交差するように支承部11が可動接点ばね1に
対して捻られており、可動接点ばね1を箱体に装着した
あとコイル5に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに、磁極部31、32の端面を含む平面と接極子2の磁極
部31、32と対向する面が一方に向かって広がるように支
承部11が箱体に支承される。その結果、可動接点ばね等
の接極子の負荷は図1(b) に実線で示す如く左右対称の
ままシフトする。
うに中央において絶縁体6を介して一体化されている
が、支承部11を含む面と可動接点ばね1を含む面が側面
から見ると交差するように支承部11が可動接点ばね1に
対して捻られており、可動接点ばね1を箱体に装着した
あとコイル5に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに、磁極部31、32の端面を含む平面と接極子2の磁極
部31、32と対向する面が一方に向かって広がるように支
承部11が箱体に支承される。その結果、可動接点ばね等
の接極子の負荷は図1(b) に実線で示す如く左右対称の
ままシフトする。
【0023】また、永久磁石7は一方の端面の断面積が
他端の断面積と比べて小さくなるよう階段状に除去する
と共に、接極子2に当接する面の近傍を例えばN極とす
ると磁極部31、32に当接する端面がS極になるように着
磁し、階段状に除去した部分には樹脂等の非磁性物質71
を被着して平板化し組立を容易にしている。
他端の断面積と比べて小さくなるよう階段状に除去する
と共に、接極子2に当接する面の近傍を例えばN極とす
ると磁極部31、32に当接する端面がS極になるように着
磁し、階段状に除去した部分には樹脂等の非磁性物質71
を被着して平板化し組立を容易にしている。
【0024】その結果、永久磁石7による磁極部31、32
の吸引力は図1(b) に破線で示す如く左右非対称にな
り、NC側の磁極部31による吸引力に比べNO側の磁極
部32による吸引力の方が大きくなる方向にシフトする。
なお、本実施例は永久磁石7の端面を厚さ方向に除去し
ているが永久磁石7の端面を幅方向に除去しても良い。
の吸引力は図1(b) に破線で示す如く左右非対称にな
り、NC側の磁極部31による吸引力に比べNO側の磁極
部32による吸引力の方が大きくなる方向にシフトする。
なお、本実施例は永久磁石7の端面を厚さ方向に除去し
ているが永久磁石7の端面を幅方向に除去しても良い。
【0025】しかし、永久磁石7による磁極部31の吸引
力が小さくなる方向にシフトしても接極子の負荷よりも
大きく、コイル5に電流を印加する前は接極子2のNC
側端部が磁極部31に吸引されており、接極子2と一体化
された可動接点ばね1の先端に設けられた可動接点12a
と固定接点13a の間が閉じている。
力が小さくなる方向にシフトしても接極子の負荷よりも
大きく、コイル5に電流を印加する前は接極子2のNC
側端部が磁極部31に吸引されており、接極子2と一体化
された可動接点ばね1の先端に設けられた可動接点12a
と固定接点13a の間が閉じている。
【0026】また、コイル5に電流を印加し図1(b) に
一点鎖線で示す如く磁極部32の吸引力を増大させると、
接極子2のNO側端部が磁極部32に吸引されて可動接点
12bと固定接点13b の間が閉じるが、永久磁石7による
磁極部32の吸引力が大きくなる方向にシフトしても接極
子の負荷よりも小さく、電流が遮断されると接極子2は
磁極部31に吸引され再びNC側の可動接点12a と固定接
点13a の間が閉じる。
一点鎖線で示す如く磁極部32の吸引力を増大させると、
接極子2のNO側端部が磁極部32に吸引されて可動接点
12bと固定接点13b の間が閉じるが、永久磁石7による
磁極部32の吸引力が大きくなる方向にシフトしても接極
子の負荷よりも小さく、電流が遮断されると接極子2は
磁極部31に吸引され再びNC側の可動接点12a と固定接
点13a の間が閉じる。
【0027】このようにコイルに電流を印加しない状態
で側面から見たときに磁極部の端面を含む平面と、接極
子の磁極部に対向する面との間隔が一方に向かって広が
るように可動接点ばねの支承部を箱体で支承し、且つ、
両端面近傍における断面積が互いに異なる永久磁石を磁
極部間に装着してなる本発明の有極継電器は、可動接点
ばね等の接極子の負荷と永久磁石による吸引力がNO側
において強くなる方向にシフトし、コイルの発生する磁
束が小さくても接極子の端部をNO側の磁極部に吸引さ
せることが可能になる。即ち、小型で消費電力が小さく
構造が簡単で安価な汎用有極継電器を実現することがで
きる。
で側面から見たときに磁極部の端面を含む平面と、接極
子の磁極部に対向する面との間隔が一方に向かって広が
るように可動接点ばねの支承部を箱体で支承し、且つ、
両端面近傍における断面積が互いに異なる永久磁石を磁
極部間に装着してなる本発明の有極継電器は、可動接点
ばね等の接極子の負荷と永久磁石による吸引力がNO側
において強くなる方向にシフトし、コイルの発生する磁
束が小さくても接極子の端部をNO側の磁極部に吸引さ
せることが可能になる。即ち、小型で消費電力が小さく
構造が簡単で安価な汎用有極継電器を実現することがで
きる。
【0028】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば小型で消費電
力が小さく構造が簡単で安価な汎用有極継電器を提供す
ることができる。
力が小さく構造が簡単で安価な汎用有極継電器を提供す
ることができる。
【図1】 本発明になる汎用有極継電器を示す図であ
る。
る。
【図2】 従来のラッチタイプの有極継電器を示す図で
ある。
ある。
【図3】 従来の汎用有極継電器を示す図である。
【図4】 従来の汎用有極継電器の一実施例を示す図で
ある。
ある。
1 可動接点ばね 2 接極
子 3 鉄芯 5 コイ
ル 6 絶縁体 7 永久
磁石 11 支承部 12a 、12b 可動
接点 13a 、13b 固定接点 31、32 磁極
部 33 長軸部 71 非磁
性物質
子 3 鉄芯 5 コイ
ル 6 絶縁体 7 永久
磁石 11 支承部 12a 、12b 可動
接点 13a 、13b 固定接点 31、32 磁極
部 33 長軸部 71 非磁
性物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 高典 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 両端に可動接点(12a,12b) を有し中央に
支承部(11)を具えた可動接点ばね(1) 、中央が該可動接
点ばね(1) に固定されてなるシーソー状の接極子(2) 、
形状の等しい両端の磁極部(31,32) が該接極子(2) と対
向するコ字状の鉄芯(3) 、該磁極部(31,32) 間に装着さ
れ該接極子(2) の中央に接する永久磁石(7) 、および該
鉄芯(3) の長軸部(33)に巻回されてなるコイル(5) を有
し、 該コイル(5) に電流を印加しない状態で側面から見たと
きに該磁極部(31,32)の端面を含む平面と、該接極子(2)
の該磁極部(32,33) に対向する面との間隔が一方に向
かって広がるように、該可動接点ばね(1) の支承部(11)
が箱体に支承されてなるシーソーバランス型有極継電器
であって、 該永久磁石(7) の両端面近傍における断面積が互いに異
なることを特徴とするシーソーバランス型有極継電器。 - 【請求項2】 平板状永久磁石の一方の端面近傍を幅方
向若しくは厚さ方向において階段状に除去し、請求項1
記載の永久磁石(7) を形成してなることを特徴とするシ
ーソーバランス型有極継電器。 - 【請求項3】 平板状永久磁石の一方の端面近傍を階段
状に除去し除去された部分に非磁性物質(71)を被着させ
て、請求項1記載の永久磁石(7) を形成してなることを
特徴とするシーソーバランス型有極継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34418191A JPH05174691A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | シーソーバランス型有極継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34418191A JPH05174691A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | シーソーバランス型有極継電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05174691A true JPH05174691A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18367257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34418191A Withdrawn JPH05174691A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | シーソーバランス型有極継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05174691A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07296703A (ja) * | 1994-04-27 | 1995-11-10 | Mitsuki Nagamoto | シングルステイブル型有極電磁石 |
JPH07335106A (ja) * | 1994-06-03 | 1995-12-22 | Mitsuki Nagamoto | 有極電磁石 |
CN102938606A (zh) * | 2011-09-21 | 2013-02-20 | 武汉领普科技有限公司 | 跷跷板式单线圈磁发电装置 |
CN102938605A (zh) * | 2011-09-21 | 2013-02-20 | 武汉领普科技有限公司 | 跷跷板式双线圈磁发电装置 |
CN111223718A (zh) * | 2020-02-28 | 2020-06-02 | 厦门宏发密封继电器有限公司 | 一种平衡力式密封继电器及其装配方法 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34418191A patent/JPH05174691A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07296703A (ja) * | 1994-04-27 | 1995-11-10 | Mitsuki Nagamoto | シングルステイブル型有極電磁石 |
JPH07335106A (ja) * | 1994-06-03 | 1995-12-22 | Mitsuki Nagamoto | 有極電磁石 |
CN102938606A (zh) * | 2011-09-21 | 2013-02-20 | 武汉领普科技有限公司 | 跷跷板式单线圈磁发电装置 |
CN102938605A (zh) * | 2011-09-21 | 2013-02-20 | 武汉领普科技有限公司 | 跷跷板式双线圈磁发电装置 |
CN111223718A (zh) * | 2020-02-28 | 2020-06-02 | 厦门宏发密封继电器有限公司 | 一种平衡力式密封继电器及其装配方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |