JPH05171027A - 分散ポリオール組成物及びその製造方法 - Google Patents
分散ポリオール組成物及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05171027A JPH05171027A JP3340771A JP34077191A JPH05171027A JP H05171027 A JPH05171027 A JP H05171027A JP 3340771 A JP3340771 A JP 3340771A JP 34077191 A JP34077191 A JP 34077191A JP H05171027 A JPH05171027 A JP H05171027A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyol
- polymer
- weight
- dispersed
- dispersion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 難燃規制適応ウレタンフォームの原料であ
る、メラミン等のトリアジン化合物の粉体を分散した、
分散ポリオール組成物の分散安定性を向上させる。 【構成】 トリアジン化合物の粉体をポリオール中に分
散するに際し、特定の範囲の真比重を持つ重合体粒子を
共存させることにより、分散体の粘度を上昇させること
なく分散性を大巾に向上させる。 【効果】 従来技術のものに比べ、トリアジン化合物の
分散性が向上し、それにより、ウレタンフォームの成形
性が改良される。
る、メラミン等のトリアジン化合物の粉体を分散した、
分散ポリオール組成物の分散安定性を向上させる。 【構成】 トリアジン化合物の粉体をポリオール中に分
散するに際し、特定の範囲の真比重を持つ重合体粒子を
共存させることにより、分散体の粘度を上昇させること
なく分散性を大巾に向上させる。 【効果】 従来技術のものに比べ、トリアジン化合物の
分散性が向上し、それにより、ウレタンフォームの成形
性が改良される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性ポリウレタンフ
ォームを製造するのに適した粉末のトリアジン化合物な
いしはその誘導体を安定に分散した分散ポリオール組成
物及びその製造方法に関するものである。更に詳しく
は、トリアジン化合物又はその誘導体の粉末をポリオー
ル中に分散するに際し、特定の重合体粒子を分散系に共
存させることを特徴とする、分散性の改良された分散ポ
リオール組成物及びその製造方法に関するものである。
ォームを製造するのに適した粉末のトリアジン化合物な
いしはその誘導体を安定に分散した分散ポリオール組成
物及びその製造方法に関するものである。更に詳しく
は、トリアジン化合物又はその誘導体の粉末をポリオー
ル中に分散するに際し、特定の重合体粒子を分散系に共
存させることを特徴とする、分散性の改良された分散ポ
リオール組成物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1988年の英国での地下鉄火災以降、
ポリウレタンフォームの難燃化対策が特に重要視される
ようになってきた。欧米や日本などの先進国を中心に、
家具や鉄道車両の難燃規制が導入されつつあり、この難
燃規制に適応した軟質ウレタンフォームの開発が重要な
課題となっている。
ポリウレタンフォームの難燃化対策が特に重要視される
ようになってきた。欧米や日本などの先進国を中心に、
家具や鉄道車両の難燃規制が導入されつつあり、この難
燃規制に適応した軟質ウレタンフォームの開発が重要な
課題となっている。
【0003】難燃規制に適応したポリウレタンフォーム
を製造する方法として、既にポリウレタンフォーム中に
メラミンやメチロール化メラミン等のメラミン化合物を
難燃化剤として適量混入することにより、難燃性を付与
した軟質ウレタンフォームの開発が行われている。ウレ
タンフォームにメラミンやホルマリン変性メラミンのよ
うなメラミン化合物誘導体を混入することにより難燃化
する基本の技術は、特開昭47-5,589、特開昭47-5,843各
号公報等に記載されており、公知の技術となっている。
また、ドイツ特許第 3,234,038号及び 3,235,571号公報
にはシアヌル酸、特開昭56-817号公報にはメラミンのシ
アヌル酸塩のように、メラミン以外のトリアジン化合物
を難燃化剤として添加する方法も開示されている。
を製造する方法として、既にポリウレタンフォーム中に
メラミンやメチロール化メラミン等のメラミン化合物を
難燃化剤として適量混入することにより、難燃性を付与
した軟質ウレタンフォームの開発が行われている。ウレ
タンフォームにメラミンやホルマリン変性メラミンのよ
うなメラミン化合物誘導体を混入することにより難燃化
する基本の技術は、特開昭47-5,589、特開昭47-5,843各
号公報等に記載されており、公知の技術となっている。
また、ドイツ特許第 3,234,038号及び 3,235,571号公報
にはシアヌル酸、特開昭56-817号公報にはメラミンのシ
アヌル酸塩のように、メラミン以外のトリアジン化合物
を難燃化剤として添加する方法も開示されている。
【0004】このように、メラミン等のトリアジン化合
物ないしその誘導体を難燃化剤とすることにより、難燃
規制に適応したウレタンフォームを製造することが知ら
れている。製造法には、ポリオールとポリイソシアネー
ト及び触媒、架橋剤、整泡剤等を混合反応する際にトリ
アジン化合物の難燃化剤を粉末で添加する方法と、予め
トリアジン化合物の難燃化剤をポリオール中に分散させ
ておいたものをポリイソシアネート等と混合反応させる
方法とがある。前者の方法では、粉末状の難燃化剤とポ
リオール等との攪拌が短時間のため、難燃化剤の分散状
態にばらつきが生じ、均一なウレタンフォームが得られ
難い。また、通常のウレタンフォーム用の原料はすべて
液状物であり、そのために設計された従来の装置に粉末
状の難燃化剤の混合系を追加する場合、大幅な装置上の
改造を施さねばならない。それに対して、後者の方法で
は、他の原料との混合の問題も、装置上の問題も生じな
い利点がある。即ち、予め粉末のトリアジン化合物の難
燃化剤をポリオール中に分散させる方法は、ウレタンフ
ォーム製造上、有効な方法であり、粉末のトリアジン化
合物を均一かつ安定にポリオール中に分散した分散ポリ
オール組成物は、産業上利用価値の高いものである。
物ないしその誘導体を難燃化剤とすることにより、難燃
規制に適応したウレタンフォームを製造することが知ら
れている。製造法には、ポリオールとポリイソシアネー
ト及び触媒、架橋剤、整泡剤等を混合反応する際にトリ
アジン化合物の難燃化剤を粉末で添加する方法と、予め
トリアジン化合物の難燃化剤をポリオール中に分散させ
ておいたものをポリイソシアネート等と混合反応させる
方法とがある。前者の方法では、粉末状の難燃化剤とポ
リオール等との攪拌が短時間のため、難燃化剤の分散状
態にばらつきが生じ、均一なウレタンフォームが得られ
難い。また、通常のウレタンフォーム用の原料はすべて
液状物であり、そのために設計された従来の装置に粉末
状の難燃化剤の混合系を追加する場合、大幅な装置上の
改造を施さねばならない。それに対して、後者の方法で
は、他の原料との混合の問題も、装置上の問題も生じな
い利点がある。即ち、予め粉末のトリアジン化合物の難
燃化剤をポリオール中に分散させる方法は、ウレタンフ
ォーム製造上、有効な方法であり、粉末のトリアジン化
合物を均一かつ安定にポリオール中に分散した分散ポリ
オール組成物は、産業上利用価値の高いものである。
【0005】しかしながら、粉末のトリアジン化合物を
ポリオール中に均一かつ安定に分散させることは、容易
なことではない。例えば、工業的に入手可能な平均粒子
径数十μmのメラミンの粉末をポリオール中に分散した
場合、この分散体からメラミン化合物の粒子が数時間内
に沈降分離するため、調製後直ちに使用しなければなら
ない。また、メラミン粒子の沈降分離を起した場合、沈
降物が底に凝固するため、再分散が困難となる。これら
の問題点を解決する方法として、これまでにいくつかの
方法が提案されている。
ポリオール中に均一かつ安定に分散させることは、容易
なことではない。例えば、工業的に入手可能な平均粒子
径数十μmのメラミンの粉末をポリオール中に分散した
場合、この分散体からメラミン化合物の粒子が数時間内
に沈降分離するため、調製後直ちに使用しなければなら
ない。また、メラミン粒子の沈降分離を起した場合、沈
降物が底に凝固するため、再分散が困難となる。これら
の問題点を解決する方法として、これまでにいくつかの
方法が提案されている。
【0006】まず、第一に、ドイツ特許第 2,932,304号
及び 3,064,575号公報、欧州特許第371,652号公報等に
記載された粒子径が10μm以下のメラミンを分散する
に際してアルキルスルホン酸塩等を添加する方法や、米
国特許第 4,644,015号公報記載のアミンを使用し、分散
安定剤を併用する方法等がある。しかし、分散安定剤の
添加により、メラミン粒子の分散安定性は向上するもの
の、分散体の粘度が著しく高くなり、例えばメラミン粒
子25重量%の分散体で粘度が 2,600〜4,000cps (50
℃) 以上となり、分散体を取扱う上で大きな障害とな
る。
及び 3,064,575号公報、欧州特許第371,652号公報等に
記載された粒子径が10μm以下のメラミンを分散する
に際してアルキルスルホン酸塩等を添加する方法や、米
国特許第 4,644,015号公報記載のアミンを使用し、分散
安定剤を併用する方法等がある。しかし、分散安定剤の
添加により、メラミン粒子の分散安定性は向上するもの
の、分散体の粘度が著しく高くなり、例えばメラミン粒
子25重量%の分散体で粘度が 2,600〜4,000cps (50
℃) 以上となり、分散体を取扱う上で大きな障害とな
る。
【0007】別の方法としては、米国特許第 4,454,254
号公報や特開平 2-120,309号公報記載のホルマリン変性
反応によって微粒化したメラミンを分散する方法があ
る。この方法は、ホルマリン変性メラミンの粒子径が1
μmから数μmの範囲の整った球形をしているため、得
られる分散体は低粘度でありながら分散安定性は良好で
ある。しかしながら、前記特許の実施例の追試を行った
ところ、メラミンをホルマリン変性することにより、未
変性のメラミンに比べて、得られるウレタンフォームの
難燃性が低下し、また粒子の分散安定性は良好である
が、分散粒子の径が小さいため、一旦沈降すると、メラ
ミン分が底部に凝固して再分散不能という欠点があるこ
とがわかった。他に英国特許第 2,163,762号公報のメラ
ミンを重合分散体ポリオールに添加する方法や、欧州特
許第 358,427号公報のメラミン粉末を分散したポリオー
ル組成物中で、グラフト重合を行って重合体ポリオール
を製造することを特徴とする方法等がある。
号公報や特開平 2-120,309号公報記載のホルマリン変性
反応によって微粒化したメラミンを分散する方法があ
る。この方法は、ホルマリン変性メラミンの粒子径が1
μmから数μmの範囲の整った球形をしているため、得
られる分散体は低粘度でありながら分散安定性は良好で
ある。しかしながら、前記特許の実施例の追試を行った
ところ、メラミンをホルマリン変性することにより、未
変性のメラミンに比べて、得られるウレタンフォームの
難燃性が低下し、また粒子の分散安定性は良好である
が、分散粒子の径が小さいため、一旦沈降すると、メラ
ミン分が底部に凝固して再分散不能という欠点があるこ
とがわかった。他に英国特許第 2,163,762号公報のメラ
ミンを重合分散体ポリオールに添加する方法や、欧州特
許第 358,427号公報のメラミン粉末を分散したポリオー
ル組成物中で、グラフト重合を行って重合体ポリオール
を製造することを特徴とする方法等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ウレタンフォームの難
燃性向上効果のあるトリアジン化合物およびその誘導体
として例えばメラミンの場合、2μmから数100μm
の粒子の形状のものが入手可能であるが、これを軟質ウ
レタンフォームの原料であるポリエーテルポリオールや
ポリエステルポリオール等のポリオール中に分散し室温
で放置すると、1日後、遅くとも3日後には、肉眼でも
沈降が確認される状態になる。これを防止する手段とし
ては、高粘度のポリオールの使用やメラミンの含有量増
などによって分散体の粘度を著しく高くするか、メラミ
ンの粒子径を1μmより小さくすることが考えられる。
しかしながら、前者の高粘度の分散体は実際上ウレタン
フォーム製造に供することはできないし、後者は、特殊
な粉砕方法が要求され、もしそのようなものが得られて
も、そのポリオール分散体は高粘度のものになり、現実
的にはウレタンフォームの成形が不可能となる。従っ
て、難燃規制適応ウレタンフォームの原料としての、ト
リアジン化合物類のポリオール分散体としては、分散体
が高粘度でなく、かつ、粒子の分散安定性に優れたポリ
オール分散体である必要がある。
燃性向上効果のあるトリアジン化合物およびその誘導体
として例えばメラミンの場合、2μmから数100μm
の粒子の形状のものが入手可能であるが、これを軟質ウ
レタンフォームの原料であるポリエーテルポリオールや
ポリエステルポリオール等のポリオール中に分散し室温
で放置すると、1日後、遅くとも3日後には、肉眼でも
沈降が確認される状態になる。これを防止する手段とし
ては、高粘度のポリオールの使用やメラミンの含有量増
などによって分散体の粘度を著しく高くするか、メラミ
ンの粒子径を1μmより小さくすることが考えられる。
しかしながら、前者の高粘度の分散体は実際上ウレタン
フォーム製造に供することはできないし、後者は、特殊
な粉砕方法が要求され、もしそのようなものが得られて
も、そのポリオール分散体は高粘度のものになり、現実
的にはウレタンフォームの成形が不可能となる。従っ
て、難燃規制適応ウレタンフォームの原料としての、ト
リアジン化合物類のポリオール分散体としては、分散体
が高粘度でなく、かつ、粒子の分散安定性に優れたポリ
オール分散体である必要がある。
【0009】本発明の目的は、ウレタンフォームの難燃
性向上に有用な難燃剤であるメラミン等のトリアジン化
合物ないしはその誘導体の粒子をポリオール中に分散す
るに際し、1)分散安定性に優れ、2)分散体が低粘度、3)
沈降後の再分散が容易、4)調整が容易、5)得られるウレ
タンフォームが難燃効果に優れる、というすべての条件
を満たす分散ポリオール組成物を提供することにある。
性向上に有用な難燃剤であるメラミン等のトリアジン化
合物ないしはその誘導体の粒子をポリオール中に分散す
るに際し、1)分散安定性に優れ、2)分散体が低粘度、3)
沈降後の再分散が容易、4)調整が容易、5)得られるウレ
タンフォームが難燃効果に優れる、というすべての条件
を満たす分散ポリオール組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決するために、既に知られている分散系の分散・沈
降の理論を参考に検討を行った。一般に、水系・非水系
の分散系においては、分散粒子の分散・沈降速度は、分
散媒体の粘度、分散粒子径、分散媒体と分散粒子の比重
差等の因子によって決まることが知られている。今回の
トリアジン化合物の粒子をポリオール(通常のポリウレ
タン成形用に使用されるものは、200 〜10,000 cps (25
℃) 位である)中に分散する場合、沈降速度は、分散さ
せるトリアジン化合物の粒子径の大小によって決まる。
そして、この分散系で、計算的に半永久的に沈降が生じ
ない粒子径を求めると、1μmより小さい、いわゆるサ
ブミクロン粒子のものであることがわかる。しかしなが
ら、前述した通り、サブミクロン粒子は粉砕による調整
が難しく、粒子の微粉化によって分散体の粘度が著しく
上昇し、更に、微粒化によって得られるウレタンフォー
ムの難燃性が低下するので、単に分散性を向上させる目
的でサブミクロン粒子化して分散させることは、実用上
好ましくない。
を解決するために、既に知られている分散系の分散・沈
降の理論を参考に検討を行った。一般に、水系・非水系
の分散系においては、分散粒子の分散・沈降速度は、分
散媒体の粘度、分散粒子径、分散媒体と分散粒子の比重
差等の因子によって決まることが知られている。今回の
トリアジン化合物の粒子をポリオール(通常のポリウレ
タン成形用に使用されるものは、200 〜10,000 cps (25
℃) 位である)中に分散する場合、沈降速度は、分散さ
せるトリアジン化合物の粒子径の大小によって決まる。
そして、この分散系で、計算的に半永久的に沈降が生じ
ない粒子径を求めると、1μmより小さい、いわゆるサ
ブミクロン粒子のものであることがわかる。しかしなが
ら、前述した通り、サブミクロン粒子は粉砕による調整
が難しく、粒子の微粉化によって分散体の粘度が著しく
上昇し、更に、微粒化によって得られるウレタンフォー
ムの難燃性が低下するので、単に分散性を向上させる目
的でサブミクロン粒子化して分散させることは、実用上
好ましくない。
【0011】サブミクロン径のトリアジン化合物の粉体
物を使用することなく、粒子の沈降速度を抑制する方法
として、その分散系に沈降速度の極めて遅い粒子を共存
させる方法が考えられる。本発明者等は、比較的容易に
入手でき、使用するポリオール中でほとんど沈降を起さ
ない重合体の粒子を、トリアジン化合物粒子のポリオー
ル分散体に添加する分散実験を行ったところ、特定の真
比重で、かつ特定の粒子径のものを含有する重合体を添
加した分散ポリオールが、重合体無添加のものに比べ
て、分散性が大幅に向上することを見いだした。更に、
この分散体ポリオール組成物の調製方法を開発すること
により本発明を完成するに至った。
物を使用することなく、粒子の沈降速度を抑制する方法
として、その分散系に沈降速度の極めて遅い粒子を共存
させる方法が考えられる。本発明者等は、比較的容易に
入手でき、使用するポリオール中でほとんど沈降を起さ
ない重合体の粒子を、トリアジン化合物粒子のポリオー
ル分散体に添加する分散実験を行ったところ、特定の真
比重で、かつ特定の粒子径のものを含有する重合体を添
加した分散ポリオールが、重合体無添加のものに比べ
て、分散性が大幅に向上することを見いだした。更に、
この分散体ポリオール組成物の調製方法を開発すること
により本発明を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は次の通りである。 (イ) (A) 式1(化2)
【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 は、各々−NH2 、−OH又
は炭素数5以下のアルキル基より選ばれたる基を表わ
す)で表わされる常温で固体のトリアジン化合物及びト
リアジン化合物誘導体中より選ばれた1種又は2種以上
の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉体物2〜5
0重量部、(B)常温で固体のビニル系重合体で10μ
m以下の粒子径のものを20重量%以上含み、真比重が
0.9〜1.3g/cm3 (20℃)の粉体物1〜50重
量部、並びに(C)常温で液体のポリオール50〜97
重量部よりなる、分散ポリオール組成物。 (ロ)(A)のトリアジン化合物が、メラミン、(イ
ソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である(イ)記載の
分散ポリオール組成物。 (ハ)(B) の重合体粒子が、スチレン、アクリロニト
リル、メタクリル酸メチルよりなる群から選択された1
種または2種以上のモノマーの重合体である(イ)記載
の分散ポリオール組成物。 (ニ)(A) 式1で表わされる常温で固体のトリアジン
化合物及びトリアジン化合物誘導体より選ばれた1種又
は2種以上の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉
体物2〜50重量部、(B) 常温で固体の重合体で10
μm以下の粒子径のものを10重量%以上含み、真比重
が0.9〜1.3g/cm3 (20℃)の粉体物1〜50
重量部並びに(C) 常温で液体のポリオール50〜97
重量部を混合することを特徴とする(イ)記載の分散ポ
リオール組成物の製造方法。 (ホ)(A) のトリアジン化合物が、メラミン、シアヌ
ル酸及びそれらの誘導体である(ニ)記載の分散ポリオ
ール組成物の製造方法。 (ヘ)(B) の重合体粒子が、スチレン、メタクリル酸
メチルの単重合体、またはスチレン、メタクリル酸メチ
ルとアクリロニトリルの共重合体の粒子である(ニ)記
載の分散ポリオール組成物の製造方法。 (ト)(A)式1で表わされる常温で固体のトリアジン
化合物及びトリアジン化合物誘導体より選ばれた1種又
は2種以上の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉
体物2〜50重量部と、(D)常温で固体の重合体で1
0μm1以下の粒子径のものを10重量%以上含み、真
比重が0.9〜0.3g/cm3 (20℃)の粉体物1
〜50重量部をポリオール中に重量比で1〜50%均一
に分散した分散ポリオール50〜98重量部とを混合す
ることを特徴とする(イ)記載の分散ポリオール組成物
の製造方法。 (チ)(A)のトリアジン化合物が、メラミン、(イ
ソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である(ト)記載の
分散ポリオール組成物の製造方法。 (リ)(D)の重合体が、スチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸メチルのよりなる群から選択される1
種または2種以上のモノマーの重合体である(ト)記載
の分散ポリオール組成物の製造方法。
は炭素数5以下のアルキル基より選ばれたる基を表わ
す)で表わされる常温で固体のトリアジン化合物及びト
リアジン化合物誘導体中より選ばれた1種又は2種以上
の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉体物2〜5
0重量部、(B)常温で固体のビニル系重合体で10μ
m以下の粒子径のものを20重量%以上含み、真比重が
0.9〜1.3g/cm3 (20℃)の粉体物1〜50重
量部、並びに(C)常温で液体のポリオール50〜97
重量部よりなる、分散ポリオール組成物。 (ロ)(A)のトリアジン化合物が、メラミン、(イ
ソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である(イ)記載の
分散ポリオール組成物。 (ハ)(B) の重合体粒子が、スチレン、アクリロニト
リル、メタクリル酸メチルよりなる群から選択された1
種または2種以上のモノマーの重合体である(イ)記載
の分散ポリオール組成物。 (ニ)(A) 式1で表わされる常温で固体のトリアジン
化合物及びトリアジン化合物誘導体より選ばれた1種又
は2種以上の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉
体物2〜50重量部、(B) 常温で固体の重合体で10
μm以下の粒子径のものを10重量%以上含み、真比重
が0.9〜1.3g/cm3 (20℃)の粉体物1〜50
重量部並びに(C) 常温で液体のポリオール50〜97
重量部を混合することを特徴とする(イ)記載の分散ポ
リオール組成物の製造方法。 (ホ)(A) のトリアジン化合物が、メラミン、シアヌ
ル酸及びそれらの誘導体である(ニ)記載の分散ポリオ
ール組成物の製造方法。 (ヘ)(B) の重合体粒子が、スチレン、メタクリル酸
メチルの単重合体、またはスチレン、メタクリル酸メチ
ルとアクリロニトリルの共重合体の粒子である(ニ)記
載の分散ポリオール組成物の製造方法。 (ト)(A)式1で表わされる常温で固体のトリアジン
化合物及びトリアジン化合物誘導体より選ばれた1種又
は2種以上の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉
体物2〜50重量部と、(D)常温で固体の重合体で1
0μm1以下の粒子径のものを10重量%以上含み、真
比重が0.9〜0.3g/cm3 (20℃)の粉体物1
〜50重量部をポリオール中に重量比で1〜50%均一
に分散した分散ポリオール50〜98重量部とを混合す
ることを特徴とする(イ)記載の分散ポリオール組成物
の製造方法。 (チ)(A)のトリアジン化合物が、メラミン、(イ
ソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である(ト)記載の
分散ポリオール組成物の製造方法。 (リ)(D)の重合体が、スチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸メチルのよりなる群から選択される1
種または2種以上のモノマーの重合体である(ト)記載
の分散ポリオール組成物の製造方法。
【0013】本発明に用いられるトリアジン化合物及び
その誘導体としては、未変性のメラミン、それをホルマ
リンや尿素で変性したメラミン、メラミン/ホルムアル
デヒド樹脂、メラミン燐酸塩、メラミン硫酸塩などのメ
ラミン塩類、メラム、メレム等のメラミン多核体等のメ
ラミン化合物、シアヌル酸、イソシアヌル酸、およびそ
れらの塩類などが挙げられる。上記のもののうちで、ウ
レタンフォームの難燃剤として特に好ましいものは、安
価で、難燃効果に優れ、かつ燃焼時に有毒なガスの発生
の少ない、未変性メラミン、ホルマリンの付加比率の低
いホルマリン変性メラミン、イソシアヌル酸等である。
使用の際、通常は、これらのいずれかを単独で用いる
が、場合によっては、二種以上を混合して用いることも
可能である。
その誘導体としては、未変性のメラミン、それをホルマ
リンや尿素で変性したメラミン、メラミン/ホルムアル
デヒド樹脂、メラミン燐酸塩、メラミン硫酸塩などのメ
ラミン塩類、メラム、メレム等のメラミン多核体等のメ
ラミン化合物、シアヌル酸、イソシアヌル酸、およびそ
れらの塩類などが挙げられる。上記のもののうちで、ウ
レタンフォームの難燃剤として特に好ましいものは、安
価で、難燃効果に優れ、かつ燃焼時に有毒なガスの発生
の少ない、未変性メラミン、ホルマリンの付加比率の低
いホルマリン変性メラミン、イソシアヌル酸等である。
使用の際、通常は、これらのいずれかを単独で用いる
が、場合によっては、二種以上を混合して用いることも
可能である。
【0014】トリアジン化合物等の粉体物(A)は、そ
の平均粒径が1〜100μmのものが用いられる。平均
粒径が1μm未満の場合は、分散安定性は向上するが、
分散体の粘度が高くなるので好ましくない。逆に、平均
粒径が100μmより大きいと、分散安定性が悪く、保
管中に容易に粒子の沈降を起こしてしまう。また、本発
明において、平均粒径がこの範囲であれば、粒子の粒度
分布について特に限定しないが、100μmを越える粗
大粒子の含有量が少なく、分散安定性向上に寄与する1
μm以下の微細粒子の含有量の多いものが、分散安定性
向上の点では好ましい。
の平均粒径が1〜100μmのものが用いられる。平均
粒径が1μm未満の場合は、分散安定性は向上するが、
分散体の粘度が高くなるので好ましくない。逆に、平均
粒径が100μmより大きいと、分散安定性が悪く、保
管中に容易に粒子の沈降を起こしてしまう。また、本発
明において、平均粒径がこの範囲であれば、粒子の粒度
分布について特に限定しないが、100μmを越える粗
大粒子の含有量が少なく、分散安定性向上に寄与する1
μm以下の微細粒子の含有量の多いものが、分散安定性
向上の点では好ましい。
【0015】本発明に用いられる常温で液体のポリオー
ルとしては、エチレングリコール、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ショ糖、または有機アミン等のような
活性水素を持つ化合物に、酸化エチレン、酸化プロピレ
ンのようなアルキレンオキシド化合物の一種または二種
以上を付加したポリエーテルポリオールや、テトラヒド
ロフランの重合物(PTMEG)や、ポリエステルポリ
オールのようなものが使用可能である。また、これらの
ポリエーテルポリオールやPTMEGやポリエステルポ
リオール、更にこれらのポリオール化合物中にビニル重
合体粒子を均一に分散させた分散体であるいわゆるポリ
マーポリオールなどの変性ポリオールも上記のものと同
様に使用可能である。使用に際しては、用途に応じて、
これらポリオール化合物を、一種または二種以上の混合
物として用いたり、更に他の難燃化剤、可塑剤、充填
剤、安定剤、着色剤等を必要に応じて添加することも可
能である。
ルとしては、エチレングリコール、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ショ糖、または有機アミン等のような
活性水素を持つ化合物に、酸化エチレン、酸化プロピレ
ンのようなアルキレンオキシド化合物の一種または二種
以上を付加したポリエーテルポリオールや、テトラヒド
ロフランの重合物(PTMEG)や、ポリエステルポリ
オールのようなものが使用可能である。また、これらの
ポリエーテルポリオールやPTMEGやポリエステルポ
リオール、更にこれらのポリオール化合物中にビニル重
合体粒子を均一に分散させた分散体であるいわゆるポリ
マーポリオールなどの変性ポリオールも上記のものと同
様に使用可能である。使用に際しては、用途に応じて、
これらポリオール化合物を、一種または二種以上の混合
物として用いたり、更に他の難燃化剤、可塑剤、充填
剤、安定剤、着色剤等を必要に応じて添加することも可
能である。
【0016】本発明に用いられる常温で固体の重合体の
粉体物(B)としては、真比重が0.9〜1.3g/c
m3 (20℃)でその粒度組成が、10μm以下の粒子を
20重量%以上含むものである。この条件を満たすもの
は真比重が分散させるポリオールの真比重(0.98−1.15
g/cm3 )に近く、且つ分散性に優れた細かい粒子を
含むことにより、ポリオール中における分散性が極めて
良好で分散体中に共存する粒子の沈降を抑制する効果が
生じ、トリアジン化合物の粒子の分散性を向上させるこ
とができる。具体的に、この真比重の範囲の重合体(か
っこ内は真比重値、g/cm3 )としては、ポリエチレ
ン(0.91−0.97)、ポリプロピレン(0.92−0.95)、ポ
リスチレン、(1.04−1.12)、ポリビニルアセテート
(1.19)、ポリアセトニトリル(1.17−1.18)、ポリメ
チルメタクリレート(1.18−1.19)のようなビニル重合
体、ポリカーボネート(1.21)、6、6−ナイロン(1.
22−1.24)、6−ナイロン(1.13−1.24)などが挙げら
れる。この例のような1種のモノマーの単重合体ばかり
でなく、2種以上のモノマーの共重合体であっても、差
しつかえない。更に、もし、その単重合体としての真比
重がこの範囲外であっても、他のモノマーと共重合する
ことによって真比重がこの範囲になるものであれば、使
用可能である。しかし、逆に、その単重合体としての真
比重がこの範囲のものであっても、他のモノマーと共重
合することによって真比重がこの範囲からはずれるよう
な共重合体は、本発明では使用できない。本発明の分散
ポリオール組成物に使用するのに特に好ましい重合体
は、真比重が分散させるポリオールのもの(0.98−1.15
g/cm3 )と極めて近く、かつ重合調製時に容易に粒
子形状を調整し易い、アクリロニトリル、スチレン、メ
タクリル酸メチルより選ばれるモノマーの単重合体、又
はそれらの共重合体である。これらの単重合体及び共重
合体粉体は、1種あるいは2種以上の複数の組合せで使
用することができる。真比重がこの範囲外の重合体、例
えば、ポリ塩化ビニル(1.39g/cm3 )、ポリエチレ
ンテレフタレート(1.34−1.39g/cm3 )のように、
ポリオールの真比重(0.98−1.15g/cm3 )と差が大
きいものは、ポリオール中で粒子の沈降速度が大きく、
分散安定に寄与しない。本重合体粒子は、トリアジン化
合物の粒子の沈降を抑制するために添加されるので、粒
子の沈降抑制に効果のある0.1〜2μmの範囲の粒子
径のものを、重合体粒子の全添加量に対し10重量%以
上含むものを使用する。重合体粒子の添加量は、分散体
の全重量に対し1〜50重量%、好ましくは、2〜20
重量%である。この範囲より少ないと、分散系中の微粒
子量が少なすぎて分散安定化効果が期待できないし、逆
に多いと、分散体の粘度を上昇させたり、これより得ら
れたウレタンフォームの物性を低下させる。
粉体物(B)としては、真比重が0.9〜1.3g/c
m3 (20℃)でその粒度組成が、10μm以下の粒子を
20重量%以上含むものである。この条件を満たすもの
は真比重が分散させるポリオールの真比重(0.98−1.15
g/cm3 )に近く、且つ分散性に優れた細かい粒子を
含むことにより、ポリオール中における分散性が極めて
良好で分散体中に共存する粒子の沈降を抑制する効果が
生じ、トリアジン化合物の粒子の分散性を向上させるこ
とができる。具体的に、この真比重の範囲の重合体(か
っこ内は真比重値、g/cm3 )としては、ポリエチレ
ン(0.91−0.97)、ポリプロピレン(0.92−0.95)、ポ
リスチレン、(1.04−1.12)、ポリビニルアセテート
(1.19)、ポリアセトニトリル(1.17−1.18)、ポリメ
チルメタクリレート(1.18−1.19)のようなビニル重合
体、ポリカーボネート(1.21)、6、6−ナイロン(1.
22−1.24)、6−ナイロン(1.13−1.24)などが挙げら
れる。この例のような1種のモノマーの単重合体ばかり
でなく、2種以上のモノマーの共重合体であっても、差
しつかえない。更に、もし、その単重合体としての真比
重がこの範囲外であっても、他のモノマーと共重合する
ことによって真比重がこの範囲になるものであれば、使
用可能である。しかし、逆に、その単重合体としての真
比重がこの範囲のものであっても、他のモノマーと共重
合することによって真比重がこの範囲からはずれるよう
な共重合体は、本発明では使用できない。本発明の分散
ポリオール組成物に使用するのに特に好ましい重合体
は、真比重が分散させるポリオールのもの(0.98−1.15
g/cm3 )と極めて近く、かつ重合調製時に容易に粒
子形状を調整し易い、アクリロニトリル、スチレン、メ
タクリル酸メチルより選ばれるモノマーの単重合体、又
はそれらの共重合体である。これらの単重合体及び共重
合体粉体は、1種あるいは2種以上の複数の組合せで使
用することができる。真比重がこの範囲外の重合体、例
えば、ポリ塩化ビニル(1.39g/cm3 )、ポリエチレ
ンテレフタレート(1.34−1.39g/cm3 )のように、
ポリオールの真比重(0.98−1.15g/cm3 )と差が大
きいものは、ポリオール中で粒子の沈降速度が大きく、
分散安定に寄与しない。本重合体粒子は、トリアジン化
合物の粒子の沈降を抑制するために添加されるので、粒
子の沈降抑制に効果のある0.1〜2μmの範囲の粒子
径のものを、重合体粒子の全添加量に対し10重量%以
上含むものを使用する。重合体粒子の添加量は、分散体
の全重量に対し1〜50重量%、好ましくは、2〜20
重量%である。この範囲より少ないと、分散系中の微粒
子量が少なすぎて分散安定化効果が期待できないし、逆
に多いと、分散体の粘度を上昇させたり、これより得ら
れたウレタンフォームの物性を低下させる。
【0017】この重合体粒子を含む、トリアジン化合物
粒子分散ポリオール組成物の調整方法としては、下記の
二つの方法が挙げられる。一つは、予め重合体の製造過
程において所定の粒子形状に調整した重合体の粒子をト
リアジン化合物の粒子と、トリアジン化合物ないしはそ
の誘導体の粉体物、及びポリオールと混合する方法であ
る。この方法の例として、スチレンの乳化重合によって
得られるポリスチレン粒子の水ないしアルコール類分散
体や、溶液重合後非溶剤析出過程で細粉化したポリカー
ボネート粒子などを、トリアジン化合物の粒子とポリオ
ールと均一に混合する方法である。予め、固体の粉末で
調製した場合は、そのままトリアジン化合物粒子とポリ
オールと混合するだけでよいが、水やアルコール等の液
体中に分散させた分散組成物の形で調製したものを使用
する場合は、予め濾過等によって分別した後にトリアジ
ン化合物粒子とポリオールと混合するか、或はトリアジ
ン化合物粒子とポリオールと分散組成物と混合した後に
水等を除去することによる目的とする分散ポリオール組
成物が得られる。
粒子分散ポリオール組成物の調整方法としては、下記の
二つの方法が挙げられる。一つは、予め重合体の製造過
程において所定の粒子形状に調整した重合体の粒子をト
リアジン化合物の粒子と、トリアジン化合物ないしはそ
の誘導体の粉体物、及びポリオールと混合する方法であ
る。この方法の例として、スチレンの乳化重合によって
得られるポリスチレン粒子の水ないしアルコール類分散
体や、溶液重合後非溶剤析出過程で細粉化したポリカー
ボネート粒子などを、トリアジン化合物の粒子とポリオ
ールと均一に混合する方法である。予め、固体の粉末で
調製した場合は、そのままトリアジン化合物粒子とポリ
オールと混合するだけでよいが、水やアルコール等の液
体中に分散させた分散組成物の形で調製したものを使用
する場合は、予め濾過等によって分別した後にトリアジ
ン化合物粒子とポリオールと混合するか、或はトリアジ
ン化合物粒子とポリオールと分散組成物と混合した後に
水等を除去することによる目的とする分散ポリオール組
成物が得られる。
【0018】もう一つの方法は、予めポリオール中でア
クリロニトリル等をグラフト重合して得られる、商品名
ポリマーポリオールとして知られるポリオールを、その
ままトリアジン化合物の粒子やポリオールと混合する方
法である。即ちポリエーテルポリオール、PTMEG、
ポリエステルポリオールのような液体のポリオール中
で、スチレン、アセトニトリル、メタクリル酸メチル等
のような、その単重合体あるいは共重合体の真比重が
0.9〜1.3g/cm3 (20℃)となるように、1種
または2種以上のビニルモノマーを重合させる方法によ
りポリマーポリオールを調製し、その際重合温度、ビニ
ルモノマーの組成、重合触媒、添加物等の条件を選択す
ることにより、10μm以下の粒子を20重量%以上含
む重合体粒子となるように調整する。得られたポリマー
ポリオールを、トリアジン化合物粒子とポリオールと混
合することにより、目的とするトリアジン化合物粒子分
散ポリオール組成物を調製できる。
クリロニトリル等をグラフト重合して得られる、商品名
ポリマーポリオールとして知られるポリオールを、その
ままトリアジン化合物の粒子やポリオールと混合する方
法である。即ちポリエーテルポリオール、PTMEG、
ポリエステルポリオールのような液体のポリオール中
で、スチレン、アセトニトリル、メタクリル酸メチル等
のような、その単重合体あるいは共重合体の真比重が
0.9〜1.3g/cm3 (20℃)となるように、1種
または2種以上のビニルモノマーを重合させる方法によ
りポリマーポリオールを調製し、その際重合温度、ビニ
ルモノマーの組成、重合触媒、添加物等の条件を選択す
ることにより、10μm以下の粒子を20重量%以上含
む重合体粒子となるように調整する。得られたポリマー
ポリオールを、トリアジン化合物粒子とポリオールと混
合することにより、目的とするトリアジン化合物粒子分
散ポリオール組成物を調製できる。
【0019】上記のような方法により、従来の技術では
不可能であった、分散性に優れたトリアジン化合物の粒
子をポリオール中に分散した分散ポリオール組成物を調
製することが可能となる。このような組成のトリアジン
化合物の粒子をポリオール中に分散した分散ポリオール
組成物は、従来の分散ポリオール組成物に比べて、分散
体の粘度が低く、かつ分散安定性が改善されており、も
し分散粒子が沈降を起こしても容易にもとの均一な分散
体に戻る。これは、従来の技術により得られる分散ポリ
オール組成物が、分散性が悪いか、分散体粘度が高い
か、分散粒子が沈降した場合に容易に元の分散状態に戻
らないかのいずれかの欠点を有していたのと対照的であ
る。本発明により、トリアジン化合物を難燃剤とする難
燃規制適応ウレタンフォームの原料として最適な分散ポ
リオール組成物が得られる。
不可能であった、分散性に優れたトリアジン化合物の粒
子をポリオール中に分散した分散ポリオール組成物を調
製することが可能となる。このような組成のトリアジン
化合物の粒子をポリオール中に分散した分散ポリオール
組成物は、従来の分散ポリオール組成物に比べて、分散
体の粘度が低く、かつ分散安定性が改善されており、も
し分散粒子が沈降を起こしても容易にもとの均一な分散
体に戻る。これは、従来の技術により得られる分散ポリ
オール組成物が、分散性が悪いか、分散体粘度が高い
か、分散粒子が沈降した場合に容易に元の分散状態に戻
らないかのいずれかの欠点を有していたのと対照的であ
る。本発明により、トリアジン化合物を難燃剤とする難
燃規制適応ウレタンフォームの原料として最適な分散ポ
リオール組成物が得られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明する。各実施例および比較例をまと
めて表−1〜4に示す。
さらに具体的に説明する。各実施例および比較例をまと
めて表−1〜4に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】実施例及び比較例中で用いた原料の略称等
は次の通りである。 ポリオールA: グリセリンに、酸化プロピレンと酸化
エチレンを85:15(重量比)で付加した、水酸基価
33.1mgKOH/gのポリエーテルポリオール ポリオールB: グリセリンに、酸化プロピレンを付加
して得られた、水酸基価55.8mgKOH/gのポリ
エーテルポリオール メラミン混合: 平均粒径24μmのメラミン粉体
と、平均粒径1.9μmのメラミン粉体を、70/30
(重量比)で均一に混合したもの メラミン混合: 平均粒径24μmのメラミン粉体
と、平均粒径1.9μmのメラミン粉体を、80/20
(重量比)で均一の混合したもの FAML: ホルマリン/メラミン(3mol/1mo
l)の比率で変性したホルマリン変性メラミンの粉体 ICA: イソシアヌル酸粉体 PST(A): 乳化重合で調製したポリスチレン粉末
(粒径:1.0±0.1μm) PST(B): 乳化重合で調製したポリスチレン粉末
(粒径:0.6±0.1μm) PST(C): 分散重合で調製したポリスチレン粉末
(粒径:15±2μm) PE(A): 粉末ポリエチレン(粒径:5〜8μm) PE(B): 粉末ポリエチレン(粒径:8〜12μ
m) PE(C): 粉末ポリエチレン(粒径:10〜20
m) PC: 粉末ポリカーボネート(粒径:5〜8μm) PVC: 粉末ポリ塩化ビニル(粒径:3〜12μm) POP−C: ポリオールA中で、スチレンとアクリロ
ニトリル50:50(重量比)をラジカル重合させて調
製したポリマーポリオールで、重合体を20.0重量%
含むもの 分散重合体の粒径 < 1μm 34.7%(個数比) 1〜 5μm 47.2% 5〜10μm 14.3% > 10μm 3.8% POP−D: ポリオールB中で、スチレンとアクリロ
ニトリル70:30(重量比)をラジカル重合させて調
製されたポリマーポリオールで、重合体を20.0重量
%含むもの 分散重合体の粒径 < 1μm 13.3%(個数比) 1〜 5μm 61.4% 5〜10μm 22.8% > 10μm 2.5% POP−E: ポリオールB中で、スチレンとアクリロ
ニトリル20:80(重量比)をラジカル重合させて調
製されたポリマーポリオールで、重合体を20.0重量
%含むもの分散重合体の粒径 < 1μm 12.9%(個数比) 1〜 5μm 2.7% 5〜10μm 10.2% > 10μm 74.2%
は次の通りである。 ポリオールA: グリセリンに、酸化プロピレンと酸化
エチレンを85:15(重量比)で付加した、水酸基価
33.1mgKOH/gのポリエーテルポリオール ポリオールB: グリセリンに、酸化プロピレンを付加
して得られた、水酸基価55.8mgKOH/gのポリ
エーテルポリオール メラミン混合: 平均粒径24μmのメラミン粉体
と、平均粒径1.9μmのメラミン粉体を、70/30
(重量比)で均一に混合したもの メラミン混合: 平均粒径24μmのメラミン粉体
と、平均粒径1.9μmのメラミン粉体を、80/20
(重量比)で均一の混合したもの FAML: ホルマリン/メラミン(3mol/1mo
l)の比率で変性したホルマリン変性メラミンの粉体 ICA: イソシアヌル酸粉体 PST(A): 乳化重合で調製したポリスチレン粉末
(粒径:1.0±0.1μm) PST(B): 乳化重合で調製したポリスチレン粉末
(粒径:0.6±0.1μm) PST(C): 分散重合で調製したポリスチレン粉末
(粒径:15±2μm) PE(A): 粉末ポリエチレン(粒径:5〜8μm) PE(B): 粉末ポリエチレン(粒径:8〜12μ
m) PE(C): 粉末ポリエチレン(粒径:10〜20
m) PC: 粉末ポリカーボネート(粒径:5〜8μm) PVC: 粉末ポリ塩化ビニル(粒径:3〜12μm) POP−C: ポリオールA中で、スチレンとアクリロ
ニトリル50:50(重量比)をラジカル重合させて調
製したポリマーポリオールで、重合体を20.0重量%
含むもの 分散重合体の粒径 < 1μm 34.7%(個数比) 1〜 5μm 47.2% 5〜10μm 14.3% > 10μm 3.8% POP−D: ポリオールB中で、スチレンとアクリロ
ニトリル70:30(重量比)をラジカル重合させて調
製されたポリマーポリオールで、重合体を20.0重量
%含むもの 分散重合体の粒径 < 1μm 13.3%(個数比) 1〜 5μm 61.4% 5〜10μm 22.8% > 10μm 2.5% POP−E: ポリオールB中で、スチレンとアクリロ
ニトリル20:80(重量比)をラジカル重合させて調
製されたポリマーポリオールで、重合体を20.0重量
%含むもの分散重合体の粒径 < 1μm 12.9%(個数比) 1〜 5μm 2.7% 5〜10μm 10.2% > 10μm 74.2%
【0026】重合体の粒径は、電子顕微鏡写真(SEM
またはTEM)により目視又は画像解析により求めた。
また、粘度、分散安定性及び平均粒径は次の方法により
測定した。 (粘度) 25℃に温度調節した分散体を、B型粘度計
(東京計器BM型粘度計)を使用して測定する。 (分散安定性) 目視法: 10cm高のメスシリンダーに装入した試料を
25℃で靜置し、1週間後にトリアジン化合物を含んだ
沈降部の高さを測定し、下式により算出する。 分散安定性(%)=沈降部の高さ(cm)/10cm× 10
0 固形分法: 10cm高のメスシリンダーに装入した試料
を25℃で靜置し、1週間後に、底から0〜2cm(下
部)、底から4〜6cm(中部)、底から8〜10(上
部)の各部分を吸い上げ、メタノール抽出によりメタノ
ールに不溶の固形分を測定する。 (平均粒径) SKレーザミクロンサイザー700Sで、粉
体をメタノールに分散して粒度分布を測定し、その重量
平均値を平均粒径とする。尚、実施例中の部数は、重量
部である。
またはTEM)により目視又は画像解析により求めた。
また、粘度、分散安定性及び平均粒径は次の方法により
測定した。 (粘度) 25℃に温度調節した分散体を、B型粘度計
(東京計器BM型粘度計)を使用して測定する。 (分散安定性) 目視法: 10cm高のメスシリンダーに装入した試料を
25℃で靜置し、1週間後にトリアジン化合物を含んだ
沈降部の高さを測定し、下式により算出する。 分散安定性(%)=沈降部の高さ(cm)/10cm× 10
0 固形分法: 10cm高のメスシリンダーに装入した試料
を25℃で靜置し、1週間後に、底から0〜2cm(下
部)、底から4〜6cm(中部)、底から8〜10(上
部)の各部分を吸い上げ、メタノール抽出によりメタノ
ールに不溶の固形分を測定する。 (平均粒径) SKレーザミクロンサイザー700Sで、粉
体をメタノールに分散して粒度分布を測定し、その重量
平均値を平均粒径とする。尚、実施例中の部数は、重量
部である。
【0027】比較例1 攪拌機、窒素ライン及び装入口のついた反応器に、ポリ
オールA70部を装入し、窒素置換を行う。しかる後
に、メラミン(平均粒径24μm)30部を、装入口か
ら徐々に装入する。全量装入後、窒素による置換を行い
ながら、2時間攪拌する。攪拌終了後、反応器より白色
の分散ポリオール組成物を取り出し、粘度と分散安定性
を測定した。その結果、分散体の粘度は、2380 cps
で、1週間後の分散安定性は、目視法で83%、固形分
法では上部3.4%、中部17.8%、下部52.4%
で明らかな粒子の沈降が認められた。
オールA70部を装入し、窒素置換を行う。しかる後
に、メラミン(平均粒径24μm)30部を、装入口か
ら徐々に装入する。全量装入後、窒素による置換を行い
ながら、2時間攪拌する。攪拌終了後、反応器より白色
の分散ポリオール組成物を取り出し、粘度と分散安定性
を測定した。その結果、分散体の粘度は、2380 cps
で、1週間後の分散安定性は、目視法で83%、固形分
法では上部3.4%、中部17.8%、下部52.4%
で明らかな粒子の沈降が認められた。
【0028】比較例2〜11 比較例1において、ポリオール、トリアジン化合物、お
よび添加物を加えて(比較例6、7のみ)、分散ポリオ
ール組成物を調製した。
よび添加物を加えて(比較例6、7のみ)、分散ポリオ
ール組成物を調製した。
【0029】実施例1 攪拌機、窒素ラインのついた反応器に、予め、ポリオー
ルA65部とPST(A)5部を均一に混合しておいた
ものを装入し、窒素置換を行う。トリアジン化合物とし
て、メラミン混合を使用し、以下、比較例と同様な操
作により、分散ポリオール組成物を得た。分散体の粘度
は、4120 cpsで、1週間後の分散安定性は、目視法
では全く粒子の沈降が認められず、固形分法では上部3
4.1%、中部34.8%、下部36.1%であり、比
較例4と比較して分散安定性の向上が認められた。ま
た、靜置1ケ月後、底に14mmの沈降層が確認された
が、攪拌により、容易に元の均一な分散体に戻った。
ルA65部とPST(A)5部を均一に混合しておいた
ものを装入し、窒素置換を行う。トリアジン化合物とし
て、メラミン混合を使用し、以下、比較例と同様な操
作により、分散ポリオール組成物を得た。分散体の粘度
は、4120 cpsで、1週間後の分散安定性は、目視法
では全く粒子の沈降が認められず、固形分法では上部3
4.1%、中部34.8%、下部36.1%であり、比
較例4と比較して分散安定性の向上が認められた。ま
た、靜置1ケ月後、底に14mmの沈降層が確認された
が、攪拌により、容易に元の均一な分散体に戻った。
【0030】実施例2、3 実施例1において、ポリスチレンの添加量を変えた以外
は、同様な方法によって分散ポリオール組成物を調製し
た。何れも、目視法では全く粒子の沈降が認められなか
った。
は、同様な方法によって分散ポリオール組成物を調製し
た。何れも、目視法では全く粒子の沈降が認められなか
った。
【0031】実施例4 実施例1において、PST(A)をPST(B)に変更
して、分散ポリオール組成物を調製した。目視法では全
く粒子の沈降が認められなかった。
して、分散ポリオール組成物を調製した。目視法では全
く粒子の沈降が認められなかった。
【0032】実施例5 実施例1において、メラミンを平均粒径24μmのもの
に変えて、分散ポリオール組成物を調製した。比較例1
に比べ、分散安定性の向上が認められた。
に変えて、分散ポリオール組成物を調製した。比較例1
に比べ、分散安定性の向上が認められた。
【0033】比較例12 実施例1において、PST(A)をPST(C)に変え
て、分散ポリオール組成物を調製した。目視法による分
散安定性試験の結果、上部に沈降層が認められた。
て、分散ポリオール組成物を調製した。目視法による分
散安定性試験の結果、上部に沈降層が認められた。
【0034】実施例6、7 実施例1において、ポリスチレンをポリエチレンに変え
て、分散ポリオール組成物を調製した。実施例1と同様
に分散安定性は良好であった。
て、分散ポリオール組成物を調製した。実施例1と同様
に分散安定性は良好であった。
【0035】比較例12 実施例6において、ポリエチレンをPE(C)に変え
て、分散ポリオール組成物を調製した。目視法による分
散安定性は良好であったが、固形分法で測定すると、上
部と下部で固形分の濃度差が認められた。
て、分散ポリオール組成物を調製した。目視法による分
散安定性は良好であったが、固形分法で測定すると、上
部と下部で固形分の濃度差が認められた。
【0036】実施例8、比較例14 実施例1において、ポリスチレンをポリカーボネート及
びポリ塩化ビニルに変えて、分散ポリオール組成物を調
製した。ポリカーボネートの場合は、分散安定性は良好
であったが、ポリ塩化ビニルの場合は、粒子の沈降が顕
著であった。
びポリ塩化ビニルに変えて、分散ポリオール組成物を調
製した。ポリカーボネートの場合は、分散安定性は良好
であったが、ポリ塩化ビニルの場合は、粒子の沈降が顕
著であった。
【0037】実施例9 比較例9において、ポリオールの使用量を変更し、ポリ
スチレンの添加を行った以外は比較例9と同様の方法で
分散ポリオール組成物を調製した。比較例8、9に比べ
て、分散安定性の向上が認められた。
スチレンの添加を行った以外は比較例9と同様の方法で
分散ポリオール組成物を調製した。比較例8、9に比べ
て、分散安定性の向上が認められた。
【0038】実施例10 比較例11において、ポリオールの使用量変更とポリス
チレンの添加を行った以外は同様の方法で分散ポリオー
ル組成物を調製した。比較例10、11比べて、分散安
定性の向上が認められた。
チレンの添加を行った以外は同様の方法で分散ポリオー
ル組成物を調製した。比較例10、11比べて、分散安
定性の向上が認められた。
【0039】実施例11 攪拌機、窒素ライン及び装入口のついた反応器に、ポリ
オールA20部、POP−C50部を装入し、窒素置換
を行う。しかる後に、メラミン(混合)30部を、装
入口から徐々に装入する。全量装入後、窒素による置換
を行いながら、2時間攪拌する。攪拌終了後、反応器よ
り白色の分散ポリオール組成物を取り出し、粘度と分散
安定性を測定した。その結果、分散体の粘度は、375
0 cpsで、1週間後の分散安定性は、目視法では粒子の
沈降は認められず、固形分法では上部39.1%、中部
38.5%、下部39.5%であり、比較例4に比べ、
分散安定性の向上が認められた。
オールA20部、POP−C50部を装入し、窒素置換
を行う。しかる後に、メラミン(混合)30部を、装
入口から徐々に装入する。全量装入後、窒素による置換
を行いながら、2時間攪拌する。攪拌終了後、反応器よ
り白色の分散ポリオール組成物を取り出し、粘度と分散
安定性を測定した。その結果、分散体の粘度は、375
0 cpsで、1週間後の分散安定性は、目視法では粒子の
沈降は認められず、固形分法では上部39.1%、中部
38.5%、下部39.5%であり、比較例4に比べ、
分散安定性の向上が認められた。
【0040】実施例12、13 実施例11において、ポリオールの使用量、メラミンの
種類、ポリマーポリオールの添加量を変えた以外は同様
な方法で、分散ポリオール組成物を調製した。何れも、
比較例1〜7に比べて、分散性の向上が認められた。
種類、ポリマーポリオールの添加量を変えた以外は同様
な方法で、分散ポリオール組成物を調製した。何れも、
比較例1〜7に比べて、分散性の向上が認められた。
【0041】実施例14、比較例15 実施例13において、ポリオールの種類と、ポリマーポ
リオールの種類を変えて、分散ポリオール組成物を調製
した。POP−Dの場合は、分散安定性は良好であった
が、POP−Eの場合は、固形分法では上部と下部の粒
子の濃度差が生じていた。
リオールの種類を変えて、分散ポリオール組成物を調製
した。POP−Dの場合は、分散安定性は良好であった
が、POP−Eの場合は、固形分法では上部と下部の粒
子の濃度差が生じていた。
【0042】実施例15 実施例14において、ポリオールの使用量、トリアジン
化合物をホルマリン変性メラミンに変更し、その使用
量、ポリマーポリオールの種類を変えて、分散ポリオー
ル組成物を調製した。実施例14同様、分散安定性は良
好であった。
化合物をホルマリン変性メラミンに変更し、その使用
量、ポリマーポリオールの種類を変えて、分散ポリオー
ル組成物を調製した。実施例14同様、分散安定性は良
好であった。
【0043】実施例16 実施例13において、トリアジン化合物をイソシアヌル
酸に変え、分散ポリオールを調製した。実施例13同
様、分散安定性は良好であった。
酸に変え、分散ポリオールを調製した。実施例13同
様、分散安定性は良好であった。
【0044】
【発明の効果】本発明により、難燃規制適応のウレタン
フォーム原料として有用な、トリアジン化合物分散ポリ
オール組成物を容易に調製できるようになる。また、そ
の分散ポリオール組成物は、従来技術によって調製され
たものに比べて、低粘度で、分散安定性の向上したもの
であり、ウレタン製造上極めて有用なものである。
フォーム原料として有用な、トリアジン化合物分散ポリ
オール組成物を容易に調製できるようになる。また、そ
の分散ポリオール組成物は、従来技術によって調製され
たものに比べて、低粘度で、分散安定性の向上したもの
であり、ウレタン製造上極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/20 LJP 7921−4J 63/00 NLB 8830−4J 67/02 LNZ 8933−4J 101/00 LTA 7167−4J
Claims (9)
- 【請求項1】 (A)式1(化1) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 は、各々−NH2 、−OH又
は炭素数5以下のアルキル基より選ばれた基を表わ
す。)で表わされる常温で固体のトリアジン化合物及び
トリアジン化合物誘導体中より選ばれた1種又は2種以
上の混合物で、平均粒径が1〜100μmの粉体物2〜
50重量部、(B)常温で固体の重合体で10μm以下
の粒子径のものを20重量%以上含み、真比重が0.9
〜1.3g/cm3 (20℃)の粉体物1〜50重量部、
並びに(C)常温で液体のポリオール50〜97重量部
よりなる、分散ポリオール組成物。 - 【請求項2】 (A)のトリアジン化合物が、メラミ
ン、(イソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である請求
項1記載の分散ポリオール組成物。 - 【請求項3】 (B) の重合体粒子が、スチレン、アク
リロニトリル、メタクリル酸メチルよりなる群から選択
された1種または2種以上のモノマーの重合体である請
求項1記載の分散ポリオール組成物。 - 【請求項4】 (A) 式1で表わされる常温で固体のト
リアジン化合物及びトリアジン化合物誘導体より選ばれ
た1種又は2種以上の混合物で、平均粒径が1〜100
μmの粉体物2〜50重量部、(B) 常温で固体の重合
体で10μm以下の粒子径のものを10重量%以上含
み、真比重が0.9〜1.3g/cm3(20℃)の粉体
物1〜50重量部、並びに(C) 常温で液体のポリオー
ル50〜97重量部を混合することを特徴とする請求項
1記載の分散ポリオール組成物の製造方法。 - 【請求項5】 (A) のトリアジン化合物が、メラミ
ン、(イソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である請求
項4記載の分散ポリオール組成物の製造方法。 - 【請求項6】 (B) の重合体粒子が、スチレン、メタ
クリル酸メチルの単重合体、またはスチレン、メタクリ
ル酸メチルとアクリロニトリルの共重合体の粒子である
請求項4記載の分散ポリオール組成物の製造方法。 - 【請求項7】 (A)式1で表わされる常温で固体のト
リアジン化合物及びトリアジン化合物誘導体より選ばれ
た1種又は2種以上の混合物で、平均粒径が1〜100
μmの粉体物2〜50重量部と、(D)常温で固体の重
合体で10μm1以下の粒子径のものを10重量%以上
含み、真比重が0.9〜0.3g/cm3 (20℃)の
粉体物1〜50重量部をポリオール中に重量比で1〜5
0%均一に分散した分散ポリオール50〜98重量部と
を混合することを特徴とする請求項1記載の分散ポリオ
ール組成物の製造方法。 - 【請求項8】 (A)のトリアジン化合物が、メラミ
ン、(イソ)シアヌル酸及びそれらの誘導体である請求
項7記載の分散ポリオール組成物の製造方法。 - 【請求項9】 (D)の重合体が、スチレン、アクリロ
ニトリル、メタクリル酸メチルのよりなる群から選択さ
れる1種または2種以上のモノマーの重合体である請求
項7記載の分散ポリオール組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34077191A JP3159492B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 分散ポリオール組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34077191A JP3159492B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 分散ポリオール組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05171027A true JPH05171027A (ja) | 1993-07-09 |
JP3159492B2 JP3159492B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=18340153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34077191A Expired - Fee Related JP3159492B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 分散ポリオール組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3159492B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP34077191A patent/JP3159492B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3159492B2 (ja) | 2001-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4746628B2 (ja) | 封入粒状固体の調製方法 | |
US6111054A (en) | Products obtainable by salt formation from polyamines and the use thereof as dispersing agents for pigments and extenders | |
US5859075A (en) | Polyurethane Microspheres | |
EP1044244B1 (en) | Fluidized polymer suspension of hydrophobically modified poly(acetal- or ketal-polyether), polyurethane and polyacrylate | |
US20040106701A1 (en) | Method for processing a mineral filler with a phosphate, mineral fillers treated in this manner, polyurethane foams and composite polyurethanes using this filler, objects containing them which may or may not be moulded | |
US8119716B2 (en) | Method of generating a dispersion of deagglomerated barium sulphate in plastics or plastics precursors | |
US3931063A (en) | Process for the manufacture of porous solids consisting of crosslinked urea-formaldehyde polycondensation products | |
US7732498B2 (en) | Process for preparing dispersible nanoparticles | |
EP4112698A1 (en) | Heat-expandable microspheres, production method therefor, and use | |
US20050222281A1 (en) | Solid blowing agent preparations and process for their preparation | |
US8299157B2 (en) | Strontium carbonate dispersion and redispersible powder obtained therefrom | |
CA1163035A (en) | Water soluble polymer suspensions | |
JP3159492B2 (ja) | 分散ポリオール組成物及びその製造方法 | |
JPH04501736A (ja) | ポリオールおよび重合体ポリオール中のメラミンおよび/または尿素分散体の安定化 | |
US4032516A (en) | Method of making polyurethane powder | |
JP3159493B2 (ja) | 分散ポリオール組成物 | |
JP3077786B2 (ja) | ポリウレタン用難燃剤 | |
EP3617267A1 (en) | Vinyl chloride resin latex composition and method for preparing same | |
JP3290485B2 (ja) | 分散ポリオール組成物 | |
EP0553653B1 (en) | Granular vinyl chloride resin | |
JP3515357B2 (ja) | 吸水性ポリウレア分散液及びその製造法 | |
JPH07292055A (ja) | 難燃剤分散ポリオール組成物 | |
US5792817A (en) | Surfactant | |
NZ249574A (en) | Surfactant consisting of a polymer having pendant chemisorptive groups and (crosslinked by) a polyether chain; polymer compositions comprising a plasticiser and a dispersed solid having the surfactant adsorbed onto the surface thereof | |
JPS62212480A (ja) | 水系塗料用填剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |