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JPH05170697A - アルコキシメチル安息香酸誘導体及びその製造方法 - Google Patents

アルコキシメチル安息香酸誘導体及びその製造方法

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JPH05170697A
JPH05170697A JP15832792A JP15832792A JPH05170697A JP H05170697 A JPH05170697 A JP H05170697A JP 15832792 A JP15832792 A JP 15832792A JP 15832792 A JP15832792 A JP 15832792A JP H05170697 A JPH05170697 A JP H05170697A
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JP
Japan
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formula
fluorine
derivative
alkoxymethylbenzoic
acid
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JP15832792A
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Takafumi Shida
隆文 志田
Hideo Arahori
英雄 荒堀
Takeo Watanabe
武雄 渡辺
Shiro Yamazaki
詞朗 山崎
Hiroe Shinkawa
博恵 新川
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) で表わされる新規アルコキシメチル安
息香酸誘導体。 【化1】 式中Rはフッ素で置換された炭素数2〜10個のアルキル
基を表わす。 【効果】 作物に害を与えず雑草のみを枯殺する選択性
に優れた除草剤の有効成分であるトリアゾールカルボン
酸アミド誘導体を製造する際の中間体として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草剤の有効成分とし
て利用される1,5−ジフェニル−1H−1,2,4−
トリアゾール−3−カルボン酸アミド誘導体を製造する
際の中間体として用いられるアルコキシメチル安息香酸
誘導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イネ、コムギ、トウモロコシ等は重要な
作物であり、これらの作物を雑草害から保護して増収を
図るためには除草剤の使用が不可欠である。
【0003】従来、1,5−ジフェニル−1H−1,
2,4−トリアゾール−3−カルボン酸アミド誘導体が
除草作用を有することは、特開昭57-193406 号、特開昭
58-185572 号及び特開昭59-98004号に記載されている
が、除草効果及び選択性が充分ではなく、優れた除草活
性を示すと共にイネ、コムギ、トウモロコシ等の有用作
物に害を与えず雑草のみを枯殺する選択性に優れた除草
活性を有する化合物の開発が強く要望されていた。
【0004】一方、3−(メトキシメチル)安息香酸、
4−(メトキシメチル)安息香酸、4−[(1−メチル
プロポキシ)メチル]安息香酸が知られているが、除草
剤であるトリアゾールカルボン酸アミド誘導体の中間体
に関するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、優れた
除草効果を示すと共に、イネ、コムギ、トウモロコシ等
の有用作物に害を与えない化合物を提供すべく研究した
結果、下記一般式(II)
【0006】
【化5】
【0007】(式中、Rはフッ素で置換された炭素数2
〜10個のアルキル基を表わし、Xは水素又はフッ素を表
わす)で示される1,5−ジフェニル−1H−1,2,
4−トリアゾール−3−カルボン酸アミド誘導体が優れ
た選択的除草効果を有することを見出し、更にこの式
(II)で示されるアゾール誘導体を製造するための中間
体として新規化合物であるアルコキシメチル安息香酸誘
導体を見出し、本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアルコキシメチ
ル安息香酸誘導体は次式(I)で示される新規化合物で
ある。
【0009】
【化6】
【0010】式(I)において、Rはフッ素、好ましく
は3〜12個のフッ素で置換された炭素数2〜10個、好ま
しくは3〜6個のアルキル基を表わす。
【0011】本発明のアルコキシメチル安息香酸誘導体
としては 3−[(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
メチル]安息香酸 3−[(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキ
シ)メチル]安息香酸 3−[(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブト
キシ)メチル]安息香酸 3−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ
ブトキシ)メチル]安息香酸 等が例示される。
【0012】本発明のアルコキシメチル安息香酸誘導体
は、優れた除草作用を示し、イネ、コムギ、トウモロコ
シ等に対して薬害を示さない選択的除草活性を有する一
般式(II)で示されるトリアゾールカルボン酸アミド誘
導体の中間体として有用である。
【0013】
【化7】
【0014】一般式(II)において、Rはフッ素好まし
くは3〜12個のフッ素で置換された炭素数2〜10個、好
ましくは3〜6個のアルキル基を表わし、Xは水素又は
フッ素を表わす。
【0015】これらのトリアゾールカルボン酸アミド誘
導体の理化学的性質を第1表に示す。
【0016】
【表1】
【0017】本発明のアルコキシメチル安息香酸誘導体
は例えば次の方法により得ることができる。[反応式
(1)]すなわち、3−クロロメチルベンゾイルクロリ
ド(III) に非プロトン性有機溶媒中で当量以上の式RO
A(Aはナトリウム又はカリウムを表わし、Rはフッ素
で置換された炭素数2〜10個のアルキル基を表わす)を
反応させ、得られる式(IV)で示されるアルコキシメチ
ル安息香酸エステル誘導体
【0018】
【化8】
【0019】(式中、Rはフッ素で置換された炭素数2
〜10個のアルキル基を表わす)を得る。このエステルは
特別な精製をすることなく、加水分解することにより式
(I)で示されるアルコキシメチル安息香酸誘導体
【0020】
【化9】
【0021】(式中、Rはフッ素で置換された炭素数2
〜10個のアルキル基を表わす)を得ることができる。
【0022】次に本発明のアルコキシメチル安息香酸誘
導体から最終製品の除草剤である式(II)のトリアゾー
ルカルボン酸アミド誘導体を製造する方法は反応式
(1)、反応式(2)の通りである。
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】上記の様にして得られるアルコキシメチル
安息香酸誘導体(I)を塩化チオニルと反応させて得ら
れるアルコキシメチル安息香酸クロリドとグリシンとを
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で、水又は、非プ
ロトン性有機溶媒と水との混合溶媒中で−10〜15、好ま
しくは−5°〜5℃の温度で反応させることにより式
(V)で示されるアルコキシメチル馬尿酸が得られる。
【0026】
【化12】
【0027】(式中、Rはフッ素で置換された炭素数2
〜10個のアルキル基を表わす)得られるアルコキシメチ
ル馬尿酸誘導体(V)を無水酢酸と反応させ、式(VI)
で表わされる2−フェニル−2−オキサゾリン−5−オ
ン誘導体を合成する。
【0028】
【化13】
【0029】(式中、Rはフッ素で置換された炭素数2
〜10個のアルキル基を表わす)一方、式
【0030】
【化14】
【0031】(式中、Xは水素又はフッ素を表わす)で
示されるアニリン誘導体と亜硝酸ソーダとを塩酸存在下
で反応させて得られるベンゼンジアゾニウム塩誘導体を
先に得た2−フェニル−2−オキサゾリン−5−オン誘
導体(VI)と60℃以下の温度好ましくは−30℃から10℃
の温度で反応させることにより、式(VII) で表わされる
2−フェニル−4−(フェニルヒドラゾノ)−2−オキ
サゾリン誘導体が好収率で得られる。
【0032】式(II)のトリアゾールカルボン酸アミド
誘導体は例えば上記反応式(2)で示される方法によっ
て製造することができる。
【0033】すなわち、一般式(VII )で表わされる2
−フェニル−4−(フェニルヒドラゾノ)−2−オキサ
ゾリン−5−オン誘導体にアンモニアを、例えばアセト
ン、トルエンなどの有機溶剤中で−10〜150 ℃で0.1 〜
20時間反応させ、次いで塩酸、酢酸などで反応混合物を
酸性にし0〜150 ℃で0.1 〜20時間攪拌して脱水閉環さ
せると一般式(II)で表わされる化合物が好収率で得ら
れる。なお、式中、RとXは前述と同じ意味を表わす。
【0034】本発明のアルコキシメチル安息香酸誘導体
から得られる前記一般式(II)で表わされるトリアゾー
ルカルボン酸アミド誘導体は単独で、又従来農業用薬剤
の調製に用いられている広範囲な種類の担体(希釈剤)
及び/又は助剤等を用いて、水和剤、乳剤、粒剤、粉剤
などの組成物として用いることもでき、その組成物中の
トリアゾールカルボン酸アミド誘導体の濃度は好ましく
は0.1 〜50重量%である。
【0035】また、このトリアゾールカルボン酸アミド
誘導体及び該化合物を有効成分として含む除草剤は、従
来公知の散布方法により水田及び畑地の土壌及び/又は
植物の茎葉に10a当りの該化合物の散布量が好ましくは
0.1 〜500 gになるように散布される。
【0036】以下に本発明にかかわる新規アルコキシ安
息香酸誘導体の具体的な製造方法と理化学的性質及び本
発明のアルコキシメチル安息香酸誘導体を中間体として
製造されるトリアゾールカルボン酸アミド誘導体の製造
法及びそのトリアゾールカルボン酸アミド誘導体を活性
成分として利用した除草剤の具体例を示す。
【0037】
【実施例】
実施例13−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ
ブトキシ)メチル]安息香酸(一般式(I) においてRが
CH2 CF2 CF2 CF3 を示す化合物) 2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタノー
ル17.6g(0.088 モル)をヘキサメチルホスホロアミド
15mlとテトラヒドロフラン15mlの混合物に溶解し、室温
でかきまぜながら60%NaH3.52g(0.088 モル)を少量
づつ加えた。この溶液に3−(クロロメチル)ベンゾイ
ルクロリド(III)5.68ml (0.040 モル)を室温で滴下
し、2.5 時間かきまぜた。反応混合物を氷水200ml に注
ぎエーテルで有機物を抽出した。有機層から溶媒を留去
し、残渣にNaOH2g、水20ml、エタノール30mlを加
えて2.5 時間還流しエステルを加水分解した。反応混合
物からエタノールを留去し残渣を水70mlで希釈しエーテ
ルで洗浄した。
【0038】アルカリ性水層を希塩酸で酸性にして分離
した油状物をエーテルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗いNa2 SO4 上で乾燥した。エーテルを留去
して目的物の白色固体5.7 gを42.7%の収率で得た。
m.p.53〜55℃。
【0039】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,δ,
ppm):3.89(2H,tt,14Hz,2Hz),4.62
(2H,s),7.23〜7.60(2H,m),7.8 〜8.1
(3H,m),10.53 (1H,bs)。
【0040】参考例1N−[3−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフ
ルオロブトキシ)メチル]ベンゾイル]グリシン(一般
式(V)においてRがCH2 CF2 CF2 CF3 を示す
化合物)の合成 :実施例1で得たアルコキシメチル安息
香酸誘導体2.00g(6.0 ミリモル)をSOCl2 4ml、
ベンゼン10mlの混合物に加え2時間還流した。過剰のS
OCl2 とベンゼンを完全に留去した後、これをアセト
ニトリル4mlに溶解した。グリシン0.55g(7.3 ミリモ
ル)とKOH0.42g(7.5 ミリモル)を水12mlに溶か
し、さらにアセトニトリル3mlを加え、これを氷水浴で
冷却した。この溶液に先に調製した酸クロリドのアセト
ニトリル溶液と別途調製したKOH0.4 g(7.1 ミリモ
ル)の水溶液4mlをほぼ等量づつ3分間で加え、さらに
1.5 時間室温でかきまぜた。
【0041】アセトニトリルを留去後、水で希釈し、希
塩酸で酸性にした。生じた淡褐色析出物を濾取、水洗、
乾燥し、m.p.84〜88℃の目的物を2.04g、87%収率
で得た。
【0042】核磁気共鳴スペクトル(d6 −DMSO,
δ,ppm):3.94(2H,d,6Hz),4.21(2
H,tt,14Hz,2Hz),4.73(2H,s),7.
0 〜8.1 (4H,m),8.79(1H,t,6Hz) 赤外吸収スペクトル(KBr,cm-1):νNH,OH,
3500〜2800;νCO,1760,1750 参考例22−[3−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフ
ルオロブトキシ)メチル]フェニル]−4−フェニルヒ
ドラゾノ−2−オキサゾリン−5−オン(一般式 (VII)
において、RがCH2 CF2 CF2 CF3 、XがHを示
す化合物)の合成 :参考例1で得たグリシン誘導体2.00
g (5.1 ミリモル)を無水酢酸6mlに加え、60℃で10分
かきまぜ、オキサゾリン−5−オン誘導体(VI)の透明な
溶液を得た。これを氷水で冷却した。
【0043】一方、アニリン0.47g(5.1 ミリモル)を
氷水で冷やしながら、酢酸8mlと濃塩酸0.9ml の混合物
に溶かした。これに亜硝酸ソーダ0.36g(5.2 ミリモ
ル)を水1mlに溶かしたものを0〜3℃で滴下し5分間
かきまぜてベンゼンジアゾニウム塩の溶液を調製した。
【0044】先のオキサゾリン−5−オン誘導体(VI)溶
液に無水酢酸ソーダ0.82gを加えよく分散させ、これに
ジアゾニウム塩の溶液を滴下した。さらに氷水冷却しな
がら2時間かきまぜた。
【0045】水を加えて黄色析出物を濾取水洗し乾燥
し、m.p.138 〜141 ℃の目的物を1.80g、84%収率
で得た。
【0046】核磁気共鳴スペクトル(d6 −DMSO,
δ,ppm):4.25(2H,tt,15Hz,2Hz),
4.67(2H,s),7.0 〜8.4 (9H,m),11.62
(1H, s) 赤外線吸収スペクトル(KBr,cm-1):νNH,325
0;νCO,1790 参考例35−[3−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフ
ルオロブトキシ)メチル]フェニル]−1−フェニル−
1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸アミ
ド(化合物No. 5)の合成 :参考例2で得たヒドラゾン
誘導体1.6 g(3.3 ミリモル)をアセトン10mlに分散さ
せ、室温で濃アンモニア0.4ml(6.0 ミリモル)を加え30
分かきまぜた。その後、濃塩酸0.4ml(4.6 ミリモル)を
加えて酸性にし、50℃で30分かきまぜた。
【0047】アセトンを留去し、残渣を酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
浄し、溶媒を留去して褐色の粗結晶を得た。これをトル
エンで再結晶して、目的物を1.10g、69%収率で得た。
m.p.150 〜152 ℃。
【0048】赤外線吸収スペクトル(KBr,cm-1):
νNH,3470;νCO,1700 参考例4 水和剤の調製 トリアゾールカルボン酸アミド誘導体(II) 50部 リグニンスルホン酸塩 5部 アルキルスルホン酸塩 3部 珪藻土 42部 を混合粉砕し水和剤とした。水で希釈して使用する。
【0049】参考例5 乳剤の調整 トリアゾールカルボン酸アミド誘導体(II) 25部 キシレン 65部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 10部 を均一に混合し乳剤とした。水で希釈して使用する。
【0050】参考例6 粒剤の調製 トリアゾールカルボン酸アミド誘導体(II) 8部 ベントナイト 40部 クレー 45部 リグニンスルホン酸塩 7部 を均一混合し、更に水を加え練り合せ、押出式造粒機で
粒状に加工乾燥して粒剤とした。
【0051】次に第1表の化合物の選択的除草活性を示
すために試験例を示す。
【0052】参考試験例1畑地雑草に対する効果(発芽前土壌処理) プランター(65 ×210 ×220mm)に土壌を詰めて畑地状態
としたものに、種々の試験植物の種子の一定量を播種し
覆土した後、参考例4の様に調整した水和剤を所定濃度
に水で希釈しスプレーガンにて原体成分が100 g/10a
となる量を土壌表面に均一に散布し、その後温室内で育
成管理した。上記処理から21日後、各雑草に対する殺草
効果及び作物に対する薬害を観察し下記の基準により評
価し第2表の結果を得た。
【0053】評価基準;0……殺草効果なし 1……30%未満の殺草効果 2……31〜50%の殺草効果 3……51〜70%の殺草効果 4……71〜90%の殺草効果 5……91〜100 %の殺草効果 薬害程度; A…無害、B…微害、C…中害、D…強害、E…甚害
【0054】
【表2】
【0055】参考試験例2畑地雑草に対する効果(発芽後土壌処理) 参考試験例1に記載したと同様の手順に従って、種々の
植物の種子を播種し、各植物が1〜2葉期に達した時期
に、水で希釈した水和剤を原体成分で100 g/10aとな
る量をスプレーガンにて各植物の茎葉部と土壌表面に均
一に散布した。その後再びガラス温室内にて、育成管理
し、処理21日後に参考試験例1と同様に評価し第3表の
結果を得た。
【0056】
【表3】
【0057】参考試験例3水田雑草に対する効果と薬害 水田土壌を充填した1/2000アールのワグネルポットに
水をいれ湛水状態とし、タイヌビエ、ホタルイ、ヘラオ
モダカ、コナギ、タマガヤツリの種子を播種し、ウリカ
ワ、ミズガヤツリの塊茎を植え付けた。更に2葉期の水
稲苗(品種ササニシキ)を2本移植した後ポットを温室
に3日間育成し、参考例5の様にして調整した乳剤の希
釈液を原体成分が100 g/10aとなる量を水面に均一に
滴下処理した。薬液処理21日後に試験例1と同様の基準
で殺草効果及び水稲の薬害程度を調査し第4表の結果を
得た。
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】本発明の一般式(I) で表わされるアルコ
キシメチル安息香酸誘導体は新規化合物であり、優れた
除草効果を示すとともにイネ、コムギ、トウモロコシ等
の作物に害を与えず雑草のみを枯殺する選択性に優れた
除草剤である式(II)で表わされるトリアゾールカルボン
酸アミド誘導体を製造する際の中間体として極めて有用
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (I): 【化1】 [式中、Rはフッ素で置換された炭素数2〜10個のアル
    キル基を表わす]で示されるアルコキシメチル安息香酸
    誘導体。
  2. 【請求項2】 i) 式(III ) 【化2】 で示される3−(クロロメチル)ベンゾイルクロリドに
    非プロトン性有機溶媒中で当量以上の式:ROA(式
    中、Aはナトリウム又はカリウムを表わし、Rはフッ素
    で置換された炭素数2〜10個のアルキル基を表わす)を
    反応させ、 ii)得られる式(IV): 【化3】 [式中、Rはフッ素で置換された炭素数2〜10個のアル
    キル基を表わす]で示されるアルコキシメチル安息香酸
    エステル誘導体を加水分解することより成る式(I) : 【化4】 [式中、Rはフッ素で置換された炭素数2〜10個のアル
    キル基を表わす]で示されるアルコキシメチル安息香酸
    誘導体の製造方法。
JP15832792A 1992-06-17 1992-06-17 アルコキシメチル安息香酸誘導体及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0678276B2 (ja)

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