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JPH05169824A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

Info

Publication number
JPH05169824A
JPH05169824A JP3338592A JP33859291A JPH05169824A JP H05169824 A JPH05169824 A JP H05169824A JP 3338592 A JP3338592 A JP 3338592A JP 33859291 A JP33859291 A JP 33859291A JP H05169824 A JPH05169824 A JP H05169824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal recording
group
support
intermediate layer
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3338592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Tai
靖人 田井
Naoto Arai
直人 新井
Satoyuki Okimoto
智行 沖本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3338592A priority Critical patent/JPH05169824A/ja
Publication of JPH05169824A publication Critical patent/JPH05169824A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】白紙部のかぶりの少ない黄色に発色する感熱記
録体を提供する。 【構成】感熱記録層の塩基性染料として下記一般式〔化
1〕で表される化合物の少なくとも一種を用い、且つ支
持体と感熱記録層の間に塩基性顔料を含有する中間層を
設けた感熱記録体。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録体に関し、白
紙部のかぶりの少ない黄色発色感熱記録体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】無色又は淡色の塩基性染料と有機又は無
機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発色物質
を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体はよく
知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、
また記録機器がコンパクトで且つその保守も容易なた
め、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみ
ならず巾広い分野において使用されている。近年、ワー
ドプロセッサーの出力用としても感熱記録体が利用され
ることが多くなり、赤色,青色等の各種の発色をする感
熱記録紙が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、黄色に
発色する感熱記録体を提供すべく種々検討したが、一般
に黄色に発色する塩基性染料は、発色濃度が低く、発色
像の耐光性に劣っている。また、特開昭59−1528
91号、特開昭62−70081号に耐光性に優れる黄
発色の塩基性染料が例示されているが、使用する支持体
によっては白紙部のかぶりが著しいことが判明した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、白紙部の
かぶりの少ない黄発色感熱記録体を提供すべく鋭意研究
した結果、特定の染料を用い、支持体と記録層の間に特
定の顔料を有する中間層を設けることにより解決できる
ことを見出したのである。
【0005】即ち本発明は、支持体上に、無色ないし淡
色の塩基性染料と該染料と接触して呈色し得る呈色剤を
含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該塩
基性染料として下記一般式〔化1〕で表される化合物の
少なくとも一種を用い、且つ支持体と感熱記録層の間に
塩基性顔料を含有する中間層を設けたことを特徴とする
感熱記録体である。
【0006】
【化1】
【0007】(式中R1 、R2 はハロゲン原子、C1
4 のアルキル基、C1 〜C25のアルコキシ基を示し、
3 はC1 〜C25のアルキル基、C1 〜C25のアルコキ
シアルキル基、C1 〜C25のハロゲノアルキル基、置換
されてもよいフェニル基、置換されてもよいベンジル基
を示し、m、nは0、1、2の整数を示す。)
【0008】
【作用】本発明で用いられる一般式〔化1〕で表される
塩基性染料の具体例としては、1−(4−メトキシフェ
ニル)−2−(2−キノリル)エチレン、1−(4−オ
クトキシフェニル)−2−(2−キノリル)エチレン、
1−(3−メトキシ−4−ラウリルオキシフェニル)−
2−(2−キノリル)エチレン、1−(4−メトキシフ
ェニル−2−(6−エトキシ−2−キノリル)エチレ
ン、1−(4−ミリスチロキシフェニル)−2−(2−
キノリル)エチレン、1−(3−メトキシ−4−ミリス
チロキシフェニル)−2−(6−エトキシ−2−キノリ
ル)エチレン等の化合物か挙げられるが、勿論これらに
限定されるものではなく、一般式〔化1〕で表される化
合物を2種以上併用してもよい。
【0009】本発明で用いられる特定の塩基性染料と組
合せて使用される呈色剤についても各種の化合物が知ら
れており、例えば下記が例示される。4−tert−ブチル
フェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4−ア
セチルフェノール、4−tert−オクチルフェノール、
4,4′−sec −ブチリデンジフェノール、4−フェニ
ルフェノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,
4′−イソプロピリデンジフェノール、ハイドロキノ
ン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,
4′−(1,3−ジメチルブチリデン)ビスフェノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルサル
ファイド、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−3
−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−メトキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−トリメチレン
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−テ
トラメチレンジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキ
シ−4′−メチルジフェニルスルホン、ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,3−ジ
〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベ
ンゼン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、ヒドロキノンモノベンジルエーテ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチルエステ
ル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4
−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸
エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロ
キシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸
ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸トリ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、4−ヒド
ロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロキシ安息
香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロ
ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メトキシベン
ジル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重合体
等のフェノール性化合物、安息香酸、p−tert−ブチル
安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、3−se
c −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキ
シル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロピル
サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ
−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−
5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フェニル
−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,
5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、4−(2−p
−メトキシフェノキシエトキシ)サリチル酸、4−(3
−p−トリルスルホニルプロピルオキシ)サリチル酸、
5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)ク
ミル〕サリチル酸等の芳香族カルボン酸、およびこれら
フェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、
マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マ
ンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸
性物質等。上記の呈色剤も勿論必要に応じて2種以上を
併用することができる。
【0010】塩基性染料と呈色剤の使用比率は、呈色剤
の種類に応じて適宜選択すべきもので、特に限定するも
のではないが、一般に塩基性染料100重量部に対して
100〜2000重量部、好ましくは150〜1500
重量部程度の呈色剤が使用される。これらを含む塗液の
調製は、一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトラ
イター、サンドミル等の攪拌・粉砕機により、染料、前
記特定の多価金属塩、呈色剤を一緒に又は別々に分散す
るなどして調製される。
【0011】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコール、スルホン基変性ポリ
ビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ビニルア
ルコール・酢酸ビニル共重合体とアクリルアミド・アク
リル酸・アリルアセトアセテート共重合体とのグラフト
共重合体、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・
アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体
塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、コロ
イダルシリカ粒子複合スチレン・アクリル酸エステル共
重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド
樹脂等が全固形分の1〜40重量%、好ましくは5〜2
5重量%程度配合される。勿論、これらのバインダー類
は二種類以上を用いることも可能である。
【0012】さらに、塗液中には各種の助剤を添加する
ことができ、例えば2,2′−メチレンビス(4,6−
ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフェイトのナトリウ
ム塩と珪酸マグネシウムの混合物、ジオクチルスルフォ
コハク酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム塩、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリ
ウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、ベンゾフェノン系、
シアノアクリレート系、ヒドロキシベンゾエート系等の
紫外線吸収剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が
挙げられる。
【0013】また、感熱記録体が記録機器や記録ヘッド
との接触によってスティッキングを生じないようにステ
アリン酸エステルワックス、ポリエチレンワックス、カ
ルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワックス、
カルボキシ変性パラフィンワックス、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の分散液やエマルジョン
等を添加することもできる。
【0014】加えて、記録ヘッドへのカス付着を改善す
るためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、
微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料、スチレン
マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生澱粉粒等の有
機顔料を添加することもできる。
【0015】さらに本発明の感熱記録体においては、本
発明の所望の効果を阻害しない範囲で例えば、ステアリ
ン酸アミド、ステアリン酸メチモンビスアミド、オレイ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等
の脂肪酸アミド、4,4′−ブチリデンビス(6−tert
−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等
のヒンダードフェノール類、m−ターフェニル、p−ベ
ンジルビフェニル、p−(4−トリルオキシ)ビフェニ
ル、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オ
キサ−ペンタン、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、
1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1−(2−メ
チルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エ
タン、2−ナフトールベンジルエーテル等のエーテル
類、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベンジルエス
テル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、シ
ュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル等のエステル
類、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤および各種公知の
熱可融性物質を増感剤として併用することもできる。
【0016】なお、熱可融性物質の使用量については、
特に限定するものではないが、塩基性染料100重量部
に対して、一般に50〜1000重量部、好ましくは1
00〜500重量部の範囲で用いるのが望ましい。
【0017】本発明の感熱記録体において、記録層の形
成方法につていは特に限定されるものではなく、従来か
ら周知慣用の技術に従って形成することができる。例え
ば感熱記録層用の塗液を、支持体に設けた中間層上にエ
アーナイフコーター、ブレードコーター、バーコータ
ー、ダイコーター、グラビアコーター、カーテンコータ
ー、ショートドウェルコーター等の適当な塗布装置で塗
布、乾燥して記録層を形成する。また塗液の塗布量につ
いても特に限定されるものではなく、一般に乾燥重量で
1.0〜12g/m2 程度、好ましくは1.5〜10g
/m2 の範囲で調節される。
【0018】本発明において、支持体と上記の如き感熱
記録層の間に設ける中間層は、一般に塩基性顔料とバイ
ンダーを混合して水性系の中間層用塗液を調製し、酸性
紙や中性紙などの紙類、プラスチックフィルム、合成
紙、不織布シート、成形物などの支持体上に塗布・乾燥
する方法で形成される。
【0019】中間層に使用される塩基性顔料としては、
重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸バリウム、サチンホワイト等が好ましく、
特に重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウムが所望の効果を得るうえでより好ましい。な
お、これらの塩基性顔料は必要に応じて2種類以上を併
用することもできる。
【0020】中間層用塗液に使用されるバインダーとし
ては、例えば澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、
スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・ブタ
ジエン共重合体エマルジョン等が挙げられる。
【0021】塩基性顔料とバインダーの使用比率につい
ては特に限定するものではないが、本発明の所望の効果
を得るうえで中間層固形分の50重量%以上が塩基性顔
料となるようにするのが好ましく、特に塩基性顔料10
0重量部に対して2〜40重量部、最も好ましくは5〜
25重量部のバインダーを配合するのが望ましい。ま
た、中間層用塗液には各種の助剤を添加することがで
き、かかる助剤としては例えばジオクチルスルフォコハ
ク酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム塩、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム
塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸、ポリエチ
レン、カルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等
の分散液もしくはエマルジョン等の滑剤、トリアゾール
系等の紫外線吸収剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染
料等が例示される。さらに、塗液中には必要に応じて、
本発明の所望の効果を阻害しない範囲で通常の無機顔料
や有機顔料を添加することもできる。
【0022】かくして調製された中間層用の塗液は、通
常エアーナイフコーター、バーコーター、ブレードコー
ター、ショートドウェルコーター、カーテンコーター等
の公知の塗布装置によって支持体上に塗布・乾燥され、
中間層が形成される。なお、塗布量についても特に限定
するものではないが、乾燥重量で0.5〜12g/m 2
の範囲となるように調節するのが望ましい。
【0023】なお、本発明では感熱記録層上に保護層を
形成させて保存性をより高めることもできる。かかる保
護層形成のために使用される水溶性又は水分散性の高分
子としては、前述の如きの各種バインダー類が挙げられ
るが、中でもアセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ルおよびカルボキシル基変性ポルビニルアルコールは、
強固なフィルムを形成するため特に好ましく用いられ
る。
【0024】保護層中には、印刷適性やスティッキング
をより改善するために、必要に応じて顔料を添加するこ
とができるが、その具体例としては、炭酸カルシウム、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪
素、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タ
ルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、コロイダルシ
リカ等の無機顔料やスチレンマイクロボール、ナイロン
パウダー、ポリエチレンパウダー、尿素ポルマリン樹脂
フィラー、生澱粉粒子等の有機顔料等が挙げられる。そ
の使用量は一般に樹脂成分100重量部に対して5〜5
00重量部程度の範囲で調節するのが望ましい。
【0025】さらに、保護層を形成する塗液中には必要
に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワッ
クス、エステルワックス等の滑剤、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム塩等の界面活性剤(分散剤、潤滑
剤)、消泡剤、カリミョウバン、酢酸カルシウム等の水
溶性多価塩等の各種助剤を適宜添加することもできる。
また耐水性を一層向上させるためにグリオキサール、ホ
ウ酸、ジアルデヒドデンプン、エポキシ系化合物等の硬
化剤を添加することもできる。なお、保護層を形成す塗
液は、一般に水を分散媒体として調製される。
【0026】かくして調製された保護層用塗液は適当な
塗布層により感熱記録層上に塗布されるが、塗布量が乾
燥重量で20g/m2 を越すと感熱記録体の記録感度が
著しく低下する恐れがあるため、一般には0.1〜20
g/m2 、好ましくは0.5〜10g/m2 程度の範囲
で調節されるのが望ましい。
【0027】なお、本発明の感熱記録体は、異なった色
調に発色する感熱記録層を組み合わせて多色感熱記録体
を構成することもできる。また、必要に応じて感熱記録
体の裏面側にも保護層を設けて一層保存性を高めること
も可能である。さらに、各層塗抹後にスーパーカレンダ
ー掛けを行うことも可能であり、また記録体裏面に粘着
剤処理を施し、粘着ラベル等に加工するなど、感熱記録
体製造分野における各種の公知技術が必要に応じて付加
し得るものである。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれ
ぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0029】実施例1 中間層の形成 軽質炭酸カルシウム(商品名:カルライトSA,白石工
業社製)100部、スチレン・ブタジエン共重合体エマ
ルジョン(商品命:Dow-1571,固形分濃度:48%,旭
ダウ社製)20部、ポリビニルアルコ−ル(商品名:PV
A-105 ,クラレ社製)の4%水溶液150部、水80部
を混合して得た 塗液を、酸性抄紙で得た64g/m2
の原紙にエアーナイフコーターで乾燥後の塗布量が5g
/m2 となるように塗布、乾燥し、スーパーキャレンダ
ー処理して中間層を形成した。
【0030】 A液調製 1−(3−メトキシ−4−ラウリルオキシフェニル)−
2−(2−キノリル)エチレン10部、1,2−ビス
(3−メチルフェノキシ)エタン25部、5%メチルセ
ルロース水溶液15部、及び水35部からなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が0.8μmとなるまで粉砕し
た。
【0031】 B液調製 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール30部、5
%メチルセルロース水溶液15部、及び水45部からな
る組成物をサンドミルで平均粒子径が1.1μmとなる
まで粉砕した。
【0032】 記録層の作製 A液85部、B液90部、軽質炭酸カルシウム(吸油量
90ml/100g)30部、20%ポリビニルアルコー
ル水溶液75部、30%ステアリン酸亜鉛水分散液15
部、水170部を混合攪拌して塗液を得た。得られた塗
液を上記支持体上に乾燥後の塗布量が8g/m2 となる
ように塗布乾燥して感熱記録体を得た。
【0033】実施例2〜4 B液調製において、4,4′−シクロヘキシリデンジフ
ェノールの代わりに2,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルホン(実施例2)、4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン(実施例3)、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン
(実施例4)を使用した以外は実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。
【0034】実施例5 A液調製において、1−(3−メトキシ−4−ラウリル
オキシフェニル)−2−(2−キノリル)エチレンの代
わりに、1−(4−ミリスチロキシフェニル)−2−
(2−キノリル)エチレンを用いた以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0035】比較例1 中間層を設けなかった以外は実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。 比較例2 中間層を設けなかった以外は実施例2と同様にして感熱
記録体を得た。 比較例3 中間層を設けなかった以外は実施例3と同様にして感熱
記録体を得た。 比較例4 中間層を設けなかった以外は実施例4と同様にして感熱
記録体を得た。 比較例5 中間層を設けなかった以外は実施例5と同様にして感熱
記録体を得た。
【0036】実施例6 実施例1の中間層の作成において、軽質炭酸カルシウム
(商品名:カルライトSA,白石工業社製)100部の
代わりに、重質炭酸カルシウム(ソフトン1500,備
北粉化社製)100部を使用した以外は実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0037】実施例7 実施例1の中間層の作成において、軽質炭酸カルシウム
(商品名:カルライトSA,白石工業社製)100部の
代わりに、炭酸マグネシウム(協和化学社製)100部
を使用した以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0038】上記の如くして得られた12種類の感熱記
録体の10日後の白紙部の濃度をマクベス反射濃度計
(RD−914型,マクベス社製,黄色用フィルター)
にて測定し、その結果を〔表1〕に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかなように、本
発明の各実施例で得られた感熱記録体は、いずれも白紙
部のかぶりの少ない感熱記録体であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染料
    と該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱記
    録層を設けた感熱記録体において、該塩基性染料として
    下記一般式〔化1〕で表される化合物の少なくとも一種
    を用い、且つ支持体と感熱記録層の間に塩基性顔料を含
    有する中間層を設けたことを特徴とする感熱記録体。 【化1】 (式中R1 、R2 はハロゲン原子、C1 〜C4 のアルキ
    ル基、C1 〜C25のアルコキシ基を示し、R3 はC1
    25のアルキル基、C1 〜C25のアルコキシアルキル
    基、C1 〜C25のハロゲノアルキル基、置換されてもよ
    いフェニル基、置換されてもよいベンジル基を示し、
    m、nは0、1、2の整数を示す。)
JP3338592A 1991-12-20 1991-12-20 感熱記録体 Pending JPH05169824A (ja)

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