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JPH05168530A - ヘアブラシ用磁気チップ - Google Patents

ヘアブラシ用磁気チップ

Info

Publication number
JPH05168530A
JPH05168530A JP3356924A JP35692491A JPH05168530A JP H05168530 A JPH05168530 A JP H05168530A JP 3356924 A JP3356924 A JP 3356924A JP 35692491 A JP35692491 A JP 35692491A JP H05168530 A JPH05168530 A JP H05168530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hairbrush
magnetic
tip
shape
magnetic chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3356924A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tsurumaki
透 弦巻
Shozaburo Sato
昭三郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP3356924A priority Critical patent/JPH05168530A/ja
Publication of JPH05168530A publication Critical patent/JPH05168530A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Magnetic Treatment Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気特性、硬度、形状付与性等の種々の点に
おいて、ヘアブラシ用として十分な特性を備えたヘアブ
ラシ用磁気チップを提供する。 【構成】 ヘアブラシのブラシ本体に植設されるピンに
嵌挿されるヘアブラシ用磁気チップ24を、その形状を
有底円筒状に形成するとともに、焼結アルニコより構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘアブラシのブラシ
本体に植設されるピンに嵌挿されて使用されるヘアブラ
シ用チップに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の磁力を利用したヘアブラシとし
て、例えば実開昭57−45332号には、図4及び図
5に示す如きヘアブラシが開示されている。これらの図
に示されるヘアブラシは、ブラシ本体2に弾性シート4
を介してピン6が植設され、このピン6の外周部が永久
磁石8に被覆されて構成されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きヘアブラシ
に用いられる永久磁石としては、一般にフェライト磁石
が用いられている。このフェライト磁石は、磁気特性に
おいてはヘアブラシ用としての使用に十分な特性を備え
ているが、強度やメッキ性においてはヘアブラシ用とし
て不適格であり、また、形状付与性においても十分な特
性を備えているといい難い。このため、フェライト磁石
を用いたヘアブラシでは、耐摩耗性にかけ、毛髪中の砂
や微少な小石等との摩耗により、磁石表面部に被覆され
たメッキ層がはげたり、磁石自体が欠けてしまうことが
あった。また、磁石自体の形状を所望の形状に形成する
のが難しいため、使用時に毛髪とのすべりが良く、且
つ、頭皮を傷つけることないような形状に形成すること
が難しいという欠点があった。
【0004】また、磁気特性に優れるSm−Co合金磁
石やNd−Fe−B焼結合金においても形状付与性や耐
食性等の点で十分な特性を備えておらず、いずれもヘア
ブラシ用としては不適格なものである。
【0005】この発明は上述の如き背景の下になされた
ものであり、磁気特性、硬度、形状性付与等の種々の点
において、ヘアブラシ用として十分な特性を備えたヘア
ブラシ用磁気チップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ヘアブラシ
のブラシ本体に植設されるピンに嵌挿されるヘアブラシ
用磁気チップを、その形状を円筒状又は有底円筒状に形
成するとともに、焼結アルニコより構成するものであ
る。
【0007】
【作用】上記構成に係るヘアブラシ用磁気チップにおい
ては、焼結アルニコから構成されており、磁気特性、硬
度、強度においてヘアブラシ用として十分な特性を有
し、また、形状付与性、耐食性、メッキ性、コストにお
いてもヘアブラシ用として十分な特性を有する。
【0008】
【実施例】以下に図1及び図3を参照して本発明の一実
施例を説明する。まず、図1(b)に示されるヘアブラ
シ用磁気チップ(以下、「磁気チップ」と略称する。)
を製造する場合について説明する。図3はこの発明の一
実施例に係る磁気チップの製造(成形)工程を示す説明
的断面図である。同図において、符号10は成形機(図
示省略)に固定された型板である。この型板10には、
その上面10aと下面10bとを連通する断面円形の型
穴12が形成されており、この型穴12の中心部には、
前記成形機に下端部を固定された突出棒14が、その軸
線を該型穴12の軸線と一致させて、且つ、その先端を
該型穴12の上部近傍まで突き出して配設されている。
この突出棒14の先端側の部分は、成形品を取り出す際
の該突出棒14の折れを防ぐために、後端側から先端側
に向かうにつれて縮径するようにテーパ(10度〜15
度)がつけられている。
【0009】突出棒14の後端側部分には、図示されな
いプレス機の一方に連結された円筒状のロワープレス1
6が、上下方向に移動可能に嵌挿されている。また、突
出棒14の上方には、図示されないプレス機の他方に連
結された略円柱状のアッパープレス18が、型穴12の
軸線方向上下に移動可能に配設されている。
【0010】磁気チップを製造する場合には、まず、ロ
ワープレス16の上端側を型穴16に嵌合させた状態に
おいて、よく混合されたアルニコの組成金属粉20を型
穴12に、突出棒14の先端より上方まで充填する。次
に、アッパープレス18を下方に移動させてその先端部
を型穴12に嵌挿し、しかる後、プレス機によってロワ
ープレス16を上方に、アッパープレス18を下方に、
それぞれ駆動し、4〜5(ton/cm2)の圧力で金
属粉20を押圧して、密度5.0〜5.3(g/cm3
の有底円筒状の成形品とする。この成形品を型穴12か
ら取り出したものが図1(a)に示される磁気チップ2
2である。
【0011】こうして得られた成形品を炉に入れて45
0〜550℃の温度で焙焼を行い、次に真空状態におい
て1200〜1300℃で焼結し、1200〜1300
℃で溶体化処理を行う。この後、800℃で磁場処理を
し、650℃で2時間時効処理をした後、必要に応じて
後処理をすれば、焼結アルニコからなる磁気チップ24
が生成される(図1(b))。この磁気チップ24は、
成形時(図1(a))に比べて、内径が約0.9倍、外
径が0.8〜0.9倍、長さが約0.9倍に縮寸される。
【0012】上述の図1(b)に示される磁気チップ2
4は、有底円筒状に磁気チップを形成した場合の例であ
るが、図2(b)に示されるような円筒状の磁気チップ
26を製造する場合も上述の場合と同様にすればよい。
但し、図2(b)に示される磁気チップ26の先端部は
縮径して形成されているが、このように先細りの磁気チ
ップとするには、図2(a)に示されるような円筒状の
成形品28をプレス機で成形する際に、先端側部分を後
端側部分に比べて密度が低くなるように成形する必要が
ある。
【0013】上記構成に係る磁気チップ24、26は、
焼結アルニコより形成されているため、従来のフェライ
ト磁石に比べて形状付与性が良好であり、所望の形状に
形成しやすい。また、強度、メッキ性の点でもフェライ
ト磁石に比べて優れるため、ブラッシング時の摩耗によ
って磁石表面部に被覆したメッキ層が剥げたり、磁気チ
ップが欠けてしまうことがない。
【0014】表1は、焼結アルニコと他の磁性材料との
各特性(コスト、総合的な評価を含む。)を比較したも
のである。焼結アルニコの組成成分は、Co;30〜3
7%、Ni;13〜15%、Al;6〜8%、Ti;5
〜6%、Cu;3〜3.5、Fe;残り、としている。
この表1における各特性の判定は相対的なものであり、
各磁性材料の各特性を2段階又は3段階に判定したもの
である。そして、ヘアブラシ用として十分な特性を備え
ている場合には○、非常に好ましい場合には◎、不適格
と思われる場合には×、○と×の中間程度の場合には△
としている。
【0015】◎
【表1】
【0016】この表より、希土類磁石のSm−Co、N
d−Fe−B焼結は、上述のように磁性特性としては非
常に好ましいが、形状付与性、耐食性、コスト等の点で
不適格であるといえる。また、Sm−Coボンド、Nd
−Fe−Bボンドは硬さ、強度、メッキ性等の面で問題
があり、鋳造アルニコは強度、形状付与性、コストの点
で問題があり、フェライト磁石は上述のように強度、形
状付与性、メッキ性の点で問題があることがわかる。従
って総合的な評価として、同表のように、各特性におい
て十分な特性を備えた焼結アルニコが他の磁性材料に比
べて非常に好ましいことがわかる。
【0017】上記特性を備えた焼結アルニコよりなる磁
気チップを、ブラシ本体に植設されたピンに嵌挿すれ
ば、磁気特性に優れたヘアブラシを低コストで製造する
ことができる。しかも、焼結アルニコは形状付与性に優
れるため、磁気チップの形状を所望の形状に容易に形成
することができ、ブラッシング時に毛髪とのすべりが良
く、且つ頭皮を傷つけにくい形状に形成することができ
る。また、メッキ性、硬さ、強度、耐食性に優れるた
め、磁気チップ表面に被覆したメッキ層が剥がれたり、
磁気チップが破損することがなく、耐久性に優れたヘア
ブラシとすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
磁気チップは、焼結アルニコより形成されているため、
この磁気チップをブラシ本体に植設されたピンに嵌挿し
てなるヘアブラシにおいては、血行促進、抜け毛防止等
に効果を発揮するのみならず、ブラッシング時におい
て、磁石表面に被覆したメッキ層が剥がれたり、磁石自
体が欠けてしまうということがない。また、この発明に
かかる磁気チップは容易に所望の形状に形成できるた
め、ブラッシング時に毛髪とのすべりが良く、且つ頭皮
を傷つけにくい形状に形成することができる。しかも、
低コストで磁気チップを製造できるため、ブラッシング
効果の高いヘアブラシを低コストで生産することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヘアブラシ用磁気チッ
プを示し、(a)は成形時の寸法を示す断面図、(b)
は焼結、磁場処理、時効処理後の寸法を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例に係るヘアブラシ用磁気チ
ップを示し、(a)は成形時の寸法を示す断面図、
(b)は焼結、磁場処理、時効処理後の寸法を示す断面
図である。
【図3】本発明に係るヘアブラシ用磁気チップの製造工
程を示す説明的断面図である。
【図4】従来のヘアブラシの側面図である。
【図5】図4のピン6の先端部分の拡大図である。
【符号の説明】
24 磁気チップ 26 磁気チップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘアブラシのブラシ本体に植設されるピ
    ンに嵌挿されるヘアブラシ用磁気チップであって、略円
    筒状に形成され、焼結アルニコよりなることを特徴とす
    るヘアブラシ用磁気チップ。
  2. 【請求項2】 ヘアブラシのブラシ本体に植設されるピ
    ンに嵌挿されるヘアブラシ用磁気チップであって、有底
    円筒状に形成され、焼結アルニコよりなることを特徴と
    するヘアブラシ用磁気チップ。
JP3356924A 1991-12-25 1991-12-25 ヘアブラシ用磁気チップ Pending JPH05168530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3356924A JPH05168530A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ヘアブラシ用磁気チップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3356924A JPH05168530A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ヘアブラシ用磁気チップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05168530A true JPH05168530A (ja) 1993-07-02

Family

ID=18451456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3356924A Pending JPH05168530A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ヘアブラシ用磁気チップ

Country Status (1)

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JP (1) JPH05168530A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003832A1 (fr) * 2000-07-12 2002-01-17 L'oreal Dispositif de conditionnement et/ou d'application contenant des fibres comportant au moins un corps aimante ou aimantable
FR2825247A1 (fr) * 2001-06-05 2002-12-06 Oreal Dispositif de conditionnement et/ou d'application contenant des fibres comportant au moins un corps aimante ou aimantable

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003832A1 (fr) * 2000-07-12 2002-01-17 L'oreal Dispositif de conditionnement et/ou d'application contenant des fibres comportant au moins un corps aimante ou aimantable
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990330