JPH05167712A - ビジュアル電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、ビジュアル電話機を留守のと
きの監視装置として利用できるようにすることである。 【構成】Ｍ＝１のセキュリティモードであれば（図３、
Ｓ１、ＹＥＳ）、１分毎の撮影タイミングか否かを判別
し（Ｓ３）、撮影タイミングであればカメラを動作させ
て室内の様子を撮影する（Ｓ４）。そして、１分前に撮
影した画像と今回撮影した画像とが一致するか否かを判
別し（Ｓ５）、両者が不一致であれば予め決められてい
る電話番号をオートダイヤルする（Ｓ７）。この呼び出
しを受けた人が、自宅に電話をかけ所定の暗証番号を入
力すると、ビジュアル電話機側で、送られきた暗証番号
がメモリに記憶されている暗証番号と一致するか否かを
判別し（Ｓ１１）、暗証番号が一致したならモータ部を
駆動させて電話機周囲の状況をカメラで撮影し、その撮
影した画像を発呼者に送信する（Ｓ１２）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音声と画像とを送受信
できるビジュアル電話機に関する。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】音声と共に静止画像を送受
信できるテレビ電話は知られている。また、留守のとき
に、発呼者から送られくる画像を音声と共に記憶してお
いて、後で再生することのできる録画機能付テレビ電話
も考えられている。

【０００３】しかしながら、上記のテレビ電話は画像を
撮影する為のカメラ、画像データの送信受信回路、録画
装置等を備える必要があるので、音声のみを送受信する
電話機に比べてコストが非常に高くなるという欠点があ
った。

【０００４】

【発明の目的】本発明の目的は、ビジュアル電話機のカ
メラ及び録画装置を通信以外の目的に利用できるように
し、ビジュアル電話機の割高感を解消することである。

【０００５】

【発明の要点】本発明の要点は、所定時間毎に電話機周
囲の様子をカメラで撮影してその画像を記憶しておい
て、所定時間前に撮影した画像と現在撮影した画像とを
比較して両者に一定以上の相違があるときには、予め決
められている電話番号に対して発信を行い、そのとき呼
び出した相手から呼出信号に続いて所定の暗証コードが
送られてきたときには、電話機周囲を撮影して撮影した
画像を発呼者に送信することである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図１は、本発明の一実施例のビジュアル電話
機の回路構成図である。

【０００７】電話回線を介して送られてくる着呼信号や
ＩＤ等の受信データ信号、音声信号、映像信号等は復調
回路１で復調され、着呼信号、受信データ信号はメイン
コントロール部２へ、映像信号は画像制御部３へ、音声
信号はスピーカ駆動部４へそれぞれ送られる。

【０００８】メインコントロール部２は、復調回路１か
ら送られてくる着呼信号を検出すると呼出音駆動部５を
駆動してリンガ６を鳴らす。リンガ６の報音に対応して
着側でスピーカ７及びマイク８が内蔵されたハンドセッ
ト（図示せず）を取ると、フックスイッチ（図示せず）
がオンして回線が接続される。

【０００９】回線が接続されると、発呼者から送られて
くる音声信号は復調回路１で復調されメインコントロー
ル部２によって制御されるスピーカ駆動部４へ出力さ
れ、ハンドセットのスピーカ７から音声として出力され
る。また、映像信号は復調回路１で復調され映像制御部
３を介してモニター９に送られ受信画像として表示され
る。

【００１０】このとき、カメラ１１で撮影された着呼側
の映像信号は画像制御部３を介して変調回路１３に送ら
れ、ハンドセットのマイク８から入力された音声信号は
駆動部１４を介して変調回路１３に送られる。変調回路
１３は、メインコントロール部２の制御によって上記映
像及び音声を変調して電話回線を介して発呼者に送信す
る。

【００１１】なお、カメラ１１は、１８０°程度の範囲
で回転可能なモータ部１２の上に配置されており、メイ
ンコントロール部２からの信号でモータ部１２を回転さ
せることで電話機周囲の様子を撮影できるようになって
いる。また、画像メモリ１０はカメラ１１で撮影した画
像データを記憶するメモリである。

【００１２】入力キー部１５は、電話番号等を入力する
ダイヤルキー、通常モードと後述するセキュリティモー
ドとを切り換えるモードスイッチ１５ａ等で構成されて
いる。

【００１３】ＲＡＭ等で構成されるメモリ１６は図２に
示すような構成となっており、メモリ１６にはＩＤデー
タを記憶する領域１６ａと、外部から電話をかけて電話
機周囲の状況をカメラ１１で撮影させるときの暗証番号
を記憶する領域１６ｂと、ページャー会社の電話番号を
記憶する領域１６ｃと、ページャの識別番号を記憶する
領域１６ｄと、動作モードに対応した数値を記憶するモ
ードレジスタＭとが設けられている。

【００１４】次に、以上のような構成の実施例の動作を
図３のフローチャートを参照して説明する。ステップＳ
１でモードレジスタＭの値が「１」か、すなわち動作モ
ードがセキュリティモードか否かを判別する。なお、Ｍ
＝０の通常モードとＭ＝１のセキュリティモードとの切
り換えは、ユーザが入力キー部１５のモードスイッチ１
５ａを操作することで行う。

【００１５】上記ステップＳ１の判別でＭ＝０であれば
通常モードであり、この場合にはステップＳ２の通常モ
ードでの処理即ち、電話がかかって来た時の、あるいは
かける時の夫々必要とされる対応処理を実行する。

【００１６】ステップＳ１の判別でＭ＝１であればセキ
ュリティモードであり、このセキュリティモードは室内
へ不審者が侵入したか否かを検知するモードであり、詳
しくは後述するが１分毎にカメラ１１で室内を撮影し、
撮影した画像に変化があるか否かにより不審者の侵入を
検知するようにしている。

【００１７】動作モードがセキュリティモードに設定さ
れているときには、ステップＳ３に進み前回の撮影から
１分が経過したか否かを判別する。前回の撮影から１分
が経過したときには、ステップＳ４でカメラ１１を駆動
して電話機周囲の画像を撮影する。そして、ステップＳ
５で今回撮影した静止画像と１分前に撮影し画像メモリ
１０に記憶されている静止画像とを比較し、両者が一致
するか否かを判別する。

【００１８】家に誰もいない場合には、カメラ１１で１
分毎に撮影される画像は明るさが変化する程度で画像自
体はほとんど変化しないので、画像が基本的に一致する
場合には、異常は無いものと判断して今回撮影した静止
画像を画像メモリ１０に格納する。

【００１９】一方、画像が一致しないときには、室内に
誰か侵入したものと判断して、ステップＳ７でメモリ１
６に記憶されているページャー会社の電話番号及び識別
番号をオートダイアルして特定のページャを呼び出す。

【００２０】ページャを携帯している人はこの呼び出し
に対応して自宅に電話する。発呼中にさらにＩＤデータ
を入力すると、ステップＳ１、Ｓ３を経て、ステップＳ
８の着呼か否かの判別がＹＥＳとなり、さらにステップ
Ｓ９のＩＤデータが一致するか否かの判別がＹＥＳとな
るので、ステップＳ１０に進み回線が接続される。

【００２１】この状態で発呼者が暗証番号を入力する
と、ステップＳ１１の受信した暗証番号とメモリ１６の
暗証番号とが一致するか否かの判別がＹＥＳとなるの
で、ステップＳ１２でモータ部１２を駆動させカメラ１
１を１８０°回転させ、電話機周囲の画像、すなわち室
内の様子が撮影されてその画像が発呼者に送られる。

【００２２】すなわち、セキュリティモードでは、所定
時間毎（例えば、１分毎）に電話機周囲の状況をカメラ
で撮影し、現在の画像と１分前の画像との間に一定以上
の相違かあるか否かを判別している。そして、撮影した
画像に相違がある場合には、予め決められている電話番
号を呼び出して異常を知らせるようになっている。

【００２３】電話で呼び出された人は、自宅に電話をか
け特定の暗証番号を入力することで、家の中の様子をカ
メラ１１で撮影させその画像を送信させることができの
で、外出先などで家の中の状況を確認することができ
る。

【００２４】従って、ビジュアル電話機を留守のときの
部屋の様子を監視する監視装置として利用できるので、
不在時のセキュリティを高めビジュアル電話機の利用価
値をより高めることができる。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、ビジュルアル電話機で
留守のときの家の中の状況を監視して何らかの異常を検
知したときには、ページャ等の特定の電話番号を呼び出
して異常を知らせることができる。さらに、呼び出しを
受けた人は所定の暗証コードを入力することで、家の中
の様子をカメラで撮影させ、撮影した画像を送信させる
ことができる。従って、家の中に不審者が侵入していな
いかどうかなどを外出先で簡単に確認することができ
る。これにより、ビジュアル電話機を監視装置としても
利用できるので、ビジュアル電話機の用途をより広げる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のビジュアル電話機の回路構成図であ
る。

【図２】メモリの構成図である。

【図３】実施例の動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 復調回路 ２ メインコントロール部 ３ 画像制御部 １０ 画像メモリ １１ カメラ １３ 変調回路 １６ メモリ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定時間毎に撮影を行なうカメラ手段と、 このカメラ手段で撮影された画像を記憶する画像記憶手
   段と、 この画像記憶手段に記憶されている少なくとも前記所定
   時間前の画像と現在撮影した画像とを比較する画像比較
   手段と、 この画像比較手段の比較の結果、所定時間前の画像と現
   在の画像との間に一定以上の相違があるときには、予め
   決められている電話番号に対し発信を行う発信手段と、 呼出信号に続いて所定の暗証コードが送られてきたと
   き、周囲の画像を前記カメラ手段で撮影し、その画像を
   発呼者に送信する送信手段とを備えることを特徴とする
   ビジュアル電話機。
2. 【請求項２】前記予め決められている電話番号は、ペー
   ジング受信機を呼び出す電話番号であることを特徴とす
   る請求項１記載のビジュアル電話機。