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JPH05167063A - オーミック電極とその形成方法及び半導体装置 - Google Patents

オーミック電極とその形成方法及び半導体装置

Info

Publication number
JPH05167063A
JPH05167063A JP4575192A JP4575192A JPH05167063A JP H05167063 A JPH05167063 A JP H05167063A JP 4575192 A JP4575192 A JP 4575192A JP 4575192 A JP4575192 A JP 4575192A JP H05167063 A JPH05167063 A JP H05167063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ohmic electrode
tungsten
auge
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4575192A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Ishii
学 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to US08/024,301 priority Critical patent/US5422307A/en
Priority to AU33934/93A priority patent/AU663757B2/en
Priority to TW082101527A priority patent/TW225038B/zh
Priority to CA002090789A priority patent/CA2090789A1/en
Priority to KR1019930003079A priority patent/KR930020586A/ko
Priority to EP93103418A priority patent/EP0559182A2/en
Publication of JPH05167063A publication Critical patent/JPH05167063A/ja
Priority to AU30148/95A priority patent/AU3014895A/en
Priority to AU30147/95A priority patent/AU3014795A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、生産性が高く、かつ低抵抗なオー
ミック電極を得、構造集積密度が高く、かつ、個々の構
成素子の特性劣化が少なく歩留まりの高い半導体装置を
得ることを目的とする。 【構成】 本発明の半導体装置に用いられるオーミック
電極は、GaAs基板(1)上にAuGe/Ni合金層
(27)と、WSi層(18c)と、Au層(17d)
とが順次積層された構造を有している。このWSi層
(18c)によって、電極の平坦性が保持され、また、
Au層(17d)によって電極の低抵抗化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体GaAs
の集積回路におけるオーミック電極及びその形成方法
と、このオーミック電極を有する半導体装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上にオーミック電極を形成す
る方法の一つに、合金化法(alloyedohmic contact )
がある。これは、ベースとしての金属とドーパントとし
ての金属を半導体基板上に被着させ、熱処理により合金
化することによりオーミック接触を形成するものであ
る。このベース電極にはAu、Ag、Inなどを用い、
ドーパントとしてn型には、Si、Ge、Sn、Te
を、p型には、Zn、Cd、Be、Mgを添付したもの
が多く使用されている。この中でも特に、GaAs基板
上にAuGe層、その上にNi層を形成した2層構造の
オーミック電極がよく用いられる。
【0003】図8は、従来用いられてきた第1の方法に
よって形成したオーミック電極構造を備えるFETを示
す図である。n形GaAs基板1上に形成したゲート電
極20の両側には、一対のソース用及びドレイン用のオ
ーミック電極4a、4bが形成され、これらを覆うよう
に一対のオーミック電極用配線60a、60bが形成さ
れている。この場合、オーミック電極4a、4bは上述
のAuGe/Ni構造となっている。
【0004】図9は、このAuGe/Niの2層構造の
オーミック電極及びその形成方法を示すものである。以
下、その形成方法について説明する。まず、GaAs基
板1上に層間絶縁膜2を真空蒸着で形成する(ステップ
201、図9(a))。この層間絶縁膜2上にフォトレ
ジスト材を塗布して、オーミック電極形成部分に開口を
有するレジストパターン6を形成する(ステップ20
2、図9(b))。その後、エッチングを行い、層間絶
縁膜2上に電極パターンを形成する(ステップ203、
図9(c))。そして、電極パターン等が形成されたG
aAs基板1上にAuGe層7を真空蒸着で形成する。
さらにこのAuGe層7上にNi層8を真空蒸着で形成
する(ステップ204、図9(d))。その後、リフト
オフ法で不要部分の金属を除去する(ステップ205、
図9(e))。そして、以上の工程で形成されたAuG
e層7およびNi層8を、合金化温度で加熱することに
より、AuGe/Ni合金3から成るオーミック電極が
形成される(ステップ206、図9(f))。
【0005】以上の方法により形成されるオーミック電
極の他にも、第2の従来方法によって形成したオーミッ
ク電極構造として、n形GaAs基板1上にAuGe/
Au構造のオーミック電極を形成したものも存在する。
【0006】また、第3の従来方法によって形成したオ
ーミック電極構造として、n形GaAs基板上1にAu
Ge/TiW/Au構造、AuGe/WSi/Au構造
などのように、AuGe層とAu層の間に高融点金属の
合金、シリサイド等を挾んだものも存在する(特開昭5
8−135668号公報等参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のオー
ミック電極では、その表面にAuを施すことによって電
極の抵抗を低減することができる。しかし、前述した第
1の従来法によるオーミック電極では、Ni層の上に直
接Au層を形成して合金化温度で加熱すると、いわゆる
ボールアップと呼ばれる現象が発生することがある。ボ
ールアップとは不規則な合金化が進行する現象で、電極
の平坦性を失わせ、また、長期的にはAuがGaAsと
反応し、信頼性を悪化させるといった問題がある。ボー
ルアップを防ぐためには、Ni層とAu層の間に高融点
金属を挿入させればよい。この高融点金属の形成は、真
空蒸着法では融点まで温度を上昇させることが困難なた
めに、スパッタリング法を用いて行わなければならな
い。しかし、スパッタリング法ではフォトレジストの開
口部(オーミック電極形成部分)側面にも高融点金属が
形成されることとなり、リフトオフ法による金属の除去
が不可能になってしまう。したがって、従来の電極形成
方法では、Au薄膜を表面に施すことができず問題であ
った。
【0008】さらに、上述のオーミック電極構造では、
オーミック電極の抵抗値が高くなるため、後工程で低抵
抗化を図る対策が必要となる。そのため、図8に示すよ
うにオーミック電極用配線60a、60bがオーミック
電極4a、4b上を全面に亘って覆うこととなり、その
他の配線をオーミック電極4a、4bを横切るように形
成することができず、半導体デバイスの集積密度の低下
を招いてしまうという問題があった。
【0009】また、第2の従来方法によって形成したオ
ーミック電極構造では、オーミック電極の抵抗値を低く
抑えることができるものの、上層のAuと基板のGaと
の反応が進み、半導体デバイスの信頼性の観点から問題
が生じる。
【0010】さらに、第3の従来方法によって形成した
オーミック電極構造では、オーミック電極の抵抗値を低
く抑えることができるものの、オーミック接触部分の低
抵抗化を計ることが困難であるといった問題があった。
【0011】一方、従来の電極形成方法は、リフトオフ
法による不要部分の金属除去の際に除去された金属が基
板上に付着することが多く、大規模なICの作製での歩
留まりの低下を招き問題であった。
【0012】そこで、本発明は、半導体装置の集積密度
を高くすることができ、かつ、構成素子の特性劣化を低
減することができるオーミック電極とその形成方法を提
供することを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、構造集積密度が高く、
かつ、個々の構成素子の特性劣化が少なく歩留まりの高
い半導体装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、GaAs基板上に、金ゲルマニウム(AuGe)層
及びニッケル(Ni)層が合金化処理されてなる金ゲル
マニウム/ニッケル(AuGe/Ni)合金層、タング
ステン(W)合金層、及び金(Au)層が順次積層され
た構成のオーミック電極を備えることを特徴とする。前
述のオーミック電極を構成するタングステン(W)合金
層には、チタン・タングステン(TiW)層もしくはケ
イ化タングステン(WSi)層を用いる。
【0015】さらに、本発明に係るオーミック電極の形
成方法は、GaAs基板上に層間絶縁膜を形成し、オー
ミック電極形成領域の前記層間絶縁膜を選択的に除去す
る第1の工程と、層間絶縁膜上及び露出したGaAs基
板上に金ゲルマニウム(AuGe)層と、ニッケル(N
i)層と、タングステン(W)合金層と、金(Au)層
とを順次積層する第2の工程と、金(Au)層上にオー
ミック電極形成領域を覆うマスクパターンを形成し、マ
スクパターンで覆われていない部分の金ゲルマニウム
(AuGe)層と、ニッケル(Ni)層と、タングステ
ン(W)合金層と、金(Au)層をエッチングにより除
去する第3の工程と、マスクパターンを除去し、金ゲル
マニウム(AuGe)層及びニッケル(Ni)層を合金
化して、金ゲルマニウム/ニッケル(AuGe/Ni)
合金層を形成する第4の工程とから構成されることを特
徴とする。
【0016】上記形成方法において形成されるタングス
テン(W)合金層には、チタン・タングステン(Ti
W)層もしくはケイ化タングステン(WSi)層が用い
られる。
【0017】
【作用】本発明に係る半導体装置は、GaAs基板上に
積層されているAuGe/Ni層、タングステン(W)
合金層及びAu層を積層し、AuGe/Ni層のみを合
金化することによって得られたオーミック電極構造を備
えることとしている。このため、半導体装置内に形成さ
れたオーミック電極構造は、その接触抵抗が十分低く、
またオーミック電極部分の抵抗が十分低いものとなって
いる。したがって、オーミック電極用配線の接触面積を
大きくする必要がないので、半導体装置の集積密度を高
めることができ、かつ、個々の構成素子の特性劣化を防
止できる。
【0018】上述のオーミック電極によれば、AuGe
/Ni合金層上に形成されたW(タングステン)合金層
によってボールアップ現象を防止することができ、電極
の平坦性が保持される。さらに、W(タングステン)合
金層上に形成されたAu層によって電極の低抵抗化が図
られる。なお、ここで用いられるW(タングステン)合
金層として、TiW層もしくはWSi層を用いることが
できる。
【0019】一方、本発明のオーミック電極の形成方法
によれば、AuGe/Ni層を合金化してオーミック接
触を形成する場合、積層されているW(タングステン)
合金層がGaAs/AuGe/NiとAu層とのバリア
メタルとして働くので、合金化はGaAs/AuGe/
Niのみで進行する。
【0020】さらに、上述の形成方法に先立ってGaA
s基板上に層間絶縁膜を形成する場合は、その層間絶縁
膜によって、各金属層のエッチング加工時におけるGa
As基板へのダメージを防いでいる。しかも、各金属層
を積層する工程ではリフトオフ法を用いていないので、
種々の堆積方法を行うことができる。したがって、例え
ばスパッタ法を用いてW(タングステン)合金層やAu
層を形成することもできる。さらに、AuGe/Ni合
金層上に形成されたW(タングステン)合金層がバリア
の役割を果たし、不規則な合金の形成を防いでいる。
【0021】なお、前述したように、上述のW(タング
ステン)合金層にはTiW層もしくはWSi層を用い
る。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて具体的に説明する。
【0023】図1は、オーミック電極構造の実施例を説
明するためのもので、その合金化前の状態を示す断面図
である。半絶縁性のGaAs基板1の表層には、n形の
イオン注入領域1aが形成されている。このGaAs基
板1を覆うようにSiN絶縁膜2が形成され、その開孔
部にオーミック電極構造となるべき金属層11〜14が
堆積されている。この金属層11〜14は、下層から順
にAuGe層11、Ni層12、TiW層13及びAu
層14で構成されている。この場合、AuGe層11
は、800〜1200オングストロームの範囲が望まし
い。また、Ni層12は、200〜400オングストロ
ームの範囲が望ましい。さらに、TiW層13は、20
0〜1000オングストロームの範囲が望ましい。さら
に、Au層14は、1000〜3000オングストロー
ムの範囲が望ましい。
【0024】図示の構造を炉内で加熱し、イオン注入領
域1a、AuGe層11及びNi層12を合金化する。
これにより、オーミック電極構造が完成する。この場
合、TiW層13がバリアメタルとして働くので、Au
がイオン注入領域1aに拡散し、或いはGa、As等が
Au層14に拡散することを防止できる。これにより、
オーミック接触の信頼性を高めることができる。しか
も、比較的導電性の低いTiW層13の上にAu層14
を形成しているので、オーミック電極の抵抗も十分に低
下させることができる。
【0025】図2は、図1の構造を合金化して形成した
オーミック電極構造を備えるFETを示す平面図であ
る。GaAs基板上に形成したゲート電極52の両側に
は、一対のソース用及びドレイン用のオーミック電極5
4a、54bが形成されている。これらオーミック電極
54a、54bには、コンタクトホール53a、53b
を介して一対のオーミック電極用配線56a、56bが
接続されている。この場合、オーミック電極54a、5
4bは、図1のAuGe/Ni金属層11、12を合金
化したものであり、上層はAu層14となっているの
で、それ自体の抵抗率が低くなっている。このため、従
来のようにオーミック電極用配線を大きくするまでもな
く、1μm□程度のコンタクトホールで十分にFETの
特性を維持できる。したがって、オーミック電極54
a、54bを横切るような配線58を形成することがで
き、半導体装置の集積回路の大きさを飛躍的に小さくす
ることができ、ひいては集積回路即ち半導体装置の特性
を向上させることができる。
【0026】なお、上述の構造においては、TiW層の
代わりにWSi層を用いても同様の効果を得ることがで
きる。
【0027】次に、本発明に係るオーミック電極の形成
方法について詳細に説明する。
【0028】図3及び図4は、上述の構造を有するオー
ミック電極の形成方法の一実施例を示す工程図である。
本実施例では、オーミック電極形成領域に開口を有した
層間絶縁膜を形成する第1の工程(図3(a)〜
(d))と、電極金属の層を順次形成する第2の工程
(図4(a))と、不要金属をエッチングで削除する第
3の工程(図4(b)、(c))と、熱処理によって合
金を形成する第4の工程(図4(d))とを含んで構成
される。以下、詳細に形成工程を説明する。
【0029】第1の工程では、まず、GaAs基板1上
に、SiN薄膜2を1500オングストローグの厚さで
形成する(ステップ101、図3(a))。本実施例で
は、この形成にプラズマCVD装置を用いている。その
後、フォトレジスト材を塗布して、オーミック電極形成
部分に開口を有するレジストパターン6を形成する(ス
テップ102、図3(b))。そして、レジストパター
ン6をマスクとしてRIE(Reactive Ion Etching)装
置を用い、オーミック電極形成部分のSiN層2をエッ
チングする(ステップ103、図3(c))。このエッ
チングはプラズマエッチングガスとして炭素系のCF4
を用いている。次に、レジストパターン6を02 プラズ
マのアッシャーを用いて除去する(ステップ104、図
3(d))。
【0030】第2の工程では、SiN薄膜2上及び露出
したGaAs基板1上に、1000オングストロームの
膜厚のAuGe層17aと、300オングストロームの
膜厚のNi層17bを、真空蒸着法を用いて順次形成す
る。さらに、Ni層17b上に、1000オングストロ
ームの膜厚のWSi層18cと、1500オングストロ
ームの膜厚のAu層17dを、スパッタリング法を用い
て順次形成する(ステップ105、図4(a))。WS
i層18cの形成にスパッタリング法を用いるのは、W
Si層18cのような融点温度の高い金属の形成には、
スパッタリング法を用いるのが最も適しているからであ
る。逆に真空蒸着法などでは、融点まで温度を上昇させ
ることができないため、WSi層18cのような融点温
度の高い金属の形成には適さない。また、本実施例でス
パッタリング法を用いることができるのは、従来例のよ
うにリフトオフ法で不要金属の除去を行わないからであ
る。この理由は次の通りである。リフトオフ法は、段差
部側面での脆弱なレジストパターンを除去することによ
り、レジストパターン上に形成された不要金属を削除す
る方法である。ところが、レジストパターン形成後にス
パッタリング法で金属を形成すると、レジストパターン
の側面部も金属で覆われてしまう。このため、スパッタ
リング法での金属形成後は、リフトオフ法によるレジス
トパターンの除去ができなくなるのである。
【0031】第3の工程では、Au層17d表面のオー
ミック電極形成部分にフォトレジストを塗布して、レジ
ストパターン6を形成する(ステップ106、図4
(b))。そして、このレジストパターン6をマスクと
して、600Vで加速されたAr+ 不活性イオンによる
イオンミリング法を用いて、Au層17d、WSi層1
8c、Ni層17b及びAuGe層17aをエッチング
する。さらに、レジストパターン6を02 プラズマのア
ッシャーを用いて除去する(ステップ107、図4
(c))。エッチング加工でのGaAs基板1へのダメ
ージを、GaAs基板1上に形成されたSiN層2が防
いでいる。また、各金属層をエッチング加工して、オー
ミック電極を形成しているので、不要金属の再付着の恐
れがない。
【0032】第4の工程では、60秒の間、450℃で
加熱して、Ni層17d及びAuGe層17aを合金化
する。この合金化によって、AuGe/Ni合金層27
が形成される(ステップ108、図4(d))。また、
Ni層17bの上に直接Au層17dを形成し、その後
にNi層17b及びAuGe層17aを合金化すると、
ボールアップが発生してオーミック電極の平坦性が失わ
れ、信頼性を悪化させることが多い。本実施例では、N
i層17bとAu層1dの間にWSi層18cをバリア
として挿入し、オーミック電極の平坦性を保持してい
る。
【0033】図5は、上述の方法によって得られたオー
ミック電極の構造を示す断面図である。同図より、Ga
As基板1上にオーミック電極形成領域に開口を有する
層間絶縁膜であるSiN膜2が形成されている。そし
て、この開口部分にオーミック電極が形成されている。
オーミック電極は、AuGe/Ni合金層27とWSi
層18cとAu層17dとから構成されている。このW
Si層18cがバリアの役割を果しているので、AuG
e/Ni合金層27形成時のオーミック電極の平坦性が
保持される。また、Au層17dの働きによって、オー
ミック電極の抵抗が低減される。
【0034】なお、上記実施例では、AuGe層17a
及びNi層17bの形成方法として真空蒸着法を用いて
おり、Au層17dの形成方法としてスパッタリング法
を用いているが、これらの方法に限定されるものではな
い。例えば、AuGe層17aの形成方法としてスパッ
タリング法を用いてもよい。
【0035】また、上記実施例では、層間絶縁膜として
SiN膜2を用いているが、それ以外の絶縁膜(例え
ば、SiO2 膜)を用いてもよい。
【0036】上記形成方法では、合金化処理の際のバリ
アメタル層としてWSi層を用いているが、代わりにT
iW層を用いてもよい。その場合の形成方法は、前述の
方法と同様であるが、以下、簡単に述べる。
【0037】図6(a)のステップでは、P−CVD装
置を用いて、GaAs基板1表層のn形イオン注入領域
1a上に、絶縁膜であるSiN膜2を形成する。
【0038】図6(b)のステップでは、フォトレジス
ト、RIE等を用いてオーミック電極構造となるべき部
分のSiN膜2を除去する。
【0039】図6(c)のステップでは、AuGe/N
i/TiW/Au金属層17を形成する。具体的には、
真空蒸着装置を用いて、1000オングストロームのA
uGe層17aと300オングストロームのNi層17
bとを順次形成し、スパッタ装置を用いて、400オン
グストロームのTiW層17cと1500オングストロ
ームのAu層17dとを順次形成する。
【0040】図7(a)のステップでは、リソグラフィ
技術を用いて、AuGe/Ni/TiW/Au金属層1
7上にレジストパターン6を形成し、オーミック電極構
造となるべき部分をパターンニングする。
【0041】図7(b)のステップでは、イオンミリン
グ装置を用いて、レジストパターン6が除去された部分
で、Au層17d、TiW層17c、Ni層17b、A
uGe層17aの順にこれらの層をエッチング除去す
る。
【0042】図7(c)のステップでは、レジストパタ
ーン6の残りを除去した後、雰囲気炉を用いて、450
℃で1分間、AuGe層17a、Ni層17b、n形イ
オン注入領域1a表面部分等の合金化を行い、合金層2
7を形成する。これにより、n形イオン注入領域1aと
合金層27との間にオーミック接触を形成することがで
きる。
【0043】以上の説明では、バリアメタルとしてTi
W層を用いたが、同様に作用する高融点金属の合金も用
いることが可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明にかかる半導体装置は、上記方法
によって得られたオーミック電極構造を備えることとし
ているので、半導体装置内に形成されたオーミック電極
構造は、その接触抵抗が十分低いものとなっており、ま
たオーミック電極部分の抵抗も十分低いものとなってい
る。したがって、オーミック電極用配線の面積を広くす
る必要がなく、半導体装置の集積密度を高めることがで
き、かつ、個々の構成素子の特性劣化を防止できる。
【0045】本発明のオーミック電極であれば、AuG
e/Ni合金層上に形成されたW(タングステン)合金
層によって、電極の平坦性を保持することができる。さ
らに、W(タングステン)合金層上に形成されたAu層
によって、電極の低抵抗化を図ることができる。このた
め、GaAs LSIなどの高集積化が必要な分野での
利用が効果的である。
【0046】上記オーミック電極構造の形成方法によれ
ば、合金化のステップにおいてTiW層もしくはWSi
層などのW(タングステン)合金層がGaAs/AuG
e/Ni合金層とAu層とのバリアメタルとして働くの
で、GaAs/AuGe/Ni合金層のみで合金化が進
行する。したがって、オーミック接触の接触抵抗を十分
低下させることができる。しかも、TiW層上もしくは
WSi層上にAu層を形成しているので、オーミック電
極部分の抵抗も十分に低下させることができる。
【0047】また、本発明のオーミック電極の形成方法
であれば、各金属層をエッチング加工しているので、不
要金属の再付着の恐れがない。このため、歩留まりの向
上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーミック電極構造の合金化前の状態を示す断
面図。
【図2】図1の構造から形成したオーミック電極構造を
備えるFETを示す平面図。
【図3】オーミック電極構造の形成方法の第1の実施例
を示した前半工程図である。
【図4】オーミック電極構造の形成方法の第1の実施例
を示した後半工程図である。
【図5】本実施例のオーミック電極の構造を示す断面図
である。
【図6】オーミック電極の形成方法の第2の実施例を示
す工程図である。
【図7】オーミック電極の形成方法の第2の実施例を示
す工程図である。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】従来例のオーミック電極の形成方法を示す工程
図である。
【符号の説明】
1…GaAs基板、2…SiN薄膜、17a…AuGe
層、17b…Ni層、17c…TiW層、17d…Au
層、27…AuGe/Ni合金層、18c…WSi層あ
るいはTiW層、6…レジストパターン、17…AuG
e/Ni/TiW/Au金属層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/338 29/812

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs基板上に、金ゲルマニウム(A
    uGe)層及びニッケル(Ni)層が合金化処理されて
    なる金ゲルマニウム/ニッケル(AuGe/Ni)合金
    層、タングステン(W)合金層、及び金(Au)層が順
    次積層された構成のオーミック電極を備えることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記オーミック電極を構成する前記タン
    グステン(W)合金層は、チタン・タングステン(Ti
    W)層である請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記オーミック電極を構成する前記タン
    グステン(W)合金層は、ケイ化タングステン(WS
    i)層である請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 GaAs基板上に、金ゲルマニウム(A
    uGe)層と、ニッケル(Ni)層と、タングステン
    (W)合金層と、金(Au)層とを順次積層する第1の
    工程と、 前記金(Au)層上に、オーミック電極形成領域を覆う
    マスクパターンを形成し、前記マスクパターンで覆われ
    ていない部分の金ゲルマニウム(AuGe)層と、ニッ
    ケル(Ni)層と、タングステン(W)合金層と、金
    (Au)層をエッチングにより除去する第2の工程と、 前記マスクパターンを除去し、前記金ゲルマニウム(A
    uGe)層及び前記ニッケル(Ni)層を合金化して金
    ゲルマニウム/ニッケル(AuGe/Ni)合金層を形
    成する第3の工程とから構成されることを特徴とするオ
    ーミック電極の形成方法。
  5. 【請求項5】 GaAs基板上に層間絶縁膜を形成し、
    オーミック電極形成領域の前記層間絶縁膜を選択的に除
    去する第1の工程と、 前記層間絶縁膜上及び露出した前記GaAs基板上に金
    ゲルマニウム(AuGe)層と、ニッケル(Ni)層
    と、タングステン(W)合金層と、金(Au)層とを順
    次積層する第2の工程と、 前記金(Au)層上にオーミック電極形成領域を覆うマ
    スクパターンを形成し、前記マスクパターンで覆われて
    いない部分の金ゲルマニウム(AuGe)層と、ニッケ
    ル(Ni)層と、タングステン(W)合金層と、金(A
    u)層をエッチングにより除去する第3の工程と、 前記マスクパターンを除去し、前記金ゲルマニウム(A
    uGe)層及び前記ニッケル(Ni)層を合金化して、
    金ゲルマニウム/ニッケル(AuGe/Ni)合金層を
    形成する第4の工程とから構成されることを特徴とする
    オーミック電極の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記タングステン(W)合金層は、チタ
    ン・タングステン(TiW)層である請求項4または5
    いずれかに記載のオーミック電極の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記タングステン(W)合金層は、ケイ
    化タングステン(WSi)層である請求項4または5い
    ずれかに記載のオーミック電極の形成方法。
JP4575192A 1991-10-15 1992-03-03 オーミック電極とその形成方法及び半導体装置 Pending JPH05167063A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08160450A (ja) * 1994-12-12 1996-06-21 Ricoh Co Ltd 配線用積層金属材料および該材料を使用したパターン形成方法
US6124185A (en) * 1997-06-30 2000-09-26 Intel Corporation Method for producing a semiconductor device using delamination
KR100412207B1 (ko) * 1993-09-21 2004-07-01 소니 가부시끼 가이샤 오믹전극의형성방법및오믹전극형성용적층체

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