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JPH05162108A - 焼結体の製造方法 - Google Patents

焼結体の製造方法

Info

Publication number
JPH05162108A
JPH05162108A JP3333370A JP33337091A JPH05162108A JP H05162108 A JPH05162108 A JP H05162108A JP 3333370 A JP3333370 A JP 3333370A JP 33337091 A JP33337091 A JP 33337091A JP H05162108 A JPH05162108 A JP H05162108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintering
product
sintered
support plate
molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3333370A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Tsuchiya
亙 土屋
Yuuichi Tatsuya
雄一 立谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP3333370A priority Critical patent/JPH05162108A/ja
Publication of JPH05162108A publication Critical patent/JPH05162108A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品と焼結支持板との接触面の影響を排除
し、また自重による変形をも生じさせない焼結製品の製
造方法を提供することにある。 【構成】 焼結用原料粉末と、有機高分子化合物を含む
バインダーとの混和物を射出成形して、成形体を生成
し、該成形体を焼結支持板(4)上で、脱脂、焼結によ
り焼結体を製造する方法において、前記成形体を前記焼
結支持板から離反して支持する離反支持部材(3)を用
いて、脱脂および焼結することを特徴とする焼結製品の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末射出成形法による
焼結製品において、焼結支持板の影響を排除した焼結製
品の簡便な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末射出成形法は、焼結用原料粉末10
〜20重量%程度の熱可塑性樹脂を主成分とするバイン
ダーを加え、混練し、通常のプラスチックと同様に射出
成形し、次に加熱等の方法でバインダーを取り除き(脱
脂と呼ばれる)、通常の焼結製品と同様に焼結して焼結
製品を得る製造方法である。焼結用原料粉末に少量のバ
インダーを加え、圧縮成形し、焼結する通常の製造方法
と比較して、複雑形状の製品を高い寸法精度で大量生産
できるため近年注目され、工業的にも用いられるように
なってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】射出成形体は、通常、
製品部分の他に、混練物を製品部分に導くためにスプル
ー、ランナーと呼ばれる湯道と、製品部分とランナーを
結ぶゲートと呼ばれる湯口よりなりたっている。ゲート
は、製品部分を分離しやすくするため細くなっている。
そこで、成形体を得た後、製品とランナー、スプルーを
ゲート部で切り離す。
【0004】粉末射出成形法の場合、こうして得た製品
部分を焼結支持板に積載し、脱脂、焼結を行う。しか
し、この脱脂の際、成形体に多量の熱可塑性樹脂を加え
ているためこれが揮散する前に、加熱により熱可塑性樹
脂が軟化して、焼結支持板面の凹凸が転写されてしまう
ことがたびたび見られる。また、焼結の際も多量のバイ
ンダーを加えているため、10数%の収縮が起き、焼結
支持板に接する面の摩擦のため製品が変形したり、著し
く寸法精度が低下するという問題点が存在している。
【0005】そこで本発明の技術的課題は、上記欠点に
鑑み、製品と焼結支持板との接触面の影響を排除し、ま
た自重による変形をも生じさせない焼結製品の製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、焼結用
原料粉末と、有機高分子化合物を含むバインダーとの混
和物を射出成形して、成形体を生成し、該成形体を焼結
支持板上で、脱脂、焼結により焼結体を製造する方法に
おいて、前記成形体を前記焼結支持板から離反して支持
する離反支持部材を用いて、脱脂および焼結することを
特徴とする焼結製品の製造方法が得られる。
【0007】即ち本発明によれば、焼結用原料粉末と、
有機高分子化合物を主成分とするバインダーとの混和物
を射出成形し、脱脂、焼結により焼結製品を得る製造方
法において、製品部分をランナー部分で支持することに
より、脱脂、焼結支持板より製品部分を離した状態で脱
脂および焼結することを特徴とする焼結製品の製造方法
が得られる。
【0008】本発明者らは、射出成形体の製品部に付属
するランナーに着目し、これを工夫して用いることによ
り、上述の問題点を解決するに到った。
【0009】即ちランナーの形状を焼結支持板上への積
載時に製品部分を焼結支持板より浮かせるようにするこ
とにより、製品部分が上述した脱脂時の焼結支持板面の
転写や焼結時の変形や著しい寸法精度低下をさけること
ができる。そして、焼結後、製品部分を容易にランナー
からゲート部分にて分離でき、製品がえられる。この方
法によれば、簡便に焼結支持板面の影響を受けずに、粉
末射出成形体を脱脂、焼結することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明による実施例について図面を参
照して説明する。
【0011】図1は本発明による実施例における射出成
形体の平面図、図2は側面図である。
【0012】焼結用原料粉末としてNi−Znフェライ
ト予焼粉末を調整し、Ni−Znフェライト予焼粉末8
4重量%に対し、有機高分子化合物を主成分とするバイ
ンダーを16重量%を混合、混練、解砕し、成形用原料
を得た。次に射出成形により図1及び図2に示す、円筒
状の製品部分1、ゲート部分2、製品部分1を支持する
ような形状のランナー部分3をもつ、成形体を得た。な
お、製品の形状は、外径20mm、内径16mm、高さ15
mmの円筒である。この成形体をランナー部分のみをアル
ミナ製焼結支持板に接触するように50個積載し、45
0℃で脱脂、1200℃で焼結を行った。得られた50
個の焼結体より、製品部分を分離して、外径の上下の寸
法をマイクロメーターで測定し、外径の上下の寸法差の
平均値、外形の下部の寸法の標準編差を算出した。ま
た、目視にて底面が平滑であることを確認した。
【0013】次に、比較のため、成形体より製品部分1
を分離して、製品部分1のみアルミナセッターに50個
積載し、実施例と同様に、脱脂、焼結し、同様の測定を
行った。
【0014】このようにして得られた、測定結果を表1
に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1より明らかなように、本実施例によれ
ば、焼結時の焼結支持板との摩擦による外径の変形を比
較例の10分の1程度に低減でき、下部の外径寸法のば
らつきも3分の1程度に低減することができる。また、
脱脂時の焼結支持板面の転写も防止することができる。
【0017】なお、本実施例は、上記の実施例に限定さ
れる物ではない。例えばNi−Znフェライト仮焼粉末
にかえて、他の焼結可能な粉末であれば適用できる。ま
た、本実施例では、製品部分が4個取りの射出成形体を
用いたが、その他の取り数でも当然可能であり、より多
数個取りの方が製品1個当りのランナーの量が削減でき
るのでコストが削減できる。さらに、ランナーの形状も
製品部分を焼結支持板より離すことができればよく、当
然、製品形状、金型構造に応じて変えることが可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、粉末射出成形品の問題
点である、焼結支持板との接触面の影響の排除が容易に
行うことができ、面平滑度の向上、変形量の低減、寸法
精度の向上が可能となる。したがって、焼結体の後加工
が削減でき、本発明による製造は従来の方法と比較して
費用削減の効果は大きく工業上きわめて重要である。
【0019】また、粉末射出成形法の特徴である複雑形
状の製品の場合、焼結支持板に積載することにより、脱
脂、焼結時に自重のため変形するという問題点の解決も
可能とし、複雑形状の製品の変形を生じさせない脱脂、
焼結が可能となるので、粉末射出成形法の本来の利点を
生かすことができる。この点においても本発明の重要性
は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る射出成形体の平面図であ
る。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 製品部分 2 ゲート 3 ランナー 4 焼結支持板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結用原料粉末と、有機高分子化合物を
    含むバインダーとの混和物を射出成形して、成形体を生
    成し、該成形体を焼結支持板上で、脱脂、焼結により焼
    結体を製造する方法において、前記成形体を前記焼結支
    持板から離反して支持する離反支持部材を用いて、脱脂
    および焼結することを特徴とする焼結体の製造方法。
JP3333370A 1991-12-17 1991-12-17 焼結体の製造方法 Withdrawn JPH05162108A (ja)

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JP3333370A JPH05162108A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 焼結体の製造方法

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JP3333370A JPH05162108A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 焼結体の製造方法

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JPH05162108A true JPH05162108A (ja) 1993-06-29

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JP (1) JPH05162108A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291346A (ja) * 2006-12-19 2008-12-04 Ethicon Endo Surgery Inc 成型部品の支持構造体
US10870218B2 (en) * 2015-11-27 2020-12-22 Lakeview Innovation Ltd. Speciality ceramic components
US10945821B2 (en) 2015-08-03 2021-03-16 Amann Girrbach Ag Sintered blank for producing a dental prosthesis
KR102392104B1 (ko) * 2021-06-10 2022-04-29 한국피아이엠(주) 휴대폰금속테두리 기초제품 및 그 제조 방법
KR102405771B1 (ko) * 2021-06-10 2022-06-07 한국피아이엠(주) 휴대폰금속테두리 기초제품 및 그 제조 방법

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Legal Events

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Effective date: 19990311