JPH05159461A - ディジタル音声信号再生装置 - Google Patents
ディジタル音声信号再生装置Info
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- JPH05159461A JPH05159461A JP32267191A JP32267191A JPH05159461A JP H05159461 A JPH05159461 A JP H05159461A JP 32267191 A JP32267191 A JP 32267191A JP 32267191 A JP32267191 A JP 32267191A JP H05159461 A JPH05159461 A JP H05159461A
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- Japan
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速再生時の信号処理方式を改善し、原音に
できるだけ近い高品質の再生音を得て記録内容の迅速な
理解を可能にする。 【構成】 再生フィールドメモリ14は再生時にジッタ
吸収、音声サンプルのデシャフリング及び時間軸伸長を
行う。再生メモリコントローラ15は再生フィールドメ
モリ14を次のように制御する。シャトルモード再生時
にはフィールドパルス信号およびヘッドスイッチ信号を
基準にIDデコーダ22で再生フィールドメモリ14の
書き込みアドレスを生成し、併せてセクタ単位でブロッ
クエラー数をカウンタ23で計数し、ステータスレジス
タ26に記憶する。再生フィールドメモリ14からの読
み出し時には、ステータスレジスタ26の内容に応じて
読み出しアドレスカウンタ29から読み出しアドレスを
供給し、再生フィールドメモリ14から高品質の高速再
生音が得られる。
できるだけ近い高品質の再生音を得て記録内容の迅速な
理解を可能にする。 【構成】 再生フィールドメモリ14は再生時にジッタ
吸収、音声サンプルのデシャフリング及び時間軸伸長を
行う。再生メモリコントローラ15は再生フィールドメ
モリ14を次のように制御する。シャトルモード再生時
にはフィールドパルス信号およびヘッドスイッチ信号を
基準にIDデコーダ22で再生フィールドメモリ14の
書き込みアドレスを生成し、併せてセクタ単位でブロッ
クエラー数をカウンタ23で計数し、ステータスレジス
タ26に記憶する。再生フィールドメモリ14からの読
み出し時には、ステータスレジスタ26の内容に応じて
読み出しアドレスカウンタ29から読み出しアドレスを
供給し、再生フィールドメモリ14から高品質の高速再
生音が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転ヘッド記録方式によ
るディジタル音声信号再生装置に関する。
るディジタル音声信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI技術の進歩に伴って、音声
及び映像信号のディジタル処理化が急速に進み、ディジ
タル符号化した形で記録再生できる音声及び映像機器も
浸透し始めている。映像及び音声をディジタル符号化記
録し、そのコピーを行っても性能の劣化が理論的にはな
い特徴を有するディジタルVTRも、業務用から民生用
まで、本格的な普及を迎えようとしている。これらのデ
ィジタル記録機器では、記録媒体上に分布するドロップ
アウトによる誤りの発生に対して、記録信号データに付
加された誤り検出符号および誤り訂正符号の働きによ
り、元の入力記録信号と同等の高品質な再生出力信号を
得ることができる仕組みとなっている。
及び映像信号のディジタル処理化が急速に進み、ディジ
タル符号化した形で記録再生できる音声及び映像機器も
浸透し始めている。映像及び音声をディジタル符号化記
録し、そのコピーを行っても性能の劣化が理論的にはな
い特徴を有するディジタルVTRも、業務用から民生用
まで、本格的な普及を迎えようとしている。これらのデ
ィジタル記録機器では、記録媒体上に分布するドロップ
アウトによる誤りの発生に対して、記録信号データに付
加された誤り検出符号および誤り訂正符号の働きによ
り、元の入力記録信号と同等の高品質な再生出力信号を
得ることができる仕組みとなっている。
【0003】上記のディジタルVTRでは、忠実に原信
号を復元するために、元のアナログ信号帯域の2倍以上
のサンプリング周波数で標本化を行い、量子化ビット数
もできる限り多くとる必要がある。従って、従来の回転
ヘッド式アナログVTRに比べ、記録に要する周波数帯
域は極めて広くなり、高密度記録の実現が必須となる。
号を復元するために、元のアナログ信号帯域の2倍以上
のサンプリング周波数で標本化を行い、量子化ビット数
もできる限り多くとる必要がある。従って、従来の回転
ヘッド式アナログVTRに比べ、記録に要する周波数帯
域は極めて広くなり、高密度記録の実現が必須となる。
【0004】高密度記録の実現には、記録波長の短波長
化、記録トラック幅の狭トラック化の双方が当然ながら
必要とされるが、これらの技術の実現には高度な要素技
術の積み重ねが前提となり、従来より数倍の高密度記録
が容易に実現されるものではない。そこで、ディジタル
VTRの実現のために一般的に用いられる技術が、複数
のヘッドに記録信号を分担させるマルチチャンネル記録
であり、回転ドラムを高速回転させ、複数のセグメント
化された領域に分割記録する、いわゆるセグメント記録
の技術である。
化、記録トラック幅の狭トラック化の双方が当然ながら
必要とされるが、これらの技術の実現には高度な要素技
術の積み重ねが前提となり、従来より数倍の高密度記録
が容易に実現されるものではない。そこで、ディジタル
VTRの実現のために一般的に用いられる技術が、複数
のヘッドに記録信号を分担させるマルチチャンネル記録
であり、回転ドラムを高速回転させ、複数のセグメント
化された領域に分割記録する、いわゆるセグメント記録
の技術である。
【0005】一方、上記の業務用のVTRについては、
性能面での向上もさることながら、機能面では少なくと
も、従来のアナログ記録のVTRで可能であった機能は
完全に実現されることが要求される。その中でも、特殊
再生機能の実現が大きな課題である。しかし、従来のア
ナログ固定ヘッド記録では容易であった編集点や再生の
開始点を検索するための高速キューイング機能が、回転
ヘッド方式によるディジタル記録の場合、信号処理が複
雑となり、技術的及びコスト的な困難が伴う。すなわ
ち、ジョグ/ヴァル/シャトルの各モードにおいては、
ダイアルの操作回転角速度に応じたテープ速度での可変
速特殊再生を実現するためには、相当量のメモリと複雑
なディジタル信号処理技術を駆使して、初めて高品質な
再生音が得られる。通常、±1倍速以上の高速再生では
±2倍,4倍,…,32倍,…,など、2の倍数の速度
が一般的に用いられるが、もちろんその間の数値も有効
である。また、再生画面を良好に保ったままスロー再生
などの特殊再生が可能なように、ピエゾ素子などの電圧
歪素子の担体上に搭載されたヘッドの高さ方向の位置を
可動とするオート・トラッキング(以下、ATとす
る。)機構が搭載され、たとえば、+3倍速〜−1倍速
程度の範囲のジョグ/ヴァルモードにおいては記録トラ
ックを正確にトレースして再生することができる。
性能面での向上もさることながら、機能面では少なくと
も、従来のアナログ記録のVTRで可能であった機能は
完全に実現されることが要求される。その中でも、特殊
再生機能の実現が大きな課題である。しかし、従来のア
ナログ固定ヘッド記録では容易であった編集点や再生の
開始点を検索するための高速キューイング機能が、回転
ヘッド方式によるディジタル記録の場合、信号処理が複
雑となり、技術的及びコスト的な困難が伴う。すなわ
ち、ジョグ/ヴァル/シャトルの各モードにおいては、
ダイアルの操作回転角速度に応じたテープ速度での可変
速特殊再生を実現するためには、相当量のメモリと複雑
なディジタル信号処理技術を駆使して、初めて高品質な
再生音が得られる。通常、±1倍速以上の高速再生では
±2倍,4倍,…,32倍,…,など、2の倍数の速度
が一般的に用いられるが、もちろんその間の数値も有効
である。また、再生画面を良好に保ったままスロー再生
などの特殊再生が可能なように、ピエゾ素子などの電圧
歪素子の担体上に搭載されたヘッドの高さ方向の位置を
可動とするオート・トラッキング(以下、ATとす
る。)機構が搭載され、たとえば、+3倍速〜−1倍速
程度の範囲のジョグ/ヴァルモードにおいては記録トラ
ックを正確にトレースして再生することができる。
【0006】しかしながら、このAT機構によるトラッ
キングができない高速のシャトルモードや固定取り付け
がなされた回転ヘッドを使用する場合の再生動作につい
て、以下に述べる。一般に映像信号の場合は、フィール
ドメモリ等に蓄えた時間的に相前後する異なるフィール
ドに属する映像信号を、そのまま同一フィールドの信号
として表示しても、目の蓄積効果により映像の内容識別
の観点からはそれほど違和感が生じないが、聴覚で検知
される音声信号の場合は同様の処理を行うと不適切な再
生音となる。複数のセグメントを処理単位とする音声の
場合、検出再生される音声信号は、記録トラックの一部
分をスキャンした形の再生信号しか得られず、テープ速
度に反比例した形でフィールド全体のデータの一部をサ
ンプリングした形でしか検出できないため、検出された
時系列の異なる音声信号を通常速度と同様の処理でその
ままフィールドメモリに蓄え、読み出しを行っても時間
的な順序が入れ替わっているため、意味のない再生音が
出力され、記録内容の識別でさえも支障が生じる訳であ
る。
キングができない高速のシャトルモードや固定取り付け
がなされた回転ヘッドを使用する場合の再生動作につい
て、以下に述べる。一般に映像信号の場合は、フィール
ドメモリ等に蓄えた時間的に相前後する異なるフィール
ドに属する映像信号を、そのまま同一フィールドの信号
として表示しても、目の蓄積効果により映像の内容識別
の観点からはそれほど違和感が生じないが、聴覚で検知
される音声信号の場合は同様の処理を行うと不適切な再
生音となる。複数のセグメントを処理単位とする音声の
場合、検出再生される音声信号は、記録トラックの一部
分をスキャンした形の再生信号しか得られず、テープ速
度に反比例した形でフィールド全体のデータの一部をサ
ンプリングした形でしか検出できないため、検出された
時系列の異なる音声信号を通常速度と同様の処理でその
ままフィールドメモリに蓄え、読み出しを行っても時間
的な順序が入れ替わっているため、意味のない再生音が
出力され、記録内容の識別でさえも支障が生じる訳であ
る。
【0007】従って、シャトルモードでの再生音を得よ
うとすれば、基本的に通常速度とは異なる方法による信
号処理が必要となる。
うとすれば、基本的に通常速度とは異なる方法による信
号処理が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で回転ヘッド方式のDAT(Digital Audio Tape reco-
rder:ディジタルオーディオテープレコーダ)などの信
号処理単位が1本の記録トラックに対応し、斜めに走査
を行っても異なるトラックから検出された再生信号を信
号処理単位のメモリに順次書き込み、検出順序と同様の
順序で読み出し処理を行ってサンプリングされた再生音
が得られる場合を除き、回転ヘッド記録方式で複数のセ
グメントに分割されて記録され、かつ、信号処理の単位
が複数のセグメントにまたがり、その中でシャフリング
が施されているようなディジタルVTRにおいては、信
号処理が複雑なため、実施された例がなく、シャトルモ
ードにおいてはこれまで再生音を出さない無音状態とし
ていた。
で回転ヘッド方式のDAT(Digital Audio Tape reco-
rder:ディジタルオーディオテープレコーダ)などの信
号処理単位が1本の記録トラックに対応し、斜めに走査
を行っても異なるトラックから検出された再生信号を信
号処理単位のメモリに順次書き込み、検出順序と同様の
順序で読み出し処理を行ってサンプリングされた再生音
が得られる場合を除き、回転ヘッド記録方式で複数のセ
グメントに分割されて記録され、かつ、信号処理の単位
が複数のセグメントにまたがり、その中でシャフリング
が施されているようなディジタルVTRにおいては、信
号処理が複雑なため、実施された例がなく、シャトルモ
ードにおいてはこれまで再生音を出さない無音状態とし
ていた。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、高速再生時に
も良好なディジタル音声信号の再生が可能なディジタル
音声信号再生装置を提供することを目的とするものであ
る。
も良好なディジタル音声信号の再生が可能なディジタル
音声信号再生装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のディジタル音声信号再生装置は、回転ヘッド
によって、テープ上に傾斜トラックを形成し、一定の単
位期間ごとに区切られ、複数の分割された領域に記録さ
れたディジタル音声信号を再生するディジタル音声信号
再生装置であって、前記記録されたテープを高速に再生
する際、前記回転ヘッドからの再生信号を前記一定の単
位期間ごとに蓄えるメモリ手段と、前記再生信号を前記
回転ヘッドのヘッドスイッチ信号と前記一定の単位期間
信号を基準に高速再生時以外の場合の割当とは異なる前
記メモリ手段への記憶領域の割当を行い、前記ブロック
ごとに付加されたアドレス信号からブロック単位での前
記メモリ手段への書き込みアドレスを生成する書き込み
手段と、前記メモリ手段に再生信号の書き込みを行う際
には、再生信号に前記ブロック単位で付加されたエラー
フラグ信号を計数し、これを保持する計数手段と、前記
メモリ手段からの音声信号の読み出しの際には、前記エ
ラーフラグの計数結果と前記一定の単位期間の識別結果
を参照して時系列音声信号を読み出す手段と、からなる
構成を有している。
に本発明のディジタル音声信号再生装置は、回転ヘッド
によって、テープ上に傾斜トラックを形成し、一定の単
位期間ごとに区切られ、複数の分割された領域に記録さ
れたディジタル音声信号を再生するディジタル音声信号
再生装置であって、前記記録されたテープを高速に再生
する際、前記回転ヘッドからの再生信号を前記一定の単
位期間ごとに蓄えるメモリ手段と、前記再生信号を前記
回転ヘッドのヘッドスイッチ信号と前記一定の単位期間
信号を基準に高速再生時以外の場合の割当とは異なる前
記メモリ手段への記憶領域の割当を行い、前記ブロック
ごとに付加されたアドレス信号からブロック単位での前
記メモリ手段への書き込みアドレスを生成する書き込み
手段と、前記メモリ手段に再生信号の書き込みを行う際
には、再生信号に前記ブロック単位で付加されたエラー
フラグ信号を計数し、これを保持する計数手段と、前記
メモリ手段からの音声信号の読み出しの際には、前記エ
ラーフラグの計数結果と前記一定の単位期間の識別結果
を参照して時系列音声信号を読み出す手段と、からなる
構成を有している。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成により、高速再生時に
は、記録トラックを斜めに走査して得られた各々一定単
位期間の部分的に得られた再生信号をブロック単位で、
順次一定単位期間の容量を持つメモリに書き込み、併せ
て再生信号に付随するエラーフラグの計数結果と再生信
号が含まれる一定単位期間の順序を保持する。前記メモ
リからの読み出し時には、エラー個数の少ないブロック
のグループから優先的に、かつ、保持された一定単位期
間の検出順序に従って音声データを読み出し、時系列音
声信号を得る。
は、記録トラックを斜めに走査して得られた各々一定単
位期間の部分的に得られた再生信号をブロック単位で、
順次一定単位期間の容量を持つメモリに書き込み、併せ
て再生信号に付随するエラーフラグの計数結果と再生信
号が含まれる一定単位期間の順序を保持する。前記メモ
リからの読み出し時には、エラー個数の少ないブロック
のグループから優先的に、かつ、保持された一定単位期
間の検出順序に従って音声データを読み出し、時系列音
声信号を得る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明を行う。
しながら説明を行う。
【0013】図1は本発明の一実施例におけるディジタ
ル音声信号再生装置のブロック図を示すものである。
ル音声信号再生装置のブロック図を示すものである。
【0014】同図において、1はシャトルモードでのテ
ープ速度の制御操作を行うサーチダイアル、2はサーチ
ダイアル1の角速度を検出するダイアル速度検出部、3
はサーチダイアル1の動きに応じたテープ速度を決める
テープ速度指令部、4はテープの走行駆動を行うキャプ
スタンモータ駆動部、5はキャプスタンモータ、6は記
録媒体である磁気テープ、7はキャプスタンモータ5の
回転速度を検出するFG検出回路、8はピエゾ素子など
の電圧歪素子の担体上に搭載された再生ヘッドの高さ方
向の位置を可動とするAT機構を駆動制御するAT制御
部、9はAT機構を有する再生ヘッド、10は磁気テー
プ6からの再生信号を検出する再生検出回路、11はデ
ィジタル変調を受けた再生信号を元の情報データに復元
する復調回路、12は信号処理の単位であるブロックご
とに付加された同期信号の検出保護を行う同期検出保護
回路、13は再生信号中のドロップアウトなどによる誤
りの検出および訂正をブロック内を処理単位とするイン
ナーコードにより処理を行う誤り検出訂正回路、14は
再生信号を1フィールド単位で蓄え、フォーマットのデ
コードおよびテープ走行のジッタ等の時間軸変動に対応
するTBC(タイム・ベース・コレクタ)機能を有す
る、例えば3ページ構成からなる再生フィールドメモ
リ、15は再生フィールドメモリ14に書き込みおよび
読み出しアドレスを供給する再生メモリコントローラ、
16は再生信号中のドロップアウトなどによる誤りの検
出および訂正をブロック間にまたがるアウターコードに
より処理を行う誤り検出訂正回路、17は訂正能力の限
界を越えた誤りが発生した場合に前後のサンプルの平均
値演算により補正を行う補間回路、18はディジタル化
された音声信号をアナログ音声信号に変換するDA変換
回路、19はアナログ音声信号出力端子である。
ープ速度の制御操作を行うサーチダイアル、2はサーチ
ダイアル1の角速度を検出するダイアル速度検出部、3
はサーチダイアル1の動きに応じたテープ速度を決める
テープ速度指令部、4はテープの走行駆動を行うキャプ
スタンモータ駆動部、5はキャプスタンモータ、6は記
録媒体である磁気テープ、7はキャプスタンモータ5の
回転速度を検出するFG検出回路、8はピエゾ素子など
の電圧歪素子の担体上に搭載された再生ヘッドの高さ方
向の位置を可動とするAT機構を駆動制御するAT制御
部、9はAT機構を有する再生ヘッド、10は磁気テー
プ6からの再生信号を検出する再生検出回路、11はデ
ィジタル変調を受けた再生信号を元の情報データに復元
する復調回路、12は信号処理の単位であるブロックご
とに付加された同期信号の検出保護を行う同期検出保護
回路、13は再生信号中のドロップアウトなどによる誤
りの検出および訂正をブロック内を処理単位とするイン
ナーコードにより処理を行う誤り検出訂正回路、14は
再生信号を1フィールド単位で蓄え、フォーマットのデ
コードおよびテープ走行のジッタ等の時間軸変動に対応
するTBC(タイム・ベース・コレクタ)機能を有す
る、例えば3ページ構成からなる再生フィールドメモ
リ、15は再生フィールドメモリ14に書き込みおよび
読み出しアドレスを供給する再生メモリコントローラ、
16は再生信号中のドロップアウトなどによる誤りの検
出および訂正をブロック間にまたがるアウターコードに
より処理を行う誤り検出訂正回路、17は訂正能力の限
界を越えた誤りが発生した場合に前後のサンプルの平均
値演算により補正を行う補間回路、18はディジタル化
された音声信号をアナログ音声信号に変換するDA変換
回路、19はアナログ音声信号出力端子である。
【0015】図2は図1における再生フィールドメモリ
14および再生メモリコントローラ15の詳細な構成図
である。
14および再生メモリコントローラ15の詳細な構成図
である。
【0016】同図において、14a,14b,14cは
各々1フィールド容量のフィールドメモリであり、全体
として計3ページからなる再生フィールドメモリ14を
構成する。20a,20b,20cは再生フィールドメ
モリ14a,14b,14cに供給される各アドレスを
切り替えるマルチプレクサ(MUX)、21はシャトル
モード時以外の場合に使用するIDデコーダで、ここで
のIDとはブロック毎に付加された同期信号とともに音
声信号データに先行して付加されたIDコードを指し、
このIDコードの内容はフィールド番号、セグメント番
号、ブロック番号等から成る。22はシャトルモード時
のみ有効なIDデコーダ、23はインナーコードによる
誤り訂正後の残留エラーに付加されたエラーフラグを計
数するエラーフラグカウンタ、24は再生フィールドメ
モリ14a,14b,14cの書き込み上位アドレスを
選択するマルチプレクサ(MUX)、25は同じく書き
込み下位アドレスを発生する書き込みアドレスカウン
タ、26は音声のチャンネル毎、及び複数ブロックから
なる分割された記録領域であるセクタ毎のエラーブロッ
クの個数をもとに各セクタ単位に定められた、再生フィ
ールドメモリの記憶領域の割当結果を記憶するステータ
スレジスタ、27はアウターコードによる誤り訂正のた
めのアドレスを供給するエラー訂正アドレスカウンタ、
28はシャトルモード時以外の場合に音声データの読み
出しアドレスを供給する読み出しアドレスカウンタ、2
9はシャトルモード時に読み出しアドレスを供給する読
み出しアドレスカウンタ、30は読み出しアドレスを選
択するマルチプレクサ(MUX)である。
各々1フィールド容量のフィールドメモリであり、全体
として計3ページからなる再生フィールドメモリ14を
構成する。20a,20b,20cは再生フィールドメ
モリ14a,14b,14cに供給される各アドレスを
切り替えるマルチプレクサ(MUX)、21はシャトル
モード時以外の場合に使用するIDデコーダで、ここで
のIDとはブロック毎に付加された同期信号とともに音
声信号データに先行して付加されたIDコードを指し、
このIDコードの内容はフィールド番号、セグメント番
号、ブロック番号等から成る。22はシャトルモード時
のみ有効なIDデコーダ、23はインナーコードによる
誤り訂正後の残留エラーに付加されたエラーフラグを計
数するエラーフラグカウンタ、24は再生フィールドメ
モリ14a,14b,14cの書き込み上位アドレスを
選択するマルチプレクサ(MUX)、25は同じく書き
込み下位アドレスを発生する書き込みアドレスカウン
タ、26は音声のチャンネル毎、及び複数ブロックから
なる分割された記録領域であるセクタ毎のエラーブロッ
クの個数をもとに各セクタ単位に定められた、再生フィ
ールドメモリの記憶領域の割当結果を記憶するステータ
スレジスタ、27はアウターコードによる誤り訂正のた
めのアドレスを供給するエラー訂正アドレスカウンタ、
28はシャトルモード時以外の場合に音声データの読み
出しアドレスを供給する読み出しアドレスカウンタ、2
9はシャトルモード時に読み出しアドレスを供給する読
み出しアドレスカウンタ、30は読み出しアドレスを選
択するマルチプレクサ(MUX)である。
【0017】図3は音声の記録信号フォーマットの一例
であり、例えば48KHzの周波数でサンプリングされ
た1フィールド当り800或は801サンプルの音声サ
ンプルを、3つの2ペアトラックからなるセグメントに
分割記録するNTSC方式の場合の音声1チャンネルに
ついて、1フィールド期間の音声サンプルデータ及びア
ウターチェックコードの配列を示す。同図において、添
え字0から800までが付加された”D”のシンボルは
時系列の音声サンプルデータを、”AUX”のシンボル
はデータの余ったスロットを利用して音声に付随する各
種情報を記録再生できるオグジャリー(AUX)コード
データを、”P”のシンボルは上記データ及びAUXコ
ードから生成されるアウターチェックコードデータを示
す。これらのデータは図3に示すごとく、縦方向8×2
行、横方向34サンプル×3列のスロットに配置され
る。さらに、横方向の34個のサンプルデータで1ブロ
ックを構成し、#1〜#8の計8個のブロックから1セ
クタを構成する。アウターチェックコードの生成は同図
で縦方向の8バイトデータからその下方に配した8バイ
トのチェックコードを生成する。同一種類のハッチング
を施した8個のデータブロック及び8個のアウターチェ
ックコードからなるブロック計16ブロックより、1つ
の音声チャンネルのペア構成のセクタを形成する。ま
た、本発明には直接関係しないが、図3のフォーマット
をPAL方式に適用した場合には4つのペアトラックか
らなるセグメント記録方式が妥当となる。
であり、例えば48KHzの周波数でサンプリングされ
た1フィールド当り800或は801サンプルの音声サ
ンプルを、3つの2ペアトラックからなるセグメントに
分割記録するNTSC方式の場合の音声1チャンネルに
ついて、1フィールド期間の音声サンプルデータ及びア
ウターチェックコードの配列を示す。同図において、添
え字0から800までが付加された”D”のシンボルは
時系列の音声サンプルデータを、”AUX”のシンボル
はデータの余ったスロットを利用して音声に付随する各
種情報を記録再生できるオグジャリー(AUX)コード
データを、”P”のシンボルは上記データ及びAUXコ
ードから生成されるアウターチェックコードデータを示
す。これらのデータは図3に示すごとく、縦方向8×2
行、横方向34サンプル×3列のスロットに配置され
る。さらに、横方向の34個のサンプルデータで1ブロ
ックを構成し、#1〜#8の計8個のブロックから1セ
クタを構成する。アウターチェックコードの生成は同図
で縦方向の8バイトデータからその下方に配した8バイ
トのチェックコードを生成する。同一種類のハッチング
を施した8個のデータブロック及び8個のアウターチェ
ックコードからなるブロック計16ブロックより、1つ
の音声チャンネルのペア構成のセクタを形成する。ま
た、本発明には直接関係しないが、図3のフォーマット
をPAL方式に適用した場合には4つのペアトラックか
らなるセグメント記録方式が妥当となる。
【0018】図4は高速再生の中でATヘッドで追従で
きないシャトルモードにおいて、回転ヘッドにより図3
に示すフォーマットで記録されたトラックの走査状態を
示すトラックパターン図であり、通常速度の+3倍のテ
ープ速度の場合を示す。
きないシャトルモードにおいて、回転ヘッドにより図3
に示すフォーマットで記録されたトラックの走査状態を
示すトラックパターン図であり、通常速度の+3倍のテ
ープ速度の場合を示す。
【0019】図5も同様に、シャトルモードにおける図
3に示すフォーマットの記録トラックの走査状態を示す
トラックパターン図であり、通常速度の+4倍のテープ
速度の場合を示す。
3に示すフォーマットの記録トラックの走査状態を示す
トラックパターン図であり、通常速度の+4倍のテープ
速度の場合を示す。
【0020】図4,図5では3本のペアトラックを用い
180度対向する回転ヘッドが1回転半走査して図3に
示すフォーマットの1フィールド区間が形成されるもの
であるが、図面の簡略化のため、ペアトラックを1本の
トラックとして示している。すなわち、NTSC方式の
場合、1フィールドが3つのペアトラックにセグメント
分割され、1トラックは映像信号の記録セクタと4つの
音声記録セクタからなる。また、傾斜トラックの中央の
部分は映像信号記録トラックセクタ、トラックの両端の
領域は音声信号記録トラックセクタでA1〜A4は音声
チャンネル1〜4のチャンネル毎の記録セクタを示す。
従って、図面には示さないが、ペアトラックでは同一音
声チャンネルのセクタが隣接して配置される構成をとっ
ている。また、実際には音声信号記録セクタに比べ映像
信号記録セクタは十分に長いが、本発明では音声記録セ
クタの説明を中心にするために、この部分を短縮して簡
略化したため、本来直線であるトラック上の走査軌跡が
折れ線で表示されている。すなわち、再生ヘッドの走査
軌跡は幅の広い矢印線で示し、うち実線部分は音声信号
記録セクタ部分の、破線部分は映像信号記録セクタ部分
の走査軌跡を示す。
180度対向する回転ヘッドが1回転半走査して図3に
示すフォーマットの1フィールド区間が形成されるもの
であるが、図面の簡略化のため、ペアトラックを1本の
トラックとして示している。すなわち、NTSC方式の
場合、1フィールドが3つのペアトラックにセグメント
分割され、1トラックは映像信号の記録セクタと4つの
音声記録セクタからなる。また、傾斜トラックの中央の
部分は映像信号記録トラックセクタ、トラックの両端の
領域は音声信号記録トラックセクタでA1〜A4は音声
チャンネル1〜4のチャンネル毎の記録セクタを示す。
従って、図面には示さないが、ペアトラックでは同一音
声チャンネルのセクタが隣接して配置される構成をとっ
ている。また、実際には音声信号記録セクタに比べ映像
信号記録セクタは十分に長いが、本発明では音声記録セ
クタの説明を中心にするために、この部分を短縮して簡
略化したため、本来直線であるトラック上の走査軌跡が
折れ線で表示されている。すなわち、再生ヘッドの走査
軌跡は幅の広い矢印線で示し、うち実線部分は音声信号
記録セクタ部分の、破線部分は映像信号記録セクタ部分
の走査軌跡を示す。
【0021】図6は再生時における各基準タイミング信
号と音声再生信号セクタの関係を示すタイミング図であ
り、図4に示す#1フィールドの場合に対応する。
号と音声再生信号セクタの関係を示すタイミング図であ
り、図4に示す#1フィールドの場合に対応する。
【0022】図7は、図3に示したフォーマットの再生
信号をブロック毎に再生フィールドメモリ14に書き込
む際の、1音声チャンネル当りのアドレス割当を模式的
に示した図である。
信号をブロック毎に再生フィールドメモリ14に書き込
む際の、1音声チャンネル当りのアドレス割当を模式的
に示した図である。
【0023】つぎに、図1に示す本実施例の動作説明に
移る。同図において、サーチダイアル1の操作によって
ジョグ/ヴァルモード或はシャトルモードの操作を行う
と、図示はしないがサーチダイアル1に結合されたロー
タリエンコーダがその回転角速度に応じたパルスを発生
する。ダイアル速度検出部2では一定時間に入力される
パルスの数をカウントし、この値をダイアル速度情報と
してテープ速度指令部3に入力する。テープ速度指令部
3ではダイアル速度情報を現在のモード状態に応じてテ
ープ速度情報に変換してキャプスタンモータ駆動部4に
速度指令として出力する。キャプスタンモータ5の駆動
はテープ速度指令に応じた駆動電力をキャプスタンモー
タ駆動部4で発生し、キャプスタンモータ5の回転数に
対応するFGパルスをFG検出回路7からキャプスタン
モータ駆動部4にフィードバックして一定の回転速度で
キャプスタンモータ5が回転するよう速度制御をかけ
る。さらに図示しないが、再生時は磁気テープ6に記録
されたコントロール信号パルスを検出し、基準信号との
位相比較を行うフィードバックをかけ、テープのスリッ
プや伸び縮みに対応したより精度の高い位相制御をかけ
る。図面には示さないが、モード選択のボタン操作と上
記のダイアル操作により任意のテープ速度での再生操作
が可能となる。
移る。同図において、サーチダイアル1の操作によって
ジョグ/ヴァルモード或はシャトルモードの操作を行う
と、図示はしないがサーチダイアル1に結合されたロー
タリエンコーダがその回転角速度に応じたパルスを発生
する。ダイアル速度検出部2では一定時間に入力される
パルスの数をカウントし、この値をダイアル速度情報と
してテープ速度指令部3に入力する。テープ速度指令部
3ではダイアル速度情報を現在のモード状態に応じてテ
ープ速度情報に変換してキャプスタンモータ駆動部4に
速度指令として出力する。キャプスタンモータ5の駆動
はテープ速度指令に応じた駆動電力をキャプスタンモー
タ駆動部4で発生し、キャプスタンモータ5の回転数に
対応するFGパルスをFG検出回路7からキャプスタン
モータ駆動部4にフィードバックして一定の回転速度で
キャプスタンモータ5が回転するよう速度制御をかけ
る。さらに図示しないが、再生時は磁気テープ6に記録
されたコントロール信号パルスを検出し、基準信号との
位相比較を行うフィードバックをかけ、テープのスリッ
プや伸び縮みに対応したより精度の高い位相制御をかけ
る。図面には示さないが、モード選択のボタン操作と上
記のダイアル操作により任意のテープ速度での再生操作
が可能となる。
【0024】シャトルモード以外でのAT機構を用いた
再生の場合、例えば通常のテープ速度での再生動作に関
して先ず説明を行う。AT制御部8からの指令で、正確
に記録トラックをトレース可能なように再生ヘッド9の
高さ位置を可動させ、再生ヘッド9により検出された再
生信号は、再生検出回路10で増幅,波形等化およびパ
ルス整形され、ディジタル信号に変換される。また、得
られる再生信号振幅が一定かつ最大になるように、再生
信号のエンベロープ信号がAT制御部8にフィードバッ
クされ、制御がかけられる。つぎに、復調回路11にて
クロック再生および元のデータへの復調が行われ、同期
検出保護回路12において、ブロックの先頭に位置しビ
ット同期をとるためのブロック同期信号の検出と、ドロ
ップアウト等による欠落および誤検出に対する保護が行
われる。再生信号中に含まれるドロップアウト等による
誤りデータの発生に対しては、ブロック単位に付加され
たインナーコードによる誤り検出及び訂正を音声データ
及びIDコードをも含め誤り検出訂正回路13で行う。
インナー誤り訂正の段階で訂正不能の誤りが残った場
合、ブロック単位でエラーフラグを付加し、次段のアウ
ター誤り訂正処理の段階に結果を渡す。再生メモリコン
トローラ15では音声データブロックからブロック単位
のメモリアドレスを示すIDコードを分離検出し、再生
フィールドメモリ14の書き込みアドレスのブロック単
位の上位アドレスとして、再生フィールドメモリ14を
アクセスする。先ほど説明したように、図3に示す信号
フォーマットのデータを、セクタ単位で図4及び図5に
示すように記録トラック上に配置するものであるが、例
えば#1フィールドの最初のセグメントのA1で示され
るセクタは、図3のフォーマットの右下がり斜線でハッ
チングされた8ブロックのデータと、同じく8ブロック
のアウターチェックコードからなるデータと、図示しな
いがブロック同期信号,Dコード信号,インナーチェッ
クコードからブロック構成された、都合16ブロックの
ブロック信号が2つのトラックに交互に8ブロックずつ
分割記録される。以下同様に、第1チャンネルの音声は
左から2番目のセグメントには網点をかけたブロック
が、3番目のセグメントには無地の部分が割当てられ
る。再生フィールドメモリ14は3ページのフィールド
メモリA,B,Cからなり、再生されたディジタル音声
信号を1フィールドごとに順にA,B,Cのメモリに書
き込む。このときの書き込みのタイミングは同期検出保
護回路12で検出されたブロック同期信号のタイミング
に基づく。また、再生フィールドメモリ14のアドレス
割当は1チャンネル分しか示さないが、図3に示したフ
ォーマットをそのまま反映した形で図7に、セグメント
毎に順に音声データブロックはA,B,Cに、アウター
チェックコードからなるデータブロックはA’,B’,
C’で示す領域に蓄積される。この再生メモリ14の機
能としては記録信号フォーマットに基づいて時間軸圧縮
され、かつデータ配列が並べ替えられた再生信号を元の
音声の時系列に伸張して戻すフォーマットのデコード
と、テープ走行によるジッタ成分を含む再生信号を水晶
振動子から分周したクロックで読み直して時間軸変動を
取り除くTBC機能と、さらに、誤り訂正のための一時
的な蓄積機能を果している。これらの処理に必要な再生
フィールドメモリ14のアドレスおよびタイミング信号
は、すべて再生メモリコントローラ15から供給され
る。
再生の場合、例えば通常のテープ速度での再生動作に関
して先ず説明を行う。AT制御部8からの指令で、正確
に記録トラックをトレース可能なように再生ヘッド9の
高さ位置を可動させ、再生ヘッド9により検出された再
生信号は、再生検出回路10で増幅,波形等化およびパ
ルス整形され、ディジタル信号に変換される。また、得
られる再生信号振幅が一定かつ最大になるように、再生
信号のエンベロープ信号がAT制御部8にフィードバッ
クされ、制御がかけられる。つぎに、復調回路11にて
クロック再生および元のデータへの復調が行われ、同期
検出保護回路12において、ブロックの先頭に位置しビ
ット同期をとるためのブロック同期信号の検出と、ドロ
ップアウト等による欠落および誤検出に対する保護が行
われる。再生信号中に含まれるドロップアウト等による
誤りデータの発生に対しては、ブロック単位に付加され
たインナーコードによる誤り検出及び訂正を音声データ
及びIDコードをも含め誤り検出訂正回路13で行う。
インナー誤り訂正の段階で訂正不能の誤りが残った場
合、ブロック単位でエラーフラグを付加し、次段のアウ
ター誤り訂正処理の段階に結果を渡す。再生メモリコン
トローラ15では音声データブロックからブロック単位
のメモリアドレスを示すIDコードを分離検出し、再生
フィールドメモリ14の書き込みアドレスのブロック単
位の上位アドレスとして、再生フィールドメモリ14を
アクセスする。先ほど説明したように、図3に示す信号
フォーマットのデータを、セクタ単位で図4及び図5に
示すように記録トラック上に配置するものであるが、例
えば#1フィールドの最初のセグメントのA1で示され
るセクタは、図3のフォーマットの右下がり斜線でハッ
チングされた8ブロックのデータと、同じく8ブロック
のアウターチェックコードからなるデータと、図示しな
いがブロック同期信号,Dコード信号,インナーチェッ
クコードからブロック構成された、都合16ブロックの
ブロック信号が2つのトラックに交互に8ブロックずつ
分割記録される。以下同様に、第1チャンネルの音声は
左から2番目のセグメントには網点をかけたブロック
が、3番目のセグメントには無地の部分が割当てられ
る。再生フィールドメモリ14は3ページのフィールド
メモリA,B,Cからなり、再生されたディジタル音声
信号を1フィールドごとに順にA,B,Cのメモリに書
き込む。このときの書き込みのタイミングは同期検出保
護回路12で検出されたブロック同期信号のタイミング
に基づく。また、再生フィールドメモリ14のアドレス
割当は1チャンネル分しか示さないが、図3に示したフ
ォーマットをそのまま反映した形で図7に、セグメント
毎に順に音声データブロックはA,B,Cに、アウター
チェックコードからなるデータブロックはA’,B’,
C’で示す領域に蓄積される。この再生メモリ14の機
能としては記録信号フォーマットに基づいて時間軸圧縮
され、かつデータ配列が並べ替えられた再生信号を元の
音声の時系列に伸張して戻すフォーマットのデコード
と、テープ走行によるジッタ成分を含む再生信号を水晶
振動子から分周したクロックで読み直して時間軸変動を
取り除くTBC機能と、さらに、誤り訂正のための一時
的な蓄積機能を果している。これらの処理に必要な再生
フィールドメモリ14のアドレスおよびタイミング信号
は、すべて再生メモリコントローラ15から供給され
る。
【0025】再生信号中に含まれるテープの傷やゴミに
よるドロップアウトによる誤りでインナーコードでは訂
正できなかった誤りに関しては、ブロック間にまたがる
アウターコードによる誤りの検出および訂正処理を行
う。すなわち、一旦再生フィールドメモリ14に書き込
まれたデータを、ブロック間にまたがるアウターコード
の生成系列で読み出しては誤り検出訂正回路16に入力
し、予め定められた所定の演算処理によって実行され
る。さらに,アウターコードによる誤り訂正が不能な場
合、再生フィールドメモリ14から読み出された時系列
音声サンプルに対して前後のサンプルの平均値演算によ
る補間処理が補間回路17で行われ、DA変換回路18
でアナログ音声信号に変換した後、出力端子19より最
終的に再生音が得られる。
よるドロップアウトによる誤りでインナーコードでは訂
正できなかった誤りに関しては、ブロック間にまたがる
アウターコードによる誤りの検出および訂正処理を行
う。すなわち、一旦再生フィールドメモリ14に書き込
まれたデータを、ブロック間にまたがるアウターコード
の生成系列で読み出しては誤り検出訂正回路16に入力
し、予め定められた所定の演算処理によって実行され
る。さらに,アウターコードによる誤り訂正が不能な場
合、再生フィールドメモリ14から読み出された時系列
音声サンプルに対して前後のサンプルの平均値演算によ
る補間処理が補間回路17で行われ、DA変換回路18
でアナログ音声信号に変換した後、出力端子19より最
終的に再生音が得られる。
【0026】以上は、通常速度における再生動作である
が、本発明の課題であるシャトルモードの再生動作につ
いて、図2〜図7を用いて詳しく説明を行う。
が、本発明の課題であるシャトルモードの再生動作につ
いて、図2〜図7を用いて詳しく説明を行う。
【0027】シャトルモードの先ず通常の3倍速を例に
説明を進めると、図4に示すごとくシャトルモードにお
いても、通常速度と同様に合計3回の走査で1フィール
ドを構成する訳であるが、音声チャンネル1に着目する
と、1回の走査毎に1セクタ×2のデータが得られる。
しかしながら、順次得られる各セクタブロック信号は異
なるフィールドに属する信号であり、各フィールドの1
/3ずつをサンプリングした形の音声データが得られ
る。これをそのまま、通常速度と同様な再生フィールド
メモリ14に対する書き込み方法を採ると、既に得られ
たデータの上に再度、後から得られたデータを重ね書き
する場合が生じたり、時系列に従う読み出し順序に対応
した正しい書き込みアドレスが得られない場合も生じ
る。すなわち書き込み動作としては、ブロック毎に付加
されたIDデータであるフィールド番号,セグメント番
号,ブロック番号を組み合わせてブロック単位での書き
込み領域を決定するものであるから、図4に示す#1フ
ィールドの向かって左から1番目の第1セグメントの下
から1番目の第1セクタのA1は図7に示すA,A’の
領域に書き込まれ、以下同様に、#2フィールド,第3
セグメント,第3セクタのA1はC,C’に、#3フィ
ールド,第1セグメント,第2セクタのA1はA,A’
が通常速度での処理を行った場合の書き込み領域であ
り、このままではA,A’の領域で重ね書きが発生し、
再生ヘッド9で検出された音声データが有効に生かされ
ない。音声の通常速度再生での伸張読み出しは、図3に
示すDの添え字どおりの時系列に従い、音声サンプル毎
に図7に示すメモリ領域上ではA→B→C→A→B→・
・・の順に切り替えて行う。前述した通常速度での書き
込み方法を採った場合のデータを上記の方法で行った場
合、サンプル毎に図7に示すA→B→C→A→B→・・
・の順序で読み出したとしても、読み出される時系列の
順序は、図4に示すフィールドの順序で#3→#2→#
3→#2→・・・となり、音声としては意味のないこと
は明かである。
説明を進めると、図4に示すごとくシャトルモードにお
いても、通常速度と同様に合計3回の走査で1フィール
ドを構成する訳であるが、音声チャンネル1に着目する
と、1回の走査毎に1セクタ×2のデータが得られる。
しかしながら、順次得られる各セクタブロック信号は異
なるフィールドに属する信号であり、各フィールドの1
/3ずつをサンプリングした形の音声データが得られ
る。これをそのまま、通常速度と同様な再生フィールド
メモリ14に対する書き込み方法を採ると、既に得られ
たデータの上に再度、後から得られたデータを重ね書き
する場合が生じたり、時系列に従う読み出し順序に対応
した正しい書き込みアドレスが得られない場合も生じ
る。すなわち書き込み動作としては、ブロック毎に付加
されたIDデータであるフィールド番号,セグメント番
号,ブロック番号を組み合わせてブロック単位での書き
込み領域を決定するものであるから、図4に示す#1フ
ィールドの向かって左から1番目の第1セグメントの下
から1番目の第1セクタのA1は図7に示すA,A’の
領域に書き込まれ、以下同様に、#2フィールド,第3
セグメント,第3セクタのA1はC,C’に、#3フィ
ールド,第1セグメント,第2セクタのA1はA,A’
が通常速度での処理を行った場合の書き込み領域であ
り、このままではA,A’の領域で重ね書きが発生し、
再生ヘッド9で検出された音声データが有効に生かされ
ない。音声の通常速度再生での伸張読み出しは、図3に
示すDの添え字どおりの時系列に従い、音声サンプル毎
に図7に示すメモリ領域上ではA→B→C→A→B→・
・・の順に切り替えて行う。前述した通常速度での書き
込み方法を採った場合のデータを上記の方法で行った場
合、サンプル毎に図7に示すA→B→C→A→B→・・
・の順序で読み出したとしても、読み出される時系列の
順序は、図4に示すフィールドの順序で#3→#2→#
3→#2→・・・となり、音声としては意味のないこと
は明かである。
【0028】本発明ではこの点について、先ず図6の
(b)に示すヘッドスイッチ信号を基準にしてシャトル
再生モードの場合のセグメント識別を行い、IDコード
のセグメント番号はセクタ単位でシャフリングされたチ
ャンネル識別のみに用いる。すなわち図4の場合、#1
フィールド,第1セグメント,第1セクタのA1のデー
タは図7のAの領域に、以下同様に#2フィールド,第
3セグメント,第3セクタのA1はBに、#3フィール
ド,第1セグメント,第2セクタのA1はCの領域に書
き込む。他の音声チャンネルの記録セクタについてもヘ
ッドスイッチ信号を基準にセクタ単位で順次A,B,C
の領域に書き込む。図6の+3倍速の場合は(c)〜
(e)に示す再生信号セクタと書き込みアドレス割当と
の関係では、偶然チャンネル1,2は通常速度再生とシ
ャトル再生と同様な割当をとるが、本発明ではシャトル
再生の場合ヘッドスイッチ信号を基準に順次書き込みを
行う。すなわち、本発明が適用されるフィールドを構成
単位とした信号フォーマットを用いる場合、異なるフィ
ールドに属する再生信号が相次いで到来する場合、ヘッ
ドスイッチ信号を基準として到来した順序でこれをセク
タ単位で図7に示すA,B,Cの領域に書き込み、読み
出しの際には異なるフィールドに属する音声データであ
るためシャフリング関係を無視でき、図3に示す図7の
Aに対応したセクタ領域で#1→#2→#3→#4とサ
ンプル単位で切り替え、次いでB,Cも同様に読み出せ
ば、全体を1/3にサンプリング圧縮した時系列音声が
得られる。
(b)に示すヘッドスイッチ信号を基準にしてシャトル
再生モードの場合のセグメント識別を行い、IDコード
のセグメント番号はセクタ単位でシャフリングされたチ
ャンネル識別のみに用いる。すなわち図4の場合、#1
フィールド,第1セグメント,第1セクタのA1のデー
タは図7のAの領域に、以下同様に#2フィールド,第
3セグメント,第3セクタのA1はBに、#3フィール
ド,第1セグメント,第2セクタのA1はCの領域に書
き込む。他の音声チャンネルの記録セクタについてもヘ
ッドスイッチ信号を基準にセクタ単位で順次A,B,C
の領域に書き込む。図6の+3倍速の場合は(c)〜
(e)に示す再生信号セクタと書き込みアドレス割当と
の関係では、偶然チャンネル1,2は通常速度再生とシ
ャトル再生と同様な割当をとるが、本発明ではシャトル
再生の場合ヘッドスイッチ信号を基準に順次書き込みを
行う。すなわち、本発明が適用されるフィールドを構成
単位とした信号フォーマットを用いる場合、異なるフィ
ールドに属する再生信号が相次いで到来する場合、ヘッ
ドスイッチ信号を基準として到来した順序でこれをセク
タ単位で図7に示すA,B,Cの領域に書き込み、読み
出しの際には異なるフィールドに属する音声データであ
るためシャフリング関係を無視でき、図3に示す図7の
Aに対応したセクタ領域で#1→#2→#3→#4とサ
ンプル単位で切り替え、次いでB,Cも同様に読み出せ
ば、全体を1/3にサンプリング圧縮した時系列音声が
得られる。
【0029】図4に示すトラック軌跡はトラック幅方向
の中央部を走査する例であるが、テープ速度がさらに高
くなると、記録トラックの傾斜に対して走査軌跡の傾斜
がより急角度になり、実際には隣接トラックの信号を検
出する場合も発生するが、IDコードに基づく音声チャ
ンネル判定が確実にできれば、再生フィールドメモリ1
4の書き込みを上述した方法で行う場合の支障は生じな
い。
の中央部を走査する例であるが、テープ速度がさらに高
くなると、記録トラックの傾斜に対して走査軌跡の傾斜
がより急角度になり、実際には隣接トラックの信号を検
出する場合も発生するが、IDコードに基づく音声チャ
ンネル判定が確実にできれば、再生フィールドメモリ1
4の書き込みを上述した方法で行う場合の支障は生じな
い。
【0030】つぎに、図5に示す4倍速の場合は、同一
ヘッドスイッチ信号内に異なるフィールドに属する同一
音声チャンネルのセクタブロック信号が含まれる場合、
或は別の表現では同一フィールドに属するセクタデータ
が2回含まれる場合である。本発明では、同図における
#1フィールドの第1セグメント,第1セクタのA1で
示すデータは図7のAに示す領域に、#2フィールドの
第1セグメント,第4セクタのA1で示すデータブロッ
クの信号は、図7のA’に示す領域に書き込みを行う。
以降、#2フィールド,第2セグメント,第1セクタの
A1はBに、#3フィールド,第2セグメント,第4セ
クタのA1はB’に、#3フィールド,第3セグメン
ト,第1セクタのA1はCに、#4フィールド,第3セ
グメント,第4セクタのA1はC’の領域に書き込まれ
る。すなわち、同一フィールドに属する同一音声チャン
ネルのセクタブロックが2回含まれる場合には、本発明
では通常速度再生時のアウターチェックコードの記憶領
域に後半のセクタブロックの信号を書き込む処理を行
い、検出された再生信号を再生フィールドメモリ14内
に最大限に取り込む。図5に示す走査では音声チャンネ
ル1及び2のみが得られて、3及び4チャンネルがたま
たま得られない場合を示したが、実際には定常的にこの
ような状況が続くことはなく、走査の中心軌跡はトラッ
ク幅の中心からずれて行くため、長い期間でみた場合は
各音声チャンネルが検出される確率はほぼ同一状態と見
なすことができる。
ヘッドスイッチ信号内に異なるフィールドに属する同一
音声チャンネルのセクタブロック信号が含まれる場合、
或は別の表現では同一フィールドに属するセクタデータ
が2回含まれる場合である。本発明では、同図における
#1フィールドの第1セグメント,第1セクタのA1で
示すデータは図7のAに示す領域に、#2フィールドの
第1セグメント,第4セクタのA1で示すデータブロッ
クの信号は、図7のA’に示す領域に書き込みを行う。
以降、#2フィールド,第2セグメント,第1セクタの
A1はBに、#3フィールド,第2セグメント,第4セ
クタのA1はB’に、#3フィールド,第3セグメン
ト,第1セクタのA1はCに、#4フィールド,第3セ
グメント,第4セクタのA1はC’の領域に書き込まれ
る。すなわち、同一フィールドに属する同一音声チャン
ネルのセクタブロックが2回含まれる場合には、本発明
では通常速度再生時のアウターチェックコードの記憶領
域に後半のセクタブロックの信号を書き込む処理を行
い、検出された再生信号を再生フィールドメモリ14内
に最大限に取り込む。図5に示す走査では音声チャンネ
ル1及び2のみが得られて、3及び4チャンネルがたま
たま得られない場合を示したが、実際には定常的にこの
ような状況が続くことはなく、走査の中心軌跡はトラッ
ク幅の中心からずれて行くため、長い期間でみた場合は
各音声チャンネルが検出される確率はほぼ同一状態と見
なすことができる。
【0031】上記の考え方で再生フィールドメモリ14
上に書き込まれた音声データ信号の読み出しについて
は、以下に述べる。再生フィールドメモリ14に書き込
まれるデータと対応して、ブロック単位でインナーコー
ドによる誤り訂正の残留エラーのフラグがともに書き込
まれる。シャトル再生モードでは異なるフィールドに属
するデータが図3および図7に示す形でメモリ上に蓄積
されるため、これらはフィールド単位でブロック間にま
たがるアウターコードとしては誤り訂正処理としては無
意味となる。従って、アウターコードによる誤り訂正は
これを行わず、インナーコードの段階で付加されたエラ
ーフラグを参照して、フラグの立たない信頼度の高いデ
ータのみ最終的に出力するのが適切な処理方法である。
図4に示した例では、AとA’の各領域のトータルのエ
ラー個数をカウント比較し、エラーの少ない図7のAの
領域の先頭ブロックの先頭データから順に各ブロックか
ら1サンプルずつ図3に示す#1→#2→#3→#4→
・・・とブロックを変えながら時系列に読み出し、A或
はA’の領域が終了すれば、ついでB或はB’の領域、
最後にC或はC’の領域を読み出して、全体としては3
サンプルおきに1サンプルを抜き出した形の再生音が得
られる。
上に書き込まれた音声データ信号の読み出しについて
は、以下に述べる。再生フィールドメモリ14に書き込
まれるデータと対応して、ブロック単位でインナーコー
ドによる誤り訂正の残留エラーのフラグがともに書き込
まれる。シャトル再生モードでは異なるフィールドに属
するデータが図3および図7に示す形でメモリ上に蓄積
されるため、これらはフィールド単位でブロック間にま
たがるアウターコードとしては誤り訂正処理としては無
意味となる。従って、アウターコードによる誤り訂正は
これを行わず、インナーコードの段階で付加されたエラ
ーフラグを参照して、フラグの立たない信頼度の高いデ
ータのみ最終的に出力するのが適切な処理方法である。
図4に示した例では、AとA’の各領域のトータルのエ
ラー個数をカウント比較し、エラーの少ない図7のAの
領域の先頭ブロックの先頭データから順に各ブロックか
ら1サンプルずつ図3に示す#1→#2→#3→#4→
・・・とブロックを変えながら時系列に読み出し、A或
はA’の領域が終了すれば、ついでB或はB’の領域、
最後にC或はC’の領域を読み出して、全体としては3
サンプルおきに1サンプルを抜き出した形の再生音が得
られる。
【0032】以上のように本発明では、ブロック毎に付
加されたインナーエラーフラグの個数を、予め書き込み
と同時にセクタ単位で計数し、読み出し時には前記計数
結果に基づいてA〜C、およびA’〜C’の各セクタ領
域単位でエラーブロック数の少ないセクタを優先して時
系列順に読み出しを行い、できるだけ有効なデータブロ
ックを選択し、エラーフラグの立った信頼度の低いデー
タブロックを棄却し、再生音の品質を高めるものであ
る。エラーフラグのカウント結果により読み出すべきセ
クタブロックが決まれば、これを一旦記憶し、読み出し
時までこれを保持する。
加されたインナーエラーフラグの個数を、予め書き込み
と同時にセクタ単位で計数し、読み出し時には前記計数
結果に基づいてA〜C、およびA’〜C’の各セクタ領
域単位でエラーブロック数の少ないセクタを優先して時
系列順に読み出しを行い、できるだけ有効なデータブロ
ックを選択し、エラーフラグの立った信頼度の低いデー
タブロックを棄却し、再生音の品質を高めるものであ
る。エラーフラグのカウント結果により読み出すべきセ
クタブロックが決まれば、これを一旦記憶し、読み出し
時までこれを保持する。
【0033】以上述べた本発明の一実施例は、シャトル
モード再生時の再生フィールドメモリ14への書き込み
及び読み出し処理をまとめると、以下のようになる。
モード再生時の再生フィールドメモリ14への書き込み
及び読み出し処理をまとめると、以下のようになる。
【0034】再生音声データ信号を再生フィールドメモ
リ14に書き込む際に、フィールドパルス及びヘッドス
イッチ信号を基準にして、 (1)1つのヘッドスイッチ信号期間を1セグメント期
間に対応させた形でメモリの記憶領域を分割する。 (2)同一のフィールド期間に同一音声チャンネルのセ
クタブロック信号が2回以上検出された場合、検出され
た順序に基づき、通常速度再生時のデータ記憶領域に先
ず書き込み、次いでアウターチェックコード領域に書き
込む。 (3)書き込み時にデータブロックに付随するエラーフ
ラグの個数を音声チャンネル単位,セクタ単位で計数
し、これを保持する。 再生フィールドメモリ14からの読み出し時には、 (1)到来したフィールド番号順に読み出しを行う。 (2)同一音声チャンネル内で、同一フィールドに属す
るデータブロックのセクタが複数個存在した場合、エラ
ーブロック数の少ないセクタから優先して読み出しを行
う。
リ14に書き込む際に、フィールドパルス及びヘッドス
イッチ信号を基準にして、 (1)1つのヘッドスイッチ信号期間を1セグメント期
間に対応させた形でメモリの記憶領域を分割する。 (2)同一のフィールド期間に同一音声チャンネルのセ
クタブロック信号が2回以上検出された場合、検出され
た順序に基づき、通常速度再生時のデータ記憶領域に先
ず書き込み、次いでアウターチェックコード領域に書き
込む。 (3)書き込み時にデータブロックに付随するエラーフ
ラグの個数を音声チャンネル単位,セクタ単位で計数
し、これを保持する。 再生フィールドメモリ14からの読み出し時には、 (1)到来したフィールド番号順に読み出しを行う。 (2)同一音声チャンネル内で、同一フィールドに属す
るデータブロックのセクタが複数個存在した場合、エラ
ーブロック数の少ないセクタから優先して読み出しを行
う。
【0035】以上述べた再生フィールドメモリ14への
書き込み及び読み出し動作を、図2の構成の回路に基づ
いて説明する。
書き込み及び読み出し動作を、図2の構成の回路に基づ
いて説明する。
【0036】シャトル再生モードが選択された時、図2
に示すシャトルモード信号がアクティブとなり、再生メ
モリコントローラ15の内部はシャトルモード動作に切
り替わり、MUX24及びMUX30はシャトルモード
の処理が選択される。シャトルモード専用のIDデコー
ダ22では、IDコードのフィールド番号,セグメント
番号から音声チャンネルの識別を行い、図6に示すフィ
ールドパルス信号およびヘッドスイッチ信号を基に、通
常速度の再生とは異なる図7のA〜C’に示すセクタ単
位の書き込み領域の割当を行う。セクタ単位の各記録領
域ではIDコードのブロック番号に従って、通常速度の
再生時と同様に図3に示す#1→#2→#3→#4→・
・・と定められた順序で書き込みを行う。さらに、音声
データに付加されたブロック単位のエラーフラグがデー
タバスよりエラーフラグカウンタ23に取り込まれ、セ
クタ毎のエラーブロック数が計数され、結果がステータ
スレジスタ26に蓄えられる。IDデコーダ22で生成
されたブロック単位の上位書き込みアドレスはMUX2
4を経てブロック同期信号をスタートとし、図示しない
が再生信号クロックをカウントして生成する下位の書き
込みアドレスとともに、MUX20a〜20cを介して
再生フィールドメモリ14a〜14cに1フィールド毎
に順次切り替えながら加えられ、シャトル再生モードに
おける1フィールド相当期間の書き込みを続ける。
に示すシャトルモード信号がアクティブとなり、再生メ
モリコントローラ15の内部はシャトルモード動作に切
り替わり、MUX24及びMUX30はシャトルモード
の処理が選択される。シャトルモード専用のIDデコー
ダ22では、IDコードのフィールド番号,セグメント
番号から音声チャンネルの識別を行い、図6に示すフィ
ールドパルス信号およびヘッドスイッチ信号を基に、通
常速度の再生とは異なる図7のA〜C’に示すセクタ単
位の書き込み領域の割当を行う。セクタ単位の各記録領
域ではIDコードのブロック番号に従って、通常速度の
再生時と同様に図3に示す#1→#2→#3→#4→・
・・と定められた順序で書き込みを行う。さらに、音声
データに付加されたブロック単位のエラーフラグがデー
タバスよりエラーフラグカウンタ23に取り込まれ、セ
クタ毎のエラーブロック数が計数され、結果がステータ
スレジスタ26に蓄えられる。IDデコーダ22で生成
されたブロック単位の上位書き込みアドレスはMUX2
4を経てブロック同期信号をスタートとし、図示しない
が再生信号クロックをカウントして生成する下位の書き
込みアドレスとともに、MUX20a〜20cを介して
再生フィールドメモリ14a〜14cに1フィールド毎
に順次切り替えながら加えられ、シャトル再生モードに
おける1フィールド相当期間の書き込みを続ける。
【0037】再生フィールドメモリ14a〜14cへの
1フィールド単位の書き込みが終了すると、シャトル再
生モードでは、先に述べた様にアウターコードによる誤
り訂正を行わないため、エラー訂正アドレスカウンタ2
7を不動作にする。
1フィールド単位の書き込みが終了すると、シャトル再
生モードでは、先に述べた様にアウターコードによる誤
り訂正を行わないため、エラー訂正アドレスカウンタ2
7を不動作にする。
【0038】最後に、再生フィールドメモリ14a〜1
4cからの伸張読み出しがシャトル再生モード専用の読
み出しアドレスカウンタ29からMUX30を介して供
給される読み出しアドレスによって行われる。この時、
前述したように読み出しアクセスされる順序としては、
A或はA’、続いてB或はB’、最後にC或はC’とセ
クタ単位で順次選択しながら実施される。ステータスレ
ジスタ26では記憶されていた同一音声チャンネル毎に
セクタ単位でのエラー個数を比較し、最終的に読みだす
べきセクタの選択を行う。
4cからの伸張読み出しがシャトル再生モード専用の読
み出しアドレスカウンタ29からMUX30を介して供
給される読み出しアドレスによって行われる。この時、
前述したように読み出しアクセスされる順序としては、
A或はA’、続いてB或はB’、最後にC或はC’とセ
クタ単位で順次選択しながら実施される。ステータスレ
ジスタ26では記憶されていた同一音声チャンネル毎に
セクタ単位でのエラー個数を比較し、最終的に読みだす
べきセクタの選択を行う。
【0039】上記の処理により、検出再生された、音声
データ信号をできるだけ無駄なく取り込み、正しい順序
でこれを時系列音声に戻す効率の良い処理が実現でき
る。
データ信号をできるだけ無駄なく取り込み、正しい順序
でこれを時系列音声に戻す効率の良い処理が実現でき
る。
【0040】なお、本発明の実施例に用いられる信号フ
ォーマットとして図3に示した例はあくまで一例であ
り、他の信号フォーマットを用いた場合にも適用可能で
あり、本発明を限定するものではない。
ォーマットとして図3に示した例はあくまで一例であ
り、他の信号フォーマットを用いた場合にも適用可能で
あり、本発明を限定するものではない。
【0041】また、本発明の実施例の説明についてはデ
ィジタル音声信号を映像信号のフィールド単位で構成し
た場合について述べたが、これもさらに長いフレーム単
位であっても、逆にフィールドをさらに細分化した単位
を構成単位とした場合であっても、フィールドメモリの
サイズなどが変わるだけであり、これも本発明を限定す
るものではない。
ィジタル音声信号を映像信号のフィールド単位で構成し
た場合について述べたが、これもさらに長いフレーム単
位であっても、逆にフィールドをさらに細分化した単位
を構成単位とした場合であっても、フィールドメモリの
サイズなどが変わるだけであり、これも本発明を限定す
るものではない。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、これまで高速再
生時にミューティング状態で全く再生音が得られなかっ
た場合について、記録内容の確認に関しては支障のない
レベルのサンプリングされた再生音が得られ、編集点検
索設定やプログラムスタート点の頭出しを迅速に実現で
き、ディジタルVTR等における運用上のメリットは大
きい。
生時にミューティング状態で全く再生音が得られなかっ
た場合について、記録内容の確認に関しては支障のない
レベルのサンプリングされた再生音が得られ、編集点検
索設定やプログラムスタート点の頭出しを迅速に実現で
き、ディジタルVTR等における運用上のメリットは大
きい。
【図1】本発明の一実施例におけるディジタル信号再生
装置の構成を示すブロック図
装置の構成を示すブロック図
【図2】同実施例における再生フィールドメモリ14お
よび再生メモリコントローラ15の詳細構成を示すブロ
ック図
よび再生メモリコントローラ15の詳細構成を示すブロ
ック図
【図3】同実施例に用いる音声の記録信号フォーマット
の構成を示す模式図
の構成を示す模式図
【図4】3倍速の高速再生時の走査軌跡を示すトラック
パターン図
パターン図
【図5】4倍速の高速再生時の走査軌跡を示すトラック
パターン図
パターン図
【図6】再生基準タイミング信号と音声再生信号セクタ
のタイミング図
のタイミング図
【図7】再生フィールドメモリ14の書き込みアドレス
割当を示す説明図
割当を示す説明図
14 再生フィールドメモリ 15 再生メモリコントローラ 16 誤り検出訂正回路 21,22 IDデコーダ 23 エラーフラグカウンタ 25 書き込みアドレスカウンタ 26 ステータスレジスタ 27 エラー訂正アドレスカウンタ 28,29 読み出しアドレスカウンタ
Claims (2)
- 【請求項1】 回転ヘッドによって、テープ上に傾斜ト
ラックを形成し、一定の単位期間ごとに区切られ、複数
の分割された領域に記録されたディジタル音声信号を再
生するディジタル音声信号再生装置であって、 前記記録されたテープを高速に再生する際、前記回転ヘ
ッドからの再生信号を前記一定の単位期間ごとに蓄える
メモリ手段と、 前記再生信号を前記回転ヘッドのヘッドスイッチ信号と
前記一定の単位期間信号を基準に高速再生時以外の場合
の割当とは異なる前記メモリ手段への記憶領域の割当を
行い、前記ブロックごとに付加されたアドレス信号から
ブロック単位での前記メモリ手段への書き込みアドレス
を生成する書き込み手段と、 前記メモリ手段に再生信号の書き込みを行う際には、再
生信号に前記ブロック単位で付加されたエラーフラグ信
号を計数し、これを保持する計数手段と、 前記メモリ手段からの音声信号の読み出しの際には、前
記エラーフラグの計数結果と前記一定の単位期間の識別
結果を参照して時系列音声信号を読み出す読み出し手段
と、を備えたディジタル音声信号再生装置。 - 【請求項2】 一定の単位期間は映像信号フィールド期
間である請求項1に記載のディジタル音声信号再生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32267191A JPH05159461A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ディジタル音声信号再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32267191A JPH05159461A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ディジタル音声信号再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05159461A true JPH05159461A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18146310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32267191A Pending JPH05159461A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ディジタル音声信号再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05159461A (ja) |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP32267191A patent/JPH05159461A/ja active Pending
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