JPH0515777B2 - - Google Patents
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- JPH0515777B2 JPH0515777B2 JP60242476A JP24247685A JPH0515777B2 JP H0515777 B2 JPH0515777 B2 JP H0515777B2 JP 60242476 A JP60242476 A JP 60242476A JP 24247685 A JP24247685 A JP 24247685A JP H0515777 B2 JPH0515777 B2 JP H0515777B2
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、機械構造用炭素鋼や機械構造用合金
鋼を対象とする被削性及び切屑処理性の優れた機
械構造用Ca快削鋼に関するものである。 [従来の技術] 従来のCa快削鋼は、ハイス工具寿命や切屑処
理性について未だ幾つかの問題を残しているが、
超硬工具寿命を著しく向上することができるとい
う点で一応の満足を得ている。これは、Caの存
在によつて鋼中の酸化物系介在物がある特定の組
成に制御され、この介在物が切削時に超硬工具の
摩耗面に付着し、超硬工具の摩耗を抑制する為で
あると考えられている。この種のCa快削鋼を機
械構造用鋼として使用する場合には、結晶粒度の
調整(結晶粒の微細化)が物性改善の面で不可欠
となるが、結晶粒度調整元素として安価なAl(強
力な脱酸剤としても作用する)を使用すると、系
中の介在物組成がAl2O3リツチになり高融点且つ
高硬度となる為、被削性はかなり低下してくる。
この様なところから現在実用化されている機械構
造用Ca快削鋼にあつては、結晶粒微細化元素と
して高価なNbを添加している。 [発明が解決しようとする問題点] ところがNbは鋼中に硬いNb窒化物を生成して
被削性に悪影響を及ぼすばかりでなく、Al添加
Ca快削鋼に比べると熱処理特性(焼戻し軟化抵
抗)が異なるといつた問題が生じてくる。本発明
はこの様な状況のもとで、結晶粒度調整元素とし
てAlを添加した場合でも超硬工具寿命を劣化さ
せることがなく、しかもハイス工具寿命や切屑処
理性についても満足のいく特性を発揮し得る様な
機械構造用Ca快削鋼を提供しようとするもので
ある。 [問題点を解決する為の手段] 本発明に係る機械構造用Ca快削鋼とは、重量
%で、C:0.06〜0.60%、Si:0.01〜0.50%、
Mn:0.3〜2.0%、S:0.01〜0.12%、Ca:0.001
〜0.15%、Al:0.015〜0.060%を含有すると共に、
O:20ppmの要件を満たし、且つCaを3〜55重
量%含有し且つそのサイズが長径l:20μm以
下、長径lと短径Wの比(l/W):3以下の各
要件を満たすMn−Ca−S系介在物が鋼中に均一
に分散されてなるところに要旨を有するものであ
る。 [作用] 本発明の機械構造用Ca快削鋼は次の様にして
得られる。即ち、適量のMnを含む溶鋼を、結晶
粒微細化効果を兼備したAlで脱酸した後、バブ
リングランスを通してCa合金粒末をAr等のキヤ
リヤガスを用いて溶鋼表面より深い位置に強制的
に吹き込むことによつて、Caを溶鋼中に均一に
分散させる。このとき、Sの一部はCa化合物と
なつて浮上分離されるので、その後適量のSを補
充添加すると、該溶鋼中でCa、Mn、Sが反応
し、この溶鋼を冷却凝固すると、Ca−Mn−S系
介在物が均一に分散したCa系快削鋼を得ること
ができる。ところで、本発明者等が色々検討を重
ねたところによると、該Mn−Ca−S系介在物の
特性・性状はCaの含有量によつて著しく変わり、
Ca量が多くなるにつれて該介在物の圧延時にお
ける圧延方向の伸びが小さくなり、それに伴つて
被削性が向上するという事実をつきとめた。例え
ば第1図は、80mmφに圧延した鋼材中に観察され
る硫化別系介在物(MnS又はMn−Ca−S)の組
成をEPMA分析により求めると共に、夫々の介
在物の長径lと短径Wを画像処理装置により測定
し、長径5μm以上の介在物について介在物組成
と[長径l/短径W)]比の関係としてまとめた
結果をグラク化して示したものであり、また第2
図は同様の実験により介在物組成と該介在物の長
径lとの関係としてまとめた結果を示したもので
ある。これらの図からも明らな様に、Ca含有率
の少ない硫化物系介在物の(l/W)比は大きく
且つその長径lは非常に大きいのに対し、Ca含
有率が多くなるにつれて硫化物系介在物の(l/
W)比は急激に小さく且つその長径lは小さくな
つている。そして硫化物系介在物中のCa含有率
が3重量%以上になると(l/W)比は3以下の
極めて小さい値を示す様になると共に、その長径
lは20μm以下の非常に短いものとなる。そして
後記実施例でも明らかにする通り、硫化物系介在
物(Mn−Ca−S)中のCa量が3重量%以上に
なる様にCa及びSを吹き込んで得た鋼材は、各
種の施削工具寿命やドリル寿命を延長し得る他切
屑分断性も良好であり、更には硫化物系介在物が
短く丸みを帯びているため、その結果として鋼材
自体の機械的物質の異方性がなく且つ非常に優れ
たものであることが確認された。但しMn−Ca−
S介在物中のCa含有量が多すぎると介在物が大
型化し、機械的性質等にかえつて悪影響を及ぼ
し、更には多量に入れずぎると経済的にも不利に
なるため本発明ではCa量の上限を55重量%と定
めた。尚Caは前述の如く硫化物系介在物を短尺
化して異方性を少なくするという大きな特徴を有
しているが、更には次の様な作用も発揮する。即
ち脱酸剤及び結晶粒微細化剤の両作用を期待して
Alを添加した場合に鋼中に混入してくる硬質の
酸化物(Al2O3)が下記式に従つてCaと反応し該
酸化物を消滅させる。その結果、該酸化物によつ
て生ずる被削性の低下を防止するのである。 Al2O3+Ca→mCaO・Al2O3↑ 本発明のCa快削鋼は、例えば転炉などでCaと
Sを除く他の成分を調製した後Alによる強力脱
酸処理に付し、脱酸生成物を充分に除去した後所
定量のCaおよびSを順次或は同時に吹き込むこ
とによつて得られるが、最終製品としての成分組
成を示せば下記の通りである。 C:0.06〜0.60% 機械構造用としての強度を確保するのに必須の
元素であり、上記範囲未満では強度不足となる。
しかし多過ぎると靱性および被削性が悪くなる。 Si:0.01〜0.50% 脱酸の為に欠くことのできない元素であるが、
多過ぎると硬質化して被削性が悪くなる。 Mn:0.3〜2.0% 焼入性を高めると共に熱間延性および靱性改善
効果を有し、且つMn−Ca−S系介在物の生成に
不可欠の成分であるが、多過ぎると被削性が悪く
なる。 P:0.035%以下 不純介在物として強度および靱性を阻害するの
で、できるだけ少なく抑えることが望まれる。 S:0.01〜0.12% Mn−Ca−S系介在物の生成源となり被削性を
高める作用があるが、多過ぎるとフリーのSが介
在物となつて靱性を阻害する。 Ca:0.001〜0.15% Mnと共に硫化物の生成源となり、被削性およ
び機械的性質の向上に寄与するが、上記範囲の上
限を超えて鋼中に均一に存在させることはできな
い。 Al:0.015〜0.060% 脱酸と結晶粒調整のために不可欠の元素である
が、上記範囲を超えて含有させてもそれ以上の効
果は得られない。 O:20ppm以下 Al2O3等の酸化物系介在物を生成して被削性を
悪化させるので、できるだけ少ない方が好ましい
が、20ppm以下であれば実質的な悪影響は生じな
い。 Ni:0.01〜3.75%、Cr:0.01〜1.50%またはMo:
0.01〜.050% いずれも焼入性を高めるために有効な成分であ
り、これらの内1種以上を含有させることによつ
てその効果が有効に発揮される。しかし夫々上限
を超える添加は経済的に無駄である。 即ち、上記成分の内C、Si、Mn、P等の含有
量は、通常の機械構造用炭素鋼または同合金鋼中
に含まれる範囲内であり、Ni、Cr、Moについて
も同様であるが、SおよびCaは上記Mnと共に
Mn−Ca−S系介在物を生成させる上で重要な成
分であり、これらの量が不足すると被削性改善効
果を充分に発揮させることができず、一方、Sが
前記範囲の上限を超えると鋼材の機械的性質、殊
に横目の靱性が乏しくなる。尚Ca量はSおよび
Mnの含有量に応じてMn−Ca−S系介在物中の
Ca量が前記好適範囲内に納まる様に調整すれば
良い。 この他、本発明に係る鋼材中には、被削性を更
に高めるためPbやTe等の快削性向上元素を適量
添加することもできる。尚本発明におけるMn−
Ca−S系介在物中の被削性向上効果は、Cr、
Mo、Ni、B等の合金元素を加えた場合でもいさ
さかも阻害されず、従つて炭素鋼や各種の合金鋼
に対しても同様に適用し得るものである。 [実施例] 転炉にてCaとS以外の成分を調整した後Alに
よる強脱酸処理に付した溶鋼を取鍋に受け、
KAT装置を用いてCa及びSを順次吹込み、第1
表に示す如くCa量及びS量の異なる9種類の鋼
材を溶製した。第1表中符号A〜CはCa無添加
鋼、符号DはCa脱酸鋼、符号EはCa少量添加鋼、
符号F〜Iは本発明のCa快削鋼を夫々示す。 上記鋼材を常法により造塊・圧延した後、その
中に含まれる長径5μm以上の介在物のうち任意
の1000個について画像処理装置により、介在物の
長径lと短径W及び[長径l/短径W]比を求め
ると同時にその介在物の組成をEPMAで分析し、
介在物中のCa含有量を定量した。夫々の結果を
まとめて第1表に併記した。 また上記で分析した硫化物系介在物のSEM像
及びスペクトル像の一部を抜粋して参考写真に示
した。
鋼を対象とする被削性及び切屑処理性の優れた機
械構造用Ca快削鋼に関するものである。 [従来の技術] 従来のCa快削鋼は、ハイス工具寿命や切屑処
理性について未だ幾つかの問題を残しているが、
超硬工具寿命を著しく向上することができるとい
う点で一応の満足を得ている。これは、Caの存
在によつて鋼中の酸化物系介在物がある特定の組
成に制御され、この介在物が切削時に超硬工具の
摩耗面に付着し、超硬工具の摩耗を抑制する為で
あると考えられている。この種のCa快削鋼を機
械構造用鋼として使用する場合には、結晶粒度の
調整(結晶粒の微細化)が物性改善の面で不可欠
となるが、結晶粒度調整元素として安価なAl(強
力な脱酸剤としても作用する)を使用すると、系
中の介在物組成がAl2O3リツチになり高融点且つ
高硬度となる為、被削性はかなり低下してくる。
この様なところから現在実用化されている機械構
造用Ca快削鋼にあつては、結晶粒微細化元素と
して高価なNbを添加している。 [発明が解決しようとする問題点] ところがNbは鋼中に硬いNb窒化物を生成して
被削性に悪影響を及ぼすばかりでなく、Al添加
Ca快削鋼に比べると熱処理特性(焼戻し軟化抵
抗)が異なるといつた問題が生じてくる。本発明
はこの様な状況のもとで、結晶粒度調整元素とし
てAlを添加した場合でも超硬工具寿命を劣化さ
せることがなく、しかもハイス工具寿命や切屑処
理性についても満足のいく特性を発揮し得る様な
機械構造用Ca快削鋼を提供しようとするもので
ある。 [問題点を解決する為の手段] 本発明に係る機械構造用Ca快削鋼とは、重量
%で、C:0.06〜0.60%、Si:0.01〜0.50%、
Mn:0.3〜2.0%、S:0.01〜0.12%、Ca:0.001
〜0.15%、Al:0.015〜0.060%を含有すると共に、
O:20ppmの要件を満たし、且つCaを3〜55重
量%含有し且つそのサイズが長径l:20μm以
下、長径lと短径Wの比(l/W):3以下の各
要件を満たすMn−Ca−S系介在物が鋼中に均一
に分散されてなるところに要旨を有するものであ
る。 [作用] 本発明の機械構造用Ca快削鋼は次の様にして
得られる。即ち、適量のMnを含む溶鋼を、結晶
粒微細化効果を兼備したAlで脱酸した後、バブ
リングランスを通してCa合金粒末をAr等のキヤ
リヤガスを用いて溶鋼表面より深い位置に強制的
に吹き込むことによつて、Caを溶鋼中に均一に
分散させる。このとき、Sの一部はCa化合物と
なつて浮上分離されるので、その後適量のSを補
充添加すると、該溶鋼中でCa、Mn、Sが反応
し、この溶鋼を冷却凝固すると、Ca−Mn−S系
介在物が均一に分散したCa系快削鋼を得ること
ができる。ところで、本発明者等が色々検討を重
ねたところによると、該Mn−Ca−S系介在物の
特性・性状はCaの含有量によつて著しく変わり、
Ca量が多くなるにつれて該介在物の圧延時にお
ける圧延方向の伸びが小さくなり、それに伴つて
被削性が向上するという事実をつきとめた。例え
ば第1図は、80mmφに圧延した鋼材中に観察され
る硫化別系介在物(MnS又はMn−Ca−S)の組
成をEPMA分析により求めると共に、夫々の介
在物の長径lと短径Wを画像処理装置により測定
し、長径5μm以上の介在物について介在物組成
と[長径l/短径W)]比の関係としてまとめた
結果をグラク化して示したものであり、また第2
図は同様の実験により介在物組成と該介在物の長
径lとの関係としてまとめた結果を示したもので
ある。これらの図からも明らな様に、Ca含有率
の少ない硫化物系介在物の(l/W)比は大きく
且つその長径lは非常に大きいのに対し、Ca含
有率が多くなるにつれて硫化物系介在物の(l/
W)比は急激に小さく且つその長径lは小さくな
つている。そして硫化物系介在物中のCa含有率
が3重量%以上になると(l/W)比は3以下の
極めて小さい値を示す様になると共に、その長径
lは20μm以下の非常に短いものとなる。そして
後記実施例でも明らかにする通り、硫化物系介在
物(Mn−Ca−S)中のCa量が3重量%以上に
なる様にCa及びSを吹き込んで得た鋼材は、各
種の施削工具寿命やドリル寿命を延長し得る他切
屑分断性も良好であり、更には硫化物系介在物が
短く丸みを帯びているため、その結果として鋼材
自体の機械的物質の異方性がなく且つ非常に優れ
たものであることが確認された。但しMn−Ca−
S介在物中のCa含有量が多すぎると介在物が大
型化し、機械的性質等にかえつて悪影響を及ぼ
し、更には多量に入れずぎると経済的にも不利に
なるため本発明ではCa量の上限を55重量%と定
めた。尚Caは前述の如く硫化物系介在物を短尺
化して異方性を少なくするという大きな特徴を有
しているが、更には次の様な作用も発揮する。即
ち脱酸剤及び結晶粒微細化剤の両作用を期待して
Alを添加した場合に鋼中に混入してくる硬質の
酸化物(Al2O3)が下記式に従つてCaと反応し該
酸化物を消滅させる。その結果、該酸化物によつ
て生ずる被削性の低下を防止するのである。 Al2O3+Ca→mCaO・Al2O3↑ 本発明のCa快削鋼は、例えば転炉などでCaと
Sを除く他の成分を調製した後Alによる強力脱
酸処理に付し、脱酸生成物を充分に除去した後所
定量のCaおよびSを順次或は同時に吹き込むこ
とによつて得られるが、最終製品としての成分組
成を示せば下記の通りである。 C:0.06〜0.60% 機械構造用としての強度を確保するのに必須の
元素であり、上記範囲未満では強度不足となる。
しかし多過ぎると靱性および被削性が悪くなる。 Si:0.01〜0.50% 脱酸の為に欠くことのできない元素であるが、
多過ぎると硬質化して被削性が悪くなる。 Mn:0.3〜2.0% 焼入性を高めると共に熱間延性および靱性改善
効果を有し、且つMn−Ca−S系介在物の生成に
不可欠の成分であるが、多過ぎると被削性が悪く
なる。 P:0.035%以下 不純介在物として強度および靱性を阻害するの
で、できるだけ少なく抑えることが望まれる。 S:0.01〜0.12% Mn−Ca−S系介在物の生成源となり被削性を
高める作用があるが、多過ぎるとフリーのSが介
在物となつて靱性を阻害する。 Ca:0.001〜0.15% Mnと共に硫化物の生成源となり、被削性およ
び機械的性質の向上に寄与するが、上記範囲の上
限を超えて鋼中に均一に存在させることはできな
い。 Al:0.015〜0.060% 脱酸と結晶粒調整のために不可欠の元素である
が、上記範囲を超えて含有させてもそれ以上の効
果は得られない。 O:20ppm以下 Al2O3等の酸化物系介在物を生成して被削性を
悪化させるので、できるだけ少ない方が好ましい
が、20ppm以下であれば実質的な悪影響は生じな
い。 Ni:0.01〜3.75%、Cr:0.01〜1.50%またはMo:
0.01〜.050% いずれも焼入性を高めるために有効な成分であ
り、これらの内1種以上を含有させることによつ
てその効果が有効に発揮される。しかし夫々上限
を超える添加は経済的に無駄である。 即ち、上記成分の内C、Si、Mn、P等の含有
量は、通常の機械構造用炭素鋼または同合金鋼中
に含まれる範囲内であり、Ni、Cr、Moについて
も同様であるが、SおよびCaは上記Mnと共に
Mn−Ca−S系介在物を生成させる上で重要な成
分であり、これらの量が不足すると被削性改善効
果を充分に発揮させることができず、一方、Sが
前記範囲の上限を超えると鋼材の機械的性質、殊
に横目の靱性が乏しくなる。尚Ca量はSおよび
Mnの含有量に応じてMn−Ca−S系介在物中の
Ca量が前記好適範囲内に納まる様に調整すれば
良い。 この他、本発明に係る鋼材中には、被削性を更
に高めるためPbやTe等の快削性向上元素を適量
添加することもできる。尚本発明におけるMn−
Ca−S系介在物中の被削性向上効果は、Cr、
Mo、Ni、B等の合金元素を加えた場合でもいさ
さかも阻害されず、従つて炭素鋼や各種の合金鋼
に対しても同様に適用し得るものである。 [実施例] 転炉にてCaとS以外の成分を調整した後Alに
よる強脱酸処理に付した溶鋼を取鍋に受け、
KAT装置を用いてCa及びSを順次吹込み、第1
表に示す如くCa量及びS量の異なる9種類の鋼
材を溶製した。第1表中符号A〜CはCa無添加
鋼、符号DはCa脱酸鋼、符号EはCa少量添加鋼、
符号F〜Iは本発明のCa快削鋼を夫々示す。 上記鋼材を常法により造塊・圧延した後、その
中に含まれる長径5μm以上の介在物のうち任意
の1000個について画像処理装置により、介在物の
長径lと短径W及び[長径l/短径W]比を求め
ると同時にその介在物の組成をEPMAで分析し、
介在物中のCa含有量を定量した。夫々の結果を
まとめて第1表に併記した。 また上記で分析した硫化物系介在物のSEM像
及びスペクトル像の一部を抜粋して参考写真に示
した。
【表】
【表】
第1表からも明らかな様に、本発明鋼(符号F
〜I)は何れも適量のCa、Sを含んでおり、硫
化物系介在物中のCa量が規定範囲内である他、
該介在物の長径lは20μm以下で且つ(l/W)
比も3以下の値を示し、短尺で異方性の少ないも
のであることが分かる。これに対しCa無添加鋼
(符号A〜C)中に含まれるMn−S系介在物は
何れも非常に長尺で異方性が強く、またCa量が
不足する比較鋼(符号D)及びCa脱酸鋼(符号
E)も介在物が長尺で異方性が強い。 次に上記で得た各鋼材の機械的性質及び被削性
を調べた結果を第3〜7図に示す。 第3図は各鋼材の横目の機械的性質(衝撃値、
伸び及び絞り)をS含有率との関係で整理したグ
ラフである。但し試験法は下記の通りとした。 供試片の熱処理:830℃×2hr→A.C. 引張り試験:JIS 4号ミニ 衝撃試験:JIS 3号 この図からも明らかな様に、本発明鋼(符号F
〜I)は比較鋼(符号A〜E)に比べて何れも優
れた機械的性質を有している。これは、本発明鋼
の硫化物系介在物の形状が比較鋼に比べて著しく
短尺で丸形に近い為であり、機械的性質の異方性
が高められたものであることは明白である。 また第4〜7図は、上記各鋼材の超硬工具寿
命、セラミツク工具寿命、ドリル寿命及び切屑分
断性を、S含有量との関係で整理して示したグラ
フであり、各試験は下記の条件に準じて行なつ
た。 <超硬工具寿命……第4図> 切削条件 工具:P10 V:300m/min f:0.25mm/rev d:0.5mm 切削油:なし 工具寿命基準:VB=0.3mm <セラミツク工具寿命……第5図> 切削条件 工具:黒セラミツク(Al2O3+Tic) V:500m/min f:0.25mm/rev d:0.5mm 切削油:なし 工具寿命基準:VB=0.3mm <ドリル寿命……第6図> 切削条件 工具:SKH9、10mmφストリートドリル V:30m/min f:0.21mm/rev d:0.5mm 切削油:なし 工具寿命基準:溶損 <切屑分断性……第7図> 切削条件 工具:P10 V:150、250m/min f:0.3、0.2、0.1、0.05mm/rev d:2.0、1.0、0.5mm 切削油:なし 第4〜7図からも明らかな様に、超硬工具寿
命、セラミツク工具寿命、ドリル寿命、切屑分断
性の何れを見ても本発明の要件を満たす快削鋼
(符号F〜I)は比較鋼(符号A〜E)に比べて
格段に優れた切削特性を有していることが分か
る。 [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されているが、殊に鋼
中の硫化物系介在物をMn−Ca−S系とし且つ該
介在物中におけるCa含有率を特定することによ
つて当該介在物を短尺で球形に近い状態となる様
に形状制御したので、被削性が著しく改善される
ばかりでなく機械的特性の異方性もなくなり、機
械的性質、被削性更には切屑切断性のすべてに優
れた性能を示す機械構造用Ca快削鋼を提供し得
ることになつた。
〜I)は何れも適量のCa、Sを含んでおり、硫
化物系介在物中のCa量が規定範囲内である他、
該介在物の長径lは20μm以下で且つ(l/W)
比も3以下の値を示し、短尺で異方性の少ないも
のであることが分かる。これに対しCa無添加鋼
(符号A〜C)中に含まれるMn−S系介在物は
何れも非常に長尺で異方性が強く、またCa量が
不足する比較鋼(符号D)及びCa脱酸鋼(符号
E)も介在物が長尺で異方性が強い。 次に上記で得た各鋼材の機械的性質及び被削性
を調べた結果を第3〜7図に示す。 第3図は各鋼材の横目の機械的性質(衝撃値、
伸び及び絞り)をS含有率との関係で整理したグ
ラフである。但し試験法は下記の通りとした。 供試片の熱処理:830℃×2hr→A.C. 引張り試験:JIS 4号ミニ 衝撃試験:JIS 3号 この図からも明らかな様に、本発明鋼(符号F
〜I)は比較鋼(符号A〜E)に比べて何れも優
れた機械的性質を有している。これは、本発明鋼
の硫化物系介在物の形状が比較鋼に比べて著しく
短尺で丸形に近い為であり、機械的性質の異方性
が高められたものであることは明白である。 また第4〜7図は、上記各鋼材の超硬工具寿
命、セラミツク工具寿命、ドリル寿命及び切屑分
断性を、S含有量との関係で整理して示したグラ
フであり、各試験は下記の条件に準じて行なつ
た。 <超硬工具寿命……第4図> 切削条件 工具:P10 V:300m/min f:0.25mm/rev d:0.5mm 切削油:なし 工具寿命基準:VB=0.3mm <セラミツク工具寿命……第5図> 切削条件 工具:黒セラミツク(Al2O3+Tic) V:500m/min f:0.25mm/rev d:0.5mm 切削油:なし 工具寿命基準:VB=0.3mm <ドリル寿命……第6図> 切削条件 工具:SKH9、10mmφストリートドリル V:30m/min f:0.21mm/rev d:0.5mm 切削油:なし 工具寿命基準:溶損 <切屑分断性……第7図> 切削条件 工具:P10 V:150、250m/min f:0.3、0.2、0.1、0.05mm/rev d:2.0、1.0、0.5mm 切削油:なし 第4〜7図からも明らかな様に、超硬工具寿
命、セラミツク工具寿命、ドリル寿命、切屑分断
性の何れを見ても本発明の要件を満たす快削鋼
(符号F〜I)は比較鋼(符号A〜E)に比べて
格段に優れた切削特性を有していることが分か
る。 [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されているが、殊に鋼
中の硫化物系介在物をMn−Ca−S系とし且つ該
介在物中におけるCa含有率を特定することによ
つて当該介在物を短尺で球形に近い状態となる様
に形状制御したので、被削性が著しく改善される
ばかりでなく機械的特性の異方性もなくなり、機
械的性質、被削性更には切屑切断性のすべてに優
れた性能を示す機械構造用Ca快削鋼を提供し得
ることになつた。
第1図はMn−Ca−S系介在物中のCa含有率
と当該介在物の長径l/短径W比の関係を示すグ
ラフ、第2図は同じくMn−Ca−S系介在物中の
Ca含有率と当該介在物の長径lの関係を示すグ
ラフ、第3〜7図は供試鋼材中におけるS含有率
が機械的性質、被削性及び切屑処理性に及ぼす影
響を示す実験結果のグラフである。
と当該介在物の長径l/短径W比の関係を示すグ
ラフ、第2図は同じくMn−Ca−S系介在物中の
Ca含有率と当該介在物の長径lの関係を示すグ
ラフ、第3〜7図は供試鋼材中におけるS含有率
が機械的性質、被削性及び切屑処理性に及ぼす影
響を示す実験結果のグラフである。
Claims (1)
- 1 重量%で、C:0.06〜0.60%、Si:0.01〜0.50
%、Mn:0.3〜2.0%、S:0.01〜0.12%、Ca:
0.001〜0.15%、Al:0.015〜0.060%を含有すると
共に、O:20ppm以下の要件を満たし、且つCa
を3〜55%含有するMn−Ca−S系介在物が鋼中
に均一に分散されており、該Mn−Ca−S系介在
物のサイズが、長径lが20μm以下で長径lと短
径Wの比(l/W)が3以下であることを特徴と
する機械構造用Ca快削鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24247685A JPS62103340A (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 機械構造用Ca快削鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24247685A JPS62103340A (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 機械構造用Ca快削鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62103340A JPS62103340A (ja) | 1987-05-13 |
JPH0515777B2 true JPH0515777B2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=17089653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24247685A Granted JPS62103340A (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 機械構造用Ca快削鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62103340A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10287953A (ja) * | 1997-04-16 | 1998-10-27 | Daido Steel Co Ltd | 機械的性質とドリル穴あけ加工性に優れた機械構造用鋼 |
JP3468239B2 (ja) | 2001-10-01 | 2003-11-17 | 住友金属工業株式会社 | 機械構造用鋼及びその製造方法 |
CN1169992C (zh) | 2001-11-15 | 2004-10-06 | 住友金属工业株式会社 | 机械结构用钢 |
JP2005273000A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-10-06 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 被削性に優れた機械構造用鋼 |
JP4906245B2 (ja) * | 2004-06-08 | 2012-03-28 | 山陽特殊製鋼株式会社 | 被削性に優れた機械構造用鋼 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926413A (ja) * | 1972-07-08 | 1974-03-08 | ||
JPS516088A (ja) * | 1974-07-03 | 1976-01-19 | Hitachi Ltd | Shokoseibutsushitsuno sokuteihohooyobi sochi |
JPS5315450A (en) * | 1976-07-22 | 1978-02-13 | Takeda Chemical Industries Ltd | Production of instant rice |
JPS54147121A (en) * | 1978-05-10 | 1979-11-17 | Nippon Steel Corp | Free cutting steel with superior toughness |
JPS5947024A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-16 | Anritsu Corp | 板金折り曲げ加工シミュレーション方法 |
-
1985
- 1985-10-29 JP JP24247685A patent/JPS62103340A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926413A (ja) * | 1972-07-08 | 1974-03-08 | ||
JPS516088A (ja) * | 1974-07-03 | 1976-01-19 | Hitachi Ltd | Shokoseibutsushitsuno sokuteihohooyobi sochi |
JPS5315450A (en) * | 1976-07-22 | 1978-02-13 | Takeda Chemical Industries Ltd | Production of instant rice |
JPS54147121A (en) * | 1978-05-10 | 1979-11-17 | Nippon Steel Corp | Free cutting steel with superior toughness |
JPS5947024A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-16 | Anritsu Corp | 板金折り曲げ加工シミュレーション方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62103340A (ja) | 1987-05-13 |
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