JPH0515179A - 同期電動機の起動方法 - Google Patents
同期電動機の起動方法Info
- Publication number
- JPH0515179A JPH0515179A JP16261591A JP16261591A JPH0515179A JP H0515179 A JPH0515179 A JP H0515179A JP 16261591 A JP16261591 A JP 16261591A JP 16261591 A JP16261591 A JP 16261591A JP H0515179 A JPH0515179 A JP H0515179A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synchronous motor
- inverter
- starting
- frequency
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Motor And Converter Starters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 同期電動機をランプ起動する場合において、
従来に比し、短時間で、かつ、常に確実に起動させるこ
とが可能な同期電動機の起動方法を提供することを目的
とする。 【構成】 インバータ3により駆動される同期電動機4
を、周波数指令器6を用いて、上記インバータの出力周
波数を上昇させながら起動する場合において、起動に際
し、上記インバータに、所定時間Tの間、直流を出力さ
せ、その後に、上記出力周波数を上昇させるようにし
た。 【効果】 直流励磁の間に、同期引き込みが行なわれる
ので、その後は、同期電動機を実用加速度で昇速させる
ことができる。
従来に比し、短時間で、かつ、常に確実に起動させるこ
とが可能な同期電動機の起動方法を提供することを目的
とする。 【構成】 インバータ3により駆動される同期電動機4
を、周波数指令器6を用いて、上記インバータの出力周
波数を上昇させながら起動する場合において、起動に際
し、上記インバータに、所定時間Tの間、直流を出力さ
せ、その後に、上記出力周波数を上昇させるようにし
た。 【効果】 直流励磁の間に、同期引き込みが行なわれる
ので、その後は、同期電動機を実用加速度で昇速させる
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期電動機の起動方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4はエンジンを起動する同期電動機の
電源回路を示したものである。図において、1は直流電
源、2はコンデンサ、3は電圧形インバータ、4は永久
磁石式同期電動機SM、4Aは磁極ロータである。イン
バータ3はブリッジ接続された6箇のトランジスタTr1
〜Tr6を有し、各トランジスタにはダイオードDが逆並
列接続されている。5は運転指令用のスイッチ、6は特
性Cの周波数指令Fを出力する周波数指令器、7は位相
分配器、8はベース駆動回路である。
電源回路を示したものである。図において、1は直流電
源、2はコンデンサ、3は電圧形インバータ、4は永久
磁石式同期電動機SM、4Aは磁極ロータである。イン
バータ3はブリッジ接続された6箇のトランジスタTr1
〜Tr6を有し、各トランジスタにはダイオードDが逆並
列接続されている。5は運転指令用のスイッチ、6は特
性Cの周波数指令Fを出力する周波数指令器、7は位相
分配器、8はベース駆動回路である。
【0003】同期電動機は、一般に、電源電圧位相とロ
ータ磁極各(位相)とのずれを所定の範囲内に保たない
と脱調する。従って、同期電動機4の磁極の位置を検出
する磁極位置検出を設け、検出した磁極位置に基づい
て、インバータ3のスイッチング素子のON/OFFタ
イミングを制御することも多いが、図の同期電動機4は
この磁極位置検出器を用いないで運転する例であり、そ
の起動に際しては、通常は電源(インバータ)の周波数
を低いあるいは一定地に保ち同期状態となるのを待ち、
その後出力周波数fを図にCで示すように、ランプ関数
状に上げてゆく(ランプ起動する)。
ータ磁極各(位相)とのずれを所定の範囲内に保たない
と脱調する。従って、同期電動機4の磁極の位置を検出
する磁極位置検出を設け、検出した磁極位置に基づい
て、インバータ3のスイッチング素子のON/OFFタ
イミングを制御することも多いが、図の同期電動機4は
この磁極位置検出器を用いないで運転する例であり、そ
の起動に際しては、通常は電源(インバータ)の周波数
を低いあるいは一定地に保ち同期状態となるのを待ち、
その後出力周波数fを図にCで示すように、ランプ関数
状に上げてゆく(ランプ起動する)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、同期電動機
の回転磁界の速度をランプ関数状に増加させながら所望
の回転数までもってゆくのであるが、負荷系の慣性や停
止時のロータ角度等の条件によって、同期引込みに時間
がかかったり、場合によっては起動そのものが出来なく
なり得るという問題がある。
の回転磁界の速度をランプ関数状に増加させながら所望
の回転数までもってゆくのであるが、負荷系の慣性や停
止時のロータ角度等の条件によって、同期引込みに時間
がかかったり、場合によっては起動そのものが出来なく
なり得るという問題がある。
【0005】本発明はこの問題を解消するためになされ
たもので、同期電動機をランプ起動する場合において、
従来に比し、短時間で、かつ、常に確実に起動させるこ
とが可能な同期電動機の始動方法を提供することを目的
とする。
たもので、同期電動機をランプ起動する場合において、
従来に比し、短時間で、かつ、常に確実に起動させるこ
とが可能な同期電動機の始動方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、同期電動機の起動に際し、上記インバータ
に、所定時間の間、直流を出力させ、その後に、インバ
ータ出力周波数を上昇させるようにした。
するため、同期電動機の起動に際し、上記インバータ
に、所定時間の間、直流を出力させ、その後に、インバ
ータ出力周波数を上昇させるようにした。
【0007】
【作用】本発明では、同期電動機の起動に際し、同期電
動機は、直流励磁を与えられるので、その間に、ロータ
が所望の位置に引き込まれ、その後、周波数が上昇する
交流励磁を与えられるから、より確実に起動することか
できる。
動機は、直流励磁を与えられるので、その間に、ロータ
が所望の位置に引き込まれ、その後、周波数が上昇する
交流励磁を与えられるから、より確実に起動することか
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0009】図1において、周波数指令器6は、所定時
間Tだけ直流指令DCを出力したのち、特性Bを持つ周
波数指令Fを出力する。他の構成は前記図3のものと同
じである。
間Tだけ直流指令DCを出力したのち、特性Bを持つ周
波数指令Fを出力する。他の構成は前記図3のものと同
じである。
【0010】図2はインバータ3のU相、V相、W相の
出力電圧の波形を示したもので、周波数指令器6が周波
数指令Bを出力している間は、この120°方形波の3
相交流電圧が同期電動機4に供給される。
出力電圧の波形を示したもので、周波数指令器6が周波
数指令Bを出力している間は、この120°方形波の3
相交流電圧が同期電動機4に供給される。
【0011】本実施例では、運転指令用スイッチ5の投
入により、運転指令Sが周波数指令器6に入力される
と、この周波数指令器6は直流指令DCを位相分配器6
にあたえる。位相分配器6は、例えば、トランジスタT
r1、Tr4、Tr6をONさせ、所定時間Tの間、インバー
タ3のスイッチングモードをこのスイッチングモードに
固定する。この結果、所定時間Tの間は、図3に示すよ
うに、同期電動機4は直流電流を通電されることになる
ので、同期電動機4の界磁が作る磁界は固定されてお
り、磁極4Aは直流通電時の位相に対応する位置へ引き
込まれる。上記所定時間Tはこの磁極引込みに要する時
間(磁極位置整定時間)より小さくない時間に設定して
ある。
入により、運転指令Sが周波数指令器6に入力される
と、この周波数指令器6は直流指令DCを位相分配器6
にあたえる。位相分配器6は、例えば、トランジスタT
r1、Tr4、Tr6をONさせ、所定時間Tの間、インバー
タ3のスイッチングモードをこのスイッチングモードに
固定する。この結果、所定時間Tの間は、図3に示すよ
うに、同期電動機4は直流電流を通電されることになる
ので、同期電動機4の界磁が作る磁界は固定されてお
り、磁極4Aは直流通電時の位相に対応する位置へ引き
込まれる。上記所定時間Tはこの磁極引込みに要する時
間(磁極位置整定時間)より小さくない時間に設定して
ある。
【0012】位相分配器6は、この所定時間Tが経過
し、ランプ関数である周波数指令Bを受けると、上記ス
イッチングモードの固定を解除するので、インバータ3
は図2の3相交流電圧を出力し、同期電動機4は昇速す
る。
し、ランプ関数である周波数指令Bを受けると、上記ス
イッチングモードの固定を解除するので、インバータ3
は図2の3相交流電圧を出力し、同期電動機4は昇速す
る。
【0013】本実施例では、同期電動機4の起動に際
し、直流励磁を与えてロータを所望の角度に引き込むの
で、無通電時の磁極ロータ4Aの位置にかかわらず確実
にロータ角度の初期設定をすることができ、その後に、
交流励磁に切り換えて加速させるから、実用加速で加速
しても、脱調現象を起こす恐れは無い。
し、直流励磁を与えてロータを所望の角度に引き込むの
で、無通電時の磁極ロータ4Aの位置にかかわらず確実
にロータ角度の初期設定をすることができ、その後に、
交流励磁に切り換えて加速させるから、実用加速で加速
しても、脱調現象を起こす恐れは無い。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、同期電動機
の起動に際し、インバータのスイッチングモードを固定
し直流励磁を与えてロータ角度を所定の位置に引き込み
したのち、該モードの固定を解除して周波数が上昇する
交流励磁を与えるから、実用加速度で起動することがで
き、従来に比し、より確実に起動でき、起動時間を短縮
することができる。
の起動に際し、インバータのスイッチングモードを固定
し直流励磁を与えてロータ角度を所定の位置に引き込み
したのち、該モードの固定を解除して周波数が上昇する
交流励磁を与えるから、実用加速度で起動することがで
き、従来に比し、より確実に起動でき、起動時間を短縮
することができる。
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】インバータの出力電圧を示す波形図である。
【図3】上記実施例の動作を説明するためのインバータ
出力電圧の波形図である。
出力電圧の波形図である。
【図4】従来の同期電動機の起動方法を説明するための
回路図である。
回路図である。
1 直流電源 3 インバータ 4 同期電動機 5 運転指令用スイッチ 6 周波数指令器 7 位相分配回路 8 ベース駆動回路
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 インバータにより駆動される同期電動機
を、上記インバータの出力周波数を上昇させながら起動
する場合において、起動に際し、上記インバータに、所
定時間の間、直流を出力させ、その後に、上記出力周波
数を上昇させることを特徴とする同期電動機の起動方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16261591A JPH0515179A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 同期電動機の起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16261591A JPH0515179A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 同期電動機の起動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515179A true JPH0515179A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15757971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16261591A Pending JPH0515179A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 同期電動機の起動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515179A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002101686A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-05 | Ebara Corp | ブラシレスモータ装置 |
JP2014124086A (ja) * | 2012-12-19 | 2014-07-03 | Robert Bosch Gmbh | ロータの回転数をステータの回転磁界と同期させるための方法と装置 |
WO2015037423A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | Thk株式会社 | リニアモータの制御装置、及び制御方法 |
KR20180037189A (ko) | 2015-08-04 | 2018-04-11 | 티에치케이 가부시끼가이샤 | 리니어 액추에이터의 제어 장치 및 제어 방법 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP16261591A patent/JPH0515179A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002101686A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-05 | Ebara Corp | ブラシレスモータ装置 |
JP2014124086A (ja) * | 2012-12-19 | 2014-07-03 | Robert Bosch Gmbh | ロータの回転数をステータの回転磁界と同期させるための方法と装置 |
WO2015037423A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | Thk株式会社 | リニアモータの制御装置、及び制御方法 |
JP2015057030A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | Thk株式会社 | リニアモータの制御装置、及び制御方法 |
CN105531919A (zh) * | 2013-09-13 | 2016-04-27 | Thk株式会社 | 线性电动机的控制装置及控制方法 |
US9509245B2 (en) | 2013-09-13 | 2016-11-29 | Thk Co., Ltd. | Control device and control method for linear motor |
CN105531919B (zh) * | 2013-09-13 | 2017-05-03 | Thk株式会社 | 线性电动机的控制装置及控制方法 |
TWI625927B (zh) * | 2013-09-13 | 2018-06-01 | 日商Thk股份有限公司 | 線性馬達之控制裝置及控制方法 |
DE112014004187B4 (de) | 2013-09-13 | 2023-03-16 | Thk Co., Ltd. | Regelvorrichtung und Regelverfahren für einen Linearmotor |
KR20180037189A (ko) | 2015-08-04 | 2018-04-11 | 티에치케이 가부시끼가이샤 | 리니어 액추에이터의 제어 장치 및 제어 방법 |
DE112016003559T5 (de) | 2015-08-04 | 2018-04-19 | Thk Co., Ltd. | Vorrichtung und Verfahren zum Steuern eines Linearstellglieds |
US10972036B2 (en) | 2015-08-04 | 2021-04-06 | Thk Co., Ltd. | Device and method for controlling linear actuator |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3204644B2 (ja) | 電動機の駆動装置および駆動方法 | |
EP1121753B1 (en) | Method and device for controlling a brushless electric motor | |
JP5349454B2 (ja) | ブラシレス直流励磁機を備えた同期モータの起動方法 | |
JPH0654586A (ja) | 同期電動機駆動用インバータの瞬停再起動装置 | |
JPH0515179A (ja) | 同期電動機の起動方法 | |
JPH08191591A (ja) | ブラシレスモータの駆動制御装置 | |
JPH11164584A (ja) | モータ制御装置 | |
US6577085B2 (en) | Control of a brushless motor | |
JP2002010675A (ja) | Dcブラシレスモータ装置 | |
JP4291976B2 (ja) | ブラシレス・センサレスdcモータの起動方法 | |
JPH10191682A (ja) | 送風機の駆動制御装置 | |
JP2940281B2 (ja) | ブラシレス直流モータの駆動装置 | |
JP2001251877A (ja) | 同期モータおよび同期モータの起動方法 | |
JP2002136174A (ja) | センサレスdcブラシレスモータの制御方法および制御装置 | |
JPH03239186A (ja) | ブラシレスモータの駆動装置 | |
JP3248248B2 (ja) | ブラシレス直流モータの駆動装置 | |
JPS61244291A (ja) | ブラシレスモ−タ駆動装置 | |
JP2887320B2 (ja) | ブラシレスモータの起動方法及び起動装置 | |
JPH1198885A (ja) | ブラシレスモータの制御方法 | |
JP4291977B2 (ja) | ブラシレス・センサレスdcモータの駆動システム | |
JPH03107394A (ja) | ブラシレスモータの起動方法及び起動装置 | |
JP2000134973A (ja) | ブラシレスモータの制御装置 | |
JP2789808B2 (ja) | ブラシレスモータの起動方法 | |
JPH08182386A (ja) | 交流電動機の制御装置 | |
JPH09261993A (ja) | ブラシレスモータの制御方法 |