JPH0514359U - 屋根補修構造 - Google Patents
屋根補修構造Info
- Publication number
- JPH0514359U JPH0514359U JP6323591U JP6323591U JPH0514359U JP H0514359 U JPH0514359 U JP H0514359U JP 6323591 U JP6323591 U JP 6323591U JP 6323591 U JP6323591 U JP 6323591U JP H0514359 U JPH0514359 U JP H0514359U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- base material
- roofing
- sheet
- repair
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- Pending
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 外表面に凹凸部が形成された屋根材の広範囲
の補修について、その建家の使用を継続したまま短い工
事期間内に安価な工事費用で安全に工事することができ
るようにする。 【構成】 屋根を葺いた外表面に凹凸部が形成された屋
根材10の全面に角波板を下地材1として固定し、下地材
1の上にその凸部に沿って平板状に少なくとも防水性を
有するシート5を張設する。 【効果】 前記目的の達成に加えて、迅速に補修工事に
着手することが出来る。
の補修について、その建家の使用を継続したまま短い工
事期間内に安価な工事費用で安全に工事することができ
るようにする。 【構成】 屋根を葺いた外表面に凹凸部が形成された屋
根材10の全面に角波板を下地材1として固定し、下地材
1の上にその凸部に沿って平板状に少なくとも防水性を
有するシート5を張設する。 【効果】 前記目的の達成に加えて、迅速に補修工事に
着手することが出来る。
Description
【0001】
本考案は、屋根補修構造に関する。さらに詳しくは、雨漏り、サビ付き等で損 傷した箇所を広範囲に補修するための屋根葺補修構造の改良に関する。
【0002】
従来、屋根の補修構造としては、例えば、屋根を葺いた屋根材の雨漏り、サビ 付き等で損傷した箇所の外表面に部分的に防水性を有するシートを貼着する方法 、或いはコーキング、及び塗装、部分取替え、部分葺替え等が知られている。
【0003】 この従来の屋根葺構造は、屋根材の雨漏り、サビ付き等で損傷した箇所が多数 の場合等の広範囲の補修については、補修を必要としない部分を含めて屋根材の 全面にシートを貼着することが行なわれる。然しながら、カワラ棒葺、波板スレ ート葺、折板葺、ハゼ折板葺等のように屋根材の外表面に凹凸部が形成されてい ると、屋根材の全面へのシートの貼着が困難であることから、損傷した屋根材を 全面除去して新規の屋根材を全面に葺くという全面的な葺替え工事が施工される ことになる。
【0004】 このような従来の屋根材の全面的な葺替え工事からなる屋根葺構造では、工事 期間が長くなり工事費用も嵩むという問題点を有している。さらに、工事足場等 の関係から、工事作業の安全性の確保が困難であるという問題点を有している。 さらに、工事による落下物等の危険性から、工事期間中にはその建家の使用が不 能になるという問題点がある。
【0005】
本考案は、前述の問題点を考慮してなされたもので、外表面に凹凸部が形成さ れた屋根材の広範囲の補修について、補修する建家の使用を継続したまま短い期 間内に安価な工事費用で安全に工事することのできる屋根補修構造を提供するこ とを課題とする。
【0006】
前述の課題を解決するため、本考案に係る屋根補修構造は、屋根を葺いた屋根 材の外表面に凹凸部が形成された屋根葺構造において、屋根材の全面に角波板を 下地材として固定し、下地材の上にその凸部に沿って平板状に少なくとも防水性 を有するシートを張設することを特徴とする手段を採用する。
【0007】
前述の手段によると、損傷した屋根材に下地材、シートからなる新規な屋根材 を覆うことになることから、損傷した屋根材を取除かず工事足場として確保し落 下物に対する遮蔽材としても機能させることができ、損傷した屋根材の取除き期 間、費用が不要となる。更に、下地材としては既製品として大量に流通している 角波板、及びその他の成型材を使用し、シートも特殊なものではなく既製品とし て大量に流通しているものを使用することが出来るため、新規な屋根材の材料費 が安価となる。
【0008】 このため、外表面に凹凸部が形成された屋根材の広範囲の補修について、補修 する建家の使用を継続したまま短い期間内に安価な工事費用で安全に工事するこ とのできる屋根補修構造を提供するという課題が解決される。
【0009】
以下、本考案に係る屋根補修構造の実施例を図面に基いて説明する。
【0010】 図1〜図4は、本考案に係る屋根補修構造の第1実施例を示すものである。
【0011】 この実施例では、カワラ棒葺屋根についてのものを示してある。
【0012】 カワラ棒葺屋根の屋根材10は、平板なトタン板等の平面部10a 上に屋根頂から 軒先方向へ一定間隔を介して直線状にカワラ棒10b が走り、全面に凹凸部が形成 されている。
【0013】 このようなカワラ棒葺屋根の屋根材10に対しては、外表面の全面に角形の凹部 11,凸部12が連続する凹凸構造を有する既製品の角波板からなる下地材1を固定 してある。この下地材1は、その凹部11が屋根材10のカワラ棒10b に掛渡された ような格好となり、その凹部11,凸部12からなる凹凸構造が平面部10a,カワラ棒 10b からなる屋根材10の凹凸部に直交するように配置されている。又、この下地 材1は、その凹部11と屋根材10の平面部10a との間に介在された補助材2を介し て間接的に屋根材10に固定されている。尚、この補助材2は、断面コ字形に形成 されており、、コ字形の開放下端がL字形に屈曲されて屋根材10の平面部10a に 当接してビス3により固定され、コ字形の閉鎖上端に下地材1の凹部11を当接さ せビス4で固定するようになっている。
【0014】 このように屋根材10の外表面の全面に固定された下地材1の上には、少なくと も防水性を有する合成樹脂材等からなる既製品として簡単に入手し得るシート5 を張設してある。このシート5は、下地材1の凸部12に沿って凹部11を被覆する ように平板状に張設されている。このようなシート5の張設では、接着剤による 貼着の外に加熱溶着等の手段を採ることができる。なお、このシート5には、防 水性の外に断熱性、耐熱性、耐寒性等を備えるのが好ましい。
【0015】 なお、下地材1の上にシート5を張設する際には、コ字形,L字形等のコーナ 部材6を軒先等の屋根材10の下面,側面と下地材1の上面とに嵌合,当接するよ うに固定しておくと、雨水の吹込み等を防止するのに有効である。また、コーナ 部材6と屋根材10、下地材1、シート5との間にコーキング材を塗着しておくと 、雨水の吹込み等の防止がさらに有効になる。
【0016】 このような実施例によると、損傷した屋根材10を取除かずに下地材1の屋根材 10への固定や下地材1へのシート5の張設を施工することから、屋根材10をその まま工事足場として利用することができるため、工事を安全に施工することが可 能となり、また施工材料、工具等の落下物が建家内に落下するのを遮蔽防止する ことができるため、工事期間中も建家の使用を継続することができる。さらに、 損傷した屋根材10の取除きに要する工事の期間、費用が不要になり、下地材1と して使用する角波板やシート5が既製品で安価であるため、工事期間が短く材料 費を含む工事費用を安価にすることができる。更に又、下地材1として使用され る角波板やシート5は、既製品として大量に流通しているものであるため、簡単 に入手することができ、屋根材10の損傷に対して補修材料の準備に手間が掛らず に直ちに補修工事に着手することができる。
【0017】 また、施工された下地材1は、その凹部11が屋根材10のカワラ棒10b と補助材 2とによって凹凸が直交する方向に支承されているため、かなりの強度が具備さ れている。更に、下地材1を固定するビス4は、その凹部11に使用されているた めシート5の張設に支障を生ずることはない。
【0018】 又、施工されたシート5は、凹凸部を有しないため雨水が滞留したりする不具 合は生じない。
【0019】 図5は、本考案に係る屋根補修構造の第2実施例を示すものである。
【0020】 この実施例では、波板スレート葺屋根についてのものを示してある。
【0021】 波板スレート葺屋根の屋根材20は、等間隔の曲面形の凹部20a と凸部20b とが 連続し、全面に凹凸部が形成されている。
【0022】 このような波板スレート葺屋根の屋根材20に対しては、第1実施例と同様の下 地材1,シート5の施工を行うが、屋根材20を固定するため外表面(凸部20b ) より突出しているボルト20c を避けるため、補助材2の背高を屋根材20の凸部20 b よりも高くし、下地材1の凹部11と屋根材20の凸部20b との間に間隙を形成す るようにしてある。又、下地材1,シート5への加圧等により下地材1,シート 5からボルト20c が突抜けるのを防止し、下地材1の凹部11と屋根材20の凸部20 b との離間により支承強度が低下するのを防止するため、ボルト20c に筒形のカ バー筒7を被せ下地材1の凹部11と屋根材20の凸部20b とに当接するようにして ある。さらに、補助材2のコ字形の開放下端を曲面形に屈曲させて屋根材20の凹 部20a に当接するようにしてある。
【0023】 図6は、本考案に係る屋根葺構造の第3実施例を示すものである。
【0024】 この実施例では、折板葺屋根についてのものを示してある。
【0025】 折板葺屋根の屋根材30は、等間隔の山形の凹部30a と凸部30b とが連続し、全 面に凹凸部が形成されている。
【0026】 このような折板葺屋根の屋根材30に対しては、第1、第2実施例と同様の下地 材1,シート5の施工を行うが、補助材2を使用せず下地材1の凹部11を直接的 に屋根材30の凸部30b に固定している。尚、折板葺屋根の屋根材30には凸部30b に掛渡すように補強枠(図示せず)が取付けられている場合があるが、この補強 枠は下地材1の凸部12で被覆することができる。
【0027】 図7は、本考案に係る屋根葺構造の第4実施例を示すものである。
【0028】 この実施例では、ハゼ折板葺屋根についてのものを示してある。
【0029】 ハゼ板折葺屋根の屋根材40は、等間隔の山形の凹部40a と凸部40b とが連続し 、凸部40b 上に凸部40b に沿ってハゼ折部40c が形成され、全面に凹凸部が形成 されている。
【0030】 このようなハゼ折板葺屋根の屋根材40に対しては、第1実施例,第2実施例と 同様の下地材1,シート5の施工を行うが、第3実施例のように補助材2を使用 せず下地材1の凹部11を直接的に屋根材40のハゼ折部40c に固定している。尚、 ハゼ折板葺屋根の屋根材40にはハゼ折部40c に掛渡すように補強枠(図示せず) が取付けられている場合があるが、この補強枠は下地材1の凸部12で被覆するこ とができる。
【0031】
以上のように本考案に係る屋根補修構造は、損傷した屋根材に下地材、シート からなる新規な屋根材を覆い損傷した屋根材を取除かないことから、損傷した屋 根材を工事足場として確保し落下物に対する遮蔽材としても機能させることがで き、損傷した屋根材の取除き期間、費用が不要となり、下地材,シートも既製品 として大量に流通しているものを使用することが出来、材料費が安価となるため 、建家の使用を継続したまま短い工事期間内に安価な工事費用で安全に屋根材の 広範囲の補修を行なうことができる効果がある。
【0032】 更に、下地材,シートは既製品として大量に流通しているものを使用すること ができ補修材料を簡単に入手することが出来るため、迅速に補修工事に着手する ことが出来る効果がある。
【図1】 本考案に係る屋根補修構造の第1実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】 図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】 図2のY−Y線断面図である。
【図4】 図2の施工例を示す分解斜視図である。
【図5】 本考案に係る屋根補修構造の第2実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】 本考案に係る屋根補修構造の第3実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】 本考案に係る屋根補修構造の第4実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
1…下地材 5…シート 10,20,30,40…屋根材
Claims (1)
- 【請求項1】 屋根を葺いた屋根材の外表面に凹凸部
が形成された屋根葺構造において、屋根材の全面に角波
板を下地材として固定し、下地材の上にその凸部に沿っ
て平板状に少なくとも防水性を有するシートを張設する
ことを特徴とする屋根補修構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6323591U JPH0514359U (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 屋根補修構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6323591U JPH0514359U (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 屋根補修構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0514359U true JPH0514359U (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=13223356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6323591U Pending JPH0514359U (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 屋根補修構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0514359U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084607A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Hayakawa Rubber Co Ltd | 金属葺き屋根の改修方法及び改修具 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58131260A (ja) * | 1983-01-17 | 1983-08-05 | 筒中シート防水株式会社 | 金属板ぶき屋根の改造方法 |
JPS5921857A (ja) * | 1982-07-28 | 1984-02-03 | 積水化学工業株式会社 | 瓦棒屋根の葺替え工法 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP6323591U patent/JPH0514359U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5921857A (ja) * | 1982-07-28 | 1984-02-03 | 積水化学工業株式会社 | 瓦棒屋根の葺替え工法 |
JPS58131260A (ja) * | 1983-01-17 | 1983-08-05 | 筒中シート防水株式会社 | 金属板ぶき屋根の改造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084607A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Hayakawa Rubber Co Ltd | 金属葺き屋根の改修方法及び改修具 |
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