JPH0513750B2 - - Google Patents
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- JPH0513750B2 JPH0513750B2 JP62236638A JP23663887A JPH0513750B2 JP H0513750 B2 JPH0513750 B2 JP H0513750B2 JP 62236638 A JP62236638 A JP 62236638A JP 23663887 A JP23663887 A JP 23663887A JP H0513750 B2 JPH0513750 B2 JP H0513750B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- runner
- mold
- biscuit
- cavity
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はダイカストマシン等の金属の鋳造を行
なうための射出成形装置に係り、特に押湯装置が
改良された射出成形装置に関するものである。
なうための射出成形装置に係り、特に押湯装置が
改良された射出成形装置に関するものである。
[従来の技術]
ダイカストマシン等の射出成形装置において
は、金属溶湯は鋳込み装置から金型装置のビスケ
ツト部及びランナ部を経てキヤビテイに充填さ
れ、ここにおいて凝固して成形品とされる。
は、金属溶湯は鋳込み装置から金型装置のビスケ
ツト部及びランナ部を経てキヤビテイに充填さ
れ、ここにおいて凝固して成形品とされる。
ところで、この成形品が耐圧品等のように内部
の鋳巣を嫌うものである場合には、この鋳巣を押
し潰してなくすために、溶湯の充填完了後にキヤ
ビテイ部を直接押し棒で押して押湯効果を与える
か、射出プラジヤチツプをアウタチツプとインナ
チツプの二重構造にして押湯効果を与えるように
している。
の鋳巣を嫌うものである場合には、この鋳巣を押
し潰してなくすために、溶湯の充填完了後にキヤ
ビテイ部を直接押し棒で押して押湯効果を与える
か、射出プラジヤチツプをアウタチツプとインナ
チツプの二重構造にして押湯効果を与えるように
している。
[発明が解決しようとする問題点]
キヤビテイ部を直接押し棒で押す場合には、溶
湯の充填完了後の早い時期に押すと、キヤビテイ
内の溶湯が今だ固まつていない状態にあるところ
から、押し棒を押し込んだ容積分だけ射出プラン
ジヤが押し戻されてしまい、押湯効果を与えるこ
とができない。一方、キヤビテイ部を直接押す場
合において押す時期が遅すぎた場合には、溶湯が
凝固しており、相当な力をかけても押し棒を押し
込むことができないか、押し込むことができたと
しても成形品にクラツクを発生させて不良品を作
つてしまう。
湯の充填完了後の早い時期に押すと、キヤビテイ
内の溶湯が今だ固まつていない状態にあるところ
から、押し棒を押し込んだ容積分だけ射出プラン
ジヤが押し戻されてしまい、押湯効果を与えるこ
とができない。一方、キヤビテイ部を直接押す場
合において押す時期が遅すぎた場合には、溶湯が
凝固しており、相当な力をかけても押し棒を押し
込むことができないか、押し込むことができたと
しても成形品にクラツクを発生させて不良品を作
つてしまう。
また、キヤビテイ部を直接押す場合には、鋳造
の立ち上りの金型が比較的冷たい状態にある時
と、ある程度の回数、連続的に鋳造することによ
り金型が比較的高い温度となつている状態とで
は、押し棒の前進を開始させるタイミングを変え
なければならない。このようなことから、キヤビ
テイ部を直接に押し棒で押す射出成形機において
は、操作が極めて煩雑で、良好な成形品を安定し
て製造することが容易ではなかつた。
の立ち上りの金型が比較的冷たい状態にある時
と、ある程度の回数、連続的に鋳造することによ
り金型が比較的高い温度となつている状態とで
は、押し棒の前進を開始させるタイミングを変え
なければならない。このようなことから、キヤビ
テイ部を直接に押し棒で押す射出成形機において
は、操作が極めて煩雑で、良好な成形品を安定し
て製造することが容易ではなかつた。
さらに、キヤビテイ部を押し棒で直接に押す射
出成形機にあつては、製品部分を押し棒で押すも
のであるところから、得られた製品について必要
以上の機械加工を施さなければならなかつた。
出成形機にあつては、製品部分を押し棒で押すも
のであるところから、得られた製品について必要
以上の機械加工を施さなければならなかつた。
プランジヤチツプをインナチツプとアウタチツ
プとの二重構造にすることにより押湯効果を与え
るようにした射出成形機にあつては、溶湯充填完
了後、早い時期にインナチツプを突出させると溶
湯が適当に固まつていないために、インナチツプ
が前進した容積分だけアウタチツプが後退し、押
湯効果を与えることができない。また、インナチ
ツプはアウタチツプの内周を揺動するものである
ところから、焼き付き防止のためにプラツジヤチ
ツプを十分に冷却しなければならない。そのた
め、冷却部を確保するために、プランジヤチツプ
径が必要以上に大きくなり、射出シリンダ径もそ
れだけ大きなものにせねばならず装置構成コスト
がいたずらに高いものとなつていた。
プとの二重構造にすることにより押湯効果を与え
るようにした射出成形機にあつては、溶湯充填完
了後、早い時期にインナチツプを突出させると溶
湯が適当に固まつていないために、インナチツプ
が前進した容積分だけアウタチツプが後退し、押
湯効果を与えることができない。また、インナチ
ツプはアウタチツプの内周を揺動するものである
ところから、焼き付き防止のためにプラツジヤチ
ツプを十分に冷却しなければならない。そのた
め、冷却部を確保するために、プランジヤチツプ
径が必要以上に大きくなり、射出シリンダ径もそ
れだけ大きなものにせねばならず装置構成コスト
がいたずらに高いものとなつていた。
[問題点を解決するための手段]
本発明の射出成形装置は、溶湯受入口としての
ビスケツト部が金型外面部に設けられ、ランナ部
を介して該ビスケツト部が金型内部のキヤビテイ
に連通されている金型装置と、該ビスケツト部に
設けた溶湯供給用の鋳込装置と、該キヤビテイ内
の溶湯に押湯効果を与える押湯棒とを有する射出
成形装置において、上記ランナ部のビスケツト部
側の面の一部とビスケツト部との間に連通口を形
成し、該押湯棒が、連通口の開口部に被さるよう
な状態で該ランナ部の中に突出するように、しか
も、該連通口のランナ部側の開口部および該ラン
ナ部の連通口が開口している面と、該押湯棒との
間に、0.5〜5mmの間〓が形成されるように設け
られたことを特徴とするものである。
ビスケツト部が金型外面部に設けられ、ランナ部
を介して該ビスケツト部が金型内部のキヤビテイ
に連通されている金型装置と、該ビスケツト部に
設けた溶湯供給用の鋳込装置と、該キヤビテイ内
の溶湯に押湯効果を与える押湯棒とを有する射出
成形装置において、上記ランナ部のビスケツト部
側の面の一部とビスケツト部との間に連通口を形
成し、該押湯棒が、連通口の開口部に被さるよう
な状態で該ランナ部の中に突出するように、しか
も、該連通口のランナ部側の開口部および該ラン
ナ部の連通口が開口している面と、該押湯棒との
間に、0.5〜5mmの間〓が形成されるように設け
られたことを特徴とするものである。
[作用]
本発明の射出成形装置にあつては、ビスケツト
部及びランナ部からキヤビテイに溶湯を充填す
る。この際、ランナ部のビスケツト部への連通口
には押湯棒が所要の間隙を介して被さるように配
置されている。そのため、この連通口の部分では
溶湯が押湯棒により熱を奪われて急速に凝固し、
溶湯充填完了直後にあつても該連通口は凝固した
金属で塞がれた状態となる。
部及びランナ部からキヤビテイに溶湯を充填す
る。この際、ランナ部のビスケツト部への連通口
には押湯棒が所要の間隙を介して被さるように配
置されている。そのため、この連通口の部分では
溶湯が押湯棒により熱を奪われて急速に凝固し、
溶湯充填完了直後にあつても該連通口は凝固した
金属で塞がれた状態となる。
そのため、溶湯充填完了後に押湯棒を前進する
と、ランナ部の溶湯がビスケツト側に逃げること
がなく、キヤビテイへ押湯効果を十分に与えるこ
とができる。
と、ランナ部の溶湯がビスケツト側に逃げること
がなく、キヤビテイへ押湯効果を十分に与えるこ
とができる。
[実施例]
以下図面を参照して本発明の実施例について詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図は本発明の実施例に係る射出成形装置の
縦断面図、第2図は同要部の拡大図である。
縦断面図、第2図は同要部の拡大図である。
この射出成形装置は金型装置10と鋳込み装置
12とから主として構成されている。金型装置1
0は、固定盤14に保持された固定金型16と、
可動盤18に保持された可動金型20を備えてい
る。固定盤14にはナツト22を介してコラム2
4が連結されており、可動盤18は図示しないト
グル機構によつて該コラム24に沿つて固定盤1
4に対して接近及び離反する方向に移動自在とさ
れている。
12とから主として構成されている。金型装置1
0は、固定盤14に保持された固定金型16と、
可動盤18に保持された可動金型20を備えてい
る。固定盤14にはナツト22を介してコラム2
4が連結されており、可動盤18は図示しないト
グル機構によつて該コラム24に沿つて固定盤1
4に対して接近及び離反する方向に移動自在とさ
れている。
固定金型16と可動金型20との合せ面にはキ
ヤビテイ26、ランナ部28、ビスケツト部30
が設けられている。
ヤビテイ26、ランナ部28、ビスケツト部30
が設けられている。
固定金型16にはシリンダ孔34が設けられて
おり、ピストン38が内装されている。該ピスト
ン38にはピストンロツド40を介して押湯棒4
2が連結されており、該押湯棒42はランナ部2
8内に突出可能とされている。押湯棒42は、そ
れが突出した状態にあつても後退した状態にあつ
ても、ランナ部28のビスケツト部30への連通
口43に被さるように、かつ該連通口43と押湯
棒42の間に0.5〜5mmの間隙dが形成されるよ
うに設置されている。
おり、ピストン38が内装されている。該ピスト
ン38にはピストンロツド40を介して押湯棒4
2が連結されており、該押湯棒42はランナ部2
8内に突出可能とされている。押湯棒42は、そ
れが突出した状態にあつても後退した状態にあつ
ても、ランナ部28のビスケツト部30への連通
口43に被さるように、かつ該連通口43と押湯
棒42の間に0.5〜5mmの間隙dが形成されるよ
うに設置されている。
金型装置10はマシンベース44上に設置され
ており、マシンベース44はグランベース46に
凹設されたピツト48を跨ぐように設置されてい
る。
ており、マシンベース44はグランベース46に
凹設されたピツト48を跨ぐように設置されてい
る。
前記鋳込み装置12は該ピツト48内に設置さ
れている。鋳込み装置12は、下段側から順次射
出シリンダ50、ブロツク52、スリーブ54が
設置された構成となつている。射出シリンダ50
はピツト48の底面に固設された受座56にピン
58を介して支持され、該ピン58を回動中心と
して上端側が傾動可能とされている。射出シリン
ダ50内にはピストン60が設置され、該ピスト
ン60には上方に向つて延びるロツド62が連結
されている。
れている。鋳込み装置12は、下段側から順次射
出シリンダ50、ブロツク52、スリーブ54が
設置された構成となつている。射出シリンダ50
はピツト48の底面に固設された受座56にピン
58を介して支持され、該ピン58を回動中心と
して上端側が傾動可能とされている。射出シリン
ダ50内にはピストン60が設置され、該ピスト
ン60には上方に向つて延びるロツド62が連結
されている。
ブロツク52には上下方向に延びるシリンダ孔
64が設けられており、該シリンダ孔64内には
ドツキングラム66が挿入され、該ドツキングラ
ム66の下端は射出シリンダ50の上面に形成さ
れたフランジ68に固着されている。
64が設けられており、該シリンダ孔64内には
ドツキングラム66が挿入され、該ドツキングラ
ム66の下端は射出シリンダ50の上面に形成さ
れたフランジ68に固着されている。
スリーブ54は連結部材68を介して該ブロツ
ク52の上側に連結されており、その上端は前記
金型装置10のビスケツト部30の下端に挿入可
能とされている。該スリーブ54内にはプランジ
ヤチツプ70が揺動自在に設置されており、該プ
ランジヤチツプ70を保持するプランジヤ72
は、その下端がカツプリング73を介して前記ロ
ツド62の上端に連結されている。
ク52の上側に連結されており、その上端は前記
金型装置10のビスケツト部30の下端に挿入可
能とされている。該スリーブ54内にはプランジ
ヤチツプ70が揺動自在に設置されており、該プ
ランジヤチツプ70を保持するプランジヤ72
は、その下端がカツプリング73を介して前記ロ
ツド62の上端に連結されている。
ピツト48の側面壁には傾転シリンダ74が受
座76及びピン78を介して傾動自在に枢支され
ており、該傾転シリンダのピストン80に連結さ
れているロツド82は、その先端が継手84及び
ピン86を介して射出シリンダ50のフランジ6
8の側面に枢着されている。
座76及びピン78を介して傾動自在に枢支され
ており、該傾転シリンダのピストン80に連結さ
れているロツド82は、その先端が継手84及び
ピン86を介して射出シリンダ50のフランジ6
8の側面に枢着されている。
このように構成された射出成形装置の作動につ
いて次に説明する。
いて次に説明する。
シリンダ孔64内に供給される油圧を解放する
ことによりブロツク52は降下し、シリンダ50
上に着座した状態となる。また、射出シリンダ5
0のヘツドエンド側に供給される油圧を解放する
ことによりピストン60が下降限まで降下し、プ
ランジヤチツプ70も下降限まで降下した状態と
なる。この状態で傾転シリンダ74のロツド82
を突出させると、鋳込み装置12が全体として傾
動する。そこで、スリーブ54内に金属溶湯を注
ぎ込む。
ことによりブロツク52は降下し、シリンダ50
上に着座した状態となる。また、射出シリンダ5
0のヘツドエンド側に供給される油圧を解放する
ことによりピストン60が下降限まで降下し、プ
ランジヤチツプ70も下降限まで降下した状態と
なる。この状態で傾転シリンダ74のロツド82
を突出させると、鋳込み装置12が全体として傾
動する。そこで、スリーブ54内に金属溶湯を注
ぎ込む。
しかる後、傾転シリンダ74のロツド82を後
退させ、鋳込み装置12を鉛直姿勢とする。次い
でブロツク52のシリンダ孔64内に油圧を導入
し、ドツキングラム66を突出させる。これによ
りブロツク52が上昇し、スリーブ54が金型装
置10のビスケツト部30に挿入される。
退させ、鋳込み装置12を鉛直姿勢とする。次い
でブロツク52のシリンダ孔64内に油圧を導入
し、ドツキングラム66を突出させる。これによ
りブロツク52が上昇し、スリーブ54が金型装
置10のビスケツト部30に挿入される。
そこで、射出シリンダ50のヘツドエンド側の
室に油圧を導入し、ピストン60を押し上げる。
これによりプランジヤチツプ70が上昇し、スリ
ーブ54内に溜められていた金属溶湯がビスケツ
ト部30、ランナ部28を経てキヤビテイ26内
に導入される。
室に油圧を導入し、ピストン60を押し上げる。
これによりプランジヤチツプ70が上昇し、スリ
ーブ54内に溜められていた金属溶湯がビスケツ
ト部30、ランナ部28を経てキヤビテイ26内
に導入される。
キヤビテイ26内に溶湯が完全に充填された
後、シリンダ孔34のヘツドエンド側の室に油圧
を導入してピストン38及びこれに連結されてい
る押湯棒42を前進させる。しかして、ランナ部
28のビスケツト部30への連通口43には、押
湯棒42が所要の間隙dを介して被さるように配
置されている。そのため、この連通口43の部分
では溶湯が押湯棒42に奪熱されて急速に凝固
し、溶湯充填完了直後にあつても該連通口43は
凝固した金属で塞がれた状態となる。
後、シリンダ孔34のヘツドエンド側の室に油圧
を導入してピストン38及びこれに連結されてい
る押湯棒42を前進させる。しかして、ランナ部
28のビスケツト部30への連通口43には、押
湯棒42が所要の間隙dを介して被さるように配
置されている。そのため、この連通口43の部分
では溶湯が押湯棒42に奪熱されて急速に凝固
し、溶湯充填完了直後にあつても該連通口43は
凝固した金属で塞がれた状態となる。
そのため、溶湯充填完了後に押湯棒を前進する
と、ランナ部28内の溶湯は、その退路が押湯棒
42によつて塞がれた状態となつているので、押
湯棒42から受ける圧力は全てキヤビテイ26内
に伝達され、確実な押湯効果を与えることができ
る。
と、ランナ部28内の溶湯は、その退路が押湯棒
42によつて塞がれた状態となつているので、押
湯棒42から受ける圧力は全てキヤビテイ26内
に伝達され、確実な押湯効果を与えることができ
る。
キヤビテイ26内の溶湯の凝固が終了した後
は、可動盤18を後退させ型開きを行ない、例え
ば可動金型20に設けられている製品押出装置
(図示せず)により製品を押し出す。
は、可動盤18を後退させ型開きを行ない、例え
ば可動金型20に設けられている製品押出装置
(図示せず)により製品を押し出す。
なお、この型開きに先立つて、ピストン60、
ブロツク52等は下降限まで降下されており、次
回の鋳造操作の待機状態に置かれている。
ブロツク52等は下降限まで降下されており、次
回の鋳造操作の待機状態に置かれている。
なお、本発明において上記間隙dが5mmよりも
大きい場合には、連通口43から押湯棒42が過
度に離反することになり、連通口43付近の溶湯
がそれ程急速には凝固しない。そのため、押湯棒
42をランナ部28に押し込んでも該ランナ部2
8内の溶湯が連通口43からビスケツト部30側
に逃げてしまい、押湯効果が低くなる。
大きい場合には、連通口43から押湯棒42が過
度に離反することになり、連通口43付近の溶湯
がそれ程急速には凝固しない。そのため、押湯棒
42をランナ部28に押し込んでも該ランナ部2
8内の溶湯が連通口43からビスケツト部30側
に逃げてしまい、押湯効果が低くなる。
一方、上記間隙dが0.5mmより小さいと、ビス
ケツト部30からランナ部28へ流れる溶湯の流
通抵抗が過大になり、溶湯の円滑な充填に支障が
生ずるおそれがあるほか、凝固した製品を押し出
すのに不都合が生じる。即ち、金型内で凝固した
製品は、型開き後、例えば可動金型20に設けら
れている製品押出装置(図示略)によつてキヤビ
テイ部26内の凝固体が押されることにより金型
から押し出されるのであるが、この際上記間隙d
が0.5mmよりも小さいと、キヤビテイ部26内及
びランナ部28内の凝固体とビスケツト部30内
の凝固体とが分離してしまい、ビスケツト部30
内の凝固体は押し出されなくなつてしまうのであ
る。そのため、上記間隙dが0.5mmよりも小さい
場合には、ビスケツト部30から凝固体を押し出
すために別の押出装置を付設せねばならなくな
り、装置構成コストが徒に高いものとなる。ま
た、別々凝固体を取り出すところから二重手間と
なる。
ケツト部30からランナ部28へ流れる溶湯の流
通抵抗が過大になり、溶湯の円滑な充填に支障が
生ずるおそれがあるほか、凝固した製品を押し出
すのに不都合が生じる。即ち、金型内で凝固した
製品は、型開き後、例えば可動金型20に設けら
れている製品押出装置(図示略)によつてキヤビ
テイ部26内の凝固体が押されることにより金型
から押し出されるのであるが、この際上記間隙d
が0.5mmよりも小さいと、キヤビテイ部26内及
びランナ部28内の凝固体とビスケツト部30内
の凝固体とが分離してしまい、ビスケツト部30
内の凝固体は押し出されなくなつてしまうのであ
る。そのため、上記間隙dが0.5mmよりも小さい
場合には、ビスケツト部30から凝固体を押し出
すために別の押出装置を付設せねばならなくな
り、装置構成コストが徒に高いものとなる。ま
た、別々凝固体を取り出すところから二重手間と
なる。
上記実施例では横型締め式の金型が示され、か
つ縦鋳込み型の鋳込み装置が示されているが、本
発明はその他の各種形式の金型及び鋳込み装置を
有する射出成形装置についても適用できることは
明らかである。
つ縦鋳込み型の鋳込み装置が示されているが、本
発明はその他の各種形式の金型及び鋳込み装置を
有する射出成形装置についても適用できることは
明らかである。
[効果]
以上の通り、本発明の射出成形装置はランナの
溶湯退路を塞いで溶湯が逃げないようにして押湯
をかけるので、金型内の溶湯の状態の如何にかか
わらず確実に押湯効果を与えることができる。ま
た、本発明にあつては、非製品部を押し棒により
押すので、製品部に傷が付かない。更に、射出シ
リンダ等の鋳込み装置は、押湯効果を与えること
が不要のものであつてキヤビテイへの充填専用の
ものとなるので、小さな鋳込み圧力のもので済
み、装置構成コストも安価なものとなる。
溶湯退路を塞いで溶湯が逃げないようにして押湯
をかけるので、金型内の溶湯の状態の如何にかか
わらず確実に押湯効果を与えることができる。ま
た、本発明にあつては、非製品部を押し棒により
押すので、製品部に傷が付かない。更に、射出シ
リンダ等の鋳込み装置は、押湯効果を与えること
が不要のものであつてキヤビテイへの充填専用の
ものとなるので、小さな鋳込み圧力のもので済
み、装置構成コストも安価なものとなる。
本発明においては、キヤビテイ内及びランナ部
内の凝固体とビスケツト部内の凝固体とが分離せ
ず一体となつているため、凝固体の取り出しが容
易であり、凝固体の取出装置も1セツトで足り
る。
内の凝固体とビスケツト部内の凝固体とが分離せ
ず一体となつているため、凝固体の取り出しが容
易であり、凝固体の取出装置も1セツトで足り
る。
第1図は本発明の実施例に係る射出成形装置の
縦断面図、第2図は同要部拡大図である。 10……金型装置、12……鋳込み装置、14
……固定盤、16……固定金型、18……可動
盤、20……可動金型、26……キヤビテイ、2
8……ランナ部、30……ビスケツト部、42…
…押湯棒、43……連通口、50……射出シリン
ダ、70……プランジヤチツプ。
縦断面図、第2図は同要部拡大図である。 10……金型装置、12……鋳込み装置、14
……固定盤、16……固定金型、18……可動
盤、20……可動金型、26……キヤビテイ、2
8……ランナ部、30……ビスケツト部、42…
…押湯棒、43……連通口、50……射出シリン
ダ、70……プランジヤチツプ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶湯受入口としてのビスケツト部が金型外面
部に設けられ、ランナ部を介して該ビスケツト部
が金型内部のキヤビテイに連通されている金型装
置と、 該ビスケツト部に設けた溶湯供給用の鋳込装置
と、 該キヤビテイ内の溶湯に押湯効果を与える押湯
棒とを有する射出成形装置において、 上記ランナ部のビスケツト部側の面の一部とビ
スケツト部との間に連通口を形成し、 該押湯棒が、連通口の開口部に被さるような状
態で該ランナ部の中に突出するように、しかも、
該連通口のランナ部側の開口部および該ランナ部
の連通口が開口している面と、該押湯棒との間
に、0.5〜5mmの間〓が形成されるように設けら
れたことを特徴とする射出成形装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23663887A JPS6478664A (en) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | Injection molding machine |
DE3831938A DE3831938A1 (de) | 1987-09-21 | 1988-09-20 | Giessvorrichtung |
US07/247,129 US4860818A (en) | 1987-09-21 | 1988-09-20 | Die casting apparatus |
KR1019880012227A KR910006944B1 (ko) | 1987-09-21 | 1988-09-21 | 주조장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23663887A JPS6478664A (en) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | Injection molding machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6478664A JPS6478664A (en) | 1989-03-24 |
JPH0513750B2 true JPH0513750B2 (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=17003590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23663887A Granted JPS6478664A (en) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | Injection molding machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6478664A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7090254B1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-06-24 | 株式会社ダイレクト21 | ダイカスト製造方法及び装置 |
WO2022145109A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 株式会社ダイレクト21 | ダイカスト製造方法及び装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS591058A (ja) * | 1982-06-24 | 1984-01-06 | Fuso Light Alloys Co Ltd | ダイカスト法 |
-
1987
- 1987-09-21 JP JP23663887A patent/JPS6478664A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS591058A (ja) * | 1982-06-24 | 1984-01-06 | Fuso Light Alloys Co Ltd | ダイカスト法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6478664A (en) | 1989-03-24 |
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