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JPH05133439A - 液体粘性ダンパー機構 - Google Patents

液体粘性ダンパー機構

Info

Publication number
JPH05133439A
JPH05133439A JP29295491A JP29295491A JPH05133439A JP H05133439 A JPH05133439 A JP H05133439A JP 29295491 A JP29295491 A JP 29295491A JP 29295491 A JP29295491 A JP 29295491A JP H05133439 A JPH05133439 A JP H05133439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
slider
liquid chamber
damper mechanism
side member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29295491A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Higashichi
光男 東地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Daikin Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Manufacturing Co Ltd filed Critical Daikin Manufacturing Co Ltd
Priority to JP29295491A priority Critical patent/JPH05133439A/ja
Priority to US07/938,863 priority patent/US5355747A/en
Priority to DE4244933A priority patent/DE4244933C2/de
Priority to DE4244935A priority patent/DE4244935C2/de
Priority to DE4229638A priority patent/DE4229638C2/de
Publication of JPH05133439A publication Critical patent/JPH05133439A/ja
Priority to US08/246,955 priority patent/US5511446A/en
Priority to US08/580,428 priority patent/US5687618A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性ダンパー機構において、捩じり角にかか
わらず作動角度に応じたヒステリシストルクを発生さ
せ、かつ信頼性を向上する。 【構成】 液体粘性ダンパー機構4は、内部に液体が収
納され、入力側部材とともに回転しかつ出力側部材の一
部が内部に挿入される液体室ハウジング18と、いる。
液体室ハウジング18内の所定の角度範囲で移動可能に
配置され、それぞれ液体室ハウジング18の内周壁及び
側壁に摺接する外周壁及び側壁を有し箱状に形成された
スライダー30と、スライダー30と出力側部材の一部
との間に形成された第1チョーク部と、液体室ハウジン
グと出力側部材との間に形成され、第1チョーク部より
狭い隙間を有する第2チョーク部とを備え、スライダー
の表面には、外周壁から側壁にかけて潤滑溝が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパー機構、特に、
入力側部材と出力側部材との間に配置され、液体の粘性
を利用して両部材間の捩じり振動を吸収する液体粘性ダ
ンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車用エンジンに用いられる
ダンパー機構として、液体粘性ダンパー機構が知られて
いる。この液体粘性ダンパー機構は、一般に、液体の粘
性力によりエンジン側からの捩じり振動を吸収するため
のものであって、エンジン側クランク軸に連結されるド
ライブプレートと、トランスミッション側のドライブ軸
にクラッチを介して連結されるドリブンプレートと、両
プレート間に配置され液体室を備えた液体粘性ダンパー
機構とから構成されている。
【0003】従来の液体粘性ダンパー機構の一例を図9
に示す。図において、リング状のドライブプレート60
は、その一部に半径方向内方に突出する突起66を有し
ている。一方、ドリブンプレート64は、その外周一部
に切欠き65を有し、この切欠き65内に突起66が嵌
まり込んでいる。突起66先端(下端)と切欠き65と
の間には隙間が形成され、チョーク63となっている。
このチョーク63両側には、液体が注入された液体分室
61,62が形成されている。
【0004】ヒステリシストルクを例えば2段に変化さ
せる場合は、切欠き65の途中に段部67が形成され
る。ここでは、ドリブンプレート64に対してドライブ
プレート60が例えば図9の状態から回転方向R側に角
度θ3、あるいは逆方向に角度θ4だけ捩じれたとき
に、チョーク63の隙間がD1からD2に変化するの
で、図10のようにヒステリシストルクがH3からH4
に増加する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
ドリブンプレート64に対するドライブプレート60の
捩じり角の変化のみに依存してヒステリシストルクが変
化する。このため、捩じり角の大きい範囲では状況に応
じて小さいヒステリシストルクを発生させることはでき
ず、また捩じり角の小さい範囲で状況に応じて大きなヒ
ステリシストルクを発生させることができない。
【0006】本発明の目的は、液体粘性ダンパーにおい
て、捩じり角にかかわらず、小さな作動角の際には小さ
な粘性力を働かせ、大きな作動角の際には大きな粘性力
を働かせ、かつ液体粘性ダンパーの信頼性を向上させる
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液体粘性ダ
ンパー機構は、入力側部材と出力側部材との間に配置さ
れ、液体の粘性を利用して両部材間の捩じり振動を吸収
する機構である。この機構は、液体室ハウジングと、ス
ライダーと、第1チョーク部及び第2チョーク部とを備
えている。
【0008】前記液体室ハウジングは、内部に液体が収
納され、入力側部材とともに回転しかつ出力側部材の一
部が内部に挿入されている。前記スライダーは、液体室
ハウジング内に所定の角度範囲で移動可能に配置され、
それぞれ液体室ハウジングの内周壁及び側壁に摺接する
外周壁及び側壁を有し、箱状に形成されている。前記第
1チョーク部は、スライダーと出力側部材の一部とによ
り形成されている。前記第2チョーク部は、液体室ハウ
ジングと出力側部材とにより形成され、第1チョーク部
より狭い隙間を有している。また、スライダーの表面に
は、外周壁から側壁にかけて潤滑溝が形成されている。
【0009】
【作用】本発明に係る液体粘性ダンパー機構では、出力
側部材に対する入力側部材の捩じり角にかかわらず、液
体室ハウジングに挿入された出力側部材の一部とスライ
ダーとの位置関係によってヒステリシストルクが変化す
る。すなわち、ここでは、燃焼変動のような小さい作動
角に対しては第1チョーク部による小さな粘性力が働い
てヒステリシストルクが小さくなり、車体の振動時のよ
うな大きな作動角に対しては第2チョーク部による大き
な粘性力が働いてヒステリシストルクが大きくなる。し
たがって、燃焼変動や車体振動のように異なる変動に対
して効果的な振動吸収が行える。
【0010】またスライダーの表面には外周壁から側壁
にかけて潤滑溝が形成されているので、遠心力により液
体室ハウジングの外周側に移動した液体が、スライダー
の外周壁表面から側壁表面に移動する。そのため、スラ
イダーと液体室ハウジングとの間に液体が供給されて潤
滑性が向上し、スライダーの耐久性が向上する。その結
果、液体粘性ダンパー機構の信頼性が向上する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例としての液体粘性
ダンパー機構が採用されたフライホイール組立体を示し
ている。このフライホイール組立体は、第1フライホイ
ール1と、第1フライホイール1に軸受2を介して回転
自在に支持された第2フライホイール3と、第1フライ
ホイール1と第2フライホイール3との間に配置された
液体粘性ダンパー機構4(以下、単にダンパー機構4と
記す)とを有している。第1フライホイール1はエンジ
ンのクランク軸の軸端に固定されるようになっており、
また第2フライホイール3にはクラッチ5が装着される
ようになっている。
【0012】第1フライホイール1は概ね円盤状の部材
であり、ダンパー機構4を収容するための凹部を有して
いる。中心部にはボス部1aを有しており、このボス部
1aの外周に軸受2が装着される。軸受2は、ボス部1
a端面にリベット6によって固定されたプレート7によ
り固定されている。なお、ボス部1aには、フライホイ
ール組立体をクランク軸に固定するためのボルトが貫通
する孔1bが形成されている。また、第1フライホイー
ル1の第2フライホイール3側端面には、第1フライホ
イール1内にダンパー機構4を装着するためのストッパ
ープレート8及びサブプレート9が配置されており、こ
れらのプレート8,9はリベット10により第1フライ
ホイール1の外周部に固定されている。
【0013】第2フライホイール3は、概ね円盤状の部
材であり、中心部にボス部3aを有している。ボス部3
aは第1フライホイール1側に突出しており、その内周
部に軸受2が装着されている。軸受2は潤滑剤密封型と
なっており、またボス部3aとの間には、クラッチ5側
からの熱を遮断するための断熱部材11が配置されてい
る。断熱部材11は、軸受2の外輪にのみ接触し、内輪
には当接していない。ボス部3aにおいて、第1フライ
ホイール1側先端の外周部には、図2に示すように、ダ
ンパー機構4の出力部が連結される波型外歯12が形成
されている。また、ボス部3aの基部には、ボス部3a
とストッパープレート8内周部との間でダンパー機構4
内の液体をシールするためのシール部材13が配置され
ている。また、第2フライホイール3のクラッチ側の端
面は、クラッチディスクの摩擦部材が圧接する摩擦面3
bとなっている。
【0014】次にダンパー機構4について説明する。ダ
ンパー機構4は主に、対向配置された1対のドライブプ
レート14と、1対のドライブプレート14内に配置さ
れた1対のドリブンプレート15と、両プレート14,
15を弾性的に連結するトーションスプリング16と、
液体室ハウジング18とから構成されている。
【0015】ドライブプレート14はリング状の部材で
あり、図2に示すように、所定の角度間隔で半径方向内
方に突出する突出部19を有している。隣接する突出部
19の間は、トーションスプリング16を収容するため
のスペースとなっている。ドライブプレート14には複
数の孔20が形成されている。孔20には、固定ピン2
1が挿入され、図1に示すように、1対のドライブプレ
ート14と、ストッパープレート8と、1対のドライブ
プレート14内に配置された液体室ハウジング18の堰
部(後述)とが固定されるようになっている。
【0016】ドリブンプレート15はリング状の部材で
あり、図2に示すように、その内周端に波型内歯22を
有している。この波型内歯22は第2フライホイール3
に形成された波型外歯12に噛み合っており、これによ
ってドリブンプレート15が第2フライホイール3と一
体的に回転し得る。また、ドリブンプレート15には、
回転方向の間隔を隔てて複数の窓孔23が形成されてい
る。この窓孔23は、ドライブプレート14の隣接する
突出部19間のスペースに対応しており、これらによっ
て形成されるスペース内にトーションスプリング16が
収容される。図2に示すように、トーションスプリング
16は、スプリングシート24を介して窓孔23の円周
方向両端面に当接している。ただし、ダンパー機構自由
状態においては、図2のように、トーションスプリング
16の内周端部のみが窓孔23の両端面に当接してい
る。すなわち、トーションスプリング16は偏当たり状
態で窓孔23内に収納されている。
【0017】また、ドリブンプレート15の外周部に
は、窓孔23の形成されていない部分に対応して、半径
方向外方に突出する複数の突起27が形成されている。
ドリブンプレート15の半径方向外方側には、1対のド
ライブプレート14によって挟持された環状の液体室ハ
ウジング18が配置されている。液体室ハウジング18
は、図2に示すように円周方向の間隔を隔てて複数の堰
部25を有している。堰部25には孔25aが形成され
ており、孔25a内に固定ピン21が挿入されている。
【0018】液体室ハウジング18は、図3に示すよう
に、左右方向(軸方向)に2分割され得るとともに、円
周方向に5分割される。すなわち、液体室ハウジング1
8は、合計10枚の円弧型ハウジング部材18aから構
成されている。各ハウジング部材18aの円周方向両端
部には、それぞれ堰部25を形成するためのダム部分2
5cが形成されている。隣接する1対のハウジング部材
18aの対応するダム部分25cを重合わせ、固定ピン
21で結合することにより、液体室ハウジング18は環
状に組み立てられ、かつドライブプレート14に連結さ
れている。
【0019】液体室ハウジング18の半径方向内方端部
には1対の環状突起26(図3)が形成されており、そ
の環状突起26がドリブンプレート15に形成された環
状溝15aに嵌合することにより液体室をシールしてい
る。図4に示すように、スライダー30は内方側が開口
する箱状に形成され、ドリブンプレート15の突起27
を内部に収容するように液体室ハウジング18内に配置
されている。スライダー30は樹脂製であり、半径方向
外方の外周壁32は液体室ハウジング18の内周側壁面
に沿う円弧形に形成されている。スライダー30の円周
方向両端部の半径方向内方側部分には、それぞれ1対の
脚部31が形成され、脚部31間が液体流通用開口部3
2となっている。脚部31はドリブンプレート15の外
周端縁に摺動可能に当接している。図5に示すように、
スライダー30の外周壁32及び円周方向に延びる両側
壁33は、液体室ハウジング18の内壁に摺動可能に当
接している。そして、スライダー30の外周壁32表面
には、液体溜まり34が形成されている。両側壁33に
は、円周方向に延びる溝35が形成されている。液体溜
まり34及び溝35は連絡溝36により連結されてい
る。
【0020】また、スライダー30の円周方向両側壁は
ストッパー部37となっており、このストッパー部37
は、機関停止時において突起27に対し例えば角度θ
1,θ2ずつ円周方向に間隔を隔てている(図2参
照)。突起27は、スライダー30内の液体室を回転方
向前方の第1小分室38と回転方向後方の第2小分室3
9に区画するとともに、スライダー30の内面との間に
両分室38,39を連通するサブチョークS1を形成し
ている。
【0021】堰部25の半径方向内周端縁とドリブンプ
レート15の外方端縁との間には、隣り合う分室40,
41を連通する主チョークS2が形成されている。主チ
ョークS2の間隔はサブチョークS1の間隔よりも小さ
くなっている。すなわち、サブチョークS1の流通断面
積は主チョークS2の流通断面積よりも大きい。液体室
ハウジング18の軸方向両側に液体補給用切欠き42が
形成されている。液体補給切欠き42は、隣接する主チ
ョークS2間の円周方向ほぼ中央部に形成されており、
液体室ハウジング18の半径方向内方部分において、軸
心線側に向かい開く形状となっている。
【0022】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。運転中に捩じりトルクが発生すると、ドリブンプレ
ート15に対してドライブプレート14が回転方向前方
あるいは回転方向後方に捩じれる。このとき、小さい捩
じり角の範囲では、トーションスプリング16が偏当た
り圧縮されるので、この液体粘性ダンパー機構は小さい
捩じり剛性を示す。捩じり角が大きくなると、トーショ
ンスプリング16が全当たり圧縮されるので、このダン
パー機構は大きな捩じり剛性を示す。
【0023】捩じりトルクが発生したときの液体の移動
によるヒステリシスの発生について説明する。図2のよ
うに突起27がスライダー30のストッパー部37に当
接していない状態において、ドリブンプレート15に対
してドライブプレート14がたとえば回転方向R側に捩
じれたとする。この場合には、スライダー30も同様に
回転方向R側へと移動する。これにより、第2小分室3
9が圧縮されて小さくなると同時に、第1小分室38が
拡大されて大きくなる。この結果、液体は、主としてサ
ブチョークS1を通って第2小分室39から第1小分室
38に流れる。ここでは、第2小分室39から第1小分
室38に流れる液体の流路の断面積が大きいので、流路
抵抗が小さい。したがって、ここでは、小さなヒステリ
シストルクH1(図8)が発生する。
【0024】以上のようにスライダー30が移動する際
に、スライダー30の外周壁32及び両側壁33は液体
室ハウジング18の内壁に摺動する。このとき、液体溜
まり34内の液体が溝35に供給され、両側壁33と液
体室ハウジング18の内壁との潤滑性が向上する。その
結果、スライダー30が内壁に溶着したり、スライダー
30が磨耗するといった不具合が生じにくくなり、ダン
パー機構4の耐久性が向上する。また、液体室ハウジン
グ18内では、液体は遠心力により半径方向外周側に移
動しているため、液体溜まり34には常に液体が供給さ
れる。
【0025】捩じり角が大きくなって突起27に回転方
向後側のストッパー部37が当接すると、サブチョーク
S1はスライダー開口部32が閉じた状態となるととも
に、スライダー30は突起27により固定された状態と
なる。したがって、ドリブンプレート15及びスライダ
ー30に対して、ドライブプレート14が回転方向Rの
前方に移動する。この結果、第2大分室41の液体が、
主チョークS2を通って回転方向後方の第1大分室40
に流れ、また、スライダー30の外周側面と第1フライ
ホイール1との間の隙間等を通って前方の第1大分室4
0に流れる。ここでは、主チョークS2の流路断面積が
小さいので、高流体抵抗が発生し、大きなヒステリシス
トルクH2(図8)が発生する。
【0026】なお、上述の動作中において、液体室ハウ
ジング18内の液体が環状突起26のシール部分からわ
ずかに漏れ出てしまう。しかし、ここでは、遠心力によ
り液体補給用切欠き42を介して液体室へ液体を補充で
きるので、液体室ハウジング18内の液体の減少に起因
するヒステリシストルクの発生不良が防止される。ドラ
イブプレート3が上述のように前方に捩じれた後、初期
状態に戻る場合には、まず、突起41からスライダー3
0の後ろ側ストッパー部37が離れ、サブチョークS1
が機能する。ここでは、捩じり角θ1+θ2の区間にお
いて、主としてサブチョークS1を通って液体が第1大
分室40から第2大分室41に流れるので、小さなヒス
テリシストルクH1が発生する。
【0027】また、ドリブンプレート15に対してドラ
イブプレート14が一定角捩じれた状態で、例えば燃焼
変動により小さな変動が生じたとする。このときには、
スライダー30は捩じり角θ1+θ2の範囲内で振動す
ることになり、サブチョークS1が機能して小さなヒス
テリシストルクがH1が発生する。すなわち、ヒステリ
シストルクの変化の時点はドリブンプレート15に対す
るドライブプレート14の絶対的な捩じり角で決まるの
ではなくて、スライダー30と突起27との位置関係に
よって決まる。 〔他の実施例〕前記実施例では、スライダー30の表面
に形成された溝35を直線に形成し、液体溜まり34を
楕円形に形成したが、これらは他の形状でも良い。たと
えば、図6に示すように、波形の溝51を設けてもよ
い。また、図7に示すように、一本の溝に複数の溝が交
差する液体溜まり52を設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明では、捩じり角にか
かわらず、スライダーと突起の位置関係によってヒステ
リシストルクが変化する。すなわち、ここでは、燃焼変
動のような小さい作動角に対しては小さな粘性力が働い
てヒステリシストルクが小さくなり、車体の振動時のよ
うな大きな作動角に対しては大きな粘性力が働いてヒス
テリシストルクが大きくなる。したがって、燃焼変動や
車体振動のように異なる変動に対して効果的な振動吸収
が行える。
【0029】またスライダーの表面には外周側壁から側
壁にかけて液体用溝が形成されているので、遠心力によ
り液体室の外周側に移動した液体が、スライダーの外周
壁から側壁表面に移動する。そのため、スライダーと液
体室との間に液体が供給されて潤滑性が向上し、スライ
ダーの耐久性が向上する。その結果、液体粘性ダンパー
機構の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての液体粘性ダンパー機
構の断面図。
【図2】図1のII−II断面部分図。
【図3】液体室ハウジングの分解斜視図。
【図4】スライダーの斜視図。
【図5】図2の部分拡大図。
【図6】別の実施例のスライダーの正面図。
【図7】さらに別の実施例のスライダーの上面図。
【図8】前記実施例の捩じり特性を示す図。
【図9】従来例の図2に相当する図。
【図10】図9の従来例の捩じり特性を示す図。
【符号の説明】
14 ドライブプレート 25 堰部 31 ストッパー 18 液体室ハウジング 27 突起 30 スライダー 32 外周壁 33 側壁 34,52 液体溜まり 35,51 溝 36 連絡溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側部材と出力側部材との間に配置さ
    れ、液体の粘性を利用して両部材間の捩じり振動を吸収
    する液体粘性ダンパー機構であって、 内部に液体が収納され、前記入力側部材とともに回転し
    かつ前記出力側部材の一部が内部に挿入された液体室ハ
    ウジングと、 前記液体室ハウジング内に所定の角度範囲で移動可能に
    配置され、それぞれ前記液体室ハウジングの内周壁及び
    側壁に摺接する外周壁及び側壁を有する箱状のスライダ
    ーと、 前記スライダーと前記出力側部材の一部とにより形成さ
    れる第1チョーク部と、 前記液体室ハウジングと前記出力側部材とにより形成さ
    れ、前記第1チョーク部より狭い隙間を有する第2チョ
    ーク部とを備え、 前記スライダーの表面には、前記外周壁から側壁にかけ
    て潤滑溝が形成されている、液体粘性ダンパー機構。
JP29295491A 1991-09-04 1991-11-08 液体粘性ダンパー機構 Pending JPH05133439A (ja)

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JP29295491A JPH05133439A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 液体粘性ダンパー機構
US07/938,863 US5355747A (en) 1991-09-04 1992-09-01 Flywheel assembly
DE4244933A DE4244933C2 (de) 1991-09-04 1992-09-04 Schwungradausbildung
DE4244935A DE4244935C2 (de) 1991-09-04 1992-09-04 Proportional-Dämpfungsmechanismus
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US08/580,428 US5687618A (en) 1991-09-04 1995-12-27 Flywheel assembly

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5595539A (en) * 1993-06-24 1997-01-21 Exedy Corporation Viscous vibration damping mechanism with variable fluid flow resistance

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JP3086231B2 (ja) * 1989-11-01 2000-09-11 ポリプラスチックス株式会社 溶融時に異方性を示すポリエステル樹脂及び樹脂組成物

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