JPH05133227A - 2サイクル機関の燃焼室 - Google Patents
2サイクル機関の燃焼室Info
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- JPH05133227A JPH05133227A JP3292740A JP29274091A JPH05133227A JP H05133227 A JPH05133227 A JP H05133227A JP 3292740 A JP3292740 A JP 3292740A JP 29274091 A JP29274091 A JP 29274091A JP H05133227 A JPH05133227 A JP H05133227A
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 42
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 12
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 12
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 230000002000 scavenging effect Effects 0.000 description 1
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B19/08—Engines characterised by precombustion chambers the chamber being of air-swirl type
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B25/00—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders
- F02B25/14—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders using reverse-flow scavenging, e.g. with both outlet and inlet ports arranged near bottom of piston stroke
- F02B25/145—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders using reverse-flow scavenging, e.g. with both outlet and inlet ports arranged near bottom of piston stroke with intake and exhaust valves exclusively in the cylinder head
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/42—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
- F02F1/4214—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
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- F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2サイクル機関において燃焼室内全体を掃気
する。 【構成】 シリンダヘッド内壁面3aの一側周辺部に3
個の排気弁9,10,11を配置し、シリンダヘッド内
壁面3aの他側周辺部に2個の給気弁12,13を配置
する。更にシリンダヘッド内壁面3aの中央部に1個の
給気弁14を配置する。排気弁9,10,11側に形成
される各給気弁12,13,14の開口をマスク壁1
6,19,22によって覆う。給気弁12,13から流
入する新気によって燃焼室の周縁部を掃気し、給気弁1
4から流入する新気によって燃焼室の中央部を掃気す
る。
する。 【構成】 シリンダヘッド内壁面3aの一側周辺部に3
個の排気弁9,10,11を配置し、シリンダヘッド内
壁面3aの他側周辺部に2個の給気弁12,13を配置
する。更にシリンダヘッド内壁面3aの中央部に1個の
給気弁14を配置する。排気弁9,10,11側に形成
される各給気弁12,13,14の開口をマスク壁1
6,19,22によって覆う。給気弁12,13から流
入する新気によって燃焼室の周縁部を掃気し、給気弁1
4から流入する新気によって燃焼室の中央部を掃気す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2サイクル機関の燃焼室
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッド内壁面の一側周辺部に一
対の排気弁を配置すると共にシリンダヘッド内壁面の他
側周辺部に一対の給気弁を配置し、排気弁側に形成され
る給気弁開口をマスク壁により覆うことにより排気弁側
に形成される給気弁開口からの新気の流入を阻止し、排
気弁と反対側に形成される各給気弁開口から流入した新
気を給気弁下方のシリンダボア内壁面に沿い下降させ、
次いでピストン頂面に沿って進行させた後に排気弁下方
のシリンダボア内壁面に沿って上昇させるようにした2
サイクル機関が公知である(特開平1−277619号
公報参照)。この2サイクル機関では給気弁から流入し
た新気を燃焼室の周縁に沿いループ状に流すことによっ
て既燃ガスをできる限り掃気するようにしている。
対の排気弁を配置すると共にシリンダヘッド内壁面の他
側周辺部に一対の給気弁を配置し、排気弁側に形成され
る給気弁開口をマスク壁により覆うことにより排気弁側
に形成される給気弁開口からの新気の流入を阻止し、排
気弁と反対側に形成される各給気弁開口から流入した新
気を給気弁下方のシリンダボア内壁面に沿い下降させ、
次いでピストン頂面に沿って進行させた後に排気弁下方
のシリンダボア内壁面に沿って上昇させるようにした2
サイクル機関が公知である(特開平1−277619号
公報参照)。この2サイクル機関では給気弁から流入し
た新気を燃焼室の周縁に沿いループ状に流すことによっ
て既燃ガスをできる限り掃気するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に新気を燃焼室の周縁に沿いループ状に流すと燃焼室周
縁部に存在する既燃ガスは新気によって良好に掃気され
るが燃焼室中央部に存在する既燃ガスは掃気されること
なくそのまま残存し、斯くして燃焼室内全体の既燃ガス
を良好に掃気できないという問題を生ずる。
に新気を燃焼室の周縁に沿いループ状に流すと燃焼室周
縁部に存在する既燃ガスは新気によって良好に掃気され
るが燃焼室中央部に存在する既燃ガスは掃気されること
なくそのまま残存し、斯くして燃焼室内全体の既燃ガス
を良好に掃気できないという問題を生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、シリンダヘッド内壁面の一側周辺
部に少くとも1個の排気弁を配置すると共にシリンダヘ
ッド内壁面の他側周辺部に少くとも1個の給気弁を配置
し、排気弁側に形成される給気弁開口からの新気の流入
を阻止して排気弁と反対側に形成される給気弁開口から
流入した新気を給気弁下方のシリンダボア内壁面に沿い
下降させ、次いでピストン頂面に沿って進行させた後に
排気弁下方のシリンダボア内壁面に沿って上昇させるよ
うにした2サイクル機関において、シリンダヘッド内壁
面の中心部に追加の給気弁を配置してこの追加の給気弁
から燃焼室内の中央部に向けて新気を供給するようにし
ている。
めに本発明によれば、シリンダヘッド内壁面の一側周辺
部に少くとも1個の排気弁を配置すると共にシリンダヘ
ッド内壁面の他側周辺部に少くとも1個の給気弁を配置
し、排気弁側に形成される給気弁開口からの新気の流入
を阻止して排気弁と反対側に形成される給気弁開口から
流入した新気を給気弁下方のシリンダボア内壁面に沿い
下降させ、次いでピストン頂面に沿って進行させた後に
排気弁下方のシリンダボア内壁面に沿って上昇させるよ
うにした2サイクル機関において、シリンダヘッド内壁
面の中心部に追加の給気弁を配置してこの追加の給気弁
から燃焼室内の中央部に向けて新気を供給するようにし
ている。
【0005】
【作用】追加の給気弁から供給された新気によって燃焼
室中央部に存在する既燃ガスが掃気される。
室中央部に存在する既燃ガスが掃気される。
【0006】
【実施例】図1から図4に本発明を2サイクルディーゼ
ル機関に適用した場合を示す。しかしながら本発明を2
サイクル火花点火式機関に適用することもできる。図1
から図4を参照すると、1はシリンダブロック、2はシ
リンダブロック1内で往復動するピストン、3はシリン
ダブロック1上に固締されたシリンダヘッド、4はピス
トン2の頂面とシリンダヘッド内壁面3a間に形成され
た主室、5はシリンダヘッド内壁面3aの周縁部上方の
シリンダヘッド3内に形成された副室、bは主室4内に
開口する副室5の噴口、7は副室5内に向けて燃料を噴
射するための燃料噴射弁、8は副室5内に配置されたグ
ロープラグを夫々示す。
ル機関に適用した場合を示す。しかしながら本発明を2
サイクル火花点火式機関に適用することもできる。図1
から図4を参照すると、1はシリンダブロック、2はシ
リンダブロック1内で往復動するピストン、3はシリン
ダブロック1上に固締されたシリンダヘッド、4はピス
トン2の頂面とシリンダヘッド内壁面3a間に形成され
た主室、5はシリンダヘッド内壁面3aの周縁部上方の
シリンダヘッド3内に形成された副室、bは主室4内に
開口する副室5の噴口、7は副室5内に向けて燃料を噴
射するための燃料噴射弁、8は副室5内に配置されたグ
ロープラグを夫々示す。
【0007】図1から図4に示される実施例では図1お
よび図2に示されるようにシリンダヘッド内壁面3aの
一側周辺部には3個の排気弁9,10,11が配置さ
れ、シリンダヘッド内壁面3aの他側周辺部には2個の
給気弁12,13が配置される。更にシリンダヘッド内
壁面3aの中央部には第3の、即ち追加の給気弁14が
配置される。図1に示されるように排気弁9と排気弁1
0はシリンダ軸線を含む対称平面K−Kに関して対称的
に配置され、給気弁12と給気弁13も対称平面K−K
に関して対称的に配置される。また、3個の給気弁1
2,13,14によって囲まれたシリンダヘッド内壁面
3aの周辺部に副室5の噴口6が配置され、更に排気弁
11、給気弁14および噴口6は対称平面K−K上に配
置される。従って図1から図4に示す実施例ではシリン
ダヘッド内壁面3aの周辺部に3個の排気弁9,10,
11、2個の給気弁12,13および噴口6がほぼ等角
度間隔で配置され、シリンダヘッド内壁面3aのほぼ中
央部に追加の給気弁14が配置されている形となってい
る。
よび図2に示されるようにシリンダヘッド内壁面3aの
一側周辺部には3個の排気弁9,10,11が配置さ
れ、シリンダヘッド内壁面3aの他側周辺部には2個の
給気弁12,13が配置される。更にシリンダヘッド内
壁面3aの中央部には第3の、即ち追加の給気弁14が
配置される。図1に示されるように排気弁9と排気弁1
0はシリンダ軸線を含む対称平面K−Kに関して対称的
に配置され、給気弁12と給気弁13も対称平面K−K
に関して対称的に配置される。また、3個の給気弁1
2,13,14によって囲まれたシリンダヘッド内壁面
3aの周辺部に副室5の噴口6が配置され、更に排気弁
11、給気弁14および噴口6は対称平面K−K上に配
置される。従って図1から図4に示す実施例ではシリン
ダヘッド内壁面3aの周辺部に3個の排気弁9,10,
11、2個の給気弁12,13および噴口6がほぼ等角
度間隔で配置され、シリンダヘッド内壁面3aのほぼ中
央部に追加の給気弁14が配置されている形となってい
る。
【0008】図1および図3に示されるようにシリンダ
ヘッド内壁面3a上には凹部15が形成され、この凹部
15の最奥部に給気弁12が配置される。排気弁9,1
0,11側に位置する凹部15の内周壁面部分16は給
気弁12の外周縁に沿って延びる円筒状をなしており、
この円筒状内周壁面部分16を除く凹部15の内周壁面
部分17は主室4内に向けて拡開する円錐状に形成され
ている。従って円筒状内周壁面部分16に対面する給気
弁12の開口は円筒状内周壁面部分16によって覆われ
ることになり、従ってこの円筒状内周壁面部分16は排
気弁9,10,11側に形成される給気弁12の開口を
覆うマスク壁を形成している。図1から図4に示す実施
例ではこのマスク壁16は最大リフト位置にある給気弁
12よりも下方まで延びており、従って排気弁9,1
0,11側に形成される給気弁12の開口は給気弁12
の全開弁期間に亘ってマスク壁16により覆われること
になる。しかしながらマスク壁16の高さを少し低くし
て給気弁12のリフト量が小さいときのみ給気弁12の
開口をマスク壁16によって覆うようにすることもでき
る。
ヘッド内壁面3a上には凹部15が形成され、この凹部
15の最奥部に給気弁12が配置される。排気弁9,1
0,11側に位置する凹部15の内周壁面部分16は給
気弁12の外周縁に沿って延びる円筒状をなしており、
この円筒状内周壁面部分16を除く凹部15の内周壁面
部分17は主室4内に向けて拡開する円錐状に形成され
ている。従って円筒状内周壁面部分16に対面する給気
弁12の開口は円筒状内周壁面部分16によって覆われ
ることになり、従ってこの円筒状内周壁面部分16は排
気弁9,10,11側に形成される給気弁12の開口を
覆うマスク壁を形成している。図1から図4に示す実施
例ではこのマスク壁16は最大リフト位置にある給気弁
12よりも下方まで延びており、従って排気弁9,1
0,11側に形成される給気弁12の開口は給気弁12
の全開弁期間に亘ってマスク壁16により覆われること
になる。しかしながらマスク壁16の高さを少し低くし
て給気弁12のリフト量が小さいときのみ給気弁12の
開口をマスク壁16によって覆うようにすることもでき
る。
【0009】一方、図1に示されるようにシリンダヘッ
ド内壁面3a上には対称平面K−Kに関して凹部15と
対称的な形状を有する凹部18が形成され、この凹部1
8の最奥部に給気弁13が配置される。排気弁9,1
0,11側に位置する凹部18の内周壁面部分19は給
気弁13の外周縁に沿って延びる円筒状をなしており、
この円筒状内周壁面部分19を除く凹部18の内周壁面
部分20は主室4内に向けて拡開する円錐状に形成され
ている。従って円筒状内周壁面部分19に対面する給気
弁13の開口は円筒状内周壁面部分19によって覆われ
ることになり、従ってこの円筒状内周壁面部分19は排
気弁9,10,11側に形成される給気弁13の開口を
覆うマスク壁を形成している。図1から図4に示す実施
例ではこのマスク壁19はマスク壁16と同様に最大リ
フト位置にある給気弁13よりも下方まで延びており、
従って排気弁9,10,11側に形成される給気弁13
の開口は給気弁13の全開弁期間に亘ってマスク壁19
により覆われることになる。しかしながらこのマスク壁
19についてもマスク壁19の高さを少し低くして給気
弁13のリフト量が小さいときのみ給気弁13の開口を
マスク壁19によって覆うようにすることもできる。
ド内壁面3a上には対称平面K−Kに関して凹部15と
対称的な形状を有する凹部18が形成され、この凹部1
8の最奥部に給気弁13が配置される。排気弁9,1
0,11側に位置する凹部18の内周壁面部分19は給
気弁13の外周縁に沿って延びる円筒状をなしており、
この円筒状内周壁面部分19を除く凹部18の内周壁面
部分20は主室4内に向けて拡開する円錐状に形成され
ている。従って円筒状内周壁面部分19に対面する給気
弁13の開口は円筒状内周壁面部分19によって覆われ
ることになり、従ってこの円筒状内周壁面部分19は排
気弁9,10,11側に形成される給気弁13の開口を
覆うマスク壁を形成している。図1から図4に示す実施
例ではこのマスク壁19はマスク壁16と同様に最大リ
フト位置にある給気弁13よりも下方まで延びており、
従って排気弁9,10,11側に形成される給気弁13
の開口は給気弁13の全開弁期間に亘ってマスク壁19
により覆われることになる。しかしながらこのマスク壁
19についてもマスク壁19の高さを少し低くして給気
弁13のリフト量が小さいときのみ給気弁13の開口を
マスク壁19によって覆うようにすることもできる。
【0010】一方、図1および図4に示されるようにシ
リンダヘッド内壁面3a上には凹部21が形成され、こ
の凹部21の最奥部に給気弁14が配置される。排気弁
9,10,11側に位置する凹部21の内周壁面部分2
2は給気弁14の外周縁に沿って延びる円筒状をなして
おり、この円筒状内周壁面部分22を除く凹部15の内
周壁面部分23は主室4内に向けて拡開する円錐状に形
成されている。従って円筒状内周壁面部分22に対面す
る給気弁14の開口は円筒状内周壁面部分22によって
覆われることになり、従ってこの円筒状内周壁面部分2
2は排気弁9,10,11側に形成される給気弁14の
開口を覆うマスク壁を形成している。図1から図4に示
す実施例ではこのマスク壁22はマスク壁16,19と
同様に最大リフト位置にある給気弁14よりも下方まで
延びており、従って排気弁9,10,11側に形成され
る給気弁14の開口は給気弁14の全開弁期間に亘って
マスク壁22により覆われることになる。しかしながら
このマスク壁22についてもマスク壁22の高さを少し
低くして給気弁14のリフト量が小さいときのみ給気弁
14の開口をマスク壁22によって覆うようにすること
もできる。
リンダヘッド内壁面3a上には凹部21が形成され、こ
の凹部21の最奥部に給気弁14が配置される。排気弁
9,10,11側に位置する凹部21の内周壁面部分2
2は給気弁14の外周縁に沿って延びる円筒状をなして
おり、この円筒状内周壁面部分22を除く凹部15の内
周壁面部分23は主室4内に向けて拡開する円錐状に形
成されている。従って円筒状内周壁面部分22に対面す
る給気弁14の開口は円筒状内周壁面部分22によって
覆われることになり、従ってこの円筒状内周壁面部分2
2は排気弁9,10,11側に形成される給気弁14の
開口を覆うマスク壁を形成している。図1から図4に示
す実施例ではこのマスク壁22はマスク壁16,19と
同様に最大リフト位置にある給気弁14よりも下方まで
延びており、従って排気弁9,10,11側に形成され
る給気弁14の開口は給気弁14の全開弁期間に亘って
マスク壁22により覆われることになる。しかしながら
このマスク壁22についてもマスク壁22の高さを少し
低くして給気弁14のリフト量が小さいときのみ給気弁
14の開口をマスク壁22によって覆うようにすること
もできる。
【0011】これに対して各排気弁9,10,11に対
してはマスク壁が設けられておらず、従って排気弁9,
10,11が開弁すると排気弁9,10,11は全周に
亘って主室4内に開口する。図1から図4に示す実施例
では全排気弁9,10,11がシリンダヘッド3内に摺
動可能に挿入された対応するバルブリフタ24を介して
共通のカムシャフト25により駆動され、全給気弁1
2,13,14がシリンダヘッド3内に摺動可能に挿入
された対応するバルブリフタ26を介して共通のカムシ
ャフト27により駆動される。即ち、全排気弁9,1
0,11はロッカーアームを介することなく各排気弁
9,10,11の軸線上に位置する共通のカムシャフト
25によって直接駆動され、全給気弁12,13,14
はロッカーアームを介することなく各給気弁12,1
3,14の軸線上に位置する共通のカムシャフト27に
よって直接駆動される。
してはマスク壁が設けられておらず、従って排気弁9,
10,11が開弁すると排気弁9,10,11は全周に
亘って主室4内に開口する。図1から図4に示す実施例
では全排気弁9,10,11がシリンダヘッド3内に摺
動可能に挿入された対応するバルブリフタ24を介して
共通のカムシャフト25により駆動され、全給気弁1
2,13,14がシリンダヘッド3内に摺動可能に挿入
された対応するバルブリフタ26を介して共通のカムシ
ャフト27により駆動される。即ち、全排気弁9,1
0,11はロッカーアームを介することなく各排気弁
9,10,11の軸線上に位置する共通のカムシャフト
25によって直接駆動され、全給気弁12,13,14
はロッカーアームを介することなく各給気弁12,1
3,14の軸線上に位置する共通のカムシャフト27に
よって直接駆動される。
【0012】シリンダヘッド3内には各排気弁9,1
0,11まで延びる全排気弁9,10,11に対して共
通の排気ポート28が形成され、更にシリンダヘッド3
内には副室5の両側において各給気弁12,13まで延
びる一対の給気ポート29,30が形成される。また、
シリンダヘッド3内には各給気ポート29,30から夫
々分岐して給気弁14まで延びかつ給気弁14の近傍に
おいて互いに合流する一対の給気枝通路31,32が形
成される。従って給気弁12,13からは夫々対応する
給気ポート29,30を介して新気が供給され、給気弁
14からは各給気ポート29,30から各給気枝通路3
1,32内に分流された新気が供給される。
0,11まで延びる全排気弁9,10,11に対して共
通の排気ポート28が形成され、更にシリンダヘッド3
内には副室5の両側において各給気弁12,13まで延
びる一対の給気ポート29,30が形成される。また、
シリンダヘッド3内には各給気ポート29,30から夫
々分岐して給気弁14まで延びかつ給気弁14の近傍に
おいて互いに合流する一対の給気枝通路31,32が形
成される。従って給気弁12,13からは夫々対応する
給気ポート29,30を介して新気が供給され、給気弁
14からは各給気ポート29,30から各給気枝通路3
1,32内に分流された新気が供給される。
【0013】図5は排気弁9,10,11および給気弁
12,13,14の開弁期間を示している。図5に示さ
れるように各排気弁9,10,11は各給気弁12,1
3,14よりも先に開弁し、先に閉弁する。次に図6か
ら図8を参照しつつ図1から図4に示す2サイクルディ
ーゼル機関の作動について説明する。
12,13,14の開弁期間を示している。図5に示さ
れるように各排気弁9,10,11は各給気弁12,1
3,14よりも先に開弁し、先に閉弁する。次に図6か
ら図8を参照しつつ図1から図4に示す2サイクルディ
ーゼル機関の作動について説明する。
【0014】前述したように各排気弁9,10,11は
各給気弁12,13,14よりも先に開弁する。各排気
弁9,10,11が開弁すると主室4内の既燃ガスが急
激に排気ポート28内に排出され、即ちブローダウンを
生じ、その結果主室4内の圧力が急激に低下する。主室
4内の圧力が低下すると副室5内の既燃ガスが噴口6を
介して主室4内に流出する。
各給気弁12,13,14よりも先に開弁する。各排気
弁9,10,11が開弁すると主室4内の既燃ガスが急
激に排気ポート28内に排出され、即ちブローダウンを
生じ、その結果主室4内の圧力が急激に低下する。主室
4内の圧力が低下すると副室5内の既燃ガスが噴口6を
介して主室4内に流出する。
【0015】次いで各給気弁12,13,14が開弁す
ると機関駆動の機械式過給機(図示せず)から各給気ポ
ート29,30内に送り込まれた新気が各給気弁12,
13,14を介して主室4内に供給される。このとき前
述したように排気弁9,10,11側に形成される各給
気弁12,13,14の開口は夫々対応するマスク壁1
6,19,22によって覆われているので新気は排気弁
9,10,11と反対側に位置する各給気弁12,1
3,14の開口を通って主室4内に流入する。この場
合、給気弁12,13はシリンダヘッド内壁面3aの周
辺部に配置されているのでこれら給気弁12,13から
流入した新気は図6および図8において矢印Xで示すよ
うに夫々対応する給気弁12,13下方のシリンダボア
内壁面1aに沿って下降し、次いでピストン2の頂面に
沿って進行し、次いで排気弁9,10下方のシリンダボ
ア内壁面1aに沿って上昇する。即ち、各給気弁12,
13から流入した新気は主室4の周縁部に沿ってループ
状に流れ、このループ状に流れる新気Xによって主室4
内の既燃ガスが各排気弁9,10,11から排出され
る。従って各給気弁12,13から流入する新気Xによ
って主室4の周縁部が掃気されることになる。
ると機関駆動の機械式過給機(図示せず)から各給気ポ
ート29,30内に送り込まれた新気が各給気弁12,
13,14を介して主室4内に供給される。このとき前
述したように排気弁9,10,11側に形成される各給
気弁12,13,14の開口は夫々対応するマスク壁1
6,19,22によって覆われているので新気は排気弁
9,10,11と反対側に位置する各給気弁12,1
3,14の開口を通って主室4内に流入する。この場
合、給気弁12,13はシリンダヘッド内壁面3aの周
辺部に配置されているのでこれら給気弁12,13から
流入した新気は図6および図8において矢印Xで示すよ
うに夫々対応する給気弁12,13下方のシリンダボア
内壁面1aに沿って下降し、次いでピストン2の頂面に
沿って進行し、次いで排気弁9,10下方のシリンダボ
ア内壁面1aに沿って上昇する。即ち、各給気弁12,
13から流入した新気は主室4の周縁部に沿ってループ
状に流れ、このループ状に流れる新気Xによって主室4
内の既燃ガスが各排気弁9,10,11から排出され
る。従って各給気弁12,13から流入する新気Xによ
って主室4の周縁部が掃気されることになる。
【0016】これに対して給気弁14はシリンダヘッド
内壁面3aの中央部に配置されているので給気弁14か
ら流入した新気は図7および図8において矢印Yで示す
ように主室4の中央部を下降し、次いでピストン2の頂
面において向きを変えた後に排気弁9,10,11下方
のシリンダボア内壁面1aに沿って上昇する。主室4の
中央部に存在する既燃ガスはこの新気流Yによって排気
ポート28内に排出され、従って主室4内の中央部は給
気弁14から流入する新気Yによって掃気されることに
なる。このように給気弁12,13から流入する新気に
よって主室4の周縁部が掃気され、給気弁14から流入
する新気によって主室4の中央部が掃気されるので各給
気弁12,13,14から流入する新気によって主室4
内全体が良好に掃気されることになる。
内壁面3aの中央部に配置されているので給気弁14か
ら流入した新気は図7および図8において矢印Yで示す
ように主室4の中央部を下降し、次いでピストン2の頂
面において向きを変えた後に排気弁9,10,11下方
のシリンダボア内壁面1aに沿って上昇する。主室4の
中央部に存在する既燃ガスはこの新気流Yによって排気
ポート28内に排出され、従って主室4内の中央部は給
気弁14から流入する新気Yによって掃気されることに
なる。このように給気弁12,13から流入する新気に
よって主室4の周縁部が掃気され、給気弁14から流入
する新気によって主室4の中央部が掃気されるので各給
気弁12,13,14から流入する新気によって主室4
内全体が良好に掃気されることになる。
【0017】付いで排気弁9,10,11が閉弁し、給
気弁12,13,14が閉弁するとピストン2の上昇作
用により主室4内のガスが噴口6を介して副室5内に送
り込まれる。上述したように主室4内全体が良好に掃気
されるので副室5内には多量の新気を含んだガスが送り
込まれ、斯くして燃料噴射弁7から副室5内に噴射され
た燃料が良好に燃焼せしめられることになる。
気弁12,13,14が閉弁するとピストン2の上昇作
用により主室4内のガスが噴口6を介して副室5内に送
り込まれる。上述したように主室4内全体が良好に掃気
されるので副室5内には多量の新気を含んだガスが送り
込まれ、斯くして燃料噴射弁7から副室5内に噴射され
た燃料が良好に燃焼せしめられることになる。
【0018】給気弁12,13,14が開弁したときに
主室4内の圧力が高いと主室4内の既燃ガスが給気ポー
ト29,30内に逆流する。ところがこのような逆流が
生じると逆流した既燃ガスを主室4内に戻しかつ排気ポ
ート28内に排出させるために機械式過給機が余分な仕
事をしなければならず、斯くしてその分だけ機関の出力
損失が増大することになる。従ってこのような既燃ガス
の逆流を阻止するためには給気弁12,13,14が開
弁したときの主室4内の圧力を低くしなければならず、
そのためには排気弁9,10,11が開弁したときにで
きるだけすみやかに既燃ガスを排気ポート28内に排出
させることが必要となる。
主室4内の圧力が高いと主室4内の既燃ガスが給気ポー
ト29,30内に逆流する。ところがこのような逆流が
生じると逆流した既燃ガスを主室4内に戻しかつ排気ポ
ート28内に排出させるために機械式過給機が余分な仕
事をしなければならず、斯くしてその分だけ機関の出力
損失が増大することになる。従ってこのような既燃ガス
の逆流を阻止するためには給気弁12,13,14が開
弁したときの主室4内の圧力を低くしなければならず、
そのためには排気弁9,10,11が開弁したときにで
きるだけすみやかに既燃ガスを排気ポート28内に排出
させることが必要となる。
【0019】ところが排気弁9,10,11が開弁して
から給気弁12,13,14が開弁するまでの期間は極
めて短かく、この短かい期間の間に既燃ガスをすみやか
に排出するには給気弁12,13,14を高速度で開弁
せしめなければならない。この場合、ロッカーアームを
介して給気弁12,13,14を駆動するとロッカーア
ームの弾性変形等により給気弁12,13,14開弁時
の開弁速度が遅くなる。そこで本発明による実施例では
給気弁12,13,14の開弁時における開弁速度を速
めるために各給気弁12,13,14をロッカーアーム
を介することなくカムシャフト27により直接駆動する
ようにしている。
から給気弁12,13,14が開弁するまでの期間は極
めて短かく、この短かい期間の間に既燃ガスをすみやか
に排出するには給気弁12,13,14を高速度で開弁
せしめなければならない。この場合、ロッカーアームを
介して給気弁12,13,14を駆動するとロッカーア
ームの弾性変形等により給気弁12,13,14開弁時
の開弁速度が遅くなる。そこで本発明による実施例では
給気弁12,13,14の開弁時における開弁速度を速
めるために各給気弁12,13,14をロッカーアーム
を介することなくカムシャフト27により直接駆動する
ようにしている。
【0020】また、シリンダヘッド内壁面3aについて
みると副室5内の温度はかなり高くなるので噴口6周り
のシリンダヘッド内壁面3aの温度が他の部分に比べて
かなり高くなり、従って噴口6周りのシリンダヘッド内
壁面3aに最も亀裂が発生しやすくなる。しかしながら
本発明による実施例では図1に示されるように噴口6は
3個の給気弁12,13,14により囲まれた形となっ
ているので噴口6周りのシリンダヘッド内壁面3aは各
給気弁12,13,14から流入する新気によって冷却
され、斯くして噴口6周りのシリンダヘッド内壁面3a
に亀裂が発生するのを阻止することができる。
みると副室5内の温度はかなり高くなるので噴口6周り
のシリンダヘッド内壁面3aの温度が他の部分に比べて
かなり高くなり、従って噴口6周りのシリンダヘッド内
壁面3aに最も亀裂が発生しやすくなる。しかしながら
本発明による実施例では図1に示されるように噴口6は
3個の給気弁12,13,14により囲まれた形となっ
ているので噴口6周りのシリンダヘッド内壁面3aは各
給気弁12,13,14から流入する新気によって冷却
され、斯くして噴口6周りのシリンダヘッド内壁面3a
に亀裂が発生するのを阻止することができる。
【0021】図9から図13に別の実施例を示す。この
実施例において排気弁9,10,11および排気ポート
28は図1から図4に示す実施例と同じ構造を有し、給
気弁12,13,14、給気ポート29,30およびマ
スク壁16,19も図1から図4に示す実施例と同じ構
造を有し、副室5および噴口6も図1から図4に示す実
施例と同じ構造を有する。即ち、シリンダヘッド内壁面
3a上に形成された各凹溝15,18内には夫々給気弁
12,13が配置され、排気弁9,10,11側に形成
された各給気弁12,13の開口は夫々対応するマスク
壁16,19によって覆われている。
実施例において排気弁9,10,11および排気ポート
28は図1から図4に示す実施例と同じ構造を有し、給
気弁12,13,14、給気ポート29,30およびマ
スク壁16,19も図1から図4に示す実施例と同じ構
造を有し、副室5および噴口6も図1から図4に示す実
施例と同じ構造を有する。即ち、シリンダヘッド内壁面
3a上に形成された各凹溝15,18内には夫々給気弁
12,13が配置され、排気弁9,10,11側に形成
された各給気弁12,13の開口は夫々対応するマスク
壁16,19によって覆われている。
【0022】一方、この実施例では給気弁14に対して
は図4に示すようなマスク壁22は設けられておらず、
図10および図12に示されるように給気弁14のかさ
部背面に近接してマスク壁33が設けられている。この
マスク壁33は排気弁11側に位置する各給気枝通路3
1,32集合部内壁面から給気弁14のステム周りまで
延びており、排気弁11側に位置する給気弁14のかさ
部の半分を覆っている。
は図4に示すようなマスク壁22は設けられておらず、
図10および図12に示されるように給気弁14のかさ
部背面に近接してマスク壁33が設けられている。この
マスク壁33は排気弁11側に位置する各給気枝通路3
1,32集合部内壁面から給気弁14のステム周りまで
延びており、排気弁11側に位置する給気弁14のかさ
部の半分を覆っている。
【0023】従ってこの実施例では給気弁14が開弁す
ると新気がマスク壁33により案内されて主に排気弁1
1と反対側に形成される給気弁14の開口から主室4内
に流入し、次いでこの新気は図13において矢印Yで示
すように主室4内の中央部をピストン2の頂面に向けて
下降する。一方、他の給気弁12,13から流入する新
気は図6および図8において矢印Xで示すように主室4
の周縁部に沿って流れる。従ってこの実施例でも各給気
弁12,13,14から流入する新気によって主室4内
全体が掃気されることになる。
ると新気がマスク壁33により案内されて主に排気弁1
1と反対側に形成される給気弁14の開口から主室4内
に流入し、次いでこの新気は図13において矢印Yで示
すように主室4内の中央部をピストン2の頂面に向けて
下降する。一方、他の給気弁12,13から流入する新
気は図6および図8において矢印Xで示すように主室4
の周縁部に沿って流れる。従ってこの実施例でも各給気
弁12,13,14から流入する新気によって主室4内
全体が掃気されることになる。
【0024】図14から図18に更に別の実施例を示
す。この実施例において排気弁9,10,11および排
気ポート28は図1から図4に示す実施例と同じ構造を
有し、給気弁12,13、給気ポート29,30および
マスク壁16,19も図1から図4に示す実施例と同じ
構造を有し、副室5および噴口6も図1から図4に示す
実施例と同じ構造を有する。即ち、シリンダヘッド内壁
面3a上に形成された各凹溝15,18内には夫々給気
弁12,13が配置され、排気弁9,10,11側に形
成された各給気弁12,13の開口は夫々対応するマス
ク壁16,19によって覆われている。
す。この実施例において排気弁9,10,11および排
気ポート28は図1から図4に示す実施例と同じ構造を
有し、給気弁12,13、給気ポート29,30および
マスク壁16,19も図1から図4に示す実施例と同じ
構造を有し、副室5および噴口6も図1から図4に示す
実施例と同じ構造を有する。即ち、シリンダヘッド内壁
面3a上に形成された各凹溝15,18内には夫々給気
弁12,13が配置され、排気弁9,10,11側に形
成された各給気弁12,13の開口は夫々対応するマス
ク壁16,19によって覆われている。
【0025】一方、この実施例では給気弁14aが図1
から図4に示す実施例の給気弁14に比べてかなり小さ
い弁径を有し、また給気枝通路31a,32aは図1か
ら図4に示す実施例の給気枝通路31,32に比べてか
なり小さな断面積を有する。また、この実施例では給気
弁14aに対してマスク壁は設けられていない。従って
この実施例では図1から図4に示す実施例に比べて少量
の新気が給気弁14aを介して主室4内に供給され、次
いでこの新気は図18において矢印Yaで示すように主
室4の中央部に向けて流れる。従ってこの場合でも給気
弁14aから流入する新気によって主室4内の中心部が
掃気され、更に他の給気弁12,13から流入する新気
によって主室4の周縁部が掃気されるので主室4内全体
が掃気されることになる。この実施例では給気弁14a
に対してマスク壁が設けられていないので給気弁14a
から流入した新気の一部が排気ポート28内に吹き抜け
る。この場合、この吹き抜ける空気は既燃ガスの掃気作
用に寄与しないので無駄な空気となるが給気弁14aか
ら流入する空気量自体が少ないので無駄となる空気量は
さほど多くはならない。
から図4に示す実施例の給気弁14に比べてかなり小さ
い弁径を有し、また給気枝通路31a,32aは図1か
ら図4に示す実施例の給気枝通路31,32に比べてか
なり小さな断面積を有する。また、この実施例では給気
弁14aに対してマスク壁は設けられていない。従って
この実施例では図1から図4に示す実施例に比べて少量
の新気が給気弁14aを介して主室4内に供給され、次
いでこの新気は図18において矢印Yaで示すように主
室4の中央部に向けて流れる。従ってこの場合でも給気
弁14aから流入する新気によって主室4内の中心部が
掃気され、更に他の給気弁12,13から流入する新気
によって主室4の周縁部が掃気されるので主室4内全体
が掃気されることになる。この実施例では給気弁14a
に対してマスク壁が設けられていないので給気弁14a
から流入した新気の一部が排気ポート28内に吹き抜け
る。この場合、この吹き抜ける空気は既燃ガスの掃気作
用に寄与しないので無駄な空気となるが給気弁14aか
ら流入する空気量自体が少ないので無駄となる空気量は
さほど多くはならない。
【0026】
【発明の効果】燃焼室内全体を良好に掃気することがで
きる。
きる。
【図1】シリンダヘッド内壁面の底面図である。
【図2】シリンダヘッドの平面断面図である。
【図3】図2の III− III線に沿ってみた内燃機関の側
面断面図である。
面断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿ってみた内燃機関の側面断
面図である。
面図である。
【図5】給気弁および排気弁の開弁期間を示す線図であ
る。
る。
【図6】図3と同一断面に沿ってみた内燃機関の側面断
面図である。
面図である。
【図7】図4と同一断面に沿ってみた内燃機関の側面断
面図である。
面図である。
【図8】図解的に示した内燃機関の斜視図である。
【図9】別の実施例のシリンダヘッド内壁面の底面図で
ある。
ある。
【図10】図9に示すシリンダヘッドの平面断面図であ
る。
る。
【図11】図10のXI−XI線に沿ってみた内燃機関の側
面断面図である。
面断面図である。
【図12】図10の XII− XII線に沿ってみた内燃機関
の側面断面図である。
の側面断面図である。
【図13】図12と同一断面に沿ってみた内燃機関の側
面断面図である。
面断面図である。
【図14】更に別の実施例のシリンダヘッド内壁面の底
面図である。
面図である。
【図15】図14に示すシリンダヘッドの平面断面図で
ある。
ある。
【図16】図15の XVI− XVI線に沿ってみた内燃機関
の側面断面図である。
の側面断面図である。
【図17】図15のXVII−XVII線に沿ってみた内燃機関
の側面断面図である。
の側面断面図である。
【図18】図17と同一断面に沿ってみた内燃機関の側
面断面図である。
面断面図である。
5…副室 6…噴口 9,10,11…排気弁 12,13,14,14a…給気弁 16,19,22,33…マスク壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 武 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中江 公一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会 内
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダヘッド内壁面の一側周辺部に少
くとも1個の排気弁を配置すると共にシリンダヘッド内
壁面の他側周辺部に少くとも1個の給気弁を配置し、排
気弁側に形成される給気弁開口からの新気の流入を阻止
して排気弁と反対側に形成される給気弁開口から流入し
た新気を給気弁下方のシリンダボア内壁面に沿い下降さ
せ、次いでピストン頂面に沿って進行させた後に排気弁
下方のシリンダボア内壁面に沿って上昇させるようにし
た2サイクル機関において、シリンダヘッド内壁面の中
心部に追加の給気弁を配置して該追加の給気弁から燃焼
室内の中央部に向けて新気を供給するようにした2サイ
クル機関の燃焼室。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3292740A JPH05133227A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 2サイクル機関の燃焼室 |
US07/962,719 US5230312A (en) | 1991-11-08 | 1992-10-19 | Two-stroke engine |
KR1019920020334A KR950001325B1 (ko) | 1991-11-08 | 1992-10-31 | 2행정 엔진 |
EP92118944A EP0541080B1 (en) | 1991-11-08 | 1992-11-05 | A two-stroke engine |
DE69202959T DE69202959T2 (de) | 1991-11-08 | 1992-11-05 | Zweitaktbrennkraftmaschine. |
CN92112779A CN1024939C (zh) | 1991-11-08 | 1992-11-05 | 二冲程发动机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3292740A JPH05133227A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 2サイクル機関の燃焼室 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05133227A true JPH05133227A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17785714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3292740A Pending JPH05133227A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 2サイクル機関の燃焼室 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5230312A (ja) |
EP (1) | EP0541080B1 (ja) |
JP (1) | JPH05133227A (ja) |
KR (1) | KR950001325B1 (ja) |
CN (1) | CN1024939C (ja) |
DE (1) | DE69202959T2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69310086T2 (de) * | 1992-10-28 | 1997-07-31 | Yamaha Motor Co Ltd | Zylinderkopf und Ventilanordnung einer Mehrventil-Brennkraftmaschine |
JPH06185312A (ja) * | 1992-12-18 | 1994-07-05 | Toyota Motor Corp | 2サイクル機関の燃焼室 |
US6510837B1 (en) * | 1993-10-28 | 2003-01-28 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Induction system for engine |
JP4196877B2 (ja) * | 2004-05-11 | 2008-12-17 | 三菱自動車エンジニアリング株式会社 | シリンダヘッド構造 |
CN101319628A (zh) * | 2007-06-05 | 2008-12-10 | 许凡 | 外压缩式二冲程发动机 |
FR2931880A3 (fr) * | 2008-06-02 | 2009-12-04 | Renault Sas | Moteur deux temps a soupapes d'admission et d'echappement. |
CN104061071A (zh) * | 2013-03-19 | 2014-09-24 | 刘邦健 | 具有气体分离装置的无压缩行程内燃机 |
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