JPH05125436A - Cr−Mo鋼管の熱処理方法 - Google Patents
Cr−Mo鋼管の熱処理方法Info
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- JPH05125436A JPH05125436A JP3313388A JP31338891A JPH05125436A JP H05125436 A JPH05125436 A JP H05125436A JP 3313388 A JP3313388 A JP 3313388A JP 31338891 A JP31338891 A JP 31338891A JP H05125436 A JPH05125436 A JP H05125436A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続炉操業でアイソサーマルアニールと同等
の熱処理品質を得る。 【構成】 縦送り式の連続焼入炉1でCr−Mo鋼管8
をオーステナイト化する。オーステナイト化を終えた鋼
管8を、連続焼入炉1から横送り式の連続焼戻し炉5へ
移送する間に放冷する。放冷した鋼管8を、連続焼戻し
炉5でフェライト変態させる。フェライト変態を終えた
鋼管8を、連続焼戻し炉5から抽出して放冷する。
の熱処理品質を得る。 【構成】 縦送り式の連続焼入炉1でCr−Mo鋼管8
をオーステナイト化する。オーステナイト化を終えた鋼
管8を、連続焼入炉1から横送り式の連続焼戻し炉5へ
移送する間に放冷する。放冷した鋼管8を、連続焼戻し
炉5でフェライト変態させる。フェライト変態を終えた
鋼管8を、連続焼戻し炉5から抽出して放冷する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Cr−Mo鋼管をオー
ステナイトの状態からフェライトとパーライトの混合組
織にして軟化させるCr−Mo鋼管の熱処理方法に関す
る。
ステナイトの状態からフェライトとパーライトの混合組
織にして軟化させるCr−Mo鋼管の熱処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般ボイラ用伝熱管等としてCr−Mo
鋼管が多用されているが、Cr−Mo鋼は圧延のままで
は硬く、靱性も低い。そのため、Cr−Mo鋼管を例え
ば高速増殖炉蒸気発生器用伝熱管等に使用するにあたっ
ては、オーステナイトの状態からフェライトとパーライ
トの混合組織にして軟化させる熱処理が実施される。
鋼管が多用されているが、Cr−Mo鋼は圧延のままで
は硬く、靱性も低い。そのため、Cr−Mo鋼管を例え
ば高速増殖炉蒸気発生器用伝熱管等に使用するにあたっ
ては、オーステナイトの状態からフェライトとパーライ
トの混合組織にして軟化させる熱処理が実施される。
【0003】これまで、この熱処理はフルアニールと呼
ばれる方法で行われていた。フルアニール処理は、鋼を
オーステナイト化した後、一定の冷却速度で徐冷する方
法であるが、徐冷が必要なため、1バッチに要する時間
は、例えば24Hrと極めて長かった。そこで、オース
テナイト化した鋼を725〜750℃程度まで放冷し、
その温度域で1Hr以上保持した後、放冷する所謂アイ
ソサーマルアニール処理が開発され、これについての改
良提案も多くなされている(特公昭56−21806号
公報、特開昭59−43821号公報等)。
ばれる方法で行われていた。フルアニール処理は、鋼を
オーステナイト化した後、一定の冷却速度で徐冷する方
法であるが、徐冷が必要なため、1バッチに要する時間
は、例えば24Hrと極めて長かった。そこで、オース
テナイト化した鋼を725〜750℃程度まで放冷し、
その温度域で1Hr以上保持した後、放冷する所謂アイ
ソサーマルアニール処理が開発され、これについての改
良提案も多くなされている(特公昭56−21806号
公報、特開昭59−43821号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のアイ
ソサーマルアニール処理は、温度履歴が複雑なため、バ
ッチ炉で実施されるのが通例であった。そのため、処理
時間は、例えばフルアニールと処理で24Hrを要する
材料の場合で、約10Hrまでしか短縮されず、連続炉
操業に比べると約1/3以下の能率でしかない。
ソサーマルアニール処理は、温度履歴が複雑なため、バ
ッチ炉で実施されるのが通例であった。そのため、処理
時間は、例えばフルアニールと処理で24Hrを要する
材料の場合で、約10Hrまでしか短縮されず、連続炉
操業に比べると約1/3以下の能率でしかない。
【0005】本発明の目的は、連続炉操業でアイソサー
マルアニールと同等の熱処理効果を得るCr−Mo鋼管
の熱処理方法を提供することにある。
マルアニールと同等の熱処理効果を得るCr−Mo鋼管
の熱処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、アイソサーマルアニールを冶金面、能率
面の両面から再検討した。その結果、次のことが分かっ
た。
達成するため、アイソサーマルアニールを冶金面、能率
面の両面から再検討した。その結果、次のことが分かっ
た。
【0007】アイソサーマルアニールでは、図2に示す
ように、オーステナイト化のために、鋼が950℃×2
0分程度に加熱される。これをバッチ炉で行うと、95
0℃に至るまでの昇温時間が長いが、この昇温時間は、
オーステナイト化の上で特に重要ではなく、連続炉に材
料を装入してこれを急速に加熱しても、加熱温度が確保
されれば充分なオーステナイト化がおこり、むしろ加熱
保持時間はバッチ炉の場合の20分から5分程度まで短
縮される。
ように、オーステナイト化のために、鋼が950℃×2
0分程度に加熱される。これをバッチ炉で行うと、95
0℃に至るまでの昇温時間が長いが、この昇温時間は、
オーステナイト化の上で特に重要ではなく、連続炉に材
料を装入してこれを急速に加熱しても、加熱温度が確保
されれば充分なオーステナイト化がおこり、むしろ加熱
保持時間はバッチ炉の場合の20分から5分程度まで短
縮される。
【0008】オーステナイト化後の放冷についても、バ
ッチ炉では時間がかかるが、連続炉から一旦材料を抽出
すれば効率の良い放冷が行われる。そして、材料を連続
炉から一旦抽出しても、その材料をマルテンサイト化の
前に別の連続炉に再装入して焼戻しすれば、1時間以
上、望ましくは2〜3時間程度の恒温保持でフェライト
化が完了し、更に、その後、連続炉から抽出して炉外で
放冷しても、組織上は何ら問題がない。
ッチ炉では時間がかかるが、連続炉から一旦材料を抽出
すれば効率の良い放冷が行われる。そして、材料を連続
炉から一旦抽出しても、その材料をマルテンサイト化の
前に別の連続炉に再装入して焼戻しすれば、1時間以
上、望ましくは2〜3時間程度の恒温保持でフェライト
化が完了し、更に、その後、連続炉から抽出して炉外で
放冷しても、組織上は何ら問題がない。
【0009】以上より、2つの連続炉を放冷用の搬送路
でつなぎ、後段の連続炉の下流側に放冷用の搬送路を設
けた炉設備を用いれば、アイソサーマルアニールと同等
の熱処理効果が得られ、処理時間はアイソサーマルアニ
ールで約10Hrを要する材料の場合で、3〜4時間程
度に短縮される。
でつなぎ、後段の連続炉の下流側に放冷用の搬送路を設
けた炉設備を用いれば、アイソサーマルアニールと同等
の熱処理効果が得られ、処理時間はアイソサーマルアニ
ールで約10Hrを要する材料の場合で、3〜4時間程
度に短縮される。
【0010】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、重量比でCr0.5〜10%、Mo0.4〜1.1%を含
むCr−Mo鋼管を、オーステナイトの状態からフェラ
イトとパーライトの混合組織にして軟化させるCr−M
o鋼管の熱処理方法であって、連続焼入炉の下流側に搬
送路を介して、連続焼戻し炉を設けると共に、連続焼戻
し炉の下流側に搬送路を設け、前記鋼管を連続焼入炉で
オーステナイト化温度以上に5分以上加熱した後、連続
焼入炉と連続焼戻し炉との間の搬送路で放冷して500
℃以上で連続焼戻し炉に装入し、ここで700〜780
℃に1〜4時間保持した後、連続焼戻し炉下流側の搬送
路で放冷することを特徴とするCr−Mo鋼管の熱処理
方法を要旨とする。
で、重量比でCr0.5〜10%、Mo0.4〜1.1%を含
むCr−Mo鋼管を、オーステナイトの状態からフェラ
イトとパーライトの混合組織にして軟化させるCr−M
o鋼管の熱処理方法であって、連続焼入炉の下流側に搬
送路を介して、連続焼戻し炉を設けると共に、連続焼戻
し炉の下流側に搬送路を設け、前記鋼管を連続焼入炉で
オーステナイト化温度以上に5分以上加熱した後、連続
焼入炉と連続焼戻し炉との間の搬送路で放冷して500
℃以上で連続焼戻し炉に装入し、ここで700〜780
℃に1〜4時間保持した後、連続焼戻し炉下流側の搬送
路で放冷することを特徴とするCr−Mo鋼管の熱処理
方法を要旨とする。
【0011】
【作用】本発明法が対象とする典型的なCr−Mo鋼管
は、重量比でC0.02〜0.2%、Si0.05〜1.0%、
Mn0.3〜0.8%、P0.03%以下、S0.03%以下、
Cr0.5〜10%、Mo0.4〜1.1%を含み、更に必要
に応じてCu0.1%以下、Ni0.5%以下、Al0.08
%の1種または2種以上を含み、残部Feおよび不可避
不純物からなるものである。
は、重量比でC0.02〜0.2%、Si0.05〜1.0%、
Mn0.3〜0.8%、P0.03%以下、S0.03%以下、
Cr0.5〜10%、Mo0.4〜1.1%を含み、更に必要
に応じてCu0.1%以下、Ni0.5%以下、Al0.08
%の1種または2種以上を含み、残部Feおよび不可避
不純物からなるものである。
【0012】ここで、Cは強度向上元素として不可欠で
あり、そのために0.02%以上を必要とする。しかし、
0.2%を超えると靱性、加工性が低下する。
あり、そのために0.02%以上を必要とする。しかし、
0.2%を超えると靱性、加工性が低下する。
【0013】Siは脱酸剤として0.05%以上含有され
る。しかし、1.0%を超えると靱性、表面性状、溶接性
が損なわれる。
る。しかし、1.0%を超えると靱性、表面性状、溶接性
が損なわれる。
【0014】Mnは脱酸剤、脱硫剤として作用すると共
に、強度確保に寄与し、0.3%以上を必要とする。しか
し、0.8%を超えると、強度過剰となって加工性が低下
すると共に鋼の清浄度が損なわれる。
に、強度確保に寄与し、0.3%以上を必要とする。しか
し、0.8%を超えると、強度過剰となって加工性が低下
すると共に鋼の清浄度が損なわれる。
【0015】Pは鋼の清浄度を損ない、靱性および延性
を劣化させるため、上限を0.03%とする。
を劣化させるため、上限を0.03%とする。
【0016】SもPと同様に鋼の清浄度を損ない、靱性
および延性を劣化させるため、0.03%以下に制限す
る。
および延性を劣化させるため、0.03%以下に制限す
る。
【0017】Crは高温強度および耐食性を確保するた
めに0.5%以上を必要とする。しかし、多量の含有は経
済的に不利なため、10%以下とする。
めに0.5%以上を必要とする。しかし、多量の含有は経
済的に不利なため、10%以下とする。
【0018】MoもCrも同様に高温強度および耐食性
の確保に不可欠の元素であり、0.4%以上を必要とする
が、経済性も合わせて確保するため1.1%以下とする。
の確保に不可欠の元素であり、0.4%以上を必要とする
が、経済性も合わせて確保するため1.1%以下とする。
【0019】Cuは耐食性向上に有効であるが、0.1%
を超えると赤熱脆化を生じる。
を超えると赤熱脆化を生じる。
【0020】Niは強度、靱性および耐食性の向上に効
果がある。しかし、高温強度には有効でなく、また高価
なため、上限を0.5%とする。
果がある。しかし、高温強度には有効でなく、また高価
なため、上限を0.5%とする。
【0021】Alは脱酸剤として添加し、また靱性確保
に有効な元素でもあるが、多量に含有されると鋼の清浄
度を損なうため、0.08%以下とする。
に有効な元素でもあるが、多量に含有されると鋼の清浄
度を損なうため、0.08%以下とする。
【0022】本発明法においては、Cr−Mn鋼管が連
続焼入炉に装入されてオーステナイト化温度以上まで急
速加熱され、加熱温度までの昇温時間が短縮される。連
続焼入炉内では、鋼管がオーステナイト化温度以上に5
分以上加熱される。加熱を終えた鋼管は、連続焼入炉と
連続焼戻し炉との間の搬送路を進行する間に効率よく放
冷され、500℃以上で連続焼戻し炉に装入される。連
続焼戻し炉内では、鋼管が700〜780℃に1〜4時
間保持される。加熱保持を終えた鋼管は、その下流側の
搬送路を進行する間に効率よく放冷される。
続焼入炉に装入されてオーステナイト化温度以上まで急
速加熱され、加熱温度までの昇温時間が短縮される。連
続焼入炉内では、鋼管がオーステナイト化温度以上に5
分以上加熱される。加熱を終えた鋼管は、連続焼入炉と
連続焼戻し炉との間の搬送路を進行する間に効率よく放
冷され、500℃以上で連続焼戻し炉に装入される。連
続焼戻し炉内では、鋼管が700〜780℃に1〜4時
間保持される。加熱保持を終えた鋼管は、その下流側の
搬送路を進行する間に効率よく放冷される。
【0023】本発明法において、オーステナイト化温度
以上での保持時間を5分以上としたのは、5分未満では
オーステナイト化が充分に進行しないためである。望ま
しい保持時間は、5〜20分である。
以上での保持時間を5分以上としたのは、5分未満では
オーステナイト化が充分に進行しないためである。望ま
しい保持時間は、5〜20分である。
【0024】連続焼戻し炉への装入温度を500℃以上
としたのは、連続焼入炉から連続焼戻し炉までの間で放
冷が進むと、マルテンサイト変態が生じ、また、鋼管の
先端部と後端部の温度差が大きくなって、機械的性質が
長手方向でばらつくからである。
としたのは、連続焼入炉から連続焼戻し炉までの間で放
冷が進むと、マルテンサイト変態が生じ、また、鋼管の
先端部と後端部の温度差が大きくなって、機械的性質が
長手方向でばらつくからである。
【0025】連続焼戻し炉での焼戻し温度は、700℃
未満では、オーステナイトをフェライトに変態させるの
に長時間を要し、生産性が低下する。また、780℃を
超えてもフェライト変態に時間がかかり、生産性が低下
する。従って、焼戻し温度は700〜780℃とした。
未満では、オーステナイトをフェライトに変態させるの
に長時間を要し、生産性が低下する。また、780℃を
超えてもフェライト変態に時間がかかり、生産性が低下
する。従って、焼戻し温度は700〜780℃とした。
【0026】焼戻し温度での保持時間を1〜4Hrとし
たのは、1Hr未満ではフェライト変態が完了せず、4
Hr超では必要以上の加熱となり、生産性が低下するか
らである。
たのは、1Hr未満ではフェライト変態が完了せず、4
Hr超では必要以上の加熱となり、生産性が低下するか
らである。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は本
発明法の実施に適した炉設備および同設備によるヒート
パターンを示した模式図である。
発明法の実施に適した炉設備および同設備によるヒート
パターンを示した模式図である。
【0028】バレルタイプの連続焼入炉1の下流側に
は、搬送路2を介してウォーキングビームタイプの連続
焼戻し炉5が設けられている。オーステナイト化を終え
て連続焼入炉1から抽出されたCr−Mn鋼管8は、搬
送路2のスキッド3により横送りされて、連続焼戻し炉
5に装入される。このとき、鋼管8の先端部が冷え過ぎ
ない(マルテンサイト化温度を下回らない)ように、連
続焼入炉1からの鋼管抽出速度を速くし(例えば13m
/分以上)、かつ連続焼戻し炉5の入口で鋼管8の先端
部温度が温度計4により管理される。連続焼戻し炉5で
は、鋼管8は搬送路2での進行方向とは逆の方向に横送
りされ、フェライト変態を完了させる。連続焼戻し炉5
から抽出された鋼管8は、連続焼戻し炉5の下流側に設
けた搬送路6のスキッド7上を横送りされる間に放冷さ
れる。
は、搬送路2を介してウォーキングビームタイプの連続
焼戻し炉5が設けられている。オーステナイト化を終え
て連続焼入炉1から抽出されたCr−Mn鋼管8は、搬
送路2のスキッド3により横送りされて、連続焼戻し炉
5に装入される。このとき、鋼管8の先端部が冷え過ぎ
ない(マルテンサイト化温度を下回らない)ように、連
続焼入炉1からの鋼管抽出速度を速くし(例えば13m
/分以上)、かつ連続焼戻し炉5の入口で鋼管8の先端
部温度が温度計4により管理される。連続焼戻し炉5で
は、鋼管8は搬送路2での進行方向とは逆の方向に横送
りされ、フェライト変態を完了させる。連続焼戻し炉5
から抽出された鋼管8は、連続焼戻し炉5の下流側に設
けた搬送路6のスキッド7上を横送りされる間に放冷さ
れる。
【0029】このような炉設備を用いて、表1に示すC
r−Mn鋼管を本発明法により熱処理した。熱処理条件
を表2に示す。比較のために、同一のCr−Mn鋼管に
バッチ炉でアイソサーマルアニール処理を実施した。そ
の条件を表2に並記する。
r−Mn鋼管を本発明法により熱処理した。熱処理条件
を表2に示す。比較のために、同一のCr−Mn鋼管に
バッチ炉でアイソサーマルアニール処理を実施した。そ
の条件を表2に並記する。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】本発明法は、アイソサーマルアニールに比
して、特に、オーステナイト化での昇温時間および保持
時間、更に放冷時間が短く、処理時間を1/3に短縮で
き、処理能率(Ton/hr)を3倍に高めることがで
きる。また、バッチ炉のような炉の加熱、冷却の繰り返
しを必要としないので、熱処理コストをアイソサーマル
アニールの1/10以下に節減できる。そして、熱処理
後の鋼管品質は、アイソサーマルアニール品と同等であ
った。
して、特に、オーステナイト化での昇温時間および保持
時間、更に放冷時間が短く、処理時間を1/3に短縮で
き、処理能率(Ton/hr)を3倍に高めることがで
きる。また、バッチ炉のような炉の加熱、冷却の繰り返
しを必要としないので、熱処理コストをアイソサーマル
アニールの1/10以下に節減できる。そして、熱処理
後の鋼管品質は、アイソサーマルアニール品と同等であ
った。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のCr−Mn鋼管の熱処理方法は、連続炉操業で、バッ
チ炉によるアイソサーマルアニールと同等の熱処理品質
を得ることが出来、処理能率の向上および処理コストの
低減に大きな効果を発揮する。
のCr−Mn鋼管の熱処理方法は、連続炉操業で、バッ
チ炉によるアイソサーマルアニールと同等の熱処理品質
を得ることが出来、処理能率の向上および処理コストの
低減に大きな効果を発揮する。
【図1】本発明法の実施に適した炉設備のレイアウトお
よび同設備による熱処理パターンを示す模式図である。
よび同設備による熱処理パターンを示す模式図である。
【図2】アイソサーマルアニールのヒートパターン図で
ある。
ある。
1 連続焼入炉 2,6 搬送路 5 連続焼戻し炉 8 鋼管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 302 Z 7217−4K 38/18
Claims (1)
- 【請求項1】 重量比でCr0.5〜10%、Mo0.4〜
1.1%を含むCr−Mo鋼管を、オーステナイトの状態
からフェライトとパーライトの混合組織にして軟化させ
るCr−Mo鋼管の熱処理方法であって、連続焼入炉の
下流側に搬送路を介して、連続焼戻し炉を設けると共
に、連続焼戻し炉の下流側に搬送路を設け、前記鋼管を
連続焼入炉でオーステナイト化温度以上に5分以上加熱
した後、連続焼入炉と連続焼戻し炉との間の搬送路で放
冷して500℃以上で連続焼戻し炉に装入し、ここで7
00〜780℃に1〜4時間保持した後、連続焼戻し炉
下流側の搬送路で放冷することを特徴とするCr−Mo
鋼管の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313388A JPH05125436A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | Cr−Mo鋼管の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313388A JPH05125436A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | Cr−Mo鋼管の熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05125436A true JPH05125436A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18040670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3313388A Pending JPH05125436A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | Cr−Mo鋼管の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05125436A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015005119A1 (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-15 | 新日鐵住金株式会社 | 高Cr鋼管の製造方法 |
CN109022696A (zh) * | 2018-09-20 | 2018-12-18 | 舞阳钢铁有限责任公司 | 提高SA387Gr11CL1钢板低温冲击韧性的方法 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3313388A patent/JPH05125436A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015005119A1 (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-15 | 新日鐵住金株式会社 | 高Cr鋼管の製造方法 |
CN105324495A (zh) * | 2013-07-09 | 2016-02-10 | 新日铁住金株式会社 | 高Cr钢管的制造方法 |
JPWO2015005119A1 (ja) * | 2013-07-09 | 2017-03-02 | 新日鐵住金株式会社 | 高Cr鋼管の製造方法 |
CN109022696A (zh) * | 2018-09-20 | 2018-12-18 | 舞阳钢铁有限责任公司 | 提高SA387Gr11CL1钢板低温冲击韧性的方法 |
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