JPH05123503A - 水切り乾燥装置 - Google Patents
水切り乾燥装置Info
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- JPH05123503A JPH05123503A JP3293221A JP29322191A JPH05123503A JP H05123503 A JPH05123503 A JP H05123503A JP 3293221 A JP3293221 A JP 3293221A JP 29322191 A JP29322191 A JP 29322191A JP H05123503 A JPH05123503 A JP H05123503A
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Landscapes
- Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水切り乾燥装置内に溶剤再生手段を組み込む
ことにより、装置のコンパクト化と運転コストの低減を
図る。 【構成】 5フッ化プロパノール、イソプロピルアルコ
ール等の水分と混じり合う溶剤Fが収容された洗浄槽1
内に、水洗後のワークWを前記溶F剤の蒸気F′と接触
し得るように配置し、ワークWに付着した水分を溶剤蒸
気F′で置換することにより脱水乾燥する水切り乾燥装
置において、前記洗浄槽1内に、前記ワークWの乾燥過
程において希釈凝縮された凝縮液F′から水分を分離し
て濃縮された溶剤Fを前記洗浄槽1へ回収する浸透気化
液体分離膜モジュール5を設置している。
ことにより、装置のコンパクト化と運転コストの低減を
図る。 【構成】 5フッ化プロパノール、イソプロピルアルコ
ール等の水分と混じり合う溶剤Fが収容された洗浄槽1
内に、水洗後のワークWを前記溶F剤の蒸気F′と接触
し得るように配置し、ワークWに付着した水分を溶剤蒸
気F′で置換することにより脱水乾燥する水切り乾燥装
置において、前記洗浄槽1内に、前記ワークWの乾燥過
程において希釈凝縮された凝縮液F′から水分を分離し
て濃縮された溶剤Fを前記洗浄槽1へ回収する浸透気化
液体分離膜モジュール5を設置している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、レンズや液晶基盤ガ
ラスを水洗後に水切り乾燥させるための水切り乾燥装置
に関するものである。
ラスを水洗後に水切り乾燥させるための水切り乾燥装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズや液晶基盤ガラスを水洗後に水切
り乾燥させる方法としては、水分と混じり合う溶剤を用
いるものが従来から良く知られている[半導体製造装置
実用便覧(株式会社サイエンスフォーラム発行)参照]。
この方法に用いられる溶剤としては、フロン113が最
も良く知られているが、フロン113は、オゾン層破壊
の元凶として使用が規制されることが決まっている。
り乾燥させる方法としては、水分と混じり合う溶剤を用
いるものが従来から良く知られている[半導体製造装置
実用便覧(株式会社サイエンスフォーラム発行)参照]。
この方法に用いられる溶剤としては、フロン113が最
も良く知られているが、フロン113は、オゾン層破壊
の元凶として使用が規制されることが決まっている。
【0003】そこで、フロン113の代替溶剤として5
フッ化プロパノール(以下、5FPと略称する)、イソプ
ロピルアルコール(以下、IPAと略称する)等のアルコ
ール類を使用する試みがなされるようになってきてい
る。5FP等は、オゾン層を全く破壊せず、地球温暖化
係数も小さい物質であるが、高価であること、水と容易
に混合し且つ共沸物質を構成するところから、通常の蒸
留では分離できないことが欠点である。
フッ化プロパノール(以下、5FPと略称する)、イソプ
ロピルアルコール(以下、IPAと略称する)等のアルコ
ール類を使用する試みがなされるようになってきてい
る。5FP等は、オゾン層を全く破壊せず、地球温暖化
係数も小さい物質であるが、高価であること、水と容易
に混合し且つ共沸物質を構成するところから、通常の蒸
留では分離できないことが欠点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な水切り乾燥においては、溶剤中の水分濃度が少ないほ
ど製品はクリーンに乾燥できることは良く知られている
事実であるが、水切り乾燥の継続により溶剤中の水分濃
度が上昇してくる。そこで、乾燥効率を上げるために
は、水分濃度の上昇した溶剤を取り替えるか脱水精製し
て再利用する必要がある。
な水切り乾燥においては、溶剤中の水分濃度が少ないほ
ど製品はクリーンに乾燥できることは良く知られている
事実であるが、水切り乾燥の継続により溶剤中の水分濃
度が上昇してくる。そこで、乾燥効率を上げるために
は、水分濃度の上昇した溶剤を取り替えるか脱水精製し
て再利用する必要がある。
【0005】ところが、上記したように、溶剤としてア
ルコール類を使用する場合、蒸留による水分分離が難し
いところから、浸透気化液体分離膜を用いた分離モジュ
ールにより水分の分離を行う方法が有効である。
ルコール類を使用する場合、蒸留による水分分離が難し
いところから、浸透気化液体分離膜を用いた分離モジュ
ールにより水分の分離を行う方法が有効である。
【0006】この浸透気化液体分離膜を用いた分離モジ
ュールを水切り乾燥装置に併設する場合、装置の設置ス
ペースが増大するという問題がある。また、水切り乾燥
工程において水分により希釈された溶剤の凝縮液を前記
分離モジュールに供給するためにポンプを使用すると、
供給する凝縮液の温度が比較的高温(例えば、70℃)な
のでポンプにおけるキャビテーション発生を防止するた
めに冷却する必要が生ずるし、分離モジュールにおける
分離効率を上げるためにはポンプから供給される凝縮液
の温度を再度高めなければならない。従って、ポンプの
上流側および下流側に冷却手段および加熱手段をそれぞ
れ設ける必要が生ずることとなり、装置の複雑化を招く
とともに、運転コストも増大するという不具合が生ずる
おそれがある。
ュールを水切り乾燥装置に併設する場合、装置の設置ス
ペースが増大するという問題がある。また、水切り乾燥
工程において水分により希釈された溶剤の凝縮液を前記
分離モジュールに供給するためにポンプを使用すると、
供給する凝縮液の温度が比較的高温(例えば、70℃)な
のでポンプにおけるキャビテーション発生を防止するた
めに冷却する必要が生ずるし、分離モジュールにおける
分離効率を上げるためにはポンプから供給される凝縮液
の温度を再度高めなければならない。従って、ポンプの
上流側および下流側に冷却手段および加熱手段をそれぞ
れ設ける必要が生ずることとなり、装置の複雑化を招く
とともに、運転コストも増大するという不具合が生ずる
おそれがある。
【0007】本願発明は、上記のような不具合を解消す
ることを課題としてなされたもので、水切り乾燥装置内
に溶剤再生手段を組み込むことにより、装置のコンパク
ト化と運転コストの低減を図ることを目的とするもので
ある。
ることを課題としてなされたもので、水切り乾燥装置内
に溶剤再生手段を組み込むことにより、装置のコンパク
ト化と運転コストの低減を図ることを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、図面に示すよう
に、5FP、IPA等の水分と混じり合う溶剤Fが収容
された洗浄槽1内に、水洗後のワークWを前記溶F剤の
蒸気F′と接触し得るように配置し、ワークWに付着し
た水分を溶剤蒸気F′で置換することにより脱水乾燥す
る水切り乾燥装置において、前記洗浄槽1内に、前記ワ
ークWの乾燥過程において希釈凝縮された凝縮液F′か
ら水分を分離して濃縮された溶剤Fを前記洗浄槽1へ回
収する浸透気化液体分離膜モジュール5を設置してい
る。
記課題を解決するための手段として、図面に示すよう
に、5FP、IPA等の水分と混じり合う溶剤Fが収容
された洗浄槽1内に、水洗後のワークWを前記溶F剤の
蒸気F′と接触し得るように配置し、ワークWに付着し
た水分を溶剤蒸気F′で置換することにより脱水乾燥す
る水切り乾燥装置において、前記洗浄槽1内に、前記ワ
ークWの乾燥過程において希釈凝縮された凝縮液F′か
ら水分を分離して濃縮された溶剤Fを前記洗浄槽1へ回
収する浸透気化液体分離膜モジュール5を設置してい
る。
【0009】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1記
載の水切り乾燥装置において、前記浸透気化液体分離膜
モジュール5を、前記希釈凝縮液F″が濃縮されつつ自
重により流下せしめられる流下通路9あるいは17を有
するように構成している。
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1記
載の水切り乾燥装置において、前記浸透気化液体分離膜
モジュール5を、前記希釈凝縮液F″が濃縮されつつ自
重により流下せしめられる流下通路9あるいは17を有
するように構成している。
【0010】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1あ
るいは2記載の水切り乾燥装置において、前記浸透気化
液体分離膜モジュール5の下部を前記溶剤Fに浸漬する
ようにしている。
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1あ
るいは2記載の水切り乾燥装置において、前記浸透気化
液体分離膜モジュール5の下部を前記溶剤Fに浸漬する
ようにしている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
うな作用が得られる。
【0012】即ち、溶剤Fとして蒸留による分離が難し
いアルコール類を用いた場合であっても、ワークWの乾
燥過程において希釈凝縮された凝縮液F″は、浸透気化
液体分離膜モジュール5により濃縮再生されて、洗浄槽
1内の溶剤F中に回収されることとなり、運転中におけ
る溶剤濃度が常に高く保たれることとなる。
いアルコール類を用いた場合であっても、ワークWの乾
燥過程において希釈凝縮された凝縮液F″は、浸透気化
液体分離膜モジュール5により濃縮再生されて、洗浄槽
1内の溶剤F中に回収されることとなり、運転中におけ
る溶剤濃度が常に高く保たれることとなる。
【0013】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
【0014】即ち、特別な凝縮液供給手段(例えば、ポ
ンプ)を用いなくとも、希釈凝縮液F″は、浸透気化液
体分離膜モジュール5内の流下通路9あるいは17を自
重で流下しつつ濃縮されることとなる。
ンプ)を用いなくとも、希釈凝縮液F″は、浸透気化液
体分離膜モジュール5内の流下通路9あるいは17を自
重で流下しつつ濃縮されることとなる。
【0015】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
【0016】即ち、特別な加熱手段を設けなくとも、高
温の溶剤Fにより浸透気化液体分離膜モジュール5が加
熱されることとなり、水蒸気透過性能が増進することと
なる。
温の溶剤Fにより浸透気化液体分離膜モジュール5が加
熱されることとなり、水蒸気透過性能が増進することと
なる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、5FP、IP
A等の水分と混じり合う溶剤Fが収容された洗浄槽1内
に、水洗後のワークWを前記溶剤Fの蒸気F′と接触し
得るように配置し、ワークWに付着した水分を溶剤蒸気
F′で置換することにより脱水乾燥する水切り乾燥装置
において、ワークの乾燥過程において希釈凝縮された凝
縮液F″が、浸透気化液体分離膜モジュール5により濃
縮再生されて、洗浄槽1内の溶剤中に回収されるように
したので、運転中における溶剤濃度が常に高く保たれる
こととなり、溶剤Fとして蒸留による分離が難しいアル
コール類を用いた場合であっても、極めてコンパクトな
装置でワークWの高純度脱水乾燥が行えるという優れた
効果がある。
A等の水分と混じり合う溶剤Fが収容された洗浄槽1内
に、水洗後のワークWを前記溶剤Fの蒸気F′と接触し
得るように配置し、ワークWに付着した水分を溶剤蒸気
F′で置換することにより脱水乾燥する水切り乾燥装置
において、ワークの乾燥過程において希釈凝縮された凝
縮液F″が、浸透気化液体分離膜モジュール5により濃
縮再生されて、洗浄槽1内の溶剤中に回収されるように
したので、運転中における溶剤濃度が常に高く保たれる
こととなり、溶剤Fとして蒸留による分離が難しいアル
コール類を用いた場合であっても、極めてコンパクトな
装置でワークWの高純度脱水乾燥が行えるという優れた
効果がある。
【0018】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
水切り乾燥装置において、浸透気化液体分離膜モジュー
ル5を、希釈凝縮液F″が濃縮されつつ自重により流下
せしめられる流下通路9あるいは17を有するように構
成して、ポンプ等の凝縮液供給手段が不要となるように
したので、キャビテーション対策のための冷却が必要な
くなり、運転コストが大幅に低減できるという優れた効
果がある。
水切り乾燥装置において、浸透気化液体分離膜モジュー
ル5を、希釈凝縮液F″が濃縮されつつ自重により流下
せしめられる流下通路9あるいは17を有するように構
成して、ポンプ等の凝縮液供給手段が不要となるように
したので、キャビテーション対策のための冷却が必要な
くなり、運転コストが大幅に低減できるという優れた効
果がある。
【0019】請求項3の発明によれば、請求項1あるい
は2記載の水切り乾燥装置において、浸透気化液体分離
膜モジュール5の下部を溶剤Fに浸漬するようにして、
高温の溶剤Fにより浸透気化液体分離膜モジュール5を
加熱するようにしたので、溶剤加熱用の加熱手段を共用
できることとなり、装置のコンパクト化がより一層図れ
るとともに、水蒸気透過性能が増進するという優れた効
果がある。
は2記載の水切り乾燥装置において、浸透気化液体分離
膜モジュール5の下部を溶剤Fに浸漬するようにして、
高温の溶剤Fにより浸透気化液体分離膜モジュール5を
加熱するようにしたので、溶剤加熱用の加熱手段を共用
できることとなり、装置のコンパクト化がより一層図れ
るとともに、水蒸気透過性能が増進するという優れた効
果がある。
【0020】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
つかの好適な実施例を説明する。
【0021】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる水切
り乾燥装置が示されている。本実施例は、請求項1、2
および3の発明に対応するものである。
り乾燥装置が示されている。本実施例は、請求項1、2
および3の発明に対応するものである。
【0022】本実施例の水切り乾燥装置は、図1に示す
ように、水分と混じり合う溶剤F(本実施例の場合、5
FP)が収容された洗浄槽1を備えている。前記溶剤F
はヒータ7によって、溶剤Fが蒸発し得る所定温度(本
実施例の場合、約70℃)に加熱されるようになってい
る。なお、溶剤Fとしては、IPA等の他のアルコール
類を用いる場合もある。
ように、水分と混じり合う溶剤F(本実施例の場合、5
FP)が収容された洗浄槽1を備えている。前記溶剤F
はヒータ7によって、溶剤Fが蒸発し得る所定温度(本
実施例の場合、約70℃)に加熱されるようになってい
る。なお、溶剤Fとしては、IPA等の他のアルコール
類を用いる場合もある。
【0023】前記洗浄槽1内には、水洗後のワークW
(本実施例の場合、レンズ)が前記溶剤Fの蒸気F′と接
触可能なようにセッティング手段2を介してセットされ
る。
(本実施例の場合、レンズ)が前記溶剤Fの蒸気F′と接
触可能なようにセッティング手段2を介してセットされ
る。
【0024】また、前記ワークWの直下方には、ワーク
Wに付着している水分と溶剤蒸気F′とが置換する際に
混じり合ってできる希釈凝縮液F″を受け止める受液器
3が設けられている。該受液器3には、受け止められた
希釈凝縮液F″を流下させるための流下孔4が形成され
ている。
Wに付着している水分と溶剤蒸気F′とが置換する際に
混じり合ってできる希釈凝縮液F″を受け止める受液器
3が設けられている。該受液器3には、受け止められた
希釈凝縮液F″を流下させるための流下孔4が形成され
ている。
【0025】さらに、前記受液器3の直下方には、希釈
凝縮液F″から水分を分離して濃縮溶剤Fを再生するた
めの浸透気化液体分離膜モジュール5がその下部を溶剤
Fに浸漬した状態で配置されている。つまり、浸透気化
液体分離膜モジュール5は、溶剤Fによって加熱される
ようになっているのである。符号6は浸透気化液体分離
膜モジュール5を支持するためのステーである。
凝縮液F″から水分を分離して濃縮溶剤Fを再生するた
めの浸透気化液体分離膜モジュール5がその下部を溶剤
Fに浸漬した状態で配置されている。つまり、浸透気化
液体分離膜モジュール5は、溶剤Fによって加熱される
ようになっているのである。符号6は浸透気化液体分離
膜モジュール5を支持するためのステーである。
【0026】前記浸透気化液体分離膜モジュール5は、
図2に示すように、アルコール類は透過させないが水蒸
気は透過させる材料(例えば、αーフルオロアクリル酸
系共重合体)からなる浸透気化液体分離膜8によって区
画された二つの室(即ち、一次室9および二次室10)を
備えた複数の単位モジュール5a,5a・・を水平方向に
積層して構成されたプレート&フレームタイプの分離モ
ジュールによって構成されている。符号11は浸透気化
液体分離膜8の周囲を支持しているフレーム、12は隔
壁である。
図2に示すように、アルコール類は透過させないが水蒸
気は透過させる材料(例えば、αーフルオロアクリル酸
系共重合体)からなる浸透気化液体分離膜8によって区
画された二つの室(即ち、一次室9および二次室10)を
備えた複数の単位モジュール5a,5a・・を水平方向に
積層して構成されたプレート&フレームタイプの分離モ
ジュールによって構成されている。符号11は浸透気化
液体分離膜8の周囲を支持しているフレーム、12は隔
壁である。
【0027】そして、前記一次室9は、前記受液器3の
流下孔4に接続されて、希釈凝縮液F″が自重によって
流下する流下通路とされる一方、前記二次室10は凝縮
器13を介して真空ポンプ14に接続されて、浸透気化
液体分離膜8を透過する水蒸気の流通通路とされてい
る。なお、一次室9内において濃縮された溶剤Fは、一
次室9下端から洗浄槽1の溶剤F中に回収されることと
なっている。
流下孔4に接続されて、希釈凝縮液F″が自重によって
流下する流下通路とされる一方、前記二次室10は凝縮
器13を介して真空ポンプ14に接続されて、浸透気化
液体分離膜8を透過する水蒸気の流通通路とされてい
る。なお、一次室9内において濃縮された溶剤Fは、一
次室9下端から洗浄槽1の溶剤F中に回収されることと
なっている。
【0028】前記凝縮器13で水蒸気は凝縮された後、
ポンプ15によって系外へ排出されることとなってい
る。
ポンプ15によって系外へ排出されることとなってい
る。
【0029】上記のように構成された水切り乾燥装置は
次のように作用する。
次のように作用する。
【0030】洗浄槽1内の所定位置にセットされたワー
クWは、溶剤Fから発生する蒸気F′にさらされること
によって、付着している水分が溶剤蒸気F′に置換され
て脱水乾燥される。
クWは、溶剤Fから発生する蒸気F′にさらされること
によって、付着している水分が溶剤蒸気F′に置換され
て脱水乾燥される。
【0031】この脱水乾燥過程において希釈凝縮された
凝縮液F″は、ワークWから落下して受液器3に受け止
められた後、浸透気化液体分離モジュール5に供給さ
れ、そこで水分が分離されて濃縮溶剤Fとして既存の溶
剤F中に回収される。従って、運転継続中においては、
洗浄槽1内の溶剤Fは常に高い濃度に保たれることとな
り、高純度の脱水乾燥が継続的に行えるのである。一
方、浸透気化液体分離モジュール5において分離された
水蒸気は、凝縮器13で凝縮された後系外に排出され
る。
凝縮液F″は、ワークWから落下して受液器3に受け止
められた後、浸透気化液体分離モジュール5に供給さ
れ、そこで水分が分離されて濃縮溶剤Fとして既存の溶
剤F中に回収される。従って、運転継続中においては、
洗浄槽1内の溶剤Fは常に高い濃度に保たれることとな
り、高純度の脱水乾燥が継続的に行えるのである。一
方、浸透気化液体分離モジュール5において分離された
水蒸気は、凝縮器13で凝縮された後系外に排出され
る。
【0032】浸透気化液体分離モジュール5における水
分分離の態様を更に詳述すると、各単位モジュール5a
の一次室9に供給された希釈凝縮液F″は、該一次室9
を自重により流下する過程において、含まれている水分
が水蒸気として浸透気化液体分離膜8を透過することに
より濃縮される。この時、溶剤F(本実施例の場合、5
FP)は水より比重が重いため、濃縮された凝縮液(即
ち、濃縮溶剤F)は自然と下方に流れ、水分を多く含ん
だ希釈凝縮液F″と混じり合うことはない。従って、本
実施例の場合には、希釈凝縮液F″を圧送するためのポ
ンプ等は不要なのである。
分分離の態様を更に詳述すると、各単位モジュール5a
の一次室9に供給された希釈凝縮液F″は、該一次室9
を自重により流下する過程において、含まれている水分
が水蒸気として浸透気化液体分離膜8を透過することに
より濃縮される。この時、溶剤F(本実施例の場合、5
FP)は水より比重が重いため、濃縮された凝縮液(即
ち、濃縮溶剤F)は自然と下方に流れ、水分を多く含ん
だ希釈凝縮液F″と混じり合うことはない。従って、本
実施例の場合には、希釈凝縮液F″を圧送するためのポ
ンプ等は不要なのである。
【0033】また、浸透気化液体分離モジュール5の下
部は、洗浄槽1内の溶剤F(70℃程度の高温となって
いる)によって加熱されているため、一次室9内を流れ
る希釈凝縮液F″も高温に保持されることとなり、水蒸
気透過性能を高く保持できる。しかも、特別な加熱手段
が不要で、溶剤加熱用のヒータ7を希釈凝縮液加熱用に
共用できるため、装置のコンパクト化に大いに寄与する
こととなる。
部は、洗浄槽1内の溶剤F(70℃程度の高温となって
いる)によって加熱されているため、一次室9内を流れ
る希釈凝縮液F″も高温に保持されることとなり、水蒸
気透過性能を高く保持できる。しかも、特別な加熱手段
が不要で、溶剤加熱用のヒータ7を希釈凝縮液加熱用に
共用できるため、装置のコンパクト化に大いに寄与する
こととなる。
【0034】実施例2 図3および図4には、本願発明の実施例2にかかる水切
り乾燥装置が示されている。本実施例は、請求項1、2
および3の発明に対応するものである。
り乾燥装置が示されている。本実施例は、請求項1、2
および3の発明に対応するものである。
【0035】本実施例の場合、浸透気化液体分離モジュ
ール5として、中空糸タイプのものが採用されている。
ール5として、中空糸タイプのものが採用されている。
【0036】この中空糸タイプの浸透気化液体分離モジ
ュール5は、図4に示すように、縦長円筒状の胴体16
内に多数の浸透気化液体分離膜製の中空糸17,17・
・を縦方向に配設して構成されている。そして、前記各
中空糸17内が希釈凝縮液F″の通路とされ、中空糸1
7,17・・外の胴体内空間が水蒸気の通路とされてい
る。符号18は中空糸17,17・・への凝縮液入口と
なる入口ヘッダー、19は中空糸17,17・・から取
り出される濃縮溶剤Fの出口となる出口ヘッダーであ
る。
ュール5は、図4に示すように、縦長円筒状の胴体16
内に多数の浸透気化液体分離膜製の中空糸17,17・
・を縦方向に配設して構成されている。そして、前記各
中空糸17内が希釈凝縮液F″の通路とされ、中空糸1
7,17・・外の胴体内空間が水蒸気の通路とされてい
る。符号18は中空糸17,17・・への凝縮液入口と
なる入口ヘッダー、19は中空糸17,17・・から取
り出される濃縮溶剤Fの出口となる出口ヘッダーであ
る。
【0037】本実施例の場合、希釈凝縮液F″は、中空
糸17,17・・を自重により流下する過程において水
分が分離されて濃縮されることとなっており、中空糸1
7,17・・が希釈凝縮液F″の流下通路を構成するこ
ととなっているのである。
糸17,17・・を自重により流下する過程において水
分が分離されて濃縮されることとなっており、中空糸1
7,17・・が希釈凝縮液F″の流下通路を構成するこ
ととなっているのである。
【0038】その他の構成および作用効果は実施例1と
同様なので説明を省略する。
同様なので説明を省略する。
【0039】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図1】本願発明の実施例1にかかる水切り乾燥装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる水切り乾燥装置に
おいて使用される浸透気化液体分離モジュールの縦断面
図である。
おいて使用される浸透気化液体分離モジュールの縦断面
図である。
【図3】本願発明の実施例2にかかる水切り乾燥装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図4】本願発明の実施例2にかかる水切り乾燥装置に
おいて使用される浸透気化液体分離モジュールの縦断面
図である。
おいて使用される浸透気化液体分離モジュールの縦断面
図である。
1は洗浄槽、3は受液器、4は流下孔、5は浸透気化液
体分離モジュール、5aは単位モジュール、8は浸透気
化液体分離膜、9は流下通路(一次室)、10は二次室、
16は胴体、17は流下通路(中空糸)、Fは溶剤、F′
は溶剤蒸気、F″は希釈凝縮液、Wはワーク。
体分離モジュール、5aは単位モジュール、8は浸透気
化液体分離膜、9は流下通路(一次室)、10は二次室、
16は胴体、17は流下通路(中空糸)、Fは溶剤、F′
は溶剤蒸気、F″は希釈凝縮液、Wはワーク。
Claims (3)
- 【請求項1】 5フッ化プロパノール、イソプロピルア
ルコール等の水分と混じり合う溶剤(F)が収容された洗
浄槽(1)内に、水洗後のワーク(W)を前記溶剤(F)の蒸
気(F′)と接触し得るように配置し、ワーク(W)に付着
した水分を溶剤蒸気(F′)で置換することにより脱水乾
燥する水切り乾燥装置であって、前記洗浄槽(1)内に
は、前記ワーク(W)の乾燥過程において希釈凝縮された
凝縮液(F″)から水分を分離して濃縮された溶剤(F)を
前記洗浄槽(1)内へ回収する浸透気化液体分離膜モジュ
ール(5)を設置したことを特徴とする水切り乾燥装置。 - 【請求項2】 前記浸透気化液体分離膜モジュール(5)
は、前記希釈凝縮液(F″)が濃縮されつつ自重により流
下せしめられる流下通路(9,17)を有していることを
特徴とする前記請求項1記載の水切り乾燥装置。 - 【請求項3】 前記浸透気化液体分離膜モジュール(5)
の下部を前記溶剤(F)に浸漬したことを特徴とする前記
請求項1あるいは2記載の水切り乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3293221A JPH05123503A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 水切り乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3293221A JPH05123503A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 水切り乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123503A true JPH05123503A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17791994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3293221A Pending JPH05123503A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 水切り乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123503A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011056431A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Hitachi Zosen Corp | 浸透気化膜分離用モジュール |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02273519A (ja) * | 1989-04-14 | 1990-11-08 | Toray Ind Inc | 揮発性有機液体水溶液の濃縮液製造方法 |
JPH03242205A (ja) * | 1990-02-17 | 1991-10-29 | Daikin Ind Ltd | 水切り乾燥装置 |
JPH04171026A (ja) * | 1990-11-02 | 1992-06-18 | Daicel Chem Ind Ltd | 有機溶媒再生装置 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP3293221A patent/JPH05123503A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02273519A (ja) * | 1989-04-14 | 1990-11-08 | Toray Ind Inc | 揮発性有機液体水溶液の濃縮液製造方法 |
JPH03242205A (ja) * | 1990-02-17 | 1991-10-29 | Daikin Ind Ltd | 水切り乾燥装置 |
JPH04171026A (ja) * | 1990-11-02 | 1992-06-18 | Daicel Chem Ind Ltd | 有機溶媒再生装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011056431A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Hitachi Zosen Corp | 浸透気化膜分離用モジュール |
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