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JPH0511529B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0511529B2
JPH0511529B2 JP348587A JP348587A JPH0511529B2 JP H0511529 B2 JPH0511529 B2 JP H0511529B2 JP 348587 A JP348587 A JP 348587A JP 348587 A JP348587 A JP 348587A JP H0511529 B2 JPH0511529 B2 JP H0511529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity surface
powder
film
masking member
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP348587A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63172618A (ja
Inventor
Haruo Morita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP348587A priority Critical patent/JPS63172618A/ja
Publication of JPS63172618A publication Critical patent/JPS63172618A/ja
Publication of JPH0511529B2 publication Critical patent/JPH0511529B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、パウダースラツシユ成形法による
皮膜状プラスチツク成形品の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、車両用アームレストあるいは家具用クツ
シヨン製品等の表皮として用いられる皮膜状プラ
スチツク成形品は、種々の方法により製造されて
いる。それらの製造方法の中でもパウダースラツ
シユ成形法によるものは、薄い皮膜、あるいは精
緻な模様、形状等を有する皮膜を簡便に製造でき
るため、近年注目を集めている方法である。
このパウダースラツシユ成形法による皮膜状プ
ラスチツク成形品の製造方法とは、第3図の如
く、熱可塑性プラスチツク粉体10を収容するバ
ケツト12と、キヤビテイ面14aを有する加熱
可能な金型14とを用いて皮膜の製造を行うもの
で、その概略は次の如くである。まず、あらかじ
め加熱媒体循環パイプ等の加熱手段16により加
熱しておいた金型14を、熱可塑性プラスチツク
粉体10の収容されたバケツト12に蓋をするよ
うにして合わせ、金型14及びバケツト12を回
転させて倒立させ、金型14のキヤビテイ内に熱
可塑性プラスチツク粉体10を移動させる。キヤ
ビテイ内に移動した熱可塑性プラスチツク粉体1
0は、加熱されたキヤビテイ面14aに接するこ
とにより該キヤビテイ面14aに層状に付着す
る。その後、金型14及びバケツト12を再び回
転させて元の位置に戻し、前記付着に用いられな
かつた余剰の熱可塑性プラスチツク粉体をバケツ
ト12に収容する。そして、必要ならば更に金型
14を加熱し、付着粉体10を溶融ゲル化させ溶
融皮膜を形成する。続いて金型14を冷却し、こ
れによつて溶融皮膜を硬化させて、その形状を固
定し、その硬化皮膜を脱型することにより所望の
皮膜状プラスチツク成形品を得るものである。
ところで、バケツト12は通常種々の金型にも
使用可能なように金型14の製品成形部よりも大
なるものが用いられる、そのバケツトに合わせて
金型キヤビテイ面も製品成形部よりも大とされ
る。そのため、従来にあつては前記倒立時熱可塑
性粉体がキヤビテイ面14aの製品成形部周囲ま
で付着して、製品外周に不要なバリが形成されて
しまうので、成形品脱型後にバリ除去作業が必要
になるとともに原料損失を生じていた。
そこで、本出願人はそれらの問題を解決して皮
膜状プラスチツク成形品を製造するために、特願
昭60−286683号としてパウダースラツシユ成形装
置に関する発明を出願した。そのパウダースラツ
シユ成形装置は第4図の如く、バケツト17の熱
可塑性粉体収容部18に、板状の周壁20を金型
22の製品成形部a外周形状と略一致させて設
け、かつその周壁20上端部にシール材24を設
けて、金型22をバケツト17に被せた際にシー
ル材24がキヤビテイ面に圧着するようにして該
部をシールする構造としたものである。この成形
装置を用いて皮膜状プラスチツク成形品を製造す
ることにより、製品成形部a以外のキヤビテイ面
に熱可塑性プラスチツク粉体が付着するのを防ぐ
こと即ちマスキングすることができ、前記問題を
解決できたのである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしなから、金型22のキヤビテイ面23は
凹曲面が殆どであり、バケツト側に立設した板状
の周壁20によつてはキヤビテイ面に垂直に当接
しがたい問題がある。そのため、キヤビテイ面形
状(製品形状)によつては皮膜状プラスチツク成
形品の製造時にシール不良を生じる虞れがあつ
た。また、板状の周壁20をキヤビテイ面に垂直
に当接させるには、周壁20に対して略直角な平
面をキヤビテイ面に設ける必要があるが、周壁2
0の位置を変更したい場合(マスキング部位を変
更したい場合)、あるいはその周壁20の形状を
変更する場合等にはキヤビテイ面の形状を変更せ
ねばならず、その作業工数は膨大なものとなる問
題がある。
この発明は従来技術の前記問題点、即ちキヤビ
テイ面形状によつては、キヤビテイ面の不要部に
までプラスチツク皮膜を形成されるのを完全には
防ぎえない虞れがある問題、及びキヤビテイ面の
任意の部分をマスキングするのが容易ではない問
題を解決せんとするものである、更にはより効率
的にマスキングを行うことのできる製造方法を提
供するものである。
(問題点を解決するための手段) 第1の発明は、熱可塑性プラスチツク粉体を金
型キヤビテイ面に付着し、該付着粉体を溶融させ
て皮膜を形成するパウダースラツシユ成形方によ
つて皮膜状プラスチツク成形品を製造する方法に
おいて、所望形状のマスキング部材を断熱材を介
してキヤビテイ面の所定部を覆うようにキヤビテ
イ面に当接固着して前記熱可塑性プラスチツク粉
体の付着、該付着粉体の溶融及び皮膜の形成を行
うことを特徴とするものである。
また第2の発明は、パウダースラツシユ成形方
による皮膜状プラスチツク成形品の製造方法にお
いて、所望形状のマスキング部材を、キヤビテイ
面の所定部を覆うように、かつそのキヤビテイ面
との間に空間を形成するようにして断熱材を介し
てキヤビテイ面に当接固着し、前記空間内の空気
を外気又は冷気と循環させながら、キヤビテイ面
への熱可塑性プラスチツク粉体の付着、該付着粉
体の溶融及び皮膜の形成を行うことを特徴とする
ものである。
(作用) まず第1の発明について説明する。第1の発明
は、所望形状のマスキング部材をキヤビテイ面の
所定部を覆うようにして、かつ断熱材を介してキ
ヤビテイ面に当接固着してパウダースラツシユ成
形法によりキヤビテイ面への熱可塑性プラスチツ
ク粉体の付着、該付着物の溶融及び該溶融物の冷
却硬化を行つて皮膜状プラスチツク成形品を製造
するものである。すなわち、マスキング部材によ
つてキヤビテイ面の所定部を覆つて皮膜の形成を
行うものである。従つて、次のような作用を有す
る。
キヤビテイ面は、熱可塑性プラスチツク粉体の
付着、溶融を行うために、金型に設けた循環パイ
プ中を流れる加熱媒体によりあらかじめ所定温度
に加熱されている。しかし、マスキング部材によ
つてキヤビテイ面を覆つた部分においては、該マ
スキング部材が断熱材を介してキヤビテイ面に当
接しているため、マスキング部材にキヤビテイ面
の熱が伝わり難くマスキング部材表面の温度がキ
ヤビテイ面温度よりも低く、かつ熱可塑性プラス
チツク粉体の溶融温度よりも低く維持される。更
に、マスキング部材とキヤビテイ面との間に空間
を設けておけば、キヤビテイ面からの放熱による
影響も低減できる。そのため、金型及びバケツト
の倒置により熱可塑性プラスチツク粉体がマスキ
ング部材に接触または堆積しても、マスキング部
材表面の温度が該粉体の溶融温度よりも低いこと
から、該粉体が加熱されて半溶融状態になること
がなく、マスキング部材に付着することがない。
即ち、キヤビテイ面においてマスキング部材によ
つて覆われた部分のみが熱可塑性プラスチツク粉
体の付着がなく、他部には該粉体の付着が行われ
るのである。その結果、その後の熱可塑生プラス
チツク粉体の溶融ゲル化、該溶融物の冷却硬化に
よつてキヤビテイ面に皮膜が形成されても、前記
マスキング部材で覆われた部分には皮膜を形成さ
れないのである。
従つて、キヤビテイ面において皮膜の形成され
て欲しくない部分を、前記マスキング部材により
マスキングして(覆つて)おけば、外部の皮膜形
成を阻止できるのである。
また、断熱材を介してマスキング部材をキヤビ
テイ面に当接させ固着手段により金型に固着する
ため、断熱材がマスキング部材とキヤテイ面によ
つて挟着され、該断熱材がシール材としても作用
することになる。その結果、マスキング部材とキ
ヤビテイ面間を確実にシールすることができるの
である。
更に、断熱材がマスキング部材とキヤビテイ面
間にあつて前記の如くシール材とても作用するこ
とから、マスキング部材の取付部におけるキヤビ
テイ面形状が平坦でなくとも、マスキング部材と
キヤビテイ面間を確実にシールすることができ
る。よつてキヤビテイ面形状な影響されることな
く、キヤビテイ面の任意の部分をマスキングする
ことでができ、マスキング位置の変更に際し、キ
ヤビテイ面形状を変更することなく容易に対応で
きるのである。
一方第2の発明は、マスキング部材を該マスキ
ング部材とキヤビテイ面との間に空間を設けて、
第1の発明の如く金型に固着し、前記空間内の空
気を又は冷気と循環させながら、キヤビテイ面へ
の熱可塑性プラスチツク粉体の付着、溶融及び皮
膜の形成を行うものである。
それゆえに、この第2の発明では、前記第1の
発明の作用の他に、マスキング部材が強制的に冷
却されることになるので、マスキング部材がキヤ
ビテイ面からの放熱によつて熱可塑性プラスチツ
ク粉体の溶融温度以上に加熱されるのを確実に阻
止することができ、熱可塑性プラスチツク粉体が
マスキング部材に付着するのをより確実に防止す
ることができるのである。
(実施例) 以下この発明を実施例に基づき図面を用いて説
明する。
第1図は、第1の発明を実施する際に用いる金
型30とバケツト32の断面図である。
金型30は通常電鋳型からなり、内面にキヤビ
テイ面34が形成され、外面には加熱手段として
の熱媒体循環パイプ36が配設されたものであ
る。加熱手段としては、熱媒体を循環させる外に
種々の手段があり、その手段によつては循環パイ
プが不要なこともある。
またキヤビテイ面34は、バケツト32の大き
さに合わせる等の理由から、製品成形部(製品と
なる部分)よりも大なるものからなる。そしてそ
のキヤビテイ面32の所定部、即ち熱可塑性プラ
スチツク粉体が付着して欲しくない部分を覆うよ
うにしてマスキング部材38が金型30に固着さ
れている。
マスキング部材38は、繊維強化プラスチツク
(FRP)の成形品またはセラミツクの成形品等の
ように、剛性が高くかつ所定の耐熱性を有するも
のからなり、その形状は、キヤビテイ面形状の所
定部と略同一の平板形状あるいはこの例のような
中空箱形状等、その他キヤビテイ面所定部を覆う
ことのできる形状からなる。特に熱可塑性プラス
チツク粉体がマスキング部材外面に堆積するのを
防いで、該外面から滑り易いようにするため、マ
スキング部材38の外面形状を、凹部のないよう
にし、かつキヤビテイの深さ方向に対して斜面を
形成するように構成し、更にマスキング部材38
の外面を極力平滑とするのが好ましい。
断熱材40は、石綿板、岩綿板等からなり、マ
スキング部材38とキヤビテイ面34とによつて
挟着されている。従つて断熱材40は、断熱作用
の他にシール材としても作用する。また、第2の
発明に用いる金型一例の一部の断面を示す第2図
のように、断熱材40とマスキング部材38との
間に、シリコンゴム、フツソゴム等の耐熱性弾性
体40aを設けてもよい。このようにすれば、キ
ヤビテイ面34の凹凸が大きく、断熱材40のシ
ール作用のみではキヤビテイ面34とマスキング
部材38間を完全にシールできない場合でも、帯
熱性弾性体40aが断熱材40とマスキング部材
38により挟着されて圧縮変形するため、前記シ
ールを完全に行うことができる。よつてキヤビテ
イ面形状に影響されることなく、任意の部分をマ
スキングできる。
また、金型30へのマスキング部材38の同着
手段42としては、ボルト及びナツトによるねじ
止め、あるいはクリツプをマスキング部材38の
内面に固定しておき、そのクリツプを金型30に
係止する等の手段がある。
固着手段によつて金型に固着したマスキング部
材とキヤビテイ面とは、断熱材を介して隙なく当
接したものであつてもよいが、第1図のように、
マスキング部材38とキヤビテイ面34間に空間
39を設けて当接したものが好ましい。その理由
は該空間39を設けることによつて、キヤビテイ
面34からの放熱の影響を低減させることができ
るからである。
一方バケツト32は、内部に熱可塑性プラスチ
ツク粉体の収容部44を有し、外部のフランジ部
46において金型30と合致する形状からなる。
次に第1の発明による皮膜状プラスチツク成形
品の製造例について、工程に従つて説明する。
まずバケツト32の粉体収容部44に、塩化ビ
ニル樹脂粉体、あるいはポリエチレン粉体等の熱
可塑性プラスチツク粉体48を投入する。
次いで、あらかじめ熱媒油等の加熱媒体を循環
パイプ36中に通すことによつて加熱しておいた
金型30により、バケツト32に蓋をし、金型3
0及びバケツト32を回転させて倒置する。
この倒置によつて、バケツト32内に収容され
ていた熱可塑性プラスチツク粉体48が、金型3
0内に収容されてキヤビテイ面34に接触し、キ
ヤビテイ面34の熱によつて直ちに半溶融状態と
なつてキヤビテイ面34に付着する。このとき、
熱可塑性プラスチツク粉体48はマスキング部材
38の外面にも接触するが、断熱材40によつて
キヤビテイ面34からマスキング部材38への伝
熱が阻止されており、該マスキング部材38がキ
ヤビテイ面温度よりも低い、かつ該粉体の溶融温
度よりも低い温度となつているため、前記接触粉
体が加熱されて半溶融状態となることがなく、マ
スキング部材38に付着することがない。特にキ
ヤビテイ面34とマスキング部材38間に空間3
9を設けてある場合には、キヤビテイ面34から
の放熱によるマスキング部材38の加熱が抑えら
れることとなるため、マスキング部材38をより
低温とすることができ、前記粉体の付着をより確
実に阻止できる。そして、マスキング部材38外
面に接触した前記粉体は、マスキング部材38外
面の傾斜により、及び外面の平滑さによりマスキ
ング部材38外面から滑り落ち、マスキング部材
38外面に堆積することがない。その結果、たと
えばマスキング部材38の温度が熱可塑性プラス
チツク粉体48の溶融ゲル化温度に近く、該粉体
48がマスキング部材38と長く接すると半溶融
状態となつてマスキング部材38に付着する虞れ
がある場合でも、かかる付着を生じることがない
のである。
その後、合型30及びバケツト32を回転さ
せ、元の位置、即ちバケツト32を下に戻し、前
記付着に用いられなかつた余剰の熱可塑性プラス
チツク粉体をバケツトの収容部44を収容する。
そしてこのようにして、マスキング部材38に
よつて覆われた部分を除いてキヤビテイ面34に
付着した熱可塑性プラスチツク粉体を、必要なら
ば更に金型30の加熱を続け溶融ゲル化し、溶融
皮膜を形成する。
しかる後、金型30を冷却して前記溶融皮膜を
硬化し、該硬化皮膜を脱型すれば所望形状の皮膜
状プラスチツク成形品を得ることができる。
得られた成形品は、前記マスキング部材38で
覆われた部分に皮膜の形成されていないものであ
る。そのため、マスキング部材38を金型の製品
成形部以外の部分に設けておくことによつて、バ
リのない製品を得ることができる。
次に第2の発明による皮膜状プラスチツク成形
品の製造について説明する。
第2図は、第2の発明に用いる金型一例30aの
要部断面図である。この金型30aには、前記所
望形状のマスキング部材38がキヤビテイ面34
aとの間に空間39を形成して、かつ断熱材40
及び前記耐熱性弾性材40aを介して、キヤビテ
イ面の所定部に固着手段42により固着してあ
る。マスキング部材38で覆つたキヤビテイ面3
4aの所定部には穴49が形成してあり、該穴4
9には前記空間39内に冷気又は外気を吹き込む
ためのエアー圧入ホース50が接続してある。
第2の発明は、この金型30aと前記バケツト
32を用いて、パウダースラツシユ成形法により
皮膜状プラスチツク成形品を製造するものである
が、その内容は前記第1の発明における発明と重
複する部分が多いので、重複部分を簡略にして第
2の発明を説明する。
まず熱可塑性プラスチツク粉体をバケツト32
内に投入し、加熱しておいた金型30aによつて
バケツト32に蓋をする。このときマスキング部
材38とキヤビテイ面34a間の空間39内に、
エアー圧入ホース50から冷気または外気を圧入
し、該空間39内の空気を冷気または外気ととも
に循環させておく。これによつて、マスキング部
材38は冷却され、前記第1発明より更に低温に
より、確実に熱可塑性プラスチツク粉体の溶融温
度よりも低く維持される。また、ホース50接続
用の穴49の周囲の金型30aに小孔を設けてお
けは、空間39内の空気の循環をより良好に行う
ことができる。
次いで、第1の発明のように金型及びバケツト
を回転させて倒置し、更に回転させて元の位置に
戻すことによつて、キヤビテイ面への熱可塑性プ
ラスチツク粉体の付着を行う。その際、前記空間
39内の空気が外気又は冷気と循環することによ
つてマスキング部材38が冷却されて、キヤビテ
イ面温度より低く、かつ該粉体の溶融温度よりも
低い温度となつているため、マスキング部材38
には熱可塑性プラスチツク粉体が付着することが
ない。従つて、キヤビテイ面において、マスキン
グ部材38によつて覆われた部分のみ、熱可塑性
プラスチツク粉体の付着を生じないのである。
その前後述の如く付着した粉体を溶融ゲル化し
溶融皮膜を形成し、しかる後金型を冷却して、キ
ヤビテイ面の溶融皮膜を硬化皮膜とし、該皮膜を
脱型すれば、所望の皮膜状プラスチツク成形品を
得る。その成形品は、マスキング部材によつてキ
ヤビテイ面を覆つた部分に皮膜の形成されていな
いものである。
(発明の効果) 第1の発明は、パウダースラツシユ成形法によ
り皮膜状プラスチツク成形品を製造する際に、所
望形状のマスキング部材を断熱材を介してキヤビ
テイ面の所定部を覆うようにして、当接固着して
皮膜の形成を行うこととしたために次のような効
果を得ることができたのである。
即ち、マスキング部材で覆つてキイビテイ面の
所定部及び該マスキング部材に、熱可塑性プラス
チツク粉体が付着するのを防ぎ、該部に皮膜が形
成されるのを防ぐこと(マスキングすること)が
できたのである。よつて、マスキング部材を皮膜
の形成されて欲しくないキヤビテイ面所定部を覆
つて設けることにより、不要なバリのない皮膜状
プラスチツク成形品を得ることができるようにな
つたのである。
また、キヤビテイ面形状に影響されることなく
キヤビテイ面の任意の部分を確実にマスキングす
ることを可能にできたのである。
他方第2の発明は、パウダースラツシユ成形法
により皮膜状プラスチツク成形品を製造する際
に、所望形状のマスキング部材を、キヤビテイ面
との間に空間を形成するようにして断熱材を介し
てキヤビテイ面に当接固着し、前記空間内の空気
を外気又は冷気と循環させながら皮膜の形成を行
うこととしたために、次のような効果を得ること
ができたのである。
即ち、マスキング部材を更に確実に低温にでき
るため、マスキング部材に熱可塑性粉体が付着す
るのを完全に防ぐことができ、マスキングをより
確実に行うことができるようになつたのである。
しかも、キヤビテイ面形状に影響されることな
く任意の部分を確実にマスキングできるという第
1の発明の効果も損なうことなく発揮できるので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明に用いる金型及びバケツト
の断面図、第2図は第2の発明に用いる金型の一
部の断面図である。また第3図は従来の製造法に
用いる金型及びバケツトの一例の断面図、第4図
は、従来のパウダースラツシユ成形装置の断面図
である。 30,30a……金型、38……マスキング部
材、39……空間、40……断熱材、40a……
耐熱性弾性材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性プラスチツク粉体を金型キヤビテイ
    面に付着し、該付着粉体を溶融させて皮膜を形成
    するパウダースラツシユ成形法によつて皮膜状プ
    ラスチツク成形品を製造する方法において、所望
    形状のマスキング部材を断熱材を介してキヤビテ
    イ面の所定部に当接固着し、該マスキング部には
    皮膜を形成しないようにして前記熱可塑性プラス
    チツク粉体の付着、該付着粉体の溶融及び皮膜の
    形成を行うことを特徴とする皮膜状プラスチツク
    成形品の製造方法。 2 キヤビテイ面とマスキング部材の間に空間を
    設けた特許請求の範囲第1項記載の皮膜状プラス
    チツク成形品の製造方法。 3 熱可塑性プラスチツク粉体を金型キヤビテイ
    面に付着し、該付着粉体を溶融させて皮膜を形成
    するパウダースラツシユ成形法によつて皮膜状プ
    ラスチツク成形品を製造する方法において、所望
    形状のマスキング部材を、キヤビテイ面の所定部
    を覆うように、かつそのキヤビテイ面との間に空
    間を形成するようにして断熱材を介してキヤビテ
    イ面に当接固着し、前記空間内の空気を外気又は
    冷気と循環させながら、熱可塑性プラスチツク粉
    体の付着、該付着粉体の溶融及び皮膜の形成を行
    うことを特徴とする皮膜状プラスチツク成形品の
    製造方法。
JP348587A 1987-01-09 1987-01-09 皮膜状プラスチツク成形品の製造方法 Granted JPS63172618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP348587A JPS63172618A (ja) 1987-01-09 1987-01-09 皮膜状プラスチツク成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP348587A JPS63172618A (ja) 1987-01-09 1987-01-09 皮膜状プラスチツク成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63172618A JPS63172618A (ja) 1988-07-16
JPH0511529B2 true JPH0511529B2 (ja) 1993-02-15

Family

ID=11558639

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP348587A Granted JPS63172618A (ja) 1987-01-09 1987-01-09 皮膜状プラスチツク成形品の製造方法

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Publication number Publication date
JPS63172618A (ja) 1988-07-16

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