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JPH0484033A - 暖房床板 - Google Patents

暖房床板

Info

Publication number
JPH0484033A
JPH0484033A JP19835190A JP19835190A JPH0484033A JP H0484033 A JPH0484033 A JP H0484033A JP 19835190 A JP19835190 A JP 19835190A JP 19835190 A JP19835190 A JP 19835190A JP H0484033 A JPH0484033 A JP H0484033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
board
liquid
inorganic compound
acetylated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19835190A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomiyasu Honda
本多 富泰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP19835190A priority Critical patent/JPH0484033A/ja
Publication of JPH0484033A publication Critical patent/JPH0484033A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は暖房床板に関し、より詳しくは内部に熱源とし
て面状発熱体を組み込んで成る電気式の暖房床板に関す
る。
〈従来技術〉 合板や緻維板等の木貿板を基板としてその表面に面状発
熱体及び!!5熱板を張設し、更5:化粧木質板を積層
一体化して成る暖房床板か公知である。
面状発熱体は暖房床板の内部に埋め込まれたリード線を
介して外部結線されて発熱され、均熱板によって暖房効
果を均一化させるものである。暖房床板内にはサーモス
タットか埋設され、その動作を外部の温度コントローラ
によって制御することによって、温度調整が行われる。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記したような電気式の暖房床板は安全でしかも快適な
暖房を行い得るものとして知られている。
しかしながらこの暖房床板には基板として及び表面化粧
板として木質材料が用し)られて(\るため、温度調整
機構の故障や配線関係のトラブル等による漏電、或は長
期使用に伴う木質板の劣化による着火等が原因となって
火災を引き起こす危険性を宵する。また、暖房床板にお
いては加熱・徐冷が繰り返し行わnることから木質板の
吸放湿・吸放水に伴う膨張収縮が問題となり、反りやね
じれを生ずる結果床板の目違いをもたらす等の欠点かあ
りt二。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記課題を解決すへく、火災の危険性のない電
気式暖房床板を提供することを目的とする。
即ち本発明は、内部に面状発熱体を設けて成る暖房床板
において、少なくとも該面状発熱体と接する表面及び、
/又は裏面に、アセチル化処理が施されると共に′不燃
性無機化合物を含を若しくは含浸せしめた不燃性有機質
板を積層一体化して成ることを特徴とする暖房床板であ
る。
不燃性無機化合物を含有若しくは含浸せしめた不燃性有
機質板としては、例えば下記(D〜(In)に示すもの
が用いられる。
(I)細胞孔内及び/又は内壁面に不燃性無機化合物が
充填又は固着されて成る木質単板を複数枚、その繊維方
向か直交するように或は繊維方向か全て同一方向となる
ように、接着剤を介して積層接着して得られる積層板。
この積層板は以下の工程によって得られる。まず、例え
ば松、杉、栂、桧等の針葉樹材又はラワン、カボーノ呟
アビトン、クルイン、栗、ポプラ、ヤナギ等の広葉樹材
の原木或はフリフチをロータリーレース、ハーフロータ
リーレース、スライサー等の切削装置を用いて切削して
木質単板を帰る。
この木質単板の表面には、木材の細胞や導管孔或は板溝
管孔から成る細胞孔か開孔され、或は無数の割れ目か現
出されている。
得られた木質単板は乾燥装置により乾燥した後、木質単
板の繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置換させる
べくアセチル化処理する。このアセチル化処理は、木質
単板を、無触媒下で或は触媒として例えば酢酸ナトリウ
ムや酢酸カリウム等の酢酸金属塩水溶液を含浸させ乾燥
させた後、無水酢酸、無水クロル酢酸等の酢!!2無水
物反応液槽中に浸漬し、■00〜150℃にて数分乃至
数時間加熱反応させることによって行われる。反応終了
後、過剰の反応液を除去し、洗浄し、好ましくは7〜1
5%程度の含水率に調整すべく乾燥する。
このようにしてアセチル化処理された木質単板の細胞孔
、導管孔等の空隙部に不燃性無機化か物を充填させ、或
は細胞孔内壁に沿って層状に該不燃性無機化合物を固着
又は付着させ、更に木質単板の表裏面にも該不燃性無機
化合物を固着又は付着させることによって、不燃化処理
を行う。この不燃化処理は例えば下記工程によって行う
ことができる。即ち、木質単板を水溶性無機塩の水溶液
(以下「第1液」と称す)中に十分に浸漬させて含浸さ
せる。この際、減圧又は加圧を加えて含浸処理を強制的
に促進させると有効である。また木質単板を乾燥するこ
となく高含水率状態として、或は−旦乾燥した後に水ま
たは温水に浸漬して吸水させこれを飽水状態とした後に
、第1液中に浸漬させて拡散含浸させても良い。第1液
としては、MgCQ2. MgB r2. MgS O
4・H20゜Mg(N Oz)z・6 H:O、AQC
Qs、 AQB rs。
AQ2(S O4)3. AQ(N Ox)s・9 H
2o 、CaC(2,。
CaBr:、Ca(No、)、、ZnCC2,BaBr
2゜BaCQ、:・2H:O,Ba(NOz):等の水
溶液か例示される。木質単板を茶1液に浸漬含浸せしめ
ることによって溶質の無機塩のイオンが拡散により木質
単板の細胞孔内にまで入り込む。
次いで余剰分の第1液を除去するために脱液処理を行う
。脱液処理は例えば遠心脱液或はンヤワ、どぶ漬けの水
洗い等の手段によって行われ、余剰分の!@l液を除去
することによって木質単板の表面ないし外周部において
不燃性無機化合物が過剰に生成されることを抑制すると
共に、次に含浸される水溶液の拡散含浸を良好にする。
また木質単板に付着又は固着されない遊離状態で不燃性
無機化合物が生成されることを防止する。
次いで、第1液と反応して水不溶性の不燃性無機化合物
を生成するような化合物液(以下「第2液」と称す)を
ブレンダー、スプレー等を用いて木質単板に添加混合し
或は浸漬せしめることによって、該1g2液を木質単板
に含浸させる。第1液の場合と同様に、減圧又は加圧処
理によって木質単板に対する第2液の含浸を促進せしめ
ることかできる。第2液としては、Na、C○、、H,
So、。
(N H=):COi、Na: S O4,(N H4
): S O4+H:P○4+ Na:HPO,、(N
H4)!HPO,。
H,B○s 、 N a B O= 、 N H、B 
O:等が例示される。
第2液f:塗布ないし浸漬することにより木質単板の細
胞孔内に該第2液が拡散含浸され、木質単板中で第1液
と第2液とが反応し、不燃性無機化合物が生成される。
生成される不燃性無機化合物としては、リン酸マグネン
ウム、リン酸力ルンウム。
リン酸バリウム、リン酸アルミニウム、ホウ酸マグネシ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム。
リン酸亜鉛、炭酸バリウム、硝酸カルシウム、硝酸バリ
ウム等のカルンウム化合物、マグネシウム化合物、アル
ミニウム化合物、バリウム化合物、鉛化合物、亜鉛化合
物、ケイ酸化合物等が例示される。例えば第1液として
塩化バリウムを用い、第2液としてリン酸水素アンモニ
ウムを用いて反応させると、バリウムのカチオンとリン
酸のアニオンとが反応して、リン酸バリウムとリン酸水
素バリウムとが生成される。
反応終了後、遠心脱液或はシャワー、とぶ漬は等による
水洗い等の手段によって脱液処理して余剰分の!2液を
除去する。1g2液の浸漬処理及び脱液処理は必要に応
じて複数回反復して行っても良い。脱液処理後、乾燥し
てその台本率を25%以下、好ましくは7〜15%とす
る。この不燃性無機化合物は水不溶性であるため、乾燥
後において、木質単板の細胞孔内又は細胞孔内壁面に充
填ないし付着或は固着されると共に木質単板表裏面にも
付着或は固着される。これにより、木質単板表面に現出
される空隙孔や割れ目を閉塞ないし充填するような形で
不燃性無機化合物が存在することとなる。
不燃性無機化合物は、木質単板に対して33重量%以上
の割合で混入されることが好ましく、これ以下では十分
な防火性能が帰られない。また第1液と第2液との反応
効率を高めるために、第2液の添加混合は加熱雰囲気下
、特に40°C以上更に好ましくは50°C以上の温度
で行うことか好ましい。また第1液と第2液を温水状態
としてこれに木質単板を浸漬せしめ、あるいは第1液及
び第2液の浸漬時に超音波やバイブレータ等によって電
気的或は機械的振動を与えるようにすると、木質単板中
への処理液の拡散並びに反応が良好に行われる。なお第
1液と第2液とによる処理順序は問わず、先に第2液に
よる処理を行っても勿論良い。木質単板の表裏面に付着
又は固着する不燃性無機化合物は必要に応じてブラッシ
ングやバキューム等により除去される。
かくしてその繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置
換すべくアセチル化処理されると共に、細胞孔内及び/
又は内壁面に不燃性無機化合物が充填ないし固着され不
燃化処理された木質単板が得られる。
次いでこの木質単板の少なくとも片面に、スプレー、ス
プレッダ−、フローコーター等の塗布装置を用いて接着
性物質を塗布する。接着性物質としてはユリア樹脂、メ
ラミン樹脂、インンア不一ト、フレタン樹脂、エポキシ
樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂或はそれらの変
性樹脂等の合成樹脂接着剤が好適に用いられる。この接
着性物質に、上記第1液及び第2液の反応によって生成
されるものと同種或は異種の不燃性無機化合物を混入し
て用いると、防火性能を更に向上させる上で好ましい。
接着性物質を塗布された木質単板を複数枚積層した後、
ホットプレス、コールドプレス、ターンバックル等の圧
締装置を用いて圧m接着する。この際、単板の繊維方向
を全て同一方向とし、或は繊維方向を任意直交するよう
にして積層させることができる。かくしてアセチル化処
理並びに不燃化処理された木質単板を積層成形一体化し
て成る前記積層板か得られる。
(II)細胞孔内及び/又は内壁面に不燃性無機化合物
が充填又は固着されt;木削片を接着剤を介して成形一
体化して成る木削片板。
この木削片板は例えば以下の工程によって得ることかで
きる。まず、例えは松、杉、栂、桧等の針葉樹材又はラ
ワン、カポール、アビトン、クルイン、栗、ポプラ、ヤ
ナギ等の広葉樹材の原木、剥心、廃材等をチンバー、フ
レーカ−等の切削装置を用いて切削することによってチ
ップ状、フレーク状、ストランド状等として得られるも
のである。この木削片は、工材の細胞や導管孔或は教導
管孔から成る細胞孔を有しており、また木削片外周部の
細胞壁は引き裂かれたり無数の割れ目が生じたりしてい
る。
得られた木削片は乾燥装置により乾燥した後、木削片の
繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置換させるべく
アセチル化処理する。このアセチル化処理は、木削片を
、無触媒下で或は触媒として例えば酢酸ナトリウムや酢
酸カリウム等の酢酸金属塩水溶液を含浸させ乾燥させた
後、無水酢酸、無水クロル酢酸等の酢酸無水物反応液槽
中に浸漬し、100〜150°Cにて数分乃至数時間加
熱反応させることによって行われる。反応終了後、過剰
の反応液を除去し、洗浄し、好ましくは7〜15%程度
の含水率に調整すべく乾燥する。
このようにしてアセチル化処理された木削片の細胞孔、
導管孔等の空隙部に不燃性無機化合物を充填させ、或は
細胞孔内壁に沿って層状に該不燃性無機化合物を固着又
は付着させ、更に木削片の外周部にも該不燃性無機化合
物を固着又は付置させることによって、不燃化処理を行
う。この不燃化処理は例えば下記工程によって行うこと
ができる。即ち、木削片を水溶性無機塩の水溶液(以下
「第1液」と称す)中に十分に浸漬させて含浸させる。
この際、減圧又は加圧を加えて含浸処理を強制的に促進
させると有効である。また木削片を乾燥することなく高
含水率状態として、或は−旦乾燥した後に水または温水
Iこ浸漬して吸水させこれを飽水状態とした後に、第1
液中に浸漬させて拡散含浸させても良い。第1液として
は、MgCQ2.MgBr、、MgSO4・H,O。
Mg(NOx)z”6H20,AQCQ3.AQBr、
Al22(SOa)s、AQCNOs)s・9Hzo、
CaCf:22゜CaBr2.Ca(NOx):、Zn
(1:、BaBr2゜BaCQ:・2 H:O、Ba(
N O3)!等の水溶液が例示される。木削片を第1液
に浸漬含浸せしめることによって溶質の無機塩のイオン
が拡散により木削片中の細胞孔内にまで入り込む。
次いで余剰分の第1液を除去するt;めに脱液処理を行
う。脱液処理は例えば遠心脱液或はンヤワー、どぶ漬け
の水洗い等の手段によって行われ、余剰分のMl液を除
去することによって木削片の外側部において不燃性無機
化合物が過剰に生成されることを抑制し、次に含浸され
る水溶液の拡散含浸を良好にする。また木削片に付着又
は固着されない遊離状態で不燃性無機化合物が生成され
ることを防止する。
次いで、1g1液と反応して水不溶性の不燃性無機化合
物を生成するような化合物液(以下「第2液」と称す)
をブレンダー、スプレー等を用いて木削片に添加混合し
或は浸漬せしめることによって、該第2液を木削片に含
浸させる。vgl液の場合と同様に、減圧又は加圧処理
によって木削片に対する第2液の含浸を促進せしめるこ
とができる。
第2液としては、Na2COx、H:SO−。
(NHs):Cox、 Na:so、、(NH4):S
O。
H,PO4,Na:HPO,、(NH,)、HPO,。
H,BO,、NaBO2,NH4BO,等が例示される
第2液を塗布ないし浸漬する二とにより不削片の細胞孔
内に該第2液が拡散含浸され、木削片中で第1液と第2
液とが反応し、不燃性無機化合物が生成される。生成さ
れる不燃性無機化合物としては、リン酸マグネシウム、
リン酸カルシウム、リン酸バリウム、リン酸アルミニウ
ム、ホウ酸マグネンウム、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム。
リン酸亜鉛、炭酸バリウム、硝酸カルシウム、硝酸バリ
ウム等のカルンワム化合物、マグネシウム化合物、アル
ミニウム化合物、バリウム化合物、鉛化合物、亜鉛化合
物、ケイ酸化合物等が例示される。例えば第1液として
塩化バリウムを用い、第2液としてリン酸水素アンモニ
ウムを用いて反応させると、バリウムのカチオンとリン
酸のアニオンとが反応して、リン酸バリウムとリン酸水
素バリウムとが生成される。
反応終了後、遠心脱液或はンヤワー、どぶ漬は等による
水洗い等の手段によって脱液処理して余剰分の第2液を
除去する。第2液の浸漬処理及び脱液処理は必要に応じ
て複数回反復して行っても良い。脱液処理後、乾燥して
その含水率を25%以下、好ましくは7〜15%とする
。この不燃性無機化合物は水不溶性であるため、乾燥後
において、木削片の細胞孔内又は細胞孔内壁面に充填な
いし付着或は固着されると共に木削片外周部にも付着或
は固着される。これにより、木削片中の空隙孔や割れ目
を閉塞ないし充填するような形で不燃性無機化合物が存
在することとなる。
不燃性無機化合物は、木削片に対して33重量%以上の
割合で混入されることが好ましく、これ以下では十分な
防火性能が得られない。また第1液と第2液との反応効
率を高めるために、第2液の添加混合は加熱雰囲気下、
特に40°C以上更に好ましくは50℃以上の温度で行
うことが好ましい。また第1液と第2液を温水状態とし
てこれに木削片を浸漬せしめ、あるいは8gl液及び第
2液の浸漬時に超音波やバイブレータ等によって電気的
或は機械的振動を与えるようにすると、木削片中への処
理液の拡散並びに反応が良好に行われる。
な8第1液と第2液とによる処理順序は問わず、先に第
2液による処理そ行っても勿論良い。
かくして、その繊維中に存在する水酸基をアセチル基と
置換すべくアセチル化処理されると共に、細胞孔内また
は内セ面に不燃性無機化合物か固着され、且つその外周
部にも不燃性無機化合物が固着または付着されて不燃化
処理された木削片が得られる。
次いでこの木削片を混合装置に投入して、接着性物質を
添加し付着させる。接着性物質としてはユリア樹脂、メ
ラミン樹脂、インシアネート、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂或はそれらの変
性樹脂等の合成樹脂接着剤が好適に用いられる。接着性
物質に、上記第1液と第2液との反応によって生成され
るものと同種或は異種の不燃性無機化合物を混入して用
いると、更に防火性能を向上させることかできる。
接着性物質を添加混合された木削片を風送し、7す−ミ
ング装置に投入して、搬送装置上に一定厚の連続した本
削片マットを形成する。
得られた木削片マットを定尺切断した後ホットプレスに
挿入して熱圧成形することによって、或はマットを連続
プレスにて熱圧成形した後に定尺切断する二とによって
、前記木削片板が得られる。
Cm)m胞孔内及び/又は内壁面に不燃性無機化合物が
充填又は固着された木繊維を接着剤を介して成形一体化
して成る木aIs板。
この木繊維板は例えば下記の工程によって得られる。ま
ず、例えば松、杉、栂、桧等の針葉樹材又はラワン、カ
ポール、アビトン、クルイン、栗、ポプラ、ヤナギ等の
広葉樹材の原木、剥心、廃材等の一種又は複数種を木材
チップとし、これを高温高圧蒸気下で蒸煮して脱脂軟化
処理した後、解繊装置によって解繊して木繊維を得る。
この木繊維は長さが1〜30mm、太さが直径2〜30
0μ程度のものが大半を占める。この木繊維は、木材の
細胞や導管孔或は板厚管孔から成る細胞孔が数本ないし
数十水束になった形をしており、繊維外周部の細胞壁は
引き裂かれたり割れ目を生じたりしていることが多い。
また木繊維として、サトウキビ、トウモロコシの茎、ヤ
シ殻等をチップとした後これを解繊して得られるバヤス
を代用することもできる。
得られた木繊維は乾燥装置により乾燥しt;後、木繊維
の繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置換させるべ
くアセチル化処理する。このアセチル化処理は、木繊維
を、無触媒下で或は触媒として例えは酢酸ナトリウムや
酢酸カリウム等の酢酸金属塩水溶液を含浸させ乾燥させ
た後、無水酢酸、無水クロル酢酸等の酢酸無水物反応液
槽中に浸漬し、100〜150℃にて数分乃至数時間加
熱反応させることによって行われる。反応終了後、過剰
の反応液を除去し、洗浄し、好ましくは7〜15%程度
の含水率に調整すべく乾燥する。
このようにしてアセチル化処理された木繊維の細胞孔、
導管孔等の空隙部に不燃性無機化合物を充填させ、或は
細胞孔内壁に沿って層状に該不燃性無機化合物を固着又
は付着させ、更に木繊維の外周部にも該不燃性無機化合
物を固着又は付着させることによって、不燃化処理を行
う。この不燃化処理は例えば下記工程によって行うこと
ができる。即ち、木繊維を水溶性無機塩の水溶液(以下
「第1液」と称す)中に十分に浸漬させて含浸させる。
この際、減圧又は加圧を加えて含浸処理を強制的に促進
させると有効である。また木繊維を乾燥することなく高
含水率状態として、或は−旦乾燥した後に水または温水
に浸漬して吸水させこれを飽水状態とした後に、第1液
中に浸漬させて拡散含浸させても良い。第1液としては
、MgCQ2.MgBr=、 Mg5o、−H,○。
Mg(NO3)2’5Hzo、 Agcc、、A4Br
5゜Affx(S O4)3. AQ(N Ox)x−
9H20、CaCQx。
CaBr2.Ca(NO3)2.ZnCQ、、BaBr
2゜BaCL・2HzO,Ba(NOJz等の水溶液が
例示される。木繊維を第1液に浸漬含浸せしめることに
よって溶質の無機塩のイオンが拡散により木繊維の細胞
孔内にまで入り込む。
次いで余剰分の第1液を除去するために脱液処理を行う
。脱液処理は例えば遠心脱液或はジャワ、どぶ漬けの水
洗い等の手段によって行われ、余剰分の第1液を除去す
ることによって木繊維表面において不燃性無機化合物が
過剰に生成されることを抑制し、次に含浸される水溶液
の拡散含浸を良好にする。また木繊維に付着又は固着さ
れない遊離状態で不燃性無機化合物が生成されることを
防止する。
次いで、第1液と反応して水不溶性の不燃性無機化合物
を生成するような化合物液(以下「第2液」と称す)を
ブレンダー、スプレー等を用いて木繊維に添加混合し或
は浸漬せしめることによって、該第2液を木繊維に含浸
させる。第1液の場合と同様に、減圧又は加圧処理によ
って木繊維に対する第2液の含浸を促進せしめることが
できる。
第2液としては、Na:CO,、H2SO4゜(N H
4)2COx、Na2S O4,(N H&)2 S 
OイH2PO4,Na2HPO4,(NH4)zHPO
4゜)13BO3,NaBOz、NH4BO2等が例示
される。
第2液を塗布ないし浸漬することにより木繊維の細胞孔
内に該第2液が拡散含浸され、木繊維中で第1液と第2
液とが反応し、不燃性無機化合物が生成される。生成さ
れる不燃性無機化合物としては、リン酸マグネシウム、
リン酸カルシウム、リン酸バリウム、リン酸アルミニウ
ム、ホウ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム。
リン酸亜鉛、炭酸バリウム、硝酸カルシウム、硝酸バリ
ウム等のカルシウム化合物、マグネシウム化合物、アル
ミニウム化合物、バリウム化合物、鉛化合物、亜鉛化合
物、ケイ酸化合物等が例示される。例えば第1液として
塩化バリウムを用い、第2液としてリン酸水素アンモニ
ウムを用いて反応させると、バリウムのカチオンとリン
酸のアニオンとが反応して、リン酸バリウムとリン酸水
素バリウムとが生成される。
反応終了後、遠心脱液或はシャワー、どぶ漬は等による
水洗い等の手段によって脱液処理して余剰分の第2液を
除去する。第2液の浸漬処理及び脱液処理は必要に応じ
て複数回反復して行っても良い。脱液処理後、乾燥して
その含水率を25%以下、好ましくは7〜15%とする
。この不燃性無機化合物は水不溶性であるため、乾燥後
において、木繊維の細胞孔内又は細胞孔内壁面に充填な
いし付着或は固着されると共に木繊維外周部にも付着或
は固着される。これにより、木繊維表面に現出される空
隙孔や割れ目を閉塞ないし充填するような形で不燃性無
機化合物が存在することとなる。
不燃性無機化合物は、木繊維に対して33重量%以上の
割合で混入されることが好ましく、これ以下では十分な
防火性能か得られない。また第1液と第2液との反応効
率を高めるために、第2液の添加混合は加熱雰囲気下、
特に40°C以上更に好ましくは50°C以上の温度で
行うことが好ましい。また第1液と第2液を温水状態と
してこれに木繊維を浸漬せしめ、あるいは第[液及び第
2液の浸漬時に超音波やバイブレータ等によって電気的
或は機械的振動を与えるようにすると、木繊維中への処
理液の拡散並びに反応が良好に行われる。
なお第1液と第2液とによる処理順序は問わず、先に第
2液による処理を行っても勿論良い。
かくして木m!I中に存在する水酸基をアセチル基ト置
換すべくアセチル化処理されると共に、細胞孔内または
内壁面に不燃性無機化合物か固着され、且つその外周部
にも不燃性無機化合物が固着または付着されて不燃化処
理された木繊維が得られる。
次いでこのアセチル化不燃性木繊維を混合装置に投入し
て、接着性物質3添加し付着せしめる。
混合装置においては必要に応じて全水剤、減煙剤等任意
添加剤を同時に混合することができる。また接着性物質
に、上記第1液及び第2液の反応によって生成されるも
のと同種又は異種の不燃性無機化合物を混入させて用い
ると、更に防火性能を向上させることができる。接着性
物質としてはユリア樹脂、メラミン樹脂、イソシアネー
ト、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、フ
ェノール樹脂或はそれらの変性樹脂等の合成樹脂接着剤
が好適に用いられる。
接着性物質を付着された木繊維を風送搬送し、木繊維マ
ントを形成した後、裁断し、熱圧成形−体化して前記の
木繊維板が得られる。
く作用〉 面状発熱体と接する表面側及び/又は裏面側の木質板に
おいて、存在する水酸基をアセチル基と置換すべくアセ
チル化処理されると共に、不燃性無機化合物を含宵若し
くは含浸するよう不燃化処理されているため、吸放湿・
吸放水に伴う膨張収縮が抑制されると共に、面状発熱体
の発熱作用によっでも火災を引き起こすことかない。
〈実施例〉 第1図及び第2図に本発明の一実施例による暖房床板が
示される。長尺状の木質基板lの表面にその略中心にお
いて長手方向に延長する溝2と該溝の適所において若干
幅広に形成される凹部3とが刻設され、内部サーモスタ
ット4が埋設状態にて凹部3内に収容されると共に、該
サーモスタットからのリード線5がI42内に収容され
る。リード線5は室内の任意画所に取り付けられるコン
トローラ(図示せず)に接続され、該コントローラの操
作によって所望の温度に制御することが可能である。
木質基板lの表面側四周縁には任意厚の框部材6か固着
され、かくして形成される框組内に、均熱板7によって
被覆された面状発熱体8が嵌入される。面状発熱体8に
は上記サーモスタット4及びリード線5が接続される。
均熱板7に被覆された面状発熱体8の厚さは框部材6の
厚さと同−又は若干小さく形成される。
更に框部材6上に木質基板1と略同−寸法の化粧木質板
9が積層され任意接着剤を用いて一体化される。化粧木
質板9は木質基材10の表面に印刷柄模様、着色塗装、
化粧紙貼り、樹脂含浸化粧−紙貼り、合成樹脂化粧シー
ト貼り、突板貼り等の任意化粧が施される。図示の実施
例においては木質基材lOの表面に突板11が乱尺状に
貼着されて化粧木質板9とされている。木質基材lOの
対向する端縁部には夫々雄実10a及びtobが施され
て、暖房床板を幅方向に複数連接施工することを可能に
している。図示されていないが、木質基材10の長手方
向における両端縁にも同様の実加工を施すことにより、
暖房床板の長手方向連接をも可能にすることができる。
上記構成を有する暖房床板において、木質基板1及び化
粧木質板9における木質基材10は、存在する水酸基を
アセチル基と置換すべくアセチル化処理されると共に、
不燃性無機化合物を含宵し或は含浸された有機質板であ
る。框部材6もまた、アセチル化処理されると共に不燃
性無機化合物を含有し或は含浸された有機質板とするこ
とかできる。アセチル化処理及び不燃化処理された有機
質板は、前記要領にて得られる積層板、木削片板又は木
繊維板である。
〈発明の効果〉 本発明によれば暖房床板に埋設される面状発熱体と接す
る木質板材が予めアセチル化処理並びに不燃化処理され
ているため、寸法性並びに防火性が顕著に向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による暖房床板の構成を示す
一部破断斜視図、第2図はその幅方向断面図である。 符号の説明

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部に面状発熱体を設けて成る暖房床板において
    、少なくとも該面状発熱体と接する表面及び/又は裏面
    に、アセチル化処理が施されると共に不燃性無機化合物
    を含有若しくは含浸せしめた不燃性有機質板を積層一体
    化して成ることを特徴とする暖房床板。
  2. (2)上記不燃性有機質板が、アセチル化処理が施され
    ると共に、細胞孔及び/又は内壁面に上記不燃性無機化
    合物が充填又は固着された木質単板を接着性物質を介し
    て複数枚積層接着して成る積層板であることを特徴とす
    る請求項1記載の暖房床板。
  3. (3)上記不燃性有機質板が、アセチル化処理が施され
    ると共に、細胞孔及び/又は内壁面に上記不燃性無機化
    合物が充填又は固着された木削片を接着性物質を介して
    成形一体化して成る木削片板であることを特徴とする請
    求項1記載の暖房床板。
  4. (4)上記不燃性有機質板が、アセチル化処理が施され
    ると共に、細胞孔及び/又は内壁面に上記不燃性無機化
    合物が充填又は固着された木繊維を接着性物質を介して
    成形一体化して成る木繊維板であることを特徴とする請
    求項1記載の暖房床板。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270106A (ja) * 1985-05-27 1986-11-29 松下電工株式会社 改質木材の製法
JPS62144901A (ja) * 1985-12-19 1987-06-29 松下電工株式会社 改質木材の製法

Patent Citations (2)

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