JPH0482949A - 不織布及びその製造法 - Google Patents
不織布及びその製造法Info
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- JPH0482949A JPH0482949A JP2188603A JP18860390A JPH0482949A JP H0482949 A JPH0482949 A JP H0482949A JP 2188603 A JP2188603 A JP 2188603A JP 18860390 A JP18860390 A JP 18860390A JP H0482949 A JPH0482949 A JP H0482949A
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- water repellent
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- film
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、優れた通気性とともに撥水性、防水性をも兼
ね備えた特殊な不織布に関するものである。
ね備えた特殊な不織布に関するものである。
通気性を有し且つ、撥水性、防水性を有する不織布とし
ては合成繊維でできている乾式法又は湿式法の不織布が
多い。しかし、一般にこれらのものは通気性は充分であ
るが、撥水性、防水性については充分であるとは言い難
く、そのため各種の工夫がなされているのが現状である
。例えば、■不織布の繊維表面に撥水剤を塗布する方法
、■疎水性フィルムを不織布層に貼り合わせ、その後に
フィルムに微細な孔を機械的に開ける方法、■フィルム
層に溶剤可溶性物質を練り込み、これを溶出させてフィ
ルム層に孔を開ける方法、■不織布をそのまま熱圧着し
て繊維間を密にする方法、等が挙げられる。
ては合成繊維でできている乾式法又は湿式法の不織布が
多い。しかし、一般にこれらのものは通気性は充分であ
るが、撥水性、防水性については充分であるとは言い難
く、そのため各種の工夫がなされているのが現状である
。例えば、■不織布の繊維表面に撥水剤を塗布する方法
、■疎水性フィルムを不織布層に貼り合わせ、その後に
フィルムに微細な孔を機械的に開ける方法、■フィルム
層に溶剤可溶性物質を練り込み、これを溶出させてフィ
ルム層に孔を開ける方法、■不織布をそのまま熱圧着し
て繊維間を密にする方法、等が挙げられる。
しかし乍ら、■の方法では、塗布した撥水剤が脱落して
性能が低下したり、■や■の方法では、フィルム層の孔
開&ノは再現性も悪く、且つコスI−高になり経済的に
も有利とは言えない。また■の不織布を熱圧着する方法
は比較的、品質及び経済性の点で優れているが、不織布
の特有の風合が損なわれるばかりでなく、フィルム化に
より引張強度や引裂強度が低下するという問題がある。
性能が低下したり、■や■の方法では、フィルム層の孔
開&ノは再現性も悪く、且つコスI−高になり経済的に
も有利とは言えない。また■の不織布を熱圧着する方法
は比較的、品質及び経済性の点で優れているが、不織布
の特有の風合が損なわれるばかりでなく、フィルム化に
より引張強度や引裂強度が低下するという問題がある。
本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究の結果、
本発明に到達したものである。
本発明に到達したものである。
即ち、本発明の第1は、鞘部が芯部より低い融点からな
る高分子物質からなり、該鞘部の高分子物質に撥水剤を
含有・Uしめた複合合成繊維からなる不織布の片面又は
両面の表層部を熱圧着してフィルム化し、多層構造とし
たことを特徴とする不織布を、 本発明の第2は、鞘部が芯部より低い融点からなる高分
子物質からなり、該鞘部の高分子物質に撥水剤を含有せ
しめた複合合成繊維からなる不織布の片面又は両面の表
層部を熱圧着によりフィルム化することを特徴とする不
織布の製造法をそれぞれ内容とするものである。
る高分子物質からなり、該鞘部の高分子物質に撥水剤を
含有・Uしめた複合合成繊維からなる不織布の片面又は
両面の表層部を熱圧着してフィルム化し、多層構造とし
たことを特徴とする不織布を、 本発明の第2は、鞘部が芯部より低い融点からなる高分
子物質からなり、該鞘部の高分子物質に撥水剤を含有せ
しめた複合合成繊維からなる不織布の片面又は両面の表
層部を熱圧着によりフィルム化することを特徴とする不
織布の製造法をそれぞれ内容とするものである。
本発明に用いられる複合合成繊維は、鞘部が芯部より低
い融点よりなる高分子物質からできている複合合成繊維
であり、具体的には鞘部にポリエチレン又はポリスチレ
ン、芯部にポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド
(ナイロン)、或いは鞘部ニポリプロピレン、又はナイ
ロン−6、芯部にポリエステル、又はナイロン−66等
の組合せが挙げられる。
い融点よりなる高分子物質からできている複合合成繊維
であり、具体的には鞘部にポリエチレン又はポリスチレ
ン、芯部にポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド
(ナイロン)、或いは鞘部ニポリプロピレン、又はナイ
ロン−6、芯部にポリエステル、又はナイロン−66等
の組合せが挙げられる。
鞘部の高分子物質に添加される撥水剤としては、接触角
が90°以上のものを言い、咳高分子物質に良く混和さ
れることが必要である。例えば、般にシリコーンオイル
と言われているジメチルポリシロキサンや変性シリコー
ン化合物、例えばジメチルポリシロキサンのメチル基を
長鎖のアルキル基で置換したアルキル変性シリコーン化
合物や、フッ素変性化合物、例えばエチレン−4−フツ
化エチレン共重合体や、フッ素シリコーン化合物、更に
は各種ワックス類、例えばポリエチレンの低分子量物(
平均分子量約1500〜約5000)、ポリプロピレン
の低分子量物(平均分子量約3000〜約10000)
、パラフィン類等が挙げられ、これらは単独又は2種以
上組み合わせて用いられる。変性シリコーン化合物は、
例えば特開昭63−3076号公報に記載されているも
のを好適に用いることができる。撥水剤は鞘部の高分子
物質に対して0.5〜20.0重量%添加される。0゜
5重量%未満では撥水性の効果が低く、また20゜0重
量%を越えると鞘部の高分子物質の紡糸性や物性を著し
く低下せしめ、また不織布を更に熱圧着させる際にも繊
維間の融着を妨げるので好ましくない。撥水剤と鞘部高
分子物質との相溶性も重要であって、紡糸性に悪影響し
ないような撥水剤を事前に選んでおく必要がある。
が90°以上のものを言い、咳高分子物質に良く混和さ
れることが必要である。例えば、般にシリコーンオイル
と言われているジメチルポリシロキサンや変性シリコー
ン化合物、例えばジメチルポリシロキサンのメチル基を
長鎖のアルキル基で置換したアルキル変性シリコーン化
合物や、フッ素変性化合物、例えばエチレン−4−フツ
化エチレン共重合体や、フッ素シリコーン化合物、更に
は各種ワックス類、例えばポリエチレンの低分子量物(
平均分子量約1500〜約5000)、ポリプロピレン
の低分子量物(平均分子量約3000〜約10000)
、パラフィン類等が挙げられ、これらは単独又は2種以
上組み合わせて用いられる。変性シリコーン化合物は、
例えば特開昭63−3076号公報に記載されているも
のを好適に用いることができる。撥水剤は鞘部の高分子
物質に対して0.5〜20.0重量%添加される。0゜
5重量%未満では撥水性の効果が低く、また20゜0重
量%を越えると鞘部の高分子物質の紡糸性や物性を著し
く低下せしめ、また不織布を更に熱圧着させる際にも繊
維間の融着を妨げるので好ましくない。撥水剤と鞘部高
分子物質との相溶性も重要であって、紡糸性に悪影響し
ないような撥水剤を事前に選んでおく必要がある。
このように鞘部の高分子物質に撥水剤を練り込んでいる
ため、これら複合合成繊維は耐久性のある撥水効果を有
し、水洗や外力によりその効果が低下することはない。
ため、これら複合合成繊維は耐久性のある撥水効果を有
し、水洗や外力によりその効果が低下することはない。
このような樹脂構成で複合合成繊維よりなる不織布を得
る方法は、通常の複合ノズルより複合合成繊維を紡出し
、短繊維物から梳綿機でカード・ウェッブを得てニード
ルパンチング方式或いはエアージェット方式によっても
よく、また複合ノズルより複合合成繊維を得る際に、ス
パンボンド方式で直接不織布にしてもよい。
る方法は、通常の複合ノズルより複合合成繊維を紡出し
、短繊維物から梳綿機でカード・ウェッブを得てニード
ルパンチング方式或いはエアージェット方式によっても
よく、また複合ノズルより複合合成繊維を得る際に、ス
パンボンド方式で直接不織布にしてもよい。
このようにして得られた不織布の片面又は両面の表層部
を熱圧着してフィルム化するのであるが、これには熱プ
レス機又は熱ロールを用いるのが良い。例えば、両面フ
ィルム化の場合は不織布の表裏両面より加熱するのが良
く、片面フィルム化する場合はフィルム化する面の方の
みを片面加熱すれば良い。この時の加熱温度は鞘部の高
分子物質が溶融して、芯部の高分子物質が溶融しない温
度を選択するのが好ましい。従って鞘部と芯部に用いら
れている高分子物質の溶融温度差の大きいものほど加工
し易い。また、この時の加圧は加熱温度とも関係はある
が、加圧はプレス板の場合0.1〜10kg/aflが
好ましく、熱ロールの場合も0.1kg〜5 kg /
cmの線圧が好ましい。いずれの場合も圧力がこれら
の値より低いとフィルム化する際にフィルム化炭が出易
く、また圧力がこれらの値より高い場合、不織布全体が
フィルム化され易(、所望の物性が得られ難い。
を熱圧着してフィルム化するのであるが、これには熱プ
レス機又は熱ロールを用いるのが良い。例えば、両面フ
ィルム化の場合は不織布の表裏両面より加熱するのが良
く、片面フィルム化する場合はフィルム化する面の方の
みを片面加熱すれば良い。この時の加熱温度は鞘部の高
分子物質が溶融して、芯部の高分子物質が溶融しない温
度を選択するのが好ましい。従って鞘部と芯部に用いら
れている高分子物質の溶融温度差の大きいものほど加工
し易い。また、この時の加圧は加熱温度とも関係はある
が、加圧はプレス板の場合0.1〜10kg/aflが
好ましく、熱ロールの場合も0.1kg〜5 kg /
cmの線圧が好ましい。いずれの場合も圧力がこれら
の値より低いとフィルム化する際にフィルム化炭が出易
く、また圧力がこれらの値より高い場合、不織布全体が
フィルム化され易(、所望の物性が得られ難い。
このようにして片面或いは両面より熱圧着して不織布の
表層部をフィルム化させるのであるが、ここで言うフィ
ルム化とは、繊維間が熱融着して殆ど繊維形態を残さず
融着し、殆どフィルl、化している状態を指す。このフ
ィルム化は温度、圧力、時間により、その状態をコント
ロールすることができる。本発明においては、鞘部、芯
部の樹脂、不織布の厚み等により上記の中から最適条件
を選び、フィルム化した表層部が不織布全体の厚みの1
/2以下からなる多層構造とすることが好ましい。フィ
ルム化した表層部と内部に繊維形態を残した不織布層と
からなる多層構造とすることにより、これらシート状物
の強度を保持し、且つ弾性、風合を保持させることがで
きる。何故なら、不織布全体をフィルム化すると繊維形
態が全く無くなり、繊維が有していた強度が著しく低下
すると共に、他方、繊維の絡み合いで有していた三次元
構造による不織布の弾性、風合も無くなるからである。
表層部をフィルム化させるのであるが、ここで言うフィ
ルム化とは、繊維間が熱融着して殆ど繊維形態を残さず
融着し、殆どフィルl、化している状態を指す。このフ
ィルム化は温度、圧力、時間により、その状態をコント
ロールすることができる。本発明においては、鞘部、芯
部の樹脂、不織布の厚み等により上記の中から最適条件
を選び、フィルム化した表層部が不織布全体の厚みの1
/2以下からなる多層構造とすることが好ましい。フィ
ルム化した表層部と内部に繊維形態を残した不織布層と
からなる多層構造とすることにより、これらシート状物
の強度を保持し、且つ弾性、風合を保持させることがで
きる。何故なら、不織布全体をフィルム化すると繊維形
態が全く無くなり、繊維が有していた強度が著しく低下
すると共に、他方、繊維の絡み合いで有していた三次元
構造による不織布の弾性、風合も無くなるからである。
この多層構造を有する不織布を作るに当たって、熱圧着
する際にスペーサーを用いると再現性よく且つ容易に目
的とするものが得られる。例えば全体の厚さを100μ
mとしたい場合は、約100μmのスペーサーを用いて
間隙を形成させた状態で熱圧着すればよく、これを熱ロ
ールで行う場合もロールに同様な間隙を与えて熱圧着す
ればよい。
する際にスペーサーを用いると再現性よく且つ容易に目
的とするものが得られる。例えば全体の厚さを100μ
mとしたい場合は、約100μmのスペーサーを用いて
間隙を形成させた状態で熱圧着すればよく、これを熱ロ
ールで行う場合もロールに同様な間隙を与えて熱圧着す
ればよい。
スペーサーとしては、熱圧着の時の熱により溶融しない
耐熱性を有する素材であれば特に制限されず、例えばス
テンレス等の金属、耐熱性樹脂等が挙げられる。
耐熱性を有する素材であれば特に制限されず、例えばス
テンレス等の金属、耐熱性樹脂等が挙げられる。
このようにして得られた本発明の不織布は、フィルム化
された表層部により著しい澄水性及び防水性を有し、且
つ不織布表面層、即ち複合合成繊維の鞘部のみを融着さ
せ、芯部は繊維形態をそのまま保持しているため微孔を
有し、良好な通気性、透湿性をも兼ね備えたものである
。しかも繊維状の不織布層との複合体となっているため
、得られた不織布は強い引張強度、引裂強度、更に柔ら
かい風合をも有している。
された表層部により著しい澄水性及び防水性を有し、且
つ不織布表面層、即ち複合合成繊維の鞘部のみを融着さ
せ、芯部は繊維形態をそのまま保持しているため微孔を
有し、良好な通気性、透湿性をも兼ね備えたものである
。しかも繊維状の不織布層との複合体となっているため
、得られた不織布は強い引張強度、引裂強度、更に柔ら
かい風合をも有している。
従って、本発明の不織布は、壁材や屋根材として用いら
れる通気性のある防水シートをはしめ、乾燥剤の包装材
、医療用のパッド材、オムツカバー等の衛生用材、或い
は表面が平滑であることから、タック上紙や伝票用紙等
記録材としても応用でき、しかもこれらを経済的に供給
することができる。
れる通気性のある防水シートをはしめ、乾燥剤の包装材
、医療用のパッド材、オムツカバー等の衛生用材、或い
は表面が平滑であることから、タック上紙や伝票用紙等
記録材としても応用でき、しかもこれらを経済的に供給
することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、これらにより本発明が限定されるものでない
。
明するが、これらにより本発明が限定されるものでない
。
合成例:撥水剤(変性シリコーン化合物)の合成ポリメ
チルハイドロジエンシロキサン(P−300、MW=2
2000) 45.6部、α−オレフィン(「ダイヤレ
ン−30」、三菱化成工業製、MW=650) 54.
4部、0.1%H2PtCl6・6H20テトラヒドロ
フラン溶液8部を反応器に仕込み、80’Cで8時間付
加反応させ、更に130°C]8時間反応させた。反応
生成物の粘度が約10000cpsに達した時反応を停
止させた。
チルハイドロジエンシロキサン(P−300、MW=2
2000) 45.6部、α−オレフィン(「ダイヤレ
ン−30」、三菱化成工業製、MW=650) 54.
4部、0.1%H2PtCl6・6H20テトラヒドロ
フラン溶液8部を反応器に仕込み、80’Cで8時間付
加反応させ、更に130°C]8時間反応させた。反応
生成物の粘度が約10000cpsに達した時反応を停
止させた。
反応生成物はアセ1−ンで3回洗浄し、未反応部分を除
去し、精製乾燥した。得られた変性シリコーン化合物の
シリコーン含有率は45.6%であった。
去し、精製乾燥した。得られた変性シリコーン化合物の
シリコーン含有率は45.6%であった。
実施例1
高密度ポリエチレン(融点132’C)に、上記合成例
で得られた変性シリコーン化合物(五洋紙工■NR−B
)をポリエチレンに対し3重量%混合して鞘部の高分子
物質とし、芯部には結晶性ポリプロピレン(融点167
°C)を用い複合比を1/1として常法により単繊度3
デニールの複合合成繊維を得た。この複合合成繊維を繊
維長51mmにカットし、合成繊維用カードで製綿し、
120℃のエアージェットで予備圧着して、ウェッブ目
付40g/rrfの縦21.cmx横30cmの不織布
を得た。
で得られた変性シリコーン化合物(五洋紙工■NR−B
)をポリエチレンに対し3重量%混合して鞘部の高分子
物質とし、芯部には結晶性ポリプロピレン(融点167
°C)を用い複合比を1/1として常法により単繊度3
デニールの複合合成繊維を得た。この複合合成繊維を繊
維長51mmにカットし、合成繊維用カードで製綿し、
120℃のエアージェットで予備圧着して、ウェッブ目
付40g/rrfの縦21.cmx横30cmの不織布
を得た。
このウェッブを油圧式加熱プレス機で両面熱圧着した。
熱圧着方法はプレス板に厚さ150μmのスペーサーを
セットシ、次に上記ウェッブをセットして予熱を120
°Cで3分間行い、同一温度で本プレスを圧力5 kg
/ cfで3分間行い、厚さ180μmの不織布を得
た。この不織布の表裏両層のフィルム化層の厚さは、表
裏両層合ねセで80μmであった。
セットシ、次に上記ウェッブをセットして予熱を120
°Cで3分間行い、同一温度で本プレスを圧力5 kg
/ cfで3分間行い、厚さ180μmの不織布を得
た。この不織布の表裏両層のフィルム化層の厚さは、表
裏両層合ねセで80μmであった。
得られた不織布の物性を第1表に示した。
実施例2
スペーサーを用いない他は実施例1と同様にして、表裏
両層がフィルム化された全体の厚さ110μmの不織布
を得た。尚、フィルム化層の厚さは表裏両層合わせて5
0μmであった。
両層がフィルム化された全体の厚さ110μmの不織布
を得た。尚、フィルム化層の厚さは表裏両層合わせて5
0μmであった。
得られた不織布の物性を第1表に示した。
実施例3
実施例1の複合合成繊維を用い、実施例1と同様にして
目付70g/イのウェッブ状不織布を得た。このものを
油圧式加熱プレス機で加熱圧着させる際に、厚さ200
μmのスペーサーを用い、下側プレス板のみ120“C
に加熱して予熱を3分間行い、同一温度で本プレスを圧
力5 kg / cAで加熱圧着処理した。
目付70g/イのウェッブ状不織布を得た。このものを
油圧式加熱プレス機で加熱圧着させる際に、厚さ200
μmのスペーサーを用い、下側プレス板のみ120“C
に加熱して予熱を3分間行い、同一温度で本プレスを圧
力5 kg / cAで加熱圧着処理した。
このようにして得られたものは片側表面層のみがフィル
ム化し、該フィルム化層の厚さは30μmであり、他の
片面には繊維層が残り繊維の柔らかい風合を有した、全
体の厚さが480μmの不織布であった。
ム化し、該フィルム化層の厚さは30μmであり、他の
片面には繊維層が残り繊維の柔らかい風合を有した、全
体の厚さが480μmの不織布であった。
得られた不織布の物性を第1表に示した。
比較例1
単繊度が3デニールで繊維長が51mmのポリプロピレ
ン繊維(三菱レーヨン製バイレン)を合成繊維用カード
で製綿し、140°Cのエアージェットで予備圧着して
ウェッブ目付40g/r+(の縦2Ic+nX横30c
+nの不織布を得ようとしたが、繊維間の接着の充分な
ものが得られなかった。また、エアージェットの温度を
更に160°Cに上げると繊維形態がくずれ、不織布が
得られなかった。
ン繊維(三菱レーヨン製バイレン)を合成繊維用カード
で製綿し、140°Cのエアージェットで予備圧着して
ウェッブ目付40g/r+(の縦2Ic+nX横30c
+nの不織布を得ようとしたが、繊維間の接着の充分な
ものが得られなかった。また、エアージェットの温度を
更に160°Cに上げると繊維形態がくずれ、不織布が
得られなかった。
比較例2
実施例1において、鞘部に変性シリコーン化合物を添加
しなかった他は実施例1と同様にして全体がフィルム化
された厚さ170μmの不織布を得た。この不織布の表
裏両層のフィルム化層の厚さは表裏両層合わせて80μ
mであった。
しなかった他は実施例1と同様にして全体がフィルム化
された厚さ170μmの不織布を得た。この不織布の表
裏両層のフィルム化層の厚さは表裏両層合わせて80μ
mであった。
得られた不織布の物性を第1表に示した。
実施例1と比較例1の比較から、複合合成繊維を用いな
い不織布では繊維間接着の不良な不織布しか得られない
ことがわかる。また実施例1と実施例2との比較から、
熱圧着する際にスペーサを用いることにより、フィルム
化層の厚さが容易にコントロール出来、特に引張強度、
引裂強度が大きい不織布が得られることが理解される。
い不織布では繊維間接着の不良な不織布しか得られない
ことがわかる。また実施例1と実施例2との比較から、
熱圧着する際にスペーサを用いることにより、フィルム
化層の厚さが容易にコントロール出来、特に引張強度、
引裂強度が大きい不織布が得られることが理解される。
更に実施例1と比較例2とでは澄水性の評価を表ず接触
角θ及びΔθに大きな差が認められ、撥水剤を鞘部に併
用した効果が認められる。
角θ及びΔθに大きな差が認められ、撥水剤を鞘部に併
用した効果が認められる。
実施例4
鞘部がポリエチレンにサンワックス15]−P(平均分
子量2000、三洋化成製)を10重量%混合したもの
からなり、芯部はポリエステルからなる複合比1/1の
複合合成繊維を常法のスパンポンド方式により紡出し、
同時に目付50g/ボの不織布を得た。このものを更に
油圧式加熱プレス機で実施例1と同様に」50μmのス
ペーサを用い、予熱を140°Cで3分間、同一温度で
本プレスを5 kg / ciで3分間行い、加熱圧着
処理して、厚さI 601t mの不織布を得た。この
不織布は表裏両層のフィルム化され、その厚みは表裏両
層合わせて70μmであった。物性を第2表に示した。
子量2000、三洋化成製)を10重量%混合したもの
からなり、芯部はポリエステルからなる複合比1/1の
複合合成繊維を常法のスパンポンド方式により紡出し、
同時に目付50g/ボの不織布を得た。このものを更に
油圧式加熱プレス機で実施例1と同様に」50μmのス
ペーサを用い、予熱を140°Cで3分間、同一温度で
本プレスを5 kg / ciで3分間行い、加熱圧着
処理して、厚さI 601t mの不織布を得た。この
不織布は表裏両層のフィルム化され、その厚みは表裏両
層合わせて70μmであった。物性を第2表に示した。
比較例3
実施例4において、鞘部に゛す゛ンワ・ノクス151P
を添加せず、また熱圧着時にスペーサーを用いなかった
他は、実施例4と同様にして厚ざ80μmのシート状物
を得た。このシート状物は全体が殆どフィルム化された
シート状物であった。物性を第2表に示した。
を添加せず、また熱圧着時にスペーサーを用いなかった
他は、実施例4と同様にして厚ざ80μmのシート状物
を得た。このシート状物は全体が殆どフィルム化された
シート状物であった。物性を第2表に示した。
第
表
実施例4、比較例3とも通気性があり、且つ撥水性のあ
るものが得られているが、多層構造を有している実施例
3の方が通気性に優れ、また同じ目付にも拘らず引張強
度及び引裂強度が優れていた。また鞘部にワックスを混
合した実施例4が、より撥水性に優れていることがわか
る。
るものが得られているが、多層構造を有している実施例
3の方が通気性に優れ、また同じ目付にも拘らず引張強
度及び引裂強度が優れていた。また鞘部にワックスを混
合した実施例4が、より撥水性に優れていることがわか
る。
Claims (7)
- 1.鞘部が芯部より低い融点からなる高分子物質からな
り、該鞘部の高分子物質に撥水剤を含有せしめた複合合
成繊維からなる不織布の片面又は両面の表層部を熱圧着
してフィルム化し、多層構造としたことを特徴とする不
織布。 - 2.複合合成繊維の鞘部がポリエチレンで、芯部がポリ
プロピレン又はポリエステル又はポリアミドである請求
項1記載の不織布。 - 3.不織布の片面又は両面のフィルム化した表層部が不
織布全体の厚みの1/2以下である請求項1又は2記載
の不織布。 - 4.撥水剤がシリコーンオイル、変性シリコーン化合物
、フッ素変性化合物、フッ素シリコーン化合物及びワッ
クス類から選択される少なくとも1種である請求項1乃
至3の各項記載の不織布。 - 5.撥水剤の含有量が0.5〜20.0重量%である請
求項1乃至4の各項記載の不織布。 - 6.鞘部が芯部より低い融点からなる高分子物質からな
り、該鞘部の高分子物質に撥水剤を含有せしめた複合合
成繊維からなる不織布の片面又は両面の表層部を熱圧着
によりフィルム化することを特徴とする不織布の製造法
。 - 7.熱圧着をスペーサーを用いて行う請求項6記載の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2188603A JPH0482949A (ja) | 1990-07-17 | 1990-07-17 | 不織布及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2188603A JPH0482949A (ja) | 1990-07-17 | 1990-07-17 | 不織布及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0482949A true JPH0482949A (ja) | 1992-03-16 |
Family
ID=16226560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2188603A Pending JPH0482949A (ja) | 1990-07-17 | 1990-07-17 | 不織布及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0482949A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002249971A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-06 | Unitika Ltd | 屋根下材補強用シート |
JP2011225247A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Jx Nippon Anci Corp | ヒートシール性シート及び袋、並びにそれらの製造方法 |
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JP2017030218A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 三井化学株式会社 | 延伸フィルムの製造方法 |
-
1990
- 1990-07-17 JP JP2188603A patent/JPH0482949A/ja active Pending
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US10153469B2 (en) | 2012-11-30 | 2018-12-11 | Lg Chem, Ltd. | Non-woven fabric made from fiber coated with organic binder polymer compound, electrochemical cell comprising the non-woven fabric, and method for making the non-woven fabric |
JP2017030218A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 三井化学株式会社 | 延伸フィルムの製造方法 |
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