JPH0466059A - 熱凝固性水性エマルジョンの加熱装置 - Google Patents
熱凝固性水性エマルジョンの加熱装置Info
- Publication number
- JPH0466059A JPH0466059A JP2178579A JP17857990A JPH0466059A JP H0466059 A JPH0466059 A JP H0466059A JP 2178579 A JP2178579 A JP 2178579A JP 17857990 A JP17857990 A JP 17857990A JP H0466059 A JPH0466059 A JP H0466059A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- heated
- heating device
- electrode
- bottom plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Cookers (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
- Fish Paste Products (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、熱凝固性水性エマルジョンの加熱装置、よ
り詳しくは、熱凝固性水性エマルジョンを加熱、凝固さ
せてソーセージ、水産練り製品、豆腐等の比較的水分の
高い食品を得るに際し、加熱を迅速かつ均一化すること
により、均質性の高い熱凝固食品を得る為の加熱装置に
関するものである。 〔従来の技術〕 (+)発明の背景 近年、植物性蛋白質又は魚肉摺身の栄養学的価値が見直
され、大豆蛋白や魚肉摺身を利用した食品が数多く見ら
れるようになった。 これら大豆蛋白や魚肉摺身等を利用した食品は、固形分
中の大豆蛋白や魚肉摺身の配合割合によって食品に特長
を付与できる。即ち、大豆蛋白を主体とする豆腐又は豆
腐利用食品、魚肉摺身を主体とする蒲鉾、竹輪等の既知
食品の他に、大豆蛋白と摺身とを配合することにより、
豆腐と蒲鉾の中間的な風合を持つ種々様々な食品が提案
されている。 (2)従来技術の問題点 しかし、上記大豆蛋白や魚肉摺身等の、蛋白の熱凝固性
を利用した食品は、その製造面に於て生産性、均質性又
は製品の保存性等で種々の問題を含む。 即ち、大豆蛋白や魚肉摺身等又はこれらを主体とする熱
凝固性蛋白質の水性エマルジョンの加熱凝固方法として
は、従来、水分含量の高い場合は該エマルジョンをケー
シング内に充填した後、沸騰水中で加熱する方法が用い
られていた。また。 エマルジョンの水分含量が比較的低く流動性が小さいも
のは、リテーナ−等に充填成形し、蒸気で型蒸しする方
法も採られていた。 これらの方法は、目的によっては充分に満足できるもの
であるが、製品の品種の増加や生産性向との要求に伴な
う加熱の迅速性、品質の均質性及び製品の保存性等の面
で充分に満足できない場合があった。 例えば、エマルジョンの成形形態が薄層状の場合は、全
体への熱伝達が瞬間的になされるため、全体を均一に昇
温させることができるので、エマルジョンは均質に加熱
され凝固するが、成形エマルジョンの層が厚い場合は、
内部まで均一に熱が伝達されるのに時間が掛かり、その
間にエマルジョン表面と中心部の間に温度勾配を生じ、
不均一な加熱状態となることが屡々あった。この加熱む
らを解消させるには、全体を長時間加熱する方法が採ら
れるが、これは生産性を低下させるばかりでなく、甚だ
しい場合には、表面部分が過加熱状態となって組織、食
感等を劣化させる原因となること屡々であった。 一方、導電性の被加熱物に直接電流を通じてジュール熱
により加熱する通電加熱方式は、古く第二次大戦直後か
らパン焼き器等に応用されてきた。この通電加熱方式に
よれば、電流が流れる部分が加熱される為、被加熱体の
表面部分と中心部分に温度勾配が生じることが少ないだ
けでなく、パン生地の様に水分の低い被加熱物の場合は
、加熱による被加熱物の水分の蒸散によって、該蒸散部
分の導電性が次第に低下するため、未加熱の乃至は不完
全に加熱された高水分部分の電流密度が上昇し、全体と
して略々均一な加熱が行われる。 しかし1例えば蛋白の水性エマルジョンのような比較的
含水量の高い原料の場合は、正確な理由は不明ながら加
熱むらを生じることがあり、特に、箱状加熱装置を構成
する導電材製の一対の側板(電極)と、該側板と対向す
る絶縁材製の一対の側板(非電極側側壁)との隣接部近
辺では、電流密度が異常に低下するため、屡々不均一な
加熱部分を残したまま加熱を終えなければならなくなる
ことが多い。 通電加熱方式における加熱むら発生の要因としては、な
お被加熱物の不均一性が挙げられる。即ち、被加熱物が
不均一であれば、被加熱物の表面に凹凸が生じるが、該
凹部面は電極面と当接しないから、加熱は全体として不
均一となる。この問題を解決せんがため、既に特開昭5
9−151873号公報は、被加熱物と電極との間に含
塩水接電体を設置する・と共に、この接電体によって被
加熱物を押圧することによって均一に加熱しようとする
方法を提案しているが、本願発明の対象である高水分の
熱凝固性水性エマルジョンでは、被加熱物の組成の均否
と関係なしに電流密度の偏りが発生するため、本願発明
対象技術における加熱むらの防止には役立たない。 以上通観したように1通電加熱力式を高水分被加熱物の
加熱処理に適用するためには、電流密度の偏りという困
難な問題の解決が必須である。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上の技術状態を踏まえ、本発明は、特に高水分エマル
ジョンを対象として、これを通電加熱方式により均一に
加熱する手段を提供することを目的とする。
り詳しくは、熱凝固性水性エマルジョンを加熱、凝固さ
せてソーセージ、水産練り製品、豆腐等の比較的水分の
高い食品を得るに際し、加熱を迅速かつ均一化すること
により、均質性の高い熱凝固食品を得る為の加熱装置に
関するものである。 〔従来の技術〕 (+)発明の背景 近年、植物性蛋白質又は魚肉摺身の栄養学的価値が見直
され、大豆蛋白や魚肉摺身を利用した食品が数多く見ら
れるようになった。 これら大豆蛋白や魚肉摺身等を利用した食品は、固形分
中の大豆蛋白や魚肉摺身の配合割合によって食品に特長
を付与できる。即ち、大豆蛋白を主体とする豆腐又は豆
腐利用食品、魚肉摺身を主体とする蒲鉾、竹輪等の既知
食品の他に、大豆蛋白と摺身とを配合することにより、
豆腐と蒲鉾の中間的な風合を持つ種々様々な食品が提案
されている。 (2)従来技術の問題点 しかし、上記大豆蛋白や魚肉摺身等の、蛋白の熱凝固性
を利用した食品は、その製造面に於て生産性、均質性又
は製品の保存性等で種々の問題を含む。 即ち、大豆蛋白や魚肉摺身等又はこれらを主体とする熱
凝固性蛋白質の水性エマルジョンの加熱凝固方法として
は、従来、水分含量の高い場合は該エマルジョンをケー
シング内に充填した後、沸騰水中で加熱する方法が用い
られていた。また。 エマルジョンの水分含量が比較的低く流動性が小さいも
のは、リテーナ−等に充填成形し、蒸気で型蒸しする方
法も採られていた。 これらの方法は、目的によっては充分に満足できるもの
であるが、製品の品種の増加や生産性向との要求に伴な
う加熱の迅速性、品質の均質性及び製品の保存性等の面
で充分に満足できない場合があった。 例えば、エマルジョンの成形形態が薄層状の場合は、全
体への熱伝達が瞬間的になされるため、全体を均一に昇
温させることができるので、エマルジョンは均質に加熱
され凝固するが、成形エマルジョンの層が厚い場合は、
内部まで均一に熱が伝達されるのに時間が掛かり、その
間にエマルジョン表面と中心部の間に温度勾配を生じ、
不均一な加熱状態となることが屡々あった。この加熱む
らを解消させるには、全体を長時間加熱する方法が採ら
れるが、これは生産性を低下させるばかりでなく、甚だ
しい場合には、表面部分が過加熱状態となって組織、食
感等を劣化させる原因となること屡々であった。 一方、導電性の被加熱物に直接電流を通じてジュール熱
により加熱する通電加熱方式は、古く第二次大戦直後か
らパン焼き器等に応用されてきた。この通電加熱方式に
よれば、電流が流れる部分が加熱される為、被加熱体の
表面部分と中心部分に温度勾配が生じることが少ないだ
けでなく、パン生地の様に水分の低い被加熱物の場合は
、加熱による被加熱物の水分の蒸散によって、該蒸散部
分の導電性が次第に低下するため、未加熱の乃至は不完
全に加熱された高水分部分の電流密度が上昇し、全体と
して略々均一な加熱が行われる。 しかし1例えば蛋白の水性エマルジョンのような比較的
含水量の高い原料の場合は、正確な理由は不明ながら加
熱むらを生じることがあり、特に、箱状加熱装置を構成
する導電材製の一対の側板(電極)と、該側板と対向す
る絶縁材製の一対の側板(非電極側側壁)との隣接部近
辺では、電流密度が異常に低下するため、屡々不均一な
加熱部分を残したまま加熱を終えなければならなくなる
ことが多い。 通電加熱方式における加熱むら発生の要因としては、な
お被加熱物の不均一性が挙げられる。即ち、被加熱物が
不均一であれば、被加熱物の表面に凹凸が生じるが、該
凹部面は電極面と当接しないから、加熱は全体として不
均一となる。この問題を解決せんがため、既に特開昭5
9−151873号公報は、被加熱物と電極との間に含
塩水接電体を設置する・と共に、この接電体によって被
加熱物を押圧することによって均一に加熱しようとする
方法を提案しているが、本願発明の対象である高水分の
熱凝固性水性エマルジョンでは、被加熱物の組成の均否
と関係なしに電流密度の偏りが発生するため、本願発明
対象技術における加熱むらの防止には役立たない。 以上通観したように1通電加熱力式を高水分被加熱物の
加熱処理に適用するためには、電流密度の偏りという困
難な問題の解決が必須である。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上の技術状態を踏まえ、本発明は、特に高水分エマル
ジョンを対象として、これを通電加熱方式により均一に
加熱する手段を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
(1)概念
本発明者は、熱凝固性水性エマルジョンの通電加熱にお
ける上記課題の解決を目的として、熱凝固性大豆蛋白の
高水分エマルジョンを試料として、加熱条件と凝固の均
一性、残存面の分布状態算について詳しく検討したとこ
ろ、電極面に隣接する非電極側側壁付近の加熱状態が極
めて悪く、従って、該部分の凝固性が劣ると共に、残存
菌数も非常に多いが、これらの欠点は、補助電極の併用
により実質的に改善されることを認めた。 (2)概要 以上の知見に基づき、本発明は、箱状体の対向する一対
の側板及び底板を絶縁材で、残る一対の側板を導電材で
夫々構成してなる通電加熱装置に於いて、上記絶縁材製
の側板及び/又は底板の一部に、前記導電材で構成され
た電極板から離隔的に導電体を付設したことを特徴とす
る熱染固性水性エマルジ、ンの加熱装置を要旨とする。 (3)熱凝l性水性エマルジョン 本発明装置は、通電加熱により凝固する製質を有する可
食性水性エマルジョンに対し自由に適用できるが、一般
的には、製品としての水分含量の高いもの(比較的高水
分で熱凝固するもの)の加熱応用するのが有利である。 好適な対象エマルジョンの例としては、例えば、大豆蛋
白、魚肉摺身等の熱凝固性蛋白質を用いた豆腐類、蒲鉾
類の原料等、含有水分が約60%以上の製品の原料エマ
ルジョンを挙げることができる。 (4)装置 加熱装置としては、添付第1図及び第2図に示すように
、箱状体の対向する一対の側板(非電極側側壁)2a、
2b及び底板3を絶縁材で、残る一対の側板を導電材1
a、lbで夫々構成してなる通電加熱装置に於いて、非
電極側側壁2a 、 2b及び/又は底板3の一部に、
前記1a、lbと接触しないようにして導電体4.4を
付設した構造のものが使用される。 導電体4が付設されていない従来の加熱装置では、前記
した如く非電極側側壁2a、2b近辺の電流密度が低下
し、加熱むらが発生していた。 本発明装置は、非電極側側壁の一部に導電体4を付設す
るが、これにより該導電体部分を通る電流密度が増加す
る。そのため、従来の加熱装置では電流密度が低く加熱
が不完全であった部分の加熱が充分に行われるようにな
り、全体を均一に加熱することが可能となる。 上記導電体4の形状及び付設位置は、加熱装置の形状、
被加熱体の性状等に左右されるので一部に述べることは
できないが、一般的には、加熱不良部分を電極1a又は
1bと導電体4で挟む位置、殊に、第4図及び第5図記
載のように、非電極側側壁の正中線(後記の如く導電性
の間仕切板が設けられる場合は該間柱切板によって仕切
られた非電極側側壁の正中線)に沿って配置されるのが
好ましい。 導電体4を非電極側側壁に付設する方法としては2該側
壁の内表面部分に埋め込むか又は貼着する等の方法が採
られるが、加熱凝固物を加熱装置から取り出すためには
、導電体4の表面が非電極側側壁表面と同一面に位置す
るよう埋設されるのが好ましい。 (5)電極の構成 一方、電極1a、lbは、アルミニウム、ステンレス又
はチタン等の金属が使用されるが、通電中における金属
の溶出を極減するためには、チタンを用いるのが最も好
ましい。 勿論、電極1a、lbが直接箱状体の側壁を構成しても
よいし或は絶縁材から造られた側壁の内面に埋設又は貼
着されてもよい。 更に電極1a、lbは、内部を中空とし、必要に応じて
熱媒(通常冷水又は温水若しくは熱水)を供給できる構
造とするのが好ましい、ここに冷水を通すのは、通電加
熱によって凝固した製品を加熱装置から取り出すに際し
、製品を冷却、収縮させることによって装置内壁からの
脱着を容易にするためである。また、通電加熱する前に
温水又は熱水で被加熱体の温度を上昇させておくことに
よって、通電加熱むらが著しく減少し、全体が均一加熱
されるので好ましい結果が得られる。 (6)間仕切り板 また第3図に示す如く、電極1a、 lb間に、該電極
と平行に導電性の間仕切り板7を挿入するのも加熱の均
一性を向上させるのに有効な手段である。これは、導電
性の間仕切り板7によって電流密度のバラツキが矯正さ
れるためと考えられる。 電極1aと電極lb間に装着する上記間仕切り板7は、
1枚であっても2枚又はそれ以上であっても構わないが
、各間仕切り板7は−1各間仕切り板間及び間仕切り板
と電極は平行に設置するのが好ましい。 〔作用〕 本発明装置における導電体は、通電加熱装置における電
流密度低下部分、殊に電極面に隣接する非電極側側壁近
辺への電流の流れを良くして該部分の電流密度を増加さ
せることにより、他部分との温度勾配を減少させるので
、全体の温度上昇を均一化する。特に、電極が内部に空
間を具備すると、該空間内へ熱媒体(例えば冷水又は温
熱水)を導通させることにより、被加熱体の取り出しを
容易化し又は品温の上昇を一層均一化する等の付加的効
果を期待できる。 〔実施例〕 以下、実施例及び比較例により発明具体化の例及び効果
につき述べるが、例示は単に説明用のもので、発明思想
の限定を意図したものではない。 実施例1及び比較例1 粉末状大豆蛋白13部、大豆油10部、調味料3部及び
水74部を混合し、混練機で良く混練して豆腐様食品用
原料エマルジョンを得た。 以上のエマルジョンを、対峙する一対の電極la、lb
(各輻40cmX高さ40cm、電極間距離5 cm)
と、非電極側側壁2a 、 2bの中央部に、該電極1
a。 1bとは接触しないように幅3.5C層×高さ45cm
の導電体4,4を付設した箱状加熱装置内に充填した(
第1図及び第2図参照)、なお比較例として導電体4を
省いた装置を用意し、同様に原料エマルジョンを充填し
た。 各々の電力量が2 KWhになるように電圧を調整(約
150〜170 V) Lながら12分間通電した。こ
のとき被加熱体の平均温度は85℃に上昇した6次いで
、電圧を20〜40Vに落とし14分間再通電して被加
熱体の平均温度を約85℃に保持した。 通電終了後、被加熱体の中心部(a点)及び側壁と電極
との接点部(b点)に於ける品温及び残存菌数を測定し
、その結果を第1表に示した。 第1表で明らかな様に、比較例では5点部分の温度の上
昇が充分に行われず、そのため残存菌数が多く、製品と
して不合格であった。これに対して実施例のものは、比
較的に均一に加熱され、残存菌数も非常に少ない優れた
製品であった。 第1表
ける上記課題の解決を目的として、熱凝固性大豆蛋白の
高水分エマルジョンを試料として、加熱条件と凝固の均
一性、残存面の分布状態算について詳しく検討したとこ
ろ、電極面に隣接する非電極側側壁付近の加熱状態が極
めて悪く、従って、該部分の凝固性が劣ると共に、残存
菌数も非常に多いが、これらの欠点は、補助電極の併用
により実質的に改善されることを認めた。 (2)概要 以上の知見に基づき、本発明は、箱状体の対向する一対
の側板及び底板を絶縁材で、残る一対の側板を導電材で
夫々構成してなる通電加熱装置に於いて、上記絶縁材製
の側板及び/又は底板の一部に、前記導電材で構成され
た電極板から離隔的に導電体を付設したことを特徴とす
る熱染固性水性エマルジ、ンの加熱装置を要旨とする。 (3)熱凝l性水性エマルジョン 本発明装置は、通電加熱により凝固する製質を有する可
食性水性エマルジョンに対し自由に適用できるが、一般
的には、製品としての水分含量の高いもの(比較的高水
分で熱凝固するもの)の加熱応用するのが有利である。 好適な対象エマルジョンの例としては、例えば、大豆蛋
白、魚肉摺身等の熱凝固性蛋白質を用いた豆腐類、蒲鉾
類の原料等、含有水分が約60%以上の製品の原料エマ
ルジョンを挙げることができる。 (4)装置 加熱装置としては、添付第1図及び第2図に示すように
、箱状体の対向する一対の側板(非電極側側壁)2a、
2b及び底板3を絶縁材で、残る一対の側板を導電材1
a、lbで夫々構成してなる通電加熱装置に於いて、非
電極側側壁2a 、 2b及び/又は底板3の一部に、
前記1a、lbと接触しないようにして導電体4.4を
付設した構造のものが使用される。 導電体4が付設されていない従来の加熱装置では、前記
した如く非電極側側壁2a、2b近辺の電流密度が低下
し、加熱むらが発生していた。 本発明装置は、非電極側側壁の一部に導電体4を付設す
るが、これにより該導電体部分を通る電流密度が増加す
る。そのため、従来の加熱装置では電流密度が低く加熱
が不完全であった部分の加熱が充分に行われるようにな
り、全体を均一に加熱することが可能となる。 上記導電体4の形状及び付設位置は、加熱装置の形状、
被加熱体の性状等に左右されるので一部に述べることは
できないが、一般的には、加熱不良部分を電極1a又は
1bと導電体4で挟む位置、殊に、第4図及び第5図記
載のように、非電極側側壁の正中線(後記の如く導電性
の間仕切板が設けられる場合は該間柱切板によって仕切
られた非電極側側壁の正中線)に沿って配置されるのが
好ましい。 導電体4を非電極側側壁に付設する方法としては2該側
壁の内表面部分に埋め込むか又は貼着する等の方法が採
られるが、加熱凝固物を加熱装置から取り出すためには
、導電体4の表面が非電極側側壁表面と同一面に位置す
るよう埋設されるのが好ましい。 (5)電極の構成 一方、電極1a、lbは、アルミニウム、ステンレス又
はチタン等の金属が使用されるが、通電中における金属
の溶出を極減するためには、チタンを用いるのが最も好
ましい。 勿論、電極1a、lbが直接箱状体の側壁を構成しても
よいし或は絶縁材から造られた側壁の内面に埋設又は貼
着されてもよい。 更に電極1a、lbは、内部を中空とし、必要に応じて
熱媒(通常冷水又は温水若しくは熱水)を供給できる構
造とするのが好ましい、ここに冷水を通すのは、通電加
熱によって凝固した製品を加熱装置から取り出すに際し
、製品を冷却、収縮させることによって装置内壁からの
脱着を容易にするためである。また、通電加熱する前に
温水又は熱水で被加熱体の温度を上昇させておくことに
よって、通電加熱むらが著しく減少し、全体が均一加熱
されるので好ましい結果が得られる。 (6)間仕切り板 また第3図に示す如く、電極1a、 lb間に、該電極
と平行に導電性の間仕切り板7を挿入するのも加熱の均
一性を向上させるのに有効な手段である。これは、導電
性の間仕切り板7によって電流密度のバラツキが矯正さ
れるためと考えられる。 電極1aと電極lb間に装着する上記間仕切り板7は、
1枚であっても2枚又はそれ以上であっても構わないが
、各間仕切り板7は−1各間仕切り板間及び間仕切り板
と電極は平行に設置するのが好ましい。 〔作用〕 本発明装置における導電体は、通電加熱装置における電
流密度低下部分、殊に電極面に隣接する非電極側側壁近
辺への電流の流れを良くして該部分の電流密度を増加さ
せることにより、他部分との温度勾配を減少させるので
、全体の温度上昇を均一化する。特に、電極が内部に空
間を具備すると、該空間内へ熱媒体(例えば冷水又は温
熱水)を導通させることにより、被加熱体の取り出しを
容易化し又は品温の上昇を一層均一化する等の付加的効
果を期待できる。 〔実施例〕 以下、実施例及び比較例により発明具体化の例及び効果
につき述べるが、例示は単に説明用のもので、発明思想
の限定を意図したものではない。 実施例1及び比較例1 粉末状大豆蛋白13部、大豆油10部、調味料3部及び
水74部を混合し、混練機で良く混練して豆腐様食品用
原料エマルジョンを得た。 以上のエマルジョンを、対峙する一対の電極la、lb
(各輻40cmX高さ40cm、電極間距離5 cm)
と、非電極側側壁2a 、 2bの中央部に、該電極1
a。 1bとは接触しないように幅3.5C層×高さ45cm
の導電体4,4を付設した箱状加熱装置内に充填した(
第1図及び第2図参照)、なお比較例として導電体4を
省いた装置を用意し、同様に原料エマルジョンを充填し
た。 各々の電力量が2 KWhになるように電圧を調整(約
150〜170 V) Lながら12分間通電した。こ
のとき被加熱体の平均温度は85℃に上昇した6次いで
、電圧を20〜40Vに落とし14分間再通電して被加
熱体の平均温度を約85℃に保持した。 通電終了後、被加熱体の中心部(a点)及び側壁と電極
との接点部(b点)に於ける品温及び残存菌数を測定し
、その結果を第1表に示した。 第1表で明らかな様に、比較例では5点部分の温度の上
昇が充分に行われず、そのため残存菌数が多く、製品と
して不合格であった。これに対して実施例のものは、比
較的に均一に加熱され、残存菌数も非常に少ない優れた
製品であった。 第1表
本発明は1以上述べた通り、特に高水分の熱葦固性水性
エマルジョンを通電加熱方式により均一に加熱する手段
を提供しえたことにより、当該エマルジョンを利用する
食品生産の合理化に貢献しうる。
エマルジョンを通電加熱方式により均一に加熱する手段
を提供しえたことにより、当該エマルジョンを利用する
食品生産の合理化に貢献しうる。
第1図は1本発明に係る加熱装置の一例の斜視図、第2
図は、第1図の装置の平面図、第3図は1本発明熱装置
の別の一例の平面図、第4図及び第5図は、本発明にお
ける導電体の付設構造を示す図である0図中の符号の意
味は以下の通りである。 la、lb:電極を構成する側!!(電極側側!り2a
、 2b :非電極側側!!(絶縁材製側壁)3
:絶縁材製底板 4.4m、4b、4c二電極 5a、5b:熱媒供給又は排出口 8a、8b:空気又は水抜きロ ア :導電性の間仕切り板
図は、第1図の装置の平面図、第3図は1本発明熱装置
の別の一例の平面図、第4図及び第5図は、本発明にお
ける導電体の付設構造を示す図である0図中の符号の意
味は以下の通りである。 la、lb:電極を構成する側!!(電極側側!り2a
、 2b :非電極側側!!(絶縁材製側壁)3
:絶縁材製底板 4.4m、4b、4c二電極 5a、5b:熱媒供給又は排出口 8a、8b:空気又は水抜きロ ア :導電性の間仕切り板
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 箱状体の対向する一対の側板及び底板を絶縁材で、
残る一対の側板を導電材で夫々構成してなる通電加熱装
置に於いて、上記絶縁材製の側板及び/又は底板の一部
に、前記導電材で構成された電極板から離隔的に導電体
を付設したことを特徴とする熱凝固性水性エマルジョン
の加熱装置。 2 電極板が、内部に熱媒流路を備えている請求項1記
載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2178579A JPH0738776B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 熱凝固性水性エマルジョンの加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2178579A JPH0738776B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 熱凝固性水性エマルジョンの加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0466059A true JPH0466059A (ja) | 1992-03-02 |
JPH0738776B2 JPH0738776B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=16050944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2178579A Expired - Lifetime JPH0738776B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 熱凝固性水性エマルジョンの加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738776B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06176395A (ja) * | 1993-09-13 | 1994-06-24 | Hitachi Ltd | 光学システム |
JP2011205976A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Shizuoka Prefecture | 水溶性タンパク質の回収方法および装置 |
JP2013539961A (ja) * | 2010-07-09 | 2013-10-31 | ケデム リミテッド ライアビリティー カンパニー | 細長い食品を調理するための調理装置 |
-
1990
- 1990-07-04 JP JP2178579A patent/JPH0738776B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06176395A (ja) * | 1993-09-13 | 1994-06-24 | Hitachi Ltd | 光学システム |
JP2661518B2 (ja) * | 1993-09-13 | 1997-10-08 | 株式会社日立製作所 | 光学的情報処理装置 |
JP2011205976A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Shizuoka Prefecture | 水溶性タンパク質の回収方法および装置 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0738776B2 (ja) | 1995-05-01 |
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