JPH0465846B2 - - Google Patents
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- JPH0465846B2 JPH0465846B2 JP126084A JP126084A JPH0465846B2 JP H0465846 B2 JPH0465846 B2 JP H0465846B2 JP 126084 A JP126084 A JP 126084A JP 126084 A JP126084 A JP 126084A JP H0465846 B2 JPH0465846 B2 JP H0465846B2
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- ethylene
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Description
本発明はエチレンの高温高圧重合法に関する。
125℃以上の温度及び200Kg/cm2以上の圧力で、
エチレンをチーグラー型触媒の存在下に重合させ
る方法は知られている。上記触媒としては、チタ
ン成分、例えば、三塩化チタン及びマグネシウム
化合物に担持されたチタン化合物と有機アルミニ
ウム化合物との組み合わせが提案されている(例
えば、特開昭49−97087号、同56−18607号、同57
−190009号)。 提案された方法において使用されるチタン成分
はすべて固体であるため、次に述べるような問題
を有している。固体のチタン成分は、適当な粘度
及び比重を有する媒体のスラリーとして、高圧に
保持された重合反応器に供給する必要がある。し
かし、均一なチタン成分のスラリーを調製するこ
と自体困難であり、たとえ均一スラリーを調製す
ることができても、輸送管内で固体チタン成分が
沈降し易く、重合反応器にチタン成分を定量的に
供給することは極めて困難である。重合反応器に
供給されるチタン成分の量が一定しないため、重
合反応の安定性が失われる。特に、チタン成分が
過剰に供給されると、重合反応が暴走し、著しく
危険な状態を招いてしまう。 チーグラー型触媒を使用するエチレンの高温高
圧重合において、高い触媒活性を有する液状のチ
タン成分の開発が望まれている。 本出願人は上記要望を満たすエチレンの重合法
を特願昭58−199969号として提案した。提案の方
法は、2−エチルヘキサン酸マグネシウムとチタ
ン化合物とを炭化水素溶媒の存在下に接触させて
得られるチタン含有溶液、及び有機アルミニウム
化合物から得られる触媒の存在下に、エチレンを
高温高圧重合させる方法である。 本発明は、上記提案の方法を改良したエチレン
の重合法を提供する。 即ち、本発明は、エチレン又はエチレンと炭素
数3以上のα−オレフインとの混合物を、下記成
分〔A〕及び成分〔B〕から得られる触媒の存在
下に、125℃以上の温度、200Kg/cm2以上の圧力下
に重合させることを特徴とするエチレンの重合法
である。 記 成分〔A〕:2−エチルヘキサン酸マグネシウ
ム、 式 X1Ti(OR1)4−m (式中、X1は塩素原子、臭素原子、又は沃素原
子を示し、R1は炭素数1〜20の炭化水素基を示
し、mは0〜4の数である。)で表わされるチタ
ン化合物及びチタン化合物1モル当り0.05〜10モ
ルの水を、炭化水素溶媒の存在下に接触させて得
られるチタン含有溶液。 成分〔B〕:式 R2nAlX2/3−n (式中、X2は上記X1と同一の意味を有し、R2
は炭素数1〜12のアルキル基、又はフエニル基を
示し、nは1より大きく3未満の数である。)で
表わされる有機アルミニウム化合物。 本発明によれば、触媒成分がいずれも液状であ
るため、各成分を定量的に重合反応器へ供給する
ことができ、さらに、使用する触媒当り極めて大
きい収量でエチレン重合体を得ることができる。 本発明で使用される2−エチルヘキサン酸マグ
ネシウムは、例えば、下記のようなそれ自体公知
の反応で調製することができる。 (1) ジアルキルマグネシウム又はジアルコキシマ
グネシウムと2−エチルヘキサン酸との反応。 (2) 金属マグネシウムと2−エチルヘキサン酸と
の反応。 (3) 水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムと
2−エチルヘキサン酸との反応。 チタン化合物の具体例としては、チタンテトラ
クロライド、チタンテトラブロマイド、メトキシ
チタントリクロライド、エトキシチタントリクロ
ライド、ブトキシチタントリクロライド、オクト
キシチタントリクロライド、ドデカコキシチタン
トリクロライド、フエノキシチタントリクロライ
ド、ベンゾキシチタントリクロライド、エトキシ
チタントリブロマイド、エトキシチタントリヨー
ダイド、ジエトキシチタンジクロライド、ジブト
キシチタンジクロライド、ジヘキソキシチタンジ
クロライド、トリエトキシチタンクロライド、ト
リブトキシチタンクロライド、トリヘキソキシチ
タンクロライド、トリオクトキシチタンクロライ
ド、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタ
ン、テトラブトキシチタン、及びテトラオクトキ
シチタンが挙げられる。 チタン化合物の使用量は、2−エチルヘキサン
酸マグネシウム1モル当り、0.005〜1モル、特
に0.01〜0.5モルであることが好ましい。 水の使用量は、チタン化合物1モル当り0.05〜
10モル、好ましくは1〜5モルである。水の使用
量が下限より小さいと得られる触媒の重合活性が
低下し、その使用量を上限より大きくしても得ら
れる触媒の重合活性がより増大することはなく、
エチレンの重合時に有機アルミニウム化合物が無
駄に消費されるだけなので工業的に意味がない。 炭化水素溶媒の具体例としては、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタンのような脂肪族炭化水素、シク
ロペンタン、シクロヘキサンのような脂環族炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳
香族炭化水素、これらのハロゲン化物が挙げられ
る。炭化水素溶媒の使用量は、通常、2−エチル
ヘキサン酸マグネシウム1モル当り1〜100で
ある。 2−エチルヘキサン酸マグネシウム、チタン化
合物及び水を炭化水素溶媒の存在下に接触させる
方法については特に制限はなく、例えば、下記の
ような方法を採用することができる。 (1) 2−エチルヘキサン酸マグネシウムの炭化水
素溶媒溶液に水ついでチタン化合物を添加する
方法。 (2) チタン化合物に上記溶液及び水を添加する方
法。 (3) 上記溶液に水ついでチタン化合物の炭化水素
溶媒溶液を添加する方法。 (4) チタン化合物の溶液に2−エチルヘキサン酸
マグネシウムの溶液及び水を添加する方法。 なお、2−エチルヘキサン酸マグネシウムを水
酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムと2−エ
チルヘキサン酸との反応で合成する場合は水が副
生するので、水を含有する2−エチルヘキサン酸
マグネシウムの溶液をチタン化合物と接触させる
ことによつてチタン含有溶液を得ることもでき
る。 接触温度は、通常0〜300℃、好ましくは10〜
200℃である。接触時間については特に制限はな
く、通常5分以上である。 こうして得られるチタン含有溶液は、そのま
ま、あるいは必要に応じて炭化水素溶媒で希釈し
て、重合反応に供される。 有機アルミニウム化合物(成分〔B〕)の具体
例としては、ジエチルアルミニウムクロライド、
ジブチルアルミニウムクロライド、ジヘキシルア
ルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムブ
ロマイド、ジエチルアルミニウムヨーダイド、ジ
フエニルアルミニウムクロライド、及びジベンジ
ルアルミニウムクロライドが挙げられる。 有機アルミニウム化合物の使用量は、チタン含
有溶液中のチタン1グラム原子当り、通常1〜
1000モルである。 本発明においては、成分〔A〕及び成分〔B〕
から得られる触媒の存在下に、エチレン又はエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフインとの混合物
を重合させて、エチレンホモポリマー又はエチレ
ンコポリマーを得る。 炭素数3以上のα−オレフインの具体例として
は、プロピレン、ブテン−1,4−メチルペンテ
ン−1、及びオクテン−1が挙げられる。 重合圧力は200Kg/cm2以上、好ましくは500〜
3000Kg/cm2である。重合温度は125℃以上、好ま
しくは150〜350℃である。重合系内でのモノマー
の平均滞留時間は2〜600秒、好ましくは10〜150
秒である。 重合装置としては、管型反応器または槽型反応
器を使用することができる。 生成するポリエチレンの分子量は、重合系に分
子量調節剤、例えば水素を添加することによつて
容易に調節することができる。 つぎに実施例及び比較例を示す。以下におい
て、「重合活性」とは、重合反応に使用した成分
〔A〕中のチタン1g当たりのエチレン重合体の
生産量(Kg)を意味し、「M.I.」はASTM D
1238に従い、2.16Kgの荷重下に190℃で測定した
エチレン重合体の溶融指数である。 実施例 1〜3 (1) チタン含有溶液(成分〔A〕)の調製 市販の2−エチルヘキサン酸を1mmHgで真空
蒸留し、76〜78℃の留分を分取した。こうして得
られた精製2−エチルヘキサン酸5.55モルをシエ
ルソル−71(シエル化学製)8に加え、この溶
液に、ジ−n−ヘキシルマグネシウム2.52モルの
n−ヘプタン溶液2を、0℃で徐々に加えた。
この後、溶液を90℃に昇温し、同温度で1時間攪
拌して、無色透明溶液を得た。この溶液に第1表
に記載の量の水を加え、超音波振とう器で充分に
分散させた。 得られた均一溶液を室温に冷却した後、攪拌下
にテトラ−n−ブトキシチタン0.347モルを含有
するn−ヘプタン溶液1.2を添加して、均一溶
液を得た。この溶液を、シエルソル71(シエル化
学製)19.7で希釈して、成分〔A〕とした。 (2) 重合 全長約400mの反応管に、エチレン60重量%、
ブテン−1 40重量%からなるモノマー及びモノ
マーに対して0.2容量%の水素を連続的に供給し、
2000Kg/cm2の加圧下に、エチレンとブテン−1と
を共重合させた。 上記成分〔A〕及び成分〔B〕としてのジエチ
ルアルミニウムクロライドのシエルソル71溶液
(濃度:1.425モル/)を、それぞれ、4/時
及び3.5/時の割合で、反応管の入口に設けられ
た注入点から連続的に供給した。反応管内の温度
は、入口を140℃に、最高温度を250℃に保つた。
モノマーの反応管内の流速は10m/秒とした。反
応管の出口に設けられた注入点から停止剤として
ステアリン酸亜鉛のシエルソル71スラリー(濃
度:0.45モル/)を5.5/時の割合で注入し
た。上記連続運転を3時間行なつて、エチレン/
ブテン−1コポリマーを得た。 上記コポリマーのM.I.、密度及び重合活性を第
1表に示す。 比較例 1 成分〔A〕の調製時に水を使用しなかつた以外
は実施例1を繰返した。 結果を第1表に示す。
エチレンをチーグラー型触媒の存在下に重合させ
る方法は知られている。上記触媒としては、チタ
ン成分、例えば、三塩化チタン及びマグネシウム
化合物に担持されたチタン化合物と有機アルミニ
ウム化合物との組み合わせが提案されている(例
えば、特開昭49−97087号、同56−18607号、同57
−190009号)。 提案された方法において使用されるチタン成分
はすべて固体であるため、次に述べるような問題
を有している。固体のチタン成分は、適当な粘度
及び比重を有する媒体のスラリーとして、高圧に
保持された重合反応器に供給する必要がある。し
かし、均一なチタン成分のスラリーを調製するこ
と自体困難であり、たとえ均一スラリーを調製す
ることができても、輸送管内で固体チタン成分が
沈降し易く、重合反応器にチタン成分を定量的に
供給することは極めて困難である。重合反応器に
供給されるチタン成分の量が一定しないため、重
合反応の安定性が失われる。特に、チタン成分が
過剰に供給されると、重合反応が暴走し、著しく
危険な状態を招いてしまう。 チーグラー型触媒を使用するエチレンの高温高
圧重合において、高い触媒活性を有する液状のチ
タン成分の開発が望まれている。 本出願人は上記要望を満たすエチレンの重合法
を特願昭58−199969号として提案した。提案の方
法は、2−エチルヘキサン酸マグネシウムとチタ
ン化合物とを炭化水素溶媒の存在下に接触させて
得られるチタン含有溶液、及び有機アルミニウム
化合物から得られる触媒の存在下に、エチレンを
高温高圧重合させる方法である。 本発明は、上記提案の方法を改良したエチレン
の重合法を提供する。 即ち、本発明は、エチレン又はエチレンと炭素
数3以上のα−オレフインとの混合物を、下記成
分〔A〕及び成分〔B〕から得られる触媒の存在
下に、125℃以上の温度、200Kg/cm2以上の圧力下
に重合させることを特徴とするエチレンの重合法
である。 記 成分〔A〕:2−エチルヘキサン酸マグネシウ
ム、 式 X1Ti(OR1)4−m (式中、X1は塩素原子、臭素原子、又は沃素原
子を示し、R1は炭素数1〜20の炭化水素基を示
し、mは0〜4の数である。)で表わされるチタ
ン化合物及びチタン化合物1モル当り0.05〜10モ
ルの水を、炭化水素溶媒の存在下に接触させて得
られるチタン含有溶液。 成分〔B〕:式 R2nAlX2/3−n (式中、X2は上記X1と同一の意味を有し、R2
は炭素数1〜12のアルキル基、又はフエニル基を
示し、nは1より大きく3未満の数である。)で
表わされる有機アルミニウム化合物。 本発明によれば、触媒成分がいずれも液状であ
るため、各成分を定量的に重合反応器へ供給する
ことができ、さらに、使用する触媒当り極めて大
きい収量でエチレン重合体を得ることができる。 本発明で使用される2−エチルヘキサン酸マグ
ネシウムは、例えば、下記のようなそれ自体公知
の反応で調製することができる。 (1) ジアルキルマグネシウム又はジアルコキシマ
グネシウムと2−エチルヘキサン酸との反応。 (2) 金属マグネシウムと2−エチルヘキサン酸と
の反応。 (3) 水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムと
2−エチルヘキサン酸との反応。 チタン化合物の具体例としては、チタンテトラ
クロライド、チタンテトラブロマイド、メトキシ
チタントリクロライド、エトキシチタントリクロ
ライド、ブトキシチタントリクロライド、オクト
キシチタントリクロライド、ドデカコキシチタン
トリクロライド、フエノキシチタントリクロライ
ド、ベンゾキシチタントリクロライド、エトキシ
チタントリブロマイド、エトキシチタントリヨー
ダイド、ジエトキシチタンジクロライド、ジブト
キシチタンジクロライド、ジヘキソキシチタンジ
クロライド、トリエトキシチタンクロライド、ト
リブトキシチタンクロライド、トリヘキソキシチ
タンクロライド、トリオクトキシチタンクロライ
ド、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタ
ン、テトラブトキシチタン、及びテトラオクトキ
シチタンが挙げられる。 チタン化合物の使用量は、2−エチルヘキサン
酸マグネシウム1モル当り、0.005〜1モル、特
に0.01〜0.5モルであることが好ましい。 水の使用量は、チタン化合物1モル当り0.05〜
10モル、好ましくは1〜5モルである。水の使用
量が下限より小さいと得られる触媒の重合活性が
低下し、その使用量を上限より大きくしても得ら
れる触媒の重合活性がより増大することはなく、
エチレンの重合時に有機アルミニウム化合物が無
駄に消費されるだけなので工業的に意味がない。 炭化水素溶媒の具体例としては、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタンのような脂肪族炭化水素、シク
ロペンタン、シクロヘキサンのような脂環族炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳
香族炭化水素、これらのハロゲン化物が挙げられ
る。炭化水素溶媒の使用量は、通常、2−エチル
ヘキサン酸マグネシウム1モル当り1〜100で
ある。 2−エチルヘキサン酸マグネシウム、チタン化
合物及び水を炭化水素溶媒の存在下に接触させる
方法については特に制限はなく、例えば、下記の
ような方法を採用することができる。 (1) 2−エチルヘキサン酸マグネシウムの炭化水
素溶媒溶液に水ついでチタン化合物を添加する
方法。 (2) チタン化合物に上記溶液及び水を添加する方
法。 (3) 上記溶液に水ついでチタン化合物の炭化水素
溶媒溶液を添加する方法。 (4) チタン化合物の溶液に2−エチルヘキサン酸
マグネシウムの溶液及び水を添加する方法。 なお、2−エチルヘキサン酸マグネシウムを水
酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムと2−エ
チルヘキサン酸との反応で合成する場合は水が副
生するので、水を含有する2−エチルヘキサン酸
マグネシウムの溶液をチタン化合物と接触させる
ことによつてチタン含有溶液を得ることもでき
る。 接触温度は、通常0〜300℃、好ましくは10〜
200℃である。接触時間については特に制限はな
く、通常5分以上である。 こうして得られるチタン含有溶液は、そのま
ま、あるいは必要に応じて炭化水素溶媒で希釈し
て、重合反応に供される。 有機アルミニウム化合物(成分〔B〕)の具体
例としては、ジエチルアルミニウムクロライド、
ジブチルアルミニウムクロライド、ジヘキシルア
ルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムブ
ロマイド、ジエチルアルミニウムヨーダイド、ジ
フエニルアルミニウムクロライド、及びジベンジ
ルアルミニウムクロライドが挙げられる。 有機アルミニウム化合物の使用量は、チタン含
有溶液中のチタン1グラム原子当り、通常1〜
1000モルである。 本発明においては、成分〔A〕及び成分〔B〕
から得られる触媒の存在下に、エチレン又はエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフインとの混合物
を重合させて、エチレンホモポリマー又はエチレ
ンコポリマーを得る。 炭素数3以上のα−オレフインの具体例として
は、プロピレン、ブテン−1,4−メチルペンテ
ン−1、及びオクテン−1が挙げられる。 重合圧力は200Kg/cm2以上、好ましくは500〜
3000Kg/cm2である。重合温度は125℃以上、好ま
しくは150〜350℃である。重合系内でのモノマー
の平均滞留時間は2〜600秒、好ましくは10〜150
秒である。 重合装置としては、管型反応器または槽型反応
器を使用することができる。 生成するポリエチレンの分子量は、重合系に分
子量調節剤、例えば水素を添加することによつて
容易に調節することができる。 つぎに実施例及び比較例を示す。以下におい
て、「重合活性」とは、重合反応に使用した成分
〔A〕中のチタン1g当たりのエチレン重合体の
生産量(Kg)を意味し、「M.I.」はASTM D
1238に従い、2.16Kgの荷重下に190℃で測定した
エチレン重合体の溶融指数である。 実施例 1〜3 (1) チタン含有溶液(成分〔A〕)の調製 市販の2−エチルヘキサン酸を1mmHgで真空
蒸留し、76〜78℃の留分を分取した。こうして得
られた精製2−エチルヘキサン酸5.55モルをシエ
ルソル−71(シエル化学製)8に加え、この溶
液に、ジ−n−ヘキシルマグネシウム2.52モルの
n−ヘプタン溶液2を、0℃で徐々に加えた。
この後、溶液を90℃に昇温し、同温度で1時間攪
拌して、無色透明溶液を得た。この溶液に第1表
に記載の量の水を加え、超音波振とう器で充分に
分散させた。 得られた均一溶液を室温に冷却した後、攪拌下
にテトラ−n−ブトキシチタン0.347モルを含有
するn−ヘプタン溶液1.2を添加して、均一溶
液を得た。この溶液を、シエルソル71(シエル化
学製)19.7で希釈して、成分〔A〕とした。 (2) 重合 全長約400mの反応管に、エチレン60重量%、
ブテン−1 40重量%からなるモノマー及びモノ
マーに対して0.2容量%の水素を連続的に供給し、
2000Kg/cm2の加圧下に、エチレンとブテン−1と
を共重合させた。 上記成分〔A〕及び成分〔B〕としてのジエチ
ルアルミニウムクロライドのシエルソル71溶液
(濃度:1.425モル/)を、それぞれ、4/時
及び3.5/時の割合で、反応管の入口に設けられ
た注入点から連続的に供給した。反応管内の温度
は、入口を140℃に、最高温度を250℃に保つた。
モノマーの反応管内の流速は10m/秒とした。反
応管の出口に設けられた注入点から停止剤として
ステアリン酸亜鉛のシエルソル71スラリー(濃
度:0.45モル/)を5.5/時の割合で注入し
た。上記連続運転を3時間行なつて、エチレン/
ブテン−1コポリマーを得た。 上記コポリマーのM.I.、密度及び重合活性を第
1表に示す。 比較例 1 成分〔A〕の調製時に水を使用しなかつた以外
は実施例1を繰返した。 結果を第1表に示す。
【表】
実施例4及び5
テトラ−n−ブトキシチタンに代えて、第2表
に記載のチタン化合物0.347モルを使用した以外
は実施例1を繰返した。結果を第2表に示す。
に記載のチタン化合物0.347モルを使用した以外
は実施例1を繰返した。結果を第2表に示す。
【表】
実施例6及び7
テトラ−n−ブトキシチタンの使用量を0.416
モル(実施例6)又は0.231モル(実施例7)に
変えた以外は実施例1を繰返した。結果を第3表
に示す。
モル(実施例6)又は0.231モル(実施例7)に
変えた以外は実施例1を繰返した。結果を第3表
に示す。
【表】
実施例 8
(1) チタン含有溶液(成分〔A〕)の調製
シエルソル−71 30を溶媒として酸化マグネ
シウム78モルと蒸留精製した2−エチルヘキサン
酸77.1モルとを窒素雰囲気下に170℃で攪拌下に
10時間反応させた。反応後ケイソウ土つきの金網
フイルターで反応混合物を炉過し透明な液体を得
た。徐冷して120℃とし、100mmHgで2時間攪拌
を行なつた。こうして得られた2−エチルヘキサ
ン酸マグネシウムのシエルソル−71溶液中のマグ
ネシウム含有量は金属として3.12wt%であつた。
また、得られた2−エチルヘキサン酸マグネシウ
ム溶液中の水分は4952PPMであつた。 上記で得た2−エチルヘキサン酸マグネシウム
のシエルソル−71溶液25中に室温で窒素雰囲気
下にテトラ−n−ブトキシチタン2.29モルを含む
シエルソル−71の溶液1.0を加えて均一溶液を
得た。得られたチタン含有溶液にシエルソル71
52を加えて希釈し、成分〔A〕とした。 (2) 重合 上記成分〔A〕及び成分〔B〕の供給量を、そ
れぞれ、5.0/時及び5.2/時に変え、さら
に、ステアリン酸亜鉛のシエルソル71スラリーの
供給量を8.2/時に変えた以外は実施例1にお
けると同様にして、エチレンとブテン−1とを共
重合させた。 M.I.4.9g/10分、密度0.922g/cm2のエチレ
ン/ブテン−1コポリマーが810の重合活性で得
られた。
シウム78モルと蒸留精製した2−エチルヘキサン
酸77.1モルとを窒素雰囲気下に170℃で攪拌下に
10時間反応させた。反応後ケイソウ土つきの金網
フイルターで反応混合物を炉過し透明な液体を得
た。徐冷して120℃とし、100mmHgで2時間攪拌
を行なつた。こうして得られた2−エチルヘキサ
ン酸マグネシウムのシエルソル−71溶液中のマグ
ネシウム含有量は金属として3.12wt%であつた。
また、得られた2−エチルヘキサン酸マグネシウ
ム溶液中の水分は4952PPMであつた。 上記で得た2−エチルヘキサン酸マグネシウム
のシエルソル−71溶液25中に室温で窒素雰囲気
下にテトラ−n−ブトキシチタン2.29モルを含む
シエルソル−71の溶液1.0を加えて均一溶液を
得た。得られたチタン含有溶液にシエルソル71
52を加えて希釈し、成分〔A〕とした。 (2) 重合 上記成分〔A〕及び成分〔B〕の供給量を、そ
れぞれ、5.0/時及び5.2/時に変え、さら
に、ステアリン酸亜鉛のシエルソル71スラリーの
供給量を8.2/時に変えた以外は実施例1にお
けると同様にして、エチレンとブテン−1とを共
重合させた。 M.I.4.9g/10分、密度0.922g/cm2のエチレ
ン/ブテン−1コポリマーが810の重合活性で得
られた。
第1図は本発明の触媒の製造工程をフローチヤ
ート図で示す。
ート図で示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン又はエチレンと炭素数3以上のα−
オレフインとの混合物を、下記成分〔A〕及び成
分〔B〕から得られる触媒の存在下に、125℃以
上の温度、200Kg/cm2以上の圧力下に重合させる
ことを特徴とするエチレンの重合法。 記 成分〔A〕:2−エチルヘキサン酸マグネシウ
ム、 式 X1Ti(OR1)4−m (式中、X1は塩素原子、臭素原子、又は沃素原
子を示し、R1は炭素数1〜20の炭化水素基を示
し、mは0〜4の数である。)で表わされるチタ
ン化合物及びチタン化合物1モル当り0.05〜10モ
ルの水を、炭化水素溶媒の存在下に接触させて得
られるチタン含有溶液。 成分〔B〕:式 R2nAlX2/3−n (式中、X2は上記X1と同一の意味を有し、R2
は炭素数1〜12のアルキル基、又はフエニル基を
示し、nは1より大きく3未満の数である。)で
表わされる有機アルミニウム化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP126084A JPS60147404A (ja) | 1984-01-10 | 1984-01-10 | エチレンの重合法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP126084A JPS60147404A (ja) | 1984-01-10 | 1984-01-10 | エチレンの重合法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60147404A JPS60147404A (ja) | 1985-08-03 |
JPH0465846B2 true JPH0465846B2 (ja) | 1992-10-21 |
Family
ID=11496482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP126084A Granted JPS60147404A (ja) | 1984-01-10 | 1984-01-10 | エチレンの重合法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60147404A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5078138A (en) * | 1988-09-22 | 1992-01-07 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Biomedical electrode construction having a non-woven material |
US5012810A (en) * | 1988-09-22 | 1991-05-07 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Biomedical electrode construction |
US5215087A (en) * | 1988-09-22 | 1993-06-01 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Biomedical electrode construction |
US5078139A (en) * | 1988-09-22 | 1992-01-07 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Biomedical electrode construction |
-
1984
- 1984-01-10 JP JP126084A patent/JPS60147404A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60147404A (ja) | 1985-08-03 |
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