JPH046150A - マグネシア―クロム質耐火物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐火物に関し、特にマグネシア−クロム質耐火
物に関する。

〔従来の技術〕

マグネシア−クロム質耐火物は耐火度が高いのみならず
、塩基性スラグに対する耐食性に優れるという特長を有
し、従来から電気炉、・ＲＨｆｉガス炉等で使用されて
いる。また、セメントロータリーキルン用耐火物として
も広く使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

マグネシア−クロム質耐火物の中で、マグネシアとクロ
ム鉱を予備反応させた、いわゆる電融マグネシアクロム
タリンカーや焼結マグネシアクロムタリンカーなどの原
料を使用し、ダイレクトボンドの発達したマグネシアク
ロムリボンドれんがは熱間強度が大きく緻密なれんが組
織を有するので、更に優れた成績を示すが、耐スポーリ
ング性に劣るため用途が制限されている。

更に近年は、鋼の高級化志向が強く、・また、酸素ラン
スなどを設備した苛酷な条件下にあり、これに対応する
内張り材は更に耐用性の高いものが望まれている。

一般に、耐火物の熱衝撃等による亀裂の発生を完全に防
止することは不可能であるが、耐火物の耐用性は亀裂が
発生するか否かより、発生した亀裂が更に発達して耐火
物を貫通し、割れにまで至るか否かに左右されると考え
られる。従って、亀裂を小さく分散させることができれ
ば、耐火物はかえって割れ難くなり、実質的に耐スポー
リング性は向上することとなる。

この発明は上記の事情に鑑みて提案されたものであって
、耐スポーリング性に優れたマグネシアクロム質耐火物
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記の目的を達成するために以下の手段を採用
している。すなわち、マグネシア−クロム質からなる骨
材に対し、粒径５１１以下のアルミナ系原料を外掛けで
０．５〜１０重景％重量したマグネシア−クロム質耐火
物である。

〔作　用〕

本発明はマグネシア−クロム質からなる骨材に対し、ア
ルミナ系原料を外掛け０．５〜１０重量％添加すること
により、マグネシア−クロム質耐火物の組織中でマイク
ロクラックを発生させ、耐スポーリング性を向上させて
いる。すなわち、焼成時にアルミナ系原料が骨材中のマ
グネシアと反応して、スピネル化するに伴い、体積膨張
を起こして、該耐火物のＭｉ繊織中マイクロクランクを
発生させる。このように予め耐火物中に導入したマイク
ロクラックが使用中に耐火物中に発生する亀裂の進展を
防止、あるいは、抑制することにより、耐スポーリング
性を向上させている。

アルミナ系原料の添加量が、上記骨材に対し、外掛けで
０．５重量％未満ではマイクロクラックの発生が充分で
はなく、上記目的を達成できない。

同じく１０重量％を超える添加量では焼成時に発生する
マイクロクランクが大きくなりすぎて強度低下を招くと
ともに、耐スポーリング性向上の効果が低減されるので
好ましくない。

本発明に使用するアルミナ系原料の粒径は、通常０．１
〜５．Ｏ＋ｎ程度であるが、より好ましくは０．３５〜
ｌ、Ｑｍｍとすることで耐火物内での好適なマイクロク
ラックの発生を得ることができる。粒径が５　ｍ＋＋を
超えたアルミナ系原料では、得られる耐火物内の組織の
多孔質化が過度に進行して耐火性が低下する。

〔実施例〕

以下、本発明に関し、実施例をもとに更に、詳細に説明
する。

焼結マグネシアクリンカ−（粒径５龍以下）と天然クロ
ム鉱（粒径５１以下）および酸化クロム（微粉）とを配
合した骨材に、粒径０．３５〜１゜０鶴のアルミナ系原
料を、第１表の実施例１〜３に示す割合で添加した後、
７６０ｋｇｆ／ｃｎｌの圧力で成形し、更に、この成形
体を１８００℃以上で焼成して得られたマグネシア−ク
ロム質耐火物の物性値を第１表に示す。また、比較例１
として、アルミナ系原料を添加していない従来のマグネ
シア−クロム質耐火物を上記実施例１〜３と同様の工程
で製造し、その物性値も併せて示す。

それぞれの物性値は以下のようにして調べた。

気孔率（％）：ＪＩＳ　　Ｒ２２０５による。

嵩比重　　　：ＪＩＳ　　Ｒ２２０５による。

曲げ強さ（ｋｇｆ　／ｃｔＡ、　ａ　ｔ　１４００℃）
：ＪＩＳ　　Ｒ２２１３による。

溶損指数　　：高周波炉内張法により評価１６５０℃×
４時間、溶鋼による溶損量を比較例１を１００とする指
数で示す。

耐スポーリング性：耐火物を１２００℃に保持した電気
炉に挿入し、１５分間加熱、１５分間空冷を行う試験を
１サイクルとして、耐火物の組織が剥落するまでのサイ
クル数を調べた。

第１表に示すように、気孔率、嵩比重、■４゜０℃での
曲げ強さのいずれも、比較例１として示した従来のマグ
ネシア−クロム質耐火物と顕著な差異は認められない。

また、実施例１．２においては溶損指数は比較例１より
も低い値を示した。

更に、実施例１〜３では、上記耐スポーリング性に関す
る試験で本発明の実施例１〜３のいずれも、比較例１よ
りも耐久ポーリング性の大幅な向」二を示す結果が得ら
れた。

尚、本発明は上記実施例に限られるものではなく、本発
明で開示した趣旨を逸脱しない範囲で種々の応用が可能
であることはいうまでもない。

〈以下余白〉 本発明による実施例と従来の耐火物との比較筒　　　１
　　　表 〔発明の効果〕 以」二、説明したように、本発明によれば、マグネシア
−クロム質耐火物において、骨材にアルミナ系原料を添
加することによって、従来のマグネシア−クロム質耐火
物の特長を損なうことなく１、耐スポーリング性の著し
く向上したマグネシアクロム質耐火物を提供することが
できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）マグネシア−クロム質からなる骨材に対し、粒径
   ５ｍｍ以下のアルミナ系原料を外掛けで０．５〜１０重
   量％添加することを特徴とするマグネシア−クロム質耐
   火物。