JPH0456229B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0456229B2 JPH0456229B2 JP59232985A JP23298584A JPH0456229B2 JP H0456229 B2 JPH0456229 B2 JP H0456229B2 JP 59232985 A JP59232985 A JP 59232985A JP 23298584 A JP23298584 A JP 23298584A JP H0456229 B2 JPH0456229 B2 JP H0456229B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cold
- ice
- brine
- storage tank
- energy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
この発明は寒冷地において外冷気を利用して低
コストに貯蔵することのできる省エネルギー型の
低温倉庫に関するものである。
コストに貯蔵することのできる省エネルギー型の
低温倉庫に関するものである。
「従来の技術」
従来、寒冷地における低温倉庫として冬季にお
ける外冷気を利用して貯蔵コストを低減化した下
記構造の省エネルギー型の低温倉庫が提案されて
いる。
ける外冷気を利用して貯蔵コストを低減化した下
記構造の省エネルギー型の低温倉庫が提案されて
いる。
すなわち、貯蔵場所とする地上建屋または岩盤
内空間内に製氷ピツトを設け、この製氷ピツトに
冬季における外冷気に直接送るか、またはヒート
パイプを介して冷熱を送り、製氷ピツト中に蓄冷
熱し、この冷熱エネルギーにより春夏季における
低温貯蔵を可能にした構造である。
内空間内に製氷ピツトを設け、この製氷ピツトに
冬季における外冷気に直接送るか、またはヒート
パイプを介して冷熱を送り、製氷ピツト中に蓄冷
熱し、この冷熱エネルギーにより春夏季における
低温貯蔵を可能にした構造である。
「発明が解決しようとする問題点」
ところで、寒冷地においても、気象の変動によ
り冬季であつても地上における天然氷の生成が辛
うじてなされるような温暖な日が長期間持続する
ような場合が起こりうる。冬季、このような気象
条件下におかれた場合、上記従来の省エネルギー
型低温倉庫においては冬季における蓄冷熱が充分
行なわれず、そのため春夏季における低温貯蔵に
支障を来すという問題が生じてしまう。
り冬季であつても地上における天然氷の生成が辛
うじてなされるような温暖な日が長期間持続する
ような場合が起こりうる。冬季、このような気象
条件下におかれた場合、上記従来の省エネルギー
型低温倉庫においては冬季における蓄冷熱が充分
行なわれず、そのため春夏季における低温貯蔵に
支障を来すという問題が生じてしまう。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
仮りに冬季において温暖の日が長期間継続し、地
上における天然水の生成が辛うじてなされるよう
な気象条件下においても、春夏季の低温貯蔵用の
蓄冷熱を確実に行ないうるような寒冷地用省エネ
ルギー型低温倉庫を提供することを目的とするも
のである。
仮りに冬季において温暖の日が長期間継続し、地
上における天然水の生成が辛うじてなされるよう
な気象条件下においても、春夏季の低温貯蔵用の
蓄冷熱を確実に行ないうるような寒冷地用省エネ
ルギー型低温倉庫を提供することを目的とするも
のである。
「問題点を解決するための手段」
この発明に係る寒冷地用省エネルギー型低温倉
庫は、貯蔵場所とする岩盤内空間または地上建屋
の外部に外冷気により冷却されるとともにブライ
ンを介し庫内の製氷ピツト中に冷熱を送るブライ
ン貯留槽を設け、このブライン貯留槽の近傍に外
冷気による製氷と寒剤投入とによつて零下に冷却
されるように構成されるとともにヒートパイプを
介して上記ブライン貯留槽に冷熱を供給する寒剤
投入用貯水槽を設けたものである。
庫は、貯蔵場所とする岩盤内空間または地上建屋
の外部に外冷気により冷却されるとともにブライ
ンを介し庫内の製氷ピツト中に冷熱を送るブライ
ン貯留槽を設け、このブライン貯留槽の近傍に外
冷気による製氷と寒剤投入とによつて零下に冷却
されるように構成されるとともにヒートパイプを
介して上記ブライン貯留槽に冷熱を供給する寒剤
投入用貯水槽を設けたものである。
「作用」
上記構成によれば、地上における天然氷の生成
が辛うじてなされる気象条件下においても、貯水
槽の中に寒剤を投入すれば、槽内の氷と寒剤とに
より槽内温度は零下となり、大量の冷熱エネルギ
ーを得ることができる。そして、この冷熱エネル
ギーをヒートパイプを介してブライン貯留槽に供
給し、さらに上記冷熱エネルギーはブラインを介
して製氷ピツト中に送られ、この製氷ピツト中に
氷という状態で確実に蓄えられ、春夏季の低温貯
蔵に充分対処することが可能となる。また、吸熱
反応が完了し、水溶液となつた寒剤は、夏季にお
ける天火乾燥によつて再結晶させることができ、
再び温暖な冬季における冷熱発生に利用すること
ができるので、上記一連の冷熱発生のためのコス
トはほとんど問題とならない。
が辛うじてなされる気象条件下においても、貯水
槽の中に寒剤を投入すれば、槽内の氷と寒剤とに
より槽内温度は零下となり、大量の冷熱エネルギ
ーを得ることができる。そして、この冷熱エネル
ギーをヒートパイプを介してブライン貯留槽に供
給し、さらに上記冷熱エネルギーはブラインを介
して製氷ピツト中に送られ、この製氷ピツト中に
氷という状態で確実に蓄えられ、春夏季の低温貯
蔵に充分対処することが可能となる。また、吸熱
反応が完了し、水溶液となつた寒剤は、夏季にお
ける天火乾燥によつて再結晶させることができ、
再び温暖な冬季における冷熱発生に利用すること
ができるので、上記一連の冷熱発生のためのコス
トはほとんど問題とならない。
以下、この発明を実施例により詳しく説明す
る。
る。
「実施例」
図はこの発明の一実施例を示すもので、図中符
号1は岩盤内空間を示すものである。この岩盤内
空間1内にはブラインの循環により冷却される製
氷ピツト2が設置されている。また、この岩盤内
空間1の外部には、上記製氷ピツト2へ循環させ
るブライン3の貯留槽4が設けられており、この
ブライン貯留槽4の上には寒剤投入用貯水槽5が
形成されている。これらブライン貯留槽4と寒剤
投入用貯水槽5とは外気中に突出するヒートパイ
プ6,6により熱的に接続されている。上記寒剤
投入用貯水槽5には水が満たされており、この水
の上には内部に寒剤7を収納した寒剤容器8が浮
かべられている。また、この寒剤投入用貯水槽5
の側部には、開閉弁9a付の寒剤水溶液排出パイ
プ9が取り付けられ、このパイプ9を介して貯水
槽5中の水溶液を天火乾燥用容器10に導くこと
ができるようになつている。なお、図中符号11
はブライン循環用ポンプを示すものであり、符号
12は膨張弁を示すものである。
号1は岩盤内空間を示すものである。この岩盤内
空間1内にはブラインの循環により冷却される製
氷ピツト2が設置されている。また、この岩盤内
空間1の外部には、上記製氷ピツト2へ循環させ
るブライン3の貯留槽4が設けられており、この
ブライン貯留槽4の上には寒剤投入用貯水槽5が
形成されている。これらブライン貯留槽4と寒剤
投入用貯水槽5とは外気中に突出するヒートパイ
プ6,6により熱的に接続されている。上記寒剤
投入用貯水槽5には水が満たされており、この水
の上には内部に寒剤7を収納した寒剤容器8が浮
かべられている。また、この寒剤投入用貯水槽5
の側部には、開閉弁9a付の寒剤水溶液排出パイ
プ9が取り付けられ、このパイプ9を介して貯水
槽5中の水溶液を天火乾燥用容器10に導くこと
ができるようになつている。なお、図中符号11
はブライン循環用ポンプを示すものであり、符号
12は膨張弁を示すものである。
上記構成によれば、寒冷な冬季においては、氷
点下の外冷気エネルギーがヒートパイプ6,6を
介してブライン貯留槽4内のブラインに供給さ
れ、この充分な量の冷熱エネルギーはブラインを
介して製氷ピツト2内に送られ、製氷ピツト2中
で氷という状態で蓄えられる。一方、温暖な冬季
においては、外冷気は貯水槽5中に幾分かの氷を
つくることができるものの、製氷ピツト2中に充
分な氷をつくりだすことができる程の冷熱エネル
ギーを有していない。従つて、この場合、幾分か
の氷ができている貯水槽5中に寒剤容器8を転倒
させて寒剤を投入する。すると、槽中の氷と寒剤
とにより槽内温度は零下(選択する寒剤の種類に
よつては−54.9℃にもなる)となり、製氷ピツト
2中に氷を形成するのに充分な冷熱エネルギーが
発生する。この冷熱エネルギーは、ヒートパイプ
6,6によりブラインに供給され、このブライン
を介して製氷ピツト2中に送られ、氷の状態で蓄
えられ、春夏季の低温貯蔵に使用することができ
る。
点下の外冷気エネルギーがヒートパイプ6,6を
介してブライン貯留槽4内のブラインに供給さ
れ、この充分な量の冷熱エネルギーはブラインを
介して製氷ピツト2内に送られ、製氷ピツト2中
で氷という状態で蓄えられる。一方、温暖な冬季
においては、外冷気は貯水槽5中に幾分かの氷を
つくることができるものの、製氷ピツト2中に充
分な氷をつくりだすことができる程の冷熱エネル
ギーを有していない。従つて、この場合、幾分か
の氷ができている貯水槽5中に寒剤容器8を転倒
させて寒剤を投入する。すると、槽中の氷と寒剤
とにより槽内温度は零下(選択する寒剤の種類に
よつては−54.9℃にもなる)となり、製氷ピツト
2中に氷を形成するのに充分な冷熱エネルギーが
発生する。この冷熱エネルギーは、ヒートパイプ
6,6によりブラインに供給され、このブライン
を介して製氷ピツト2中に送られ、氷の状態で蓄
えられ、春夏季の低温貯蔵に使用することができ
る。
また、吸熱反応が終了し、水溶液となつた寒剤
は、夏季、天火乾燥用容器に導かれて脱水結晶化
され、冬季が温暖な場合に再び使用することがで
きる。従つて、温暖な冬季に人工的に冷熱エネル
ギーを発生させるのに必要なランニングコスト
は、ほとんど問題とならない程度のものである。
は、夏季、天火乾燥用容器に導かれて脱水結晶化
され、冬季が温暖な場合に再び使用することがで
きる。従つて、温暖な冬季に人工的に冷熱エネル
ギーを発生させるのに必要なランニングコスト
は、ほとんど問題とならない程度のものである。
なお、上記実施例では貯蔵場所が岩盤内空間で
ある場合について説明したが、地上建屋を貯蔵場
所とする場合にも同様に適用可能である。
ある場合について説明したが、地上建屋を貯蔵場
所とする場合にも同様に適用可能である。
「発明の効果」
以上説明したように、この発明に係る寒冷地用
省エネルギー型低温倉庫によれば、下記のような
利点を得ることができる。
省エネルギー型低温倉庫によれば、下記のような
利点を得ることができる。
(イ) 天然氷さえ生成すれば、温暖の冬季において
も庫内に春夏季の低温貯蔵に使用する蓄冷熱用
の氷を容易に形成するとが可能である。
も庫内に春夏季の低温貯蔵に使用する蓄冷熱用
の氷を容易に形成するとが可能である。
(ロ) 選択する寒剤の種類によつては、−54.9℃の
低温も容易に得られるので、ブラインの循環に
必要な動力源も少なくて済む。
低温も容易に得られるので、ブラインの循環に
必要な動力源も少なくて済む。
(ハ) 寒剤の再使用が可能であるので、ランニング
コストで安価で済む。
コストで安価で済む。
(ニ) 寒剤の使用による冷熱エネルギーの生成によ
りヒートパイプの冷熱伝送抵抗が小さくなるの
で、受冷部のヒートパイプの本数が軽減するこ
とができる。
りヒートパイプの冷熱伝送抵抗が小さくなるの
で、受冷部のヒートパイプの本数が軽減するこ
とができる。
図はこの発明に係る寒冷地用省エネルギー型低
温倉庫の一実施例の構成図である。 1……岩盤内空間、2……製氷ピツト、3……
ブライン、4……ブライン貯留槽、5……寒剤投
入用貯水槽、6……ヒートパイプ、7……寒剤。
温倉庫の一実施例の構成図である。 1……岩盤内空間、2……製氷ピツト、3……
ブライン、4……ブライン貯留槽、5……寒剤投
入用貯水槽、6……ヒートパイプ、7……寒剤。
Claims (1)
- 1 岩盤内空間または地上建屋内を貯蔵場所と
し、これら岩盤内空間または地上建屋内に製氷ピ
ツトを設け、前記岩盤内空間または地上建屋の外
部に外冷気により冷却されるとともにブラインを
介して前記製氷ピツト中に冷熱を送るブライン貯
留槽を設け、このブライン貯留槽の近傍に外冷気
による製氷と寒剤投入とによつて零下に冷却され
るように構成されるとともにヒートパイプを介し
て前記ブライン貯留槽に冷熱を供給する寒剤投入
用貯水槽を設けてなる寒冷地用省エネルギー型低
温倉庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23298584A JPS61110864A (ja) | 1984-11-05 | 1984-11-05 | 寒冷地用省エネルギ−型低温倉庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23298584A JPS61110864A (ja) | 1984-11-05 | 1984-11-05 | 寒冷地用省エネルギ−型低温倉庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61110864A JPS61110864A (ja) | 1986-05-29 |
JPH0456229B2 true JPH0456229B2 (ja) | 1992-09-07 |
Family
ID=16947985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23298584A Granted JPS61110864A (ja) | 1984-11-05 | 1984-11-05 | 寒冷地用省エネルギ−型低温倉庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61110864A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3735526C2 (de) * | 1986-10-24 | 1999-01-21 | Denso Corp | Elektromagnetisches Kraftstoffeinspritzventil |
US5080287A (en) * | 1986-10-24 | 1992-01-14 | Nippondenso Co., Ltd. | Electromagnetic fuel injection valve for internal combustion engine |
US5156342A (en) * | 1986-10-24 | 1992-10-20 | Nippondenso Co. Ltd. | Electromagnetic fuel injection valve for internal combustion engine |
DE3745105C2 (de) * | 1986-10-24 | 1998-10-01 | Denso Corp | Elektromagnetisches Kraftstoff-Einspritzventil |
US5161743A (en) * | 1986-10-24 | 1992-11-10 | Nippondenso Co., Ltd. | Electromagnetic fuel injection valve for internal combustion engine |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5439627A (en) * | 1977-09-02 | 1979-03-27 | Masuko Miyazaki | Film for camera |
JPS5934267A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-24 | 帝人株式会社 | 粉状薬剤施薬装置 |
-
1984
- 1984-11-05 JP JP23298584A patent/JPS61110864A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5439627A (en) * | 1977-09-02 | 1979-03-27 | Masuko Miyazaki | Film for camera |
JPS5934267A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-24 | 帝人株式会社 | 粉状薬剤施薬装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61110864A (ja) | 1986-05-29 |
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