JPH0455945B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0455945B2 JPH0455945B2 JP59061322A JP6132284A JPH0455945B2 JP H0455945 B2 JPH0455945 B2 JP H0455945B2 JP 59061322 A JP59061322 A JP 59061322A JP 6132284 A JP6132284 A JP 6132284A JP H0455945 B2 JPH0455945 B2 JP H0455945B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- bottom member
- flange
- dish
- lid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
- A45D—HAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
- A45D40/00—Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
- A45D40/22—Casings characterised by a hinged cover
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
- A45D—HAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
- A45D2200/00—Details not otherwise provided for in A45D
- A45D2200/05—Details of containers
- A45D2200/051—Airtight containers
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、気密容器、より詳しく云うと、化粧
品材料を入れておく気密容器に関する。 〔従来技術〕 本技術分野においては、内容物がこぼれるのを
防止するシールを備えた種々のタイプの化粧品容
器がよく知られている。かかる先行技術に係る容
器構造体の多くは、内部の皿部材の周囲に配設さ
れた変形自在のシール部材を備えている。例え
ば、パーキン(Parkin)に付与された米国特許
第2033295号およびフルマー(Fullmer)に付与
された米国特許第1912187号の各明細書に開示の
容器は、皿部材の周囲に圧縮自在のリング状パツ
キン材を備え、洩れ止めシールを提供している。
米国特許第2033295号に開示の容器では、トレイ
(tray)に、パツキン材に着座するフランジが形
成されている。容器の蓋を閉じると、蓋はパツキ
ン材を押圧する。米国特許第1912187号に開示の
容器にも、クロージヤ(closure)を収容する内
部空所の周囲にリング状のコルクが配設されてい
る。 変形自在の部材が容器の蓋に配設された構成を
有する別のタイプの容器も幾つかあ。このタイプ
の容器では、本体の上下方向に延びる壁部が変形
自在の部材を圧縮してシールを形成している。か
かる構成の容器は、例えば、米国特許第2123501
号、同第1872864号、同第1641650号、同第
1575524号および同第325872号の各明細書に開示
されている。米国特許第265090号および同第
2342200号の明細書には、蓋部材と底部材とを重
ね合わせてクロージヤを形成する容器が開示され
ている。 しかしながら、かかる先行技術の容器構造体は
いずれも、変形自在の部材が別体をなす素子とな
つているので、製造コストの上昇を来たすととも
に、シールの信頼性が損われ易いという欠点があ
る。従つて、内容物を保持するように容器本体に
挿着される皿部材が一体に形成された気密シール
機構を備える容器の出現が待望されている。 〔発明の目的〕 従つて、本発明の目的は、気密シール手段を備
えた気密容器を提供することにある。 本発明の別の目的は、シールを提供するように
変形自在のリツプが一側に取付けられた気密容器
を提供することにある。 本発明の別の目的は、別の変形素子を使用せず
にシールを提供することができる気密シール手段
を備えた容器を提供することにある。 本発明の別の目的は、変形自在のフランジを有
する皿部材挿着体を備えた気密容器を提供するこ
とにある。 本発明の別の目的は、容易に組立てることがで
きる気密容器を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、気密シール手段を備
えた化粧品容器を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、気密シール手段を備
えた化粧コンパクトを提供することにある。 本発明の他の目的と利点は、以下の説明から明
らかとなる。 従つて、本発明は、以下に記載する物品におい
て例示されている特徴、特性および部材の関係を
有する製品からなるものであり、本発明の範囲は
特許請求の範囲の記載により定められるものであ
る。 〔発明の構成〕 本発明によれば、閉じると気密性を示す気密容
器であつて、くほみが形成された底部材と、該底
部材に開閉自在に取付けられた蓋部材と、該蓋部
材が底部材に向けて変位されて底部材に接触する
と容器を閉止状態に保持するように設けられたク
ロージヤ手段と、収容しようとする内容物を保持
するように底部材の前記くぼみに配置されかつ側
壁を有する皿部材と、蓋部材を底部材に対して閉
じたときに蓋部材によつて撓まされて両部材を気
密に封止するとともにクロージヤ手段が容器を閉
止状態に保持すると撓んだ状態に保持されるよう
になつているシール手段とを備えた気密容器が提
供されている。 この気密容器は、前記シール手段が前記皿部材
の前記側壁と一体をなして形成された可撓性フラ
ンジからなり、該フランジは前記皿部材の前記側
壁から上方へかつ外方へ向けて延びるとともに底
部材の上方に位置するように配設されていること
を特徴とする構成を備えている。 かかる構成の本発明に係る気密容器は、添付図
面に関してなされている以下の説明から容易に理
解されるものである。 〔実施例〕 以下、本発明を添付図面に示す実施例に関して
説明する。 第1図は、本発明に従つて構成された気密の化
粧品容器10を示す。容器10は、底部材11
と、ヒンジ13により底部材11に結合された蓋
部材12とを備えている。容器10に入れようと
する材料を保持する皿部材14が、容器10の底
部材11に形成されたくぼみ16に嵌合されてい
る。第1図に示す実施例においては、容器10は
皿に、使用者の便宜を図るように、容器10の蓋
部材12に取付けられた円形の鏡17を備えてい
る。鏡17の外側の蓋部材12の部分には、皿部
材14に形成されたフランジ23と協働して以下
に詳述する気密クロージヤを形成する略平坦な円
形領域18が形成されている。 第2図は、容器10の第1図における2−2線
部分断面図である。この断面図には、容器10の
底部材11および皿部材14の一部とともに、皿
部材14に入れられた化粧品19の一部が示され
ている。皿部材14は略筒形の収容部を提供して
おり、皿部材14には基部21と、該基部21か
ら上方へ延びる略垂直な側壁22が形成されてい
る。側壁22の上端には、上方に延びる薄肉の壁
24と下方を向いている薄肉のリツプ25とを備
えた、外側に拡がる上記したフランジ23が形成
されている。フランジ23領域は、容器10の底
部材11即ち本体の上面から上方へ延びるように
図示されているが、フランジ23は、蓋部材12
を閉じたときに、蓋部材12またはその延長部に
よつて撓まされるのに充分な高さまで延びていれ
ばよい。皿部材14は、くぼみ16に圧力嵌め、
接着剤または音波溶接(sonic welding)をはじ
めとする熱シールによつて固着される。皿部材1
4は、フランジ23を薄肉に形成するか、あるい
は蓋部材12によつて圧縮されたときに撓み、蓋
部材12を開けたときに元の位置に復帰する材料
から形成するように構成することができる。 皿部材14は、成形すると変形することができ
る手頃な高分子材料から形成することができる。
皿部材14は、ポリエチレン、ポリプロピレンの
ようなポリオレフイン;ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)もしくはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)のようなポリエステル;またはビ
ニルもしくはナイロン材料から形成するのが好ま
しい。かかる選ばれた材料が、皿部材14に入れ
られる材料に対して不活性でなければならないの
は云うまでもないことである。 気密クロージヤを形成するために、容器10の
底部材11には、第5図に示すように、切欠き2
6と外側を向いているリツプ27とが形成されて
いる。容器10の蓋部材12には、蓋部材12を
ヒンジ13を中心に回動させて容器10を閉じた
ときに、これらと協働する切欠き28と内側を向
いているリツプ29とが形成されている。切欠き
26と切欠き28は、好都合なてこ点(point of
leverage)を形成し、リツプ27とリツプ29と
の係合を解除することにより容器10を開放する
ようにしている。 容器10を閉じると、蓋部材12の内面の環状
領域18が点Aで皿部材14のフランジ23領域
と係合し、これを底部材11に向けて変位させ
る。本実施例においては、フランジ23領域の下
方に延びるリツプ25は外側に変位し、フランジ
23領域の頂部は容器10の蓋部材12の環状領
域18で形成される平坦な領域によつてしつかり
と圧縮される。皿部材14のフランジ23領域が
このように圧縮されることにより、容器10に収
容された化粧品を気密に密封することができる。
第4図に示すように、容器10の蓋部材12と底
部材11の平行部分間の距離dは、皿部材14の
フランジ23領域が容器10の底部材11の上面
から上方へ延びる第2図に示す距離d′よりも小さ
くなつている。容器10がこのように閉止状態に
あるときには、底部材11の外側に延びるリツプ
27と蓋部材12の内側に延びるリツプ29とが
締結してクロージヤを形成するので、蓋部材12
はフランジ23を撓ませた状態に保持する。 従つて、変形自在のフランジ23を備えた皿部
材14を化粧品容器10に設けることにより、気
密性を比較的容易に得ることができる。多くの従
来技術の容器構造体とは異なり、容器10の蓋部
材12は、容器10を閉じると、フランジ23を
皿部材14に圧縮させて気密シールを提供するよ
うになつているので、余分の変形自在のガスケツ
トまたは挿着部材を必要とはしない。フランジ2
3領域は、図示の実施例の場合のように平坦部に
よつて撓ませるようにしてもよく、あるいはフラ
ンジ23領域を略平坦にして、蓋部材12に形成
した突起によつてこのフランジ23領域を撓ませ
ることもできる。かかる構成とすることにより、
優れた効果が得られることが実験により判明し
た。以下、本発明により得られる効果を例示す
る。 本発明により得られる効果を確認するため、比
較蒸発試験を行なつた。イヴ・サン・ローラン
(Yves St.Laurent)のソルベント・アイ・シヤ
ドー(Solvent Eye Shadow)は、第6乃至8図
に示すコンパクト50に入れられている。コンパ
クト50は、第7図の分解斜視図に示すように、
ハウジング51と摺動により開く引き出し52と
を備えている。引き出し52は、鏡と化粧品材料
56を入れる皿部材54とを有している。引き出
し52をハウジング51に収容すると、皿部材5
4の縁部がハウジング51に取付けられた変形自
在のシール材57を圧縮する。コンパクト50
は、蒸発に対する予防措置が必要な溶媒をはじめ
とする化粧品を入れておくのに使用されているの
で、この比較蒸発試験を選んだ。 エステイ・ロウダー・ソルベント・アイ・シヤ
ドー(Estee Lauder Solvent Eye Shadow)組
成物を、第1乃至5図に示すタイプの気密容器
(EL容器)10に入れた。同じものを第6乃至8
図に示すイヴ・サン・ローランのコンパクト
(YSL容器)50に入れた。下記の結果は、重量
損失の経時変化を示すものである。
品材料を入れておく気密容器に関する。 〔従来技術〕 本技術分野においては、内容物がこぼれるのを
防止するシールを備えた種々のタイプの化粧品容
器がよく知られている。かかる先行技術に係る容
器構造体の多くは、内部の皿部材の周囲に配設さ
れた変形自在のシール部材を備えている。例え
ば、パーキン(Parkin)に付与された米国特許
第2033295号およびフルマー(Fullmer)に付与
された米国特許第1912187号の各明細書に開示の
容器は、皿部材の周囲に圧縮自在のリング状パツ
キン材を備え、洩れ止めシールを提供している。
米国特許第2033295号に開示の容器では、トレイ
(tray)に、パツキン材に着座するフランジが形
成されている。容器の蓋を閉じると、蓋はパツキ
ン材を押圧する。米国特許第1912187号に開示の
容器にも、クロージヤ(closure)を収容する内
部空所の周囲にリング状のコルクが配設されてい
る。 変形自在の部材が容器の蓋に配設された構成を
有する別のタイプの容器も幾つかあ。このタイプ
の容器では、本体の上下方向に延びる壁部が変形
自在の部材を圧縮してシールを形成している。か
かる構成の容器は、例えば、米国特許第2123501
号、同第1872864号、同第1641650号、同第
1575524号および同第325872号の各明細書に開示
されている。米国特許第265090号および同第
2342200号の明細書には、蓋部材と底部材とを重
ね合わせてクロージヤを形成する容器が開示され
ている。 しかしながら、かかる先行技術の容器構造体は
いずれも、変形自在の部材が別体をなす素子とな
つているので、製造コストの上昇を来たすととも
に、シールの信頼性が損われ易いという欠点があ
る。従つて、内容物を保持するように容器本体に
挿着される皿部材が一体に形成された気密シール
機構を備える容器の出現が待望されている。 〔発明の目的〕 従つて、本発明の目的は、気密シール手段を備
えた気密容器を提供することにある。 本発明の別の目的は、シールを提供するように
変形自在のリツプが一側に取付けられた気密容器
を提供することにある。 本発明の別の目的は、別の変形素子を使用せず
にシールを提供することができる気密シール手段
を備えた容器を提供することにある。 本発明の別の目的は、変形自在のフランジを有
する皿部材挿着体を備えた気密容器を提供するこ
とにある。 本発明の別の目的は、容易に組立てることがで
きる気密容器を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、気密シール手段を備
えた化粧品容器を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、気密シール手段を備
えた化粧コンパクトを提供することにある。 本発明の他の目的と利点は、以下の説明から明
らかとなる。 従つて、本発明は、以下に記載する物品におい
て例示されている特徴、特性および部材の関係を
有する製品からなるものであり、本発明の範囲は
特許請求の範囲の記載により定められるものであ
る。 〔発明の構成〕 本発明によれば、閉じると気密性を示す気密容
器であつて、くほみが形成された底部材と、該底
部材に開閉自在に取付けられた蓋部材と、該蓋部
材が底部材に向けて変位されて底部材に接触する
と容器を閉止状態に保持するように設けられたク
ロージヤ手段と、収容しようとする内容物を保持
するように底部材の前記くぼみに配置されかつ側
壁を有する皿部材と、蓋部材を底部材に対して閉
じたときに蓋部材によつて撓まされて両部材を気
密に封止するとともにクロージヤ手段が容器を閉
止状態に保持すると撓んだ状態に保持されるよう
になつているシール手段とを備えた気密容器が提
供されている。 この気密容器は、前記シール手段が前記皿部材
の前記側壁と一体をなして形成された可撓性フラ
ンジからなり、該フランジは前記皿部材の前記側
壁から上方へかつ外方へ向けて延びるとともに底
部材の上方に位置するように配設されていること
を特徴とする構成を備えている。 かかる構成の本発明に係る気密容器は、添付図
面に関してなされている以下の説明から容易に理
解されるものである。 〔実施例〕 以下、本発明を添付図面に示す実施例に関して
説明する。 第1図は、本発明に従つて構成された気密の化
粧品容器10を示す。容器10は、底部材11
と、ヒンジ13により底部材11に結合された蓋
部材12とを備えている。容器10に入れようと
する材料を保持する皿部材14が、容器10の底
部材11に形成されたくぼみ16に嵌合されてい
る。第1図に示す実施例においては、容器10は
皿に、使用者の便宜を図るように、容器10の蓋
部材12に取付けられた円形の鏡17を備えてい
る。鏡17の外側の蓋部材12の部分には、皿部
材14に形成されたフランジ23と協働して以下
に詳述する気密クロージヤを形成する略平坦な円
形領域18が形成されている。 第2図は、容器10の第1図における2−2線
部分断面図である。この断面図には、容器10の
底部材11および皿部材14の一部とともに、皿
部材14に入れられた化粧品19の一部が示され
ている。皿部材14は略筒形の収容部を提供して
おり、皿部材14には基部21と、該基部21か
ら上方へ延びる略垂直な側壁22が形成されてい
る。側壁22の上端には、上方に延びる薄肉の壁
24と下方を向いている薄肉のリツプ25とを備
えた、外側に拡がる上記したフランジ23が形成
されている。フランジ23領域は、容器10の底
部材11即ち本体の上面から上方へ延びるように
図示されているが、フランジ23は、蓋部材12
を閉じたときに、蓋部材12またはその延長部に
よつて撓まされるのに充分な高さまで延びていれ
ばよい。皿部材14は、くぼみ16に圧力嵌め、
接着剤または音波溶接(sonic welding)をはじ
めとする熱シールによつて固着される。皿部材1
4は、フランジ23を薄肉に形成するか、あるい
は蓋部材12によつて圧縮されたときに撓み、蓋
部材12を開けたときに元の位置に復帰する材料
から形成するように構成することができる。 皿部材14は、成形すると変形することができ
る手頃な高分子材料から形成することができる。
皿部材14は、ポリエチレン、ポリプロピレンの
ようなポリオレフイン;ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)もしくはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)のようなポリエステル;またはビ
ニルもしくはナイロン材料から形成するのが好ま
しい。かかる選ばれた材料が、皿部材14に入れ
られる材料に対して不活性でなければならないの
は云うまでもないことである。 気密クロージヤを形成するために、容器10の
底部材11には、第5図に示すように、切欠き2
6と外側を向いているリツプ27とが形成されて
いる。容器10の蓋部材12には、蓋部材12を
ヒンジ13を中心に回動させて容器10を閉じた
ときに、これらと協働する切欠き28と内側を向
いているリツプ29とが形成されている。切欠き
26と切欠き28は、好都合なてこ点(point of
leverage)を形成し、リツプ27とリツプ29と
の係合を解除することにより容器10を開放する
ようにしている。 容器10を閉じると、蓋部材12の内面の環状
領域18が点Aで皿部材14のフランジ23領域
と係合し、これを底部材11に向けて変位させ
る。本実施例においては、フランジ23領域の下
方に延びるリツプ25は外側に変位し、フランジ
23領域の頂部は容器10の蓋部材12の環状領
域18で形成される平坦な領域によつてしつかり
と圧縮される。皿部材14のフランジ23領域が
このように圧縮されることにより、容器10に収
容された化粧品を気密に密封することができる。
第4図に示すように、容器10の蓋部材12と底
部材11の平行部分間の距離dは、皿部材14の
フランジ23領域が容器10の底部材11の上面
から上方へ延びる第2図に示す距離d′よりも小さ
くなつている。容器10がこのように閉止状態に
あるときには、底部材11の外側に延びるリツプ
27と蓋部材12の内側に延びるリツプ29とが
締結してクロージヤを形成するので、蓋部材12
はフランジ23を撓ませた状態に保持する。 従つて、変形自在のフランジ23を備えた皿部
材14を化粧品容器10に設けることにより、気
密性を比較的容易に得ることができる。多くの従
来技術の容器構造体とは異なり、容器10の蓋部
材12は、容器10を閉じると、フランジ23を
皿部材14に圧縮させて気密シールを提供するよ
うになつているので、余分の変形自在のガスケツ
トまたは挿着部材を必要とはしない。フランジ2
3領域は、図示の実施例の場合のように平坦部に
よつて撓ませるようにしてもよく、あるいはフラ
ンジ23領域を略平坦にして、蓋部材12に形成
した突起によつてこのフランジ23領域を撓ませ
ることもできる。かかる構成とすることにより、
優れた効果が得られることが実験により判明し
た。以下、本発明により得られる効果を例示す
る。 本発明により得られる効果を確認するため、比
較蒸発試験を行なつた。イヴ・サン・ローラン
(Yves St.Laurent)のソルベント・アイ・シヤ
ドー(Solvent Eye Shadow)は、第6乃至8図
に示すコンパクト50に入れられている。コンパ
クト50は、第7図の分解斜視図に示すように、
ハウジング51と摺動により開く引き出し52と
を備えている。引き出し52は、鏡と化粧品材料
56を入れる皿部材54とを有している。引き出
し52をハウジング51に収容すると、皿部材5
4の縁部がハウジング51に取付けられた変形自
在のシール材57を圧縮する。コンパクト50
は、蒸発に対する予防措置が必要な溶媒をはじめ
とする化粧品を入れておくのに使用されているの
で、この比較蒸発試験を選んだ。 エステイ・ロウダー・ソルベント・アイ・シヤ
ドー(Estee Lauder Solvent Eye Shadow)組
成物を、第1乃至5図に示すタイプの気密容器
(EL容器)10に入れた。同じものを第6乃至8
図に示すイヴ・サン・ローランのコンパクト
(YSL容器)50に入れた。下記の結果は、重量
損失の経時変化を示すものである。
【表】
上記のように、コンパクト(YSL容器)50
は、蒸発に対する予防措置を必要とする溶媒をは
じめとする化粧品組成物を入れておくのに使用さ
れているところから、この試験に供した。更に、
コンパクト(YSL容器)50は、従来技術の容
器構造体において利用されているタイプの変形自
在のシール材57を有している。本発明に従つて
構成された容器10の重量損失は長期間に亘つて
著しく少なく、本発明により得られる効果が充分
に発揮されていることがわかる。 以上のように、本発明の気密容器においては、
シール手段は皿部材の側壁と一体をなす可撓性フ
ランジからなり、該フランジは前記皿部材の前記
側壁から上方かつ外方へ向けて延びるとともに底
部材の上方に位置するように配設されているの
で、従来技術におけるような、別体をなす独立し
たシール素子を配設する必要性をなくすことがで
きる。従つて、本発明は、クロージヤ手段を介し
て容器を閉じるだけで、容器に満足のいく密閉性
を提供することができる。また、シール手段であ
るフランジは、皿部材の成形の際に同時に形成す
ることができるので、密閉容器の製造を著しく簡
単にすることができる。更に、別体をなす独立し
たシールを必要としないので、密閉容器の構造を
簡単にすることができるとともに、製造コストの
上昇を抑えることができる。更にまた、別体をな
す独立したシール素子を必要としないので、該シ
ール素子を容器本体に取着しかつ支持するととも
に、シール素子に所望の機能を発揮させるために
必要な特別の機構を密閉容器に設ける必要性がな
くなり、従つて、密閉容器の構造を一層簡単にす
ることができるとともに、コンパクトにすること
ができる。 本発明の上記目的が有効に達成されることは、
上記説明から明らかである。また、本発明の精神
と範囲とから逸脱することなく上記構成に変更を
加えることができるので、上記説明は全て単なる
例示であつて、何ら限定的な意味に解されるべき
ではない。 特許請求の範囲は、本発明のあらゆる特徴およ
び言語上の問題として脱落しているかもしれない
本発明の範囲の全ての事項を包含するものであ
る。
は、蒸発に対する予防措置を必要とする溶媒をは
じめとする化粧品組成物を入れておくのに使用さ
れているところから、この試験に供した。更に、
コンパクト(YSL容器)50は、従来技術の容
器構造体において利用されているタイプの変形自
在のシール材57を有している。本発明に従つて
構成された容器10の重量損失は長期間に亘つて
著しく少なく、本発明により得られる効果が充分
に発揮されていることがわかる。 以上のように、本発明の気密容器においては、
シール手段は皿部材の側壁と一体をなす可撓性フ
ランジからなり、該フランジは前記皿部材の前記
側壁から上方かつ外方へ向けて延びるとともに底
部材の上方に位置するように配設されているの
で、従来技術におけるような、別体をなす独立し
たシール素子を配設する必要性をなくすことがで
きる。従つて、本発明は、クロージヤ手段を介し
て容器を閉じるだけで、容器に満足のいく密閉性
を提供することができる。また、シール手段であ
るフランジは、皿部材の成形の際に同時に形成す
ることができるので、密閉容器の製造を著しく簡
単にすることができる。更に、別体をなす独立し
たシールを必要としないので、密閉容器の構造を
簡単にすることができるとともに、製造コストの
上昇を抑えることができる。更にまた、別体をな
す独立したシール素子を必要としないので、該シ
ール素子を容器本体に取着しかつ支持するととも
に、シール素子に所望の機能を発揮させるために
必要な特別の機構を密閉容器に設ける必要性がな
くなり、従つて、密閉容器の構造を一層簡単にす
ることができるとともに、コンパクトにすること
ができる。 本発明の上記目的が有効に達成されることは、
上記説明から明らかである。また、本発明の精神
と範囲とから逸脱することなく上記構成に変更を
加えることができるので、上記説明は全て単なる
例示であつて、何ら限定的な意味に解されるべき
ではない。 特許請求の範囲は、本発明のあらゆる特徴およ
び言語上の問題として脱落しているかもしれない
本発明の範囲の全ての事項を包含するものであ
る。
第1図は本発明に従つて構成された開放状態に
ある気密容器の斜視図、第2図は容器と皿部材の
第1図における2−2線断面図、第3図は閉止状
態にある第1図の容器の斜視図、第4図は皿部材
のフランジの撓みによつて形成される気密シール
を示す閉止状態にある容器と皿部材の第3図にお
ける4−4線断面図、第5図は第3図の5−5線
部分断面図、第6図は従来の商業的に入手するこ
とができるコンパクトの斜視図、第7図は第6図
のコンパクトの分解斜視図、第8図は第6図のコ
ンパクトの8−8線断面図である。 10……容器、11……底部材、12……蓋部
材、13……ヒンジ、14……皿部材、16……
くぼみ、17……鏡、18……環状領域、19…
…化粧品、21……基部、22……側壁、23…
…フランジ、25……リツプ、26……切欠き、
27……リツプ、28……切欠き、29……リツ
プ、50……コンパクト、51……ハウジング、
52……引き出し、53……鏡、54……皿部
材、56……化粧品材料、57……シール材。
ある気密容器の斜視図、第2図は容器と皿部材の
第1図における2−2線断面図、第3図は閉止状
態にある第1図の容器の斜視図、第4図は皿部材
のフランジの撓みによつて形成される気密シール
を示す閉止状態にある容器と皿部材の第3図にお
ける4−4線断面図、第5図は第3図の5−5線
部分断面図、第6図は従来の商業的に入手するこ
とができるコンパクトの斜視図、第7図は第6図
のコンパクトの分解斜視図、第8図は第6図のコ
ンパクトの8−8線断面図である。 10……容器、11……底部材、12……蓋部
材、13……ヒンジ、14……皿部材、16……
くぼみ、17……鏡、18……環状領域、19…
…化粧品、21……基部、22……側壁、23…
…フランジ、25……リツプ、26……切欠き、
27……リツプ、28……切欠き、29……リツ
プ、50……コンパクト、51……ハウジング、
52……引き出し、53……鏡、54……皿部
材、56……化粧品材料、57……シール材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 閉じると気密性を示す気密容器であつて、く
ぼみが形成された底部材と、該底部材に開閉自在
に取付けられた蓋部材と、該蓋部材が底部材に向
けて変位されて底部材に接触すると容器を閉止状
態に保持するように設けられたクロージヤ手段
と、収容しようとする内容物を保持するように底
部材の前記くぼみに配置されかつ側壁を有する皿
部材と、蓋部材を底部材に対して閉じたときに蓋
部材によつて撓まされて両部材を気密に封止する
とともにクロージヤ手段が容器を閉止状態に保持
すると撓んだ状態に保持されるようになつている
シール手段とを備えた気密容器において、 前記シール手段は前記皿部材の前記側壁と一体
をなして形成された可撓性フランジからなり、 該フランジは前記皿部材の前記側壁から上方か
つ外方へ向けて延びるとともに底部材の上方に位
置するように配設されていることを特徴とする気
密容器。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US48062083A | 1983-03-30 | 1983-03-30 | |
US480620 | 1983-03-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6121357A JPS6121357A (ja) | 1986-01-30 |
JPH0455945B2 true JPH0455945B2 (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=23908671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59061322A Granted JPS6121357A (ja) | 1983-03-30 | 1984-03-30 | 気密容器 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6121357A (ja) |
FR (1) | FR2543412B1 (ja) |
GB (1) | GB2137594B (ja) |
IT (1) | IT1177629B (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4454889A (en) * | 1983-09-21 | 1984-06-19 | Contreras Sr Joseph P | Compact with air tight closure |
FR2605981B1 (fr) * | 1986-11-03 | 1988-12-30 | Ams Sa | Boite pour cosmetique |
JPH0610900Y2 (ja) * | 1989-05-26 | 1994-03-23 | 釜屋化学工業株式会社 | コンパクト容器 |
FR2688987B1 (fr) * | 1992-03-24 | 1994-10-21 | Oreal | Dispositif de conditionnement, notamment de produit de maquillage. |
DE9206291U1 (de) * | 1992-05-11 | 1993-06-09 | Wilhelm Koopmann KG, 5882 Meinerzhagen | Kosmetikdose |
FR2691134B1 (fr) * | 1992-05-15 | 1994-07-29 | Lir France Sa | Boitier a couvercle articule rappele en position d'ouverture. |
FR2691135B3 (fr) * | 1992-05-15 | 1994-07-01 | Lir France Sa | Boitier a couvercle articule rappele en position d'ouverture. |
FR2696156B1 (fr) * | 1992-09-28 | 1995-02-03 | Sincoplas Ste Indle Cale Matie | Boîtier pour contenir ces produits à protéger de l'air ambiant. |
FR2761243B1 (fr) * | 1997-03-26 | 1999-05-14 | Qualipac Sa | Boitier pour produits cosmetiques a fermeture etanche |
IT237869Y1 (it) * | 1997-08-26 | 2000-09-29 | Reggiani Srl | Contenitore a tenuta ermetica per prodotti cosmetici e simili |
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US5875795A (en) * | 1997-10-23 | 1999-03-02 | Color Access, Inc. | Airtight container |
CN1291672C (zh) * | 1997-10-24 | 2006-12-27 | 奥里尔公司 | 带密封垫的化妆盒 |
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JPS5730104B2 (ja) * | 1979-03-16 | 1982-06-26 | ||
JPS6033856U (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-08 | 柴田屋加工紙株式会社 | 果実用二重袋 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1765726A (en) * | 1927-09-19 | 1930-06-24 | Fritz R Johnson | Vanity case |
US2140542A (en) * | 1937-04-30 | 1938-12-20 | Christian H Nelson | Container |
FR860786A (fr) * | 1938-10-25 | 1941-01-23 | S C Lomax Ltd | Perfectionnements aux récipients |
US2737189A (en) * | 1954-10-11 | 1956-03-06 | Morningstar Otto | Loose cosmetic powder compact |
US3911936A (en) * | 1974-01-14 | 1975-10-14 | Plough | See-through cosmetic package |
US4093103A (en) * | 1977-02-22 | 1978-06-06 | Owens-Illinois, Inc. | Tablet container |
FR2412474A1 (fr) * | 1977-12-20 | 1979-07-20 | Oreal | Boitier ou recipient etanche a ventouse |
JPS6237528Y2 (ja) * | 1980-07-28 | 1987-09-25 | ||
JPS6033856Y2 (ja) * | 1981-05-11 | 1985-10-08 | 吉田工業株式会社 | コンパクト |
-
1984
- 1984-03-28 IT IT47955/84A patent/IT1177629B/it active
- 1984-03-28 GB GB08407965A patent/GB2137594B/en not_active Expired
- 1984-03-29 FR FR848404950A patent/FR2543412B1/fr not_active Expired
- 1984-03-30 JP JP59061322A patent/JPS6121357A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5730104B2 (ja) * | 1979-03-16 | 1982-06-26 | ||
JPS56145807A (en) * | 1980-04-14 | 1981-11-12 | Fuji Industries Co Ltd | Air tight compact container |
JPS6033856U (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-08 | 柴田屋加工紙株式会社 | 果実用二重袋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2137594B (en) | 1987-09-30 |
IT1177629B (it) | 1987-08-26 |
IT8447955A0 (it) | 1984-03-28 |
FR2543412B1 (fr) | 1989-12-15 |
IT8447955A1 (it) | 1985-09-28 |
GB2137594A (en) | 1984-10-10 |
FR2543412A1 (fr) | 1984-10-05 |
GB8407965D0 (en) | 1984-05-10 |
JPS6121357A (ja) | 1986-01-30 |
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