JPH0454970A

JPH0454970A - 医療用処置具

Info

Publication number: JPH0454970A
Application number: JP2166466A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Tashiro; 田代　芳夫; Yasuyuki Suzuki; 康之鈴木
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1990-06-25
Filing date: 1990-06-25
Publication date: 1992-02-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は医療用カテーテル等の医療用処置具に関する。

［従来の技術］近年、医療用処置具の一種として、体腔内に挿入して薬
剤を注入したり、体液を吸引採取するためのカテーテル
が多く利用されている。この種のカテーテルは、例えば
特開平１−１１３０７３号公報で示すように単独で体腔
内に挿入される以外に、内視鏡のチャンネルやガイドチ
ューブなどの誘導案内管に挿入されて、体腔内の目的部
位へ導入されることが多い。

一方、それら誘導案内管の体内に挿入されない基端側に
は、通常誘導案内管を通して例えば第４図に示すように
ＣＯ２ガスを体腔内に導入したり、体液や潅流用の液体
が外部へ漏れるのを防止するため、鉗子栓と呼ばれてい
る逆流防止弁が設けられている。この鉗子栓は、ゴム等
の弾性材料で作られており、その中心には、挿入される
カテーテルを、液密、気密に挿入するためのスリットや
挿入されるカテーテルの外径より小さな極細径の穴など
がおいている。

［発明が解決しようとする課題］以上のような鉗子栓を有する誘導案内管内にカテーテル
を挿入していく際には、鉗子栓のスリットや丸穴などの
摩擦抵抗に抗しながら、カテーテルを案内管内へ押し込
み続ける必要があり、カテーテルの先端が誘導案内管の
先端より突出して体腔内の目的部位に達するまでには、
カテーテルの押し込み操作を何度も反復する必要がある
。そのため、操作が頻雑であるばかりでなく、押し込み
操作中にカテーテルを座屈させるという問題がある。

本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その
目的は、体腔内に挿入される誘導案内管内に気密および
液密に配置されるカテーテル等の医療用処置具において
、案内管内への挿入操作を容易にして座屈させることの
ない医療用処置具を提供することにある。

［課題を解決するための手段および作用コ本発明の目的
は以下の手段によって達成される。

すなわち、その手段としての医療用処置具は、誘導案内
管を通して体腔内に導入される挿入部を備え、誘導案内
管の基端部に接続可能な接続部を有し、誘導案内管の内
部を液密および気密に保持する逆流防止部材が前記挿入
部における先端から前記誘導案内管の全長に略等しい長
さの部位に装着されている。

従って、処置具を逆流防止部材のスリットを通して挿入
する必要がなく、挿入時における処置具挿入部の座屈が
防止される。

［実施例コ以下図面を参照しながら本発明の実施例について説明す
る。

第２図は体腔内に挿入された内視鏡２を示している。こ
の内視鏡２のチャンネル４は、カテーテルを挿入するた
めの誘導案内管として利用され、体腔内に挿入される挿
入部６の先端部に設けられた開口と、内視鏡の操作部８
の鉗子挿入口（誘導案内管の基端部）１０に連通してい
る。鉗子挿入口１０は、各種アダプタ類や注射器（図示
せず）が接続固定できるようルアーロック状に形成され
ている。

第１図は本発明の第１実施例に係わる医療用処置具とし
てのカテーテル１２を示している。このカテーテル１２
は、カテーテル本体１４と逆流防止部材としての鉗子栓
１６とから構成され、カテーテル本体１４は、ＰＴＦＥ
、ＦＥＰなどの合成樹脂からなる軟性チューブ１８と口
金２０とを備え、口金２０は、軟性チューブ１８の後端
側に固着され、注射器や各種医療用チューブの口金を接
続するのに適したルアーロック状に形成されている。な
お、上記軟性チューブ１８は、カテーテル１２の挿入部
を構成している。

上記鉗子栓１６は、シリコンなどの医療用弾性部材から
形成され、鉗子挿入口１０の口金に対して液密に取付固
定するに適した形状の接続部２２を有している。この接
続部２２は、鉗子挿入口１０の各対応寸法よりやや小さ
めの路間−形状を有している。また、鉗子栓１６の中心
部には円筒状の逆止弁２４が形成されている。この逆止
弁２４は、その中心に形成された第１の丸穴２６と、第
２の丸穴２８と、スリット３０とを有し、これらを通し
てカテーテル本体１４のチューブ１８が挿通され、液密
性および気密性を保持している。

上記第１の丸穴２６は、挿入されるチューブ１８の外径
より大きい内径を有し、その外部開口端は、チューブ１
８の挿入を容易にするため、外部に向って拡がるテーパ
ー状に形成されている。第２の丸穴２８は、チューブ１
８の外径より小さく、チューブ１８の外周面を弾性的に
圧迫しながら、チャンネル４内の液密性および気密性を
保持している。また、第２の丸穴２８の先端側も、外部
に向ってテーパー状に形成され、別用途の際、内視鏡の
チャンネル内に先込めされるガイドワイヤーなどの挿入
補助具の導入を容易にしていると共に、チューブ１８の
進退操作に伴なう丸穴の開口端の巻き込みを防止してい
る。

また、スリット３０は、前記第１及び第２の丸穴２６．
２８の間に設けられている。第１図に示すスリット３０
は、チューブ１８の挿入により拡開しているが、チュー
ブ抜去時にはスリット３０が閉じて、チャンネル４内の
液体および気体が外部に漏洩するのを防止する。さらに
、スリット３０と第２の丸穴２８との間には、第２の丸
穴２８の内径から第１の丸穴２６の内径まで拡大するテ
ーパ一部を有する環状溝３２が設けられている。

上記鉗子栓１６は、チューブ１８の中間部に予め取付け
られ、チューブ先端から、その取付は位置までの長さＬ
２は、内視鏡のチャンネル４の全長Ｌ１と略等しくなる
ように位置決めされる。

上記構成のカテーテルを使用する際には、カテーテル本
体１４の先端を内視鏡の鉗子挿入口１０よりチャンネル
４内に挿入し、鉗子栓１６を鉗子挿入口１０に取着する
。その結果、カテーテル先端は、内視鏡挿入部の先端と
略等しい位置まで挿入され、さらにチャンネル４内に対
し液密および気密状態でカテーテルが保持される。カテ
ーテル先端を目的部位へ近づける時には、チューブ１８
を押し込むことにより、チューブ１８は鉗子栓の第１及
び第２の丸穴２６．２８、スリット３０内をスライドし
て、液密状態を保ったまま内視鏡の先端方向へ突出する
。従って、カテーテルを座屈させることなく目的部位ま
で導入し、このカテールによって必要な処置を行うこと
ができる。

第３図は、本発明の第２実施例に係わる卵管内人工受精
用のカテーテル３８を示している。このカテーテル３８
は、第１実施例と同様のカテーテル本体１４と鉗子栓１
６に加えて、さらに送気用分岐体４０を備えている。こ
こで、カテーテル本体１４と鉗子栓１６は第１実施例と
同じ構成であるため説明は省略する。

第３図に示すように分岐体４０は、内部にチューブ１８
が挿通される管腔４２と、管腔４２の中間より分岐し、
側方の送気口金４４に開口する送気管路４６とを備えて
いる。管腔４２の後端部には、鉗子栓１６の接続部の形
状に対応する口金４９が設けられ、鉗子栓１６を気密に
取着固定することができる。また、送気口金４４は、ル
アーロック状に形成され、視野確保のための気体を誘導
案内管内に送気する注射器や送気チューブの口金を容易
に接続することができる。

一方、分岐体４０の先端部４８は、上記誘導案内管の基
端部に設けられる手元側口金に接続可能な形状に形成さ
れ、第１実施例と同様に内視鏡のチャンネルを誘導案内
管として使用する場合には、注射器のテーパ一部と同様
の形状に形成される。

分岐体４０のカテーテル本体に対する取付位置は、第１
実施例と同様にカテーテル先端からの長さが誘導案内管
の全長よりやや長めの位置に位置決めされる。

なお、カテーテル３８は、鉗子栓１６と分岐体４０が装
着された状態で滅菌パックに封入され、使用直前まで滅
菌状態で保存される。

次に、第２実施例に係わるカテーテルを内視鏡と組合わ
せて使用する際の取扱いについて説明する。

まず術者は、滅菌バックよりカテーテル３８を取り出し
、体腔内挿入前の内視鏡チャンネル内に挿入する。分岐
体４０の先端部４８を鉗子挿入口１０に接続固定すると
、カテーテル本体１４の先端は、内視鏡の先端より若干
突出した状態で配置される。

この状態でカテーテル先端を精液の入った容器内に挿入
し、口金２０に接続したシリンジ（図示せず）により精
液をチューブ１８内に吸引する。

送気口金４４に視野確保のためのガスを送気する送気チ
ューブを接続すると、ガスはチャンネルとカテーテルの
チューブとの隙間を通じて、内視鏡の先端から放出され
る。術者は内視鏡を子宮内に挿入し、このガスにより子
宮内腔を拡張しながら、卵管口へカテーテル先端部を挿
入し、シリンジを押すことにより、精液を卵管内に注入
する。

従って、この第２実施例でもカテーテルを座屈させるこ
となく目的部位まで導入し、このカテールによって必要
な処置を行うことができる。

［発明の効果］以上説明したように、本発明では逆流防止部材が、組み
合わせて使用される誘導案内管の長さに応じて、医療用
処置具における挿入部の中間部に予め取付けられている
ため、術者は処置具を簡単に挿入配置できる。また、逆
流防止部材の摩擦抵抗に抗して長い処置具を押し込む必
要がないので、処置具を破損させたり座屈させることが
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係わる医療用カテーテル
の部分断面図、第２図は誘導案内管として利用されるチ
ャンネルを備えた内視鏡の部分断面図、第３図は本発明
の第２実施例に係わる医療用カテーテルの部分断面図、
第４図は内視鏡の鉗子口に取付けられた従来の鉗子栓を
示す部分断面図である。４・・・チャンネル（誘導案内管）、１０・・・鉗子挿
入口、１６・・・鉗子栓（逆流防止部材）１８・・・軟
性チューブ、２２・・・接続部。

Claims

【特許請求の範囲】

　誘導案内管を通して体腔内に導入される挿入部を備え
た医療用処置具において、前記誘導案内管の基端部に接
続可能な接続部を有し、誘導案内管の内部を液密および
気密に保持する逆流防止部材が前記挿入部における先端
から前記誘導案内管の全長に略等しい長さの部位に装着
されていることを特徴とする医療用処置具。