JPH0454139A - 硫酸エステル基の選択的加水分解方法 - Google Patents
硫酸エステル基の選択的加水分解方法Info
- Publication number
- JPH0454139A JPH0454139A JP2159887A JP15988790A JPH0454139A JP H0454139 A JPH0454139 A JP H0454139A JP 2159887 A JP2159887 A JP 2159887A JP 15988790 A JP15988790 A JP 15988790A JP H0454139 A JPH0454139 A JP H0454139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sulfate ester
- ester group
- group
- compound
- cation exchange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[従来の技術および課題]
一般的に化学合成において水酸基に置換された硫酸エス
テル基(以下、単に硫酸エステル基という。)の加水分
解方法は個々の反応に応じて多種多様の方法が用いられ
ている。しかし既知の方法では化合物の性質上、反応条
件に制約があったり、反応ステップ数が多かったり、ま
た副生成物が生じるなどの問題があり、硫酸エステル基
の加水分解が容易でないのが現状である。詳述するなら
ば、既知の方法では硫酸エステル基を加水分解する際に
他の構造に影響を与えてしまい、その結果合成過程が複
雑になるのである。
テル基(以下、単に硫酸エステル基という。)の加水分
解方法は個々の反応に応じて多種多様の方法が用いられ
ている。しかし既知の方法では化合物の性質上、反応条
件に制約があったり、反応ステップ数が多かったり、ま
た副生成物が生じるなどの問題があり、硫酸エステル基
の加水分解が容易でないのが現状である。詳述するなら
ば、既知の方法では硫酸エステル基を加水分解する際に
他の構造に影響を与えてしまい、その結果合成過程が複
雑になるのである。
一方、自然界には生理活性を有する天然物質が多く存在
しており、これらを単離し医薬品として用いることは重
要なことである。しかし天然物質の中には、水酸基が硫
酸エステル基で置換されている場合があり、このような
場合は硫酸エステル基を加水分解する必要がある。例え
ば、サメの胆汁に含まれるソディウムシムノールスルフ
ェートを脱硫酸エステル化して得られるシムノールは更
に有用な生理活性が期待されている。従って、簡便にか
つ化合物の構造に影響を与えることなく選択的に硫酸エ
ステル基を加水分解することができるならば、医薬品開
発を行う上で大きなメリットである。
しており、これらを単離し医薬品として用いることは重
要なことである。しかし天然物質の中には、水酸基が硫
酸エステル基で置換されている場合があり、このような
場合は硫酸エステル基を加水分解する必要がある。例え
ば、サメの胆汁に含まれるソディウムシムノールスルフ
ェートを脱硫酸エステル化して得られるシムノールは更
に有用な生理活性が期待されている。従って、簡便にか
つ化合物の構造に影響を与えることなく選択的に硫酸エ
ステル基を加水分解することができるならば、医薬品開
発を行う上で大きなメリットである。
しかし、上述した硫酸エステル基を、簡便かつ化合物の
構造に影響を与えることなく加水分解する方法は未だに
知られておらず、新たな加水分解法が望まれていた。
構造に影響を与えることなく加水分解する方法は未だに
知られておらず、新たな加水分解法が望まれていた。
[課題を解決するための手段]
本発明者等は上述した問題点を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、被反応物を、低級アルコールを溶媒とし、陽
イオン交換樹脂と反応させれば、簡便かつ化合物の構造
に影響を与えることなく硫酸エステル基を加水分解する
ことができることを見出し本発明を完成した。すなわち
本発明は、アルコール性水酸基に置換された硫酸エステ
ル基を加水分解するにあたり、被反応物を、低級アルコ
ール溶媒下で、活性化させた陽イオン交換樹脂と接触せ
しめて硫酸エステル基を選択的に加水分解することを特
徴とする硫酸エステル基の選択的加水分解方法である。
ねた結果、被反応物を、低級アルコールを溶媒とし、陽
イオン交換樹脂と反応させれば、簡便かつ化合物の構造
に影響を与えることなく硫酸エステル基を加水分解する
ことができることを見出し本発明を完成した。すなわち
本発明は、アルコール性水酸基に置換された硫酸エステ
ル基を加水分解するにあたり、被反応物を、低級アルコ
ール溶媒下で、活性化させた陽イオン交換樹脂と接触せ
しめて硫酸エステル基を選択的に加水分解することを特
徴とする硫酸エステル基の選択的加水分解方法である。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
溶媒として用いる低級アルコールの具体例としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパツール、1so−プ
ロパツール、n−ブタノール、5ee−ブタノール、1
so−ブタノール、tert−ブタノール等が挙げられ
る。
タノール、エタノール、n−プロパツール、1so−プ
ロパツール、n−ブタノール、5ee−ブタノール、1
so−ブタノール、tert−ブタノール等が挙げられ
る。
陽イオン交換樹脂の具体例としては、ダウエックス(D
owex) 50W−X8、アンバーライト(Amb
erlite)、バイオレックス(Bio Rex)S
ZI−X8、ゼオライト(Zeolite)等が挙げら
れ特にダウエックス(Dowex) 50W−X8が
好適である。
owex) 50W−X8、アンバーライト(Amb
erlite)、バイオレックス(Bio Rex)S
ZI−X8、ゼオライト(Zeolite)等が挙げら
れ特にダウエックス(Dowex) 50W−X8が
好適である。
接触せしめる手段は、陽イオン交換樹脂をカラムに充填
し、これに被反応物を展開させて接触させるカラム法、
または樹脂と混合して接触させるバッチ法のいずれでも
よく、10〜30時間で反応は完了する。
し、これに被反応物を展開させて接触させるカラム法、
または樹脂と混合して接触させるバッチ法のいずれでも
よく、10〜30時間で反応は完了する。
反応終了後は、通常用いられる、濾過、再結晶、カラム
クロマトグラフィー等の精製手法により精製することが
できる。
クロマトグラフィー等の精製手法により精製することが
できる。
本発明の硫酸エステル基の選択的加水分解方法は特にス
テロイド骨格を有する化合物の硫酸エステル基の加水分
解の際に特に有効であり、かつてエステル基の選択的加
水分解には、本発明のような方法は、用いられていなか
った。
テロイド骨格を有する化合物の硫酸エステル基の加水分
解の際に特に有効であり、かつてエステル基の選択的加
水分解には、本発明のような方法は、用いられていなか
った。
更にまた、ステロイド系化合物を合成する際に水酸基を
保護することは重要であるが、例えばその保護のために
THP(tetrahydropyranyl)基を用
いる場合に、THP基の脱離の際、通常の加水分解では
他の部分構造に影響を及ぼすことがあり、特にステロイ
ド骨格を有する化合物の場合はその傾向が強い。このよ
うな場合においても本発明によれば、化合物の部分構造
に影響を与えることなくTHP基を脱離することができ
る。
保護することは重要であるが、例えばその保護のために
THP(tetrahydropyranyl)基を用
いる場合に、THP基の脱離の際、通常の加水分解では
他の部分構造に影響を及ぼすことがあり、特にステロイ
ド骨格を有する化合物の場合はその傾向が強い。このよ
うな場合においても本発明によれば、化合物の部分構造
に影響を与えることなくTHP基を脱離することができ
る。
以下に実施例を示して本発明を説明するが、本発明はこ
れにより何ら制限されるものではない。
れにより何ら制限されるものではない。
実施例1
サメの胆汁より得たソデイウムシムノールスルフェート
(Sodium Scymnol 5ulfate)1
.14gのメタノール15mr溶液に、Dowex50
W−X8 1.Oiを加え、室温下24時間撹はんした
。反応後、反応溶液をメタノール25rnlで希釈し、
Dowex50W−X8を吸引濾過除去し、得られた炉
液を減圧上濃縮した。
(Sodium Scymnol 5ulfate)1
.14gのメタノール15mr溶液に、Dowex50
W−X8 1.Oiを加え、室温下24時間撹はんした
。反応後、反応溶液をメタノール25rnlで希釈し、
Dowex50W−X8を吸引濾過除去し、得られた炉
液を減圧上濃縮した。
これを酢酸エチル−メタノールで再結晶して5β−シム
ノール771mgを得た。
ノール771mgを得た。
実施例2
コイの胆汁より得たソデイウムチプリノールスルフェー
ト(Sodium cyprinol 5ulfate
)1.25gのエタノール15m1溶液にAmberl
ite IR−1202,Omrを加え、室温下24時
間撹はんした。反応後、反応溶液をエタノール30rn
lで希釈し、Amberlite IR−120を吸引
濾過除去し、得られた炉液を減圧上濃縮した。これをエ
タノール−アセトンで再結晶して5α−チプリノール7
93mgを得た。
ト(Sodium cyprinol 5ulfate
)1.25gのエタノール15m1溶液にAmberl
ite IR−1202,Omrを加え、室温下24時
間撹はんした。反応後、反応溶液をエタノール30rn
lで希釈し、Amberlite IR−120を吸引
濾過除去し、得られた炉液を減圧上濃縮した。これをエ
タノール−アセトンで再結晶して5α−チプリノール7
93mgを得た。
実施例3
エイの胆汁より得たソディウムチマエロールスルフエー
ト(Sodium chimaerol 5ulfat
e)1.11gのn−プロパノール15m1溶液にZe
olite−2262,Omrを加え室温下24時間撹
はんした。反応後、反応溶液をn−プロバノール30m
1で希釈し、Zeolite−226を吸引濾過除去し
、得られた炉液を減圧上濃縮した。これをメタノール−
酢酸エチルで再結晶して5β−チマエロール715mg
を得た。
ト(Sodium chimaerol 5ulfat
e)1.11gのn−プロパノール15m1溶液にZe
olite−2262,Omrを加え室温下24時間撹
はんした。反応後、反応溶液をn−プロバノール30m
1で希釈し、Zeolite−226を吸引濾過除去し
、得られた炉液を減圧上濃縮した。これをメタノール−
酢酸エチルで再結晶して5β−チマエロール715mg
を得た。
Claims (1)
- アルコール性水酸基に置換された硫酸エステル基を加水
分解するにあたり、被反応物を、低級アルコール溶媒下
で、活性化させた陽イオン交換樹脂と接触せしめて硫酸
エステル基を選択的に加水分解することを特徴とする硫
酸エステル基の選択的加水分解方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2159887A JPH0454139A (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 硫酸エステル基の選択的加水分解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2159887A JPH0454139A (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 硫酸エステル基の選択的加水分解方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0454139A true JPH0454139A (ja) | 1992-02-21 |
Family
ID=15703354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2159887A Pending JPH0454139A (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 硫酸エステル基の選択的加水分解方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0454139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004182599A (ja) | 2001-12-18 | 2004-07-02 | Daicho Kikaku:Kk | 強筋肉剤、抗炎症剤 |
-
1990
- 1990-06-20 JP JP2159887A patent/JPH0454139A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004182599A (ja) | 2001-12-18 | 2004-07-02 | Daicho Kikaku:Kk | 強筋肉剤、抗炎症剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3069322A (en) | Pge and pgf | |
Dayal et al. | Lithium hydroxide/aqueous methanol: mild reagent for the hydrolysis of bile acid methyl esters | |
CN109796326A (zh) | 一种3-羟基丁酸盐的制备方法 | |
US4339585A (en) | Method for the production of 2-hydroxymethyl-3,4,5-trihydroxy piperidine and the corresponding N-methyl derivative | |
JPH0454139A (ja) | 硫酸エステル基の選択的加水分解方法 | |
CN100497367C (zh) | 丙酸氟替卡松的合成方法 | |
CN107698643A (zh) | 一种去氢表雄酮的制备方法 | |
CA1209988A (en) | Aminocyclitol derivatives, their preparation and medicaments containing them | |
JPH0768163B2 (ja) | シクロペンテノン誘導体の製法 | |
EP0517345B1 (en) | Intermediates of the mureidomycin group, their preparation, and their use | |
CA2032850C (en) | Crystalline magnesium valproate and a method for the preparation thereof | |
JPH09505999A (ja) | 酵素によるモルフィン−6−グルクロニドまたは置換モルフィン−6−グルクロニドの製造方法 | |
CN115925756B (zh) | 一种tn抗原的制备方法 | |
JP3123171B2 (ja) | (±)−2−オキソ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−3−スピロ−4’−ピペリジンの製造方法 | |
JPH07267985A (ja) | タウロウルソデオキシコール酸水和物の製法 | |
JPH09249681A (ja) | 6−o−(2−アセトアミドエチルホスホニル)−d−マンノピラノシド誘導体、及びその製造法 | |
US2927118A (en) | L(+)-isoglutamine compounds and process of preparing same | |
JP3337251B2 (ja) | キノベオンの製造方法 | |
CN1022628C (zh) | 7-/D(-)-α-氨基-α-(对羟苯基)乙酰氨基/-3-甲基-3-头孢烯-4-羧酸-水合物的制备方法 | |
JPH05199891A (ja) | モノグルコシルルチンの分離方法 | |
JP2575372B2 (ja) | 制ガン剤 | |
JP2666060B2 (ja) | N−アセチルキトオリゴ糖誘導体の製造法 | |
JP2995448B2 (ja) | (6s)−テトラヒドロ−d−ネオプテリンの製造法 | |
SATo et al. | Photoinduced reactions. IV. Photoreduction of uracil derivatives in formic acid | |
CN113201033A (zh) | 一种纯化泰地罗新的方法 |