JPH04503460A - Dna配列決定 - Google Patents
Dna配列決定Info
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- JPH04503460A JPH04503460A JP3-501032A JP50103291A JPH04503460A JP H04503460 A JPH04503460 A JP H04503460A JP 50103291 A JP50103291 A JP 50103291A JP H04503460 A JPH04503460 A JP H04503460A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
DNA配列決定
1園I
七吏腫」
本発明はDNA配列決定に関する。より詳細には本発明は、DNA分子内のデオ
キシリボヌクレオチドの配列を決定する方法および装置に関するものである。
tti歪夏毀皿
DNA配列決定は重要な手段である。一般に、生物学界の現在の目標は、人間を
含む多数の生物におけるDNAの完全な構造を決定することである。この情報は
病気の理解、診断、予防および治療の助けとなる。
現在のDNA配列決定法は、化学的方法もしくは酵素的方法のいずれかを用いて
DNA分子の標識断片を作成する。化学法においては、末端標識されたDNAに
存在する成る種のヌクレオチド塩基を特異的に改変する反応を行なう、これらの
反応は部分的にしか完結しないよう行なわれ、したがって分子中に存在する塩基
の1部しか反応しない6次いで、これら改変された塩基をピペリジンで処理して
、改変塩基におけるDNA連鎖を切断し、4組のネスト断片を生成させる0次い
で、これら断片をポリアクリルアミドゲルにおける電気泳動により寸法にしたが
って互いに分離する0次いで、これら断片を放射性標識によってゲル中で可視化
することができる。ゲル中の断片の位置は各断片における最終ヌクレオチドのア
イデンティティ−を示し、ゲル上にて各工程で同定された断片の「ラダー」を組
立てて全配列を与える。
酵素法においては、配列決定すべきDNAをDNAポリメラーシーのフレノウ断
片により或いはたとえばTaqポリメラーゼもしくはセクエナーゼ(登録商標)
のような同様のポリメラーゼ酵素により酵素的にコピーする。酵素複写は4反復
で行なわれる。4つの反応のそれぞれには、低濃度の連鎖停止性ジデオキシヌク
レオチドが存在し、4つの反応のそれぞれに異なるジデオキシヌクレオチドが存
在する(ddATP 、 ddCTP 、 ddGTPおよびddtip )。
ジデオキシヌクレオチドが組込まれると何時でも、ポリメラーゼ反応が停止して
、再びネスト断片の群を生成する。ここでも、ネスト断片を電気泳動により互い
に分離して配列を決定せねばならない。
最近、配列決定技術にて新たな進歩は自動化法を導入した。
アプライド・ビオシステムス社は蛍光標識の使用に基づ(装置、並びにレーザー
およびコンピューターに基づく検出装置を開発した〔スミス等、1986iスミ
ス、1987)、E、E、デュポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニー社〔プ
ロパー等、1987)により開発された自動化装置はアプライド、ビオシステム
ス社の装置と同様であるが、蛍光性プライマーの代りに蛍光標識されたddNT
Pを用いて反応を停止させる。ヒタチ(日本国)およびEMBL(西ドイツ国)
は同様なシステムを開発した〔アンソルゲ等、1986]。他の方法は複合化技
術[チャーチおよびキーファーヒギンス、1988〕、すなわち鋭敏なβ−検出
器による放射能標識されたDNA断片の検出(EC&G) 、自動化ゲル解読器
(ビオラド社)および自動化液体ハンドラー〔ベックマン・インスツルメンツ社
;セイコー社:グッデナウ社、カリフォルニア大学、バークレー〕を含む。
分析方式の1部として電気泳動および寸法による分離に依存する必要性は重大な
制限となる。ゲル電気泳動は時間のかかる工程であって、これを正確に実施する
には極めて高度に熟練した人員を必要とする。本発明は、その方法の1部として
電気泳動または同様な寸法による分離を必要としないDNA配列の決定方法およ
び装置を提供する。
園迷文歓
以下の論文および特許公報はDNA配列決定の一般的技術分野に関するものであ
って、背景技術の一般的要約として示される。しばしば合成法、カップリング法
および検出法などを教示するためにも、これら文献が引用される。これらの場合
、一般に著者および年号によって次のように示される。
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L、 D、カマ等(197B)、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル
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5巻、第560〜580頁。
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L、 M、スミス(1987)、サイエンス、第235巻、第989頁。
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6日公開。
特公昭(東京コーホ)JP58/87,452号(1983年5月25日);ケ
ミカル・アブストラクト、第99巻、第172376n項。
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C,コネル等、「自動化DNA配列分析」、バイオテクニークス、第5巻、第4
号、第342頁以降(1987)。
J、F、 M、デ・ルーイズ等、ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー、第1
77巻、第380〜384頁(1987)。
登里汝脱所
本発明は、DNA分子におけるデオキシリボヌクレオチドの配列を決定するため
の方法および装置を提供する。本発明の重要な特徴は、電気泳動または他の寸法
に基づく分離技術に頼ることなくDNA配列を決定する点にある。
他面において本発明は、生−重鎖DNA分子のデオキシリボヌクレオチド配列を
決定する方法を提供する。この方法は、主DNAの複数同一コピーの存在下に、
これに相補的であるDNA分子を合成することを含む、この合成はデオキシリボ
ヌクレオチド三燐酸(dNTP)を用いて段階的にシリーズで行なわれ、dNT
P毎に相補分子の多数コピーを同時に構築する。各dNTPが成長相補分子に付
加されると、これは適当な標i1(すなわちリポータ基)によって同定される。
この相補分子に存在する塩基のアイデンティティ−を記録すると共にDNA相補
性の標準的規則を用いて、相補分子から対応の最初の主分子まで翻訳することが
でき、したがって主分子のデオキシリボヌクレオチド配列を得ることができる。
他面において本発明は、上記方法を実施するための装置を提以下の本発明の詳細
な説明に見られるように、この方法およびそれを実施する装置は多くの異なる構
成を用いることができる。しかしながら、これら全ての重要点は、寸法により分
離せねばならない一連のネスト断片を発生させるのでなく、寧ろ成長する相補D
NA連鎖中に組込まれる際にdNTPを直接同定することによりDNA配列を決
定するという事実にある。
本発明は、複数の区別しうるリポータを用いて単一の反応帯域で或いは各帯域に
単一の各リポータを用いて複数の反応帯域で行なうことができる。これは、リポ
ータの付加の後に増大する信号変化を検出することにより或いは各付加リポータ
を別々に記録して行なうことができる。各リポータを反応帯域中で増大分子に付
着する間に測定し、或いは分子から分離した後に測定することもできる。
本発明は、増大する相補DNA連鎖を中断なしに作成するよう実施することがで
き、或いは相補連鎖の1部を作成し、その配列を決定し;この連鎖の部分を次い
で除去し;除去された連鎖の領域に対応する配列を別途に合成すると共に、これ
を使用して後の連鎖成長のため雛型連鎖を作成する数段階で実施することもでき
る。後者の方法は、完全な相補連鎖を少しづつ増大させるべく必要に応じ反復す
ることができる。
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以下、添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する:第1Aおよび18図は
、分子レベルにて本発明の方法を示す略図である。
第2図は本発明を実施する装置の1具体例の略図であり、この具体例においてD
NA成長は単一の反応帯域で行なわれ、この具体例は増大する分子に組込まれた
4種のヌクレオチドのそれぞれと結合した別々の区別しうるリポータを使用し、
4種の異なるリポータは各付加後に測定されてどの塩基が相補連鎖のその位置に
付加されたかを検出する。
第3図は本発明を実施する他の装置の具体例の略図であり、この具体例は分子成
長が4反復で行なわれる4つの反応帯域を使用し、これら4つの帯域のそれぞれ
において4種のヌクレオチドの異なる1種がリポータに結合しく残余の3種は未
標識である)、各段階で組込まれたヌクレオチド−のアイデンティティ−を決定
することができる。
第4図は本発明を実施する装置を採用する略図であり、この装置は特に単一の連
続相補分子でなく一連の相補分子でな(一連の相補分子の部分を増大させるべく
本発明を実施するのに通する。
第5図〜第8図は本発明の実施に使用する代表的な標識ヌクレオチド構築ブロッ
クを合成するため使用しうる化学反応順序の略図である。
−のセ シ ンの
本発明のこの詳細な説明は次のように構成される:最初に、数種の用語を命名の
セクションで規定する。
第2に、本発明を実施するための一連の代表的装置、配置および方法の具体例を
説明する。
第3に、本発明の方法に使用される材料および試薬、並びに使用方法を示し、次
のことを包含するニーム
・ お ° ゛
封1j口IL−
1ボー 入 1 l に
LLLAの
その後、一連の非限定的な実施例を示す。
會−ム
本明細書および請求の範囲には、多くの関連する一般的に横用された記号および
特定用語が見られる。4種のヌクレオチドはしばしば簡略してそのヌクレオチド
塩基、すなわちアデノシン、シチジン、グアノシンおよびチミジンにより、すな
わち「A」、r(、J、「G」および「T」と称する。これら物質のデオキシヌ
クレオチド三燐酸rdNTPJはdATP、 dCTP。
dGTPおよびdTTPとして略記される。これら物質がその3°−OH位置で
封鎖される場合、これらは3”−ブロックトdATP。
3゛−ブロックトdCTP、3’−ブロックトdGTPおよび3゛−ブロツクド
dTTPとして示される。同様に、これらがそれぞれ共通のリポータ基、たとえ
ば単一の蛍光性基で標識される場合、これらはdA’ TP、dC’ TP、d
G’ TPおよびdT”TPとして示される。これらがそれぞれ異なるリポータ
基、たとえば異なる蛍光性基で標識される場合、これらはdA’ TP、dC”
TP、dG’”’TPおよびdT””TPとして示される。以下、一層詳細に説
明するように、これら記号の「ヌクレオチド塩基部分」に関連して標識の表示が
示されるが、これは標識が生じうる唯一の場所であることを意味しなし)。
標識は分子の他の部分にも行なうことができる。
゛ 、 お ゛ の
本明細書および請求の範囲においては、配列が所望されるDNAを規定するため
、「主、DNAもしくは「雛型、DNAという用語を用いる。実際には、この物
質は既知配列のベクター内に含まれる。ベクターの既知配列に相補的であるプラ
イマーを用いて、未知の相補連鎖の成長を開始させる。この方法の2つの具体例
を第1Aおよび18図に分子レベルで示す。
第1A図には固体の支持体1が示され、反応性基Aがテザー2を介しその表面に
付着される。この付着は共有、イオン性などとすることができる。同じく共有、
非イオン性などの結合を介し基Aに結合しうる第2の反応性基XがDNAプライ
マー4の5゛末端に付着する。このプライマーは既知のDNA配列を有する。A
−X結合を介し基質にカップリングすると、これは固定化プライマー5を形成す
る0次いで、プライマー5は、領域8と8°との間に挿入された未知領域7で構
成される雛型DNAストランド6にハイブリダイズする。領域8および8“は未
知領域の5゛および3°末端に位置すると共に、既知配列を有する。8゛碩域の
既知配列はプライマー4の配列に対し相補的であって、これらの領域は固定化雛
型DNA9を形成すべくハイブリダイズする。したがって、個々のdNTPがシ
リーズで付加されて、雛型の未知領域に対し相補的なりNA配列を形成する。1
1および12は増大する分子に組込まれた最初の2個のこの種のdNTPを示す
。次いで、これらはそれぞれその補体11′および12゛のアイデンティティ−
を与える。この成長は、全相補DNA分子が作成されるまで持続する。完成は、
雛型6の8゛領域に対応する配列を同定して認めることができる。
次に第1B図を参照してこの化学の変法が示され、ここでは雛型6′″が反応性
基Xを支持し、この反応性基はA−X結合を介し基質に結合して固定化雛型5″
を形成する。次いで、これはプライマー31とハイブリダイズして固定化した処
理雛型9°を与え、これに所望のdNTPの付加が生じて単位11および12を
付加し、かくして単位11’および12′の配列およびアイデンティティ−を同
定する。第1B図に示した化学においては、基質上のA基に対するその3′末端
におけるX基を介する雛型DNA6”の結合につき説明するが、雛型DNA6″
は同様にその5゛末端を介し結合しうることも了解されよう。この種の結合に関
する化学は当業界で公知である。
次に第2図を参照すれば、本発明を実施するための装置13が図示されている。
この略図および第2図に示した図面においては、たとえばミキサー、弁など多く
の部品を省略して、本発明に関する明瞭な理解を容易化させる。装置13は、そ
の内側に表面15を支持した反応帯域14を備える。処理された主−末鎖DNA
の複数コピーが、この表面15上に固定化される。
これは、配列が所望されるDNAのストランドである。固定化したDNAを、一
連の別々に見える付着ストランドとして存在するかのように、表面15上に空想
的に図示する。了解されるように、これは実際の場合でなく、DNAストランド
の位置に関し読者を案内すべく行なっただけである0反応帯域14は、内部から
発するリポータ信号を直接解読しうるような配置とすることができる。この配置
の例は、1個もしくはそれ以上の透明壁部を介し蛍光もしくは化学発光を測定し
うるよう或いは放射性核の減衰を検出しうるよう反応帯域を装着することを含む
。
反応帯域14には、ヌクレオチドの相対的な雛型指向性結合を調整しろるポリメ
ラーゼまたは他の適する酵素を添加するだめの入口16を装着する。さらに、反
応帯域は4種の種々異なって標識されたブロックトd N T P、すなわち3
′−ブロックトdA’ TP、3°−ブロックトd C”TP、3’−ブロック
トdG”’ TPおよび3゛−ブロックトd T”” T Pのための入口経過
18a〜18dをも設ける。これら物質は図示したように4個の別々の経過で添
加することができ、或いは所望ならば予備混合して単一経過で添加することもで
きる。11衝剤および他の適する反応媒体成分は経路20を介して添加される。
実際には、ポリメラーゼおよび4種の標識されたdNTPは、酵素が4種の標識
されたブロックトdNTPのうちプライマーの後の第1の使用可能な雛型ヌクレ
オチドに相補的である1個(すなわち1個のみ)の付加をもたらすのに充分な条
件下で、反応帯域14に添加される。付加されたdNTPの3゛−ヒドロキシル
位置に存在する封鎖基は、不都合な複数の付加を防止する。この最初の付加反応
が完結した後、反応帯域14における液体を経路22を介し廃棄物まで排出する
か、或いは所望ならば再使用するため貯蔵する。反応帯域と表面15とを必要に
応じ濯いで、未反応の結合してない標識されたブロックトdNTPを除去する。
この時点で、相補的連鎖の第1の要素が、かくして表面15に付着した主連鎖に
結合して所定位置に存在する。この第1ヌクレオチドのアイデンティティ−は、
これに付着した標識を検出しかつ同定して決定することができる。
この検出および同定は、蛍光標識の場合には、表面に光源24からの蛍光励起ビ
ームを照射すると共に、得られた蛍光を検出器26で検出して行なうことができ
る。次いで、検出された蛍光を4種の異なるデオキシヌクレオチド三燐酸に存在
する4種の異なる標識の蛍光特性に相関させて、4種の物質のうちどの1種が相
補連鎖の第1位置に組込まれたかを正確に同定する。
次いでこのアイデンティティ−を記録する。
次の工程にて、第1デオキシヌクレオチド三燐酸の3”−位置から封鎖基および
標識を除去すべく反応を行なう、この反応は、反応帯域14で行なわれる。封鎖
解除用の溶液を経過28を介し添加して、3°−ヒドロキシル標識された封鎖基
を除去する。
次いで、これは相補連鎖に存在する第1ヌークレオチドに活性3゜−ヒドロキシ
ル位置を発生すると共に、これを第2ヌクレオチドの5゛位置に対する結合に使
用することができる。封鎖解除の完了、経過22を介する封鎖解除用溶液の除去
、および必要に応じ濯ぎの後、4種の封鎖された標識デオキシヌクレオチド三燐
酸と緩衝剤とポリメラーゼとを再び添加し、次いで適する第2要素を増大する相
補連鎖に結合させる。濯ぎの後、連鎖の第2要素をその標識に基づいて同定する
ことができる。
次いでこの工程を、相補連鎖が完成するまで必要に応じ反復する。相補連鎖の構
成が完成した際、組込まれたデオキシヌクレオチドの配列は既知となり、したが
って主連鎖である補体の配列も既知となる。
この方法は容易に自動化されることが了解されよう。これは、一連の流体添加と
反応帯域からの除去とである。これは、一連の時間制御弁などによって容易に行
なうことができる。この技術は、オリゴヌクレオチド合成装置、ペプチド合成装
置などの分野で充分開発されている。この種の自動化システムにおいて、調時は
マイクロプロセッサにより、或いは大抵の場合には簡単なプログラミングしうる
タイマーによって制御することができる0反応の速度および程度は、種々の段階
でリポータ濃度を測定して監視することができる。
ブロックトdNTPに存在する標識は、数種の方法の1つで組込むことができる
。1つの場合、これらはデオキシヌクレオチド三燐酸単位自身に直接かつ不可逆
的に組込むことができる。
かくして、相補的連鎖が増大するにつれ信号の総和が存在し、各ヌクレオチドが
付加された後に観察された信号の変化を記録することにより各付加されたヌクレ
オチドを同定する。
或いは多くの場合、好ましくは標識を封M基内に組込み、或いは各付加の間にこ
れを除去しうるよう組込まれる。これは検出を実質的に一層簡単にし、リポータ
基の群の総和における変化でなく、各付加の後に4個のりポータ基の1つの存在
を記録する。
第2図に示した具体例において、リポータ信号の存在は、電源24および検出器
26として示した分析システムにより反応帯域14内で直接に記録される。しか
しながら、各サイクルの間にリポータ基が除去される具体例においては、反応帯
域14につき行なわれた後に遠隔部位にてリポータを解読し、或いは検出しうる
ことも了解されよう。たとえば、排液経路22を試料収集器(図示せず)に対し
弁を介在させて設け、その後の解読のため個々の標識解除生成物の溶液を分離し
かつ貯蔵することができる。或いは、標識の性質が許せば、各種の除去された標
識を反応帯域から流出する際に経路22に、たとえば電源24”および検出器2
6′などの経路内測定セルを装着して解読することもできる。
本発明の第2具体例は4つの別々の平行反応帯域を用いる。
この方法は、1種類の標識しか必要とせず、しかもこれを4種全てのdNTPと
共に使用しうるという利点を有する。第3図は、4個の反応帯域配置を有する装
置30の図面である。この配置には4つの反応帯域32a〜32dが存在し、そ
のそれぞれは第2図における反応帯域14と類似する。これらの場合、4個の反
応帯域のそれぞれは、処理された生−末鎖DNAの多数のコピーが固定化された
表面34a〜34dを備える。各反応帯域には、経路36a〜36dを介しポリ
メラーゼが供給される。各帯域には、経路38a〜38dを介し適する反応媒体
が供給される。4種のdNTPを封鎖型にて各帯域に供給する。
帯域32aにおいては、ブロックトdNTPの1種を標識し、(たとえば「A”
」);帯域32bにおいては第2dNTPを標識しくたとえばrc’ 」);帯
域32cにおいては第3 dNTPを標識しくたとえば’G’ J ) ;さら
に帯域32dにおいて第4標識dNTP (rT’ J )が存在する。これら
標識された物質をそれぞれ経路40a〜40dを介して供給する。未標識のブロ
ックトdNTPを経路42a〜42dを介し供給して、4つの反応帯域のそれぞ
れが3種の未標識ブロックトdNTPおよび1種の標識ブロックトdNTPを含
有するようにする。この場合も第2図を参照して認められるように、各種の標識
および未標識dNTPを予備混合することができる。これら予備混合された物質
を、単一の添加経路を介して種々の反応帯域に添加することができる。
第2図を参照して記載したと同じ一般的方法を用いて、プライマーに対しハイブ
リダイズされかつ、表面34a〜34dのそれぞれに付着された一本鎖DNAを
ポリメラーゼ(経路36a〜36dを介し供給)と緩衝剤(経路38a〜38d
を介し供給)と4種の塩基とに4つの反応帯域のそれぞれにて接触させる。主連
鎖上の第1塩基に相補するブロックトdNTPが結合する。4つの反応帯域の1
つにて、この塩基が標識される。これら4つの帯域のうち、どこでこの標識が増
大する連鎖中に組込まれたかを記録することにより、第1位置にて組込まれたd
NTPのアイデンティティ−を決定することができる。連鎖の第1単位のアイデ
ンティティ−に関するこの決定は、それぞれたとえば44a〜44dおよび46
a〜46dのような信号源と検出器とを用いて行なうことができる。封鎖解除は
、封鎖解除用の溶液を経路48a〜48dを介し反応帯域に添加して行なわれる
。経路50a〜50dは、各工程後に反応帯域から物質を除去するための排液経
路である。
この第2の配置において、第2図に記載した装置を参照して示した改変(たとえ
ばリポータ信号の蓄積および順次の各結合の1部としてリポータ基を除去するこ
とによる反応帯域からのリポータ信号の発生を含む改変の全て)を用いることも
できる。
明らかに、この具体例も容易に自動化することができる。
本発明の1つの明瞭な潜在的欠点は、長い一連の反応を用いることである。これ
ら各反応の効率および収率が比較的高いとしても全収率は多数の数値の積となり
、これは1.00よりも若干低く、したがって許容しえない程低くなりうる。た
とえば所定の付加工程の収率が98%でありかつ封鎖解除も98%であれば、1
5回の付加の後の全収率は48%となり、30回の付加の後には23%となり、
60回の付加の後には5.3%となる。
この限界は、DNA分子成長を定期的に阻止すると共に成長を阻止する前に得ら
れた配列データを用いて分子の1部を外部的に再形成することにより軽減するこ
とができ、次いでこれを新たなりNA作成のためのプライマーとして使用するこ
とができる。
この過程を第4図に示す、第4図は、本発明を用いる自動化された配列決定装置
52の図面である。配列決定装置52は、たとえば表面15上に固定化された主
プライムDNAを組合せる単一の反応帯域14を備える。好適には脱着自在に標
識された4種の3−ブロックトdNTPを経路18を介し反応帯域に供給する。
ポリメラーゼおよび緩衝剤は、それぞれ経路16および20を介して添加される
。さらに、dNTPとポリメラーゼと緩衝剤とを工程から工程へ経路54および
56、ならびに保持槽58を介して循環することができる6反応帯域14に対し
流体を流入させかつ除去する弁は全て、弁制御クロックとして機能する中央コン
ピュータ60により制御することができる。
このコンピュータ60は、さらに経路28からの封鎖解除剤の添加をも制御して
、溶出液を封鎖解除すると共に切断された標識(標識が封鎖基に存在する場合に
得られる)を経路22を介して除去し、検出器システム24/26を介して検出
し、検出槽62にて標識値を解読する。
この具体例は、蛍光標識システムの使用を示し、経路64を介し蛍光検出帯域6
2に対する蛍光増感剤(フラング−)の添加を示す。
槽62における標識の検出の後、封鎖解除用の溶液と検出された標識とを経路6
6を介して捨てる。
検出器26により同定された標識により与えられる信号をアナログ/デジタル変
換器68に移送し、さらに中央コンピュータ60における記憶部に移送してここ
に記憶させる。多数の反復の後、コンピュータ60における記憶部は、反応器1
4内に含まれる主もしくは標的DNA分子と関連して作成された相補DNA分子
の初期部分の配列を含む、所定数の単位が集成された後(典型的には25〜30
0、より好ましくは50〜300、一層好ましくは100〜300個の単位が集
成された後)、増大する相補DNA分子を固定化された主DNA分子から切断し
て捨てる。この切断(変性)は、当業界で知られた方法により、たとえば反応帯
域を75°Cもしくはそれ以上(好ましくは90〜95°C)まで数分間(1〜
15分間)にわたり加温して行なうことができる。他の同等な方法も使用するこ
とができる。コンピュータ60に記憶された配列情報を用いてDNA合成装置7
0を駆動させることにより、捨てられたDNA分子の少なくとも1部に対応する
新たなりNAプライマーを外部で形成する。
〔さらに、この配列は所望ならばプリンタ72で解読することもできる〕、この
新たに作成されたDNAプライマー分子を経路74を介し反応帯域14までハイ
プリント化条件下で供給して、主DNA分子の相補領域に対し新たなプライマー
として結合させる。
プライマーの長さは、主DNAの単一領域に対し明確かつ強力にハイブリダイズ
するのに充分でなければならない、ハイブリダイズ技術で知られているように、
これはたとえば配列、環境条件および主DNAの長さのような諸因子に依存する
ことができる。操作の効率のため、プライマーは理想的にはできるだけ短くすべ
きである。プライマーの長さは典型的には約10個の塩基〜約30個の塩基の範
囲であるが、上記基準を満たせばそれより短いプライマーも確かに魅力的であり
、またコストおよび時間が増大してもよければそれより長いプライマーも使用す
ることができる。一般に、12〜20個の塩基の長さを有するプライマーにより
良好な結果が達成される。これは分子成長反応に多数の適切に処理された同一分
子での「新たな開始部」を与える。これは、次のdNTPを結合させる際に強力
な信号を発生させることができる。
この成長の再出発は、強力な一貫した標識信号を確保するのに要する頻度で行な
うことができる。
Sお び 11びに ゛
おびA
増大する相補連鎖中に封鎖デオキシヌクレオチド三燐酸のそれぞれを組込むべく
本発明で用いる結合法は酵素調整法である。
相補DNA連鎖の各要素を適当な雛型依存性酵素によって付加する。使用しうる
1種の酵素はセクエナーゼ(登録商標)酵素[その配列決定特性を向上すべく改
変されたバクテリオファージT、DNAポリメラーゼから得られる酵素:テーバ
−およびリチャーソン、プロシーディング・ナシッナル・アカデミ−・サイエン
ス・USA、第84巻、第4767〜4771頁(1987)、ユナイテッド・
ステーク・バイオケミカル・コーポレーシッン社、クリーブランド、オハイオ州
により販売〕である。セクエナーゼ(登録商標)の代りに使用しうる他のポリメ
ラーゼは、限定はしないがDNAポリメラーシーのフレノウ断片、AMV逆転写
酵素およびTaqポリメラーゼを包含する。
典型的には、用いられる結合条件はこれら酵素につき当業者で知られた条件であ
る。セクエナーゼ(登録商標)の場合、これらはほぼ室温〜約45℃の範囲の温
度;p87〜8、好ましくはPH7,3〜7.7の緩衝剤;1μ2当り約0.0
1単位〜1μl当り約1単位の酵素濃度;および約1〜約20分間、好ましくは
1〜5分間の反応時間を包含する。セクエナーゼ(登録商標)と共に使用するた
めの典型的な緩衝剤は次のもので構成される:0.040MのトリスHCj!(
pH7,5)0、050 Mの塩化ナトリウム
0.010Mの塩化マグネシウム
0.010Mのジチオスレイトール。
DNAポリメダーゼ■のフレノウ断片の場合、これら典型的な条件は約10〜約
45℃、好ましくは約15〜約40゛Cの範囲の温度;pns、a〜7.4、好
ましくはpH7,0〜7.4の緩衝剤;IμE当り約0.01単位〜1μl当り
約1単位、好ましくは1μ!当り約0.02〜約0.15単位の酵素濃度薔およ
び約1〜約40分間の反応時間を包含する。DNAポリメラーシーのフレノウ断
片と共に使用するのに典型的な緩衝剤は、次のもので構成される:
0.05Mのトリスクロライド(pt17.5 )0.05Mの塩化マグネシウ
ム
0.05Mの塩化ナトリウム
0.010Mのジチオスレイトール。
これらの条件は代表的なものである。他の酵素を使用する場合は、一般に付加反
応をできるだけ迅速に行なうことが望ましいため、これらに最適な条件を用いる
べきである。この目的で、しばしば逆転写酵素については42℃の温度;クレノ
ウボリメラーゼについては24℃;セクエナーゼ(登録商標)については37℃
、Taqポリメラーゼについては72℃の温度を使用することが望ましい、さら
に、誘導化されたdNTPに対し特に反応を促進するには、しばしば相当過剰量
(化学量論より多量)のdNTPを使用し、或いはたとえば塩濃度のような他の
条件を改変することが役立つであろう。
・ 入“
結合反応は一般に、不都合な余分の付加を防止するため、3゛ヒドロキシル封鎖
されたdNTPを用いる。
3°−封鎖基の好適使用に関する基準は次のことを包含する:(1)3”−封鎖
基を支持するdNTPをcDNA連鎖中に正確かつ効率的に組込むポリメラーゼ
酵素の能力、(2)迅速かつ定量的な封鎖解除のための緩和な条件の利用性、お
よび
(3)封鎖解除工程の後にcDNA合成を再開させるポリメラーゼ酵素の能力。
さらに、3゛−封鎖基がリポータ基を持てば、cDNAの1部が反応溶出剤にて
封鎖解除する前または封鎖解除した後のいずれかにリポータが鋭敏な検出を可能
にすることが望ましい。
本発明の場合、3゛−ブロックトdNTPを用い、これを雛型依存の方式で組込
むと共に容易に封鎖解除して可使3’ −OH末端を得ることができる。最も一
般的な3°−ヒドロキシル封ill蟇はエステルおよびエーテルである。dNT
Pの3’ −OH位置に対する他の封鎖用改変は、たとえば−F、 −NH!
、 −0CH3。
−Ns、 0PO3”、 NHCOCHs、2 :)Oべ7ゼンカーポネート、
2.4−ジニトロベンゼンスルフェニルおよびテトラヒドロフラニルエーテルの
ような基の導入を包含する。
組込みおよび連鎖停止は、多くのこれら封鎖基を有するdNTPによって示され
ている〔タレブスキー等、1987)。
現在、好適な具体例は、たとえば低級(1〜4炭素)アルカン酸および置換低級
アルカン酸エステル、たとえばホルミル、アセチル、イソプロパノイル、α−フ
ルオロ−およびα−クロルアセチルエステルなどのエステル封鎖基;たとえばア
ルキルエーテルのようなエーテル封鎖基;ホスフェート封鎖基;たとえば2−ニ
トロベンジルのようなカーボネート封鎖基; 2,4−ジニトロベンゼン−スル
フェニルおよびテトラヒドロチオフラニルエーテル封鎖基に集中している。封鎖
基は、所望ならば放射性標識(たとえばトリチウム、C”もしくはp3り、酵素
、蛍光発生団、発色団を含むリポータ成分を組込むよう改変することができる。
これら封鎖材料はその基本的形態において全て、化学DNA合成技術で封鎖剤と
して使用するように文献中に記載されている。2種の代表的な封鎖剤、すなわち
エステルおよびホスフェートを次のようにdNTP中に組込むことができる:3
゛−0−アシルdNTPを合成するための一般的手順を、3′−〇−アセチルT
TPに関する第5図に示した反応式1に要約する。5゛−ジメトキシトリチル(
DMT)チミジンIをピリジン中でのDMTクロライドとの反応によりチミジン
上から作成し、次いでピリジン中で無水酢酸を用いて3”−OH基をアセチル化
して化合物まを生成させる〔ツダノフおよびツェノダロバ、1975)、2%ベ
ンゼンスルホン酸による5’−DMTiの処理は化合物上を生成し、これを燐酸
トリメチル中におけるPOC13との反応によりホスホモ/エステルlまで変換
させ〔パブチキン等、1985)、かつクロマトグラフィーを用いて精製する。
5′−モノホスフェートをN、 N’−力ルボニルジイミダゾールでの活性化に
より5゛−トリホスフェートまで変換し、次いでトリ(n−ブチルアンモニウム
)ピロホスフェートでピロホスホリル化し〔パブチキン等、1985Lさらにク
ロマトグラフィーによって精製する。 。
dATP、dCTPおよびdGTPの3゛−0−アセチル誘導体の作成も同じ一
般的方式にしたがうが、追加工程を用いて主アミノ基を保護しかつ保護解除する
(下記参照)、ヌクレオチドの5°−トリホスフェート誘導体はしばしば不安定
であるため、上記最終製造工程は必要に応じdNTPを反応セル中に導入する直
前に行なうことができる。放射能標識した無水酢酸を用いれば、これは標識をエ
ステル封鎖基中に導入するよう作用する。
3“−0)(基のこのエステル封鎖を行なう場合、シトシン、アデニンおよびグ
アニンにおける第一アミノ基もたとえば無水酢酸のような電性試薬による攻撃を
受け易く、有利に保護しうろことに留意すべきである。化学的なオリゴヌクレオ
チド合成(ホスホトリエステルもしくはホスホルアミダイド法)の場合、第一ア
ミンの保護には各種のN−アシル基が一般に使用される〔パブチキン等、198
5)、N−アシルは酸性溶液および中性溶液にて安定であるため、典型的には除
去はアンモノリシスによって行なわれる。これら条件は3゛−0−アシル封鎖基
および塩基性条件下で加水分解しうる他の封鎖基を切断すると思われ、したがっ
てアミノ基保護を選択的に除去することが望ましければ代案のN−保護を使用す
べきである。幾つかの選択除去しうるアミン保護基は、酸加水分解によって切断
しろるカルバメート〔t−ブチル、2−(ビフェニル)イソプロピル〕および酸
切断を受け易い成る種のアミド(ホルムアミド、トリクロルアセタミド)を包含
する〔グリーン、1981)。
3′−モノホスフェ−)dNTPの合成をTTPにつき第6図に示した反応式2
に要約し、これはH−ホスホネート法を用いる化学的オリゴヌクレオチド合成に
つき報告された手順の変法である〔フレーシー等、19861.5°−DMT−
3’−チミジンビーホスホネート1を5°−〇MTチミジンIと三塩化燐、1.
2.4− )リアゾールおよびN−メチルモルホリンとの反応により作成する。
5′−保護基の踪去を5″−トリホスフェート部分の形成(1〜上よ)が、反応
式1に示したように達成される。3゛−0H−ホスホネートTTP上上を、塩基
性溶液中にて沃素での酸化により3゛−0−モノホスフエートユまで変換する。
他のヌクレオチド誘導体については、第一アミノ基の保護をホスホネート化の前
に行なう。この作成においては、アンモノリシスにより切断しうる標準的保護基
を使用することができる。
封1」口釦汰
DNA1i中への3゛−封鎖されたヌクレオチドの組込みに成功した後、配列決
定法は封鎖基を除去して連続した連鎖合成につき可使3’ −OHを生成させる
必要がある。封鎖解除法は(a) 迅速に行ない、
(b) 高収率で可使3°−0)1基を生成させ、さらに(C) 将来の酵素機
能を阻害したり或いはDNAストランドを変性しないことを必要とする。
(d) 勿論、選択される正確な封鎖解除化学は用いる封鎖基に大きく依存する
。たとえば、3−ヒドロキシル基からのエステル封a基の除去は一般に塩基加水
分解によって達成される。除去の容易さは広範に変化し、一般にカルボニル炭素
における置換基の電気陰性度が高いほど、除去の容易さも大となる。たとえば、
高度に電気陰性の基トリフルオロアセテートはメタノール中でpH(7にて3゛
−ヒドロキシルから〕、速に切断され〔クラマー等、1963]、したがってこ
のpHにて結合に際し安定でない。フェノキシアセテート基は1分間以内に切断
されるが、たとえばNH,/メタノールで達成されるような実質的に高いpl(
を必要とする〔リースおよびスチュワード、196B)、極めて尚早な封鎖解除
およびDNA減成を防止するには、有利には組込みに際し10″3S−1未満の
封鎖解除速度と封鎖解除階段に際し少なくとも1O−3Sの封鎖解除速度とを示
すようにエステル封鎖解除速度が選択される。理想的には、この速度変化は緩衝
剤pHを7から約10まで変化させて達成されるが、DNAを変性させないよう
注意を払わねばならない。
塩基加水分解以外の化学的方法を用いて、広範な種類のヒドロキシル封鎖基が選
択的に切断される。2.4−ジニトロベンゼンスルフェニル基は、たとえばチオ
フェノールおよびチオサルフェートのような核性物質での処理によって2、速に
切断される(レンチンガー等、1964)。アリルエーテル/水中における)I
g(II)での処理により切断される〔ギングおよびワレン、196B)。テト
ラヒドロチオフラニルエーテルは、中性条件下でAg(I)もしくは口g(II
)を用いて除去される〔コーヘンおよびスチール、1966;クルース等、19
78)。
dNTP同族体の合成および順次の組込み工程に使用される条件に対し安定であ
るこれら保護基は、塩基加水分解により切断しうる基よりも幾つかの利点を有す
る。封鎖解除は特定の封鎖解除試薬が存在する場合にのみ生じ、組込みの際の尚
早な封鎖解除が最小化される。
光化学的に切断しうる封鎖基を用いて、光化学封鎖解除を使用することができる
。この積の方法につき、数種の封鎖基を利用することができる。リボヌクレオシ
ドの2゛−ヒドロキシル基に対する保1基として0−ニトロベンジルエーテルを
使用することが知られており、かつ例示されている〔オーツカ等、1978)、
260nmでの照射によって除去が生ずる。アルキル0−ニトロベンジルカーボ
ネート保護基もpH7での照射により切断される[カマおよびクリステンセン、
1978)。
3′−OH封鎖基の酵素的封鎖解除も可能である。T、ポリヌクレオチドキナー
ゼは3′−ホスフェート末端を3′−ヒドロキシル末端まで変換させ、次いでこ
れをDNAポリメラーゼl用のプライマーとして作用させうることか示されてい
る〔ヘンナ−等、1983)。この3′−ホスファターゼ活性を用いて、ホスフ
ェートを封鎖基として含有するようなdNTP同族体の3°−封鎖基を除去する
。放射能標識はヌクレオチド同族体の組込みとホスフェート基の除去とを容易に
行なうことを可能にする。
放射性同位元素の使用が大き過ぎる欠点を示せば、切断しうる蛍光性標識を持っ
た未標識のホスフェートモノエステルを使用することができる(下記参照)。
この方法は、各工程の効率および速度を増大させて改善される。&Il込みおよ
び封鎖解除につき最適な方法を選択するに際し、他の非化学的補助を用いて化学
的封鎖解除を促進することもできる。これは、たとえば物質移動限界が顕著であ
れば反応室に対する制御された超音波照射を加えて封鎖解除工程の速度を増大さ
せると共に、反応温度を約50°Cまで短時間にわたり上昇させることを含む。
l ボー の ;入 ・
本発明の1部として、相補連鎖中への各dNTPの組込みは、組込まれたdNT
Pに存在する或いはそれと結合した標識もしくはリポート基を検出することによ
り認められる。標識またはマーカーは「無害」である。「無害なマーカーもしく
は標識またはリポータ」は放射性、蛍光性などのマーカーもしくはりボークを意
味し、cDNAに対する標識ヌクレオチドの酵素的付加または可使3’ −OH
末端を生成させるその後の封鎖解除のいずれをも阻害しない物理的および化学的
性質を有する。
1つの簡単な標識法は、放射性物質を封lj基内に組込み或いはdNTP単位の
他の個所に組込むことである。これは、C14標識もしくはP0槓識によって容
易に行なうことができる。
他の標識法は蛍光性標識を用いる。これらは、3’ −OH封鎖基を介しdNT
Pに付着することができ、或いは他の位1に付着することができる。蛍光性1m
を用いて2つの一般的経路が可能である:
(1)それ自身蛍光性であり、封鎖解除の前もしくは後のいずれかに検出される
標識基の使用、および(2)非蛍光性プローブもしくは他の成分との蛍光性相互
作用によって検出される非蛍光性標識基の使用。
第1の経路はかなり簡明であり、たとえばローダミン、フルオレシンなど、典型
的にはdNTPなどを標識する際に有用であることが知られた蛍光発生面などを
含む範囲の公知の蛍光発生面を使用することができる。しかしながら、一つの注
意は標識されたdNTPがポリメラーゼまたは同様に機能する酵素により増大す
るDNA連鎖中に容易には組込まれないほど大きくない蛍光発生面を選択するよ
う試みることである。第2の経路は、断片のみがdNTPに付着する蛍光発生面
を用いることができる。これは、寸法を減少させると共に立体障害を最小化する
ことができる。第2の経路において、標識断片にのみ存在する特定官能基との通
常非蛍光性のプローブもしくは分子の急速な反応は、蛍光性付加生成物の形成を
もたらす。これは、特定の標識基が存在する場合にのみ信号をもたらす。
この方式に適用しうる1つのシステムは下記のチオール/マレイミドの相互作用
である:
非蛍光性 蛍光性
一般に非蛍光性である成る種のN−置換マレイミドは、各種のチオールと容易に
反応して蛍光性生成物を形成する〔カナ才力、1977)、たとえば−COCH
2St(のような遊離チオル基を有する封鎖基または他の標識断片基をこの方法
に使用することができる。或いは、封鎖基または他の標識断片は金属結合性リガ
ンド(たとえばヨーロビウムもしくはテルビウムイオンのような付加稀土類金属
イオンと反応するカルボン酸基)を含有して蛍光性物質を生成することもできる
。
I諏に対する上記方法は3”−ヒドロキシル封鎖基中への標識の組込みに集中す
るが、多くの代案、特にたとえば塩基のような遠隔位置に結合した蛍光性基のよ
うな標識を有する3”−ブロックトdNTP同族体の形成も存在する。このdN
TPを組込むと共に蛍光度を測定しかつ下記する方法にしたがって除去すること
ができる。
1つの方法は、塩基部分に付着した蛍光性タグの使用を含む。
このタグは化学的に切断することができ(封鎖解除工程とは別途に或いはそれと
同時に)かつ封鎖解除の前に反応帯域にて或いは切断後の反応溶出物にて測定す
ることができる。この方法が含まれる理由は、多数の塩基部分誘導化dNTP同
族体が酵素競合性を示すと報告されているからである。サルファチ等(1987
)は、ニック翻訳におけるビオチニル化dATPの組込みを示し、たとえば5−
ビオチン(19)−dUTP (カルビオケム社)がポリメラーゼおよび逆転写
酵素によって組込まれる。プローバー等(1987)は、逆転写酵素およびセク
エナーゼ(登録商標)による蛍光性ddNTPの酵素的組込みを示している。
他の種類の遠隔標識においては、蛍光性部分または他の無害標識をスペーサもし
くはテザーを介しdNTPに付着させることができる。所望ならば、テザーを切
断して蛍光発生団または他の標識を要求に応じ放出させることもできる。次の連
続するヌクレオチドが付加される前に蛍光性基を除去しろる数種の切断しうるテ
ザーが存在し、たとえば塩基もしくは弗化物により切断しうるシリルエーテルが
適するテザーであり、アリルエーテルは)Ig(II)により切断することがで
き、或いは2,4−ジニトロフェニルスルフェニルはチオールもしくはチオサル
フェートによって切断することができる。酸性条件を用いる切断は、DNAが塩
基におけるよりも酸において一層不安定であるため望ましくない、大きい蛍光性
基が塩基およびトリホスフェート部分から充分離間してポリメラーゼに対するd
NTPの結合または相補連鎖の成長に際し適切な塩基対形成を阻害しないよう、
長いテザーを使用することができる。典型的なテザーは、長さが約2〜約20個
の原子、好ましくは約3〜約10個の原子である。
プリン構造のC−8位置は、標識を付着させるための理想的な位置を提供する。
サルファチ等(1987)は、最終的に8−置換ビオチンアルジルアミノdAT
Pを作成するためのプリンのC−8におけるデオキシアデノシンの誘導化を記載
している。サルファチ等(1987)の方法を用いて、ビオチニル化でなく通す
る蛍光性の同族体を作成することができる。チミジンおよびデオキシシチジンの
蛍光性誘導体を製造するには多くの方法が可能である。1つの極めて有能な方式
はプロパー等(1987)により用いられた方法に基づき、蛍光性タグを持った
ddNTPを作成する。以下の構造A、B、CおよびDは、これら合成法から生
ずる種類の蛍光性dNTPを示している。
合成経路は、リンカ−を長さもしくは官能性に間し変化させうる点で大きい柔軟
性を有する。さらに、末端蛍光性部分も必要に応じ変化させることができる。
このように増大するcDNA連鎖中に組込まれた4!識を、積用の分析法により
検出する。多くの場合、特に蛍光標識を用いる場合、向上した検出感度が本方法
の主たる利点である。蛍光性信号を配列決定用ゲルで検出する場合、信号は低レ
ベルの蛍光発生団に基づき、ゲルおよびガラス板からの分散のバックグランドに
重なる。これは感度を低下させ、しばしば現在の方法を感度を最大化させるレー
ザー照明の使用に拘束する〔スミス等、1986;プローバー等、1987;ア
ンソルゲ等、1986] 。
蛍光発生団の検出は、たとえばパーキン・ニルマー社により販売されるような市
販の非励起スペクトロフルオロメーターで容易に達成することができる。これら
装!においては、レーザー光源に関する要求が除去され(ただし所望に応し、こ
れを使用しうることは勿論である)、発光ダイオード(LED)または積用のキ
セノンアークランプの使用を可能にし、その選択は主としてこれが必要とする蛍
光発生団および励起周波数により支配される。
典型的LEDは次のものを包含する:
(1)約65On−にて40mw/c+e” /ステラジアンのラジ77スで発
光する赤色LED 。
(2)約54on−で発光する緑色LED 。
(3)約45on−で発光する青色LED。
蛍光性および放射性検出法が好適方法の基礎を構成するが、他の検出法も考えら
れる。検出法としては化学発光法も使用することができる。特定(切断)封鎖基
と固定化ルミノール誘導体との相互作用も、分光電気化学的に検出することがで
きる。
他の方法においては質量分光光度検出を用いて、切断された封鎖基またはヌクレ
オチドを含有する溶液をフィールドイオン化質量分光光度計に直接注入する8組
込まれ或いは切断された特定ヌクレオチドの同定は、特定ヌクレオチドまたは封
鎖基に対応する分子イオンピークの相対的濃度を監視して達成される。
たとえば、l質量単位だけ相違する411の異なるアセチル封鎖基(トイチリウ
ムによる0〜3個の水素の置換)は、小「ウィンドー」を監視して検出すること
ができる。
土り」ノ己凶1L化
本発明においては、−末鎖主DNAもしくはそのプライマーを固定化する。この
固定化を行なう1つの方法は、DNAを固体基質に付着させることである。近代
的分子生物学の技術の多くは、固体支持体に対するDNAの固定化を含む、DN
AおよびRNAは一般に、各種の膜に対するその長さに沿ったイオン相互作用に
より非共有的に付着する〔サウザン、1975;マニアチス、フリッチおよびサ
ムプルツク、1982;チェブビロおよびタラプチェンコ、1984)。同様に
、ポリヌクレオチドはその長さに沿って膜〔ゴールドベルク等、1979)、樹
脂〔シード、1982 ;アルンツージョビン等、1975]またはプラスチッ
ク[ポルスキーチンキン等、1.985 ]に対し共有付着する。これらの方法
は、この多点付着が成る場合には相補DNAストランドのその後の合成を阻害し
うることに注意すれば用いることができる。固体重合体もしくはガラス支持体に
対するDNAの単一点共有付着も可能である。この種の単一点法が主DNAを固
定化するのに好適である。何故なら、これはここで用いるポリメラーゼおよび同
様な酵素に対する相互作用につき連鎖を遊離させるからである。
ガラスもしくは石英に対するDNAの単一点結合を行なうには、しばしば本発明
の方法で実施する反応および濯ぎに際し不活性な結合を確保すると共にDNAの
損失を防止するようガラスもしくは石英を処理するのが好適である。ポジエツト
等(1987)が示したところでは、DNAの極めて効率的な固定化が、シラン
化されたガラス表面上で生じた。したがって、石英もしくはガラスの内表面は、
たとえばトリエトキシシリルプロピルアミンもしくはジクロルジメチルシランの
ようなシラン化用試薬を用いて有利に官能化することができる。これは、これら
官能性基に対する長鎖アルキルアミノの共有付着によって行なわれる。生一本D
NAは長鎖アミンに付着する。次いで、付着した一本鎖DNAは、相補連鎖の形
成に対する雛型として作用する。
他の具体例において、固定化は主DNAをプラスチ・ンク表面に付着させて行な
われる。たとえばp3Nからのセレンコツ照射を移動させるよう設計された薄い
ポリプロピレン室壁部をDNA固定化用の適する基質として作用させることがで
きる。プラスチック表面を用いる場合、クレムスキー等(1987)の方法を用
いるのが好適であり、ここでは表面をストレプトアビジンで被覆し、これにアル
キルビオチニル化されたオリゴヌクレオチドを結合させる。固定化されたオリゴ
ヌクレオチドを雛型DNAに対しプライマーとしてアニールする。
表面へ固定化することにより生−末鎖DNAを保持する他に、主DNAはこれを
保持する膜の使用により包封することもできる。この具体例において、反応帯域
は、たとえば限外濾過膜(たとえばそれぞれ5000および10.000の公称
分子量区分を有するアミコンPM−5もしくはPM−10膜)のような膜で覆わ
れた1個もしくはそれ以上の開口部を有する。すなわち、これらはそれぞれ50
00および10.000未満の分子量を有する物質を通過させうると共に、これ
ら寸法より大きい物質を保持する。たとえばダウ社もしくはアブコール社により
市販されているような他の限外濾過膜もしくは透析膜も使用することができる。
この具体例においては、−末鎖DNAを反応帯域内の液体に懸濁させる。標識お
よび未標識ddNTPおよび他のカップリング試薬を帯域中へ流入させる。物質
を、DNA連鎖を保持するこの種のフィルターを介して帯域から除去する。この
方法においては、カップリングを行なうために使用するポリメラーゼもしくは他
の酵素は一般に膜により保持される寸法を有する。この操作方式は化学的である
が酵素的でない封鎖解除につき作用する。何故なら、酵素的封鎖解除においては
ポリメラーゼおよびホスファターゼを別々にセル中に循環させねばならないから
である。
代案具体例においては、DNAを樹脂もしくは重合体微小球の粒子に固定化する
ことができ、これら粒子を室内に保持する。
この具体例においては、DNAがフィルター細孔中に侵入しえない寸法を有する
樹脂粒子に付着する限り、フィルター材料は重要でない、5゛末端を介しDNA
を樹脂にカップリングさせるには数種の方法が存在する〔ポジエツト、1987
.ポリスキーチンキン、1985)、たとえば、オリゴヌクレオチドもしくはポ
リヌクレオチドはその5°末端を介しセルロースに結合し[ギルハム、1968
;クレリシ等、1979Lセフアクリルに結合し〔ラングダーレおよびマルコル
ム、1985)またはラテックス微小球に結合する〔クレムスキー等、1987
)。
これら方法において、DNAを他の槙酸もしくは蛋白との相互作用につき利用す
ることができる0本発明につき特に興味あるものは、ゴールドコルンおよびプロ
コンブ(1986)のオリゴ(dT)−セルロースに対するDNAの共有結合の
方法である。或いは、DNAはアルキルビオチニル化オリゴヌクレオチドにより
ストレプトアビジン−アガロースビーズに共有結合する(クレムスキー等、19
87)。
さらに他の具体例においては、−末鎖DNAを保護ストランドの存在下にたとえ
ばフィルターのようなり8M紙に結合させる。結合の後、保護ストランドを開放
して、固定化雛型および処理用部位を順次の酵素反応につき遊離させる〔ハンセ
ン等、1987)。この方法および上記した他の単一点法は、DNAを固定化す
ると共にこれをDNA配列決定に使用される酵素との相互作用につき遊離させる
のに有用である。
夫−旌一■
皇−隻一斑一上
’−POrP” チミジン二車 のム
750+*lの乾燥塩化メチレン(CHzC1□)における三塩化燐(P”)(
75ミリモル)とN−メチルモルホリン(750ミリモル、アルドリッチ社)と
の攪拌溶液に室温にてL2,4−トリアゾール(250ミリモル)を添加した。
この反応混合物を1時間攪拌し、0℃まで冷却し、さらに200s+1の無水ア
セトニトリルにおける15ミリモルの5′−ジメトキシトリチルチミジンI (
シグマ社)を30分間かけて清加した(第7図に示した反応式3参照)、この溶
液をさらに30分間攪拌し、次いで6001の1M重炭酸トリエチルアンモニウ
ム(TEAB、pH8,5)に注ぎ入れた。有機層を分離し、水層を2X200
+ilのCH2Cl2で洗浄した。 CHzCh抽出物を合して硫酸マグネシウ
ム(MgSO,)で脱水し、濾過し、さらに減圧下で室温にて蒸発乾固させた。
次いで粗製5°−ジメトキシトリチル−3゛−チミジンビーホスホネート■をc
nzclz :メタノール(MeO)1) (7: 3 )(200Tal)中
にて2%ベンゼンスルホン酸で1時間処理した。
この溶液を10%重炭酸ナトリウム(NaHCOz)と水とで洗浄し、1ifL
酸マグネシウムで脱水し、次いで蒸発乾固させた。粗製3゛−チミジンビーホス
ホネート■をエタノール/エーテルから再結晶化させた。
0°Cのトリエチルホスフェ )30mlにおける1mlのオキシ三塩化燐(P
OCl2)の溶液に、10ミリモルの3゛−チミジンビーホスホネートを添加し
た。この混合物を0“Cにて12時間攪拌し、NaHCO3溶液で中和すると共
に150+1の水に添加した。この水溶液をベンゼン(2X 10 (1+1)
およびエーテル(2×100m1)で洗浄し、水により0.81まで希釈し、さ
らに2.5×50cmのDEAE−セルロースのカラムに充填した。pH8,5
の重炭酸アンモニウム溶液の直線的濃度勾配(0,05〜0.25M)を用いて
生成物を溶出させた。フラクションを集めてHPLCにより分析し、所望の生成
物含有フラクションを決定すると共に、これらを減圧下で蒸発乾固させた。残留
物を水と共に反復再蒸発させて塩を除去した。
次いで5′−モノホスフェ−)IV(16ミリモル)を30m1のジメチルホル
ムアミド(DMF)に溶解させ、N、N”−カルボニルジイミダゾール(30ミ
リモル)で室温にて1時間処理した。
反応を51のメタノールの添加によって停止させ、DMFにおケ! 0.5 M
のビス(トリーn−ブチル−アンモニウム)ピロホスフェートの溶液60m1を
10分間かけて°滴加した。24時間にわたり攪拌した後、溶液を水で12まで
希釈すると共に、5%とりジン/水における0、 1 M沃素(I2)の溶液1
00謡lで処理した。1時間の後、溶液をシグマ社からのDEAE−セルロース
カラム(5×50c11)またはファルマシア社からのセフラデノクスに付着さ
せた。このカラムを水洗し、次いで重炭酸トリエチルアンモニウム溶液(0,0
5〜0.5M)で溶出させた。
回収した過当なフラクションを蒸発させることにより、5゛−トリホスフェート
−3゛−ホスフェートチミジン生成物■が得られた。
実−」1−例−」−
°−−゛ ミジン三 のA
10+1の乾燥ピリジンにおける5゛−ジメトキシトリナルチミジンI (2,
5ミリモル)の溶液を無水コハク酸(8ミリモル)により4°Cにて24時間処
理した。冷水(150+gl)を添加し、さらに30分間の後に溶液を濾過した
。洗浄されかつ乾燥された沈澱物を30 ml (7)C[1zChニ溶解し、
水(・2×25IIl)テ抽出し、Mg5Oaで脱水し、次いで蒸発乾固させた
(第8図に示した反応式4参照)。
5゛−ジメトキシトリチル−チミジン3°−スクシネート■(2ミリモル)を1
5−1の乾燥CH2Cl gに溶解し、0℃まで冷却し、次いで5倍過剰量のN
、N’−ジシクロへキシルカルボジイミドおよびN−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ールで処理した。1時間の後、修飾アミノ基を有する当量の蛍光性標識1&(す
なわちダンジルカダベリン)を添加し、さらに溶液を10”Cにて8時間攪拌し
た0次いで溶液を水(2X 10m1)で洗浄した。ChCh層をMg5O,で
脱水し、蒸発乾固させて生成物■を得た。ジメトキシトリチル保護基の除去およ
び5゛−トリホスフェート■への変換を、3°−ホスフェートチミジン三燐酸■
につき記載したと同様な方法で行なった。
この反応を同様に他の3種のヌクレオシドを用いて行なうことにより、対応の標
識された物質を得た。
皇−隻−五−1
DNAの
4個の25μ!容積の石英キュベツト反応室を作成した。これら反応室は第3図
に示したと同様なチャンバ32とし、ただしこれらはその内壁部を表面として使
用し、これにDNAを固定した。
内表面を洗浄すると共に乾燥させた。トリエトキシシリルプロピルアミン(20
ufのCHCl sにおける5μl)を添加し、無水条件下で5°Cにて120
分間保った。これはトリエトキシシリルプロピルアミンを表面に結合させ、表面
に対しアミン特性を付与した。
次いで主DNAをアミン表面に付着させた。これは、先ず最初に、長鎖アルキル
アミン(n−オクチルアミン)を主DNA分子の5”末端にて塩基に付着させ或
いは適する、たとえば17M体dGTAAAACGACGGCCAGTのM13
プライマーのような適するプライマーの5°末端にて塩基に付着させ、次いでア
ルキルアミンをグルタルアルデヒドとの反応(1,5当量、25°C1120分
間)によりアミノプロピルシラン表面基に結合させて行なった。
塩基部分に対し修飾性または5”位1に付着した他の官能基も、誘導化石英もし
くはガラス表面に対する共有固定化のため使用することができる〔たとえばアル
デヒドもしくはカルボン酸(クレムスキー等)〕。
実−」1−倒一」よ
りNAへの −ヌクレオチド口 の ′入25μlの反応帯域に、3単位のセク
アナーゼ(登録商標)酵素を含有する反応混合物を充填した。この反応混合物は
、さらにこの酵素のための適する緩衝剤(20mMのトリス−HCI(pH7,
5)、10mMのMgCb 、25 mMのNaC]、0.01 Mのジチオス
レイトール)をも含有し、処理された一本鎖主DNAを約0.1Mの濃度で存在
させて、その5“末端にて反応室の表面に付着させ(実施例3参照)、3種の未
標識の3′−プロソクドデオキシヌクレオチド三燐酸(dNTP)同族体をそれ
ぞれ1.5μモルの濃度で、さらに実施例2における1種の3′−封鎖された蛍
光標識のdNTP同族体を30Mモルの濃度でそれぞれ4つの反応帯域のそれぞ
れに存在させた。各帯域にて、4種のdNTPの異なる1種を標識した。反応は
室温にて1分間行なった。次いで、反応帯域を排液し、次いで緩衝液で濯いだ。
1つの実施例においては、添加dNTPのアイデンティティ−をその蛍光標識さ
れたdNTPを組込んで1個のキュベツト内に存在する蛍光発生団を励起させる
ことにより決定した。代案においては、蛍光性基を測定前に除去した。
!−隻−廻−i
上至血且延麗除
2.4−ジニトロベンゼンスルフェニル蛍光性封鎖基ヲ、チオ尿素0.05 M
を含有する0、 1 Mのピリジン/塩化ピリジニウム緩衝液(pH7,8)よ
りなる封鎖解除剤で除去した。封鎖解除反応を40°Cにて1分間進行させた0
次いで、反応室を排液すると共に100mMのトリス−HCl緩衝液(p)16
.5)で2回洗浄した。蛍光性封鎖基の遊離を、流過セルを用いて反応室からの
初期溶出液で測定した。蛍光性基が存在するセルに応じ、DNA連鎖に付加され
たヌクレオチドのアイデンティティ−を決定した。同様に、封鎖基がたとえば反
応式4におけるようなダンジルカダベリン型エステルであれば、これは50%メ
タノール150%水(pH10,0)での1分間の処理により除去することがで
きるであろう。
亥−」1−例−J−
鼠案m封策麗徐
封鎖基は酵素的にも除去することができる。
酵素的封鎖解除には、反応室に供給する封鎖解除剤は100mMのトリス−HC
l (pH6,5)と10mMのMgC1tと5mMの2−メルカプトエタノー
ルと1単位のT4ポリヌクレオチドキナーゼとを含有する0反応を37℃の温度
で1分間進行させた、T4ポリヌクレオチドキナーゼの3“−ホスファターゼ活
性は3′−ホスフェート末端を3′−ヒドロキシル末端まで変換させ、これを次
いでその後の合成に対するプライマーとして用いた。
これら実施例において、本発明につき各工程を順次に手動で行なって実施するよ
う示したが、この方法は容易に自動化しうろことが容易に了解されよう、PJ革
なりロックメカニズムまたはマイクロプロセッサで駆動されるタイマー回路を用
いて複数の電気制御弁を順次に付勢し、種々の試薬を添加することにより構築用
ブロックを付加すると共に封鎖解除などを行ない、その結果として標的DNA−
末鎖の配列を最小の実験室作業員によって得ることができる。
本発明の極く僅かな実施例につき、ここに図示しかつ説明したが、デオキシリボ
ヌクレオチド連鎖(DNA)におけるデオキシリボヌクレオチドの配列を決定す
る方法につき、本発明の思想および範囲を逸脱することなく配列決定用ゲルの使
用なしに、種々の改変および変化を本発明にてなしうろことが当業者には明らか
となろう。
FIG、 7
■
x −
〇−
!
FIG、 8
H
I
N)IRNHR
五 ■
国際調査報告
−M拳?^s+o^拳IA・―b(春m11〜・PCT/US9010617B
国際調査報告
US 9006178
SA 42222
Claims (50)
- 1.主−本鎖デオキシリボ核酸(DNA)分子におけるデオキシリボヌクレオチ ドの配列を決定するに際し:主DNA分子の存在下に相補DNA分子を合成し、 この合成を段階的にシリーズで行なって、相補DNA分子中に組込まれた各デオ キシヌクレオチド三燐酸のアイデンティティーをその組込みの後に決定すること を特徴とするデオキシリボヌクレオチドの配置の決定方法。
- 2.相補DNA分子の合成を酵素的に行なう請求の範囲第1項記載の方法。
- 3.相補DNA分子の合成を、この相補DNA分子の3′−OH位置にて付加を 生ぜしめながら行なう請求の範囲第1項記載の方法。
- 4.相補DNA分子中に組込まれる各デオキシヌクレオチド三燐酸を、その3′ −OH位置に封鎖基を有するよう改変する請求の範囲第3項記載の方法。
- 5.封鎖基を各デオキシヌクレオチド三燐酸から、相補DNA分子中に組込まれ た後に除去する請求の範囲第4項記載の方法。
- 6.相補DNA分子中に組込まれた各デオキシヌクレオチド三燐酸のアイデンテ ィティーを、4種のデオキシヌクレオチド三燐酸の少なくとも1種に結合した少 なくとも1個のリポータ基を同定することにより決定する請求の範囲第1項記載 の方法。
- 7.相補DNA分子の合成が、主−本領DNA分子を4種全てのデオキシヌクレ オチド三燐酸と、主ストランド中における次のデオキシヌクレオチドに対し相補 的なデオキシヌクレオチド三燐酸が専ら相補DNA分子中に組込まれるような条 件下で接触させることを含む請求の範囲第1項記載の方法。
- 8.接触を単一の反応帯域で行なう請求の範囲第7項記載の方法。
- 9.主−本鎖DNAを4種全てのデオキシヌクレオチド三燐酸と接触させる請求 の範囲第7項記載の方法。
- 10.主−本鎖DNAを4種全てのデオキシヌクレオチド三燐酸と同時に接触さ せる請求の範囲第7項記載の方法。
- 11.接触を単一の反応帯域で行なう請求の範囲第10項記載の方法。
- 12.接触を互いに相違するリポータ基に関連した4種のデオキシヌクレオチド 三燐酸のそれぞれに対し行なうと共に、組込まれた特定デオキシヌクレオチド三 燐酸の決定をこれに結合した特定リポータ基を同定して行なう請求の範囲第10 項記載の方法。
- 13.接触を単一の反応帯域で行なう請求の範囲第12項記載の方法。
- 14.各デオキシヌクレオチド三燐酸が組込まれるにつれ積算リポータ信号が増 大するようデオキシヌクレオチド三燐酸が相補DNA分子に組込まれた後に、リ ポータ基をデオキシヌクレオチド三燐酸と結合させ続ける請求の範囲第13項記 載の方法。
- 15.相補DNA分子の合成を酵素的に行なうと共に付加を相補DNA分子の3 ′−OH位置にて生ぜしめる請求の範囲第14項記載の方法。
- 16.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子とを反応帯域に固定化する 請求の範囲第15項記載の方法。
- 17.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、分子が通過 するには小さ過ぎる細孔を持った多孔質膜で分子を包封することにより行なう請 求の範囲第16項記載の方法。
- 18.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、これら分子 を反応帯域内の表面に付着させることにより行なう請求の範囲第16項記載の方 法。
- 19.次のデオキシヌクレオチド三燐酸が付加する際に認められたりボータ信号 が専ら前記次のデオキシヌクレオチド三燐酸に関連するよう、前記次のデオキシ ヌクレオチド三燐酸の付加前にリポータ基を相補DNA分子から脱着させる請求 の範囲第13項記載の方法。
- 20.相補DNA分子の合成を酵素的に行なうと共に相補DNA分子の3′−O H位置にて付加を生ぜしめる請求の範囲第19項記載の方法。
- 21.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子とを反応帯域に固定化する 請求の範囲第20項記載の方法。
- 22.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、分子が通過 するには小さ過ぎる細孔を持った多孔質膜で分子を包封することにより行なう請 求の範囲第21項記載の方法。
- 23.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、これら分子 を反応帯域内の表面に付着させることにより行なう請求の範囲第22項記載の方 法。
- 24.相補DNA分子中に組込まれる各デオキシヌクレオチド三燐酸をその3′ −OH位置に封鎖基を有するよう改変すると共に、封鎖基を相補DNA分子中に 組込まれた後に各デオキシヌクレオチド三燐酸から除去する請求の範囲第19項 記載の方法。
- 25.リポータ基を封鎖基と結合させる請求の範囲第24項記載の方法。
- 26.リポータ基が放射性標識である請求の範囲第25項記載の方法。
- 27.リポータ基が蛍光標識である請求の範囲第25項記載の方法。
- 28.リポータ基を、相補DNA分子と結合している間に同定する請求の範囲第 25項記載の方法。
- 29.リポータ基を、相補DNA分子から脱着した後に同定する請求の範囲第2 5項記載の方法。
- 30.合成を、それぞれ4種のデオキシヌクレオチド三燐酸を含有すると共にそ れぞれリポータ基と結合した4種のデオキシヌクレオチド三燐酸の異なる1種を 有する4個の平行反応帯域にて行なう請求の範囲第7項記載の方法。
- 31.4種のデオキシヌクレオチド三燐酸が結合するリポータ基が、1〜4個の 異なるリポータ基である請求の範囲第30項記載の方法。
- 32.4種のデオキシヌクレオチド三燐酸が結合するリポータ基が単一のリポー タ基である請求の範囲第30項記載の方法。
- 33.各デオキシヌクレオチド三燐酸が組込まれるにつれて積算リポータ信号が 増大するようデオキシヌクレオチド三燐酸が相補DNA分子中に組込まれた後に 、リポータ基をデオキシヌクレオチド三燐酸と結合させ続ける請求の範囲第32 項記載の方法。
- 34.相補DNA分子の合成を酵素的に行なうと共に相補DNA分子の3′−O H位置にて付加を生ぜしめる請求の範囲第33項記載の方法。
- 35.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子とを反応帯域に固定化する 請求の範囲第34項記載の方法。
- 36.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、これら分子 が通過するには小さ過ぎる細孔を持った多孔質膜で分子を包封することにより行 なう請求の範囲第35項記載の方法。
- 37.主−本鎖DNAと増大する相補DNA分子との固定化を、これら分子を反 応帯域内の表面に付着させることによう行なう請求の範囲第35項記載の方法。
- 38.次のデオキシヌクレオチド三燐酸が付加される際に認められるリポータ信 号が専ら前記次のデオキシヌクレオチド三燐酸に関連するよう、前記次のデオキ シヌクレオチド三燐酸の付加前にリポータ基を相補DNA分子から脱着させる請 求の範囲第32項記載の方法。
- 39.相補DNA分子の合成を酵素的に行なうと共に相補DNA分子の3′−O H位置にて付加を生ぜしめる請求の範囲第38項記載の方法。
- 40.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子とを反応帯域に固定化する 請求の範囲第39項記載の方法。
- 41.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、これら分子 が通過するには小さ過ぎる細孔を持った多孔質膜で分子を包封することにより行 なう請求の範囲第40項記載の方法。
- 42.主−本鎖DNA分子と増大する相補DNA分子との固定化を、これら分子 を反応帯域内の表面に付着させることにより行なう請求の範囲第41項記載の方 法。
- 43.相補DNA分子中に組込まれる各デオキシヌクレオチド三燐酸をその3′ −OH位置に封鎖基を有するよう改変すると共に、この封鎖基を相補DNA分子 中に組込まれた後に各デオキシヌクレオチド三燐酸から除去する請求の範囲第3 8項記載の方法。
- 44.リポータ基を封鎖基と結合させる請求の範囲第43項記載の方法。
- 45.リポータ基が放射性ラベルである請求の範囲第44項記載の方法。
- 46.リポータ基が蛍光標識である請求の範囲第44項記載の方法。
- 47.リポータ基を、相補DNA分子と結合している間に同定する請求の範囲第 44項記載の方法。
- 48.リポータ基を相補DNA分子から脱着された後に同定する請求の範囲第4 4項記載の方法。
- 49.主−本鎖デオキシリボヌクレオチド(DNA)分子におけるデオキシリボ ヌクレオチドの配列を決定するに際し:(a)主DNA分子の存在下に相補DN A分子を合成し、この合成を段階的にシリーズで行なって相補DNA分子中に組 込まれた各デオキシヌクレオチド三燐酸のアイデンティティーをその組込みの後 に決定し、 (b)相補分子中に組込まれた各デオキシヌクレオチド三燐酸のアイデンティテ ィーを主分子中に存在するその対応補体のアイデンティティーまで翻訳し、 (c)これら対応補体のアイデンティティーをタビュレートすることにより主D NAのデオキシリボヌクレオチド配列を生ぜしめることを特徴とするデオキシリ ボヌクレオチドの配列の決定方法。
- 50.主−本鎖デオキシリボヌクレオチド(DNA)分子におけるデオキシリボ ヌクレオチドの配列を決定するに際し:(a)主DNA分子の存在下に相補DN A分子の頭領域を合成し、この合成を段階的にシリーズで行なって相補DNA分 子中に組込まれた各デオキシリボヌクレオチド三燐酸のアイデンティティーをそ の組込み後に決定し、 (b)相補DNA分子の頭領域中に組込まれたデオキシリボヌクレオチドのアイ デンティティーをタビュレートし、(c)主−本鎖DNA分子のための相補DN A分子の頭領域を除去し、 (d)相補DNA分子の頭領域の少なくとも1部に配列上対応するDNAプライ マー分子を別途に合成し、(e)このDNAプライマー分子を主−本鎖DNA分 子にアニールし、 (f)DNAプライマー分子から相補DNA分子の次の領域を合成し、 (g)相補DNA分子の次の領域中に組込まれたデオキシリボヌクレオチドのア イデンティティーをタビュレートし、(h)工程c,d,e,fおよびgを必要 に応じ反復して主−本鎖DNA分子の全構造を決定する ことを特徴とするデオキシリボヌクレオチドの配列の決定方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US427,321 | 1989-10-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04503460A true JPH04503460A (ja) | 1992-06-25 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004004064A (ja) * | 1992-04-23 | 2004-01-08 | Massachusetts Inst Of Technol <Mit> | 分子検出の為の光学的方法および装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004004064A (ja) * | 1992-04-23 | 2004-01-08 | Massachusetts Inst Of Technol <Mit> | 分子検出の為の光学的方法および装置 |
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