JPH0442665Y2 - - Google Patents
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- JPH0442665Y2 JPH0442665Y2 JP7134587U JP7134587U JPH0442665Y2 JP H0442665 Y2 JPH0442665 Y2 JP H0442665Y2 JP 7134587 U JP7134587 U JP 7134587U JP 7134587 U JP7134587 U JP 7134587U JP H0442665 Y2 JPH0442665 Y2 JP H0442665Y2
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- heater
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は空気調和機に関するものである。
(従来の技術)
ヒートポンプ式空気調和機の暖房能力を補うた
めに室内ユニツトに電気ヒータを付加すること
は、例えば特開昭57−2946号公報にも記載されて
いるように公知である。これは大きな暖房能力の
要求されるとき、例えば立上り運転時等にヒータ
加熱を併用し、速暖性を向上することを主たる目
的とするものである。そのため上記のような電気
ヒータは、設定温度と室温との差が大きいときに
作動し、両温度の差が小さくなつたときに停止す
るように制御される。
めに室内ユニツトに電気ヒータを付加すること
は、例えば特開昭57−2946号公報にも記載されて
いるように公知である。これは大きな暖房能力の
要求されるとき、例えば立上り運転時等にヒータ
加熱を併用し、速暖性を向上することを主たる目
的とするものである。そのため上記のような電気
ヒータは、設定温度と室温との差が大きいときに
作動し、両温度の差が小さくなつたときに停止す
るように制御される。
そして上記公報記載の装置においては、圧縮能
力可変な圧縮機によるヒートポンプサイクルの運
転と、電気ヒータへの通電とを同時に行つている
場合に、この装置への総合入力電流が最大許容電
流を超えてしまうような場合には、電気ヒータへ
の通電をまず停止し、それでも最大許容電流を超
える場合に、圧縮機を低圧縮能力運転に切換える
こととして、ヒータ加熱よりもエネルギー変換効
率の高いヒートポンプサイクルでの運転を優先し
て継続するようにしている。
力可変な圧縮機によるヒートポンプサイクルの運
転と、電気ヒータへの通電とを同時に行つている
場合に、この装置への総合入力電流が最大許容電
流を超えてしまうような場合には、電気ヒータへ
の通電をまず停止し、それでも最大許容電流を超
える場合に、圧縮機を低圧縮能力運転に切換える
こととして、ヒータ加熱よりもエネルギー変換効
率の高いヒートポンプサイクルでの運転を優先し
て継続するようにしている。
しかしながら上記のように電気ヒータへの通電
を停止した場合には、その主目的である立上り運
転時等の速暖性が当然に得られなくなる。そこで
圧縮能力可変な圧縮機へ入力し得る電流の上限設
定値を、電気ヒータへ通電する際に、最大許容電
流値から上記電気ヒータへの通電電流値の分だけ
低下せしめた値に変更し、この範囲内での圧縮能
力で上記圧縮機を運転するようにすることによつ
て、ヒートポンプサイクルの運転と電気ヒータへ
の通電とを同時に継続することができ、このよう
なヒータ通電時の入力電流規制方式によつて速暖
性と共により効率的な運転が可能となる。
を停止した場合には、その主目的である立上り運
転時等の速暖性が当然に得られなくなる。そこで
圧縮能力可変な圧縮機へ入力し得る電流の上限設
定値を、電気ヒータへ通電する際に、最大許容電
流値から上記電気ヒータへの通電電流値の分だけ
低下せしめた値に変更し、この範囲内での圧縮能
力で上記圧縮機を運転するようにすることによつ
て、ヒートポンプサイクルの運転と電気ヒータへ
の通電とを同時に継続することができ、このよう
なヒータ通電時の入力電流規制方式によつて速暖
性と共により効率的な運転が可能となる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで上記のようなヒートポンプサイクルの
暖房能力は、外気温の変化によつて異なるものと
なる。つまり外気温が高くなる程大きな暖房能力
が得られることとなり、例えば外気温が15℃を越
えるような場合の暖房立上げ時には、ヒートポン
プサイクルのみの運転でも充分に満足し得る速暖
性が得られる。しかしながら従来は設定温度と検
出室温との差が大きい間は室内側からの要求に応
じて電気ヒータに通電され、このときヒートポン
プサイクルは上記ヒータ通電時の入力電流規制制
御を行う場合に圧縮能力の抑えられた運転となさ
れ、この結果、室内側の快適性を損なうことな
く、より高効率の運転が可能であるにもかかわら
ず、エネルギ変換効率の低い運転状態になつてし
まうという問題があつた。
暖房能力は、外気温の変化によつて異なるものと
なる。つまり外気温が高くなる程大きな暖房能力
が得られることとなり、例えば外気温が15℃を越
えるような場合の暖房立上げ時には、ヒートポン
プサイクルのみの運転でも充分に満足し得る速暖
性が得られる。しかしながら従来は設定温度と検
出室温との差が大きい間は室内側からの要求に応
じて電気ヒータに通電され、このときヒートポン
プサイクルは上記ヒータ通電時の入力電流規制制
御を行う場合に圧縮能力の抑えられた運転となさ
れ、この結果、室内側の快適性を損なうことな
く、より高効率の運転が可能であるにもかかわら
ず、エネルギ変換効率の低い運転状態になつてし
まうという問題があつた。
また近年においては一台の室外ユニツトに複数
台の室内ユニツトを接続したマルチ形の空気調和
機も実用化されている。このような装置において
は、他室同時運転時に電気ヒータへの通電による
補助加熱を必要とする低外気温時の暖房運転で
も、例えば一室のみを対象として暖房する場合に
は、他室同時運転をなし得る暖房能力が一室に集
中するため、充分に大きな暖房性能が与えられる
こととなる。しかしながら、従来はこのような場
合にも、設定温度と室温との温度差をもとに低効
率の加熱ヒータへの通電との同時運転がなされる
という不具合が生じていた。
台の室内ユニツトを接続したマルチ形の空気調和
機も実用化されている。このような装置において
は、他室同時運転時に電気ヒータへの通電による
補助加熱を必要とする低外気温時の暖房運転で
も、例えば一室のみを対象として暖房する場合に
は、他室同時運転をなし得る暖房能力が一室に集
中するため、充分に大きな暖房性能が与えられる
こととなる。しかしながら、従来はこのような場
合にも、設定温度と室温との温度差をもとに低効
率の加熱ヒータへの通電との同時運転がなされる
という不具合が生じていた。
この考案は上記に鑑みなされたものであつて、
その目的は、電気ヒータへの不要な通電加熱を抑
制し、これにより暖房運転効率の向上を図り得る
空気調和機を提供することにある。
その目的は、電気ヒータへの不要な通電加熱を抑
制し、これにより暖房運転効率の向上を図り得る
空気調和機を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
そこでこの考案の空気調和機は、圧縮能力可変
な圧縮機1と室外熱交換器2とを有する室外ユニ
ツトXに、それぞれ室内熱交換器5を有する複数
の室内ユニツトA,Bを互いに並列に接続して冷
媒循環回路を構成すると共に、上記各室内ユニツ
トA,Bに電気ヒータ7をそれぞれ設け、また室
内側での要求に基づいて上記電気ヒータ7の作動
を制御するヒータ作動制御手段63を設けて成る
空気調和機であつて、第1図に示すように、さら
に、外気温度を検出する外気温度検出手段40
と、室内側の合計負荷容量を把握する負荷容量把
握手段61と、電気ヒータ7の作動を停止するた
めの停止温度を各負荷容量毎に異なる値として記
憶する記憶手段70と、検出された外気温度がそ
のときの合計負荷容量に応じた上記停止温度を超
えたときにヒータ停止指令を上記ヒータ作動制御
手段63に出力するヒータ停止制御手段71とを
設けている。
な圧縮機1と室外熱交換器2とを有する室外ユニ
ツトXに、それぞれ室内熱交換器5を有する複数
の室内ユニツトA,Bを互いに並列に接続して冷
媒循環回路を構成すると共に、上記各室内ユニツ
トA,Bに電気ヒータ7をそれぞれ設け、また室
内側での要求に基づいて上記電気ヒータ7の作動
を制御するヒータ作動制御手段63を設けて成る
空気調和機であつて、第1図に示すように、さら
に、外気温度を検出する外気温度検出手段40
と、室内側の合計負荷容量を把握する負荷容量把
握手段61と、電気ヒータ7の作動を停止するた
めの停止温度を各負荷容量毎に異なる値として記
憶する記憶手段70と、検出された外気温度がそ
のときの合計負荷容量に応じた上記停止温度を超
えたときにヒータ停止指令を上記ヒータ作動制御
手段63に出力するヒータ停止制御手段71とを
設けている。
(作用)
前記したように、外気温度が高い場合には、例
えば暖房立上げ運転時に電気ヒータ7への通電を
行わなくとも速暖性を得ることができ、またマル
チ形の空気調和機においては、室内側の合計負荷
容量、例えば室内ユニツトA,Bの運転台数が少
ない場合には、より低い外気温度でもヒートポン
プサイクルのみで上記のような速暖性を得ること
ができる。そこで上記構成の空気調和機において
は、上記のような電気ヒータ7への通電を不要と
する外気温度(停止温度)を各負荷容量毎に予め
記憶手段70に記憶しており、そして検出される
外気温度が、そのとき運転されている室内側の合
計負荷容量に応ずる上記停止温度を超える場合に
は、室内側から、例えば設定温度と室温との温度
差等に基づくヒータ作動要求があつても、電気ヒ
ータ7には通電されず、ヒートポンプサイクルの
みの暖房運転が行われる。このように室内側の合
計負荷容量に対してヒートポンプサイクルでの暖
房能力が充分であることを自動的に判別し、その
結果に基づいて電気ヒータ7への通電制御がなさ
れるので、例えば暖房立上げ時等の速暖性も確保
されると共に、不要な電気ヒータへの通電が抑制
される結果、暖房運転効率が向上する。
えば暖房立上げ運転時に電気ヒータ7への通電を
行わなくとも速暖性を得ることができ、またマル
チ形の空気調和機においては、室内側の合計負荷
容量、例えば室内ユニツトA,Bの運転台数が少
ない場合には、より低い外気温度でもヒートポン
プサイクルのみで上記のような速暖性を得ること
ができる。そこで上記構成の空気調和機において
は、上記のような電気ヒータ7への通電を不要と
する外気温度(停止温度)を各負荷容量毎に予め
記憶手段70に記憶しており、そして検出される
外気温度が、そのとき運転されている室内側の合
計負荷容量に応ずる上記停止温度を超える場合に
は、室内側から、例えば設定温度と室温との温度
差等に基づくヒータ作動要求があつても、電気ヒ
ータ7には通電されず、ヒートポンプサイクルの
みの暖房運転が行われる。このように室内側の合
計負荷容量に対してヒートポンプサイクルでの暖
房能力が充分であることを自動的に判別し、その
結果に基づいて電気ヒータ7への通電制御がなさ
れるので、例えば暖房立上げ時等の速暖性も確保
されると共に、不要な電気ヒータへの通電が抑制
される結果、暖房運転効率が向上する。
(実施例)
次にこの考案の空気調和機の具体的な実施例に
ついて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ついて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図には、この考案の一実施例における空気
調和機の冷媒回路図を示している。図においてX
は室外ユニツト、A,Bは室内ユニツトをそれぞ
れ示しており、室外ユニツトXは圧縮機1、室外
熱交換器2、室外フアン3、減圧機構4等によつ
て構成され、一方各室内ユニツトA,Bは、それ
ぞれ室内熱交換器5、室内フアン6、暖房運転時
に補助熱源となる電気ヒータ7等によつて構成さ
れている。上記圧縮機1はインバータによる駆動
源9を備えたもので、その吐出配管10と、アキ
ユームレータ13の介設された吸込配管11とは
四路切換弁12に接続されている。この四路切換
弁12の一方の接続口には第1ガス管14が、他
方の接続口には第2ガス管15、室外熱交換器
2、液管16が順次接続されている。そして上記
第1ガス管14からは一対の第1ガス支管17,
18が、また上記液管16からは一対の液支管1
9,20がそれぞれ分岐しており、両者間に各室
内熱交換器5が接続されている。上記減圧機構4
は、各液支管19,20に、第1キヤピラリチユ
ーブ21,22と第1開閉弁23,24との直列
回路を介設すると共に、液管16に、第2キヤピ
ラリチユーブ25と逆止弁26と第2開閉弁27
との並列回路を介設することによつて構成されて
いる。なお上記逆止弁26は冷房時にのみ冷媒の
流れを許容すべく配置している。また同図におい
て、30,31はマフラー、32はガス閉鎖弁、
33は液閉鎖弁、34はドライヤフイルタをそれ
ぞれ示している。また上記室外熱交換器2とドラ
イヤフイルタ34との間の液管16は、デフロス
ト用開閉弁36とキヤピラリチユーブより成る絞
り37とを介設した正サイクルデフロスト用バイ
パス配管35によつて、吐出配管10に接続され
ている。なお上記バイパス配管35と吐出配管1
0とには、それらの分岐点近傍にそれぞれ逆止弁
38,39を介設している。さらに上記室外熱交
換器2付近には、これを通過する大気の流通径路
上に、外気温度を検出するためのサーミスタより
成る外気温度検出センサ(外気温度検出手段)4
0を配設している。
調和機の冷媒回路図を示している。図においてX
は室外ユニツト、A,Bは室内ユニツトをそれぞ
れ示しており、室外ユニツトXは圧縮機1、室外
熱交換器2、室外フアン3、減圧機構4等によつ
て構成され、一方各室内ユニツトA,Bは、それ
ぞれ室内熱交換器5、室内フアン6、暖房運転時
に補助熱源となる電気ヒータ7等によつて構成さ
れている。上記圧縮機1はインバータによる駆動
源9を備えたもので、その吐出配管10と、アキ
ユームレータ13の介設された吸込配管11とは
四路切換弁12に接続されている。この四路切換
弁12の一方の接続口には第1ガス管14が、他
方の接続口には第2ガス管15、室外熱交換器
2、液管16が順次接続されている。そして上記
第1ガス管14からは一対の第1ガス支管17,
18が、また上記液管16からは一対の液支管1
9,20がそれぞれ分岐しており、両者間に各室
内熱交換器5が接続されている。上記減圧機構4
は、各液支管19,20に、第1キヤピラリチユ
ーブ21,22と第1開閉弁23,24との直列
回路を介設すると共に、液管16に、第2キヤピ
ラリチユーブ25と逆止弁26と第2開閉弁27
との並列回路を介設することによつて構成されて
いる。なお上記逆止弁26は冷房時にのみ冷媒の
流れを許容すべく配置している。また同図におい
て、30,31はマフラー、32はガス閉鎖弁、
33は液閉鎖弁、34はドライヤフイルタをそれ
ぞれ示している。また上記室外熱交換器2とドラ
イヤフイルタ34との間の液管16は、デフロス
ト用開閉弁36とキヤピラリチユーブより成る絞
り37とを介設した正サイクルデフロスト用バイ
パス配管35によつて、吐出配管10に接続され
ている。なお上記バイパス配管35と吐出配管1
0とには、それらの分岐点近傍にそれぞれ逆止弁
38,39を介設している。さらに上記室外熱交
換器2付近には、これを通過する大気の流通径路
上に、外気温度を検出するためのサーミスタより
成る外気温度検出センサ(外気温度検出手段)4
0を配設している。
上記空気調和機においては、室外熱交換器2が
凝縮器、各室内熱交換器5が蒸発器としてそれぞ
れ機能する方向(図中破線矢印方向)に冷媒が循
環するように四路切換弁12を切換えて圧縮機1
を駆動することにより、冷房運転が行われる。こ
のとき第2開閉弁27及びデフロスト用開閉弁3
6は共に閉にすると共に、各第1開閉弁23,2
4は停止側を閉、運転側を開にする。一方、暖房
運転は、上記から四路切換弁12を切換え、各室
内熱交換器5が凝縮器、室外熱交換器2が蒸発器
としてそれぞれ機能する方向(図中実線矢印方
向)に冷媒を循環させることによつて行う。この
ときデフロスト用開閉弁36は閉、各第1開閉弁
23,24は共に開にする。そして二室同時運転
時には、第2開閉弁27を閉にする。また一室単
独運転時には、停止側の室内フアンを停止する。
この場合、停止側の室内熱交換器を流通する冷媒
には自然放熱以上の熱交換が与えられず、この結
果ガス成分の多い気液混合状態となり、このよう
な気液混合状態に対しては第1キヤピラリチユー
ブ22は大きな流通抵抗として作用し、このため
停止側の室内熱交換器を流通する冷媒量は少量に
制限され、多くは運転側の室内熱交換器を循環す
る。しかしながら上記のように停止側も流通可能
状態に保持することによつて、液溜りを防止する
ことができる。そしてこの一室単独運転時におい
ては、第2開閉弁27は、圧縮機1の運転周波数
が予め設定してある基準周波数(例えば、45Hz程
度)よりも高い場合には開とし、一方基準周波数
以下の場合には閉にする。これは、圧縮機1の運
転能力が低い場合には、運転側の第1キヤピラリ
チユーブ21を流れる冷媒量が少ないため充分な
減圧特性が得られなくなるので、第2キヤピラリ
チユーブ25でさらに減圧して適正な減圧作用を
維持するためである。
凝縮器、各室内熱交換器5が蒸発器としてそれぞ
れ機能する方向(図中破線矢印方向)に冷媒が循
環するように四路切換弁12を切換えて圧縮機1
を駆動することにより、冷房運転が行われる。こ
のとき第2開閉弁27及びデフロスト用開閉弁3
6は共に閉にすると共に、各第1開閉弁23,2
4は停止側を閉、運転側を開にする。一方、暖房
運転は、上記から四路切換弁12を切換え、各室
内熱交換器5が凝縮器、室外熱交換器2が蒸発器
としてそれぞれ機能する方向(図中実線矢印方
向)に冷媒を循環させることによつて行う。この
ときデフロスト用開閉弁36は閉、各第1開閉弁
23,24は共に開にする。そして二室同時運転
時には、第2開閉弁27を閉にする。また一室単
独運転時には、停止側の室内フアンを停止する。
この場合、停止側の室内熱交換器を流通する冷媒
には自然放熱以上の熱交換が与えられず、この結
果ガス成分の多い気液混合状態となり、このよう
な気液混合状態に対しては第1キヤピラリチユー
ブ22は大きな流通抵抗として作用し、このため
停止側の室内熱交換器を流通する冷媒量は少量に
制限され、多くは運転側の室内熱交換器を循環す
る。しかしながら上記のように停止側も流通可能
状態に保持することによつて、液溜りを防止する
ことができる。そしてこの一室単独運転時におい
ては、第2開閉弁27は、圧縮機1の運転周波数
が予め設定してある基準周波数(例えば、45Hz程
度)よりも高い場合には開とし、一方基準周波数
以下の場合には閉にする。これは、圧縮機1の運
転能力が低い場合には、運転側の第1キヤピラリ
チユーブ21を流れる冷媒量が少ないため充分な
減圧特性が得られなくなるので、第2キヤピラリ
チユーブ25でさらに減圧して適正な減圧作用を
維持するためである。
上記暖房運転が低外気温時に行われるような場
合に、例えば暖房立上げ時の速暖性が得られない
と判断した利用者によるヒータ運転スイツチの
ON操作を前提に、運転状況に応じて適宜前記し
た電気ヒータ7への通電が行われるようになされ
ている。そこで次に上記暖房運転時における圧縮
機1の駆動周波数制御と共に、上記のようなヒー
タ通電制御について第3図の制御ブロツク図に基
づいて説明する。
合に、例えば暖房立上げ時の速暖性が得られない
と判断した利用者によるヒータ運転スイツチの
ON操作を前提に、運転状況に応じて適宜前記し
た電気ヒータ7への通電が行われるようになされ
ている。そこで次に上記暖房運転時における圧縮
機1の駆動周波数制御と共に、上記のようなヒー
タ通電制御について第3図の制御ブロツク図に基
づいて説明する。
図のようにこの空気調和機は、各室内ユニツト
A,Bにそれぞれ配置された室内制御装置51
と、室外ユニツトXに配置された室外制御装置5
2とを有しており、上記各室内制御装置51は、
運転スイツチ53と、空調希望温度を設定するた
めの温度設定部54と、室温を検出する室温セン
サ55と、そして電気ヒータ7によるヒータ加熱
を利用者が希望する際に操作されるヒータ運転ス
イツチ56とをそれぞれ備えている。上記各室内
制御装置51からは、上記運転スイツチ53が
ONであることを前提に、室温センサ55での検
出温度が設定温度に達していないときに、それら
の温度差信号と共に運転要求信号が、また上記ヒ
ータ運転スイツチ56がONであり、かつ上記温
度差が設定値、例えば2℃以上であるときにヒー
タON要求信号がそれぞれ上記室外制御装置52
に出力される。
A,Bにそれぞれ配置された室内制御装置51
と、室外ユニツトXに配置された室外制御装置5
2とを有しており、上記各室内制御装置51は、
運転スイツチ53と、空調希望温度を設定するた
めの温度設定部54と、室温を検出する室温セン
サ55と、そして電気ヒータ7によるヒータ加熱
を利用者が希望する際に操作されるヒータ運転ス
イツチ56とをそれぞれ備えている。上記各室内
制御装置51からは、上記運転スイツチ53が
ONであることを前提に、室温センサ55での検
出温度が設定温度に達していないときに、それら
の温度差信号と共に運転要求信号が、また上記ヒ
ータ運転スイツチ56がONであり、かつ上記温
度差が設定値、例えば2℃以上であるときにヒー
タON要求信号がそれぞれ上記室外制御装置52
に出力される。
一方、上記室外制御装置52は、室内側の合計
負荷容量を把握する負荷容量把握手段、すなわち
運転台数把握部61と、周波数制御部62と、ヒ
ータ作動制御部(ヒータ作動制御手段)63とを
有している。上記室内側からの運転要求信号は上
記運転台数把握部61に入力され、この運転台数
把握部61において運転要求のある室内ユニツト
A,Bの台数が把握される。そしてこの運転要求
台数と、上記室内側からの温度差信号とから、上
記周波数制御部62において圧縮機1の能力、す
なわちインバータ周波数を定め、この周波数にて
圧縮機1を駆動するようになされている。この際
のインバータ周波数の決定は以下のようになされ
る。つまり上記周波数制御部62には、運転台数
と温度差とに対応した初期設定周波数がデータテ
ーブルとして予め記憶されており、起動時や、或
いは室内サーモON時、すなわち室温が設定温度
に達して運転を停止した後に再び温度差を生じた
際の運転再開時等に、その時の運転要求台数と温
度差とに応じた初期設定周波数で運転を開始し、
その設定周波数に達した後には、以降の検出温度
差に基づいて、例えばPID制御等によつて、室内
側の空調負荷の変化に応じた周波数制御を行つて
いくようになされている。したがつて例えば、設
定温度と室温との温度差の大きな暖房運転開始直
後の立上げ期間においては、初期設定周波数で起
動された圧縮機1の運転周波数は、温度差が大き
いために短時間のうちに最大周波数まで上昇し、
そしてその運転の継続によつて温度差が小さくな
つていくと共に、再び低周波数側へ移行していく
ような制御がなされることとなる。なおこの際の
インバータ9への入力電流は、電流検出センサ6
5によつて検出され、その検出信号は電流比較部
66において予め定められている第1許容電流値
と比較されるようになされている。上記のような
圧縮機1の駆動周波数の上昇過程で、インバータ
9への入力電流が上記第1許容電流値を超えてし
まうような場合には、上記電流比較部66から周
波数制御部62に垂下指令が入力され、このとき
には上記周波数制御部62では、室内側からの温
度差信号に応じたPID制御を中断し、その時の駆
動周波数を保持、或いは一定の割合で低下させて
いくような制御を行う。これにより、インバータ
9への入力電流を上記第1許容電流値に維持する
ような制御がなされるのである。
負荷容量を把握する負荷容量把握手段、すなわち
運転台数把握部61と、周波数制御部62と、ヒ
ータ作動制御部(ヒータ作動制御手段)63とを
有している。上記室内側からの運転要求信号は上
記運転台数把握部61に入力され、この運転台数
把握部61において運転要求のある室内ユニツト
A,Bの台数が把握される。そしてこの運転要求
台数と、上記室内側からの温度差信号とから、上
記周波数制御部62において圧縮機1の能力、す
なわちインバータ周波数を定め、この周波数にて
圧縮機1を駆動するようになされている。この際
のインバータ周波数の決定は以下のようになされ
る。つまり上記周波数制御部62には、運転台数
と温度差とに対応した初期設定周波数がデータテ
ーブルとして予め記憶されており、起動時や、或
いは室内サーモON時、すなわち室温が設定温度
に達して運転を停止した後に再び温度差を生じた
際の運転再開時等に、その時の運転要求台数と温
度差とに応じた初期設定周波数で運転を開始し、
その設定周波数に達した後には、以降の検出温度
差に基づいて、例えばPID制御等によつて、室内
側の空調負荷の変化に応じた周波数制御を行つて
いくようになされている。したがつて例えば、設
定温度と室温との温度差の大きな暖房運転開始直
後の立上げ期間においては、初期設定周波数で起
動された圧縮機1の運転周波数は、温度差が大き
いために短時間のうちに最大周波数まで上昇し、
そしてその運転の継続によつて温度差が小さくな
つていくと共に、再び低周波数側へ移行していく
ような制御がなされることとなる。なおこの際の
インバータ9への入力電流は、電流検出センサ6
5によつて検出され、その検出信号は電流比較部
66において予め定められている第1許容電流値
と比較されるようになされている。上記のような
圧縮機1の駆動周波数の上昇過程で、インバータ
9への入力電流が上記第1許容電流値を超えてし
まうような場合には、上記電流比較部66から周
波数制御部62に垂下指令が入力され、このとき
には上記周波数制御部62では、室内側からの温
度差信号に応じたPID制御を中断し、その時の駆
動周波数を保持、或いは一定の割合で低下させて
いくような制御を行う。これにより、インバータ
9への入力電流を上記第1許容電流値に維持する
ような制御がなされるのである。
一方、上記室内側からのヒータON要求信号は
前記ヒータ作動制御部63に入力される。この要
求信号が入力されている間、上記ヒータ作動制御
部63は、周波数制御部62からの最大能力運転
状態信号と、電流比較部66からの余剰状態信号
と、そして後述するヒータ停止制御部71からの
停止解除信号とを判別する。上記最大能力運転状
態信号は、前記した室内側からの温度差信号に基
づくPID制御の結果、周波数が上昇して最大周波
数で運転しているとき、或いは前記第1許容電流
値に維持しながら圧縮機1を運転しているとき等
の圧縮能力をそれ以上増加させることが規制され
ている場合に、周波数制御部62で発生されるも
のである。そしてこのような最大能力運転状態信
号が発生された場合には、上記ヒータ作動制御部
63は前記電流比較部66に、インバータ9への
入力電流を比較する許容電流値を、前記第1許容
電流値からそれよりも小さな第2許容電流値に変
更するように変更指令を出力する。つまり上記第
2許容電流値は、インバータ9への入力電流がこ
れ以下である場合には、電気ヒータ7への通電が
加わつた場合でも、この装置への総合入力電流が
許容値を超えないようにした値であり、一方上記
第1許容電流値は、ヒートポンプサイクルのみの
運転でインバータ9への入力を最大限許容し得る
値としてそれぞれ設定している。したがつて電気
ヒータ7への通電の際には、圧縮機1の圧縮能力
の上限が上記電気ヒータ7への通電電流値の分だ
け低下されることとなる。
前記ヒータ作動制御部63に入力される。この要
求信号が入力されている間、上記ヒータ作動制御
部63は、周波数制御部62からの最大能力運転
状態信号と、電流比較部66からの余剰状態信号
と、そして後述するヒータ停止制御部71からの
停止解除信号とを判別する。上記最大能力運転状
態信号は、前記した室内側からの温度差信号に基
づくPID制御の結果、周波数が上昇して最大周波
数で運転しているとき、或いは前記第1許容電流
値に維持しながら圧縮機1を運転しているとき等
の圧縮能力をそれ以上増加させることが規制され
ている場合に、周波数制御部62で発生されるも
のである。そしてこのような最大能力運転状態信
号が発生された場合には、上記ヒータ作動制御部
63は前記電流比較部66に、インバータ9への
入力電流を比較する許容電流値を、前記第1許容
電流値からそれよりも小さな第2許容電流値に変
更するように変更指令を出力する。つまり上記第
2許容電流値は、インバータ9への入力電流がこ
れ以下である場合には、電気ヒータ7への通電が
加わつた場合でも、この装置への総合入力電流が
許容値を超えないようにした値であり、一方上記
第1許容電流値は、ヒートポンプサイクルのみの
運転でインバータ9への入力を最大限許容し得る
値としてそれぞれ設定している。したがつて電気
ヒータ7への通電の際には、圧縮機1の圧縮能力
の上限が上記電気ヒータ7への通電電流値の分だ
け低下されることとなる。
上記電流比較部66からの余剰状態信号は、イ
ンバータ9への入力電流が上記第2許容電流値以
下である場合に発生される。上記電流比較部66
に前記した変更指令が入力された時に、インバー
タ9への入力電流が上記第2許容電流値を越えて
いる場合には、電流比較部66から周波数制御部
62に垂下指令が出力され、これにより周波数制
御部62では、周波数を一定の割合で低減させて
いく制御を行い、その結果インバータ9への入力
電流が上記第2許容電流値まで低下した際に、電
流比較部66からヒータ作動制御部63に余剰状
態信号が出力される。
ンバータ9への入力電流が上記第2許容電流値以
下である場合に発生される。上記電流比較部66
に前記した変更指令が入力された時に、インバー
タ9への入力電流が上記第2許容電流値を越えて
いる場合には、電流比較部66から周波数制御部
62に垂下指令が出力され、これにより周波数制
御部62では、周波数を一定の割合で低減させて
いく制御を行い、その結果インバータ9への入力
電流が上記第2許容電流値まで低下した際に、電
流比較部66からヒータ作動制御部63に余剰状
態信号が出力される。
上記のような各信号がヒータ作動制御部63に
入力されたときに、このヒータ作動制御部63か
ら、ヒータON要求信号を出力している室内ユニ
ツトにヒータON指令が出力され、これにより電
気ヒータ7への通電が開始される。そして室内側
の温度差が小さくなり、例えば2℃以下となつた
場合には、室内側からのヒータON要求信号が解
消され、これにより電気ヒータ7への通電が停止
されて、ヒートポンプサイクルのみの運転に復帰
することとなる。そして上記装置においては、さ
らに電気ヒータ7への不要な通電操作を抑制する
ために、記憶部(記憶手段)70を備えた前記ヒ
ータ停止制御部(ヒータ停止制御手段)71を設
け、上記ヒータ作動制御部63は、このヒータ停
止制御部71で発生される停止解除信号の有無も
判別した上で上記のような通電制御を行うことと
している。そこで次に上記ヒータ停止制御部71
においてなされる停止解除信号の発生方式につい
て、第4図のフローチヤートに基づいて説明す
る。
入力されたときに、このヒータ作動制御部63か
ら、ヒータON要求信号を出力している室内ユニ
ツトにヒータON指令が出力され、これにより電
気ヒータ7への通電が開始される。そして室内側
の温度差が小さくなり、例えば2℃以下となつた
場合には、室内側からのヒータON要求信号が解
消され、これにより電気ヒータ7への通電が停止
されて、ヒートポンプサイクルのみの運転に復帰
することとなる。そして上記装置においては、さ
らに電気ヒータ7への不要な通電操作を抑制する
ために、記憶部(記憶手段)70を備えた前記ヒ
ータ停止制御部(ヒータ停止制御手段)71を設
け、上記ヒータ作動制御部63は、このヒータ停
止制御部71で発生される停止解除信号の有無も
判別した上で上記のような通電制御を行うことと
している。そこで次に上記ヒータ停止制御部71
においてなされる停止解除信号の発生方式につい
て、第4図のフローチヤートに基づいて説明す
る。
装置の運転がスタートされると上記ヒータ停止
制御部71では、第4図のステツプS1で示すよ
うに、まずフラツグビツトF15及びF5に0が
初期設定される。これらのフラツグビツトは、外
気温度が後述する停止温度を越えたことを記憶す
るためのものである。次いでステツプS2におい
て、前記した運転台数把握部61からの出力によ
り、各室内ユニツトA,B共に運転要求があるの
か、それとも一室のみであるのかを判別する。
YESの場合、すなわち二室同時運転状態の場合
には、ステツプS3に移行し、前記した外気温度
検出センサ40で検出される外気温度Tgを、記
憶部70に予め記憶されている二室同時運転時の
停止温度、例えば15℃と比較する。そして上記
Tgが15℃以上である場合には、ステツプS4にお
いてフラツグビツトF15を1にセツトすると共
に、ステツプS5において、前記ヒータ作動制御
部63にヒータ停止信号を出力する。次いで上記
ステツプS2に戻る訳であるが、二室同時運転状
態及びTgが15℃以上の温度状態が継続する間は
上記ステツプS2〜S5の繰返し処理となり、した
がつて上記ヒータ停止信号の出力が継続する。こ
のヒータ停止信号が出力されている間は、上記ヒ
ータ作動制御部63では、室内側からのヒータ
ON要求信号が入力されている場合にも、前記し
た周波数制御部62からの最大能力運転状態信号
の判別や、電流比較部66への変更指令の発生等
を行わず電気ヒータ7への通電停止状態を保持し
て、ヒートポンプサイクルのみの運転を継続す
る。
制御部71では、第4図のステツプS1で示すよ
うに、まずフラツグビツトF15及びF5に0が
初期設定される。これらのフラツグビツトは、外
気温度が後述する停止温度を越えたことを記憶す
るためのものである。次いでステツプS2におい
て、前記した運転台数把握部61からの出力によ
り、各室内ユニツトA,B共に運転要求があるの
か、それとも一室のみであるのかを判別する。
YESの場合、すなわち二室同時運転状態の場合
には、ステツプS3に移行し、前記した外気温度
検出センサ40で検出される外気温度Tgを、記
憶部70に予め記憶されている二室同時運転時の
停止温度、例えば15℃と比較する。そして上記
Tgが15℃以上である場合には、ステツプS4にお
いてフラツグビツトF15を1にセツトすると共
に、ステツプS5において、前記ヒータ作動制御
部63にヒータ停止信号を出力する。次いで上記
ステツプS2に戻る訳であるが、二室同時運転状
態及びTgが15℃以上の温度状態が継続する間は
上記ステツプS2〜S5の繰返し処理となり、した
がつて上記ヒータ停止信号の出力が継続する。こ
のヒータ停止信号が出力されている間は、上記ヒ
ータ作動制御部63では、室内側からのヒータ
ON要求信号が入力されている場合にも、前記し
た周波数制御部62からの最大能力運転状態信号
の判別や、電流比較部66への変更指令の発生等
を行わず電気ヒータ7への通電停止状態を保持し
て、ヒートポンプサイクルのみの運転を継続す
る。
一方、外気温度Tgが、上記運転の継続中に、
15℃未満に低下した場合には、上記ステツプS3
からS6に移行し、上記フラツグビツトF15が
1であることから、次にステツプS7において上
記Tgを、記憶部70に記憶されている二室同時
運転時の復帰温度、例えば13℃と比較する。そし
て13℃を越える場合、すなわち13℃〜15℃の間の
温度では上記ステツプS7から前記S5に移行する
処理となつて、上記ヒータ停止信号出力を継続す
る。そしてさらに上記Tgが低下し、13℃以下と
なつた場合に、上記ステツプS7からステツプS8
に移行し、このステツプにおいて上記フラツグビ
ツトF15を0にリセツトすると共に、ステツプ
S9において、ヒータ停止解除信号を前記ヒータ
作動制御部63に出力することとなる。このヒー
タ停止解除信号が出力されていることを前提に、
上記ヒータ作動制御部63は前記した電気ヒータ
7への通電制御を行うのである。つまり、二室同
時運転状態においては、外気温度Tgが15℃以上
の場合、及び15℃以下ではあつても、一旦15℃以
上となつた後では13℃以下となる迄の間は、電気
ヒータ7への通電は室内側からのヒータON要求
信号の有無にかかわらず、強制的に停止状態とな
されるのである。なお、初めから15℃未満の場合
には、F15=0の初期設定値が継続されること
から、上記ステツプS6からS9に移行する処理と
なり、ヒータ停止解除信号が出力される。
15℃未満に低下した場合には、上記ステツプS3
からS6に移行し、上記フラツグビツトF15が
1であることから、次にステツプS7において上
記Tgを、記憶部70に記憶されている二室同時
運転時の復帰温度、例えば13℃と比較する。そし
て13℃を越える場合、すなわち13℃〜15℃の間の
温度では上記ステツプS7から前記S5に移行する
処理となつて、上記ヒータ停止信号出力を継続す
る。そしてさらに上記Tgが低下し、13℃以下と
なつた場合に、上記ステツプS7からステツプS8
に移行し、このステツプにおいて上記フラツグビ
ツトF15を0にリセツトすると共に、ステツプ
S9において、ヒータ停止解除信号を前記ヒータ
作動制御部63に出力することとなる。このヒー
タ停止解除信号が出力されていることを前提に、
上記ヒータ作動制御部63は前記した電気ヒータ
7への通電制御を行うのである。つまり、二室同
時運転状態においては、外気温度Tgが15℃以上
の場合、及び15℃以下ではあつても、一旦15℃以
上となつた後では13℃以下となる迄の間は、電気
ヒータ7への通電は室内側からのヒータON要求
信号の有無にかかわらず、強制的に停止状態とな
されるのである。なお、初めから15℃未満の場合
には、F15=0の初期設定値が継続されること
から、上記ステツプS6からS9に移行する処理と
なり、ヒータ停止解除信号が出力される。
一方、室内側からの運転要求が室内ユニツト
A,Bのいずれか一方のみの場合には、上記ステ
ツプS2からS10に移行し、記憶部70に予め記憶
されている一室単独運転時の停止温度(例えば5
℃)と復帰温度(例えば3℃)とに対して外気温
度Tgを上記と同様に比較することにより、ヒー
タ停止信号、或いはヒータ停止解除信号を出力す
る。つまり、上記Tgが5℃以上となつた場合
(ステツプS10,S11,S5)、及び一旦5℃以上と
なつた後に3℃に低下する迄の間(ステツプ
S10,S12,S13、S5)は、ヒータ停止信号を出力
し、一方、一旦5℃以上となつた後に3℃以下迄
低下した場合(ステツプS10,S12,S13,S14,
S9)、及び初めから5℃以下の場合(ステツプ
S10,S12、S9)には、ヒータ停止解除信号を出
力する。
A,Bのいずれか一方のみの場合には、上記ステ
ツプS2からS10に移行し、記憶部70に予め記憶
されている一室単独運転時の停止温度(例えば5
℃)と復帰温度(例えば3℃)とに対して外気温
度Tgを上記と同様に比較することにより、ヒー
タ停止信号、或いはヒータ停止解除信号を出力す
る。つまり、上記Tgが5℃以上となつた場合
(ステツプS10,S11,S5)、及び一旦5℃以上と
なつた後に3℃に低下する迄の間(ステツプ
S10,S12,S13、S5)は、ヒータ停止信号を出力
し、一方、一旦5℃以上となつた後に3℃以下迄
低下した場合(ステツプS10,S12,S13,S14,
S9)、及び初めから5℃以下の場合(ステツプ
S10,S12、S9)には、ヒータ停止解除信号を出
力する。
上記のように、ヒータ停止制御部71によつ
て、外気温度が15℃以上の時の二室同時暖房運転
時、及び外気温度が5℃以上の時の一室単独運転
時には、室内側からのヒータON要求信号が有る
場合でも、強制的にヒータ停止状態となされ、ヒ
ートポンプサイクルによる暖房運転のみが行われ
るようになされている。つまり外気温度が高くな
る程ヒートポンプサイクルでの暖房能力は増加
し、したがつて15℃を超えるような高外気温時の
運転では、例えば暖房立上げ運転時に電気ヒータ
7への通電を併用しなくとも充分に満足し得る速
暖性が得られる。しかしながら従来においては、
室内側からのヒータ作動要求がある場合には、上
記のような場合も一律に、エネルギ変換効率の低
いヒータ通電の併用運転となされ、したがつて不
経済な運転状態となつていたのである。上記実施
例においては、高外気温時における上記のような
不要なヒータ通電が抑制されるので、この結果室
内側の快適性を損なうことなく、暖房運転効率の
向上を図ることができる。またマルチ形の空気調
和機では、定格運転状態(外気温度7℃)におい
て、同時運転される各室に略快適性を与え得るよ
うな暖房能力を有するものが選定される訳であ
り、したがつて外気温度が上記よりも低い温度で
あつても、この装置でより少ない部屋数、例えば
一室のみを運転する場合には、上記多室運転時に
分散していた暖房能力が一室のみに集中すること
から、この運転部屋では大きな暖房性能を得るこ
とができる。したがつてこの場合にも、上記と同
様にヒータ通電を強制的に停止状態とすることに
よつて、不要なヒータ通電の併用運転が抑止さ
れ、暖房運転効率が向上する。
て、外気温度が15℃以上の時の二室同時暖房運転
時、及び外気温度が5℃以上の時の一室単独運転
時には、室内側からのヒータON要求信号が有る
場合でも、強制的にヒータ停止状態となされ、ヒ
ートポンプサイクルによる暖房運転のみが行われ
るようになされている。つまり外気温度が高くな
る程ヒートポンプサイクルでの暖房能力は増加
し、したがつて15℃を超えるような高外気温時の
運転では、例えば暖房立上げ運転時に電気ヒータ
7への通電を併用しなくとも充分に満足し得る速
暖性が得られる。しかしながら従来においては、
室内側からのヒータ作動要求がある場合には、上
記のような場合も一律に、エネルギ変換効率の低
いヒータ通電の併用運転となされ、したがつて不
経済な運転状態となつていたのである。上記実施
例においては、高外気温時における上記のような
不要なヒータ通電が抑制されるので、この結果室
内側の快適性を損なうことなく、暖房運転効率の
向上を図ることができる。またマルチ形の空気調
和機では、定格運転状態(外気温度7℃)におい
て、同時運転される各室に略快適性を与え得るよ
うな暖房能力を有するものが選定される訳であ
り、したがつて外気温度が上記よりも低い温度で
あつても、この装置でより少ない部屋数、例えば
一室のみを運転する場合には、上記多室運転時に
分散していた暖房能力が一室のみに集中すること
から、この運転部屋では大きな暖房性能を得るこ
とができる。したがつてこの場合にも、上記と同
様にヒータ通電を強制的に停止状態とすることに
よつて、不要なヒータ通電の併用運転が抑止さ
れ、暖房運転効率が向上する。
以上の説明のように上記実施例では、ヒータ通
電を併用しなくても、例えば暖房立上げ時の速暖
性を与え得る運転状態を外気温度と運転部屋数と
から自動的に判別し、このときには、強制的にヒ
ータ通電停止状態となされるので、室内側の快適
性を損なうことなく低効率のヒータ加熱運転が抑
制され、これにより暖房運転効率の向上を図るこ
とができる。また上記は、定常暖房運転時、前記
した室内サーモONによる室温回復運転の際等に
も適用される。従来は室内サーモON毎に頻繁に
短時間のヒータ通電が行われる場合が生じていた
が、上記実施例においては、このような間欠的な
ヒータ通電も外気温度と運転部屋数とに基づいて
好適に抑制される結果、電気ヒータ7やその駆動
リレー等の電気部品の寿命が向上し、また駆動リ
レーにおける接点開閉作動音発生回数が低減する
こととなる。
電を併用しなくても、例えば暖房立上げ時の速暖
性を与え得る運転状態を外気温度と運転部屋数と
から自動的に判別し、このときには、強制的にヒ
ータ通電停止状態となされるので、室内側の快適
性を損なうことなく低効率のヒータ加熱運転が抑
制され、これにより暖房運転効率の向上を図るこ
とができる。また上記は、定常暖房運転時、前記
した室内サーモONによる室温回復運転の際等に
も適用される。従来は室内サーモON毎に頻繁に
短時間のヒータ通電が行われる場合が生じていた
が、上記実施例においては、このような間欠的な
ヒータ通電も外気温度と運転部屋数とに基づいて
好適に抑制される結果、電気ヒータ7やその駆動
リレー等の電気部品の寿命が向上し、また駆動リ
レーにおける接点開閉作動音発生回数が低減する
こととなる。
なお上記実施例においては、室内側の負荷容量
の把握を室内ユニツトA,Bの運転台数で把握す
ることとしたが、例えば各室に配置される室内ユ
ニツトの各定格能力に大きな差があるような場合
には、それらの定格能力値に応ずる信号を各室内
ユニツトから運転要求信号と共に出力することと
し、このような定格能力値を負荷容量として把握
する構成とすること等も可能である。また上記は
2台の室内ユニツトA,Bを備えた空気調和機に
おける説明であるが、さらに3台以上の室内ユニ
ツトを有するマルチ形空気調和機においても、こ
の考案を適用することができる。
の把握を室内ユニツトA,Bの運転台数で把握す
ることとしたが、例えば各室に配置される室内ユ
ニツトの各定格能力に大きな差があるような場合
には、それらの定格能力値に応ずる信号を各室内
ユニツトから運転要求信号と共に出力することと
し、このような定格能力値を負荷容量として把握
する構成とすること等も可能である。また上記は
2台の室内ユニツトA,Bを備えた空気調和機に
おける説明であるが、さらに3台以上の室内ユニ
ツトを有するマルチ形空気調和機においても、こ
の考案を適用することができる。
(考案の効果)
上記のようにこの考案の空気調和機において
は、室内側の負荷容量と外気温度とに基づいて、
ヒートポンプサイクルのみによつても室内側の空
調快適性を損なうことのない運転状態を好適に判
別し、このときには電気ヒータへの通電を強制停
止状態に維持する制御がなされるので、エネルギ
変換効率の低いヒータ通電加熱の併用運転が抑制
され、この結果暖房運転効率が向上する。
は、室内側の負荷容量と外気温度とに基づいて、
ヒートポンプサイクルのみによつても室内側の空
調快適性を損なうことのない運転状態を好適に判
別し、このときには電気ヒータへの通電を強制停
止状態に維持する制御がなされるので、エネルギ
変換効率の低いヒータ通電加熱の併用運転が抑制
され、この結果暖房運転効率が向上する。
第1図はこの考案の機能ブロツク図、第2図は
この考案の一実施例における空気調和機の冷媒回
路図、第3図は上記装置の制御ブロツク図、第4
図はヒータ停止制御部におけるヒータ停止及び停
止解除の決定方式を示すフローチヤートである。 X……室外ユニツト、A,B……室内ユニツ
ト、1……圧縮機、2……室外熱交換器、5……
室内熱交換器、7……電気ヒータ、40……外気
温度検出センサ(外気温度検出手段)、61……
運転台数把握部(負荷容量把握手段)、63……
ヒータ作動制御部(ヒータ作動制御手段)、70
……記憶部(記憶手段)、73……ヒータ停止制
御部(ヒータ停止制御手段)。
この考案の一実施例における空気調和機の冷媒回
路図、第3図は上記装置の制御ブロツク図、第4
図はヒータ停止制御部におけるヒータ停止及び停
止解除の決定方式を示すフローチヤートである。 X……室外ユニツト、A,B……室内ユニツ
ト、1……圧縮機、2……室外熱交換器、5……
室内熱交換器、7……電気ヒータ、40……外気
温度検出センサ(外気温度検出手段)、61……
運転台数把握部(負荷容量把握手段)、63……
ヒータ作動制御部(ヒータ作動制御手段)、70
……記憶部(記憶手段)、73……ヒータ停止制
御部(ヒータ停止制御手段)。
Claims (1)
- 圧縮能力可変な圧縮機1と室外熱交換器2とを
有する室外ユニツトXに、それぞれ室内熱交換器
5を有する複数の室内ユニツトA,Bを互いに並
列に接続して冷媒循環回路を構成すると共に、上
記各室内ユニツトA,Bに電気ヒータ7をそれぞ
れ設け、また室内側での要求に基づいて上記電気
ヒータ7の作動を制御するヒータ作動制御手段6
3を設けて成る空気調和機であつて、さらに、外
気温度を検出する外気温度検出手段40と、室内
側の合計負荷容量を把握する負荷容量把握手段6
1と、電気ヒータ7の作動を停止するための停止
温度を各負荷容量毎に異なる値として記憶する記
憶手段70と、検出された外気温度がそのときの
合計負荷容量に応じた上記停止温度を超えたとき
にヒータ停止指令を上記ヒータ作動制御手段63
に出力するヒータ停止制御手段71とを設けてい
ることを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7134587U JPH0442665Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7134587U JPH0442665Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63178738U JPS63178738U (ja) | 1988-11-18 |
JPH0442665Y2 true JPH0442665Y2 (ja) | 1992-10-08 |
Family
ID=30913814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7134587U Expired JPH0442665Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0442665Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007102678A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動販売機の制御装置 |
US10126008B2 (en) | 2014-02-13 | 2018-11-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner and control program |
-
1987
- 1987-05-13 JP JP7134587U patent/JPH0442665Y2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007102678A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動販売機の制御装置 |
US10126008B2 (en) | 2014-02-13 | 2018-11-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner and control program |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63178738U (ja) | 1988-11-18 |
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