JPH044132A - 繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法 - Google Patents
繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法Info
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- JPH044132A JPH044132A JP2105942A JP10594290A JPH044132A JP H044132 A JPH044132 A JP H044132A JP 2105942 A JP2105942 A JP 2105942A JP 10594290 A JP10594290 A JP 10594290A JP H044132 A JPH044132 A JP H044132A
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Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性などに優れた繊
維強化熱可塑性樹脂管の製造方法に関する。
維強化熱可塑性樹脂管の製造方法に関する。
(従来の技術)
塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂管は、金′属管に比
べ軽量で錆び−な・い等の優れた特性を有し、広(用い
られている。しかし、このような熱可塑性樹脂管は、金
属管に比べ耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性などが劣る。
べ軽量で錆び−な・い等の優れた特性を有し、広(用い
られている。しかし、このような熱可塑性樹脂管は、金
属管に比べ耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性などが劣る。
熱可塑性樹脂管の耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性などの性
能を改善する方法として、例えば特開昭63−1527
86号公報には、熱可塑性樹脂管の外周に補強繊維複合
体を巻回しこれを融着させる工程を包含する繊維強化熱
可塑性樹脂管の製造方法が具体的に開示されている。
能を改善する方法として、例えば特開昭63−1527
86号公報には、熱可塑性樹脂管の外周に補強繊維複合
体を巻回しこれを融着させる工程を包含する繊維強化熱
可塑性樹脂管の製造方法が具体的に開示されている。
この場合、補強繊維複合体としては、熱可塑性樹脂粉末
が付着した多数の連続フィラメントの集合体がこの樹脂
粉末と同一もしくは相溶性を有する熱可塑性樹脂で被覆
されてなるストランド、もしくはこのストランドからな
るマット又はクロスで構成した補強繊維複合体が用いら
れる。
が付着した多数の連続フィラメントの集合体がこの樹脂
粉末と同一もしくは相溶性を有する熱可塑性樹脂で被覆
されてなるストランド、もしくはこのストランドからな
るマット又はクロスで構成した補強繊維複合体が用いら
れる。
そして、熱可塑性樹脂管の外周に上記補強繊維複合体を
融着させる方法としては、押出成形直後の熱可塑性樹脂
管の外周に上記の補強繊維複合体を加熱して巻回し、補
強繊維複合体内部の樹脂粉末と表面の被覆樹脂を完全に
溶融して融着させる方法が主に採用される。
融着させる方法としては、押出成形直後の熱可塑性樹脂
管の外周に上記の補強繊維複合体を加熱して巻回し、補
強繊維複合体内部の樹脂粉末と表面の被覆樹脂を完全に
溶融して融着させる方法が主に採用される。
(発明が解決しようとする課題)
このような繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法にあって
、多数の連続フィラメントに付着した内部の熱可塑性樹
脂粉末を完全に溶融させて強固な融着を行うには、樹脂
管の表面及び補強繊維複合体を比較的高温に加熱保持す
るか、或いは比較的低温でライン速度を遅くして補強繊
維複合体の内部まで充分に加熱する必要がある。
、多数の連続フィラメントに付着した内部の熱可塑性樹
脂粉末を完全に溶融させて強固な融着を行うには、樹脂
管の表面及び補強繊維複合体を比較的高温に加熱保持す
るか、或いは比較的低温でライン速度を遅くして補強繊
維複合体の内部まで充分に加熱する必要がある。
ところが、樹脂管の表面及び補強繊維複合体を高温に加
熱保持すると、樹脂管が熱により過度に軟化する。この
ように過度に軟化した樹脂管は、巻回される補強繊維の
張力によって変形し易く、そのため寸法精度の良い繊維
強化熱可塑性樹脂管を得ることが困難である。そのため
、ライン速度を遅くして比較的低温で樹脂管の表面及び
補強繊維複合体を加熱保持し、補強繊維複合体の内部ま
で充分に加熱する方法が主に採用されているが、この方
法では生産性の点で問題がある。
熱保持すると、樹脂管が熱により過度に軟化する。この
ように過度に軟化した樹脂管は、巻回される補強繊維の
張力によって変形し易く、そのため寸法精度の良い繊維
強化熱可塑性樹脂管を得ることが困難である。そのため
、ライン速度を遅くして比較的低温で樹脂管の表面及び
補強繊維複合体を加熱保持し、補強繊維複合体の内部ま
で充分に加熱する方法が主に採用されているが、この方
法では生産性の点で問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するものであり、
その目的とするところは、樹脂管の変形が起こらず寸法
精度が良く、しかも樹脂管と補強繊維複合体との融着が
強固で繊維補強効果の優れた繊維強化熱可塑性樹脂管を
、能率よく製造することのできる方法を提供することに
ある。
その目的とするところは、樹脂管の変形が起こらず寸法
精度が良く、しかも樹脂管と補強繊維複合体との融着が
強固で繊維補強効果の優れた繊維強化熱可塑性樹脂管を
、能率よく製造することのできる方法を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段)
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法は、熱可塑
性樹脂管の外周に補強繊維複合体を巻回もしくは囲繞し
これを融着させる工程を包含する繊維強化熱可塑性樹脂
管の製造方法において、上記補強繊維複合体として、多
数の連続フィラメントよりなる補強繊維が熱可塑性樹脂
で融着されてなるテープ状物もしくはシート状物であっ
て、熱可塑性樹脂管に接する表層部の繊維含有率が他の
部分に比べて少ない補強繊維複合体を用いることを特徴
とし、そのことにより上記の目的が達成される。
性樹脂管の外周に補強繊維複合体を巻回もしくは囲繞し
これを融着させる工程を包含する繊維強化熱可塑性樹脂
管の製造方法において、上記補強繊維複合体として、多
数の連続フィラメントよりなる補強繊維が熱可塑性樹脂
で融着されてなるテープ状物もしくはシート状物であっ
て、熱可塑性樹脂管に接する表層部の繊維含有率が他の
部分に比べて少ない補強繊維複合体を用いることを特徴
とし、そのことにより上記の目的が達成される。
本発明において、熱可塑性樹脂管を構成する熱可塑性樹
脂としては、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド
、ポリアリールエーテルサルホン、ポリアリールエーテ
ルケトン等が挙げられる。
脂としては、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド
、ポリアリールエーテルサルホン、ポリアリールエーテ
ルケトン等が挙げられる。
これらの樹脂は単独か或いは相溶性のある樹脂を混合し
て用いられる。また、必要に応じて熱安定剤、滑剤、可
塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、充填剤、加工
助剤、改質剤等の添加剤が配合される。
て用いられる。また、必要に応じて熱安定剤、滑剤、可
塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、充填剤、加工
助剤、改質剤等の添加剤が配合される。
本発明において用いる熱可塑性樹脂管は、上記熱可塑性
樹脂を溶融押出成形することにより得られるが、このよ
うな樹脂管は単層の管であっても複層の積層管であって
もよい。
樹脂を溶融押出成形することにより得られるが、このよ
うな樹脂管は単層の管であっても複層の積層管であって
もよい。
本発明において用いる補強繊維複合体は、多数の連続フ
ィラメントよりなる補強繊維が熱可塑性樹脂で融着され
てなるテープ状物もしくはシート状物である。テープ状
物もしくはシート状物の厚さは、薄すぎると補強効果が
充分でなく、厚過ぎると巻回もしくは囲繞するのが困難
となるので、0.1〜2MBの範囲のものが好適に用い
られる。テープ状物の場合、その幅は5〜50+nmの
ものが好適に用いられる。
ィラメントよりなる補強繊維が熱可塑性樹脂で融着され
てなるテープ状物もしくはシート状物である。テープ状
物もしくはシート状物の厚さは、薄すぎると補強効果が
充分でなく、厚過ぎると巻回もしくは囲繞するのが困難
となるので、0.1〜2MBの範囲のものが好適に用い
られる。テープ状物の場合、その幅は5〜50+nmの
ものが好適に用いられる。
多数の連続フィラメントよりなる補強繊維としては、ガ
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機繊維、アラミド
繊維、ビニロン繊維等の合成繊維からなり、直径1〜4
0μmのフィラメント数十〜数千本より構成されるロー
ビングまたはヤーンが一般的に使用される。また、この
ような補強繊維を融着している熱可塑性樹脂としては、
前記の熱可塑性樹脂管と同様な樹脂或いは酢酸ビニルの
ような接着性を付与し得る七ツマ−を共重合させた樹脂
が使用される。
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機繊維、アラミド
繊維、ビニロン繊維等の合成繊維からなり、直径1〜4
0μmのフィラメント数十〜数千本より構成されるロー
ビングまたはヤーンが一般的に使用される。また、この
ような補強繊維を融着している熱可塑性樹脂としては、
前記の熱可塑性樹脂管と同様な樹脂或いは酢酸ビニルの
ような接着性を付与し得る七ツマ−を共重合させた樹脂
が使用される。
しかして、上記テープ状もしくはシート状の補強繊維複
合体は、熱可塑性樹脂管に接する表層部の繊維含有率が
他の部分に比べ少なくされている。この場合、熱可塑性
樹脂管に接する表層部の繊維含有率は0〜10容量%未
満とするのが好ましい。ここで、補強繊維複合体の表層
部とは、繊維複合体の全体の厚みに対して概ね1〜30
%の部分を意味する。
合体は、熱可塑性樹脂管に接する表層部の繊維含有率が
他の部分に比べ少なくされている。この場合、熱可塑性
樹脂管に接する表層部の繊維含有率は0〜10容量%未
満とするのが好ましい。ここで、補強繊維複合体の表層
部とは、繊維複合体の全体の厚みに対して概ね1〜30
%の部分を意味する。
また、多数の連続フィラメントよりなる補強繊維とこれ
に融着している熱可塑性樹脂との比率は、補強繊維の含
有率が全体として10〜80容量%となるような範囲が
好ましい。補強繊維の含有率が全体として10容量%未
満では充分な補強効果が得られない。逆に補強繊維の含
有率が全体として80容量%を越えると、表層部の繊維
含有率が10容量%未満と少なくなっていても補強繊維
自体の結集力が小さくなり、充分に樹脂が融着した強度
の大きい繊維強化樹脂管が得られない。
に融着している熱可塑性樹脂との比率は、補強繊維の含
有率が全体として10〜80容量%となるような範囲が
好ましい。補強繊維の含有率が全体として10容量%未
満では充分な補強効果が得られない。逆に補強繊維の含
有率が全体として80容量%を越えると、表層部の繊維
含有率が10容量%未満と少なくなっていても補強繊維
自体の結集力が小さくなり、充分に樹脂が融着した強度
の大きい繊維強化樹脂管が得られない。
本発明に用いる上記の補強繊維複合体を製造するには、
主として次のような方法が採用される。
主として次のような方法が採用される。
先ず、多数の連続フィラメントよりなるロービング或い
はヤーン等のストランド状の補強繊維を開繊し引き揃え
て、熱可塑性樹脂粉末の流動床中を通過させるか或いは
熱可塑性樹脂粉末の分散液中を通過さた後乾燥して補強
繊維の間隙に樹脂粉末を含浸付着させ、これを加熱加圧
ロールを通過させることにより、樹脂粉末を溶融させる
とともにテープ状或いはシート状に成形する。
はヤーン等のストランド状の補強繊維を開繊し引き揃え
て、熱可塑性樹脂粉末の流動床中を通過させるか或いは
熱可塑性樹脂粉末の分散液中を通過さた後乾燥して補強
繊維の間隙に樹脂粉末を含浸付着させ、これを加熱加圧
ロールを通過させることにより、樹脂粉末を溶融させる
とともにテープ状或いはシート状に成形する。
この際、繊維含有率が異なる複数枚のテープ状或いはシ
ート状の補強繊維複合体を成形し、繊維含有率が少ない
方の補強繊維複合体が外側となるようにして、この複数
枚の補強繊維複合体を積層接着する方法が採用される。
ート状の補強繊維複合体を成形し、繊維含有率が少ない
方の補強繊維複合体が外側となるようにして、この複数
枚の補強繊維複合体を積層接着する方法が採用される。
また、前記のような方法で予め繊維含有率が全体に亘っ
て同じである一枚のテープ状或いはシート状の補強繊維
複合体を成形し、この補強繊維複合体の片面又は両面に
樹脂フィルムを溶融押出しする方法も採用される。
て同じである一枚のテープ状或いはシート状の補強繊維
複合体を成形し、この補強繊維複合体の片面又は両面に
樹脂フィルムを溶融押出しする方法も採用される。
また、前記のような方法で予め繊維含有率が全体に亘っ
て同じである一枚のテープ状或いはシート状の補強繊維
複合体を成形し、この補強繊維複合体の片面又は両面に
樹脂粉末を付着させ、これを加熱加圧ロールを通過させ
ることにより、樹脂粉末を溶融させるとともにテープ状
或いはシート状に成形する方法も採用される。
て同じである一枚のテープ状或いはシート状の補強繊維
複合体を成形し、この補強繊維複合体の片面又は両面に
樹脂粉末を付着させ、これを加熱加圧ロールを通過させ
ることにより、樹脂粉末を溶融させるとともにテープ状
或いはシート状に成形する方法も採用される。
本発明においては、特に、熱可塑性樹脂管に接する表層
部のみならずその反対側の表層部の繊維含有率が内部の
繊維含有率よりも少ない補強繊維複合体を用いるのが好
ましい。
部のみならずその反対側の表層部の繊維含有率が内部の
繊維含有率よりも少ない補強繊維複合体を用いるのが好
ましい。
以下、図面を参照しながら、本発明方法を具体的に説明
する。
する。
第1図は本発明方法の一例を示す概略説明図である。第
1図において、1は熱可塑性樹脂の押出機である。この
押出機1の先端には熱可塑性樹脂を中空管状に押出して
成形する成形金型2が取り付けられている。成形金型2
の先方には、熱可塑性樹脂管3の外周にテープ状の補強
繊維複合体6を巻回するための2組の巻回装置5.5が
設けられている。
1図において、1は熱可塑性樹脂の押出機である。この
押出機1の先端には熱可塑性樹脂を中空管状に押出して
成形する成形金型2が取り付けられている。成形金型2
の先方には、熱可塑性樹脂管3の外周にテープ状の補強
繊維複合体6を巻回するための2組の巻回装置5.5が
設けられている。
各巻回装置5.5にはテープ状の補強繊維複合体6を巻
付けたボビン状の巻出機5a、 5aがそれぞれ2個取
り付けられていて、図示されていない駆動装置により樹
脂管3の周囲を回転し、各巻出機5a、 5aからテー
プ状の補強繊維複合体6を巻出して、樹脂管3の外周に
螺旋状に巻回するように構成されている。なお、2&I
lの巻回装置5,5は互いに反対方向に回転するように
構成されている。
付けたボビン状の巻出機5a、 5aがそれぞれ2個取
り付けられていて、図示されていない駆動装置により樹
脂管3の周囲を回転し、各巻出機5a、 5aからテー
プ状の補強繊維複合体6を巻出して、樹脂管3の外周に
螺旋状に巻回するように構成されている。なお、2&I
lの巻回装置5,5は互いに反対方向に回転するように
構成されている。
各巻回装置5,5の前方近傍には熱風式加熱装置4.4
が設けられていて、樹脂管3の外周に巻回された繊維複
合体6を加熱可能となされている。さらに前方には、補
強繊維複合体6が巻回された樹脂管3の外周に、熱可塑
性樹脂を被覆するためのクロスヘツド金型8が取り付け
られた押出機7と、水槽等の冷却装置9と、引取機10
がこの順に設けられている。
が設けられていて、樹脂管3の外周に巻回された繊維複
合体6を加熱可能となされている。さらに前方には、補
強繊維複合体6が巻回された樹脂管3の外周に、熱可塑
性樹脂を被覆するためのクロスヘツド金型8が取り付け
られた押出機7と、水槽等の冷却装置9と、引取機10
がこの順に設けられている。
先ず、押出機lの成形金型2から押出された樹脂管3の
外周に、第一の巻回装置5の巻出機5a、 5aから巻
出されるテープ状の補強繊維複合体6が、隙間や重なり
が発生しないように螺旋状に巻回される。そして、補強
繊維複合体6の周囲へ熱風式加熱装W4からの熱風が吹
きつけられ、補強繊維複合体6の樹脂管3と接する表層
部の樹脂が加熱溶融され、樹脂管3の外周に補強繊維複
合体6が融着されて第一層目の補強層が形成される。
外周に、第一の巻回装置5の巻出機5a、 5aから巻
出されるテープ状の補強繊維複合体6が、隙間や重なり
が発生しないように螺旋状に巻回される。そして、補強
繊維複合体6の周囲へ熱風式加熱装W4からの熱風が吹
きつけられ、補強繊維複合体6の樹脂管3と接する表層
部の樹脂が加熱溶融され、樹脂管3の外周に補強繊維複
合体6が融着されて第一層目の補強層が形成される。
引き続いて、第二の巻回装置5によって、テープ状の補
強繊維複合体6が第一層目の補強繊維複合体6と逆方向
に螺旋状に巻回され、同様にして第二層目の補強層が形
成される。このように、第一層目と第二層目の補強層を
逆方向に巻回することによって、同方向に巻回した場合
に比べ、繊維強化管に応力が働いても補強繊維のずれが
発注し難く、優れた補強効果を発揮させることができる
。
強繊維複合体6が第一層目の補強繊維複合体6と逆方向
に螺旋状に巻回され、同様にして第二層目の補強層が形
成される。このように、第一層目と第二層目の補強層を
逆方向に巻回することによって、同方向に巻回した場合
に比べ、繊維強化管に応力が働いても補強繊維のずれが
発注し難く、優れた補強効果を発揮させることができる
。
樹脂管3の外周に補強繊維複合体6の補強層を形成する
方法としては、上述のように補強繊維複合体6を円周方
向に巻回し融着する方法が簡単で合理的であるが、管軸
方向の強度が要求される場合は、補強繊維複合体6を管
軸方向に沿って囲繞した状態で融着する方法が採用され
る。この場合、補強繊維複合体6はテープ状のほか、そ
れよりも幅の広いシート状のものも使用される。
方法としては、上述のように補強繊維複合体6を円周方
向に巻回し融着する方法が簡単で合理的であるが、管軸
方向の強度が要求される場合は、補強繊維複合体6を管
軸方向に沿って囲繞した状態で融着する方法が採用され
る。この場合、補強繊維複合体6はテープ状のほか、そ
れよりも幅の広いシート状のものも使用される。
なお、樹脂管3の外周に補強繊維複合体6を巻回し融着
する際、樹脂管3の変形をより少なくするために、成形
金型2の押出方向に突出する延長コアを設け、この延長
コア上で補強繊維複合体6を巻回する方法、或いは押出
金型2の先端より樹脂管3の内部に冷却用の空気を吹き
込み、樹脂管3の内面を冷却しつつ補強繊維複合体6を
巻回する方法を採用してもよい。
する際、樹脂管3の変形をより少なくするために、成形
金型2の押出方向に突出する延長コアを設け、この延長
コア上で補強繊維複合体6を巻回する方法、或いは押出
金型2の先端より樹脂管3の内部に冷却用の空気を吹き
込み、樹脂管3の内面を冷却しつつ補強繊維複合体6を
巻回する方法を採用してもよい。
補強層が形成された樹脂管3は、引き続いて押出機7に
取り付けられたクロスヘツド金型8に導入され、そこで
補強層が形成された樹脂管3の外周に熱可塑性樹脂が溶
融押出されて被覆層が形成される。その後、冷却装置9
で冷却され引取機10で引取られ、繊維強化熱可塑性樹
脂管11が製造される。
取り付けられたクロスヘツド金型8に導入され、そこで
補強層が形成された樹脂管3の外周に熱可塑性樹脂が溶
融押出されて被覆層が形成される。その後、冷却装置9
で冷却され引取機10で引取られ、繊維強化熱可塑性樹
脂管11が製造される。
しかして、前記テープ状の補強繊維複合体6は、第2図
に示す方法により製造される。即ち、第2図において、
多数のフィラメントからなる補強繊維20は、ボビンか
ら繰り出され長手方向に引き揃えられて、多孔質の底板
31を備えた流動床30に導入される。補強繊維20は
、通常、流動床30に導入される前が、或いは流動床3
oの中で解繊具32により開繊される。
に示す方法により製造される。即ち、第2図において、
多数のフィラメントからなる補強繊維20は、ボビンか
ら繰り出され長手方向に引き揃えられて、多孔質の底板
31を備えた流動床30に導入される。補強繊維20は
、通常、流動床30に導入される前が、或いは流動床3
oの中で解繊具32により開繊される。
流動床30には、粉末状の熱可塑性樹脂が空気圧により
多孔質の底板31の上方に吹き上げられて浮遊状態に保
たれている。粉末状の熱可塑性樹脂の粒子径は、一般に
10〜200μ和程度とされる。そして、流動床30に
導入された補強繊維20のフィラメント間に浮遊状態に
ある粉末状の熱可塑性樹脂が入り込むように含浸される
。
多孔質の底板31の上方に吹き上げられて浮遊状態に保
たれている。粉末状の熱可塑性樹脂の粒子径は、一般に
10〜200μ和程度とされる。そして、流動床30に
導入された補強繊維20のフィラメント間に浮遊状態に
ある粉末状の熱可塑性樹脂が入り込むように含浸される
。
粉末状の熱可塑性樹脂が含浸された補強繊維20は、加
熱炉40を経て一対の加熱ピンチロール41に通されそ
こで加熱加圧され、それにより補強繊維20が粉末状の
熱可塑性樹脂で融着される。
熱炉40を経て一対の加熱ピンチロール41に通されそ
こで加熱加圧され、それにより補強繊維20が粉末状の
熱可塑性樹脂で融着される。
引き続いて、一対の冷却ピンチロール42を経て一対の
引取ピンチロール5oで引取られる。このようにして、
繊維含有率の異なる二枚のテープ状の補強繊維複合体材
料60と61とが別々に作成される。この二枚のテープ
状の補強繊維複合体60と61とは、別工程で熱圧着装
置(図示せず)により熱圧着されて、テープ状の補強繊
維複合体6が製造される。
引取ピンチロール5oで引取られる。このようにして、
繊維含有率の異なる二枚のテープ状の補強繊維複合体材
料60と61とが別々に作成される。この二枚のテープ
状の補強繊維複合体60と61とは、別工程で熱圧着装
置(図示せず)により熱圧着されて、テープ状の補強繊
維複合体6が製造される。
そして、このテープ状の補強繊維複合体6を用いて、前
述のように樹脂管3の外周に巻回もしくは囲繞する際は
、繊維含有率の少ない方の面が樹脂管3に接するように
巻回もしくは囲繞される。
述のように樹脂管3の外周に巻回もしくは囲繞する際は
、繊維含有率の少ない方の面が樹脂管3に接するように
巻回もしくは囲繞される。
巻回もしくは囲繞した補強繊維複合体を樹脂管に融着す
る際には、成形金型より押出された直後の樹脂層管に、
補強繊維複合体を速やかに巻回して融着させてもよいし
、或いは一旦樹脂管を冷却し、この樹脂管及び補強繊維
複合体を同時或いは別々に、樹脂管の表面及び補強繊維
複合体の表面が溶融する程度に熱風、赤外線ヒーター等
で加熱した後に、補強繊維複合体を樹脂管の外周に巻回
し融着させてもよい。樹脂管及び補強繊維複合体の加熱
に当たっては、その表面のみが溶融し、内部までは溶融
しないように、短時間に急速に行うことが好ましい。
る際には、成形金型より押出された直後の樹脂層管に、
補強繊維複合体を速やかに巻回して融着させてもよいし
、或いは一旦樹脂管を冷却し、この樹脂管及び補強繊維
複合体を同時或いは別々に、樹脂管の表面及び補強繊維
複合体の表面が溶融する程度に熱風、赤外線ヒーター等
で加熱した後に、補強繊維複合体を樹脂管の外周に巻回
し融着させてもよい。樹脂管及び補強繊維複合体の加熱
に当たっては、その表面のみが溶融し、内部までは溶融
しないように、短時間に急速に行うことが好ましい。
また、巻回装置を二個設けた場合の例について説明した
が、その数は特に限定されることなく、成形する強化層
の厚さや所望の強度等に応じて適宜決定される。例えば
、−個設けてもよく、三個以上設けてもよい。
が、その数は特に限定されることなく、成形する強化層
の厚さや所望の強度等に応じて適宜決定される。例えば
、−個設けてもよく、三個以上設けてもよい。
また、樹脂管に強化繊維複合体を巻回する方法としては
、樹脂管を押出しながら連続的に製造する場合の例につ
いて説明したが、−旦成形された樹脂管を適当な長さに
切断した後、樹脂管を回転させて巻回する方法であって
もよい。
、樹脂管を押出しながら連続的に製造する場合の例につ
いて説明したが、−旦成形された樹脂管を適当な長さに
切断した後、樹脂管を回転させて巻回する方法であって
もよい。
また、予め別ラインで製造した補強繊維複合体を用いる
例について説明したが、補強繊維複合体を形成しながら
樹脂管の周囲に連続的に巻回もしくは囲繞してもよい。
例について説明したが、補強繊維複合体を形成しながら
樹脂管の周囲に連続的に巻回もしくは囲繞してもよい。
なお、巻回もしくは囲繞された補強繊維複合体が管の外
表面に存在していると、製品として不都合な場合がある
ので、これに熱可塑性樹脂を押出被覆して被覆層を設け
た例について説明したが、被覆層は必ずしも必要ではな
い。
表面に存在していると、製品として不都合な場合がある
ので、これに熱可塑性樹脂を押出被覆して被覆層を設け
た例について説明したが、被覆層は必ずしも必要ではな
い。
(作用)
上述のように、補強繊維複合体として、多数のフィラメ
ントよりなる補強繊維が熱可塑性樹脂で融着されてなる
テープ状物もしくはシート状物であって、熱可塑性樹脂
管に接する表層部の繊維含有率が他の部分に比べて少な
い補強繊維複合体を用いると、補強繊維がすてに熱可塑
性樹脂で融着されて一体化されているので、樹脂管の表
面及び補強繊維複合体の表層部のみを比較的低温で速や
かに溶融させて両者を強固に融着させることができる。
ントよりなる補強繊維が熱可塑性樹脂で融着されてなる
テープ状物もしくはシート状物であって、熱可塑性樹脂
管に接する表層部の繊維含有率が他の部分に比べて少な
い補強繊維複合体を用いると、補強繊維がすてに熱可塑
性樹脂で融着されて一体化されているので、樹脂管の表
面及び補強繊維複合体の表層部のみを比較的低温で速や
かに溶融させて両者を強固に融着させることができる。
それゆえ、樹脂管の変形が防止され、ライン速度も速め
ることができる。
ることができる。
なお、補強繊維複合体がテープ状物もしくはシート状物
であるので、ストランド状の補強繊維複合体に比べ能率
良く巻回もしくは囲繞することが可能となる。また、マ
ットやクロスに形成した補強繊維複合体に比べ補強繊維
複合体の製造も容品となる。
であるので、ストランド状の補強繊維複合体に比べ能率
良く巻回もしくは囲繞することが可能となる。また、マ
ットやクロスに形成した補強繊維複合体に比べ補強繊維
複合体の製造も容品となる。
(実施例)
以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
スl貝↓
この実施例では、第1図及び第2図に示す方法で、繊維
強化熱可塑性樹脂管を製造した。
強化熱可塑性樹脂管を製造した。
第1図に示すように、熱安定剤、滑剤等を配合したポリ
塩化ビニルを約180°Cの温度で成形金型2から押出
し7て、内径23mm、肉厚的3 mmの樹脂管3とし
た。そして、この樹脂管3の表面と補強繊維複合体6の
表面とを熱風式加熱装置4で約180°Cに加熱しなが
ら、この樹脂管3の外周にテープ状の補強繊維複合体6
を巻回装置5により螺旋状に巻回し融着させて、第1層
目の補強層を形成した。引き続き同様にしてテープ状の
補強繊維複合体6を第1層目と逆方向に螺旋状に巻回し
融着させて、第2層目の補強層を形成した。
塩化ビニルを約180°Cの温度で成形金型2から押出
し7て、内径23mm、肉厚的3 mmの樹脂管3とし
た。そして、この樹脂管3の表面と補強繊維複合体6の
表面とを熱風式加熱装置4で約180°Cに加熱しなが
ら、この樹脂管3の外周にテープ状の補強繊維複合体6
を巻回装置5により螺旋状に巻回し融着させて、第1層
目の補強層を形成した。引き続き同様にしてテープ状の
補強繊維複合体6を第1層目と逆方向に螺旋状に巻回し
融着させて、第2層目の補強層を形成した。
なお、ここで用いたテープ状の補強繊維複合体6は、厚
さが約0.5m、幅が約201IIfflテあり、樹脂
管3に接する表層部(約0.05m5)の繊維含有率が
3容量%、他の部分(約0.45m)の繊維含有率が3
0容量%である。
さが約0.5m、幅が約201IIfflテあり、樹脂
管3に接する表層部(約0.05m5)の繊維含有率が
3容量%、他の部分(約0.45m)の繊維含有率が3
0容量%である。
このテープ状の補強繊維複合体6は、第2図に示す方法
により、ガラス繊維のロービングを開繊した後、繊維間
に酢酸ビニル含有率10重量%の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体の粉末を含浸させて成形したガラス繊維の含
有率が3容量%のテープ状の補強繊維複合体60と、同
様にして成形したガラス繊維の含有率が30容量%のテ
ープ状の補強繊維複合体61とを、約180°Cの温度
で熱圧着して上記共重合体の粉末を溶融させガラス繊維
と一体化させて製造したものである。
により、ガラス繊維のロービングを開繊した後、繊維間
に酢酸ビニル含有率10重量%の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体の粉末を含浸させて成形したガラス繊維の含
有率が3容量%のテープ状の補強繊維複合体60と、同
様にして成形したガラス繊維の含有率が30容量%のテ
ープ状の補強繊維複合体61とを、約180°Cの温度
で熱圧着して上記共重合体の粉末を溶融させガラス繊維
と一体化させて製造したものである。
次いで、補強層が形成された樹脂管3をクロスヘツド金
型8に導入し、この外周にポリ塩化ビニルを約180°
Cの温度で被覆して被覆層を形成し、冷却装置9で冷却
し引取機10で引取り、所定の長さに切断して繊維強化
熱可塑性樹脂管11を製造した。ライン速度は2m/分
で、管径の寸法精度も良好であった。
型8に導入し、この外周にポリ塩化ビニルを約180°
Cの温度で被覆して被覆層を形成し、冷却装置9で冷却
し引取機10で引取り、所定の長さに切断して繊維強化
熱可塑性樹脂管11を製造した。ライン速度は2m/分
で、管径の寸法精度も良好であった。
この繊維強化熱可塑性樹脂管11を1mに切断し、管内
に90°Cの温水と25°Cの冷水を15分間隔で交互
に5000サイクル通水する冷熱繰返し試験を行ったが
、眉間剥離等の異常は全く観察されなかった。
に90°Cの温水と25°Cの冷水を15分間隔で交互
に5000サイクル通水する冷熱繰返し試験を行ったが
、眉間剥離等の異常は全く観察されなかった。
北較贋」
テープ状の補強繊維複合体6として、第2図に示す方法
により、ガラス繊維のロービングを開繊した後、繊維間
に酢酸ビニル含有率10重量%の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体の粉末を含浸させて成形した厚さが約0.5
++u++、幅が約20−のテープ状の補強繊維複合体
であって、ガラス繊維率が全体に亘って30容量%のも
のを用いた。それ以外は実施例1と同様に行った。
により、ガラス繊維のロービングを開繊した後、繊維間
に酢酸ビニル含有率10重量%の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体の粉末を含浸させて成形した厚さが約0.5
++u++、幅が約20−のテープ状の補強繊維複合体
であって、ガラス繊維率が全体に亘って30容量%のも
のを用いた。それ以外は実施例1と同様に行った。
得られた繊維強化熱可塑性樹脂管を1mに切断し、管内
に90°Cの温水と25°Cの冷水を15分間隔で交互
に5000サイクル通水する冷熱繰返し試験を行ったが
、樹脂管と補強繊維複合体との間で眉間剥離が観察され
た。
に90°Cの温水と25°Cの冷水を15分間隔で交互
に5000サイクル通水する冷熱繰返し試験を行ったが
、樹脂管と補強繊維複合体との間で眉間剥離が観察され
た。
そこで、樹脂管と補強繊維複合体との融着を強固にする
ために、熱風式加熱装置4による樹脂管3の表面と補強
繊維複合体6の表面との加熱温度を実施例1より高めて
いくと、樹脂管3が変形し管径の寸法精度が低下してい
った。また、樹脂管3の表面と補強繊維複合体6の表面
との加熱温度を実施例1と同じとし、ライン速度を2m
/分から0.5m/分に変更すると、上記冷熱繰返し試
験で眉間剥離は観察されなかったが、生産性が低下する
。
ために、熱風式加熱装置4による樹脂管3の表面と補強
繊維複合体6の表面との加熱温度を実施例1より高めて
いくと、樹脂管3が変形し管径の寸法精度が低下してい
った。また、樹脂管3の表面と補強繊維複合体6の表面
との加熱温度を実施例1と同じとし、ライン速度を2m
/分から0.5m/分に変更すると、上記冷熱繰返し試
験で眉間剥離は観察されなかったが、生産性が低下する
。
(発明の効果)
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法は、上述の
通り構成されているので、樹脂管の変形が起こらず寸法
精度が良く、しかも樹脂管と補強繊維複合体との融着が
強固で、耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性などの繊維補強効
果に優れた繊維強化熱可塑性樹脂管を、能率よく製造す
ることができる。
通り構成されているので、樹脂管の変形が起こらず寸法
精度が良く、しかも樹脂管と補強繊維複合体との融着が
強固で、耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性などの繊維補強効
果に優れた繊維強化熱可塑性樹脂管を、能率よく製造す
ることができる。
第1図及び第2図は本発明方法の一例を示す概略説明図
である。 2・・・成形金型、3・・・熱可塑性樹脂管、4・・・
熱風加熱装置、5・・・巻回装置、6・・・補強繊維複
合体、8・・・クロスヘツド金型、9・・・冷却装置、
】0、・、引取機、11・・・繊維強化熱可塑性樹脂管
、2o・・・補強繊維、30・・・流動床、41・・・
加熱ピンチロール、50・・・引取ピンチロール、60
.61・・・補強繊維複合体材料。
である。 2・・・成形金型、3・・・熱可塑性樹脂管、4・・・
熱風加熱装置、5・・・巻回装置、6・・・補強繊維複
合体、8・・・クロスヘツド金型、9・・・冷却装置、
】0、・、引取機、11・・・繊維強化熱可塑性樹脂管
、2o・・・補強繊維、30・・・流動床、41・・・
加熱ピンチロール、50・・・引取ピンチロール、60
.61・・・補強繊維複合体材料。
Claims (1)
- 1、熱可塑性樹脂管の外周に補強繊維複合体を巻回もし
くは囲繞しこれを融着させる工程を包含する繊維強化熱
可塑性樹脂管の製造方法において、上記補強繊維複合体
として、多数の連続フィラメントよりなる補強繊維が熱
可塑性樹脂で融着されてなるテープ状物もしくはシート
状物であって、熱可塑性樹脂管に接する表層部の繊維含
有率が他の部分に比べて少ない補強繊維複合体を用いる
ことを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2105942A JPH044132A (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2105942A JPH044132A (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH044132A true JPH044132A (ja) | 1992-01-08 |
Family
ID=14420904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2105942A Pending JPH044132A (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH044132A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000022334A1 (fr) * | 1998-10-09 | 2000-04-20 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Tuyau composite haute pression et procédé de raccordement |
JP2008089096A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Tigers Polymer Corp | 可撓性ホース |
JP2009036371A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-02-19 | Wellstream Internatl Ltd | 可撓性本体 |
JP2010190270A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 繊維補強複合管および繊維補強複合管の端末処理方法 |
JP4834768B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2011-12-14 | アルビーニ アンド フォンタノート エス.ピー.エイ. | モジュール式階段およびその踏み段 |
JP2016010904A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 村田機械株式会社 | 繊維構造体成形装置 |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP2105942A patent/JPH044132A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000022334A1 (fr) * | 1998-10-09 | 2000-04-20 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Tuyau composite haute pression et procédé de raccordement |
US6629547B1 (en) * | 1998-10-09 | 2003-10-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Composite high-pressure pipe and method of joining same |
US7094310B2 (en) | 1998-10-09 | 2006-08-22 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Method for joining high-pressure composite pipes |
JP4834768B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2011-12-14 | アルビーニ アンド フォンタノート エス.ピー.エイ. | モジュール式階段およびその踏み段 |
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JP2016010904A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 村田機械株式会社 | 繊維構造体成形装置 |
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