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JPH04370150A - シリコーンオイル含有有機樹脂微粒子およびその製造法 - Google Patents

シリコーンオイル含有有機樹脂微粒子およびその製造法

Info

Publication number
JPH04370150A
JPH04370150A JP14846691A JP14846691A JPH04370150A JP H04370150 A JPH04370150 A JP H04370150A JP 14846691 A JP14846691 A JP 14846691A JP 14846691 A JP14846691 A JP 14846691A JP H04370150 A JPH04370150 A JP H04370150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone oil
containing organic
fine particles
organic resin
resin fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14846691A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Fukuda
浩一 福田
Hisanori Tanabe
久記 田辺
Yoshio Eguchi
江口 芳雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP14846691A priority Critical patent/JPH04370150A/ja
Publication of JPH04370150A publication Critical patent/JPH04370150A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンオイル含有
有機樹脂微粒子およびその製造法に関する。詳しくは本
発明は、粉体流動性や電気特性を損なうことなく好適に
粉体塗料や粉体化粧等に配合され、又シリコーンオイル
不溶性媒体中でも安定に分散され貯安性に優れるシリコ
ーンオイル含有有機樹脂微粒子、およびその製造法に関
する。より詳しくは本発明は、加熱により樹脂粒子内部
のシリコーンオイルが放出されこれが表面調整剤、流動
性調整剤、消泡剤、撥水剤、離型剤等として機能するシ
リコーンオイル含有有機樹脂微粒子、およびその製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンオイルは従来、表面調整剤、
流動性調整剤、消泡剤、撥水剤、離型剤等に幅広く使用
される。しかし、シリコーンオイルそれ自体を直接粉体
塗料中に配合した場合、その粉体流動性および電気特性
等を著しく損なうといった問題を有する。更に、シリコ
ーンオイルと相溶しない媒体中にシリコーンオイルを添
加した場合、容易に相分離して分散安定性が低いため貯
安性が非常に悪く、従ってこのような媒体を使用する組
成物(例えば水性塗料、電着塗料、化粧料等)にシリコ
ーンオイルを使用出来ないといった問題を有する。これ
を解決する方法としては、シリコーンオイルを特殊なも
のに変性することが提案される。しかし、媒体の種類に
よって逐一シリコーンオイルの変性法を変えることは経
済的に不利であり、又実際上全ての媒体に対し変性法を
見出すことは不可能である。
【0003】上記粉体塗料の粉体流動性向上法としては
、熱可塑性樹脂とポリオルガノシロキサンとが複合化さ
れた粒子が提案される。このような粒子としては、ポリ
オルガノシロキサン骨格にビニルモノマーをグラフト重
合させたものが一般に知られる(特開昭62−8141
2号公報、特開昭62−127364号公報、特開昭6
4−45414号公報)。これらは、スプレードライ等
の技術によって粉体流動性に優れる粉末粒子を与えるこ
とが可能である。
【0004】しかし、上記粉末粒子はいづれも耐衝撃材
として設計されたものであり、表面調整剤や流動性調整
剤としては不適である。例えば、上記複合粒子のポリオ
ルガノシロキサンは非常に高分子量の固体であり、従っ
て表面調整剤や流動性調整剤として液状にするにはかな
りの高温を要する。又その粒子構造に於いても、ポリオ
ルガノシロキサンは熱可塑性樹脂とは部分的にではある
が強固に共有結合で結び付けられているため、熱可塑性
樹脂とポリオルガノシロキサンとが分離することが出来
ない。即ち、加熱によって粉末粒子内部からシリコーン
オイルを表面調整剤や流動性調整剤として溶出さすこと
が出来ない、といった本質的問題を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、表面調整剤
、流動性調整剤、消泡剤、撥水剤、離型剤等として、粉
体流動性や電気特性等を損なうことなく好適に粉体塗料
や粉体化粧等に配合することが出来、又長時間後でも2
層分離や分散不良を起こすことなくシリコーンオイル不
溶性媒体組成物に対しても好適に配合することが出来る
シリコーンオイル含有有機樹脂微粒子、およびその製造
法を提供することを、目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため鋭意検討した結果、シリコーンオイルを含む
エマルジョンを熱可塑性樹脂でカプセル化させればシリ
コーンオイルの粉末化が可能となり、その結果粉体塗料
の粉体流動性やシリコーンオイル不溶性媒体に対する分
散安定性を損なわずに、粉体塗料や上記不溶性媒体組成
物中にシリコーンオイルを添加することが可能となり、
更に添加後に加熱すれば粒子内部のシリコーンオイルは
溶出し表面調整剤や流動性調整剤等として機能させるこ
とが出来ることを見出し、本発明を成すに至った。
【0007】即ち本発明は、有機樹脂微粒子が、粒子内
部に一般式、
【化2】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は同一
でも異なってもよく、水素原子;水酸基;アルキル基;
シクロアルキル基;アルコキシ基;アルケニル基;フェ
ニル基;フェニルアルキル基;ハロゲン原子、エポキシ
基、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、シアノ基、四
級アンモニウム基、硫酸基及びリン酸基の内少なくとも
一種を有する一価炭化水素基;ポリオキシアルキレン基
;ビニルポリマー残基;又は脂肪酸エステル基を表し、
mはシロキサン骨格分子量が1,000,000以下と
なる数を示す。]で表されるシリコーンオイル5〜70
重量%、及び粒子表層にエチレン系不飽和モノマーより
調製されるガラス転移温度30〜200℃の熱可塑性樹
脂30〜95重量%を含有し、かつ平均粒子直径0.0
5〜1μmを有することを特徴とするシリコーンオイル
含有有機樹脂微粒子、を提供する。本発明は更に、ミセ
ルの平均粒子径が1μm以下である上記シリコーンオイ
ル[I]のエマルジョン中に、上記エチレン系不飽和モ
ノマーを加え乳化重合することを特徴とする上記シリコ
ーンオイル含有有機樹脂微粒子の製造法を提供する。
【0008】本発明の有機樹脂微粒子は、上記一般式 
[I]で表されるシリコーンオイルを内包する。式 [
I]中R1〜R6に於いて、炭素含有基に関しては、例
えば炭素数1〜20の低級基、又は分子量200〜10
,000のビニルポリマー残基等が挙げられる。上記低
級基としては具体的には、例えばメチル、エチル、アミ
ノエチル、アミノエチルアミノプロピル、グリシドキシ
プロピル、シクロヘキシルエポキシ、カルボキシプロピ
ル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシフェニルプロピル
、フェニルメチルエチル、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル、プロピル、ブチル、フェニル、ラウリル、ステ
アリル等が挙げられる。又、式 [I]中シロキサン骨
格分子量は、1,000,000以下、好ましくは20
0〜1,000,000、より好ましくは400〜30
0,000である。骨格分子量が1,000,000を
超過すると加熱時シリコーンオイルの表面溶出速度が遅
延することとなり好ましくない。更にシリコーンオイル
 [I]は、100℃以下、特に80℃以下で液状であ
るのが好ましい。液状化するのに100℃より高温を要
すると、カプセル化が困難になることに加え、シリコー
ンオイルが瞬時に液状化せず、溶出速度が遅延すること
となり好ましくない。
【0009】後述するように本発明の有機樹脂微粒子の
製造に於いては、シリコーンオイル[I]は、そのエマ
ルジョンの形態で使用する。そのようなシリコーンオイ
ル [I]のエマルジョンは例えば、モノマーとして環
状シロキサン、及び重合停止剤としてオルガノジシロキ
サン等を使用し水性媒体中で乳化・開環重合することに
より、調製してよい。上記環状シロキサンとしては、具
体的にはオクタメチルシクロテトラシロキサン、テトラ
フェニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラ
メチルテトラヒドロジエンシクロテトラシロキサン等が
挙げられる。重合停止剤としては、具体的にはヘキサメ
チルジシロキサン、ヘキサフェニルジシロキサン、ヘキ
サヒドロジエンジシロキサン等が挙げられる。乳化重合
に際しては添加剤として、例えば界面活性剤、重合触媒
、重合安定剤等を使用してよい。乳化重合組成は重合度
に応じ適宜選択されるが、例えば環状シロキサン100
重量部に対し重合停止剤0.1〜20重量部であってよ
い。
【0010】尚シリコーンオイル [I]自体は、市販
品 [例えばKF−50、KF−96、KF−410、
KF−860、KF−910、KF−945、KF−3
935、KF−6002、X−22−163B、X−2
2−801B、X−22−162C、X−22−822
(信越化学社製)等]としても入手可能である。この場
合は、シリコーンオイル [I]のエマルジョンは、例
えばシリコーンオイル[I]を熱熔融しこれに界面活性
剤を配合し、激しく撹拌しながらこれに水性媒体を加え
ること、又はガウリンホモジナイザー等の乳化装置の使
用により、調製してよい。
【0011】上記のようにして調製されたシリコーンオ
イル [I]のエマルジョンは、ミセルの平均粒子径が
1μm以下、好ましくは0.01〜0.8μmである。 ミセルの粒子径が1μmを越えると、後述の熱可塑性樹
脂によるシリコーンオイルの安定カプセル化は望めず、
乾燥に伴いシリコーンオイルが分離してしまい好ましく
ない。シリコーンオイル [I]のエマルジョンの粘度
は、5〜5,000センチポイズが好ましい。
【0012】本発明のシリコーンオイル含有有機樹脂微
粒子は、微粒子全重量に対し、上記シリコーンオイル 
[I]を熱可塑性樹脂でカプセル化したものである。即
ち、本発明のシリコーンオイル含有有機樹脂微粒子は、
粒子内核に上記シリコーンオイル [I]が存在し、そ
れを被覆する粒子表層に熱可塑性樹脂が存在する2層構
造を有する。上記熱可塑性樹脂は、エチレン系不飽和モ
ノマーを後述の乳化重合することにより調製される。エ
チレン系不飽和モノマーとしては、例えばビニルモノマ
ー、(メタ)アクリルアミドモノマー、(メタ)アクリ
レートモノマー、不飽和モノ−及びジ−カルボン酸モノ
マー等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。よ
り具体的にはエチレン系不飽和モノマーとしては、例え
ばスチレン、メチル若しくはブチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、パーフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート、エチルスチレン、(
メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。その他のモノ
マー、例えばジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート等を、本発明効果を損なわない程
度に併用してよい。
【0013】そのような微粒子表層の熱可塑性樹脂は、
ガラス転移温度30〜200℃、好ましくは50〜15
0℃を有する。ガラス転移温度が30℃未満では耐ブロ
ッキング性に問題が生ずることとなり、又200℃を超
過すると熱溶融性が低下し、シリコーンオイルを放出し
ないこととなり好ましくない。更に上記熱可塑性樹脂の
平均分子量は、1,000,000以下、特に1,00
0〜300,000が好ましい。平均分子量が1,00
0,000を超過すると高粘度のためカプセル化が困難
になることに加え熱応答性が低下しシリコーンオイルを
瞬時に放出しないこととなり好ましくない。
【0014】本発明のシリコーンオイル含有有機樹脂微
粒子は、前記シリコーンオイル [I]5〜70重量%
 (好ましくは10〜50重量%)、上記熱可塑性樹脂
30〜95重量% (好ましくは50〜90重量%)を
含有する。更に、本発明のシリコーンオイル含有有機樹
脂微粒子は、平均粒子直径0.05〜1μm、好ましく
は0.08〜0.80μmを有する。粒子径が1μmを
越えると、後述の微粒子の単離・乾燥工程に於いて微粒
子の機械安定性が低下し、粒子破壊によってシリコーン
オイルが分離する危険性が生じる。一方、粒子径が0.
05μmよりも小さいと、単離・乾燥後の微粒子間の強
固な凝集力によって1次粒子への解砕が不可能になる。
【0015】上記のような本発明のシリコーンオイル含
有有機樹脂微粒子の製造は、前記シリコーンオイル [
I]のエマルジョン中に、上記エチレン系不飽和モノマ
ーを加え乳化重合して行なわれる。尚、エチレン系不飽
和モノマーの添加時期は、乳化重合前であってもよいし
、或は乳化重合を行いながらであってもよい。更に乳化
重合に於いては、熱可塑性樹脂の所望平均分子量を得る
ために、重合度調整剤を使用するのが好ましい。重合度
調整剤としては、例えばアリルモノマー及びメルカプト
モノマー等が挙げられ、これらの1種以上を使用してよ
い。アリルモノマーとしては具体的には、例えばα−メ
チルスチレンダイマー、アリルアルコール等が挙げられ
る。メルカプトモノマーとしては具体的には、例えばt
−ドデカンチオール、チオグリコール酸オクチル、チオ
グリコール酸等が挙げられる。乳化重合開始剤としては
、例えばラジカル重合開始剤(具体的には過酸化物系開
始剤、t−ブチルパーオクトエート、過硫酸カリウム又
はアンモニウム、アゾ系開始剤[U−50、U−70、
U−59、U−501、U−60(和光純薬)等]等)
が挙げられる。更に乳化重合に際しては、界面活性剤(
例えばアニオン系、カチオン系、又はノニオン系界面活
性剤等)の存在下に行うのが好ましい。その他乳化重合
に際しては添加剤として、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキサイド等を加えてもよい。
【0016】乳化重合組成は熱可塑性樹脂の平均分子量
により適宜選択されるが、例えば前記シリコーンオイル
 [I]100重量部に対し、上記エチレン系不飽和モ
ノマー100〜900重量部、重合度調整剤0.5〜5
0重量部及び重合開始剤0.1〜10重量部が好ましい
。 乳化重合条件も適宜選択されるが、例えば0〜100℃
で1〜48時間であってよい。
【0017】乳化重合後、必要に応じその重合混合物か
ら本発明のシリコーンオイル含有有機樹脂微粒子を、通
常の方法で精製・乾燥してよい。精製は、例えば限界濾
過法、透析濾過法等であってよい。乾燥は、例えばスプ
レードライ法、、減圧乾燥法凍結乾燥法等であってよい
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、平
均粒径が1μm以下で、貯蔵安定性および希釈安定性に
優れるシリコーンオイル含有有機樹脂微粒子エマルジョ
ンを容易に得ることができる。更に乾燥処理(スプレー
ドライ、凍結乾燥等)によって粉体流動性および貯蔵安
定性に優れるシリコーンオイル含有有機樹脂微粒子パウ
ダーを得ることができる。このような粉末粒子は、粉体
塗料等の粉体中に粉体流動性および電気特性等を損なう
ことなく、シリコーンオイルを導入する材料として有効
である。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、断りなき限り「部」は重量部を表す。 シリコーンオイルエマルジョンの調製 調製例1 撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入口を設
けた容器2リッターのガラス製反応容器に、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸5.14部および脱イオン水488部
を加え、95±2℃に昇温させた。ここに高速ホモミキ
サーによって処理したオクタメチルシクロテトラシロキ
サン250部、ヘキサメチルジシロキサン7.20部、
ペレックスSSL(花王社製のアニオン界面活性剤;不
揮発分50%)5.14部および脱イオン水284部の
粗エマルジョンを3時間かけて滴下させ、更に同温度で
5時間エイジング処理を行った。反応終了後、冷却させ
た後2規定炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和処理を行
った。この結果平均粒子径0.204μm、シリコーン
オイル粘度37.2センチポイズである良好なシードエ
マルジョンが得られた。
【0020】調製例2 撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入口を設
けた容器2リッターのガラス製反応容器に、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン300部、ヘキサメチルジシ
ロキサン1.6部、ドデシルスルホン酸4.5部および
脱イオン水900部の粗エマルジョンを仕込み90±2
℃で5時間反応させた。反応終了後、冷却させた後2規
定炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和処理を行った。こ
の結果平均粒子径0.054μm、シリコーンオイル粘
度1010センチポイズであるシードエマルジョンが得
られた。
【0021】調製例3 2リッタービーカーに脱イオン水560部、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム10部、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン400部およびヘキサメチルジシロ
キサン12.3部を加え、更に均一に混合した。これを
ガウリンホモジナイザーを使用し600kg/cm2の
圧力で1回通過させ粗エマルジョンを得た。次に撹拌機
、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入口を設けた容
器5リッターの筒型ガラス製反応容器に、脱イオン水8
70部、ステアリルトリメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド10部を加えて溶解させて、液温85±2℃で
ゆっくりと撹拌しながら保持した。ここに先に調製した
粗エマルジョンを2時間かけて徐々に滴下させた。更に
4時間同温度でエイジングを行った。この後冷却し、2
規定リン酸で中和処理を行った。この結果平均粒子径0
.127μm、シリコーンオイル粘度42センチポイズ
であるシードエマルジョンが得られた。
【0022】調製例4 ステンレス製ビーカーに信越化学社製の脂肪酸変性シリ
コーンオイル(製品名KF−910;融点45℃)40
部、信越化学社製ポリエーテル変性シリコーンオイル(
製品名KF−945)、信越化学社製のジメチルシリコ
ーンオイル(製品名KF−96  100CS)50部
、日本乳化社剤製ノニオン界面活性剤(製品名NEWC
OL−714)10部および花王社製アニオン界面活性
剤ペレックスSSL(不揮発分50%)5部を分取し、
オイルバス中60℃で溶融させ、更によく混ぜ合わせた
。ここに脱イオン水300部を徐々に加えながら撹拌を
行い、白濁感のある粗エマルジョンを得た。この粗エマ
ルジョンをガウリンホモジナイザー使用により800k
g/cm2の圧力で3回処理したところ、平均粒子径0
.525μmであるシードエマルジョンが得られた。
【0023】シリコーンオイル含有有機樹脂微粒子の製
造 実施例1 調製例1で得られたシリコーンオイルエマルジョン37
2部、メチルメタクリレート200部、t−ドデカンチ
オール6.0部および脱イオン水を高速ホモミキサー処
理によって粗エマルジョン化させた。次に撹拌機、温度
計、還流冷却器および窒素ガス導入口を設けた容器1リ
ッターのガラス製反応容器に、窒素送気条件下、この粗
エマルジョンを仕込み80±2℃に昇温させた。ここに
過硫酸カリウム1.0部を脱イオン水200部に溶解さ
せた水溶液を1時間かけて滴下し、更に同温度で3時間
エイジングさせた。この結果平均粒子径が0.273ミ
クロンである良好なシリコーンオイル含有有機樹脂微粒
子エマルジョンが得られた。
【0024】次いで、上記得られたシリコーンオイル含
有有機樹脂微粒子エマルジョンを限界濾過法によるエマ
ルジョン精製を行った後、スプレードライヤーによって
乾燥させ、粉体流動性に優れるパウダー状の乾燥シリコ
ーンオイル含有有機樹脂微粒子が得られた。
【0025】得られたこのシリコーンオイル含有有機樹
脂乾燥微粒子を40℃のオーブン中で96時間ブロキン
グ試験を行ったところ、粉体流動性に変化は観察されな
かった。又、乾燥樹脂微粒子パウダーの熱特性を測定し
た。この結果を表−1に示す。
【0026】実施例2 調製例2で得られたシリコーンオイルエマルジョン78
8部、スチレン100部、ブチルアクリレート94部、
t−ドデカンチオール6.0部および脱イオン水を高速
ホモミキサー処理によって粗エマルジョン化させた。次
に撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入口を
設けた容器1リッターのガラス製反応容器に、窒素送気
条件下、この粗エマルジョンを仕込み80±2℃に昇温
させた。ここに過硫酸カリウム1.0部を脱イオン水2
00部に溶解させた水溶液を1時間かけて滴下させ、更
に同温度で5時間エイジングさせた。この結果、平均粒
子径が0.098ミクロンである良好なシリコーンオイ
ル含有有機樹脂微粒子エマルジョンが得られた。その後
、実施例1と同様にして、シリコーンオイル含有有機樹
脂微粒子を精製乾燥し、この微粒子の熱特性を試験した
。結果を表−1に示す。
【0027】実施例3 調製例3で得られたシリコーンオイルエマルジョン50
1部、V−50(和光純薬のカチオンアゾ系開始触媒)
0.55部および脱イオン水284部を撹拌機、温度計
、還流冷却器および窒素ガス導入口を設けた容器1リッ
ターのガラス製反応容器に仕込み、窒素送気条件下70
±2℃に昇温させた。ここスチレン94.2部、ブチル
メタアクリレート49.5部、ヒドロキシエチルメタク
リレート4.36部および2−エチルヘキシルチオグリ
コレート1.98部の混合液を1時間かけて滴下させ、
更に同温度で3時間エイジング処理を行った。この結果
、平均粒子径が0.163ミクロンである良好なシリコ
ーンオイル含有有機樹脂微粒子エマルジョンが得られた
。その後、実施例1と同様にして、シリコーンオイル含
有有機樹脂微粒子を精製乾燥し、この微粒子の熱特性を
試験した。結果を表−1に示す。
【0028】実施例4 調製例4で得られたシリコーンオイルエマルジョン20
0部、スチレン290部、ブチルアクリレート150部
、α−メチルスチレンダイマー10部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム塩3部、過硫酸カリウム2.4
部および脱イオン水450部を高速ホモミキサー処理に
よって粗エマルジョン化させた。更に脱イオン水900
部を加えた後、これを撹拌機、温度計、還流冷却器およ
び窒素ガス導入口を設けた容器3リッターのガラス製反
応容器に仕込み、窒素送気条件下、84±2℃の反応温
度条件下で6時間重合を行った。この結果、平均粒子径
が0.782であるシリコーンオイル含有有機樹脂微粒
子の白濁エマルジョンが得られた。
【0029】
【表1】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  有機樹脂微粒子が、粒子内部に一般式
    、【化1】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は同一
    でも異なってもよく、水素原子;水酸基;アルキル基;
    シクロアルキル基;アルコキシ基;アルケニル基;フェ
    ニル基;フェニルアルキル基;ハロゲン原子、エポキシ
    基、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、シアノ基、四
    級アンモニウム基、硫酸基及びリン酸基の内少なくとも
    一種を有する一価炭化水素基;ポリオキシアルキレン基
    ;ビニルポリマー残基;又は脂肪酸エステル基を表し、
    mはシロキサン骨格分子量が1,000,000以下と
    なる数を示す。]で表されるシリコーンオイル5〜70
    重量%、及び粒子表層にエチレン系不飽和モノマーより
    調製されるガラス転移温度30〜200℃の熱可塑性樹
    脂30〜95重量%を含有し、かつ平均粒子直径0.0
    5〜1μmを有することを特徴とする、シリコーンオイ
    ル含有有機樹脂微粒子。
  2. 【請求項2】  該シロキサン骨格分子量が400〜1
    00,000であることを特徴とする、請求項1記載の
    シリコーンオイル含有有機樹脂微粒子。
  3. 【請求項3】  該シリコーンオイルが100℃以下で
    液状であることを特徴とする、請求項1又は2記載のシ
    リコーンオイル含有有機樹脂微粒子。
  4. 【請求項4】   該熱可塑性樹脂のガラス転位温度が
    50〜200℃であることを特徴とする、請求項1〜3
    いづれかに記載のシリコーンオイル含有有機微粒子。
  5. 【請求項5】  該熱可塑性樹脂の平均分子量が1,0
    00,000以下であることを特徴とする、請求項1〜
    4いづれかに記載のシリコーンオイル含有有機微粒子。
  6. 【請求項6】  該エチレン系不飽和モノマーがビニル
    モノマー、(メタ)アクリルアミドモノマー、(メタ)
    アクリレートモノマー、不飽和モノ−及びジ−カルボン
    酸モノマーから成る群より選択されることを特徴とする
    、請求項1〜5いづれかに記載のシリコーンオイル含有
    有機樹脂微粒子。
  7. 【請求項7】  ミセルの平均粒子径が1μm以下であ
    る該シリコーンオイルのエマルジョン中に、該エチレン
    系不飽和モノマーを加え乳化重合することを特徴とする
    、請求項1〜6いづれかに記載のシリコーンオイル含有
    有機樹脂微粒子の製造法。
  8. 【請求項8】  更に該熱可塑性樹脂の重合度調整がア
    リルモノマー若しくはメルカプトモノマー又はその両者
    によってなされることを特徴とする請求項7記載のシリ
    コーンオイル含有有機樹脂微粒子の製造法。
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