JPH04356554A - 環状オレフィン系樹脂組成物 - Google Patents
環状オレフィン系樹脂組成物Info
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- JPH04356554A JPH04356554A JP17140791A JP17140791A JPH04356554A JP H04356554 A JPH04356554 A JP H04356554A JP 17140791 A JP17140791 A JP 17140791A JP 17140791 A JP17140791 A JP 17140791A JP H04356554 A JPH04356554 A JP H04356554A
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- Japan
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- cyclic olefin
- group
- weight
- polymer
- ring
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、耐熱性、耐衝撃性、剛性
、強度、成形性、耐傷付性のバランスに優れた環状オレ
フィン系樹脂組成物に関する。
、強度、成形性、耐傷付性のバランスに優れた環状オレ
フィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】自動車、家電、OA機器、雑貨等
の用途における成形品の原料樹脂としては、従来、AB
S系樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹
脂)などが広く用いられてきた。ABS系樹脂は非晶性
であり、耐熱性、剛性、寸法精度等が優れているが、耐
光性に劣り、長期間の使用にあっては樹脂が劣化し、機
械強度が低下する問題がある。一方、耐光性の優れた樹
脂として結晶性ポリプロピレンなどが使用されているが
、ABS樹脂に比べ、耐熱性、剛性、寸法精度等が劣る
という問題点がある。
の用途における成形品の原料樹脂としては、従来、AB
S系樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹
脂)などが広く用いられてきた。ABS系樹脂は非晶性
であり、耐熱性、剛性、寸法精度等が優れているが、耐
光性に劣り、長期間の使用にあっては樹脂が劣化し、機
械強度が低下する問題がある。一方、耐光性の優れた樹
脂として結晶性ポリプロピレンなどが使用されているが
、ABS樹脂に比べ、耐熱性、剛性、寸法精度等が劣る
という問題点がある。
【0003】ところで、環内にエチレン性二重結合を有
する環状オレフィンは、重合性を有しており、たとえば
エチレンなどのα−オレフィンと反応して環状オレフィ
ン・α−オレフィンランダム共重合体が得られることが
知られている(特願昭60−26024号明細書参照)
。
する環状オレフィンは、重合性を有しており、たとえば
エチレンなどのα−オレフィンと反応して環状オレフィ
ン・α−オレフィンランダム共重合体が得られることが
知られている(特願昭60−26024号明細書参照)
。
【0004】このような環状オレフィン系ランダム共重
合体は、優れた耐熱性、剛性、耐傷付性を有しており、
この特長を生かすと、自動車、家電、OA機器、雑貨等
の成形用材料として好適な樹脂のひとつとなり得ると考
えられた。ところが環状オレフィン系ランダム共重合体
のみでは耐衝撃性が不充分であり、これを改良するため
、既にゴム状弾性体との組成物が知られている(特開平
2−167318号公報)しかし、このような組成物の
耐衝撃性を実質的に保持しつつ、剛性、耐傷付性に優れ
たより物性のバランスの良いものが要望されている。
合体は、優れた耐熱性、剛性、耐傷付性を有しており、
この特長を生かすと、自動車、家電、OA機器、雑貨等
の成形用材料として好適な樹脂のひとつとなり得ると考
えられた。ところが環状オレフィン系ランダム共重合体
のみでは耐衝撃性が不充分であり、これを改良するため
、既にゴム状弾性体との組成物が知られている(特開平
2−167318号公報)しかし、このような組成物の
耐衝撃性を実質的に保持しつつ、剛性、耐傷付性に優れ
たより物性のバランスの良いものが要望されている。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記のような課題に鑑みなされ
たものであって、耐熱性、耐衝撃性、剛性、強度、成形
性、耐傷付性のバランスが優れた環状オレフィン系樹脂
組成物を提供することを目的としている。
たものであって、耐熱性、耐衝撃性、剛性、強度、成形
性、耐傷付性のバランスが優れた環状オレフィン系樹脂
組成物を提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成
物は、 [A](a)下記の群(イ)〜(ニ)よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の環状オレフィン系重合体100
重量部と、(b)ガラス転移点(Tg)が0℃以下、結
晶化度が30%以上であるゴム状弾性体;0.5〜50
重量部と、(c)架橋剤;上記(a)、(b)成分の合
計100重量部に対して、0.01〜1重量部とを接触
させて得られうる環状オレフィン系樹脂と、 [B]ブテン−1系重合体;(ただし、[A]/[B]
の重量比が95/5〜80/20)とからなることを特
徴としている。 (イ)エチレンと次式[I]または[I’]で表される
環状オレフィンとの共重合体であって、135℃のデカ
リン中で測定した極限粘度[η]が0.05〜10dl
/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上で
あるエチレン・環状オレフィン系共重合体; (ロ)次式[I]または[I’]で表される環状オレフ
ィンの開環重合体であって、135℃のデカリン中で測
定した極限粘度[η]が0.05〜10dl/gの範囲
にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上である環状オ
レフィン開環重合体; (ハ)次式[I]または[I’]で表される2種以上の
環状オレフィンの開環共重合体であって、135℃のデ
カリン中で測定した極限粘度[η]が0.05〜10d
l/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上
である環状オレフィン開環共重合体; (ニ)上記(ロ)または(ハ)の水素添加物。
物は、 [A](a)下記の群(イ)〜(ニ)よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の環状オレフィン系重合体100
重量部と、(b)ガラス転移点(Tg)が0℃以下、結
晶化度が30%以上であるゴム状弾性体;0.5〜50
重量部と、(c)架橋剤;上記(a)、(b)成分の合
計100重量部に対して、0.01〜1重量部とを接触
させて得られうる環状オレフィン系樹脂と、 [B]ブテン−1系重合体;(ただし、[A]/[B]
の重量比が95/5〜80/20)とからなることを特
徴としている。 (イ)エチレンと次式[I]または[I’]で表される
環状オレフィンとの共重合体であって、135℃のデカ
リン中で測定した極限粘度[η]が0.05〜10dl
/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上で
あるエチレン・環状オレフィン系共重合体; (ロ)次式[I]または[I’]で表される環状オレフ
ィンの開環重合体であって、135℃のデカリン中で測
定した極限粘度[η]が0.05〜10dl/gの範囲
にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上である環状オ
レフィン開環重合体; (ハ)次式[I]または[I’]で表される2種以上の
環状オレフィンの開環共重合体であって、135℃のデ
カリン中で測定した極限粘度[η]が0.05〜10d
l/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上
である環状オレフィン開環共重合体; (ニ)上記(ロ)または(ハ)の水素添加物。
【0007】
【化3】
【0008】…[I]
(式中、nは0または1であり、mは0または正の整数
であり、qは0または1であり、R1 〜R18、Ra
、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子お
よび炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしくは基
を表し、R15〜R18は、互いに結合して単環または
多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環が二
重結合を有していてもよく、また、R15とR16とで
、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成して
いてもよい)。
であり、qは0または1であり、R1 〜R18、Ra
、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子お
よび炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしくは基
を表し、R15〜R18は、互いに結合して単環または
多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環が二
重結合を有していてもよく、また、R15とR16とで
、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成して
いてもよい)。
【0009】
【化4】
【0010】…[I’]
(式[I’]中、pは0または1以上の整数であり、q
およびrは、0、1または2であり、R1〜R15はそ
れぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、およびアルコキシ基よりなる群
から選ばれる原子もしくは基を表し、R5(またはR6
)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、また何の基も介さず
に直接結合していてもよい。)
およびrは、0、1または2であり、R1〜R15はそ
れぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、およびアルコキシ基よりなる群
から選ばれる原子もしくは基を表し、R5(またはR6
)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、また何の基も介さず
に直接結合していてもよい。)
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る環状オレフィ
ン系樹脂組成物について具体的に説明する。本発明の環
状オレフィン系樹脂組成物は、環状オレフィン系重合体
(a)と、ゴム状弾性体(b)と、架橋剤(c)とを接
触させて得られる環状オレフィン系樹脂[A]と、ブテ
ン−1系重合体[B]とからなる。 なお、本発明に
おいて重合体という場合には、重合体は、単独重合体お
よび共重合体の両者を含む概念で用いられる。
ン系樹脂組成物について具体的に説明する。本発明の環
状オレフィン系樹脂組成物は、環状オレフィン系重合体
(a)と、ゴム状弾性体(b)と、架橋剤(c)とを接
触させて得られる環状オレフィン系樹脂[A]と、ブテ
ン−1系重合体[B]とからなる。 なお、本発明に
おいて重合体という場合には、重合体は、単独重合体お
よび共重合体の両者を含む概念で用いられる。
【0012】以下、この環状オレフィン系重合体(a)
、ゴム状弾性体(b)、架橋剤(c)およびブテン−1
系重合体について順次説明する。 環状オレフィン系重合体(a) 本発明で用いる環状オレフィン系重合体(a)としては
、以下(イ)〜(ニ)に挙げる重合体または共重合体を
例示することができる。(イ)エチレンと、下記式[I
]または[I’]で表される環状オレフィンとの共重合
体であるエチレン・環状オレフィン系共重合体、(ロ)
下記式[I]または[I’]で表される環状オレフィン
の開環重合体、(ハ)下記式[I]または[I’]で表
される2種以上の環状オレフィンの開環共重合体、(ニ
)上記(ロ)または(ハ)の水素添加物。
、ゴム状弾性体(b)、架橋剤(c)およびブテン−1
系重合体について順次説明する。 環状オレフィン系重合体(a) 本発明で用いる環状オレフィン系重合体(a)としては
、以下(イ)〜(ニ)に挙げる重合体または共重合体を
例示することができる。(イ)エチレンと、下記式[I
]または[I’]で表される環状オレフィンとの共重合
体であるエチレン・環状オレフィン系共重合体、(ロ)
下記式[I]または[I’]で表される環状オレフィン
の開環重合体、(ハ)下記式[I]または[I’]で表
される2種以上の環状オレフィンの開環共重合体、(ニ
)上記(ロ)または(ハ)の水素添加物。
【0013】これらの重合体または共重合体は1種単独
で、または2種以上を組み合わせて用いることができる
。そして上記のような環状オレフィン系重合体としては
、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0
.05〜10dl/gの範囲にあり、軟化温度(TMA
)が70℃以上である環状オレフィン系重合体を用いる
。
で、または2種以上を組み合わせて用いることができる
。そして上記のような環状オレフィン系重合体としては
、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0
.05〜10dl/gの範囲にあり、軟化温度(TMA
)が70℃以上である環状オレフィン系重合体を用いる
。
【0014】
【化5】
【0015】…[I]
(式中、nは0または1であり、mは0または正の整数
であり、qは0または1であり、R1 〜R18、Ra
、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子お
よび炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしくは基
を表し、R15〜R18は、互いに結合して単環または
多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環が二
重結合を有していてもよく、また、R15とR16とで
、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成して
いてもよい)。
であり、qは0または1であり、R1 〜R18、Ra
、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子お
よび炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしくは基
を表し、R15〜R18は、互いに結合して単環または
多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環が二
重結合を有していてもよく、また、R15とR16とで
、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成して
いてもよい)。
【0016】
【化6】
【0017】
…[I’](式[I’]中、pは0または1以上の整数
であり、qおよびrは、0、1または2であり、R1〜
R15はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪
族炭化水素基、芳香族炭化水素基、およびアルコキシ基
よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R5(
またはR6)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3
のアルキレン基を介して結合していてもよく、また何の
基も介さずに直接結合していてもよい。)ただし、上記
式[I]において、nは0または1であり、好ましくは
0である。また、mは0または正の整数であり、好まし
くは0〜3であり、qは0または1であり、qが0の場
合、qを用いて表わされる環は五員環を形成する。また
上記式[I’]において、pは0または1以上の整数で
あり、好ましくは0〜3の整数である。
であり、qおよびrは、0、1または2であり、R1〜
R15はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪
族炭化水素基、芳香族炭化水素基、およびアルコキシ基
よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R5(
またはR6)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3
のアルキレン基を介して結合していてもよく、また何の
基も介さずに直接結合していてもよい。)ただし、上記
式[I]において、nは0または1であり、好ましくは
0である。また、mは0または正の整数であり、好まし
くは0〜3であり、qは0または1であり、qが0の場
合、qを用いて表わされる環は五員環を形成する。また
上記式[I’]において、pは0または1以上の整数で
あり、好ましくは0〜3の整数である。
【0018】そして、R1 〜R18、Ra、Rb(式
[I])、またはR1〜R15(式[I’])は、それ
ぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基
よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表す。ここで
、ハロゲン原子としては、たとえば、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子およびヨウ素原子をあげることができる
。 また、炭化水素基としては、それぞれ独立に、通常は炭
素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数3〜6のシク
ロアルキル基をあげることができ、アルキル基の具体的
な例としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、
イソブチル基、アミル基をあげることができ、シクロア
ルキル基の具体的な例としては、シクロヘキシル基、シ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基を
あげることができる。
[I])、またはR1〜R15(式[I’])は、それ
ぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基
よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表す。ここで
、ハロゲン原子としては、たとえば、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子およびヨウ素原子をあげることができる
。 また、炭化水素基としては、それぞれ独立に、通常は炭
素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数3〜6のシク
ロアルキル基をあげることができ、アルキル基の具体的
な例としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、
イソブチル基、アミル基をあげることができ、シクロア
ルキル基の具体的な例としては、シクロヘキシル基、シ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基を
あげることができる。
【0019】また上記式[I’]において、R5(また
はR6)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3のア
ルキレン基を介して結合していてもよく、また何の基も
介さずに直接結合していてもよい。
はR6)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3のア
ルキレン基を介して結合していてもよく、また何の基も
介さずに直接結合していてもよい。
【0020】さらに、上記式[I]において、R15〜
R18は互いに結合して(共同して)単環または多環を
形成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合
を有していてもよい。また、R15とR16とで、また
はR17とR18とでアルキリデン基を形成していても
よい。このようなアルキリデン基は、通常は炭素原子数
2〜4のアルキリデン基をあげることができ、その具体
的な例としては、エチリデン基、プロピリデン基、イソ
プロピリデン基およびイソブチリデン基をあげることが
できる。
R18は互いに結合して(共同して)単環または多環を
形成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合
を有していてもよい。また、R15とR16とで、また
はR17とR18とでアルキリデン基を形成していても
よい。このようなアルキリデン基は、通常は炭素原子数
2〜4のアルキリデン基をあげることができ、その具体
的な例としては、エチリデン基、プロピリデン基、イソ
プロピリデン基およびイソブチリデン基をあげることが
できる。
【0021】前記式[I]または[I’]で表される環
状オレフィンは、シクロペンタジエン類と、相応するオ
レフィン類あるいは環状オレフィン類とをディールス・
アルダー反応により縮合させることにより容易に製造す
ることができる。
状オレフィンは、シクロペンタジエン類と、相応するオ
レフィン類あるいは環状オレフィン類とをディールス・
アルダー反応により縮合させることにより容易に製造す
ることができる。
【0022】前記式[I]または[I’]で表される環
状オレフィンとしては、具体的には、たとえば、
状オレフィンとしては、具体的には、たとえば、
【00
23】
23】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】
【化24】
【0041】上記のような環状オレフィン類とエチレン
との共重合体である環状オレフィン系ランダム共重合体
(イ)は、エチレンおよび前記環状オレフィンを必須成
分とするものであるが、該必須の二成分の他に本発明の
目的を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能
な不飽和単量体成分を含有していてもよい。任意に共重
合されていてもよい該不飽和単量体として、具体的には
、たとえば生成するランダム共重合体中のエチレン成分
単位と等モル未満の範囲のプロピレン、1−ブテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン
、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−
ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなど
の炭素原子数が3〜20のα−オレフィンなどを例示す
ることができる。
との共重合体である環状オレフィン系ランダム共重合体
(イ)は、エチレンおよび前記環状オレフィンを必須成
分とするものであるが、該必須の二成分の他に本発明の
目的を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能
な不飽和単量体成分を含有していてもよい。任意に共重
合されていてもよい該不飽和単量体として、具体的には
、たとえば生成するランダム共重合体中のエチレン成分
単位と等モル未満の範囲のプロピレン、1−ブテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン
、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−
ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなど
の炭素原子数が3〜20のα−オレフィンなどを例示す
ることができる。
【0042】上記のような環状オレフィン系ランダム共
重合体(イ)では、エチレンに由来する繰り返し単位は
、40〜85モル%、好ましくは50〜75モル%の範
囲で存在しており、また該環状オレフィンに由来する繰
り返し単位は15〜60モル%、好ましくは25〜50
モル%の範囲で存在しており、エチレンに由来する繰り
返し単位および該環状オレフィンに由来する繰り返し単
位は、ランダムに実質上線状に配列している。なお、エ
チレン組成および環状オレフィン組成は13C−NMR
によって測定した。この環状オレフィン系ランダム共重
合体が実質上線状であり、ゲル状架橋構造を有していな
いことは、該共重合体が135℃のデカリン中に完全に
溶解することによって確認できる。
重合体(イ)では、エチレンに由来する繰り返し単位は
、40〜85モル%、好ましくは50〜75モル%の範
囲で存在しており、また該環状オレフィンに由来する繰
り返し単位は15〜60モル%、好ましくは25〜50
モル%の範囲で存在しており、エチレンに由来する繰り
返し単位および該環状オレフィンに由来する繰り返し単
位は、ランダムに実質上線状に配列している。なお、エ
チレン組成および環状オレフィン組成は13C−NMR
によって測定した。この環状オレフィン系ランダム共重
合体が実質上線状であり、ゲル状架橋構造を有していな
いことは、該共重合体が135℃のデカリン中に完全に
溶解することによって確認できる。
【0043】このような環状オレフィン系ランダム共重
合体(イ)の135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]は、0.05〜10dl/g 、好ましくは0.
08〜5dl/g の範囲にある。
合体(イ)の135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]は、0.05〜10dl/g 、好ましくは0.
08〜5dl/g の範囲にある。
【0044】また環状オレフィン系ランダム共重合体(
イ)のサーマル・メカニカル・アナライザーで測定した
軟化温度(TMA)は、70℃以上、好ましくは90〜
250℃、さらに好ましくは100〜200℃の範囲に
ある。なお軟化温度(TMA)は、デュポン社製The
rmomechanical Analyser を用
いて厚さ1mmのシートの熱変形挙動により測定した。 すなわちシート上に石英製針をのせ、荷重49gをかけ
、5℃/分で昇温していき、針が0.635mm侵入し
た温度をTMAとした。また、該環状オレフィン系ラン
ダム共重合体のガラス転移温度(Tg)は、通常50〜
230℃、好ましくは70〜210℃の範囲にあること
が望ましい。
イ)のサーマル・メカニカル・アナライザーで測定した
軟化温度(TMA)は、70℃以上、好ましくは90〜
250℃、さらに好ましくは100〜200℃の範囲に
ある。なお軟化温度(TMA)は、デュポン社製The
rmomechanical Analyser を用
いて厚さ1mmのシートの熱変形挙動により測定した。 すなわちシート上に石英製針をのせ、荷重49gをかけ
、5℃/分で昇温していき、針が0.635mm侵入し
た温度をTMAとした。また、該環状オレフィン系ラン
ダム共重合体のガラス転移温度(Tg)は、通常50〜
230℃、好ましくは70〜210℃の範囲にあること
が望ましい。
【0045】また、この環状オレフィン系ランダム共重
合体(イ)のX線回析法によって測定した結晶化度は、
0〜10%、好ましくは0〜7%、とくに好ましくは0
〜5%の範囲である。
合体(イ)のX線回析法によって測定した結晶化度は、
0〜10%、好ましくは0〜7%、とくに好ましくは0
〜5%の範囲である。
【0046】本発明では、環状オレフィン系重合体とし
て上記のような環状オレフィン系ランダム共重合体(イ
)の他に、式[I]または[I’]で表わされる環状オ
レフィンの開環重合体(ロ)、開環共重合体(ハ)また
はこれら(ロ)、(ハ)の水素添加物(ニ)を用いるこ
ともできる。
て上記のような環状オレフィン系ランダム共重合体(イ
)の他に、式[I]または[I’]で表わされる環状オ
レフィンの開環重合体(ロ)、開環共重合体(ハ)また
はこれら(ロ)、(ハ)の水素添加物(ニ)を用いるこ
ともできる。
【0047】環状オレフィン系重合体(ロ)〜(ニ)の
、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]、軟
化点(TMA)、ガラス転移温度(Tg)および結晶化
度は、環状オレフィン系ランダム共重合体(イ)と同様
である。
、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]、軟
化点(TMA)、ガラス転移温度(Tg)および結晶化
度は、環状オレフィン系ランダム共重合体(イ)と同様
である。
【0048】本発明において用いる環状オレフィン系重
合体は、特開昭60−168708号公報、特開昭61
−120816号公報、特開昭61−115912号公
報、特開昭61−115916号公報、特開昭62−2
52406号公報、特開昭62−252407号公報、
特開昭61−271308号公報、特開昭61−272
216号公報などにおいて本出願人が提案した方法に従
い適宜条件を選択することにより、製造することができ
る。
合体は、特開昭60−168708号公報、特開昭61
−120816号公報、特開昭61−115912号公
報、特開昭61−115916号公報、特開昭62−2
52406号公報、特開昭62−252407号公報、
特開昭61−271308号公報、特開昭61−272
216号公報などにおいて本出願人が提案した方法に従
い適宜条件を選択することにより、製造することができ
る。
【0049】このような環状オレフィン系ランダム共重
合体(イ)中において、前記式[I]または[I’]で
表される環状オレフィンから導かれる構成単位は下記式
[II]または[II’]で表される構造の繰り返し単
位を形成していると考えられる。
合体(イ)中において、前記式[I]または[I’]で
表される環状オレフィンから導かれる構成単位は下記式
[II]または[II’]で表される構造の繰り返し単
位を形成していると考えられる。
【0050】
【化25】
【0051】…[II]
(式[II]中、m、n、qおよびR1〜R18、Ra
、Rbは前記式 [I]における定義と同様である。 )
、Rbは前記式 [I]における定義と同様である。 )
【0052】
【化26】
【0053】…[II’]
(式[II’]中、p、q、rおよびR1〜R15は前
記式[I’]における定義と同様である。)本発明にお
いては、前述したとおり、上記の環状オレフィン系ラン
ダム共重合体(イ)のほかに、同種または異種の環状オ
レフィン単量体を開環して得られる環状オレフィン開環
重合体(ロ)、開環共重合体(ハ)またはそれらの水素
添加物(ニ)を用いることもできる。このような環状オ
レフィン開環重合体(ロ)、開環共重合体(ハ)および
これらの水素添加物(ニ)について、前記式[I]で表
される環状オレフィンを例にして説明すると、以下に記
載するように反応して開環(共)重合体およびこれらの
水素添加物を構成していると考えられる。
記式[I’]における定義と同様である。)本発明にお
いては、前述したとおり、上記の環状オレフィン系ラン
ダム共重合体(イ)のほかに、同種または異種の環状オ
レフィン単量体を開環して得られる環状オレフィン開環
重合体(ロ)、開環共重合体(ハ)またはそれらの水素
添加物(ニ)を用いることもできる。このような環状オ
レフィン開環重合体(ロ)、開環共重合体(ハ)および
これらの水素添加物(ニ)について、前記式[I]で表
される環状オレフィンを例にして説明すると、以下に記
載するように反応して開環(共)重合体およびこれらの
水素添加物を構成していると考えられる。
【0054】
【化27】
【0055】このような重合体の例として、テトラシク
ロドデセンとノルボルネン及びそれらの誘導体との開環
共重合体、およびその水素添加物をあげることができる
。なお、本発明においては上記のような開環重合体(ロ
)、開環共重合体(ハ)、これらの水素添加物(ニ)お
よび環状オレフィン系ランダム共重合体(イ)の一部が
無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸等で変性されてい
てもよい。このような変性物は、上記のような環状オレ
フィン系樹脂と、不飽和カルボン酸、これらの無水物、
および不飽和カルボン酸のアルキルエステル等の誘導体
とを反応させることにより製造することができる。なお
、この場合の環状オレフィン系樹脂の変性物中における
変性剤から導かれる構成単位の含有率は、通常は50〜
10モル%以下である。このような環状オレフィン系樹
脂変性物は、所望の変性率になるように環状オレフィン
系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合させて製造する
こともできるし、予め高変性率の変性物を調製し、次い
でこの変性物と未変性の環状オレフィン系樹脂とを混合
することによっても製造することができる。
ロドデセンとノルボルネン及びそれらの誘導体との開環
共重合体、およびその水素添加物をあげることができる
。なお、本発明においては上記のような開環重合体(ロ
)、開環共重合体(ハ)、これらの水素添加物(ニ)お
よび環状オレフィン系ランダム共重合体(イ)の一部が
無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸等で変性されてい
てもよい。このような変性物は、上記のような環状オレ
フィン系樹脂と、不飽和カルボン酸、これらの無水物、
および不飽和カルボン酸のアルキルエステル等の誘導体
とを反応させることにより製造することができる。なお
、この場合の環状オレフィン系樹脂の変性物中における
変性剤から導かれる構成単位の含有率は、通常は50〜
10モル%以下である。このような環状オレフィン系樹
脂変性物は、所望の変性率になるように環状オレフィン
系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合させて製造する
こともできるし、予め高変性率の変性物を調製し、次い
でこの変性物と未変性の環状オレフィン系樹脂とを混合
することによっても製造することができる。
【0056】本発明において、上記の開環重合体(ロ)
、開環共重合体(ハ)、これらの水素添加物(ニ)およ
び環状オレフィン系ランダム共重合体(イ)ならびにこ
れらの変性物は、単独で、あるいは組み合わせて使用す
ることができる。
、開環共重合体(ハ)、これらの水素添加物(ニ)およ
び環状オレフィン系ランダム共重合体(イ)ならびにこ
れらの変性物は、単独で、あるいは組み合わせて使用す
ることができる。
【0057】さらに、本発明においては、上記のような
環状オレフィン系ランダム共重合体を製造するに際して
、得られる重合体等の物性を損なわない範囲で、前記式
[I]または[I’]で表される環状オレフィン以外の
環状オレフィンを重合させることもできる。このような
環状オレフィンとしては、たとえば、シクロブテン、シ
クロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシク
ロヘキセン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メ
チルブチル)−1−シクロヘキセン、2,3,3a,7
a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン、
3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−
1H−インデンなどをあげることができる。このような
他の環状オレフィンは単独で、あるいは組み合わせて使
用することができ、通常、0〜50モル%の量で用いら
れる。
環状オレフィン系ランダム共重合体を製造するに際して
、得られる重合体等の物性を損なわない範囲で、前記式
[I]または[I’]で表される環状オレフィン以外の
環状オレフィンを重合させることもできる。このような
環状オレフィンとしては、たとえば、シクロブテン、シ
クロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシク
ロヘキセン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メ
チルブチル)−1−シクロヘキセン、2,3,3a,7
a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン、
3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−
1H−インデンなどをあげることができる。このような
他の環状オレフィンは単独で、あるいは組み合わせて使
用することができ、通常、0〜50モル%の量で用いら
れる。
【0058】また本発明においては、上記のような13
5℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.05
〜10dl/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が7
0℃以上である環状オレフィン系重合体の他に、所望に
より、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
が0.05〜5dl/gの範囲にあり、軟化温度(TM
A)が70℃未満である他の環状オレフィン系重合体を
配合して用いてもよい。
5℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.05
〜10dl/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が7
0℃以上である環状オレフィン系重合体の他に、所望に
より、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
が0.05〜5dl/gの範囲にあり、軟化温度(TM
A)が70℃未満である他の環状オレフィン系重合体を
配合して用いてもよい。
【0059】ゴム状弾性体(b)
本発明において使用されるゴム状弾性体(b)は、弾性
率が0.1Kg/cm2〜20000Kg/cm2であ
り、好ましくは10Kg/cm2〜15000Kg/c
m2であり、特に好ましくは10Kg/cm2〜100
00Kg/cm2である。なお弾性率は、試験片形状を
ASTM TYPE IVに準拠し、厚さを2mmとし
、チャック間を64mm、引張速度を50mm/分とし
て測定された値である。
率が0.1Kg/cm2〜20000Kg/cm2であ
り、好ましくは10Kg/cm2〜15000Kg/c
m2であり、特に好ましくは10Kg/cm2〜100
00Kg/cm2である。なお弾性率は、試験片形状を
ASTM TYPE IVに準拠し、厚さを2mmとし
、チャック間を64mm、引張速度を50mm/分とし
て測定された値である。
【0060】本発明において使用されるゴム状弾性体(
b)のガラス転移温度(Tg)は、通常0℃以下、好ま
しくは−10℃以下、さらに好ましくは−20℃以下の
範囲にある。さらに、このゴム状弾性体(b)の135
℃、デカリン中で測定した極限粘度[η]は、0.01
〜10dl/g 、好ましくは0.08〜7dl/gで
あることが望ましい。さらに、このゴム状弾性体(b)
のX線回析法によって測定した結晶化度は、通常、30
%以下、好ましくは20%以下であり、このゴム状弾性
体(b)は、低結晶性または非晶性であることが好まし
い。
b)のガラス転移温度(Tg)は、通常0℃以下、好ま
しくは−10℃以下、さらに好ましくは−20℃以下の
範囲にある。さらに、このゴム状弾性体(b)の135
℃、デカリン中で測定した極限粘度[η]は、0.01
〜10dl/g 、好ましくは0.08〜7dl/gで
あることが望ましい。さらに、このゴム状弾性体(b)
のX線回析法によって測定した結晶化度は、通常、30
%以下、好ましくは20%以下であり、このゴム状弾性
体(b)は、低結晶性または非晶性であることが好まし
い。
【0061】本発明で使用されるゴム状弾性体(b)と
しては、具体的には、エチレン・α−オレフィン共重合
体ゴム、プロピレン・α−オレフィン共重合体ゴムが例
示できる。上記のエチレン・α−オレフィン共重合体ゴ
ムおよびプロピレン・α−オレフィン共重合体ゴムは単
独で使用することもできるし、さらに両者を組み合わせ
て使用することもできる。
しては、具体的には、エチレン・α−オレフィン共重合
体ゴム、プロピレン・α−オレフィン共重合体ゴムが例
示できる。上記のエチレン・α−オレフィン共重合体ゴ
ムおよびプロピレン・α−オレフィン共重合体ゴムは単
独で使用することもできるし、さらに両者を組み合わせ
て使用することもできる。
【0062】上記のエチレン・α−オレフィン共重合体
ゴムを構成するα−オレフィンとしては、通常、炭素数
3〜20のα−オレフィン、たとえばプロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン、1−デセンおよびこれらの
混合物を挙げることができる。このうち特に炭素数3〜
10のα−オレフィンが好ましい。
ゴムを構成するα−オレフィンとしては、通常、炭素数
3〜20のα−オレフィン、たとえばプロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン、1−デセンおよびこれらの
混合物を挙げることができる。このうち特に炭素数3〜
10のα−オレフィンが好ましい。
【0063】またプロピレン・α−オレフィン共重合体
ゴムを構成するα−オレフィンとしては、通常、炭素数
4〜20のα−オレフィン、たとえば1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、
1−オクテン、1−デセンおよびこれらの混合物を挙げ
ることができる。 このうち特に炭素数4〜10のα−オレフィンが好まし
い。
ゴムを構成するα−オレフィンとしては、通常、炭素数
4〜20のα−オレフィン、たとえば1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、
1−オクテン、1−デセンおよびこれらの混合物を挙げ
ることができる。 このうち特に炭素数4〜10のα−オレフィンが好まし
い。
【0064】なお、本発明で使用されるα−オレフィン
共重合体ゴムは、α−オレフィン共重合体ゴムの特性を
損なわない範囲内で、ジエン化合物から誘導される成分
単位等のようなα−オレフィンから誘導される成分単位
以外の成分単位を含んでいてもよい。
共重合体ゴムは、α−オレフィン共重合体ゴムの特性を
損なわない範囲内で、ジエン化合物から誘導される成分
単位等のようなα−オレフィンから誘導される成分単位
以外の成分単位を含んでいてもよい。
【0065】例えば、本発明で使用されるα−オレフィ
ン共重合体に含まれることが許容される成分単位として
は、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2
−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5
−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンの
ような鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビ
ニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン
、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリ
デン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソ
プロペニル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエ
ン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、
2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボル
ネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエン等の
ジエン化合物から誘導される成分単位を挙げることがで
きる。このようなジエン成分は、単独であるいは組み合
わせても使用できる。 このようなジエン成分の含有量は、通常は1〜20モル
%、好ましくは2〜15モル%である。
ン共重合体に含まれることが許容される成分単位として
は、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2
−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5
−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンの
ような鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビ
ニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン
、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリ
デン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソ
プロペニル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエ
ン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、
2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボル
ネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエン等の
ジエン化合物から誘導される成分単位を挙げることがで
きる。このようなジエン成分は、単独であるいは組み合
わせても使用できる。 このようなジエン成分の含有量は、通常は1〜20モル
%、好ましくは2〜15モル%である。
【0066】本発明で使用されるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体ゴムにおいては、エチレンとα−オレフィ
ンとのモル比(エチレン/α−オレフィン)は、α−オ
レフィンの種類によっても異なるが、一般に1/99〜
99/1、好ましくは30/70〜95/5である。
ィン共重合体ゴムにおいては、エチレンとα−オレフィ
ンとのモル比(エチレン/α−オレフィン)は、α−オ
レフィンの種類によっても異なるが、一般に1/99〜
99/1、好ましくは30/70〜95/5である。
【0067】また本発明で使用されるプロピレン・α−
オレフィン共重合体ゴムにおいては、プロピレンとα−
オレフィンとのモル比(プロピレン/α−オレフィン)
は、α−オレフィンの種類によっても異なるが、一般に
30/70〜95/5であることが好ましい。
オレフィン共重合体ゴムにおいては、プロピレンとα−
オレフィンとのモル比(プロピレン/α−オレフィン)
は、α−オレフィンの種類によっても異なるが、一般に
30/70〜95/5であることが好ましい。
【0068】本発明においては、上記のようなα−オレ
フィン共重合体ゴムの中でも、エチレン含有量30〜9
5モル%、結晶化度10%以下のエチレン・プロピレン
ランダム共重合体ゴムまたはエチレン・α−オレフィン
ランダム共重合体ゴムを使用することが特に好ましい。
フィン共重合体ゴムの中でも、エチレン含有量30〜9
5モル%、結晶化度10%以下のエチレン・プロピレン
ランダム共重合体ゴムまたはエチレン・α−オレフィン
ランダム共重合体ゴムを使用することが特に好ましい。
【0069】さらに本発明で使用するゴム状弾性体(b
)としては、上記のようなα−オレフィン共重合体ゴム
を、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性
したグラフト変性α−オレフィン共重合体ゴムも使用す
ることができる。グラフト変性α−オレフィン共重合体
ゴムは衝撃強度等の機械的特性の改良効果に優れている
ので好ましい。
)としては、上記のようなα−オレフィン共重合体ゴム
を、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性
したグラフト変性α−オレフィン共重合体ゴムも使用す
ることができる。グラフト変性α−オレフィン共重合体
ゴムは衝撃強度等の機械的特性の改良効果に優れている
ので好ましい。
【0070】上記のグラフト変性α−オレフィン共重合
体ゴムを製造するために用いられるグラフトモノマーと
しては、不飽和カルボン酸またはその誘導体を使用する
ことが好ましい。このような不飽和カルボン酸の例とし
ては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒ
ドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸
、イソクロトン酸、ナジック酸(エンドシス−ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン
酸)を挙げることができる。さらに、上記の不飽和カル
ボン酸の誘導体としては、不飽和カルボン酸無水物、不
飽和カルボン酸ハライド、不飽和カルボン酸アミド、不
飽和カルボン酸イミドおよび不飽和カルボン酸のエステ
ル化合物を挙げることができる。このような誘導体の具
体的な例としては、塩化マレニル、マレイミド、無水マ
レイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、
マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエートを挙げるこ
とができる。
体ゴムを製造するために用いられるグラフトモノマーと
しては、不飽和カルボン酸またはその誘導体を使用する
ことが好ましい。このような不飽和カルボン酸の例とし
ては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒ
ドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸
、イソクロトン酸、ナジック酸(エンドシス−ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン
酸)を挙げることができる。さらに、上記の不飽和カル
ボン酸の誘導体としては、不飽和カルボン酸無水物、不
飽和カルボン酸ハライド、不飽和カルボン酸アミド、不
飽和カルボン酸イミドおよび不飽和カルボン酸のエステ
ル化合物を挙げることができる。このような誘導体の具
体的な例としては、塩化マレニル、マレイミド、無水マ
レイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、
マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエートを挙げるこ
とができる。
【0071】これらのグラフトモノマーは、単独で使用
することもできるし、組み合わせて使用することもでき
る。上記のようなグラフトモノマーのうちでは、不飽和
ジカルボン酸またはその酸無水物が好ましく、さらにマ
レイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物が特に好
ましい。
することもできるし、組み合わせて使用することもでき
る。上記のようなグラフトモノマーのうちでは、不飽和
ジカルボン酸またはその酸無水物が好ましく、さらにマ
レイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物が特に好
ましい。
【0072】本発明で使用されるグラフト変性α−オレ
フィン共重合体ゴムは、例えば上記のようなグラフトモ
ノマーとα−オレフィン共重合体とを、従来公知の種々
の方法を採用して変性することにより製造することがで
きる。たとえば、前記α−オレフィン共重合体ゴムを溶
融させ、グラフトモノマーを添加してグラフト重合させ
る方法、あるいは溶媒に溶解させグラフトモノマーを添
加してグラフト共重合させる方法がある。さらに、グラ
フト変性α−オレフィン共重合体ゴムを製造する方法と
しては、未変性α−オレフィン共重合体ゴムを所望のグ
ラフト変性率になるようにグラフトモノマーを配合して
変性する方法、予め高グラフト変性率のグラフト変性α
−オレフィン共重合体ゴムを調製し、この高変性率のα
−オレフィン共重合体ゴムを未変性α−オレフィン共重
合体ゴムで希釈して所望の変性率のグラフト変性α−オ
レフィン共重合体ゴムを製造する方法がある。本発明に
おいては、いずれの方法により製造したグラフト変性オ
レフィン共重合体ゴムを使用することもできる。そして
、本発明において使用されるグラフト変性α−オレフィ
ン共重合体ゴムは、変性率が、通常は、0.01〜5重
量%、好ましくは0.1〜4重量%の範囲内にある共重
合体である。
フィン共重合体ゴムは、例えば上記のようなグラフトモ
ノマーとα−オレフィン共重合体とを、従来公知の種々
の方法を採用して変性することにより製造することがで
きる。たとえば、前記α−オレフィン共重合体ゴムを溶
融させ、グラフトモノマーを添加してグラフト重合させ
る方法、あるいは溶媒に溶解させグラフトモノマーを添
加してグラフト共重合させる方法がある。さらに、グラ
フト変性α−オレフィン共重合体ゴムを製造する方法と
しては、未変性α−オレフィン共重合体ゴムを所望のグ
ラフト変性率になるようにグラフトモノマーを配合して
変性する方法、予め高グラフト変性率のグラフト変性α
−オレフィン共重合体ゴムを調製し、この高変性率のα
−オレフィン共重合体ゴムを未変性α−オレフィン共重
合体ゴムで希釈して所望の変性率のグラフト変性α−オ
レフィン共重合体ゴムを製造する方法がある。本発明に
おいては、いずれの方法により製造したグラフト変性オ
レフィン共重合体ゴムを使用することもできる。そして
、本発明において使用されるグラフト変性α−オレフィ
ン共重合体ゴムは、変性率が、通常は、0.01〜5重
量%、好ましくは0.1〜4重量%の範囲内にある共重
合体である。
【0073】このような反応は、前記グラフトモノマー
を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開
始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラフ
ト反応は通常60〜350℃の温度で行なわれる。ラジ
カル開始剤の使用割合は、未変性α−オレフィン共重合
体ゴム100重量部に対して通常0.001〜5重量部
の範囲である。
を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開
始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラフ
ト反応は通常60〜350℃の温度で行なわれる。ラジ
カル開始剤の使用割合は、未変性α−オレフィン共重合
体ゴム100重量部に対して通常0.001〜5重量部
の範囲である。
【0074】ラジカル開始剤としては、有機ペルオキシ
ド、有機ペルエステルが好ましく使用され、このようは
ラジカル開始剤の具体的な例としては、ベンゾイルペル
オキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミル
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2
,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエー
ト)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキ
シド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
シン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベ
ンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート
、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブ
チルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペ
ルピバレート、クミルペルピバレートおよびtert−
ブチルペルジエチルアセテートを挙げることができる。 さらに本発明においてはラジカル開始剤としてアゾ化合
物を使用することもでき、このアゾ化合物の具体的な例
としては、アゾビスイソブチロニトリルおよびジメチル
アゾイソブチレートを挙げることができる。
ド、有機ペルエステルが好ましく使用され、このようは
ラジカル開始剤の具体的な例としては、ベンゾイルペル
オキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミル
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2
,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエー
ト)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキ
シド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
シン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベ
ンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート
、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブ
チルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペ
ルピバレート、クミルペルピバレートおよびtert−
ブチルペルジエチルアセテートを挙げることができる。 さらに本発明においてはラジカル開始剤としてアゾ化合
物を使用することもでき、このアゾ化合物の具体的な例
としては、アゾビスイソブチロニトリルおよびジメチル
アゾイソブチレートを挙げることができる。
【0075】これらのうちでは、ラジカル開始剤として
、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ
−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペ
ルオキシドが好ましく用いられる。
、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ
−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペ
ルオキシドが好ましく用いられる。
【0076】本発明で使用されるグラフト変性α−オレ
フィン共重合体ゴムは、通常は、上述のグラフト変性エ
チレン・α−オレフィン共重合体ゴムおよびグラフト変
性プロピレン・α−オレフィン共重合体ゴムを単独であ
るいは組み合わせて使用するが、グラフト変性α−オレ
フィン共重合体ゴムの特性を損なわない範囲内で上記の
グラフト変性共重合体ゴムが他の重合体あるいは共重合
体あるいは他のグラフト共重合体を含んでいてもよい。
フィン共重合体ゴムは、通常は、上述のグラフト変性エ
チレン・α−オレフィン共重合体ゴムおよびグラフト変
性プロピレン・α−オレフィン共重合体ゴムを単独であ
るいは組み合わせて使用するが、グラフト変性α−オレ
フィン共重合体ゴムの特性を損なわない範囲内で上記の
グラフト変性共重合体ゴムが他の重合体あるいは共重合
体あるいは他のグラフト共重合体を含んでいてもよい。
【0077】本発明において、このような他の重合体あ
るいは共重合体の例としては、芳香族ビニル系炭化水素
・共役ジエン共重合体またはその水素化物を挙げること
ができる。具体的にはこのような芳香族ビニル系炭化水
素・共役ジエン共重合体またはその水素化物としては、
スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・ブタジ
エン・スチレン共重合体ゴム、スチレン・イソプレンブ
ロック共重合体ゴム、スチレン・イソプレン・スチレン
ブロック共重合体ゴム、水添スチレン・ブタジエン・ス
チレンブロック共重合体ゴムおよび水添スチレン・イソ
プレン・スチレンブロック共重合体ゴムを挙げることが
できる。
るいは共重合体の例としては、芳香族ビニル系炭化水素
・共役ジエン共重合体またはその水素化物を挙げること
ができる。具体的にはこのような芳香族ビニル系炭化水
素・共役ジエン共重合体またはその水素化物としては、
スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・ブタジ
エン・スチレン共重合体ゴム、スチレン・イソプレンブ
ロック共重合体ゴム、スチレン・イソプレン・スチレン
ブロック共重合体ゴム、水添スチレン・ブタジエン・ス
チレンブロック共重合体ゴムおよび水添スチレン・イソ
プレン・スチレンブロック共重合体ゴムを挙げることが
できる。
【0078】本発明において、上記のようなゴム状弾性
体(b)は、前記環状オレフィン系重合体(a)100
重量部に対して0.5〜50重量部、好ましくは1〜4
0重量部の量で用いられる。また後述する架橋剤(c)
は前記(a)、(b)成分の合計100重量部に対して
0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量
部の量で用いられる。このような比率で3成分(a)〜
(c)を接触することにより、環状オレフィン系重合体
(a)の優れた特性を損なうことなく、衝撃強度等の特
性が向上した環状オレフィン系樹脂[A]を得ることが
できる。
体(b)は、前記環状オレフィン系重合体(a)100
重量部に対して0.5〜50重量部、好ましくは1〜4
0重量部の量で用いられる。また後述する架橋剤(c)
は前記(a)、(b)成分の合計100重量部に対して
0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量
部の量で用いられる。このような比率で3成分(a)〜
(c)を接触することにより、環状オレフィン系重合体
(a)の優れた特性を損なうことなく、衝撃強度等の特
性が向上した環状オレフィン系樹脂[A]を得ることが
できる。
【0079】架 橋 剤(c)
環状オレフィン系樹脂[A]を製造する際に用いる架橋
剤(c)としては、有機過酸化物、カチオン重合開始剤
、アミノ基含有化合物を好ましく用いることができる。
剤(c)としては、有機過酸化物、カチオン重合開始剤
、アミノ基含有化合物を好ましく用いることができる。
【0080】成分(a)〜(c)を接触させる際に、架
橋剤(c)は上記(a)、(b)成分の合計100重量
部に対して0.01〜0.1重量部、好ましくは0.0
5〜0.5重量部の量で用いられる。接触の方法として
は、公知の方法が適用でき、たとえば各成分を同時に混
合することができるが、(a)、(b)成分を混合した
後、(c)成分を混合する方法が好ましい。また(c)
成分は(a)、(b)成分に混合した際、(c)成分も
充分混合されているのが好ましい。
橋剤(c)は上記(a)、(b)成分の合計100重量
部に対して0.01〜0.1重量部、好ましくは0.0
5〜0.5重量部の量で用いられる。接触の方法として
は、公知の方法が適用でき、たとえば各成分を同時に混
合することができるが、(a)、(b)成分を混合した
後、(c)成分を混合する方法が好ましい。また(c)
成分は(a)、(b)成分に混合した際、(c)成分も
充分混合されているのが好ましい。
【0081】(a)、(b)成分の組成物は、(a)、
(b)成分を別個に製造し、(a)、(b)成分とを押
出機でブレンドして製造する方法、あるいは(a)、(
b)成分を適当な溶媒、たとえばヘプタン、ヘキサン、
デカン、シクロヘキサンのような飽和炭化水素、トルエ
ン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭化水素に充分
溶解して行う溶液ブレンド法、さらには(a)、(b)
成分を別個の重合器で合成して得られるポリマーを別の
容器でブレンドする方法などにより製造することができ
る。こうして得られた(a)、(b)成分の組成物には
、そのまま引続いて(c)成分を加えてブレンドし、本
発明の環状オレフィン系樹脂を得る。
(b)成分を別個に製造し、(a)、(b)成分とを押
出機でブレンドして製造する方法、あるいは(a)、(
b)成分を適当な溶媒、たとえばヘプタン、ヘキサン、
デカン、シクロヘキサンのような飽和炭化水素、トルエ
ン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭化水素に充分
溶解して行う溶液ブレンド法、さらには(a)、(b)
成分を別個の重合器で合成して得られるポリマーを別の
容器でブレンドする方法などにより製造することができ
る。こうして得られた(a)、(b)成分の組成物には
、そのまま引続いて(c)成分を加えてブレンドし、本
発明の環状オレフィン系樹脂を得る。
【0082】本発明の環状オレフィン系樹脂は、(c)
成分の架橋剤が分解または反応する温度で反応させるこ
とにより、環状オレフィン系樹脂を得ることができる。 有機過酸化物、カチオン重合開始剤、アミノ基含有化合
物について具体的に例を挙げて説明する。
成分の架橋剤が分解または反応する温度で反応させるこ
とにより、環状オレフィン系樹脂を得ることができる。 有機過酸化物、カチオン重合開始剤、アミノ基含有化合
物について具体的に例を挙げて説明する。
【0083】有機過酸化物
上記有機過酸化物としては、具体的には、メチルエチル
ケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシド等
のケトンパーオキシド類;1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)オクタン等のパーオキシケタール類;t−
ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド
、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロキシパ
ーオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒド
ロパーオキシド等のヒドロパーオキシド類; ジ−t
−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等の
ジアルキルパーオキシド類;ラウロイルパーオキシド、
ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類;
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベン
ゾイルパーオキシ)ヘキサン等のパーオキシエステル類
等をあげることができる。このような有機過酸化物は1
種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。また上記の有機過酸化物を用いる際には、ラジ
カル重合性の官能基を分子内に2個以上有する化合物を
併用することが好ましい。ラジカル重合性の官能基を分
子内に2個以上有する化合物としては、たとえばジビニ
ルベンゼン、アクリル酸ビニル、メタクリル酸ビニル、
トリアリールイソシアヌレート、ジアリールフタレート
、エチレンジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレートなどをあげることができる。
ケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシド等
のケトンパーオキシド類;1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)オクタン等のパーオキシケタール類;t−
ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド
、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロキシパ
ーオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒド
ロパーオキシド等のヒドロパーオキシド類; ジ−t
−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等の
ジアルキルパーオキシド類;ラウロイルパーオキシド、
ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類;
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベン
ゾイルパーオキシ)ヘキサン等のパーオキシエステル類
等をあげることができる。このような有機過酸化物は1
種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。また上記の有機過酸化物を用いる際には、ラジ
カル重合性の官能基を分子内に2個以上有する化合物を
併用することが好ましい。ラジカル重合性の官能基を分
子内に2個以上有する化合物としては、たとえばジビニ
ルベンゼン、アクリル酸ビニル、メタクリル酸ビニル、
トリアリールイソシアヌレート、ジアリールフタレート
、エチレンジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレートなどをあげることができる。
【0084】カチオン重合開始剤
上記カチオン重合開始剤としては、「東村敏延著、講座
重合反応論第3巻“カチオン重合”、化学同人、197
4年」の2章にあげられている開始剤、すなわちプロト
ン酸、金属酸化物、ハロゲン、ハロゲン化金属、有機金
属化合物、安定カチオンがあげられ、これらの中ではプ
ロトン酸とハロゲン化金属が好ましい。プロトン酸とし
ては、具体的にはH3PO3、H2SO4、HClO4
、HCl、HBr、CCl3CO2H、CHCl2CO
2H、CF3CO2H、H(CF2)6CO2H、Cl
SO3H、FSO3H、p−トルエンスルホン酸、CF
3SO3H、CH3COClO4(過塩素酸アセチル)
などを例示することができる。またハロゲン化金属とし
ては、Be, Mg, Zn, Cd, Hg, B,
Al, Ga, Ti, Zr, Sn, P, S
b, Nb, Bi, Ta,U, Re, Fe等の
金属のハロゲン化物があげられ、これらの中では特にB
, Al, Ti,Sn, Feのハロゲン化物が好ま
しい。 具体的には、三フッ化ホウ素(BF3)、三フッ化ホウ
素・ジエチルエーテル錯体(BF3O(C2H5)2)
、三フッ化ホウ素・フェノール錯体(BF3・HOC6
H5)、一般式RnAlX3−nで示される有機アルミ
ニウム化合物(xは塩素、臭素、ヨウ素、フッ素のいず
れか、nは0≦n<3を満足する値、Rはアルキル基を
示す)、四塩化チタン(TiCl4)、四塩化スズ(S
nCl4)、三塩化鉄(FeCl3)などがあげられる
。
重合反応論第3巻“カチオン重合”、化学同人、197
4年」の2章にあげられている開始剤、すなわちプロト
ン酸、金属酸化物、ハロゲン、ハロゲン化金属、有機金
属化合物、安定カチオンがあげられ、これらの中ではプ
ロトン酸とハロゲン化金属が好ましい。プロトン酸とし
ては、具体的にはH3PO3、H2SO4、HClO4
、HCl、HBr、CCl3CO2H、CHCl2CO
2H、CF3CO2H、H(CF2)6CO2H、Cl
SO3H、FSO3H、p−トルエンスルホン酸、CF
3SO3H、CH3COClO4(過塩素酸アセチル)
などを例示することができる。またハロゲン化金属とし
ては、Be, Mg, Zn, Cd, Hg, B,
Al, Ga, Ti, Zr, Sn, P, S
b, Nb, Bi, Ta,U, Re, Fe等の
金属のハロゲン化物があげられ、これらの中では特にB
, Al, Ti,Sn, Feのハロゲン化物が好ま
しい。 具体的には、三フッ化ホウ素(BF3)、三フッ化ホウ
素・ジエチルエーテル錯体(BF3O(C2H5)2)
、三フッ化ホウ素・フェノール錯体(BF3・HOC6
H5)、一般式RnAlX3−nで示される有機アルミ
ニウム化合物(xは塩素、臭素、ヨウ素、フッ素のいず
れか、nは0≦n<3を満足する値、Rはアルキル基を
示す)、四塩化チタン(TiCl4)、四塩化スズ(S
nCl4)、三塩化鉄(FeCl3)などがあげられる
。
【0085】前記RnAlX3−nで示される有機アル
ミニウム化合物としては、例えばジエチルアルミニウム
クロリド、ジエチルアルミニウムプロミド、エチルアル
ミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキプ
ロミド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミ
ニウムジプロミドなどがあげられる。組成物がRnAl
X3−nになる限り、各種の有機アルミニウム化合物の
混合物を用いてもよい。
ミニウム化合物としては、例えばジエチルアルミニウム
クロリド、ジエチルアルミニウムプロミド、エチルアル
ミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキプ
ロミド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミ
ニウムジプロミドなどがあげられる。組成物がRnAl
X3−nになる限り、各種の有機アルミニウム化合物の
混合物を用いてもよい。
【0086】これらカチオン重合開始剤は1種単独で、
または2種以上を組み合わせて用いることができる。 アミノ基含有化合物 アミノ基含有化合物としては、分子内に少なくとも2個
のアミノ基を有する化合物を使用することができる。
または2種以上を組み合わせて用いることができる。 アミノ基含有化合物 アミノ基含有化合物としては、分子内に少なくとも2個
のアミノ基を有する化合物を使用することができる。
【0087】このようなアミノ基含有化合物としては、
例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビ
スプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン
、1,3,6−トリスアミノメチルヘキサン、トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、ジエチレングリコール、ビ
スプロピレンジアミン、ジエチルアミノプロピルアミン
などの脂肪族アミン;メンセンジアミン、イソフォロン
ジアミン、ビス(4−アミノ−3− メチルシクロヘキ
シル)メタン、N−アミノエチルピペラジン、1,3−
ジアミノシクロヘキサンなどの脂環族アミン;メタキシ
リレンジアミンなどの脂肪芳香族アミン;o−、m−、
p−フェニレンジアミン、ジアミノジ フェニルメタ
ン、ジアミノジフェニルスルホン、2,4−ジアミノア
ニソール、2,4−トルエンジアミン、2,4−ジアミ
ノジフェニルアミン、4,4’−メチレンジアニリン、
ジアミノジキシリルスルホンなどの芳香族アミン;3,
9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−
テトラスピロ[5,5]ウンデカンなどのビススピロ環
ジアミンなどを挙げることができる。
例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビ
スプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン
、1,3,6−トリスアミノメチルヘキサン、トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、ジエチレングリコール、ビ
スプロピレンジアミン、ジエチルアミノプロピルアミン
などの脂肪族アミン;メンセンジアミン、イソフォロン
ジアミン、ビス(4−アミノ−3− メチルシクロヘキ
シル)メタン、N−アミノエチルピペラジン、1,3−
ジアミノシクロヘキサンなどの脂環族アミン;メタキシ
リレンジアミンなどの脂肪芳香族アミン;o−、m−、
p−フェニレンジアミン、ジアミノジ フェニルメタ
ン、ジアミノジフェニルスルホン、2,4−ジアミノア
ニソール、2,4−トルエンジアミン、2,4−ジアミ
ノジフェニルアミン、4,4’−メチレンジアニリン、
ジアミノジキシリルスルホンなどの芳香族アミン;3,
9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−
テトラスピロ[5,5]ウンデカンなどのビススピロ環
ジアミンなどを挙げることができる。
【0088】このようなアミノ基含有化合物は1種単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。 [B]ブテン−1系重合体 本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物を製造する際
に、環状オレフィン系樹脂[A]に添加されるブテン−
1系重合体[B]の230℃、2.16Kg荷重でのメ
ルトフローレートは、0.05〜100g/10分、好
ましくは0.1〜50g/10分である。
で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。 [B]ブテン−1系重合体 本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物を製造する際
に、環状オレフィン系樹脂[A]に添加されるブテン−
1系重合体[B]の230℃、2.16Kg荷重でのメ
ルトフローレートは、0.05〜100g/10分、好
ましくは0.1〜50g/10分である。
【0089】上記ブテン−1系重合体[B]は、ブテン
−1系重合体[B]の特性を損なわない範囲内で、ブテ
ンー1以外のα−オレフィンから誘導される成分単位、
あるいはジエン化合物から誘導される成分単位等のよう
なブテンー1から誘導される成分単位以外の成分単位を
含んでいてもよい。
−1系重合体[B]の特性を損なわない範囲内で、ブテ
ンー1以外のα−オレフィンから誘導される成分単位、
あるいはジエン化合物から誘導される成分単位等のよう
なブテンー1から誘導される成分単位以外の成分単位を
含んでいてもよい。
【0090】例えば、本発明で使用されるブテン−1系
重合体[B]に含まれることが許容される成分単位とし
ては、たとえばエチレン、プロピレン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテ
ン、1−デセンのようなα−オレフィン;1,4−ヘキ
サジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5
−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、
7−メチル−1,6−オクタジエンのような鎖状非共役
ジエン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、
メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボルネン
、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−
2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボ
ルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−
ノルボルネンのような環状非共役ジエン;2,3−ジイ
ソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−
3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペ
ニル−2,2−ノルボルナジエン等のα−オレフィン化
合物あるいはジエン化合物から誘導される成分単位を挙
げることができる。このようなα−オレフィン成分ある
いはジエン成分の含有量は、通常は1〜20モル%、好
ましくは2〜15モル%である。
重合体[B]に含まれることが許容される成分単位とし
ては、たとえばエチレン、プロピレン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテ
ン、1−デセンのようなα−オレフィン;1,4−ヘキ
サジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5
−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、
7−メチル−1,6−オクタジエンのような鎖状非共役
ジエン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、
メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボルネン
、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−
2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボ
ルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−
ノルボルネンのような環状非共役ジエン;2,3−ジイ
ソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−
3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペ
ニル−2,2−ノルボルナジエン等のα−オレフィン化
合物あるいはジエン化合物から誘導される成分単位を挙
げることができる。このようなα−オレフィン成分ある
いはジエン成分の含有量は、通常は1〜20モル%、好
ましくは2〜15モル%である。
【0091】さらに本発明においては、ブテン−1系重
合体[B]として、上記のようなブテン−1系重合体を
、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性し
たグラフト変性ブテン−1系重合体も使用することもで
きる。 グラフト変性ブテン−1系重合体は衝撃強度等の機械的
特性の改良効果に優れているので好ましい。
合体[B]として、上記のようなブテン−1系重合体を
、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性し
たグラフト変性ブテン−1系重合体も使用することもで
きる。 グラフト変性ブテン−1系重合体は衝撃強度等の機械的
特性の改良効果に優れているので好ましい。
【0092】上記のグラフト変性ブテン−1系重合体を
製造するために用いられるグラフトモノマーとしては、
前述したゴム状弾性体(b)を製造する際に用いる不飽
和カルボン酸またはその誘導体を使用することが好まし
い。
製造するために用いられるグラフトモノマーとしては、
前述したゴム状弾性体(b)を製造する際に用いる不飽
和カルボン酸またはその誘導体を使用することが好まし
い。
【0093】そして、本発明においてブテン−1系重合
体[B]として、好ましく使用されるグラフト変性ブテ
ン−1系重合体は、変性率が、通常は、0.01〜5重
量%、好ましくは0.1〜4重量%の範囲内にある重合
体である。
体[B]として、好ましく使用されるグラフト変性ブテ
ン−1系重合体は、変性率が、通常は、0.01〜5重
量%、好ましくは0.1〜4重量%の範囲内にある重合
体である。
【0094】このような反応は、前記グラフトモノマー
を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開
始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラフ
ト反応は通常60〜350℃の温度で行なわれる。ラジ
カル開始剤の使用割合は、未変性ブテン−1系重合体1
00重量部に対して通常0.001〜5重量部の範囲で
ある。
を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開
始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラフ
ト反応は通常60〜350℃の温度で行なわれる。ラジ
カル開始剤の使用割合は、未変性ブテン−1系重合体1
00重量部に対して通常0.001〜5重量部の範囲で
ある。
【0095】ラジカル開始剤としては、有機ペルオキシ
ド、有機ペルエステルが好ましく使用され、このような
ラジカル開始剤の具体的な例としては、前述したゴム状
弾性体(b)を製造する際に用いるラジカル開始剤と同
様の物を例示できる。
ド、有機ペルエステルが好ましく使用され、このような
ラジカル開始剤の具体的な例としては、前述したゴム状
弾性体(b)を製造する際に用いるラジカル開始剤と同
様の物を例示できる。
【0096】本発明で好ましく使用されるグラフト変性
ブテン−1系重合体には、その特性を損なわない範囲内
で上記のグラフト変性ブテン−1系重合体が他の重合体
あるいは共重合体あるいは他のグラフト共重合体を含ん
でいてもよい。
ブテン−1系重合体には、その特性を損なわない範囲内
で上記のグラフト変性ブテン−1系重合体が他の重合体
あるいは共重合体あるいは他のグラフト共重合体を含ん
でいてもよい。
【0097】本発明において、このような他の重合体あ
るいは共重合体の例としては、芳香族ビニル系炭化水素
・共役ジエン共重合体またはその水素化物を挙げること
ができる。具体的には前述したゴム状弾性体に添加する
ことができる芳香族ビニル系炭化水素・共役ジエン共重
合体またはその水素化物を例示できる。
るいは共重合体の例としては、芳香族ビニル系炭化水素
・共役ジエン共重合体またはその水素化物を挙げること
ができる。具体的には前述したゴム状弾性体に添加する
ことができる芳香族ビニル系炭化水素・共役ジエン共重
合体またはその水素化物を例示できる。
【0098】上記のようなブテン−1系重合体[B]は
、環状オレフィン系樹脂[A]との比[A]/[B](
重量比)は95/5〜80/20の範囲である。また本
発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物には、衝撃強度
を向上させるためのゴム成分を配合したり、耐熱安定剤
、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッ
キング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油
、ワックスなどを配合することができ、その配合割合は
適宜量である。たとえば、任意成分として配合される安
定剤として具体的には、テトラキス[メチレン−3(3
,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル) プロピオン酸アルキルエス
テル、2,2’−オキザミドビス[エチル−3(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]プロピ
オネートなどのフェノール系酸化防止剤、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステ
アリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩、グリセリンモ
ノステアレート、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンジステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレ
ート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエ
リスリトールトリステアレート等の多価アルコールの脂
肪酸エステルなどを挙げることができる。これらは単独
で配合してもよいが、組み合わせて配合してもよく、た
とえば、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タンとステアリン酸亜鉛およびグリセリンモノステアレ
ートとの組合せ等を例示することができる。
、環状オレフィン系樹脂[A]との比[A]/[B](
重量比)は95/5〜80/20の範囲である。また本
発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物には、衝撃強度
を向上させるためのゴム成分を配合したり、耐熱安定剤
、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッ
キング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油
、ワックスなどを配合することができ、その配合割合は
適宜量である。たとえば、任意成分として配合される安
定剤として具体的には、テトラキス[メチレン−3(3
,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル) プロピオン酸アルキルエス
テル、2,2’−オキザミドビス[エチル−3(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]プロピ
オネートなどのフェノール系酸化防止剤、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステ
アリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩、グリセリンモ
ノステアレート、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンジステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレ
ート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエ
リスリトールトリステアレート等の多価アルコールの脂
肪酸エステルなどを挙げることができる。これらは単独
で配合してもよいが、組み合わせて配合してもよく、た
とえば、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タンとステアリン酸亜鉛およびグリセリンモノステアレ
ートとの組合せ等を例示することができる。
【0099】本発明では特に、フェノール系酸化防止剤
および多価アルコールの脂肪酸エステルとを組み合わせ
て用いることが好ましく、該多価アルコールの脂肪酸エ
ステルは3価以上の多価アルコールのアルコール性水酸
基の一部がエステル化された多価アルコール脂肪酸エス
テルであることが好ましい。
および多価アルコールの脂肪酸エステルとを組み合わせ
て用いることが好ましく、該多価アルコールの脂肪酸エ
ステルは3価以上の多価アルコールのアルコール性水酸
基の一部がエステル化された多価アルコール脂肪酸エス
テルであることが好ましい。
【0100】このような多価アルコールの脂肪酸エステ
ルとしては、具体的には、グリセリンモノステアレート
、グリセリンモノラウレート、グリセリンモノミリステ
ート、グリセリンモノパルミテート、グリセリンジステ
アレート、グリセリンジラウレート等のグリセリン脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトールモノステアレート、
ペンタエリスリトールモノラウレート、ペンタエリスリ
トールジラウレート、ペンタエリスリトールジステアレ
ート、ペンタエリスリトールトリステアレート等のペン
タエリスリトールの脂肪酸エステルが用いられる。
ルとしては、具体的には、グリセリンモノステアレート
、グリセリンモノラウレート、グリセリンモノミリステ
ート、グリセリンモノパルミテート、グリセリンジステ
アレート、グリセリンジラウレート等のグリセリン脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトールモノステアレート、
ペンタエリスリトールモノラウレート、ペンタエリスリ
トールジラウレート、ペンタエリスリトールジステアレ
ート、ペンタエリスリトールトリステアレート等のペン
タエリスリトールの脂肪酸エステルが用いられる。
【0101】このようなフェノール系酸化防止剤は、前
記環状オレフィン系樹脂[A]100重量部に対して0
〜10重量部好ましくは0〜5重量部さらに好ましくは
0〜2重量部の量で用いられ、また多価アルコールの脂
肪酸エステルは環状オレフィン系樹脂[A]100重量
部に対して0〜10重量部、好ましくは0〜5重量部の
量で用いられる。
記環状オレフィン系樹脂[A]100重量部に対して0
〜10重量部好ましくは0〜5重量部さらに好ましくは
0〜2重量部の量で用いられ、また多価アルコールの脂
肪酸エステルは環状オレフィン系樹脂[A]100重量
部に対して0〜10重量部、好ましくは0〜5重量部の
量で用いられる。
【0102】本発明においては、本発明の目的を損なわ
ない範囲で、環状オレフィン系樹脂にシリカ、ケイ藻土
、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、
軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシ
ウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム
、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、ア
ルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ
素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維等の充填剤を配合しても
よい。
ない範囲で、環状オレフィン系樹脂にシリカ、ケイ藻土
、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、
軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシ
ウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム
、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、ア
ルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ
素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維等の充填剤を配合しても
よい。
【0103】本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物
を製造する際の製法としては、公知の方法が適用でき、
前記(a)〜(c)成分を接触させて得られる環状オレ
フィン系樹脂[A]、ブテン−1系重合体[B]および
所望により添加される他の成分を押出機、ニーダー等で
機械的にブレンドする方法、あるいは各成分を適当な良
溶媒、たとえばヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素溶
媒に同時に溶解し、またはそれぞれ別々に溶解した後混
合し、溶媒を除去する方法さらにはこれらの二つの方法
を組み合わせて行う方法等を挙げることができる。
を製造する際の製法としては、公知の方法が適用でき、
前記(a)〜(c)成分を接触させて得られる環状オレ
フィン系樹脂[A]、ブテン−1系重合体[B]および
所望により添加される他の成分を押出機、ニーダー等で
機械的にブレンドする方法、あるいは各成分を適当な良
溶媒、たとえばヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素溶
媒に同時に溶解し、またはそれぞれ別々に溶解した後混
合し、溶媒を除去する方法さらにはこれらの二つの方法
を組み合わせて行う方法等を挙げることができる。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、耐衝撃性、剛
性、強度、成形性、耐傷付性のバランスに優れた環状オ
レフィン系樹脂組成物を提供することが可能になる。
性、強度、成形性、耐傷付性のバランスに優れた環状オ
レフィン系樹脂組成物を提供することが可能になる。
【0105】また、本発明に係る環状オレフィン系樹脂
組成物は、上記のような特性に優れるだけでなく、各種
樹脂および金属等の異種材料に対する熱接着性に顕著に
優れているため、各種樹脂との積層体、金属被覆などの
用途に好適に使用することができる。具体的には、下記
(1)〜(3)に例示される自動車部品、機械ハウジン
グ、機械部品や、その他建材用ガスケット、土木または
建築用防水シート、工業用ホースもしくはチューブ類、
家電用ハウジング、鞄、スポーツ用品、事務用品などの
用途に広く利用することができる。
組成物は、上記のような特性に優れるだけでなく、各種
樹脂および金属等の異種材料に対する熱接着性に顕著に
優れているため、各種樹脂との積層体、金属被覆などの
用途に好適に使用することができる。具体的には、下記
(1)〜(3)に例示される自動車部品、機械ハウジン
グ、機械部品や、その他建材用ガスケット、土木または
建築用防水シート、工業用ホースもしくはチューブ類、
家電用ハウジング、鞄、スポーツ用品、事務用品などの
用途に広く利用することができる。
【0106】(1) 自動車部品
インストウルメントパネル、コンソールボックス、ドア
トリム、ピラー、メータークラスター、コラムカバー、
グリルドアミラー、フェンダー、ボンネット、ラジエタ
ーグリル、サイドプロテクトモール、バンパー、ソフト
フェイシア、マッドガード、グラスランチャネル、ウイ
ンドシールドガスケット。
トリム、ピラー、メータークラスター、コラムカバー、
グリルドアミラー、フェンダー、ボンネット、ラジエタ
ーグリル、サイドプロテクトモール、バンパー、ソフト
フェイシア、マッドガード、グラスランチャネル、ウイ
ンドシールドガスケット。
【0107】(2) 機械ハウジング工具(電動工
具)、事務器(ワープロ、パソコン、複写機、プリンタ
ー、FDD、CRT)、精密機器(カメラ)、家電製品
(電子レンジ、電気釜、冷蔵庫、ポット、掃除機)。
具)、事務器(ワープロ、パソコン、複写機、プリンタ
ー、FDD、CRT)、精密機器(カメラ)、家電製品
(電子レンジ、電気釜、冷蔵庫、ポット、掃除機)。
【0108】(3) 機械部品
エアコン用シロッコファン。
【0109】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
本発明における各種物性値の測定方法および評価方法を
次に示す。 (1) 試験片の作成 東芝機械(株)製射出成形機IS−55および所定の試
験片用金型を用い、以下の成形条件で成形した。試験片
は成形後室温で48時間放置後測定に供した。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
本発明における各種物性値の測定方法および評価方法を
次に示す。 (1) 試験片の作成 東芝機械(株)製射出成形機IS−55および所定の試
験片用金型を用い、以下の成形条件で成形した。試験片
は成形後室温で48時間放置後測定に供した。
【0110】成形条件:シリンダー温度270℃、金型
温度70℃、射出圧力一次/二次=1000/600k
g/cm2、射出速度(一次)30〓/sec、スクリ
ュー回転数150rpm、サイクル([射出+保圧]/
冷却)=7/15sec (2) 曲げ試験 ASTM D790に準じて行った。
温度70℃、射出圧力一次/二次=1000/600k
g/cm2、射出速度(一次)30〓/sec、スクリ
ュー回転数150rpm、サイクル([射出+保圧]/
冷却)=7/15sec (2) 曲げ試験 ASTM D790に準じて行った。
【0111】試験片形状:5×1/2×1/8tインチ
、スパン間距離51mm 試験速度:20mm/分 試験温度:23℃ (3) アイゾット衝撃試験 ASTM D256に準じて行った。
、スパン間距離51mm 試験速度:20mm/分 試験温度:23℃ (3) アイゾット衝撃試験 ASTM D256に準じて行った。
【0112】試験片形状:5/2×1/2×1/8tイ
ンチ (ノッチ付) 試験温度:23℃ (4) 熱変形温度(HDT) ASTM D648に準じて行った。
ンチ (ノッチ付) 試験温度:23℃ (4) 熱変形温度(HDT) ASTM D648に準じて行った。
【0113】試験片形状:5×1/4×1/2tインチ
荷 重:264psi (5) 軟化温度(TMA) デュポン社製Thermo Mechanical A
nalyzerを用いて厚さ1mmのシートの熱変形挙
動により測定した。すなわち、シート上に石英製針をの
せ、荷重49gをかけ、5℃/分の速度で昇温していき
、針が0.635mm侵入した温度をTMAとした。 (6) 溶融流れ指数(MFR260℃)ASTM D
1238に準じ、温度260℃、荷重2.16Kgで測
定した。 (7) ロックウェル硬度(Rスケール)ASTM D
785に従った。
荷 重:264psi (5) 軟化温度(TMA) デュポン社製Thermo Mechanical A
nalyzerを用いて厚さ1mmのシートの熱変形挙
動により測定した。すなわち、シート上に石英製針をの
せ、荷重49gをかけ、5℃/分の速度で昇温していき
、針が0.635mm侵入した温度をTMAとした。 (6) 溶融流れ指数(MFR260℃)ASTM D
1238に準じ、温度260℃、荷重2.16Kgで測
定した。 (7) ロックウェル硬度(Rスケール)ASTM D
785に従った。
【0114】
【実施例1】(a)成分として13C−NMRで測定し
たエチレン含量62モル%、MFR260℃35g/1
0分、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]0
.47dl/g、軟化温度(TMA)148℃、Tg1
37℃のエチレンとDMONとのランダム共重合体のペ
レット4.25Kg、(b)成分としてエチレン・プロ
ピレンランダム共重合体(エチレン含量80モル%、T
g−54℃、MFR230℃0.7g/10分、[η]
2.2dl/g)のペレット0.75Kgを充分混合さ
せた後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM 45
)によりシリンダー温度=230℃で溶融ブレンドし、
ペレタイザーにてペレツト化した。得られた(a)成分
と(b)成分とからなるペレット1Kgに対し、(c)
成分として日本油脂(株)製パーヘキシン25B(商標
)を1g、ジビニルベンゼンを3gの割合で添加し、充
分混合した。この混合物を前記の二軸押出機(シリンダ
ー温度=230℃)を用いて溶融状態で反応させ、ペレ
タイザーにてペレット化した。
たエチレン含量62モル%、MFR260℃35g/1
0分、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]0
.47dl/g、軟化温度(TMA)148℃、Tg1
37℃のエチレンとDMONとのランダム共重合体のペ
レット4.25Kg、(b)成分としてエチレン・プロ
ピレンランダム共重合体(エチレン含量80モル%、T
g−54℃、MFR230℃0.7g/10分、[η]
2.2dl/g)のペレット0.75Kgを充分混合さ
せた後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM 45
)によりシリンダー温度=230℃で溶融ブレンドし、
ペレタイザーにてペレツト化した。得られた(a)成分
と(b)成分とからなるペレット1Kgに対し、(c)
成分として日本油脂(株)製パーヘキシン25B(商標
)を1g、ジビニルベンゼンを3gの割合で添加し、充
分混合した。この混合物を前記の二軸押出機(シリンダ
ー温度=230℃)を用いて溶融状態で反応させ、ペレ
タイザーにてペレット化した。
【0115】得られた(a)成分と(b)成分と(c)
成分とからなる環状オレフィン系樹脂[A]1Kgに対
して、ブテン−1系重合体[B]としてポリブテン樹脂
(MFR230℃=1.8g/10分)0.1Kgを充
分混合した後、前記の二軸押出機(シリンダー温度=2
30℃)を用いて溶融混合し、ペレタイザーにペレット
化した。
成分とからなる環状オレフィン系樹脂[A]1Kgに対
して、ブテン−1系重合体[B]としてポリブテン樹脂
(MFR230℃=1.8g/10分)0.1Kgを充
分混合した後、前記の二軸押出機(シリンダー温度=2
30℃)を用いて溶融混合し、ペレタイザーにペレット
化した。
【0116】得られたペレットを用いて前記の方法によ
り試験片を作成し、物性を測定した。結果を表1に示す
。
り試験片を作成し、物性を測定した。結果を表1に示す
。
【0117】
【比較例】(a)成分として13C−NMRで測定した
エチレン含量62モル%、MFR260℃7.8/10
分、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]0.
61dl/g、軟化温度(TMA)147℃、Tg13
6℃のエチレンとDMONとのランダム共重合体のペレ
ット4.25Kg、(b)成分としてエチレン・プロピ
レンランダム共重合体(エチレン含量80モル%、Tg
−54℃、MFR230℃0.7g/10分、[η]2
.2dl/g)のペレット0.75Kgを充分混合させ
た後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM 45)に
よりシリンダー温度=230℃で溶融ブレンドし、ペレ
タイザーにてペレツト化した。得られた(a)成分と(
b)成分とからなるペレツト1Kgに対し、(c)成分
として日本油脂(株)製パーヘキシン 25B(商標)
を1g、ジビニルベンゼンを3gの割合で添加し、充分
混合した。この混合物を前記の二軸押出機(シリンダー
温度=230℃)を用いて溶融状態で反応させ、ペレタ
イザーにてペレット化した。
エチレン含量62モル%、MFR260℃7.8/10
分、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]0.
61dl/g、軟化温度(TMA)147℃、Tg13
6℃のエチレンとDMONとのランダム共重合体のペレ
ット4.25Kg、(b)成分としてエチレン・プロピ
レンランダム共重合体(エチレン含量80モル%、Tg
−54℃、MFR230℃0.7g/10分、[η]2
.2dl/g)のペレット0.75Kgを充分混合させ
た後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM 45)に
よりシリンダー温度=230℃で溶融ブレンドし、ペレ
タイザーにてペレツト化した。得られた(a)成分と(
b)成分とからなるペレツト1Kgに対し、(c)成分
として日本油脂(株)製パーヘキシン 25B(商標)
を1g、ジビニルベンゼンを3gの割合で添加し、充分
混合した。この混合物を前記の二軸押出機(シリンダー
温度=230℃)を用いて溶融状態で反応させ、ペレタ
イザーにてペレット化した。
【0118】得られたペレットを用いて前記の方法によ
り試験片を作成し、物性を測定した。結果を表1に示す
。
り試験片を作成し、物性を測定した。結果を表1に示す
。
【0119】
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】[A](a)下記の群(イ)〜(ニ)より
なる群から選ばれる少なくとも1種の環状オレフィン系
重合体100重量部と、(b)ガラス転移点(Tg)が
0℃以下、結晶化度が30%以下であるゴム状弾性体;
0.5〜50重量部と、(c)架橋剤;上記(a)、(
b)成分の合計100重量部に対して、0.01〜1重
量部とを接触させて得られうる環状オレフィン系樹脂と
、 [B]ブテン−1系重合体;(ただし[A]/[B]の
重量比が95/5〜80/20)とからなることを特徴
とする環状オレフィン系樹脂組成物; (イ)エチレンと次式[I]または[I’]で表される
環状オレフィンとの共重合体であって、135℃のデカ
リン中で測定した極限粘度[η]が0.05〜10dl
/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上で
あるエチレン・環状オレフィン系共重合体; (ロ)次式[I]または[I’]で表される環状オレフ
ィンの開環重合体であって、135℃のデカリン中で測
定した極限粘度[η]が0.05〜10dl/gの範囲
にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上である環状オ
レフィン開環重合体; (ハ)次式[I]または[I’]で表される2種以上の
環状オレフィンの開環共重合体であって、135℃のデ
カリン中で測定した極限粘度[η]が0.05〜10d
l/gの範囲にあり、軟化温度(TMA)が70℃以上
である環状オレフィン開環共重合体; (ニ)上記(ロ)または(ハ)の水素添加物。 【化1】 …[I] (式中、nは0または1であり、mは0または正の整数
であり、qは0または1であり、R1 〜R18、Ra
、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子お
よび炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしくは基
を表し、R15〜R18は、互いに結合して単環または
多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環が二
重結合を有していてもよく、また、R15とR16とで
、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成して
いてもよい)。 【化2】 …[I’] (式[I’]中、pは0または1以上の整数であり、q
およびrは、0、1または2であり、R1〜R15はそ
れぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、およびアルコキシ基よりなる群
から選ばれる原子もしくは基を表し、R5(またはR6
)とR9(またはR7)とは、炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、また何の基も介さず
に直接結合していてもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17140791A JPH04356554A (ja) | 1990-11-01 | 1991-07-11 | 環状オレフィン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-295654 | 1990-11-01 | ||
JP29565490 | 1990-11-01 | ||
JP17140791A JPH04356554A (ja) | 1990-11-01 | 1991-07-11 | 環状オレフィン系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04356554A true JPH04356554A (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=26494148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17140791A Pending JPH04356554A (ja) | 1990-11-01 | 1991-07-11 | 環状オレフィン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04356554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998005715A1 (fr) * | 1996-08-07 | 1998-02-12 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Composition polymere de reticulation |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP17140791A patent/JPH04356554A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998005715A1 (fr) * | 1996-08-07 | 1998-02-12 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Composition polymere de reticulation |
JPWO9805715A1 (ja) * | 1996-08-07 | 1998-02-12 |
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