JPH04354954A - 薬物のリポソームを充填した注射器 - Google Patents
薬物のリポソームを充填した注射器Info
- Publication number
- JPH04354954A JPH04354954A JP3157682A JP15768291A JPH04354954A JP H04354954 A JPH04354954 A JP H04354954A JP 3157682 A JP3157682 A JP 3157682A JP 15768291 A JP15768291 A JP 15768291A JP H04354954 A JPH04354954 A JP H04354954A
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- JP
- Japan
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- hydrochloride
- syringe
- drug
- chamber
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬物のリポソームから
成る凍結乾燥製剤を一室に、当該凍結乾燥製剤を溶解す
るための溶媒を他室に充填してなる複数室を有する注射
器、その製造方法およびその用途に関する。
成る凍結乾燥製剤を一室に、当該凍結乾燥製剤を溶解す
るための溶媒を他室に充填してなる複数室を有する注射
器、その製造方法およびその用途に関する。
【0002】
【従来技術】従来、リポソームの凍結乾燥製剤は、その
貯蔵安定性を改善させるため、一般的には凍結乾燥製剤
とされる。当該凍結乾燥製剤は,通常バイアル中に保存
され、用時に注射用蒸留水等にて溶解して投与されてい
る。
貯蔵安定性を改善させるため、一般的には凍結乾燥製剤
とされる。当該凍結乾燥製剤は,通常バイアル中に保存
され、用時に注射用蒸留水等にて溶解して投与されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、用時溶解す
る操作はバイアル中に注射器によって注射用蒸留水を注
入し、薬物を溶解させ、次いで溶解液を注射器にて吸入
する操作が行われるため、手順が煩雑であり、手間を要
し、且つその操作時に雑菌の混入する恐れがあるという
問題点がある。また、薬物を水性溶媒にて希釈すること
によって(特に、大希釈することによって)、薬物はリ
ポソーム外に放出(遊離)されてしまう。一方、少量投
与される薬物にあっては、少量の薬物を少量の水によっ
て希釈し、これを注射器にて吸入する操作時にロスが多
くなるという問題点があり、逆にこのロスを最小限にす
るために多量の水に溶解させた場合、前記大希釈に起因
する薬物の遊離が起こりうる。
る操作はバイアル中に注射器によって注射用蒸留水を注
入し、薬物を溶解させ、次いで溶解液を注射器にて吸入
する操作が行われるため、手順が煩雑であり、手間を要
し、且つその操作時に雑菌の混入する恐れがあるという
問題点がある。また、薬物を水性溶媒にて希釈すること
によって(特に、大希釈することによって)、薬物はリ
ポソーム外に放出(遊離)されてしまう。一方、少量投
与される薬物にあっては、少量の薬物を少量の水によっ
て希釈し、これを注射器にて吸入する操作時にロスが多
くなるという問題点があり、逆にこのロスを最小限にす
るために多量の水に溶解させた場合、前記大希釈に起因
する薬物の遊離が起こりうる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決せんとするものであり、第一番目に薬液排出口側
の室には薬物のリポソームから成る凍結乾燥製剤が、前
記室の薬液排出口側とは反対側に位置する室には当該製
剤溶解用の溶媒が充填されてなることを特徴とする複数
室を有する注射器に関する。本発明は、第二番目に薬物
のリポソームから成る溶液を注射器に装填した後、凍結
乾燥する工程を含むことを特徴とする前記注射器の製造
方法に関する。本発明は、第三番目に薬物のリポソーム
凍結乾燥製剤を速やかに経注投与するための前記注射器
の用途に関する。
を解決せんとするものであり、第一番目に薬液排出口側
の室には薬物のリポソームから成る凍結乾燥製剤が、前
記室の薬液排出口側とは反対側に位置する室には当該製
剤溶解用の溶媒が充填されてなることを特徴とする複数
室を有する注射器に関する。本発明は、第二番目に薬物
のリポソームから成る溶液を注射器に装填した後、凍結
乾燥する工程を含むことを特徴とする前記注射器の製造
方法に関する。本発明は、第三番目に薬物のリポソーム
凍結乾燥製剤を速やかに経注投与するための前記注射器
の用途に関する。
【0005】本発明において、リポソームは、それ自体
公知のものであり、多重同心二重層、単一層あるいは多
重層の構造をなし、各種薬物をその間隙に取り込む能力
を有するものである。
公知のものであり、多重同心二重層、単一層あるいは多
重層の構造をなし、各種薬物をその間隙に取り込む能力
を有するものである。
【0006】本発明において、リポソームを形成するた
めの脂質としては、リン脂質、糖脂質、誘導脂質等この
分野で既知のものが挙げられ、生理的に許容され、そし
て代謝されうる脂質であればいずれも本発明に用いられ
る。リン脂質としては、例えばホスファチジルコリン、
ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチ
ジルグリセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホ
スファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ジセ
チルホスフェート、リゾホスファチジルコリン(リゾレ
シチン)、あるいはこれらの混合物である大豆リン脂質
、卵黄リン脂質等が例示される。
めの脂質としては、リン脂質、糖脂質、誘導脂質等この
分野で既知のものが挙げられ、生理的に許容され、そし
て代謝されうる脂質であればいずれも本発明に用いられ
る。リン脂質としては、例えばホスファチジルコリン、
ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチ
ジルグリセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホ
スファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ジセ
チルホスフェート、リゾホスファチジルコリン(リゾレ
シチン)、あるいはこれらの混合物である大豆リン脂質
、卵黄リン脂質等が例示される。
【0007】糖脂質としては、特にセレブロシド、硫脂
質(Sulfatide) 、ガングリオシド等が例示
される。誘導脂質としては、特にコール酸、デオキシコ
ール酸等が例示される。特に、好ましい脂質としては、
ホスファチジルコリン、その含有物が挙げられる。脂質
は薬物1重量部当たり、通常10〜30000重量部、
好ましくは200〜2000重量部配合される。
質(Sulfatide) 、ガングリオシド等が例示
される。誘導脂質としては、特にコール酸、デオキシコ
ール酸等が例示される。特に、好ましい脂質としては、
ホスファチジルコリン、その含有物が挙げられる。脂質
は薬物1重量部当たり、通常10〜30000重量部、
好ましくは200〜2000重量部配合される。
【0008】本発明で使用される薬物としては、たとえ
ば次の如きものが例示される。 (1) 全身麻酔薬(チアミラールナトリウム、チオペ
ンタールナトリウム、ペントバルビタールナトリウム、
塩酸ケタミンなど)
ば次の如きものが例示される。 (1) 全身麻酔薬(チアミラールナトリウム、チオペ
ンタールナトリウム、ペントバルビタールナトリウム、
塩酸ケタミンなど)
【0009】(2) 催眠・鎮静薬(塩酸フルラゼパム
、アモバルビタールナトリウム、フェノバルビタール、
ペントバルビタールカルシウム、ブロムワレリル尿素、
抱水クロラールなど)
、アモバルビタールナトリウム、フェノバルビタール、
ペントバルビタールカルシウム、ブロムワレリル尿素、
抱水クロラールなど)
【0010】(3) 抗てんかん薬(フェニトインナト
リウム、エトトイン、フェノバルビタールナトリウム、
トリオメタジオン、プリミドン、エトスクシミド、カル
バマゼピン、バルプロ酸ナトリウムなど)
リウム、エトトイン、フェノバルビタールナトリウム、
トリオメタジオン、プリミドン、エトスクシミド、カル
バマゼピン、バルプロ酸ナトリウムなど)
【0011】(4) 解熱鎮痛消炎薬(アセトアミノフ
ェン、フェナセチン、アスピリン、サリチル酸ナトリウ
ム、アミノピリン、アンチピリン、スルピリン、メピリ
ゾール、塩酸チアラミド、クエン酸ペリソキサール、ジ
クロフェナックナトリウム、アンフェナックナトリウム
、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール、臭
化水素酸エプタゾシンなど)
ェン、フェナセチン、アスピリン、サリチル酸ナトリウ
ム、アミノピリン、アンチピリン、スルピリン、メピリ
ゾール、塩酸チアラミド、クエン酸ペリソキサール、ジ
クロフェナックナトリウム、アンフェナックナトリウム
、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール、臭
化水素酸エプタゾシンなど)
【0012】(5) 鎮暈薬(ジメンヒドリナート、塩
酸ジフェニドール、dl−塩酸イソプレナリンなど)
酸ジフェニドール、dl−塩酸イソプレナリンなど)
【
0013】(6) 精神神経用薬物(塩酸クロルプロマ
ジン、マレイン酸レボメプロマジン、塩酸チオリダジン
、塩酸フルフェナジン、チオチキセン、塩酸フルペンチ
キソール、塩酸フロロピパミド、塩酸モペロン、塩酸カ
ルピプラミン、塩酸クロカプラミン、塩酸イミプラミン
、塩酸デシプラミン、塩酸ミアンセリン、塩酸マプロチ
リン、塩酸クロルジアゼポキシド、クロラゼプ酸二カリ
ウム、メプロバメート、塩酸ヒドロキシジン、塩酸サフ
ラジンなど)
0013】(6) 精神神経用薬物(塩酸クロルプロマ
ジン、マレイン酸レボメプロマジン、塩酸チオリダジン
、塩酸フルフェナジン、チオチキセン、塩酸フルペンチ
キソール、塩酸フロロピパミド、塩酸モペロン、塩酸カ
ルピプラミン、塩酸クロカプラミン、塩酸イミプラミン
、塩酸デシプラミン、塩酸ミアンセリン、塩酸マプロチ
リン、塩酸クロルジアゼポキシド、クロラゼプ酸二カリ
ウム、メプロバメート、塩酸ヒドロキシジン、塩酸サフ
ラジンなど)
【0014】(7) 局所麻酔薬(塩酸テトラカイン、
塩酸プロカイン、アミノ安息香酸エチル、塩酸ジブカイ
ン、塩酸リドカインなど)
塩酸プロカイン、アミノ安息香酸エチル、塩酸ジブカイ
ン、塩酸リドカインなど)
【0015】(8) 骨格筋弛緩薬(カルバミン酸クロ
ルフェネシン、メトカルバモール、塩化アルクロニウム
、塩化ツボクラリン、塩化スキサメトニウム、塩酸エペ
リゾンなど)
ルフェネシン、メトカルバモール、塩化アルクロニウム
、塩化ツボクラリン、塩化スキサメトニウム、塩酸エペ
リゾンなど)
【0016】(9) 自律神経用薬物(塩化アセチルコ
リン、臭化ネオスチグミンなど)
リン、臭化ネオスチグミンなど)
【0017】(10)鎮痙薬(硫酸アトロピン、臭化水
素酸スコポラミン、塩酸パパベリンなど)
素酸スコポラミン、塩酸パパベリンなど)
【0018】(11)抗パーキンソン薬(塩酸ビペリデ
ン、塩酸トリヘキシフェニジル、塩酸アマンタジン、塩
酸ピロヘプチン、塩酸プロフェナミン、レボドパ、塩酸
マザチコールなど)
ン、塩酸トリヘキシフェニジル、塩酸アマンタジン、塩
酸ピロヘプチン、塩酸プロフェナミン、レボドパ、塩酸
マザチコールなど)
【0019】(12)抗ヒスタミン薬(塩酸ジフェンヒ
ドラミン、マレイン酸カルビノキサミン、dl−マレイ
ン酸クロルフェニラミン、プロメタジン、酒石酸アリメ
マジン、塩酸イソチペンジル、塩酸クレミゾール、塩酸
シプロヘプタジン、フマル酸クレマスチンなど)
ドラミン、マレイン酸カルビノキサミン、dl−マレイ
ン酸クロルフェニラミン、プロメタジン、酒石酸アリメ
マジン、塩酸イソチペンジル、塩酸クレミゾール、塩酸
シプロヘプタジン、フマル酸クレマスチンなど)
【00
20】(13)強心薬(アミノフィリン、コリンテオフ
ィリン、安息香酸ナトリウムカフェイン、dl−塩酸イ
ソプロテレノール、塩酸ドパミン、塩酸ドブタミン、メ
チルジゴキシンなど)
20】(13)強心薬(アミノフィリン、コリンテオフ
ィリン、安息香酸ナトリウムカフェイン、dl−塩酸イ
ソプロテレノール、塩酸ドパミン、塩酸ドブタミン、メ
チルジゴキシンなど)
【0021】(14)不整脈用薬物(塩酸プロプラノロ
ール、塩酸アルプレノロール、塩酸ブプラノロール、マ
レイン酸チモロール、酒石酸メトプロロール、塩酸プロ
カインアミド、塩酸リドカイン、硫酸キニジン、アジマ
リン、塩酸ベラパミル、塩酸アプリンジンなど)
ール、塩酸アルプレノロール、塩酸ブプラノロール、マ
レイン酸チモロール、酒石酸メトプロロール、塩酸プロ
カインアミド、塩酸リドカイン、硫酸キニジン、アジマ
リン、塩酸ベラパミル、塩酸アプリンジンなど)
【00
22】(15)利尿薬(エチアジド、ヒドロクロロチア
ジド、アセタゾラミド、イソソルビド、エタクリン酸な
ど)
22】(15)利尿薬(エチアジド、ヒドロクロロチア
ジド、アセタゾラミド、イソソルビド、エタクリン酸な
ど)
【0023】(16)血圧降下薬(カプトリル、マレイ
ン酸エナラプリル、塩酸デラプリル、アラセプリル、塩
酸エカラジン、塩酸ヒドララジン、臭化ヘキサメトニウ
ム、塩酸クロニジン、塩酸ブニトロロール、塩酸プロプ
ラノロール、メチルドパ、硫酸グアネチジン、硫酸ベタ
ニジンなど)
ン酸エナラプリル、塩酸デラプリル、アラセプリル、塩
酸エカラジン、塩酸ヒドララジン、臭化ヘキサメトニウ
ム、塩酸クロニジン、塩酸ブニトロロール、塩酸プロプ
ラノロール、メチルドパ、硫酸グアネチジン、硫酸ベタ
ニジンなど)
【0024】(17)血管収縮薬(塩酸フェニレフリン
、塩酸メトキサミンなど)
、塩酸メトキサミンなど)
【0025】(18)血管拡張薬(塩酸ジルチアゼム、
塩酸ベラパミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル、ク
エン酸ニカメタート、酒石酸ニコチニックアルコール、
塩酸トラゾリンなど)
塩酸ベラパミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル、ク
エン酸ニカメタート、酒石酸ニコチニックアルコール、
塩酸トラゾリンなど)
【0026】(19)動脈硬化用薬物(シンフィブラー
トなど)
トなど)
【0027】(20)その他の循環器系薬物(塩酸ニカ
ルジピン、酒石酸イフェンプロジル、ピペリジノカルバ
メート、マレイン酸シネパジド、塩酸チアプリドなど)
ルジピン、酒石酸イフェンプロジル、ピペリジノカルバ
メート、マレイン酸シネパジド、塩酸チアプリドなど)
【0028】(21)呼吸促進薬(ジモルホラミン、酒
石酸レバロルファン、塩酸ロベリン、塩酸ナロキソンな
ど)
石酸レバロルファン、塩酸ロベリン、塩酸ナロキソンな
ど)
【0029】(22)鎮咳去痰薬(リン酸コデイン
、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸ノスカピン
、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、テオフ
ィリン、ジプロフィリン、dl−塩酸エピネフリン、塩
酸エフェドリン、硫酸イソプロテレノール、硫酸サルブ
タノール、塩酸ツロブテロール、フマル酸ケトチフェン
、塩酸アゼラスチン、臭化イプラトロピウムなど)
、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸ノスカピン
、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、テオフ
ィリン、ジプロフィリン、dl−塩酸エピネフリン、塩
酸エフェドリン、硫酸イソプロテレノール、硫酸サルブ
タノール、塩酸ツロブテロール、フマル酸ケトチフェン
、塩酸アゼラスチン、臭化イプラトロピウムなど)
【0
030】(23)化膿性疾患用外用薬(酢酸マフェニド
、スルファメトキサゾールナトリウム、塩酸テトラサイ
クリンなど)
030】(23)化膿性疾患用外用薬(酢酸マフェニド
、スルファメトキサゾールナトリウム、塩酸テトラサイ
クリンなど)
【0031】(24)鎮痛・鎮痒・吸斂・消炎用薬物(
サリチル酸メチル、塩酸イソチペンジル、ジフェンヒド
ラミン、プレドニゾロン、アミノ安息香酸エチル、クロ
タミトンなど)
サリチル酸メチル、塩酸イソチペンジル、ジフェンヒド
ラミン、プレドニゾロン、アミノ安息香酸エチル、クロ
タミトンなど)
【0032】(25)寄生性皮膚疾患用薬物(サリチル
酸、ナイスタチン、硝酸エコナゾール、塩酸クロコナゾ
ールなど)
酸、ナイスタチン、硝酸エコナゾール、塩酸クロコナゾ
ールなど)
【0033】(26)ビタミン(塩酸チアミン、塩酸シ
コチアミン、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリ
ウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン
酸ピリドキサミン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パ
ントテン酸カルシウム、パンテノール、パンテチン、ビ
オチン、アスコルビン酸など)
コチアミン、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリ
ウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン
酸ピリドキサミン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パ
ントテン酸カルシウム、パンテノール、パンテチン、ビ
オチン、アスコルビン酸など)
【0034】(27)止血用薬物(トラネキサム酸、エ
タンシラート、硫酸プロタミンなど)
タンシラート、硫酸プロタミンなど)
【0035】(28)痛風治療用薬物(コルヒチン、ア
ロプリノールなど)
ロプリノールなど)
【0036】(29)糖尿病用薬物(トラザミド、グリ
ミジンナトリウム、グリブゾール、塩酸メトホルミン、
塩酸ブホルミンなど)
ミジンナトリウム、グリブゾール、塩酸メトホルミン、
塩酸ブホルミンなど)
【0037】(30)他に分類されない代謝性薬物(オ
ロチン酸、アザチオプリン、ラクツロースなど)
ロチン酸、アザチオプリン、ラクツロースなど)
【00
38】(31)抗悪性腫瘍用薬物(塩酸ナイトロジェン
マスタード−N−オキシド、シクロホスファミド、チオ
テパ、塩酸ニムスチン、チオイノシン、フルオロウラシ
ル、デガフール、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリス
チン、硫酸ビンデシン、マイトマイシンC、塩酸ダウノ
ルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸プロカルバジン、
シスプラチンなど)
38】(31)抗悪性腫瘍用薬物(塩酸ナイトロジェン
マスタード−N−オキシド、シクロホスファミド、チオ
テパ、塩酸ニムスチン、チオイノシン、フルオロウラシ
ル、デガフール、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリス
チン、硫酸ビンデシン、マイトマイシンC、塩酸ダウノ
ルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸プロカルバジン、
シスプラチンなど)
【0039】(32)抗生物質(ベンジルペニシリンカ
リウム、アモキシシリン、アンピシリン、セファレキシ
ン、セファゾリンナトリウム、エリスロマイシン、酒石
酸キタサマイシン、クロラムフェニコール、チアンフェ
ニコール、塩酸テトラサイクリン、塩酸ミノサイクリン
、塩酸リンコマイシン、塩酸クリンダマイシン、硫酸ス
トレプトマイシン、硫酸カナマイシン、硫酸フラジオマ
イシン、硫酸ゲンタマイシン、塩酸スペクチノマイシン
、サイクロセリン、ドキソルビシンなど)
リウム、アモキシシリン、アンピシリン、セファレキシ
ン、セファゾリンナトリウム、エリスロマイシン、酒石
酸キタサマイシン、クロラムフェニコール、チアンフェ
ニコール、塩酸テトラサイクリン、塩酸ミノサイクリン
、塩酸リンコマイシン、塩酸クリンダマイシン、硫酸ス
トレプトマイシン、硫酸カナマイシン、硫酸フラジオマ
イシン、硫酸ゲンタマイシン、塩酸スペクチノマイシン
、サイクロセリン、ドキソルビシンなど)
【0040】(33)化学療法薬(スルフイソミジン、
イソニアジド、塩酸エタンブトール、アシクロビルなど
)
イソニアジド、塩酸エタンブトール、アシクロビルなど
)
【0041】(34)麻薬(塩酸モルヒネ、リン酸コ
デイン、塩酸コカイン、塩酸ペチジン、クエン酸フェン
タニールなど)
デイン、塩酸コカイン、塩酸ペチジン、クエン酸フェン
タニールなど)
【0042】(35)ホルモン類〔リン酸デキサメタゾ
ンナトリウム、プレドニゾロン、ノルエチステロン、ク
エン酸クロミフェン、エピネフリン、ノルエピネフリン
、アセチルコリン、メラトニン、セロトニン、チロキシ
ン、トリヨードチロニン、ドパミン、ヒスタミン、オー
キシン、カイネチン、シベレリン、ハイドロコルチゾン
、コルチコステロン、デオキシコルチコステロン、アル
ドステロン、デヒドロエピアンドロステロン、アドレノ
ステロン、プレグネノロン、プロゲステロン、テストス
テロン、アンドロステンジオン、ジヒドロテストステロ
ン、エストロン、エストラジオール、エストリオール、
1,25ジヒドロコレカルシフェロール(ビタミンD3
)、エキレニン、エクジソン、コルチコリベリン、フォ
リベリン、コナドリベリン、ルリベリン、メラノリベリ
ン、プロラクトリベリン、ソマトリベリン、チロリベリ
ン、メラノスタチン、プロラクトスタチン、ソマトスタ
チン、バゾプレシン、オキシトシン、カリジン、ブラジ
キニン、メラノトロピン、コルチコトロピン、ソマトト
ロピン、エントルフィン、ルテオトロピン(プロラクチ
ン)、リポトロピン、ラクトーゲン、レラキシン、ソマ
トメジン、アンジオテンシン、インシュリン、グルカゴ
ン、パラスリン(パラソルモン)、カルシトニン、セク
レチン、ガストリン、コレシストキニン、胃抑制ポリペ
プチド、血管作用性小腸、ペプチド、神経成長因子、表
皮成長因子、血小板由来成長因子、インターロイキン、
インターフェロン、変異細胞成長因子、腫瘍細胞壊死因
子、フォリトロピン、ルテオトロピン、コリオゴナドト
ロピン、メノポ−ザルゴナドトロピン、妊馬尿ゴナドト
ロピン、チロトロピン、エリトロポエチン、チモポイエ
チン(サイモシン)、コロニー形成刺激因子(CSF)
、組織プラスミノーゲン活性化因子、修飾組織プラスミ
ノーゲン活性化因子、プラスミノーゲン、ウロキナーゼ
など〕
ンナトリウム、プレドニゾロン、ノルエチステロン、ク
エン酸クロミフェン、エピネフリン、ノルエピネフリン
、アセチルコリン、メラトニン、セロトニン、チロキシ
ン、トリヨードチロニン、ドパミン、ヒスタミン、オー
キシン、カイネチン、シベレリン、ハイドロコルチゾン
、コルチコステロン、デオキシコルチコステロン、アル
ドステロン、デヒドロエピアンドロステロン、アドレノ
ステロン、プレグネノロン、プロゲステロン、テストス
テロン、アンドロステンジオン、ジヒドロテストステロ
ン、エストロン、エストラジオール、エストリオール、
1,25ジヒドロコレカルシフェロール(ビタミンD3
)、エキレニン、エクジソン、コルチコリベリン、フォ
リベリン、コナドリベリン、ルリベリン、メラノリベリ
ン、プロラクトリベリン、ソマトリベリン、チロリベリ
ン、メラノスタチン、プロラクトスタチン、ソマトスタ
チン、バゾプレシン、オキシトシン、カリジン、ブラジ
キニン、メラノトロピン、コルチコトロピン、ソマトト
ロピン、エントルフィン、ルテオトロピン(プロラクチ
ン)、リポトロピン、ラクトーゲン、レラキシン、ソマ
トメジン、アンジオテンシン、インシュリン、グルカゴ
ン、パラスリン(パラソルモン)、カルシトニン、セク
レチン、ガストリン、コレシストキニン、胃抑制ポリペ
プチド、血管作用性小腸、ペプチド、神経成長因子、表
皮成長因子、血小板由来成長因子、インターロイキン、
インターフェロン、変異細胞成長因子、腫瘍細胞壊死因
子、フォリトロピン、ルテオトロピン、コリオゴナドト
ロピン、メノポ−ザルゴナドトロピン、妊馬尿ゴナドト
ロピン、チロトロピン、エリトロポエチン、チモポイエ
チン(サイモシン)、コロニー形成刺激因子(CSF)
、組織プラスミノーゲン活性化因子、修飾組織プラスミ
ノーゲン活性化因子、プラスミノーゲン、ウロキナーゼ
など〕
【0043】(36)プロスタグランジン類(P
G類)本発明に関するPG類とは、プロスタグランジン
様活性を有する物質およびその前駆体をいい、アラキド
ン酸代謝物またはそれらの構造類似化合物である。アラ
キドン酸代謝物としては、例えばプロスタグランジン、
プロスタサイクリン、トロンボキサン、ロイコトリエン
等が挙げられる。また、アラキドン酸代謝産物構造類似
化合物としては、例えばアラキドン酸代謝産物を基本骨
格とし構造修飾された6−ケト−PGE1 誘導体、カ
ルバサイクリン誘導体、PGD2 誘導体等が挙げられ
る。
G類)本発明に関するPG類とは、プロスタグランジン
様活性を有する物質およびその前駆体をいい、アラキド
ン酸代謝物またはそれらの構造類似化合物である。アラ
キドン酸代謝物としては、例えばプロスタグランジン、
プロスタサイクリン、トロンボキサン、ロイコトリエン
等が挙げられる。また、アラキドン酸代謝産物構造類似
化合物としては、例えばアラキドン酸代謝産物を基本骨
格とし構造修飾された6−ケト−PGE1 誘導体、カ
ルバサイクリン誘導体、PGD2 誘導体等が挙げられ
る。
【0044】本発明のリポソームの製造の概略は次の通
りである。即ち、適当な脂質を含有する溶液(当該溶液
は脂質を変成しない溶媒であればよく、例えばクロロホ
ルム等の溶液が例示される)から溶媒を留去して脂質の
薄膜を作り、この薄膜にリポソーム内封溶液と同組成の
溶液を加え、凍結融解を行い、リポソームを調製する。 凍結融解の際の凍結はドライアイス上に静置する方法等
によって行われ、融解は30〜40℃の温浴に浸漬する
方法等によって行われる。
りである。即ち、適当な脂質を含有する溶液(当該溶液
は脂質を変成しない溶媒であればよく、例えばクロロホ
ルム等の溶液が例示される)から溶媒を留去して脂質の
薄膜を作り、この薄膜にリポソーム内封溶液と同組成の
溶液を加え、凍結融解を行い、リポソームを調製する。 凍結融解の際の凍結はドライアイス上に静置する方法等
によって行われ、融解は30〜40℃の温浴に浸漬する
方法等によって行われる。
【0045】形成されたリポソームを均一なサイズ分布
(例えば、200nm程度)にまで、そのサイズをフィ
ルター等を用いて減少させた後、リポソーム外液と同組
成の溶液を加え、膜透過pH勾配を形成させる。これは
30000〜70000rpm程度での超遠心操作等に
より行う。リポソーム外液の交換方法としては、その他
、ゲル濾過、限外濾過等の既知の手段が使用できる。 次いでこの水性懸濁液に薬物を添加し、薬物含有リポソ
ームを得る。薬物は膜透過pH勾配を形成させる前に添
加することもできる。
(例えば、200nm程度)にまで、そのサイズをフィ
ルター等を用いて減少させた後、リポソーム外液と同組
成の溶液を加え、膜透過pH勾配を形成させる。これは
30000〜70000rpm程度での超遠心操作等に
より行う。リポソーム外液の交換方法としては、その他
、ゲル濾過、限外濾過等の既知の手段が使用できる。 次いでこの水性懸濁液に薬物を添加し、薬物含有リポソ
ームを得る。薬物は膜透過pH勾配を形成させる前に添
加することもできる。
【0046】なお、脂質薄膜の調製に際し、トコフェロ
ール(ビタミンE)、コレステロール、ホスファチジン
酸、ジセチルホスフェート、脂肪酸(パルミチン酸等)
等を安定化剤として配合してもよい。特にコレステロー
ルはリポソームの安定性に寄与するのみでなく、膜透過
pH勾配を形成するうえでも有利である。コレステロー
ルは脂質1モル当たり好ましくは0.2〜1.0モル、
より好ましくは0.8モル程度配合される。
ール(ビタミンE)、コレステロール、ホスファチジン
酸、ジセチルホスフェート、脂肪酸(パルミチン酸等)
等を安定化剤として配合してもよい。特にコレステロー
ルはリポソームの安定性に寄与するのみでなく、膜透過
pH勾配を形成するうえでも有利である。コレステロー
ルは脂質1モル当たり好ましくは0.2〜1.0モル、
より好ましくは0.8モル程度配合される。
【0047】上記に例示した製造法は凍結融解法(Pi
ck U.: Arch. Biochem. Bio
phys., 212, 186(1986))による
製造法であるが、これに限らず超音波処理法(Huan
g, C.: Biochemistry, 8, 3
44 (1969))、界面活性剤処理法(Brunn
er, J. et al. : Biochem.
Biophys. Acta, 455, 322 (
1976)) 、逆相蒸発法(Szoka, F. e
t al. :Proc. Natl. Acad.
Sci.: USA, 75, 4194 (1978
))、乳化機による方法(Talsma, H. et
al.: Drug Dev. and Ind.
Pharmacy, 15, 197 (1989))
等によっても製造することができる。
ck U.: Arch. Biochem. Bio
phys., 212, 186(1986))による
製造法であるが、これに限らず超音波処理法(Huan
g, C.: Biochemistry, 8, 3
44 (1969))、界面活性剤処理法(Brunn
er, J. et al. : Biochem.
Biophys. Acta, 455, 322 (
1976)) 、逆相蒸発法(Szoka, F. e
t al. :Proc. Natl. Acad.
Sci.: USA, 75, 4194 (1978
))、乳化機による方法(Talsma, H. et
al.: Drug Dev. and Ind.
Pharmacy, 15, 197 (1989))
等によっても製造することができる。
【0048】また、本発明に関してリポソームにはアル
ブミン、デキストラン、ビニル重合体、非イオン性界面
活性剤、ゼラチン、ヒドロキシエチル澱粉等から選ばれ
た高分子物質等を安定化剤として配合してもよい。当該
高分子物質安定化剤は、薬物と共にリポソーム内の空隙
に取りこまれていてもよいし、また薬物を取りこんだリ
ポソームに配合(即ち、リポソーム外に配合)してもよ
い。もちろんリポソームの内外ともに配合してもよいこ
とはいうまでもない。当該安定化剤の添加量は脂質1重
量部に対して、好ましくは0.5〜10重量部、より好
ましくは1〜5重量部である。
ブミン、デキストラン、ビニル重合体、非イオン性界面
活性剤、ゼラチン、ヒドロキシエチル澱粉等から選ばれ
た高分子物質等を安定化剤として配合してもよい。当該
高分子物質安定化剤は、薬物と共にリポソーム内の空隙
に取りこまれていてもよいし、また薬物を取りこんだリ
ポソームに配合(即ち、リポソーム外に配合)してもよ
い。もちろんリポソームの内外ともに配合してもよいこ
とはいうまでもない。当該安定化剤の添加量は脂質1重
量部に対して、好ましくは0.5〜10重量部、より好
ましくは1〜5重量部である。
【0049】また、糖類の添加は、浸透圧の調整および
、後述する凍結乾燥製剤を調製する際に有利である。 かかる糖類としては、単糖類(グルコース、マンノース
、ガラクトース、果糖等)、二糖類(ショ糖、麦芽糖、
乳糖等)、糖アルコール(マンニット、ソルビット、キ
シリット等)が好適なものとして例示されるが、これら
に限定されるものではない。その添加量は脂質1重量部
に対して、好ましくは0.5〜40重量部、より好まし
くは5〜20重量部である。
、後述する凍結乾燥製剤を調製する際に有利である。 かかる糖類としては、単糖類(グルコース、マンノース
、ガラクトース、果糖等)、二糖類(ショ糖、麦芽糖、
乳糖等)、糖アルコール(マンニット、ソルビット、キ
シリット等)が好適なものとして例示されるが、これら
に限定されるものではない。その添加量は脂質1重量部
に対して、好ましくは0.5〜40重量部、より好まし
くは5〜20重量部である。
【0050】本発明に関してリポソームの直径は、通常
20〜500nm、好ましくは100〜250nmであ
り、かかる粒径のものは肺での捕捉を受けにくいもので
ある。本発明のリポソームへの薬物の取り込み率は10
0%に近いため、さらに精製処理する必要はなく、その
まま医薬品として使用可能であるが、要すれば、さらに
分子ふるい処理、夾雑物、遊離物を除去するためのゲル
濾過処理等の任意の少なくとも一つの処理を行うことも
できる。
20〜500nm、好ましくは100〜250nmであ
り、かかる粒径のものは肺での捕捉を受けにくいもので
ある。本発明のリポソームへの薬物の取り込み率は10
0%に近いため、さらに精製処理する必要はなく、その
まま医薬品として使用可能であるが、要すれば、さらに
分子ふるい処理、夾雑物、遊離物を除去するためのゲル
濾過処理等の任意の少なくとも一つの処理を行うことも
できる。
【0051】薬物を取り込んだリポソームは沈澱物とし
て回収することができる。例えば、リポソームを含有す
る媒体を超遠心処理し、リポソームを沈澱として回収す
ることができる。このものは次いで要すれば生理的に許
容される水溶液で洗浄し、ペレット状、懸濁状の製剤と
して調製される。
て回収することができる。例えば、リポソームを含有す
る媒体を超遠心処理し、リポソームを沈澱として回収す
ることができる。このものは次いで要すれば生理的に許
容される水溶液で洗浄し、ペレット状、懸濁状の製剤と
して調製される。
【0052】かくして得られた薬物リポソーム組成物を
液状で、例えば後記図1に示す注射器の第一室に充填し
た後、自体既知の方法で処理して凍結させた後、減圧下
で乾燥させ、凍結乾燥製剤とする。その際、凍結乾燥処
理は、通常図1における塞栓2、3を設けていない状態
、すなわち予め複数室とされていない注射器に充填して
おこなわれ、溶媒を充填後塞栓2を施し、さらに溶媒を
充填後、塞栓3を施す。なお、凍結乾燥処理前に複数室
とした注射器を使用してもよい。
液状で、例えば後記図1に示す注射器の第一室に充填し
た後、自体既知の方法で処理して凍結させた後、減圧下
で乾燥させ、凍結乾燥製剤とする。その際、凍結乾燥処
理は、通常図1における塞栓2、3を設けていない状態
、すなわち予め複数室とされていない注射器に充填して
おこなわれ、溶媒を充填後塞栓2を施し、さらに溶媒を
充填後、塞栓3を施す。なお、凍結乾燥処理前に複数室
とした注射器を使用してもよい。
【0053】複数室、特に二室注射器自体は、種々の形
態のものが知られており、本発明においてはこれらのい
ずれのものを使用してもよい。二室注射器としては、例
えば図1(正面図)および図2(縦断面図)に示したも
のが例示される。図1および図2の注射器においては、
先端に注射針着脱部1aを有する注射筒1内に、注射筒
1内を摺動可能に2個の塞栓2、3が適宜間隔をおいて
内接させて嵌装され、塞栓2にて形成される第一室4に
は適量の薬物のリポソームより成る凍結乾燥製剤5が、
塞栓2と塞栓3とによって形成される第二室6には適量
の溶媒7が充填されており、塞栓2の注射針着脱部1a
側前方には、注射筒1の側壁を溝状に突出させた側路8
が成形され、塞栓3は柄杆9(後記図3参照)を取り付
け可能な形状〔例えば、ネジきり部3a〕〕とされてい
る。注射針着脱部1aには、キャップ10が取り付けら
れている。
態のものが知られており、本発明においてはこれらのい
ずれのものを使用してもよい。二室注射器としては、例
えば図1(正面図)および図2(縦断面図)に示したも
のが例示される。図1および図2の注射器においては、
先端に注射針着脱部1aを有する注射筒1内に、注射筒
1内を摺動可能に2個の塞栓2、3が適宜間隔をおいて
内接させて嵌装され、塞栓2にて形成される第一室4に
は適量の薬物のリポソームより成る凍結乾燥製剤5が、
塞栓2と塞栓3とによって形成される第二室6には適量
の溶媒7が充填されており、塞栓2の注射針着脱部1a
側前方には、注射筒1の側壁を溝状に突出させた側路8
が成形され、塞栓3は柄杆9(後記図3参照)を取り付
け可能な形状〔例えば、ネジきり部3a〕〕とされてい
る。注射針着脱部1aには、キャップ10が取り付けら
れている。
【0054】図3は、本発明注射器の使用状態を示す図
である。すなわち、柄杆9を取り付けて塞栓2、3を図
3の状態にまで押し下げることによって、側路8を経て
溶媒7を第一室4に流入させる(図3はこの時の状態を
示すものである。)。流入終了後、さらに塞栓2にて側
路8を閉鎖しえる箇所にまで塞栓2、3を押し下げて溶
媒7の逆流のない状態とした上で、凍結乾燥製剤5を溶
媒7に溶解させ、注射針11を装填して薬液を患者に投
与する。
である。すなわち、柄杆9を取り付けて塞栓2、3を図
3の状態にまで押し下げることによって、側路8を経て
溶媒7を第一室4に流入させる(図3はこの時の状態を
示すものである。)。流入終了後、さらに塞栓2にて側
路8を閉鎖しえる箇所にまで塞栓2、3を押し下げて溶
媒7の逆流のない状態とした上で、凍結乾燥製剤5を溶
媒7に溶解させ、注射針11を装填して薬液を患者に投
与する。
【0055】当該薬物のリポソームより成る凍結乾燥製
剤は、薬液排出口側の室(第一室)に充填される。その
充填量は治療上有効な1回投与量であり、その量は薬物
の種類、疾病、症状、体重、性別などによって変わりえ
るものである。
剤は、薬液排出口側の室(第一室)に充填される。その
充填量は治療上有効な1回投与量であり、その量は薬物
の種類、疾病、症状、体重、性別などによって変わりえ
るものである。
【0056】上記薬液排出口側の室の薬液排出口側とは
反対側に位置する室(第二室)には、当該凍結乾燥製剤
を溶解するための溶媒が充填される。当該溶媒としては
、生理的に許容される水性溶媒(例えば、注射用蒸留水
)が例示される。当該溶媒は実質的に発熱物質を含有せ
ず、実質的に無菌である。その充填量は、薬物のリポソ
ームより成る凍結乾燥製剤を溶解するに十分な量である
。溶媒の量は好ましくはリポソームを形成する脂質量に
よって決定される。即ち、一般的には溶媒1ml当たり
、脂質0.1〜300mg、好ましくは1〜100mg
、より好ましくは3〜30mgに相当するように溶媒を
充填する。脂質の量を0.05〜30mgとした場合、
溶媒の量は0.2〜40ml、好ましくは0.5〜2m
lであり、脂質量の増減に応じてこの割合にて溶媒量を
増減させればよい。
反対側に位置する室(第二室)には、当該凍結乾燥製剤
を溶解するための溶媒が充填される。当該溶媒としては
、生理的に許容される水性溶媒(例えば、注射用蒸留水
)が例示される。当該溶媒は実質的に発熱物質を含有せ
ず、実質的に無菌である。その充填量は、薬物のリポソ
ームより成る凍結乾燥製剤を溶解するに十分な量である
。溶媒の量は好ましくはリポソームを形成する脂質量に
よって決定される。即ち、一般的には溶媒1ml当たり
、脂質0.1〜300mg、好ましくは1〜100mg
、より好ましくは3〜30mgに相当するように溶媒を
充填する。脂質の量を0.05〜30mgとした場合、
溶媒の量は0.2〜40ml、好ましくは0.5〜2m
lであり、脂質量の増減に応じてこの割合にて溶媒量を
増減させればよい。
【0057】
【実施例】実施例1
EPC15mgとコレステロール6.5mgを混合する
。この混合物をクロロホルム1mlに溶解した後、25
ml容のナシ型フラスコに入れ、ロータリーエバポレー
タでクロロホルムを留去して脂質薄膜を調製した。内壁
に脂質薄膜を形成したフラスコをデシケータに入れ真空
ポンプで1時間吸引した。次にフラスコに第1の緩衝液
(0.5M炭酸水素ナトリウム緩衝液、pH10.0)
を1ml加え、ボルテクス・ミキサーで攪拌して脂質懸
濁液を調製した。次にこの脂質懸濁液を凍結融解するこ
とによってリポソームを調製した。リポソーム液を第2
に緩衝液(0.8M蔗糖を含有する0.02Mクエン酸
ナトリウム緩衝液、pH4.5)で透析し、これにPG
類(例、PGE1 )を添加して除菌濾過した。図1の
二室注射器に相当するものであって、塞栓2、3未装填
で、且つキャップ10装のものに上記除菌濾過物を充填
し凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のPG類(例、PGE
1 )の量は5μgであった。次に塞栓2を装填して注
射用蒸留水0.75mlを充填した後、塞栓3を施して
本発明の注射器を製造した。
。この混合物をクロロホルム1mlに溶解した後、25
ml容のナシ型フラスコに入れ、ロータリーエバポレー
タでクロロホルムを留去して脂質薄膜を調製した。内壁
に脂質薄膜を形成したフラスコをデシケータに入れ真空
ポンプで1時間吸引した。次にフラスコに第1の緩衝液
(0.5M炭酸水素ナトリウム緩衝液、pH10.0)
を1ml加え、ボルテクス・ミキサーで攪拌して脂質懸
濁液を調製した。次にこの脂質懸濁液を凍結融解するこ
とによってリポソームを調製した。リポソーム液を第2
に緩衝液(0.8M蔗糖を含有する0.02Mクエン酸
ナトリウム緩衝液、pH4.5)で透析し、これにPG
類(例、PGE1 )を添加して除菌濾過した。図1の
二室注射器に相当するものであって、塞栓2、3未装填
で、且つキャップ10装のものに上記除菌濾過物を充填
し凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のPG類(例、PGE
1 )の量は5μgであった。次に塞栓2を装填して注
射用蒸留水0.75mlを充填した後、塞栓3を施して
本発明の注射器を製造した。
【0058】実施例2
EPC450mgとオレイン酸100mgを混合する。
これに緩衝液(0.1Mトリス−塩酸緩衝液、pH8.
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、ウロキナーゼ(以下UKと略す)
は50000国際単位(以下、IUと略す)/mlの液
を上記緩衝液で透析した。UK20000IUに対して
上記のリポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加
温した。上記のUKとリポソーム混合液に蔗糖を終濃度
で250mM添加し、除菌濾過した。図1の二室注射器
に相当するものであって、塞栓2、3未装填で、且つキ
ャップ10装のものに上記除菌濾過物を充填し凍結乾燥
する。凍結乾燥製剤中のUK量は10000IUであっ
た。次に塞栓2を装填して注射用蒸留水1mlを充填し
た後、塞栓3を施して本発明の注射器を製造した。
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、ウロキナーゼ(以下UKと略す)
は50000国際単位(以下、IUと略す)/mlの液
を上記緩衝液で透析した。UK20000IUに対して
上記のリポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加
温した。上記のUKとリポソーム混合液に蔗糖を終濃度
で250mM添加し、除菌濾過した。図1の二室注射器
に相当するものであって、塞栓2、3未装填で、且つキ
ャップ10装のものに上記除菌濾過物を充填し凍結乾燥
する。凍結乾燥製剤中のUK量は10000IUであっ
た。次に塞栓2を装填して注射用蒸留水1mlを充填し
た後、塞栓3を施して本発明の注射器を製造した。
【0059】実施例3
EPC450mgとオレイン酸100mgを混合する。
これに緩衝液(0.1Mトリス−塩酸緩衝液、pH8.
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、プロウロキナーゼ(以下PPAと
略す)は2000単位(以下、Uと略す)/mlの液を
上記緩衝液で透析した。PPA1000Uに対して上記
のリポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加温し
た。上記のPPAとリポソーム混合液に蔗糖を終濃度で
250mM添加し、除菌濾過した。図1の二室注射器に
相当するものであって、塞栓2、3未装填で、且つキャ
ップ10装のものに上記除菌濾過物を充填し凍結乾燥す
る。凍結乾燥製剤中のPPA量は700Uであった。次
に塞栓2を装填して注射用蒸留水1mlを充填した後、
塞栓3を施して本発明の注射器を製造した。
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、プロウロキナーゼ(以下PPAと
略す)は2000単位(以下、Uと略す)/mlの液を
上記緩衝液で透析した。PPA1000Uに対して上記
のリポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加温し
た。上記のPPAとリポソーム混合液に蔗糖を終濃度で
250mM添加し、除菌濾過した。図1の二室注射器に
相当するものであって、塞栓2、3未装填で、且つキャ
ップ10装のものに上記除菌濾過物を充填し凍結乾燥す
る。凍結乾燥製剤中のPPA量は700Uであった。次
に塞栓2を装填して注射用蒸留水1mlを充填した後、
塞栓3を施して本発明の注射器を製造した。
【0060】実施例4
EPC450mgとオレイン酸100mgを混合する。
これに緩衝液(0.1Mトリス−塩酸緩衝液、pH8.
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、組織プラスミノゲンアクチベータ
(以下TPAと略す)は50000国際単位(以下、I
Uと略す)/mlの液を上記緩衝液で透析した。TPA
20000IUに対して上記のリポソーム液を1ml混
合し、37℃で1時間加温した。上記のTPAとリポソ
ーム混合液に蔗糖を終濃度で250mM添加し、除菌濾
過した。図1の二室注射器に相当するものであって、塞
栓2、3未装填で、且つキャップ10装のものに上記除
菌濾過物を充填し凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のTP
A量は10000IUであった。次に塞栓2を装填して
注射用蒸留水1mlを充填した後、塞栓3を施して本発
明の注射器を製造した。
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、組織プラスミノゲンアクチベータ
(以下TPAと略す)は50000国際単位(以下、I
Uと略す)/mlの液を上記緩衝液で透析した。TPA
20000IUに対して上記のリポソーム液を1ml混
合し、37℃で1時間加温した。上記のTPAとリポソ
ーム混合液に蔗糖を終濃度で250mM添加し、除菌濾
過した。図1の二室注射器に相当するものであって、塞
栓2、3未装填で、且つキャップ10装のものに上記除
菌濾過物を充填し凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のTP
A量は10000IUであった。次に塞栓2を装填して
注射用蒸留水1mlを充填した後、塞栓3を施して本発
明の注射器を製造した。
【0061】実施例5
EPC450mgとステアリルアミン100mgを混合
する。これに緩衝液(0.1Mリン酸緩衝液、pH6.
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、m−CSFは105 単位(以下
、Uと略す)/mlの液を上記緩衝液で透析した。マク
ロファージ−CSF 4×104 Uに対して上記の
リポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加温した
。上記のマクロファージ−CSFとリポソーム混合液に
蔗糖を終濃度で250mM添加し、除菌濾過した。図1
の二室注射器に相当するものであって、塞栓2、3未装
填で、且つキャップ10装のものに上記除菌濾過物を充
填し凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のマクロファージ−
CSF量は15000Uであった。次に塞栓2を装填し
て注射用蒸留水1mlを充填した後、塞栓3を施して本
発明の注射器を製造した。
する。これに緩衝液(0.1Mリン酸緩衝液、pH6.
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、m−CSFは105 単位(以下
、Uと略す)/mlの液を上記緩衝液で透析した。マク
ロファージ−CSF 4×104 Uに対して上記の
リポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加温した
。上記のマクロファージ−CSFとリポソーム混合液に
蔗糖を終濃度で250mM添加し、除菌濾過した。図1
の二室注射器に相当するものであって、塞栓2、3未装
填で、且つキャップ10装のものに上記除菌濾過物を充
填し凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のマクロファージ−
CSF量は15000Uであった。次に塞栓2を装填し
て注射用蒸留水1mlを充填した後、塞栓3を施して本
発明の注射器を製造した。
【0062】実施例6
EPC450mgとオレイン酸100mgを混合する。
これに緩衝液(0.1Mトリス−塩酸緩衝液、pH8.
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、プラスミノゲンは50000カゼ
イン単位(以下、CUと略す)/mlの液を上記緩衝液
で透析した。プラスミノゲン20000CUに対して上
記のリポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加温
した。上記のプラスミノゲンとリポソーム混合液に蔗糖
を終濃度で250mM添加し、除菌濾過した。図1の二
室注射器に相当するものであって、塞栓2、3未装填で
、且つキャップ10装のものに上記除菌濾過物を充填し
凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のプラスミノゲン量は1
0000CUであった。次に塞栓2を装填して注射用蒸
留水1mlを充填した後、塞栓3を施して本発明の注射
器を製造した。
0)を10ml加え、ミキサーを用いて懸濁液を調製し
た。次にこの懸濁液をプローブ型ソニケーターで処理し
た後、孔径0.2μmのフィルターで濾過してリポソー
ム(SUV)を調製した。リポソーム液のpHを8.0
に、また上記緩衝液を加えてEPC濃度を75mg/m
lに調整した。一方、プラスミノゲンは50000カゼ
イン単位(以下、CUと略す)/mlの液を上記緩衝液
で透析した。プラスミノゲン20000CUに対して上
記のリポソーム液を1ml混合し、37℃で1時間加温
した。上記のプラスミノゲンとリポソーム混合液に蔗糖
を終濃度で250mM添加し、除菌濾過した。図1の二
室注射器に相当するものであって、塞栓2、3未装填で
、且つキャップ10装のものに上記除菌濾過物を充填し
凍結乾燥する。凍結乾燥製剤中のプラスミノゲン量は1
0000CUであった。次に塞栓2を装填して注射用蒸
留水1mlを充填した後、塞栓3を施して本発明の注射
器を製造した。
【0063】実施例7
EPC15mgとコレステロール6.5mgを混合する
。この混合物をクロロホルム1mlに溶解した後、25
ml容のナシ型フラスコに入れ、ロータリーエバポレー
タでクロロホルムを留去して脂質薄膜を調製した。内壁
に脂質薄膜を形成したフラスコをデシケータに入れ真空
ポンプで1時間吸引した。次にフラスコに第1の緩衝液
(0.5M炭酸水素ナトリウム緩衝液、pH3.0)を
1ml加え、ボルテクス・ミキサーで攪拌して脂質懸濁
液を調製した。次にこの脂質懸濁液を凍結融解すること
によってリポソームを調製した。次にこの脂質懸濁液を
凍結融解することによってリポソームを調製した。リポ
ソーム液を第2に緩衝液(0.8M蔗糖を含有する0.
05Mクエン酸ナトリウム緩衝液、pH9.0)で透析
し、これにドキソルビシン(以下、DXRと略す)を添
加して除菌濾過した。図1の二室注射器に相当するもの
であって、塞栓2、3未装填で、且つキャップ10装の
ものに上記除菌濾過物を充填し凍結乾燥する。凍結乾燥
製剤中のDXR量は20mgであった。次に塞栓2を装
填して注射用蒸留水0.75mlを充填した後、塞栓3
を施して本発明の注射器を製造した。
。この混合物をクロロホルム1mlに溶解した後、25
ml容のナシ型フラスコに入れ、ロータリーエバポレー
タでクロロホルムを留去して脂質薄膜を調製した。内壁
に脂質薄膜を形成したフラスコをデシケータに入れ真空
ポンプで1時間吸引した。次にフラスコに第1の緩衝液
(0.5M炭酸水素ナトリウム緩衝液、pH3.0)を
1ml加え、ボルテクス・ミキサーで攪拌して脂質懸濁
液を調製した。次にこの脂質懸濁液を凍結融解すること
によってリポソームを調製した。次にこの脂質懸濁液を
凍結融解することによってリポソームを調製した。リポ
ソーム液を第2に緩衝液(0.8M蔗糖を含有する0.
05Mクエン酸ナトリウム緩衝液、pH9.0)で透析
し、これにドキソルビシン(以下、DXRと略す)を添
加して除菌濾過した。図1の二室注射器に相当するもの
であって、塞栓2、3未装填で、且つキャップ10装の
ものに上記除菌濾過物を充填し凍結乾燥する。凍結乾燥
製剤中のDXR量は20mgであった。次に塞栓2を装
填して注射用蒸留水0.75mlを充填した後、塞栓3
を施して本発明の注射器を製造した。
【0064】
【発明の効果】本発明の注射器は、用時溶解時の操作が
簡単であり、用時の手間を要さず、且つ雑菌の混入する
恐れが極めて少ない。また、本発明の双室注射器は、少
量の薬物を少量の水によって希釈しても溶液調整時のロ
スが少なくなる。さらに、大希釈後の放置による薬物の
放出の懸念も極めて少ない。
簡単であり、用時の手間を要さず、且つ雑菌の混入する
恐れが極めて少ない。また、本発明の双室注射器は、少
量の薬物を少量の水によって希釈しても溶液調整時のロ
スが少なくなる。さらに、大希釈後の放置による薬物の
放出の懸念も極めて少ない。
【図1】本発明の注射器の一実施例の正面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明の注射器の使用状態の縦断面図である。
1:注射筒
1a:注射針着脱部
2、3:塞栓
3a:ネジきり部
4:第一室
5:薬物のリポソームの凍結乾燥製剤
6:第二室
7:溶媒
8:側路
9:柄杆
10:キャップ
11:注射針
Claims (4)
- 【請求項1】薬液排出口側の室には薬物のリポソームか
ら成る凍結乾燥製剤が、前記室の薬液排出口側とは反対
側に位置する室には当該製剤溶解用の溶媒が充填されて
なることを特徴とする複数室を有する注射器。 - 【請求項2】薬物のリポソーム複合体から成る溶液を注
射器に装填した後、凍結乾燥する工程を含むことを特徴
とする請求項1記載の注射器の製造方法。 - 【請求項3】薬物のリポソーム複合体凍結乾燥製剤を速
やかに経注投与するための請求項1記載の注射器の用途
。 - 【請求項4】薬物のリポソームから成る凍結乾燥製剤を
形成する脂質と当該製剤溶解用の溶媒との割合が溶媒1
ml当たり脂質0.1〜300mgに相当する割合であ
ることを特徴とする請求項1記載の注射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3157682A JPH04354954A (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 薬物のリポソームを充填した注射器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3157682A JPH04354954A (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 薬物のリポソームを充填した注射器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04354954A true JPH04354954A (ja) | 1992-12-09 |
Family
ID=15655086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3157682A Pending JPH04354954A (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 薬物のリポソームを充填した注射器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04354954A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003101465A1 (fr) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Preparation solide contenant un copolymere sequence et un anticancereux a base d'anthracycline, et procede de production associe |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP3157682A patent/JPH04354954A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003101465A1 (fr) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Preparation solide contenant un copolymere sequence et un anticancereux a base d'anthracycline, et procede de production associe |
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