JPH04343448A - ウェーハ把持装置 - Google Patents
ウェーハ把持装置Info
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- JPH04343448A JPH04343448A JP3145352A JP14535291A JPH04343448A JP H04343448 A JPH04343448 A JP H04343448A JP 3145352 A JP3145352 A JP 3145352A JP 14535291 A JP14535291 A JP 14535291A JP H04343448 A JPH04343448 A JP H04343448A
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- finger
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Landscapes
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボット等のアーム先
端部に取り付けて用いられるウェーハ把持装置に関し、
特に半導体ウェーハの端面を挟持し、位置精度よく把持
でき、把持状態での確実な保持性を維持できる把持装置
に係るものである。
端部に取り付けて用いられるウェーハ把持装置に関し、
特に半導体ウェーハの端面を挟持し、位置精度よく把持
でき、把持状態での確実な保持性を維持できる把持装置
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置のウェーハを把持する装置の
第1の従来例を図10に示す。同図の装置は、ウェーハ
1を真空吸着するバキューム孔5aを有する吸着部8と
、この吸着部8に連結された基体9と、真空ポンプに連
結され基体9を介して上記吸着部8と連結するバキュー
ムホース5bとで構成されている。この従来装置による
ウェーハ1の把持は、図11に示すように、ウェーハ1
を吸着部8の表面に載置し、真空吸着により行なう。 また吸着したウェーハ1を吸着部8から取り外すときに
は、真空を常圧に戻すことにより行なう。
第1の従来例を図10に示す。同図の装置は、ウェーハ
1を真空吸着するバキューム孔5aを有する吸着部8と
、この吸着部8に連結された基体9と、真空ポンプに連
結され基体9を介して上記吸着部8と連結するバキュー
ムホース5bとで構成されている。この従来装置による
ウェーハ1の把持は、図11に示すように、ウェーハ1
を吸着部8の表面に載置し、真空吸着により行なう。 また吸着したウェーハ1を吸着部8から取り外すときに
は、真空を常圧に戻すことにより行なう。
【0003】図10に示した把持装置は、構造が簡単で
安価であるが、把持の信頼性に問題が多い。例えば図1
1に示すように、ウェーハ1の吸着面に垂直方向の引っ
張り力Tには強いが、吸着面に平行方向の力Sに対して
は非常に弱いことが原因となり、ウェーハを落下させる
ことがある。またこの把持方法では、あらかじめ設定さ
れたウェーハ上の吸着位置と、実際に吸着された吸着位
置との間に誤差が生じるため、精度よくウェーハの把持
ができない等の問題点がある。
安価であるが、把持の信頼性に問題が多い。例えば図1
1に示すように、ウェーハ1の吸着面に垂直方向の引っ
張り力Tには強いが、吸着面に平行方向の力Sに対して
は非常に弱いことが原因となり、ウェーハを落下させる
ことがある。またこの把持方法では、あらかじめ設定さ
れたウェーハ上の吸着位置と、実際に吸着された吸着位
置との間に誤差が生じるため、精度よくウェーハの把持
ができない等の問題点がある。
【0004】半導体ウェーハを把持する装置の第2の従
来例を図12に示す。この装置は、底板と、この底板の
両端部上に立設された一対の端板2,3及びカバー4か
らなる基体を有し,この基体の内側に機構部分が設けら
れている。すなわち一対の端板2,3に一対のガイドシ
ャフト6,7が互いに平行に取り付けられ、このガイド
シャフト6,7に一対の可動体10,11が滑動かつ互
いに弾性体により引き合って支持されている。この一対
の可動体10,11の一方、すなわちこの例では、基体
の一端部側に配置された可動体10の中央上部に可動指
12が取り付けられている。この可動指12は、基体の
一端部端板2を貫通して、その前方に延出し、その先端
部にはウェーハ1を把持するための支持爪14が取り付
けられている。また可動指12の基端部は、可動体11
に形成された溝内に挿入されている。またこの可動体1
1にはラック19が取り付けられ、ラツク19と歯合す
るピニオン20が、底板に固定されたモータの出力軸に
取り付けられている。また基体の一方の端板2の外端に
は、固定指17,18が取り付けられ、それぞれの先端
部には、可動指12に取り付けられた支持爪14と同様
の支持爪15,16が設けられる。
来例を図12に示す。この装置は、底板と、この底板の
両端部上に立設された一対の端板2,3及びカバー4か
らなる基体を有し,この基体の内側に機構部分が設けら
れている。すなわち一対の端板2,3に一対のガイドシ
ャフト6,7が互いに平行に取り付けられ、このガイド
シャフト6,7に一対の可動体10,11が滑動かつ互
いに弾性体により引き合って支持されている。この一対
の可動体10,11の一方、すなわちこの例では、基体
の一端部側に配置された可動体10の中央上部に可動指
12が取り付けられている。この可動指12は、基体の
一端部端板2を貫通して、その前方に延出し、その先端
部にはウェーハ1を把持するための支持爪14が取り付
けられている。また可動指12の基端部は、可動体11
に形成された溝内に挿入されている。またこの可動体1
1にはラック19が取り付けられ、ラツク19と歯合す
るピニオン20が、底板に固定されたモータの出力軸に
取り付けられている。また基体の一方の端板2の外端に
は、固定指17,18が取り付けられ、それぞれの先端
部には、可動指12に取り付けられた支持爪14と同様
の支持爪15,16が設けられる。
【0005】この図に示す従来装置によるウェーハの把
持は、上記支持爪14,15,16間に介挿されたウェ
ーハ1(1点鎖線で示す)を、上記基体内に設けられた
機構を作動させることにより、可動指12を滑動させ、
可動指12と固定指17,18との間で把持することに
より行なわれる。なお把持したウェーハの解放は、上記
把持動作の逆であり、上記動作と逆の順序で動作する。
持は、上記支持爪14,15,16間に介挿されたウェ
ーハ1(1点鎖線で示す)を、上記基体内に設けられた
機構を作動させることにより、可動指12を滑動させ、
可動指12と固定指17,18との間で把持することに
より行なわれる。なお把持したウェーハの解放は、上記
把持動作の逆であり、上記動作と逆の順序で動作する。
【0006】上記図12に示した把持装置は、第1の従
来例の真空吸着による把持装置に比べ、精度よく確実に
ウェーハを把持できる。しかしウェーハを把持する際に
可動指12の運動方向と逆方向に、一時的に外力が加わ
った場合、例えば、ある面上に固着したウェーハを可動
指12によりはがし取るとき、或いはウェーハを滑らせ
て移動するときのように面の摩擦力が急激に変化する場
合、可動指12の移動速度は一定でなくなり、可動体1
0,11の間隔は一時的に広がる。その後外力がなくな
ると、ウェーハは外力が加わる前の可動指12の運動方
向に急激に移動することになる。さらに固定指17,1
8のように、一対の把持指の一方が固定指であるため、
外力を緩衝吸収することができず、把持しているウェー
ハを破損してしまう可能性が大きいという問題点がある
。さらにこの把持装置は、ウェーハを把持している状態
で、可動指12にウェーハを押圧する外力が働いた場合
、一対の把持指の一方が固定指であるため、外力を緩衝
吸収することができず、把持しているウェーハを破損し
てしまう可能性が大きいという問題点があった。
来例の真空吸着による把持装置に比べ、精度よく確実に
ウェーハを把持できる。しかしウェーハを把持する際に
可動指12の運動方向と逆方向に、一時的に外力が加わ
った場合、例えば、ある面上に固着したウェーハを可動
指12によりはがし取るとき、或いはウェーハを滑らせ
て移動するときのように面の摩擦力が急激に変化する場
合、可動指12の移動速度は一定でなくなり、可動体1
0,11の間隔は一時的に広がる。その後外力がなくな
ると、ウェーハは外力が加わる前の可動指12の運動方
向に急激に移動することになる。さらに固定指17,1
8のように、一対の把持指の一方が固定指であるため、
外力を緩衝吸収することができず、把持しているウェー
ハを破損してしまう可能性が大きいという問題点がある
。さらにこの把持装置は、ウェーハを把持している状態
で、可動指12にウェーハを押圧する外力が働いた場合
、一対の把持指の一方が固定指であるため、外力を緩衝
吸収することができず、把持しているウェーハを破損し
てしまう可能性が大きいという問題点があった。
【0007】半導体ウェーハを把持する第3の従来例を
図13を参照して説明する。この例は、ウェーハの両面
に形成された電極または電極パッド上に半田付けを行な
うような工程で使用されるものである。従来工程では、
ウェーハ1aをピンセット13で挟み、そのまま半田槽
19の中へ浸し、数秒間半田槽の中に保持した後、すば
やく引き上げウェーハ1aの両面に半田を付けていた。
図13を参照して説明する。この例は、ウェーハの両面
に形成された電極または電極パッド上に半田付けを行な
うような工程で使用されるものである。従来工程では、
ウェーハ1aをピンセット13で挟み、そのまま半田槽
19の中へ浸し、数秒間半田槽の中に保持した後、すば
やく引き上げウェーハ1aの両面に半田を付けていた。
【0008】上記ウェーハの両面半田付け作業は、人手
作業で行なわれており、溶けた半田を扱うので300℃
以上の高温になり、火傷の危険性や、作業中の室温の上
昇、溶けた半田から発生するガスなどで、作業環境の悪
化と健康上の問題がある。また、人手作業で行なうため
に個人差があり、半田の付着程度等品質に多少のバラツ
キが発生し、安定した品質のものができないという問題
があるし、半田槽の中への挿入時に割れてしまうウェー
ハも出てくる。さらにピンセットでウェーハの両面から
挟み込むので、ピンセットで挟まれた部分の素子は半田
が付着しないまま残ってしまい、歩留まり低下の原因に
もなっている。
作業で行なわれており、溶けた半田を扱うので300℃
以上の高温になり、火傷の危険性や、作業中の室温の上
昇、溶けた半田から発生するガスなどで、作業環境の悪
化と健康上の問題がある。また、人手作業で行なうため
に個人差があり、半田の付着程度等品質に多少のバラツ
キが発生し、安定した品質のものができないという問題
があるし、半田槽の中への挿入時に割れてしまうウェー
ハも出てくる。さらにピンセットでウェーハの両面から
挟み込むので、ピンセットで挟まれた部分の素子は半田
が付着しないまま残ってしまい、歩留まり低下の原因に
もなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまで述べたように
、ウェーハ主面を真空吸着して把持する装置は、ウェー
ハの吸着面に平行な外力に対しては把持力が非常に弱く
、またウェーハ吸着時、あらかじめ設定された吸着位置
と実際に吸着された吸着位置の間に誤差が生ずる等のた
め、ウェーハの把持位置の精度が悪く、またウェーハ把
持中にウェーハが動いたり、落下したりする把持の不確
実という課題がある。
、ウェーハ主面を真空吸着して把持する装置は、ウェー
ハの吸着面に平行な外力に対しては把持力が非常に弱く
、またウェーハ吸着時、あらかじめ設定された吸着位置
と実際に吸着された吸着位置の間に誤差が生ずる等のた
め、ウェーハの把持位置の精度が悪く、またウェーハ把
持中にウェーハが動いたり、落下したりする把持の不確
実という課題がある。
【0010】また最近試みられている第2の従来例の把
持装置では、上述の問題点は軽減されるが、この装置の
把持指は、一方が可動指、他方が固定指という構成のた
め、ウェーハを把持するとき、またはウェーハ把持中に
おいて、可動指にウェーハを押圧する方向の衝撃力が加
わると、ウェーハを破損する可能性が大きいという問題
点がある。
持装置では、上述の問題点は軽減されるが、この装置の
把持指は、一方が可動指、他方が固定指という構成のた
め、ウェーハを把持するとき、またはウェーハ把持中に
おいて、可動指にウェーハを押圧する方向の衝撃力が加
わると、ウェーハを破損する可能性が大きいという問題
点がある。
【0011】本発明の目的は、アーム先端部などに設け
られるウェーハ把持装置において、ウェーハを把持する
とき、または把持中に位置精度よく確実にウェーハを把
持することができるとともに、把持指に外力が加わった
場合でもウェーハを破損することがないウェーハ把持装
置を提供し、また他の目的は、ウェーハの両面半田付け
における前記問題点を解決し、工程の自動化を可能とす
るウェーハの把持装置を提供することである。
られるウェーハ把持装置において、ウェーハを把持する
とき、または把持中に位置精度よく確実にウェーハを把
持することができるとともに、把持指に外力が加わった
場合でもウェーハを破損することがないウェーハ把持装
置を提供し、また他の目的は、ウェーハの両面半田付け
における前記問題点を解決し、工程の自動化を可能とす
るウェーハの把持装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のウェーハ把持装
置は、アームの先端部に設けられるウェーハ把持装置に
おいて、(a)長手方向に移動できる第一の可動指と,
(b)第1可動指の先端部に回動自在に取り付けられ、
ウェーハ端面に当接してウェーハを支持する支持爪と、
(c)第1可動指と並列に設けられる第2可動指と、(
d)第2可動指の先端部に回動自在に取り付けられ、ウ
ェーハ端面に当接してウェーハを支持する支持爪と、(
e)第1可動指の支持爪でウェーハ端面を押して第2可
動指の支持爪にウェーハ端面を当接し、第1及び第2の
可動指の前記支持爪でウェーハを挟持する第1可動指駆
動機構とを具備することを特徴とするものである。
置は、アームの先端部に設けられるウェーハ把持装置に
おいて、(a)長手方向に移動できる第一の可動指と,
(b)第1可動指の先端部に回動自在に取り付けられ、
ウェーハ端面に当接してウェーハを支持する支持爪と、
(c)第1可動指と並列に設けられる第2可動指と、(
d)第2可動指の先端部に回動自在に取り付けられ、ウ
ェーハ端面に当接してウェーハを支持する支持爪と、(
e)第1可動指の支持爪でウェーハ端面を押して第2可
動指の支持爪にウェーハ端面を当接し、第1及び第2の
可動指の前記支持爪でウェーハを挟持する第1可動指駆
動機構とを具備することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】ウェーハを把持する際、第1可動指は、ウェー
ハ端面を押してあらかじめ設定された一定距離移動する
ので、常に一定の力でウェーハを確実に把持できる。ウ
ェーハ把持指は、第1及び第2可動指から成り、固定指
を含まないことと、各可動指の先端部に取り付けられた
支持爪は回動自在であること等により、可動指にウェー
ハを押圧する外力が加わっても、緩衝作用があり、ウェ
ーハの破損を軽減できる。また支持爪は回動自在である
のでウェーハを支持するとき、多少の位置ずれがあって
も、把持動作中に位置補正が行なわれ、ウェーハの把持
位置の精度が良い。複数の支持爪によりウェーハ端面を
当接して把持するので、製品となる基板面を傷つけない
。本発明のウェーハ把持装置の構成では、ウェーハの把
持、解放の自動化が容易であり、所望により可動指及び
支持爪に半田が付着しない材質を使用することにより、
ウェーハの両面半田付け作業の自動化が可能となる。
ハ端面を押してあらかじめ設定された一定距離移動する
ので、常に一定の力でウェーハを確実に把持できる。ウ
ェーハ把持指は、第1及び第2可動指から成り、固定指
を含まないことと、各可動指の先端部に取り付けられた
支持爪は回動自在であること等により、可動指にウェー
ハを押圧する外力が加わっても、緩衝作用があり、ウェ
ーハの破損を軽減できる。また支持爪は回動自在である
のでウェーハを支持するとき、多少の位置ずれがあって
も、把持動作中に位置補正が行なわれ、ウェーハの把持
位置の精度が良い。複数の支持爪によりウェーハ端面を
当接して把持するので、製品となる基板面を傷つけない
。本発明のウェーハ把持装置の構成では、ウェーハの把
持、解放の自動化が容易であり、所望により可動指及び
支持爪に半田が付着しない材質を使用することにより、
ウェーハの両面半田付け作業の自動化が可能となる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のウェーハ把持装置の第1実
施例の構成を模式的に示す一部破砕平面図であり、図2
はこの装置のII−II線(図1の一点鎖線参照)断面
図である。又、図14は、図1に示す把持装置の基体内
部の機構部分の拡大平面図である。
施例の構成を模式的に示す一部破砕平面図であり、図2
はこの装置のII−II線(図1の一点鎖線参照)断面
図である。又、図14は、図1に示す把持装置の基体内
部の機構部分の拡大平面図である。
【0015】この把持装置は、底板21の両端部上に設
けられた一対の端板22,23及びカバー24から成る
基体25を有し、この基体25の内部に機構部分が設け
られている。一対の端板22,23に一対のガイドシャ
フト26,27が取り付けられ、これらガイドシャフト
26,27にボールブッシュを介して一対の可動体30
,31が滑動可能に支持されている。
けられた一対の端板22,23及びカバー24から成る
基体25を有し、この基体25の内部に機構部分が設け
られている。一対の端板22,23に一対のガイドシャ
フト26,27が取り付けられ、これらガイドシャフト
26,27にボールブッシュを介して一対の可動体30
,31が滑動可能に支持されている。
【0016】一対の可動体30,31の一方、すなわち
この例では可動体30の中央上部に第1の可動指32が
取り付けられている。第1可動指32は、基体25の端
板22を貫通してその前方に延出し、その先端部には、
ウェーハ端面に当接してウェーハ1を把持するための支
持爪34が取り付けられている。
この例では可動体30の中央上部に第1の可動指32が
取り付けられている。第1可動指32は、基体25の端
板22を貫通してその前方に延出し、その先端部には、
ウェーハ端面に当接してウェーハ1を把持するための支
持爪34が取り付けられている。
【0017】また他方の可動体31の上部には2本の第
2可動指37,38が取り付けられている。この第2可
動指37,38は、第1可動指32と同一平面上に位置
するように基体25の端板22を貫通して、その前方に
延出し、その各先端部には、第1可動指の支持爪34と
同様の支持爪35,36が取り付けられている。また第
1可動指32に取り付けられた支持爪34と、第2可動
指37,38に取り付けられた支持爪35,36は、取
り付け部分を中心に回転する機構(図3,図4参照)と
なっている。
2可動指37,38が取り付けられている。この第2可
動指37,38は、第1可動指32と同一平面上に位置
するように基体25の端板22を貫通して、その前方に
延出し、その各先端部には、第1可動指の支持爪34と
同様の支持爪35,36が取り付けられている。また第
1可動指32に取り付けられた支持爪34と、第2可動
指37,38に取り付けられた支持爪35,36は、取
り付け部分を中心に回転する機構(図3,図4参照)と
なっている。
【0018】また可動体31の中央内部には、弾性体5
0が収納されている。この弾性体50は、ねじ51によ
って端板22内に一端を固定されたピン52に装着され
ている。可動体31は、ウェーハ端面が方向60bに移
動し、支持爪35,36に接触するまでは、弾性体50
によって、端板22側に引き寄せられている。したがっ
てウェーハ端面が爪35,36に接触した後さらに上記
移動を続けると、弾性体50は、第2可動指35,36
を引き戻す方向60aの力すなわち把持力を発生させる
。
0が収納されている。この弾性体50は、ねじ51によ
って端板22内に一端を固定されたピン52に装着され
ている。可動体31は、ウェーハ端面が方向60bに移
動し、支持爪35,36に接触するまでは、弾性体50
によって、端板22側に引き寄せられている。したがっ
てウェーハ端面が爪35,36に接触した後さらに上記
移動を続けると、弾性体50は、第2可動指35,36
を引き戻す方向60aの力すなわち把持力を発生させる
。
【0019】さらに可動体31の内部には、端板22と
可動体31との距離d1 を測定する近接センサー43
がねじ44で固定されている。また近接センサー43に
は、距離d1 が所定値を越えたとき信号を外部制御装
置に送出する端子45がついている。
可動体31との距離d1 を測定する近接センサー43
がねじ44で固定されている。また近接センサー43に
は、距離d1 が所定値を越えたとき信号を外部制御装
置に送出する端子45がついている。
【0020】また可動体30には、その移動距離を制限
するためのガイド溝46を有するラック39が、位置決
めピン47a,47bによってガイドシャフト26,2
7に平行移動可能に取り付けられる。またラック39と
歯合するピニオン40が底板21に固定されたモータの
出力軸に取り付けられている。ここで位置決めピン47
a,47bとガイド溝46の一端との距離の余裕は、可
動体31が端板22に接触しているとき、第2可動指3
7,38と端板22との間に生じる距離d2 と同等か
、それよりも短くしなければならない。
するためのガイド溝46を有するラック39が、位置決
めピン47a,47bによってガイドシャフト26,2
7に平行移動可能に取り付けられる。またラック39と
歯合するピニオン40が底板21に固定されたモータの
出力軸に取り付けられている。ここで位置決めピン47
a,47bとガイド溝46の一端との距離の余裕は、可
動体31が端板22に接触しているとき、第2可動指3
7,38と端板22との間に生じる距離d2 と同等か
、それよりも短くしなければならない。
【0021】第2可動指37の先端部から突出してセン
サー48が設けられ、把持されるウェーハの有無を検知
し、端子49より信号を外部制御装置に送出する。
サー48が設けられ、把持されるウェーハの有無を検知
し、端子49より信号を外部制御装置に送出する。
【0022】また可動体30の内部には、外部から第1
可動指32に加わる衝撃力を緩衝する弾性体53が収納
され、金具54をラック39にねじ55によって取り付
けることによって封入している。また金具54は、図示
してないが第1可動指32の外部に取り付けられた外部
制御装置へ信号を送出する出力端子を持つリミットスイ
ッチのレバーに接触しておりドグ金具(スイッチを開閉
する押し金具)としての機能を持つ。ここで上記リミッ
トスイッチは、可動体30があらかじめ設定された移動
範囲を越えた場合、この把持装置の動作を制止するため
のもので、制御信号を送出する機能があれば良いが、上
記レバーは微小な力に対しても作動する必要がある。
可動指32に加わる衝撃力を緩衝する弾性体53が収納
され、金具54をラック39にねじ55によって取り付
けることによって封入している。また金具54は、図示
してないが第1可動指32の外部に取り付けられた外部
制御装置へ信号を送出する出力端子を持つリミットスイ
ッチのレバーに接触しておりドグ金具(スイッチを開閉
する押し金具)としての機能を持つ。ここで上記リミッ
トスイッチは、可動体30があらかじめ設定された移動
範囲を越えた場合、この把持装置の動作を制止するため
のもので、制御信号を送出する機能があれば良いが、上
記レバーは微小な力に対しても作動する必要がある。
【0023】また第1可動指32は、ガイドシャフト2
6,27に沿って直線運動するとともに弾性体53を介
して固定部材に取り付けられ、第2可動指37,38は
、ガイドシャフト26,27に沿って直線移動可能に、
弾性体50を介して固定部材に取り付けられ、支持爪3
4,35,36に加わるウェーハを押圧する方向の衝撃
力を緩衝吸収する機能を持っている。
6,27に沿って直線運動するとともに弾性体53を介
して固定部材に取り付けられ、第2可動指37,38は
、ガイドシャフト26,27に沿って直線移動可能に、
弾性体50を介して固定部材に取り付けられ、支持爪3
4,35,36に加わるウェーハを押圧する方向の衝撃
力を緩衝吸収する機能を持っている。
【0024】なお端板23の外側には、この把持装置を
、例えばロボットアームに取り付けるためのフランジ部
59が設けられている。
、例えばロボットアームに取り付けるためのフランジ部
59が設けられている。
【0025】次に、この把持装置の動作について述べる
。まず上記モータをあらかじめ設定された回転数だけ回
転させ、ラック39,ピニオン40から成る駆動機構を
介して可動体30を矢印60aの方向に前進させると、
可動指32,37,38の先端部に取り付けられた支持
爪34,35,36の間隔が広がる。支持爪34,35
,36の間隔は、ウェーハ1を十分余裕をもって挿入で
きる広さにする。この状態のとき、可動体30と可動体
31とは互いに接触しないように設定してある。この状
態で、例えばこの把持装置を支持するロボットアームを
駆動して、支持爪34,35,36の間にウェーハ1を
介挿する。
。まず上記モータをあらかじめ設定された回転数だけ回
転させ、ラック39,ピニオン40から成る駆動機構を
介して可動体30を矢印60aの方向に前進させると、
可動指32,37,38の先端部に取り付けられた支持
爪34,35,36の間隔が広がる。支持爪34,35
,36の間隔は、ウェーハ1を十分余裕をもって挿入で
きる広さにする。この状態のとき、可動体30と可動体
31とは互いに接触しないように設定してある。この状
態で、例えばこの把持装置を支持するロボットアームを
駆動して、支持爪34,35,36の間にウェーハ1を
介挿する。
【0026】しかるのち、上記モータをあらかじめ設定
された回転数だけ逆回転させて可動体30を後退させ、
ウェーハ1に支持爪34を接触させて引き寄せ、さらに
支持爪35,36に接触させてウェーハ1を支持爪34
,35,36で挟む。
された回転数だけ逆回転させて可動体30を後退させ、
ウェーハ1に支持爪34を接触させて引き寄せ、さらに
支持爪35,36に接触させてウェーハ1を支持爪34
,35,36で挟む。
【0027】図3に第2可動指37(または38)に取
り付けられた支持爪35(または36)の断面図を、ま
た図4に基体25から延出した第2可動指37及び38
の先端部に取り付けられた支持爪35及び36の斜視図
を示す。支持爪35(または36)は、V字溝を持った
ローラで、第2可動指37(または38)にねじ止めさ
れたピン53を回転軸として、自由に両方向に回転でき
るように取り付けられている。第1可動指32に取り付
けられる支持爪34も支持爪35及び36と同様の構造
で、取り付け部分を中心に自由に回動できるようになっ
ている。
り付けられた支持爪35(または36)の断面図を、ま
た図4に基体25から延出した第2可動指37及び38
の先端部に取り付けられた支持爪35及び36の斜視図
を示す。支持爪35(または36)は、V字溝を持った
ローラで、第2可動指37(または38)にねじ止めさ
れたピン53を回転軸として、自由に両方向に回転でき
るように取り付けられている。第1可動指32に取り付
けられる支持爪34も支持爪35及び36と同様の構造
で、取り付け部分を中心に自由に回動できるようになっ
ている。
【0028】このように支持爪34,35,36は、自
身が自由に回動できるようになっているため、ウェーハ
のような円板状のものを挟むとき、ウェーハの端面がロ
ーラに接触し、ウェーハと共に回転して、ウェーハの中
心を精度よく把持することができる。というのも、図5
に示すように、可動指37,38に固定された支持爪だ
と、ウェーハのような薄い板状のものを把持すると、支
持爪のV字溝の部分にウェーハ端部が挟まってしまい、
3点で支持しなければならないところを2点で支持して
しまうということが起こり、ウェーハを運ぶ途中でウェ
ーハがぐらつく可能性もあり、ウェーハの位置精度が悪
くなる。なお符号35a及び36aは可動指に固定され
た支持爪をあらわす。
身が自由に回動できるようになっているため、ウェーハ
のような円板状のものを挟むとき、ウェーハの端面がロ
ーラに接触し、ウェーハと共に回転して、ウェーハの中
心を精度よく把持することができる。というのも、図5
に示すように、可動指37,38に固定された支持爪だ
と、ウェーハのような薄い板状のものを把持すると、支
持爪のV字溝の部分にウェーハ端部が挟まってしまい、
3点で支持しなければならないところを2点で支持して
しまうということが起こり、ウェーハを運ぶ途中でウェ
ーハがぐらつく可能性もあり、ウェーハの位置精度が悪
くなる。なお符号35a及び36aは可動指に固定され
た支持爪をあらわす。
【0029】把持したウェーハの解放は、上記把持動作
の逆であり、上記動作と逆の順序で動作するので、その
説明を省略する。
の逆であり、上記動作と逆の順序で動作するので、その
説明を省略する。
【0030】上記のように把持装置を構成すると、モー
タの回転を一定回転数だけ回転させれば、常に一定の力
でウェーハを把持できるので、把持力を精度よく調整す
ることができ、特にこわれやすい薄いウェーハを破損変
形することなく、確実に把持できるので落下などによる
ウェーハの破損を防止できる。またモータの出力トルク
を大きくすることで、ウェーハを引き寄せる力は大きく
でき、他方ウェーハを支持する力は、弾性体50によっ
て必要最小限とすることができる。
タの回転を一定回転数だけ回転させれば、常に一定の力
でウェーハを把持できるので、把持力を精度よく調整す
ることができ、特にこわれやすい薄いウェーハを破損変
形することなく、確実に把持できるので落下などによる
ウェーハの破損を防止できる。またモータの出力トルク
を大きくすることで、ウェーハを引き寄せる力は大きく
でき、他方ウェーハを支持する力は、弾性体50によっ
て必要最小限とすることができる。
【0031】またウェーハの位置誤差についても、支持
爪34,35,36に回転機構があるため、把持すると
きのウェーハの位置が多少ずれていても、把持すると支
持爪の回転に合わせてウェーハも回転し、把持中に誤差
補正が行なわれ、精度良く位置決めできる。
爪34,35,36に回転機構があるため、把持すると
きのウェーハの位置が多少ずれていても、把持すると支
持爪の回転に合わせてウェーハも回転し、把持中に誤差
補正が行なわれ、精度良く位置決めできる。
【0032】さらにこの把持装置は、機構部分が基体2
5内に収容され、把持部分に複雑な構成がなく、小形に
形成されているので、小さな把持スペースでウェーハを
把持することができる。
5内に収容され、把持部分に複雑な構成がなく、小形に
形成されているので、小さな把持スペースでウェーハを
把持することができる。
【0033】また可動指32,37,38と可動体30
,31を介してこれを支えるガイドシャフト26,27
との間隔が小さく、モーメントを発生しないので、ウェ
ーハを把持する支持爪を精度よく位置決めでき、ウェー
ハを精度よく把持できる。
,31を介してこれを支えるガイドシャフト26,27
との間隔が小さく、モーメントを発生しないので、ウェ
ーハを把持する支持爪を精度よく位置決めでき、ウェー
ハを精度よく把持できる。
【0034】次に図6、図7及び図8を参照し、本発明
の第2の実施例について説明する。本実施例のウェーハ
把持装置は、半田槽の中へウェーハを直接挿入し、ウェ
ーハの自動半田付けを行なう装置等において、ロボット
等のアーム先端に設けられるウェーハ把持装置である。
の第2の実施例について説明する。本実施例のウェーハ
把持装置は、半田槽の中へウェーハを直接挿入し、ウェ
ーハの自動半田付けを行なう装置等において、ロボット
等のアーム先端に設けられるウェーハ把持装置である。
【0035】この把持装置は、底板61の両端に設けら
れた一対の端板62,63及びカバー64から成る基体
65を有し、基体65の内側に機構部分が設けられてい
る。一対の端板62,63に一対のガイドシャフト66
,67が取り付けられ、これらガイドシャフト66,6
7にボールブッシュ68,69を介して、一対の可動体
70,71が動けるように支持されている。上記可動体
70,71の一方、この実施例では可動体70の中央に
第1の可動指72が取り付けられており、可動指72は
、材質は半田の付着しないもの、例えばチタン等ででき
ていて、基体65の一方の端板62を貫通して、その前
方に延出し、その先端部には、ウェーハ端面に当接して
ウェーハ1aを把持するための支持爪74a,74bを
有している。支持爪74a,74bは、可動指72と同
様、半田の付着しない材質のものが使用される。また支
持爪は、図8に示すように、ウェーハ1aの端面を挟み
込めるように側面にV字状の溝82が付けられている。 またもう一方の可動体71には、第2の可動指77,7
8が取り付けられ、第1可動指72と同様に、端板62
を貫通し、前方に延出した先端部には、V字溝の付いた
支持爪75,76が取り付けられている。また上記支持
爪74a,74b,75,76は、基部となる可動指7
2,77,78に対し、僅かながら隙間を持ち、自由に
正逆両方向に自転できる構造となっている。また第1及
び第2の可動指には、放熱と熱伝達とを少なくする目的
で、数箇所の穴が開けてある。さらに可動体70には、
ラック79がガイドシャフト66,67と平行移動する
ように取り付けられており、ラック79とかみ合うピニ
オン80が底板61に固定されたモータ81の出力軸に
取り付けられている。
れた一対の端板62,63及びカバー64から成る基体
65を有し、基体65の内側に機構部分が設けられてい
る。一対の端板62,63に一対のガイドシャフト66
,67が取り付けられ、これらガイドシャフト66,6
7にボールブッシュ68,69を介して、一対の可動体
70,71が動けるように支持されている。上記可動体
70,71の一方、この実施例では可動体70の中央に
第1の可動指72が取り付けられており、可動指72は
、材質は半田の付着しないもの、例えばチタン等ででき
ていて、基体65の一方の端板62を貫通して、その前
方に延出し、その先端部には、ウェーハ端面に当接して
ウェーハ1aを把持するための支持爪74a,74bを
有している。支持爪74a,74bは、可動指72と同
様、半田の付着しない材質のものが使用される。また支
持爪は、図8に示すように、ウェーハ1aの端面を挟み
込めるように側面にV字状の溝82が付けられている。 またもう一方の可動体71には、第2の可動指77,7
8が取り付けられ、第1可動指72と同様に、端板62
を貫通し、前方に延出した先端部には、V字溝の付いた
支持爪75,76が取り付けられている。また上記支持
爪74a,74b,75,76は、基部となる可動指7
2,77,78に対し、僅かながら隙間を持ち、自由に
正逆両方向に自転できる構造となっている。また第1及
び第2の可動指には、放熱と熱伝達とを少なくする目的
で、数箇所の穴が開けてある。さらに可動体70には、
ラック79がガイドシャフト66,67と平行移動する
ように取り付けられており、ラック79とかみ合うピニ
オン80が底板61に固定されたモータ81の出力軸に
取り付けられている。
【0036】次にこの把持装置の動作について説明する
。まずモータ81をあらかじめ設定された回転数だけ回
転させ、ピニオン80,ラック79から成る駆動機構を
介して、可動体70を第1可動指72が延びている方向
に前進させ、第1及び第2の可動指72及び77,78
に取り付けてあるウェーハ支持爪の間隔を広げる。この
ときの広さは、支持爪74a,74bと支持爪75,7
6の間にウェーハが十分余裕をもって入る広さにする。 この状態のとき可動体70と71どうしは接触しない距
離に設定してある。この状態で、例えばロボットアーム
の先端に本把持装置を取り付け、ロボットを動作させ、
所定の位置に置かれたウェーハが、支持爪74a,74
b,75,76の間にある位置にする。
。まずモータ81をあらかじめ設定された回転数だけ回
転させ、ピニオン80,ラック79から成る駆動機構を
介して、可動体70を第1可動指72が延びている方向
に前進させ、第1及び第2の可動指72及び77,78
に取り付けてあるウェーハ支持爪の間隔を広げる。この
ときの広さは、支持爪74a,74bと支持爪75,7
6の間にウェーハが十分余裕をもって入る広さにする。 この状態のとき可動体70と71どうしは接触しない距
離に設定してある。この状態で、例えばロボットアーム
の先端に本把持装置を取り付け、ロボットを動作させ、
所定の位置に置かれたウェーハが、支持爪74a,74
b,75,76の間にある位置にする。
【0037】その後モータ81を、あらかじめ設定され
た回転数だけ逆回転させ、可動体70を後退させ、支持
爪74a,74bでウェーハ1aを引き寄せ、支持爪7
5,76との間にウェーハ1aを挟み込む。このとき図
8に示すように、ウェーハ1aは支持爪74a,74b
,75,76のV字状の溝82の間に挟まれるとともに
、支持爪が自在に回転するので、ウェーハ1aの中心が
ずれていていも、引き寄せている最中に一方の支持爪、
例えば支持爪75へ早く接触したとしても、ウェーハ1
aの外周に沿って支持爪75が回転し、ウェーハ1aを
支持爪74a,74b,75,76で挟むことができる
。
た回転数だけ逆回転させ、可動体70を後退させ、支持
爪74a,74bでウェーハ1aを引き寄せ、支持爪7
5,76との間にウェーハ1aを挟み込む。このとき図
8に示すように、ウェーハ1aは支持爪74a,74b
,75,76のV字状の溝82の間に挟まれるとともに
、支持爪が自在に回転するので、ウェーハ1aの中心が
ずれていていも、引き寄せている最中に一方の支持爪、
例えば支持爪75へ早く接触したとしても、ウェーハ1
aの外周に沿って支持爪75が回転し、ウェーハ1aを
支持爪74a,74b,75,76で挟むことができる
。
【0038】上記の動作で把持されたウェーハ1aは、
図9に示すように、ロボットアーム83等の動作により
、半田槽84の中へ可動指72,77,78ごと浸され
るが、可動指及び支持爪は、半田となじみのないチタン
等の材質を使うことで、可動指上への半田の付着を防ぎ
、さらにはウェーハ1aを挟んでいる支持爪74a,7
4b,75,76に半田が残り、ウェーハ1aと支持爪
74a,74b,75,76がくっつくとか、支持爪部
分に半田が集まるようなこともない。
図9に示すように、ロボットアーム83等の動作により
、半田槽84の中へ可動指72,77,78ごと浸され
るが、可動指及び支持爪は、半田となじみのないチタン
等の材質を使うことで、可動指上への半田の付着を防ぎ
、さらにはウェーハ1aを挟んでいる支持爪74a,7
4b,75,76に半田が残り、ウェーハ1aと支持爪
74a,74b,75,76がくっつくとか、支持爪部
分に半田が集まるようなこともない。
【0039】上記第2実施例の把持装置においては、次
の効果が得られる。すなわち(a)ウェーハを把持する
際、一定回転数で可動指を動かすため、常に一定の把持
力となり、破損しやすいウェーハ等を把持するのに適し
ている。(b)支持爪が回転することにより、ウェーハ
を3点以上で支持ができ、把持中にウェーハの位置補正
も行なわれるので、把持するときの多少の位置ずれも許
容できる。(c)半田槽内へ挿入する部分を半田が付着
しない材質にすることで、ウェーハと支持爪との間に半
田液の残りが付着して固まることを防止でき、余分な半
田を使うこともなく、支持爪付近の素子も良品となる。 (d)半田槽内へ挿入する可動指を長くとることで、半
田の液面から駆動源を離すことができ、半田の熱から守
ることができる。(e)ウェーハの外周を把持するため
、製品となるべき素子を傷付けずに半田付けができ、歩
留まりの向上が図れる。(f)ウェーハの自動把持、解
放ができるので、ロボットなどと組み合わせて、キャリ
アからキャリアへの自動化が容易となり、人体へ及ぼし
ていた危険(火傷、有害ガス、作業環境など)を回避す
ることができ、安全性が向上する。
の効果が得られる。すなわち(a)ウェーハを把持する
際、一定回転数で可動指を動かすため、常に一定の把持
力となり、破損しやすいウェーハ等を把持するのに適し
ている。(b)支持爪が回転することにより、ウェーハ
を3点以上で支持ができ、把持中にウェーハの位置補正
も行なわれるので、把持するときの多少の位置ずれも許
容できる。(c)半田槽内へ挿入する部分を半田が付着
しない材質にすることで、ウェーハと支持爪との間に半
田液の残りが付着して固まることを防止でき、余分な半
田を使うこともなく、支持爪付近の素子も良品となる。 (d)半田槽内へ挿入する可動指を長くとることで、半
田の液面から駆動源を離すことができ、半田の熱から守
ることができる。(e)ウェーハの外周を把持するため
、製品となるべき素子を傷付けずに半田付けができ、歩
留まりの向上が図れる。(f)ウェーハの自動把持、解
放ができるので、ロボットなどと組み合わせて、キャリ
アからキャリアへの自動化が容易となり、人体へ及ぼし
ていた危険(火傷、有害ガス、作業環境など)を回避す
ることができ、安全性が向上する。
【0040】第1及び第2実施例における第1可動指駆
動機構は、底板に固定されたモータ,その出力軸に取り
付けられたピニオン,ピニオンに歯合するラック,ラッ
クが取り付けられる可動体及び可動体を長手方向に移動
させるガイドシャフト等から構成され、モータの回転を
ラックとピニオンで可動体の直線運動に変換しているが
、これに限定されない。例えばモータの代わりにエア駆
動による回転運動の伝達でもよいし、リンク機構やベル
ト等の他の動力の伝達機構でもよい。またエアシリンダ
等により、直接可動体に直線運動させてもよい。
動機構は、底板に固定されたモータ,その出力軸に取り
付けられたピニオン,ピニオンに歯合するラック,ラッ
クが取り付けられる可動体及び可動体を長手方向に移動
させるガイドシャフト等から構成され、モータの回転を
ラックとピニオンで可動体の直線運動に変換しているが
、これに限定されない。例えばモータの代わりにエア駆
動による回転運動の伝達でもよいし、リンク機構やベル
ト等の他の動力の伝達機構でもよい。またエアシリンダ
等により、直接可動体に直線運動させてもよい。
【0041】また上記第1、第2実施例では、第1可動
指を挟んで左、右に第2可動指を設けてあるが、これに
限定されない。例えば第2可動指を挟んで左右に第1可
動指を設けてもよい。すなわち中央の第2可動指を短く
し左右の第1可動指を長くして、左右の第1可動指でウ
ェーハを引き寄せる機構であってもよい。また中央の第
2可動指を長くして、左右の第1可動指を短くし、第1
可動指でウェーハ端面を押して第2可動指の爪にウェー
ハを当接するようにしてもよい。また一本の可動指先端
部に設けられる支持爪は、1つまたは複数個のいずれで
あってもよい。
指を挟んで左、右に第2可動指を設けてあるが、これに
限定されない。例えば第2可動指を挟んで左右に第1可
動指を設けてもよい。すなわち中央の第2可動指を短く
し左右の第1可動指を長くして、左右の第1可動指でウ
ェーハを引き寄せる機構であってもよい。また中央の第
2可動指を長くして、左右の第1可動指を短くし、第1
可動指でウェーハ端面を押して第2可動指の爪にウェー
ハを当接するようにしてもよい。また一本の可動指先端
部に設けられる支持爪は、1つまたは複数個のいずれで
あってもよい。
【0042】
【発明の効果】これまで詳述したように、本発明により
、アーム先端部などに設けられるウェーハ把持装置にお
いて、ウェーハを把持するとき、または把持中に、位置
精度よく確実にウェーハを把持することができるととも
に把持指に外力が加わった場合でもウェーハを破損する
ことがないウェーハ把持装置を提供することができ、ま
た本発明により、ウェーハの両面半田付けにおける前記
従来の問題点を解決し、工程の自動化を可能とするウェ
ーハの把持装置を提供することができた。
、アーム先端部などに設けられるウェーハ把持装置にお
いて、ウェーハを把持するとき、または把持中に、位置
精度よく確実にウェーハを把持することができるととも
に把持指に外力が加わった場合でもウェーハを破損する
ことがないウェーハ把持装置を提供することができ、ま
た本発明により、ウェーハの両面半田付けにおける前記
従来の問題点を解決し、工程の自動化を可能とするウェ
ーハの把持装置を提供することができた。
【図1】本発明のウェーハ把持装置の第1実施例の構成
を模式的に示す一部破砕平面図である。
を模式的に示す一部破砕平面図である。
【図2】図1に示すウェーハ把持装置の部分断面図であ
る。
る。
【図3】図1に示すウェーハ把持装置の第2可動指に取
り付けられた支持爪の断面図である。
り付けられた支持爪の断面図である。
【図4】図1に示すウェーハの把持装置の第2可動指と
その支持爪の斜視図である。
その支持爪の斜視図である。
【図5】可動指に支持爪が固定して取り付けられた状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】本発明のウェーハ把持装置の第2実施例の構成
を模式的に示す一部破砕平面図である。
を模式的に示す一部破砕平面図である。
【図7】図6に示すウェーハ把持装置の断面図である。
【図8】図6に示すウェーハ把持装置の支持爪の正面図
である。
である。
【図9】本発明の第2実施例のウェーハ把持装置をロボ
ットのアーム先端部に取り付け、ウェーハの両面半田付
けを行なう斜視図である。
ットのアーム先端部に取り付け、ウェーハの両面半田付
けを行なう斜視図である。
【図10】ウェーハ把持装置の第1の従来例を示す斜視
図である。
図である。
【図11】図10のウェーハ把持装置の問題点を説明す
るための該装置の部分断面図である。
るための該装置の部分断面図である。
【図12】ウェーハ把持装置の第2の従来例の構成を示
す平面図である。
す平面図である。
【図13】従来のウェーハの両面半田付け作業を説明す
る図である。
る図である。
【図14】図1に示すウェーハ把持装置の基体内部の機
構部分の一部破砕拡大平面図である。
構部分の一部破砕拡大平面図である。
1,1a ウェーハ
25,65 基体
26,27,66,67 ガイドシャフト30,31
,70,71 可動体 32,72 第1可動指 34,74 支持爪 35,36,75,76 支持爪
,70,71 可動体 32,72 第1可動指 34,74 支持爪 35,36,75,76 支持爪
Claims (1)
- 【請求項1】アームの先端部に設けられるウェーハ把持
装置において、(a)長手方向に移動できる第一の可動
指と,(b)第1可動指の先端部に回動自在に取り付け
られ、ウェーハ端面に当接してウェーハを支持する支持
爪と、(c)第1可動指と並列に設けられる第2可動指
と、(d)第2可動指の先端部に回動自在に取り付けら
れ、ウェーハ端面に当接してウェーハを支持する支持爪
と、(e)第1可動指の支持爪でウェーハ端面を押して
第2可動指の支持爪にウェーハ端面を当接し、第1及び
第2の可動指の前記支持爪でウェーハを挟持する第1可
動指駆動機構とを具備することを特徴とするウェーハ把
持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3145352A JPH04343448A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | ウェーハ把持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3145352A JPH04343448A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | ウェーハ把持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04343448A true JPH04343448A (ja) | 1992-11-30 |
Family
ID=15383210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3145352A Pending JPH04343448A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | ウェーハ把持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04343448A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11116046A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Mecs Corp | ウェハ搬送ロボットにおけるロボットハンド |
US6618645B2 (en) | 1998-12-02 | 2003-09-09 | Newport Corporation | Method of using a specimen sensing end effector to determine angular orientation of a specimen |
JP2010186850A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Yaskawa Electric Corp | 基板把持ハンド、基板把持機構およびそれを備えた基板搬送装置、製造装置 |
CN102310410A (zh) * | 2010-07-02 | 2012-01-11 | 芝浦机械电子株式会社 | 夹持装置、输送装置、处理装置和电子设备的制造方法 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP3145352A patent/JPH04343448A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11116046A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Mecs Corp | ウェハ搬送ロボットにおけるロボットハンド |
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US6898487B2 (en) | 1998-12-02 | 2005-05-24 | Newport Corporation | Specimen sensing and edge gripping end effector |
JP2010186850A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Yaskawa Electric Corp | 基板把持ハンド、基板把持機構およびそれを備えた基板搬送装置、製造装置 |
CN102310410A (zh) * | 2010-07-02 | 2012-01-11 | 芝浦机械电子株式会社 | 夹持装置、输送装置、处理装置和电子设备的制造方法 |
KR101284483B1 (ko) * | 2010-07-02 | 2013-07-16 | 시바우라 메카트로닉스 가부시끼가이샤 | 파지 장치, 반송 장치, 처리 장치 및 전자 디바이스의 제조 방법 |
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