[go: up one dir, main page]

JPH04338305A - 植物成長促進剤 - Google Patents

植物成長促進剤

Info

Publication number
JPH04338305A
JPH04338305A JP3107987A JP10798791A JPH04338305A JP H04338305 A JPH04338305 A JP H04338305A JP 3107987 A JP3107987 A JP 3107987A JP 10798791 A JP10798791 A JP 10798791A JP H04338305 A JPH04338305 A JP H04338305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
growth
ala
treatment
seedlings
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3107987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2613136B2 (ja
Inventor
Toru Tanaka
徹 田中
Kiyoshi Takahashi
潔 高橋
Yasushi Hotta
堀田 康司
Yasutomo Takeuchi
安智 竹内
Masato Konnai
近内 誠登
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Research Institute
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by COSMO SOGO KENKYUSHO KK, Cosmo Research Institute filed Critical COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Priority to JP3107987A priority Critical patent/JP2613136B2/ja
Priority to US07/881,705 priority patent/US5298482A/en
Priority to EP92108178A priority patent/EP0514776B1/en
Priority to DE69226560T priority patent/DE69226560T2/de
Publication of JPH04338305A publication Critical patent/JPH04338305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2613136B2 publication Critical patent/JP2613136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/44Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing at least one carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a nitrogen atom attached to the same carbon skeleton by a single or double bond, this nitrogen atom not being a member of a derivative or of a thio analogue of a carboxylic group, e.g. amino-carboxylic acids

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物成長促進剤に関し、
さらに詳細には植物の成長を促進させることにより、植
物体の発根促進、倒伏防止、収量向上、耐寒性向上、鮮
度保持、緑色向上、緑色保持、健苗育成、器官の成長促
進、分けつ数の増加、成育に要する期間の短縮、薬害軽
減や挿し木等における活着率向上効果を有する新規な植
物成長促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の収量を向上させるための努
力が数多くなされてきたが、そのうち植物成長調節剤の
研究は、植物全体に共通な植物生理活性物質である植物
ホルモンの発見により近年急速に発達した。現在、知ら
れている植物ホルモンは、ジベレリン類、オーキシン類
、サイトカイニン類、エチレン、アブシジン酸及びブラ
シノライドの6種である。しかしながら、これらの植物
ホルモンは、発根促進剤としてのインドール酢酸、種な
しブドウ作成のためのジベレリン、果実の熟期促進のた
めのエテホン、タバコの腋芽抑制のためのマレイン酸ヒ
ドラジト等のように、植物の器官の一部に作用するもの
が主であり、植物全体に作用したり、収量を向上させる
ものではなかった。
【0003】一方、植物の収量を向上させ、植物全体に
作用するものとして、植物の光合成能力を向上させる薬
物が注目されている。その例としては、N−アリル−N
−メチルグリシンやN,N−ジメチルグリシン等が、培
養細胞において光合成能力向上作用を有することが見出
されている(植物化学調節学会平成2年度大会研究発表
記録集)。また、塩化コリン又はその誘導体にも光合成
能力向上作用があることが知られているが、その作用は
未だ充分満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は植物全体に作用し、植物の収量を向上させる作用を有
する植物成長促進剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、種
々研究を重ねた結果、除草作用や殺虫作用を有すること
が知られている5−アミノレブリン酸又はその塩(特表
昭61−502814 号、特開平2−138201号
)が全く意外にも優れた光合成活性向上、呼吸抑制、C
O2 吸収能力向上及びクロロフィル含量向上作用並び
に植物成長促進作用を示すことを見出し、本発明を完成
した。
【0006】すなわち、本発明は5−アミノレブリン酸
又はその塩を有効成分とする植物成長促進剤、光合成活
性向上剤、呼吸抑制剤、CO2 吸収能力向上剤及びク
ロロフィル含量向上剤を提供するものである。
【0007】本発明の植物成長促進剤の有効成分として
用いられる5−アミノレブリン酸又はその塩は、除草剤
及び殺虫剤として有用であることは知られているが、植
物成長促進作用を有することは全く知られていない。
【0008】5−アミノレブリン酸の塩としては、例え
ば塩酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、プロピ
オン酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩
、マレイン酸塩、リンゴ酸塩等の酸付加塩及びナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の金属塩が挙げられ
る。なお、これらの塩は使用時において水溶液として用
いられ、その作用は5−アミノレブリン酸の場合と同一
である。5−アミノレブリン酸とその塩はそれぞれ単独
でも、これらの2種以上を混合して用いることもできる
【0009】5−アミノレブリン酸又はその塩は、公知
の化合物であり、化学合成、微生物による生産、酵素に
よる生産のいずれの方法によっても製造することができ
る。微生物又は酵素による生産方法を用いる場合、その
生産物は、植物に対して有害な物質を含まない限り分離
精製することなく、そのまま用いることができる。
【0010】本発明の植物成長促進剤は、5−アミノレ
ブリン酸又はその塩単独でもよいが、これ以外に、他の
植物成長調節剤、糖類、アミノ酸、有機酸、アルコール
、ビタミン、ミネラル等を配合することができる。ここ
で用いられる他の植物成長調節剤としては、例えば、エ
ピブラシノライド等のブラシノライド類、塩化コリン、
硝酸コリン等のコリン剤、インドール酪酸、インドール
酢酸、エチクロゼート剤、1−ナフチルアセトアミド剤
、イソプロチオラン剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキ
シイソキサゾール剤、過酸化カルシウム剤、ベンジルア
ミノプリン剤、メタスルホカルブ剤、オキシエチレンド
コサノール剤、エテホン剤、クロキンホナック剤、ジベ
レリン、ストレプトマイシン剤、ダミノジット剤、ベン
ジルアミノプリン剤、4−CPA剤、アンシミドール剤
、イナベンフィド剤、ウニコナゾール剤、クロルメコー
ト剤、ジケブラック剤、ダミノジット剤、メフルイジド
剤、炭酸カルシウム剤、ピペロニルブトキシド剤等を挙
げることができる。
【0011】糖類としては、例えばグルコース、シュク
ロース、キシリトール、ソルビトール、ガラクトース、
キシロース、マンノース、アラビノース、マジュロース
、スクロース、リボース、ラムノース、フラクトース、
マルトース、ラクトース、マルトトリオース等が挙げら
れる。
【0012】アミノ酸としては、例えばアスパラギン、
グルタミン、ヒスチジン、チロシン、グリシン、アルギ
ニン、アラニン、トリプトファン、メチオニン、バリン
、プロリン、ロイシン、リジン、イソロイシン等を挙げ
ることができる。
【0013】有機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、フタル酸、安息
香酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、
コハク酸、グリコール酸、グルタミン酸、アスパラギン
酸、マレイン酸、カプロン酸、カプリル酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ピルビン酸、α−ケ
トグルタル酸、レブリン酸等を挙げることができる。
【0014】アルコールとしては、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール
、ヘキサノール、グリセロール等が挙げられる。
【0015】ビタミン類としては、例えばニコチン酸ア
ミド、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンB5 
、ビタミンC、ビタミンB13、ビタミンB1 、ビタ
ミンB3 、ビタミンB2 、ビタミンK3 、ビタミ
ンA、ビタミンD2 、ビタミンD3 、ビタミンK1
 、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−ト
コフェロール、δ−トコフェロール、p−ヒドロキシ安
息香酸、ビオチン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、
α−リポニック酸等を挙げることができる。ミネラルと
しては、例えばチッソ、リン酸、カリ、ホウ素、マンガ
ン、亜鉛、銅、鉄、モリブデン、苦土等を挙げることが
できる。
【0016】本発明植物成長促進剤の剤型としては、粉
末、粒剤、液剤等が挙げられるが、これらの剤型とする
には溶剤、分散媒、増量剤等を用いて、常法に従って製
造することができる。
【0017】本発明植物成長促進剤を植物に適用するに
は、茎葉処理用(茎葉処理剤)として使用してもよいし
、土壌処理用(土壌処理剤)として使用してもよい。 また、植物を植えつけたり、挿し木等する前に吸収させ
てもよい。さらに、水耕栽培時に水中に添加しておいて
もよい。
【0018】本剤を茎葉処理剤として用いる場合、5−
アミノレブリン酸又はその塩を1〜1000ppm 、
特に10〜500ppmの濃度で含有せしめ、これを1
0アール当り10〜1000l、特に50〜300l使
用するのが好ましい。単子葉植物等葉面に薬剤が付着し
にくい植物に対して用いる場合には、展着剤を併用する
ことが望ましい。用いる展着剤の種類及び使用量につい
ては、特に制限されない。
【0019】本剤を土壌処理剤として使用する場合、5
−アミノレブリン酸又はその塩として10アール当り1
〜1000g、特に10〜500g用いるのが好ましい
。なお、水耕栽培時も、ほぼ同量用いるのが好ましい。
【0020】本剤を用いて植えつけ前につけ込んで5−
アミノレブリン酸又はその塩を吸収させるような方法を
とる場合、つけ込む液の5−アミノレブリン酸又はその
塩の濃度は0.001 〜10ppm 、特に0.01
〜5ppmであることが望ましく、つけ込み時間は1時
間以上〜1週間以内特に3時間以上1日以内が望ましい
【0021】いずれの処理も植物の成育のどのフェーズ
で行っても効果が得られるが、特に幼苗期や子実充実期
に行うのが効果が大きい。処理は1回処理でも十分な効
果が得られるが、複数回処理することにより、さらに効
果を高めることができる。複数回処理する場合は、先に
述べた各方法を組み合わせることもできる。使用上の簡
便性により、他の農薬、肥料等と混合して用いる場合は
、本剤の効果を失わしめるものでない限りどのようなも
のと混合してもよい。
【0022】本剤の適用対象となる植物としては、特に
限定されないが、例えばイネ、大麦、小麦、ヒエ、トウ
モロコシ、アワ等の穀物類;カボチャ、カブ、キャベツ
、ダイコン、ハクサイ、ホウレンソウ、ピーマン、トマ
ト等の野菜類;ミカン、リンゴ、カキ、ウメ、ナシ、ブ
ドウ、モモ等の果樹類;キク、ガーベラ、パンジー、ラ
ン、シャクヤク、チューリップ等の花卉類;サツキ、ク
ヌギ、スギ、ヒノキ、ナラ、ブナ等の樹木類;アズキ、
インゲン、大豆、ラッカセイ、ソラマメ、エンドウ等の
豆類;コウライシバ、ベントグラス、ノシバ等の芝類;
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモ、タロイ
モ等のイモ類;ネギ、タマネギ、ラッキョウ等のネギ類
;アルファルファ、クローバー、レンゲ等の牧草類等が
挙げられる。
【0023】本剤を植物に適用すれば植物成長が促進さ
れるので、本剤は例えば、植物体の発根促進、倒伏防止
、収量向上、耐寒性向上、鮮度保持、緑色向上、緑色保
持、健苗育成、器官の成長促進、分けつ数の増加、成育
に要する期間の短縮、薬害軽減又は挿し木、さし芽、さ
し葉、苗の定植、移植もしくは接ぎ木における活着率向
上を目的として使用することができる。
【0024】以下、これらの目的に応じた本剤の使用方
法、適用対象等について詳述する。まず、植物体の発根
促進を目的とする場合、本剤の使用方法は前述の茎葉処
理、土壌処理及び浸漬処理のいずれでもよい。本剤が茎
葉処理でも発根促進効果を奏することは特徴的である。 該当発根促進を目的とする処理は、根を有するすべての
植物に適用可能であるが、特にスギ、ヒノキ、茶、桑、
イヌツゲ、カイヅカイブキ、キンポウジュ、ツツジ、ド
ウダンツツジ、ヒマラヤシーダ、カーネーション、キク
、チューリップ、芝、稲、ツバキ、マメツゲ、モクセイ
、メタセコイア、マサキ、アオキ、ジンチョウゲ、ゼラ
ニウム、タバコ、ダリア、バラ、ラン、マツ、カエデ、
カシワ、ナス、キュウリ、トマト、レタス、キャベツ等
に適用するのが好適である。なお、処理期は特に問わな
いが、幼苗期等の植物体が成長期にあるときに処理する
のが特に好ましい。
【0025】植物体の活着率向上を目的とする場合の本
剤の使用方法も前述の土壌処理、茎葉処理及び浸漬処理
のいずれでもよい。この目的のための好ましい適用対象
としては、例えばスギ苗、茶苗、水稲苗、ヒノキ苗、マ
ツ苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、カン
ショ苗等が挙げられる。
【0026】健苗育成を目的とする場合の本剤の使用方
法も、特に制限されないが、種子を本剤の薬液に浸漬す
ることにより使用することもできる。ここに用いる薬液
の濃度及び浸漬時間等は、苗のつけ込みの場合と同様の
条件が好ましい。この目的のための好ましい適用対象と
しては、例えば水稲苗、スギ苗、茶苗、ヒノキ苗、マツ
苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、ピーマ
ン苗、シシトウ苗、オクラ苗、トウモロコシ苗等が挙げ
られる。なお、本剤を健苗育成を目的として使用する場
合、他の健苗化剤と併用することもでき、そのような他
の健苗化剤としてはイソプロチオラン剤、過酸化カルシ
ウム剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキサゾー
ル剤、ベンジルアミノプリン剤、メタスルホカルブ剤等
を挙げることができる。
【0027】植物体の倒伏防止を目的とする場合の本剤
の使用方法も、特に制限されないが、特に植物の成育期
に処理すれば、根部、茎部が充実することにより、倒伏
防止効果が大きい。多くの植物成長調節剤が成長を促進
させると同時に植物体を徒長させ倒伏しやすい植物体を
つくってしまうのに対して本剤においては不要な徒長は
起こらない。本剤は単独でも十分な効果を示すが節間伸
長を抑制するような剤と共用すればさらに効果を強める
ことができる。組み合わせる剤の1例を挙げるならば、
アンシミドール剤、イナベンフィド剤、ウニコナゾール
剤、クロルメコート剤、ジケグラック剤、ダミノジット
剤、メフルイジド剤等を挙げることができる。この目的
のための好ましい適用対象としては、キク、ユリ、ポイ
ンセチア、チューリップ、水稲、ツツジ、シャクナゲ、
コムギ、ハイビスカス、オオムギ、イヌツゲ、カイヅカ
イブキ、サクラ、イボタノキ、アベリア、トウモロコシ
等を挙げることができる。
【0028】植物体の全部もしくは一部の収量を向上さ
せることを目的とする場合の本剤の使用方法、使用時期
も特に制限されないが、特に子実充実期前期の使用が好
適である。より具体的には、イネ、ムギ等の穀物の場合
は、開花前−開花期が、タマネギ、ニンニク等では、球
肥大期が、サツマイモ、ジャガイモ等ではイモ肥大期が
、キャベツ、レタス等では結球期前期が、ホウレンソウ
、コマツナ等では成育期前期がそれぞれ特に有効である
。本剤はすべての植物の増収に有効であり穀物、イモ類
、ネギ類、豆類、野菜類、果実類等、広範囲の適用範囲
を持つ点が特徴的である。特に、イネ、大麦、小麦、サ
ツマイモ、ジャガイモ、大豆、小豆、インゲン豆、サト
イモ、ヤマイモ、タマネギ、ネギ、ニンニク、キャベツ
、ホウレンソウ、レタス、コマツナ、モモ、カキ、ブド
ウ、イチジク、キウイ、リンゴ、バナナ、パイナップル
、トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、オクラ、カボチ
ャ、イチゴ、アスパラガス、ダイコン、ニンジン、ブロ
ッコリー、カリフラワー、ゴボウ、レンコン等の増収に
好適である。また、本剤は、コリン剤、ブラシノライド
剤等組み合わせて使用することもできる。
【0029】植物体の耐寒性向上を目的とする場合の使
用方法、使用時期も特に制限されないが、成育期に使用
するのが望ましい。本剤の使用により、植物体が充実し
、耐寒性が向上し、冷害によって障害を受けた植物の回
復を早めることができる。当該耐寒性向上を目的とする
処理は、例えばイネ、大麦、小麦、トウモロコシ、ホウ
レンソウ、コマツナ、レタス、チシャ、キャベツ等に適
用するのが好ましい。
【0030】植物の鮮度保持を目的とする場合、本剤は
収穫前の植物に処理してもよいし、収穫後に処理しても
よい。収穫前の処理は茎葉処理、土壌処理のいずれも用
いることができるが、収穫の2週間以内より、望ましく
は、1週間以内に処理することが望ましい。収穫後の処
理は主として茎葉処理となるが、切り花や、つけ込みを
行う場合は、前述のつけ込みを行う手法に基づいて処理
することができる。この目的のための適用植物は、果実
類よりもむしろ、野菜類、切り花等に有効である。具体
例としては、ホウレンソウ、コマツナ、アブラナ、サヤ
エンドウ、ニラ、ノザワナ、ホップ、レタス、チシャ、
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージア
、ガーベラ、キンポウジュ、ストック、ユリ、リンドウ
、ヒヤシンス等が挙げられる。
【0031】植物体の緑色向上及び緑色保持を目的とす
る場合の使用方法、使用時期も特に制限されないが、成
育中だけでなく、収穫後の植物に適用しても効果がある
。収穫後の処理は主として茎葉処理となるが、切り花や
つけ込みを行う場合は前述のつけ込みを行う手法に基づ
いて処理することもできる。この目的のための適用植物
としては、例えばゼニゴケ、シバ、ホウレンソウ、コマ
ツナ、アブラナ、サヤエンドウ、ニラ、ホップ、レタス
、チシャ、キャベツ、ブロッコリー、ピーマン、ネギ、
サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージア、ガ
ーベラ、アジアンタム、ハクサイ、ラン、ポトス、ホル
トノキ、リュウゼツラン、アロエ等が挙げられる。
【0032】薬害軽減を目的とする場合の使用方法、使
用時期も特に制限されないが、薬害を生ずる原因薬剤の
散布前に使用するのが好ましい。本剤は、植物体全体の
成長を促進し、活性を向上させるため、すべての薬害を
軽減させる効果を有するが、特に光合成阻害型の除草剤
による薬害についてはすぐれた薬害軽減効果を有する。 このようなタイプの除草剤の1例を示すならば、ピラゾ
レート系除草剤、ジメタゾン系除草剤、クロロフタリム
系除草剤、オキサジアゾン系除草剤、フタルイミド系除
草剤、フルリドン系除草剤、ジシアノマレロニトリル系
除草剤、カーバメート系除草剤、尿素系除草剤、トリア
ジン系除草剤等を挙げることができる。この場合は、薬
害を生ずる原因薬剤の散布後に使用しても回復を促進す
る効果が強い。また、有機リン酸系殺虫剤やカーバメー
ト系殺虫剤による薬害に対してもすぐれた薬害軽減効果
を示す。
【0033】分けつ数の増加を目的とする場合の使用方
法、使用時期も特に制限されないが、種子の処理、土壌
処理、苗を植えつけた後の土壌又は茎葉処理のいずれで
もよい。この目的のための好ましい適用対象としては、
水稲、ムギ等の穀物類が挙げられる。
【0034】成育に要する期間の短縮を目的とする場合
の使用方法、使用時期も特に制限されず、土壌処理、茎
葉処理のいずれでもよい。この目的のための好ましい適
用対象としては、水稲、ムギ等の穀物類の他、各種野菜
、果樹類が挙げられる。特に、冷害に弱い植物に対して
用いれば、成育時期を早めることにより、冷害を防止す
ることができる。
【0035】器官の成長促進を目的とする場合、当該器
官の培養時に、培地に添加することにより使用するのが
好ましい。ここで器官としては、カルス、苗条原基、毛
状根等が挙げられる。
【0036】本発明の植物成長促進剤の作用機序は明ら
かではないが、光合成活性向上、CO2 吸収能力向上
、呼吸抑制、クロロフィル含量向上等が考えられる。す
なわち、本剤の処理により光合成活性が向上し、クロロ
フィル含量が向上し、CO2 吸収能力が向上する。植
物は光合成によってCO2 を固定化するわけであるが
、その一方では呼吸により光合成同化産物を代謝し、C
O2 を放出している。本剤の処理により呼吸が抑制さ
れるため同化産物の蓄積量が多くなる。このような3つ
の作用により、植物の成長が促進されるものと考えられ
る。
【0037】
【発明の効果】5−アミノレブリン酸又はその塩は、光
合成活性向上作用、CO2 吸収能向上作用、呼吸抑制
作用、クロロフィル含量向上作用を有する。これにより
、本発明の植物成長促進剤は、優れた成長促進作用を示
し、その結果発根促進、倒伏防止、収量向上、耐寒性向
上、鮮度保持、緑色向上、緑色保持、健苗育成、器官の
成長促進、分けつ数の増加、成育に要する期間の短縮、
薬害軽減や挿し木等における活着率向上効果に優れてい
る。
【0038】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、これらは単に例示の目的でかかげられるものであっ
て、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0039】実施例1 キュウリ青長地這種子を2%次亜塩素酸ソーダ溶液に1
0分間漬けて滅菌した。これを流水下で4時間水洗いし
吸水させた。これを湿ったバーミキュライトに播種し2
5℃、6000ルクス昼光白色蛍光灯下で6日間成育さ
せ、得られた芽生えを収穫した。これをカッターを用い
て子葉節下5mmの切片を切り取り、蒸留水、5−アミ
ノレブリン酸(以下、5−ALAと略する)の1ppm
、3ppm水溶液にそれぞれ6本ずつ投入し、25℃、
6000ルクス光照射下で20時間培養したのち、それ
ぞれの長さを測定した。また蒸留水処理区(対照)を3
とした目視による緑色の5段階評価も併せて示す。結果
を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】本結果より明らかなように5−ALA の
添加により、成長促進及び緑色向上効果が見られた。
【0042】実施例2 育苗箱にて育てた地上部約8cmのイネ幼苗(ササニシ
キ)を地上部を5mm残して切断し、腰高ガラスシャー
レに10粒ずつまき、5−ALA水溶液を1cm高に入
れ6000ルクス連続光下で25℃、8日間成育させた
。8日後再生葉の長さと全重量を測定した。10粒の平
均値を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2より明らかなように、5−ALA の
添加により再生葉の成長が促進された。
【0045】実施例3 育苗箱にて育てた地上部約3cmのイネ幼苗 (ササニ
シキ) 各8本を5−ALA 0ppm、1ppm、3
ppm水溶液にそれぞれ1hr、6hr、9hr、24
hr、48hrつけ込み、水洗ののち水田ポットに移植
し、温室内で2週間生育させた。2週間後、苗をぬきと
り、地上部長、もみ部を除いた全重量、根の本数を測定
し平均を算出した。結果を表3、4及び5に示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】表3、4及び5より明らかなように、本剤
の処理で成育が促進し、発根促進、活着率向上、健苗育
成等の効果があることがわかる。
【0050】実施例4 イネ種子(アキニシキ)を常法に従って殺菌し芽出しを
行った。大きさのそろった種子を選び、カッターナイフ
で溝をつけた発泡ポリエチレンシートに、ピンセットを
用いて1シート当り10粒ずつはさみ込み、各濃度の5
−ALA水溶液150mlを満たした腰高シャーレに浮
かべ、28℃、5000ルクス光照射下で7日間成育さ
せた。7日後に地上部長、最長根長及び根数を測定した
。10粒当りの平均値を表6に示す。
【0051】
【表6】
【0052】表6より明らかなように、5−ALA の
添加により地上部長、根長、根数共に成長促進、発根促
進及び健苗育成が行われていることがわかる。
【0053】実施例5 育苗箱にて育てたイネ幼苗 (アキニシキ、地上部長約
5cm) の根部を5mm残して切り落とし、各濃度の
5−ALA 水溶液が50ml入った平底試験管に根部
が溶液につくよう、綿栓にて固定した。この試験管を各
濃度12本ずつ用意し、2等分し、一方は28℃、50
00ルクス24時間光照射下で7日間成育させ〔条件A
〕、もう一方は試験管部分をアルミホイルで遮光し、根
部に光が当らないようにして、12時間毎に28℃、5
000ルクス光照射条件、23℃暗条件をくり返し7日
間成育させた〔条件B〕。7日後成育した苗を取り出し
、根部を切断し根の合計長を測定した。各条件の6本の
平均を算出した結果を表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】表7より明らかなように、5−ALAの添
加により成長促進、発根促進及び健苗育成が行われてい
ることがわかる。
【0056】実施例6 光合成細菌を用いて豚糞嫌気処理液を培地とし、5−A
LA含有ブロスを作成した(作成法の詳細は特開平2−
92293号参照)。このブロスを8000rpm 、
30分間遠心分離し、上清を得た。上清中の5−ALA
濃度を測定すると 720ppmであった。このブロス
を蒸留水で所定の5−ALA濃度となるように希釈し、
培養時間を3日とする以外は実施例4と同様に実施し、
3日後の根長を1シート毎(10粒毎)に平均した値を
表8に示す。
【0057】
【表8】
【0058】表8より明らかなように、微生物生産未精
製ブロスであっても、純品と同様の効果を示すことがわ
かる。
【0059】実施例7 育苗箱で育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約15c
mのもみを取り除き、根長1cmで切断した。これを各
濃度の5−ALAを含む春日氏液A〔実験農芸化学、下
巻、第3版(朝倉書店)p306〕pH5.1を100
mlいれた100 ml容三角フラスコに綿栓にて固定
し、根部をアルミ箔にて遮光した。28℃、5000ル
クス光照射下で7日間成育させ、7日後再生した根長(
最長根長)を測定した結果を表9に示す。
【0060】
【表9】
【0061】表9より明らかなように、5−ALAの添
加により成長促進、発根促進及び健苗育成が行われてい
ることがわかる。
【0062】実施例8 育苗箱にて育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約12
cmを6/22日に常法に従って調製した1/2000
アール(a)水田ポット当り、4ケ所2本ずつ植えた。 田植え直後に5−ALAを無処理及び10a当り10g
、30g、100gを添加し、土壌処理した。その後水
位2cmにて通常の管理を行い、18日後に当る7/1
0日に土を洗い流し取り、地上部長及び全乾燥重量を測
定した。1ポット毎に1本当りの平均値を算出した結果
を表10に示す。
【0063】
【表10】
【0064】表10より明らかなように、5−ALAの
処理により成長促進、活着率向上効果がみられる。さら
に、地上部長の向上割合よりも重量の割合がより大きく
向上しており、5−ALAの処理が倒伏につながる徒長
によるものでなく、植物体の健全なる成長促進によるも
のであって健苗が育成され、本剤が実用的にきわめて有
効であることがわかる。
【0065】実施例9 育苗箱にて育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約10
cmを7/17日に常法に従い調製した1/2000a
水田ポットに1ポット当り4ケ所2本ずつ植えた。田植
え直後に展着剤ネオエステリンを1/2000倍希釈と
なるように添加した各濃度の5−ALA水溶液を1ポッ
ト当り4ml(80l/10a)噴霧した。その後水位
2cmにて通常の管理を行い、3週間後に当る8/7日
に土を洗い流し取り、地上部長及び全乾燥重量、分けつ
数を測定した。1ポット毎に1本当りの平均値を算出し
た結果を表11に示す。
【0066】
【表11】
【0067】表11より明らかなように、5−ALA処
理により成長促進、活着率向上が認められる。また、重
量の向上が著しいのに対し、地上部長がごくわずかしか
伸びていないこと、分けつ数が増加していることから、
倒伏に強く、健全で収量向上が期待される苗が育ってい
ることがわかる。
【0068】実施例10 育苗箱にて育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約12
cmを6/22日に各濃度の5−ALA水溶液に苗の根
部を12時間つけ、溶液を吸収させた。6/23日にこ
れを実施例8と同様のポットに同様に植えつけ、17日
後の7/10日まで水位2cmにて通常の管理で育成し
た。7/10日に土を洗い流し、地上部長と全乾燥重量
を測定した。各濃度2ポット行い、計16本の平均値を
算出した結果を表12に示す。
【0069】
【表12】
【0070】表12より明らかなように、5−ALA処
理により成長促進、活着向上が認められる。また、重量
の向上に対して、地上部長の増加が小さいことから、本
効果は徒長などを伴わない健全な成長促進効果を示して
おり、本剤が実用上きわめて有効であることがわかる。
【0071】実施例11 6/12日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌を充填した1/5000aのポット
にハツカダイコン (コメット、サカタ) 種子10粒
を播種し、温室内で栽培した。6/26日(本葉2〜4
葉期)に1ポット当り大きさのそろった苗4本を残して
間引き、これに5−ALA の各濃度の溶液に展着剤ネ
オエステリンを2000倍となるように添加し、各ポッ
ト当り2ml茎葉処理を行った。その後7/4 日まで
通常の管理を行い、収穫した。収穫物を水洗し乾燥器に
て80℃、24hr乾燥させ、1本ずつの重量を測定し
た。1ポットごとの平均重量を表13に示す。
【0072】
【表13】
【0073】表13より明らかなように、5−ALA処
理で成長促進、収量向上が認められる。
【0074】実施例12 6/12日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌を充填した1/5000aのポット
にトウモロコシ(ハニーバンタムスイートコーン、サカ
タ)を10粒ずつ播種し、温室内で栽培した。6/26
日(3〜4葉期)に1ポット当り大きさのそろった苗7
本を残して間引き、これに5−ALA の各濃度の溶液
に展着剤ネオエステリンを2000倍となるように添加
した溶液を各ポット当り2mlずつスプレーを用いて茎
葉処理した。その後通常の管理を行い、7/7 日に地
上部を切り取り(5〜6葉期)地上部長及び地上部重量
(湿重量)を測定し、各ポット当りの平均を算出した。 結果を表14に示す。
【0075】
【表14】
【0076】表14より明らかなように、5−ALA処
理により成長促進がなされている。また、地上部長の促
進効果に対して地上部重量の促進効果が大きいことから
、徒長を伴わない健全な成長促進効果が現われており、
倒伏に強い健苗が育成されていることがわかる。
【0077】実施例13 7/10日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌を充填した1/5000aのポット
に大豆(アキシロメ)を6粒播種し、温室内で栽培した
。7/24日(第1複葉期)によくそろった大きさの苗
を各ポット当り3本をずつ残して間引き、これに5−A
LA の各濃度の溶液に展着剤ネオエステリンを100
0倍となるように添加した溶液を各ポット当り3mlず
つスプレーを用いて茎葉処理した。 その後通常の管理を行い、8/11日に土壌を水で洗い
流して収穫し、地上部長を測定した。その後80℃の乾
燥器にて24hr乾燥させ、1本ずつの全重量を測定し
た。各ポット毎に平均した値を表15に示す。
【0078】
【表15】
【0079】表15から明らかなように、5−ALA 
処理により成長促進、健苗育成に効果が見られた。
【0080】実施例14 6/12日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌を充填した1/5000aのポット
にインゲン豆(アーロン、サカタ)を8粒播種し、温室
内で栽培した。7/3日(第1複葉期)によくそろった
大きさの苗を各ポット当り4本ずつ残して間引き、これ
に5−ALA の各濃度の溶液に展着剤ネオエステリン
を2000倍となるように添加した溶液を各ポット当り
2mlずつスプレーを用いて茎葉処理した。その後通常
の管理を行い、7/17日に土壌を水で洗い流して収穫
し、地上部の生重量及び葉数を数えた。 根部は地上部と分け80℃の乾燥器にて24hr乾燥さ
せ、1ポット当りの乾燥重量を測定した。各濃度とも3
ポットずつ試験を行い、地上部重量及び葉数については
1本当りの平均を、乾燥根重量については1ポット当り
の平均を算出した。結果を表16に示す。
【0081】
【表16】
【0082】表16より明らかなように、5−ALA処
理により成長促進が認められる。また、平均葉数の増加
より植物体の成長が進み、収穫までの必要日数を減じる
ことができることがわかる。また、乾燥根重量に与える
効果はきわめて大きく、発根促進、活着率向上、健苗育
成にきわめて効果的であることがわかった。
【0083】実施例15及び比較例1 8/24日にサツマイモ畑よりサツマイモつる先端部(
先端より5葉分)を取り、よくそろったものについて下
部の2葉を取り、各濃度の5−ALA 水溶液及び塩化
コリン濃度が20ppm となるように調節した商品名
サンキャッチ〔三菱瓦斯化学(株)〕の水溶液に茎部を
24hrつけ込んだ。 24時間後の8/25日に8号深ばちに畑土壌を充填し
、残った3葉が地上部になるよう垂直に植えつけ、十分
に水を与えた。温室内で2週間栽培し、9/7 日に土
壌を水で洗い流して収穫し、発生した根をメスで1本ず
つ切り取り、得た根を乾燥器にて50℃、48hr乾燥
させた。各溶液共に4はちずつ実験を行い、4本の乾燥
根重量を平均した。結果を表17に示す。
【0084】
【表17】
【0085】表17より明らかなように、5−ALA処
理により成長促進、発根促進、活着率向上の効果がある
ことがわかる。さらに比較例1と比較するとイモの活着
率向上をうたう成長促進剤であるサンキャッチよりも1
/2000の濃度で2倍以上の効果を実現しており、本
剤の効果が優れていることが明らかとなった。
【0086】実施例16 9/1 日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑に1m幅のうねを2うね作り、ダイコン
(宮重総太り、天成青首)をそれぞれ2筋ずつ播種し、
通常の間引き、追肥等の管理を行った。1ケ月後の10
/1日にそれぞれの種のダイコンを2分し、一方には5
−ALA の100ppm水溶液に展着剤であるネオエ
ステリンを2000倍となるように添加した溶液を、も
う一方には水に同量のネオエステリンを添加した溶液を
、それぞれ1株当り1mlずつスプレーを用いて葉面に
散布した。その後再び通常の管理を行い、10/18日
にダイコンの地上露出部のうちもっとも太い部分の直径
をノギスを用いて測定した。測定データ及び平均値を表
18に示す。
【0087】
【表18】
【0088】表18より明らかなように、5−ALA処
理により成長促進、収量向上効果が畑においても示され
た。直径の差は一見小さそうに見えるがダイコンの太さ
は商品価値の上で大きなファクターであり、またこの直
径の差はダイコン重量としては約20%程度の差に相当
するため本効果は事実上、きわめて有用である。
【0089】実施例17及び比較例2 12/3日にタマネギ苗 (泉州中甲高黄玉葱) をビ
ニール袋に密封し、37℃インキュベーターに48hr
入れて苗にダメージを与え、さらに地上部10cmで葉
を切断した。この苗を水洗ののち、各濃度の5−ALA
 水溶液及び塩化コリン濃度が20ppm となるよう
に調節したサンキャッチ水溶液に根部を12時間つけ込
んだ。このような処理をしたタマネギ苗を12/6日に
元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑に1m幅のうねを作り、25cm間隔に3筋15cm
幅で植えつけた。その後、通常の管理を行い、3/26
日に十分な成育を示している株数を数えた。植えつけた
株数、活着した株数、活着率を表19に示す。
【0090】
【表19】
【0091】表19より明らかなように、5−ALA処
理により活着率の向上がみられる。観察によれば活着で
きずに枯死した株は冬の寒さによる冷害で枯死しており
、本剤の処理により耐寒性を向上できることがわかる。 また、比較例と比較して本剤の方が低濃度で高い効果を
示していることがわかる。
【0092】実施例18及び比較例3 7/17日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌に充填した1/5000aのポット
にハツカダイコン(コメット、サカタ)種子10粒を播
種し温室内で栽培した。7/28日に1ポット当り大き
さのそろった苗6本を残して間引いた。8/2 日に苗
の大きさのよくそろったポットを12ポット選び、1ポ
ットずつ光合成活性測定装置(島津)を用いて、温度2
7℃、リファレンスガス流量 0.5l/min 、測
定ガス流量 0.5l/min 、ファン流量 8l/
min 、光量70000 ルクスの条件で吸収炭酸ガ
ス濃度を測定した。また同時に光を遮断し、呼吸による
CO2 増加量を測定した。その後、展着剤ネオエステ
リンの1000倍希釈液、及び同液に5−ALAを30
ppm、100ppm含むもの、塩化コリンが100p
pmとなるようにサンキャッチを含む同液をそれぞれ3
ポットずつ、1ポット当り3mlスプレーにて散布した
。その後、通常の管理を行い、散布から2日後の8/4
 日、5日後の8/7 日、9日後の8/11日に8/
2日と同様の手法にて吸収炭酸ガス濃度及び呼吸による
CO2 増加量を測定した。さらに散布26日後の8/
28日に収穫し、水洗後、80℃の乾燥器にて24hr
乾燥させ、全乾燥重量を測定した。各ポット毎に8/2
 日に処理前に測定したCO2 濃度を100%として
各測定点におけるCO2 濃度を算出し、各条件毎に3
ポットを平均した。全乾燥重量についても同様に処理し
た。結果を表20、21及び22に示す。
【0093】
【表20】
【0094】
【表21】
【0095】
【表22】
【0096】表20より明らかなように、5−ALA処
理により明らかに光合成活性が向上しており、さらに比
較例と比較して、その効果はサンキャッチよりも大きい
ことがわかる。表21より明らかなように5−ALA処
理により明らかに呼吸活性が低下しており、その活性は
比較例と比較してサンキャッチより大きいことがわかる
。表22は、これらの処理後の植物体全乾燥重量に対し
て、本剤の処理の効果が大きなことを示しており、成長
促進、収量向上効果があることが明らかである。さらに
比較例と比較してこの効果はサンキャッチよりも大きい
。表20、21及び22を総合して考えると、本剤の処
理により(1)光合成活性が向上し、(2)植物体重量
が向上しているのにポット当りの呼吸量は抑制されてお
り(みかけの効果〔表21〕よりもバイオマス当りの効
果はもっと大きい)、(3)成長促進効果があり、(4
)収量向上効果もみられる。さらに比較例と比較して(
1)〜(4)のいずれの効果も市販されている成長促進
剤サンキャッチよりも大きいことがわかる。
【0097】実施例19 ワサビダイコンより誘導した苗条原基をNAA (1−
ナフタレン酢酸)2ppm BA(ベンジルアデニン)
0.02ppmシュクロース3wt%及び各濃度の5−
ALAを含有するLS(リンスマイヤースクーグ)培地
30mlを加えた40mmφ長さ150mmのテストチ
ューブに無菌的に植えつけ、25℃、6000ルクス1
6時間、光照射8時間暗条件下で4週間培養した。目視
の観察によると5−ALA添加群の方が無添加群に比し
て明らかに緑色が濃く観察された。この差を定量的に調
査するため、これらの苗条原基約4gを海砂と共にメノ
ウ乳鉢にてすりつぶし、アセトン:水の容量比(80:
15)でクロロフィルを抽出後、エチルエーテルに転溶
し、脱水後660nm及び642.5nmの吸光度を測
定し、食品工学実験書(養賢堂、1970、P496)
に記載の方法で総クロロフィル量を算出した。各濃度共
2チューブずつ実験を行い平均値を算出した。結果を表
23に示す。
【0098】
【表23】
【0099】表23より明らかなように5−ALA処理
によりクロロフィル含量が増加しており、成長促進、鮮
度保持、緑色向上、緑色保持、光合成活性向上、CO2
 吸収能力の向上がみられることがわかる。
【0100】実施例20 12/18日に元肥として化成肥料をN換算10kg/
10aを施した畑土壌を充填した1/5000a のポ
ットにハツカダイコン(コメット、サカタ)種子10粒
を播種し、無加温ビニールハウス内で栽培した。通常の
管理を行い2/7日、各ポット当りよく大きさのそろっ
た4本を残して間引き(本葉2〜4葉期)、30ppm
の5−ALA及び各種界面活性剤0.1%を含む水溶液
を各ポット当り2mlずつスプレーを用いて散布した。 無加温ビニールハウス内で通常の管理を行い、3/13
日に収穫した。全重量及び根部、地上部の重量を測定し
、1個体当りの平均値を算出した。結果を表24に示す
【0101】
【表24】
【0102】5−ALA処理は明らかに成長促進、収量
向上効果があり、またその効果は地上部、地下部の両方
に現われ、界面活性剤の添加で効果はさらに増大してい
ることがわかる。また使用する界面活性剤は色々な種類
のものが使用できることがわかる。
【0103】実施例21 10/5日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌を充填した1/5000aのポット
に小麦(農林61号)を5粒播種し、温室内にて通常の
管理を行い栽培した。 11/8日に大きさのそろった4本を残して間引き、蛍
光灯を15時〜22時まで点灯し、電照栽培を行った。 1/18日に各濃度の5−ALAを含有し、展着剤ネオ
エステリンを2000倍となるように含む水溶液を1ポ
ット当り4ml散布した。その後通常の管理を行い、2
/4日に草丈約50cmに成育した苗に真横よりホース
で水を吹きつけ、すべての苗を倒伏させた。そのまま通
常の管理を行い2/8日に回復率を調査した。尚、試験
は各濃度4ポット(16本)で行った。結果を表25に
示す。
【0104】
【表25】
【0105】表25より明らかなように、5−ALA処
理により健苗が育成され倒伏が防止されており、本剤は
収量向上に対して有益であることがわかる。
【0106】実施例22 10/5日に元肥として化成肥料をN換算10kg/1
0aを施した畑土壌を充填した1/5000aのポット
に小麦(農林61号)を5粒播種し温室内にて通常の管
理を行い栽培した。11/8日に大きさのそろった4本
を残して間引き、蛍光灯を15時〜22時まで点灯し電
照栽培を行った。2/13日に(出穂期・開花前)各濃
度の5−ALA水溶液に展着剤ネオエステリンを1/2
000の割合で含む溶液を、スプレーを用いて1ポット
当り4ml散布した。実験は各濃度10ポットずつ行っ
た。その後通常の管理を行い、3/25日に穂を収穫し
脱穀後、水洗し、実入りの悪い種子及びゴミを取り除き
、80℃、24hr乾燥してポット当りの重量及び粒数
を数えた。各濃度毎に平均値を算出した結果を表26に
示す。
【0107】
【表26】
【0108】表26より明らかなように5−ALA処理
で重量、粒数共に増加しており、収量が向上しているこ
とがわかる。また、1粒当りの重量には有為差が見られ
ないことから主として結実した粒数の増加が収量向上に
結びついたと考察できる。
【0109】実施例23 液肥(ハイポネックス)500倍水溶液に各濃度の5−
ALAを溶解させて株元に与えた以外は実施例22と同
様に実施した。結果を表27に示す。
【0110】
【表27】
【0111】表27より明らかなように5−ALA処理
で重量、粒数共に増加しており、収量が向上しているこ
とがわかる。また、1粒当りの重量も増加しており、品
質の高い小麦の生産に結びついていると考察できる。
【0112】実施例24 常法に従い誘導したワサビダイコンの毛状根を植物用ジ
ャーファメンター(タイテック株式会社製バイオリアク
ターCTB−33)に湿重量2.5gずつ植えつけ、温
度25℃、通気量0.5l/min、回転数250rp
mで培養を行った。培地は各種濃度の5−ALAを含む
ニッチの培地を用い7日毎に培地を交換した。2、3、
4週目の毛状根量を表28に示す。
【0113】
【表28】
【0114】表28より明らかなように、5−ALA処
理により毛状根の成長が促進されており、本剤に成長促
進効果、発根促進効果、収量向上効果があることがわか
る。
【0115】実施例25 実施例24と同様の方法でワサビダイコンの毛状根を培
養し、4週間後に収穫し、ペルオキシダーゼ(POD)
活性を測定した。5−ALA濃度とPODユニット数を
表29に示す。
【0116】
【表29】
【0117】表29より明らかなように、5−ALA処
理により、リアクター当りのペルオキシダーゼ(POD
)活性が向上しており、PODのような二次代謝物に対
してもその収量向上効果があることがわかる。
【0118】実施例26 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した
畑土壌を充填した1/2500aのポットに大麦(品種
;カシマムギ)種子15粒を10/12日に播種し、5
本仕立てにし電照にて長日条件下とし、温室内で栽培し
た。12/5日(開花盛期前)・12/7日(開花盛期
)の2回処理区及び12/7日(開花盛期)・12/1
7日(開花盛期後)の2回処理区を設け、5−ALA各
濃度単剤又は5−ALA及びエピブラシノライド(EB
R)各濃度混合剤に界面活性剤ネオエステリンを200
0倍希釈となるよう加え10a当り200lの割合で茎
葉散布した。2/19日に大麦を収穫し、乾燥後の収量
を測定した。 実験は無処理区18ポット、処理区各6ポットで行い、
平均値を算出した。結果を表30及び31に示す。
【0119】
【表30】
【0120】
【表31】
【0121】表30及び31より明らかなように5−A
LA処理により明らかに収量が向上していること、処理
期は開花盛期前、開花盛期、開花盛期後のいずれでも効
果を示すが開花盛期前、開花盛期処理の方が効果がより
大きいことがわかる。また、エピブラシノライドとの組
み合わせにおいては組み合わせにより効果が増強されて
おり、相乗効果を示すことがわかる。
【0122】実施例27 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した
畑土壌を充填した1/2500aのポットに小麦(品種
;農林61号)種子15粒を10/12日に播種し、5
本仕立てにし電照による長日条件下温室内で栽培した。 11/29日(開花盛期前)・12/5日(開花盛期)
の2回処理区、12/5日(開花盛期)・12/15日
(開花盛期後)の2回処理区を設け、5−ALA各濃度
単剤、又は5−ALA及びエピブラシノライド各濃度混
合剤に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈とな
るように加え、10a当り200lの割合で茎葉散布し
た。2/28日に小麦を収穫し乾燥後の収量を測定した
。実験は無処理区18ポット処理区各6ポットで行い平
均値を算出した。表32及び33に試験結果を示す。
【0123】
【表32】
【0124】
【表33】
【0125】表32及び33より明らかなように5−A
LA処理により明らかに収量が向上しており、処理期は
開花盛期前、開花盛期、開花盛期後のいずれでも効果を
示すことがわかる。また、エピブラシノライドとの組み
合わせにおいては組み合わせにより効果が増強されてお
り相乗効果を有することがわかる。
【0126】実施例28 ベンレートT(200倍)で一昼夜滅菌した水稲種子(
品種;星の光)を暗条件下30℃にてインキュベートし
、催芽した。2日後人工培土を詰めた育苗箱(60×3
0cm)に7000粒播種し、5−ALA各濃度に界面
活性剤ネオエステリンを2000倍希釈となるように加
え、育苗箱当り500ml噴霧散布処理した後、覆土し
た。2日間育苗箱内に放置し、続いて温室内で管理した
。37日後にランダムに選んだ各濃度50本の苗につい
て地上部長、葉令及び5本ずつの地上部乾物重量を測定
し、平均を算出した。その結果を表34に示す。
【0127】
【表34】
【0128】表34より明らかなように5−ALA処理
により地上部葉令はほとんど変化していないのに、地上
部重量は増加していることがわかり、本剤の処理により
望ましい健苗が育成されていることがわかる。
【0129】実施例29 畑土壌を充填した1/5000aのポットに大豆(品種
;アキシロメ)種子5粒を7/28日に播種し、4本仕
立てにして温室内で栽培した。8/18日(第1複葉期
)に5−ALAの各濃度に界面活性剤ネオエステリンを
2000倍希釈となるように加え、茎葉に10a当り1
00l散布、又は同様に10a当り100lの水量で土
壌散布した。8/30日に大豆の生育調査を行い、地上
部重量を測定し、1株当りの平均重量を算出した。表3
5及び36に試験結果を示す。
【0130】
【表35】
【0131】
【表36】
【0132】表35及び36より明らかなように5−A
LA処理によりいずれの処理方法においても明らかに成
長促進効果がみられる。
【0133】実施例30 畑土壌を充填した1/5000aのポットに大豆(品種
;アキシロメ)種子10粒を10/27日に播種し、3
本仕立てにして温室内で栽培した。大豆の開花後着きょ
う初期に5−ALAの各濃度に界面活性剤ネオエステリ
ンを2000倍希釈となるように加え10a当り200
lの割合で12/21日、12/28日に茎葉散布した
。1/13日に大豆の生育調査を行い、きょう重量を測
定した。表37に試験結果を示す。
【0134】
【表37】
【0135】表37より明らかなように5−ALA処理
により明らかに成長促進が示されており、収量が向上し
ていることがわかる。
【0136】実施例31 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットに小豆(品種
;丹波大納言)種子7粒を8/27日に播種し、3本仕
立てにして温室内で栽培した。9/10日(第1複葉期
)、9/17日(第2複葉期)にそれぞれ1回ずつ5−
ALAの各濃度に界面活性剤ネオエステリンを2000
倍希釈となるように加え10a当り100lの割合で茎
葉散布した。それぞれ10/1日、10/11日に小豆
植物体の生育調査を行い地上部重量を測定し、1株当り
の平均重量を算出した。表38及び39に試験結果を示
す。
【0137】
【表38】
【0138】
【表39】
【0139】表38及び39より明らかなように5−A
LA処理により明らかに成長促進が認められる。処理期
は第1複葉期、第2複葉期のいずれでも効果がみられ、
第1複葉期の処理の方が効果が大きいことがわかる。効
果は生体重量のみならず乾物重量にも現れており、単に
含水率の変化でなく生体自身の成長促進効果が大である
ことを示している。
【0140】実施例32 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットに小豆(品種
;丹波大納言)種子7粒を9/10日に播種し、3本仕
立てにして温室内で栽培した。11/22日着きょう初
期に5−ALA各濃度に界面活性剤ネオエステリンを2
000倍希釈となるように加え、10a当り500lの
割合で茎葉散布した。1/18日に小豆の生育調査を行
い、実生重量を測定した。表40に試験結果を示す。
【0141】
【表40】
【0142】表40より明らかなように5−ALA処理
により明らかに成長か促進されており、収量が向上して
いることがわかる。
【0143】実施例33 トウモロコシ(品種;パイオニア)をよく水洗いした川
砂に12/1日に播種し、温室内で2.5葉期まで育て
た。12/14日大きさのよくそろった苗を選び、5−
ALA の各濃度に界面活性剤ネオエステリンを200
0倍希釈となるように加えた溶液に幼苗の茎葉部を5分
間浸漬し葉面が乾燥するのを待って元肥として化成肥料
をN換算で10kg/10a施した畑土壌を充填した1
/5000aのポットに植え換え、温室内で栽培した。 1/12日にトウモロコシの生育調査を行い生体重量を
測定し、1株当りの平均重量を算出した。表41に試験
結果を示す。
【0144】
【表41】
【0145】表41より明らかなように5−ALA処理
により明らかに成長促進効果があることがわかる。本実
施例の処理方法では一般的な茎葉処理と異なり、根部よ
り薬剤が吸収される可能性がまったくなく、本剤が葉面
より吸収され有効に働いていることがわかる。
【0146】実施例34 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aの割合
で施した畑土壌を充填した1/2500aのポットにト
ウモロコシ(品種;パイオニア)種子10粒を7/28
日に播種し、4本仕立てにして温室内で栽培した。8/
18日(2.5葉期)に5−ALAの各濃度に界面活性
剤ネオエステリンを2000倍希釈となるように加え、
茎葉に10a当り100l散布、又は同様に10a当り
100lの水量で土壌散布した。9/3日にトウモロコ
シの生育調査を行い地上部乾物重量を測定し、1株当り
の平均重量を算出した。表42及び43に試験結果を示
す。
【0147】
【表42】
【0148】
【表43】
【0149】表42及び43より明らかなように5−A
LA処理により、茎葉及び土壌いずれの処理方法でも成
長促進効果が認められる。
【0150】実施例35 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aの割合
で加え畑土壌を充填した1/5000a のポットにハ
ツカダイコン(コメット、サカタ)種子10粒を11/
15日に播種し、3本仕立てにして温室内で栽培した。 12/8日(第2葉期)12/15日、12/21 日
、12/28日の4ステージにそれぞれ1回ずつ5−A
LA 100ppmに界面活性剤ネオエステリンを20
00倍希釈となるように加え10a当り200lの割合
で茎葉散布した。1/12日にハツカダイコン植物体の
生育調査を行い生体重量を測定し、1株当りの平均重量
を算出した。表44に試験結果を示す。
【0151】
【表44】
【0152】表44より5−ALA処理により明らかに
成長促進、収量向上が認められる。本剤は成育のどのス
テージで処理しても効果を示しており、広い処理適期を
有していることがわかる。
【0153】実施例36 畑圃場に元肥として化成肥料をN換算で10kg/10
aの割合で施し、幅80cm長さ5mの畝を2本つくり
、ハツカダイコン(品種;コメット)の種子(10l/
10a)を9/12日に播種し、通常の栽培を行った。 各濃度の5−ALAに界面活性剤ネオエステリンを20
00倍希釈となるように加え、10a当り200lの割
合で1回処理区は9/26日(2.5 葉期)に、2回
処理区は9/26日、10/16日にそれぞれ茎葉に散
布した。10/29日にハツカダイコンを収穫し、生体
重量を測定し、1株当りの平均重量を算出した。表45
及び46に試験結果を示す。
【0154】
【表45】
【0155】
【表46】
【0156】表45及び46より明らかなように5−A
LA処理により、畑においても成長促進、収量向上がみ
られる。 また2回処理によって効果が増加しており、くり返し処
理により効果が増すことがわかる。
【0157】実施例37 消石灰にてpH6.8に調節した畑に元肥として化成肥
料をN換算で10kg/10aの割合で加え、幅110
cm 長さ5mの畝を2本つくり、ホウレンソウ(品種
:オータムほうれん草)の種子(15l/10a)を1
1/6日に3列に播種し、11/15日にビニールシー
トでおおい、通常のトンネル(簡易ハウス)栽培を行っ
た。12/12日に各濃度の5−ALAに界面活性剤に
ネオエステリンを2000倍希釈となるように加え、1
0a当り200lの割合で茎葉に散布した。散布時のホ
ウレンソウの葉令は、本葉3〜5葉期であった。1/1
7日にホウレンソウを収穫し、生体重量を測定した。表
47に試験結果を示す。値は1株当りの平均生体重量で
ある。
【0158】
【表47】
【0159】表47より明らかなように、5−ALA処
理により畑においても成長促進、収量向上がみられる。
【0160】実施例38 茶の花より得た花粉を各濃度の5−ALAを含ませたシ
ョ糖10%の寒天培地(寒天1%)に置床し28℃暗条
件下でインキュベートした。24時間後花粉管の伸長を
測定した。 表48に試験結果を示す。
【0161】
【表48】
【0162】表48より明らかなように5−ALAは器
官成長促進効果を有する。
【0163】実施例39 植付け10年目の芝(コーライシバ)を50×50cm
に区分し、区画の境界のランナー、根をカッターで切断
した。 各濃度の5−ALAに界面活性剤ネオエステリンを20
00倍希釈となるように加え、10a当り200lの割
合で1回処理区は10/4日に、2回処理区は10/4
日、10/27日にそれぞれ茎葉に散布した。調査は1
2/7、12/17、12/25、1/9日観察により
、緑色保持の評価を行った。表49に試験結果を示す。
【0164】
【表49】
【0165】評価は無処理区を3.0とし、1.0〜5
.0の相対値で表示し、数値が大きいほど緑色が強いこ
とを示す。表49より明らかなように本剤の処理により
、明らかに緑色が長期に保持されている。
【0166】実施例40 植付け10年目の芝(コーライシバ)を50×50cm
に区分し、区画の境界のランナー、根をカッターで切断
した。 各濃度の5−ALAに界面活性剤をネオエステリンを2
000倍希釈となるように加え、10a当り200lの
割合で1回処理区は10/4日に、2回処理区は10/
4日、10/27日にそれぞれ茎葉散布した。1/23
日コーライシバの生育調査を行い、各区画より直径10
.4cm、深さ10cmのサンプルを4個ずつ抜き取り
、水洗後乾燥させて乾燥重量を測定した。 表50に試験結果を示す。
【0167】
【表50】
【0168】表50より明らかなように5−ALA処理
によりシバの成長促進効果がみられる。
【0169】実施例41 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施し
た幅2mの長さ8mの畝を2畝作り小麦(品種;農林5
0号)の種子(5kg/10a)を10/24日に畑圃
場に播種し、通常の栽培を行った。5/10日(開花盛
期前)、5/17日(開花盛期)の2回、5−ALA各
濃度単剤又は5−ALA及びエピブラシノライド各濃度
混合剤に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈と
なるように加え10a当り200lの割合で茎葉散布し
た。各処理区は3反復で行った。7/19日に小麦の収
量を測定した。表51に試験結果を示す。
【0170】
【表51】
【0171】表51より明らかなように5−ALA処理
により収量が向上している。また、5−ALAとEBR
との組み合わせにより相乗効果がみられる。
【0172】実施例42 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施し
た幅2mの長さ8mの畝を2畝作り、大麦(品種;ハル
ナ2条)の種子(5kg/10a)を10/20日に播
種し、通常の栽培を行った。5/7日(開花盛期前)、
5/14日(開花盛期)の2回、5−ALA各濃度単剤
、又は5−ALA及びエピブラシノライド各濃度混合剤
に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈となるよ
うに加え10a当り200lの割合で茎葉散布した。各
処理区は3反復で行った。7/23日に大麦の収量を測
定した。表52に試験結果を示す。
【0173】
【表52】
【0174】表52より明らかなように5−ALA処理
により収量が向上している。また、5−ALAとEBR
との組み合わせにより相乗効果がみられる。
【0175】実施例43 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施し
た畑土壌を充填した1/2500aのポットに、小麦(
品種;農林61号)種子15粒を10/12日に播種し
、5本仕立てにし電照による長日条件下温室内で栽培を
行った。11/2日(開花盛期前)及び12/5日(開
花盛期)の2回に各濃度の5−ALA水溶液に展着剤ネ
オエステリンを2000倍希釈となるように添加し、ス
プレーを用いてポット当り8ml(200l/10a)
茎葉散布した。処理は各6ポット行った。2/12日以
降1日おきに1ポットずつ収穫し、完熟粒の割合を調査
した。結果を表53に示す。
【0176】
【表53】
【0177】表53より明らかなように5−ALA処理
により成育に必要な日数が短縮されていることがわかる
【0178】実施例44 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施し
た畑土壌を充填した1/2500aのポットに植付け1
0年目の芝(コーライシバ)を植えつけ、通常の管理を
行った。7/31日に成育のよくそろった6ポットを選
び、光量80000ルクスとした以外は実施例18と同
様の条件で炭酸ガス吸収量及び呼吸量を測定した。その
後展着剤ネオエステリンの1000倍希釈液、及び同液
に5−ALAを100ppm含むものをそれぞれ3ポッ
トずつ10a当り300lの割合でスプレーにて散布し
た。その後、通常の管理を行い、散布の翌日の8/1日
、3日後の8/3日、7日後の8/7日、14日後の8
/14日に、7/31日と同様の手法にて吸収炭酸ガス
濃度及び呼吸によるCO2 増加量を測定した。各ポッ
ト毎に7/31日に測定したCO2 濃度を100%と
して各測定点におけるCO2 増加量を算出し、各条件
毎に3ポットを平均した。 結果を表54及び55に示す。
【0179】
【表54】
【0180】
【表55】
【0181】表54及び55より明らかなように、5−
ALA処理により明らかに光合成活性が向上しており、
また同時に呼吸活性がおさえられていることがわかる。
【0182】実施例45 実施例44と同様に調製し同様の方法で炭酸ガス吸収量
を測定した芝ポットにトリアジン系除草剤の1種である
シマジン(Simazine)を10a当り200g散
布した。その後展着剤ネオエステリンの1000倍希釈
液及び同液に5−ALAを100ppm含むものをそれ
ぞれ3ポットずつ10a当り300lの割合でスプレー
にて散布する。その後通常の管理を行い、散布の翌日の
8/1日、3日後の8/3日、7日後の8/7日、14
日後の8/14日に7/31日と同様の手法にて吸収炭
酸ガス濃度を測定した。各ポット毎に7/31日に処理
前に測定したCO2 吸収量を100%として各測定点
におけるCO2濃度を算出し各ポット毎に3ポットを平
均した。結果を表56に示す。
【0183】
【表56】
【0184】実施例44表54と比較してもわかるよう
に除草剤シマジンによって薬害が生じ、光合成活性が低
下している。表56より明らかなようにシマジンによる
光合成活性に対する薬害は5−ALAの添加で著しく軽
減されており、また、回復は早くなっていることがわか
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  5−アミノレブリン酸又はその塩を有
    効成分とする植物成長促進剤。
  2. 【請求項2】  発根促進、倒伏防止、収量向上、耐寒
    性向上、鮮度保持、緑色向上、緑色保持、健苗育成、器
    官の成長促進、分けつ数の増加、成育に要する期間の短
    縮、薬害軽減又は挿し木、さし芽、さし葉、苗の定植、
    移植もしくは接ぎ木における活着率向上を目的とするも
    のである請求項1記載の植物成長促進剤。
  3. 【請求項3】  5−アミノレブリン酸又はその塩を有
    効成分とする植物の光合成活性向上剤。
  4. 【請求項4】  5−アミノレブリン酸又はその塩を有
    効成分とする植物の呼吸抑制剤。
  5. 【請求項5】  5−アミノレブリン酸又はその塩を有
    効成分とする植物のCO2 吸収能力向上剤。
  6. 【請求項6】  5−アミノレブリン酸又はその塩を有
    効成分とする植物のクロロフィル含量向上剤。
  7. 【請求項7】  対象とする植物が、イネ、ムギ、トウ
    モロコシ、カンショ及びシバより選ばれるものである請
    求項1〜6いずれかの項記載の剤。
JP3107987A 1991-05-14 1991-05-14 植物成長促進剤 Expired - Lifetime JP2613136B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3107987A JP2613136B2 (ja) 1991-05-14 1991-05-14 植物成長促進剤
US07/881,705 US5298482A (en) 1991-05-14 1992-05-12 Method for promoting plant growth using 5-aminolevulinic acid or a salt thereof
EP92108178A EP0514776B1 (en) 1991-05-14 1992-05-14 Method for promoting plant growth
DE69226560T DE69226560T2 (de) 1991-05-14 1992-05-14 Methode zur Förderung von Pflanzenwuchs

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3107987A JP2613136B2 (ja) 1991-05-14 1991-05-14 植物成長促進剤

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33842995A Division JPH08225408A (ja) 1995-12-26 1995-12-26 植物のクロロフィル含量向上方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04338305A true JPH04338305A (ja) 1992-11-25
JP2613136B2 JP2613136B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=14473114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3107987A Expired - Lifetime JP2613136B2 (ja) 1991-05-14 1991-05-14 植物成長促進剤

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5298482A (ja)
EP (1) EP0514776B1 (ja)
JP (1) JP2613136B2 (ja)
DE (1) DE69226560T2 (ja)

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08225408A (ja) * 1995-12-26 1996-09-03 Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk 植物のクロロフィル含量向上方法
JP2001288010A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Kao Corp 植物活力剤
JP2001316208A (ja) * 2000-04-28 2001-11-13 Kao Corp 植物活力剤
JP2001316204A (ja) * 2000-04-28 2001-11-13 Kao Corp 植物活力剤
JP2003040770A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Cosmo Oil Co Ltd 豚成育促進剤及び豚成育促進方法
WO2005073150A1 (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Agro-Consultant Corporation 多肥料栽培における肥料吸収促進剤
WO2005100300A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-27 Cosmo Oil Co., Ltd. 5-アミノレブリン酸塩、その製造方法及びその用途
JP2005314361A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸硝酸塩及びその製造方法
JP2005314360A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸スルホン酸塩及びその製造方法
JP2007015937A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸エステルリン酸類塩、その製造方法及びその用途
JP2007015938A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸エステルスルホン酸類塩、その製造方法及びその用途
JP2007252248A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Cosmo Oil Co Ltd 結球促進剤
JP2007530523A (ja) * 2004-03-26 2007-11-01 フォトキュア エイエスエイ 5−アミノレブリン酸又はその誘導体の酸付加塩
WO2008018273A1 (fr) * 2006-08-10 2008-02-14 Cosmo Oil Co., Ltd. Agent destiné à augmenter la teneur en polyphénol de végétaux
WO2008093740A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Cosmo Oil Co., Ltd. ホップのアルファ酸又はホップオイル含量向上剤
WO2008126374A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-23 Cosmo Oil Co., Ltd. 植物の耐アルカリ性向上剤及び耐アルカリ性向上方法
JP2009046461A (ja) * 2007-07-20 2009-03-05 Cosmo Oil Co Ltd 植物における金属成分の吸収向上剤
WO2009139105A1 (ja) * 2008-05-13 2009-11-19 コスモ石油株式会社 イネの健苗育成向上剤
WO2009139106A1 (ja) 2008-05-13 2009-11-19 コスモ石油株式会社 芝草の品質向上剤
JP2010053104A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Cosmo Oil Co Ltd 植物の病原菌感染抑制剤及び病原菌感染抑制方法
JP2010208999A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Cosmo Oil Co Ltd 農作物の収穫部位の収量向上剤
JP2011121878A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Cosmo Oil Co Ltd 植物の抽苔抑制剤
JP2011140484A (ja) * 2009-12-11 2011-07-21 Sumitomo Chemical Co Ltd 植物の温度ストレスによる影響を軽減する方法
JP2012025740A (ja) * 2010-06-22 2012-02-09 Cosmo Oil Co Ltd ナス科植物の高温障害抑制剤
JP2012031163A (ja) * 2010-07-05 2012-02-16 Seiwa:Kk 5−アミノレブリン酸の補助剤及びその使用方法
JP2012055193A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Kikkoman Corp タマネギの処理方法およびこれによって処理されたタマネギ
WO2012043470A1 (ja) 2010-09-30 2012-04-05 コスモ石油株式会社 5-アミノレブリン酸含有固形肥料及びその製造方法
WO2012102309A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 日本農薬株式会社 植物生育調節剤及びその使用方法
JP2013014578A (ja) * 2011-06-06 2013-01-24 Cosmo Oil Co Ltd 植物の窒素酸化物吸収向上剤
CN102986664A (zh) * 2011-09-19 2013-03-27 苏州益安生物科技有限公司 一种新型植物生长调节剂粉剂及其制备方法
WO2014136863A1 (ja) * 2013-03-07 2014-09-12 コスモ石油株式会社 植物の成長促進剤
JP2020015762A (ja) * 2018-02-23 2020-01-30 三井化学アグロ株式会社 殺菌性化合物を有効成分とする薬害軽減剤、並びに該薬害軽減剤と除草性化合物を含む薬害軽減された除草性組成物

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020288A (en) * 1992-06-19 2000-02-01 Nonomura; Arthur M. Methods and compositions for enhancing cytochrome P450 in plants
JP2660646B2 (ja) * 1992-11-12 1997-10-08 株式会社コスモ総合研究所 リンゴ果皮の着色向上剤及びリンゴ果皮の着色向上方法
US5489572A (en) * 1993-08-19 1996-02-06 Cosmo Research Institue Methods for reducing nitrate nitrogen and oxalic acids contents nin plants
US5504055A (en) * 1994-03-15 1996-04-02 J.H. Biotech, Inc. Metal amino acid chelate
US5459121A (en) * 1994-04-21 1995-10-17 Great Lake Chemical Corporation Method of using sorbitol or xylitol for plant water loss reducing agent
JP3586895B2 (ja) * 1994-08-24 2004-11-10 住友化学工業株式会社 ダイズの増収方法
JP2896963B2 (ja) * 1994-11-28 1999-05-31 株式会社コスモ総合研究所 植物の耐塩性向上剤
IL121670A (en) * 1997-09-01 2000-07-26 Agrichem Ltd Compositions comprising flurprimidol for fruit crop increase
US6985589B2 (en) * 1999-12-02 2006-01-10 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for encoding and storage of digital image and audio signals
US6455468B1 (en) 2000-04-28 2002-09-24 Regents Of The University Of Minnesota Seed treatment composition
KR100373147B1 (ko) * 2000-05-10 2003-02-25 김형락 스쿠치카충 감염증의 치료제
SE521121C2 (sv) * 2001-03-19 2003-09-30 Norogard Ab Komposition för resorption av mikronäringsämnen i växter samt förfarande för dess framställning och användning
JP5929483B2 (ja) 2011-05-10 2016-06-08 住友化学株式会社 植物の生長を促進する方法
JP5929482B2 (ja) 2011-05-10 2016-06-08 住友化学株式会社 植物の生長を促進する方法
TWI551572B (zh) * 2011-06-30 2016-10-01 張建民 用於改良土壤及/或植物生長的組成物及該組成物之製造及使用方法以及經改良的土壤、經改良的植物及/或經改良的種子
BR112014004192B1 (pt) 2011-08-25 2022-02-08 Loveland Products, Inc Composição de tratamento de sementes, e, método de tratamento de sementes
CN102531778A (zh) * 2011-12-30 2012-07-04 杭州安邦农业生物科技有限公司 含5-氨基乙酰丙酸化学修饰物的水溶性肥料
JP6064531B2 (ja) 2012-11-12 2017-01-25 住友化学株式会社 農薬用組成物及び植物の生長を促進する方法
JP6051799B2 (ja) 2012-11-12 2016-12-27 住友化学株式会社 農薬用組成物及び植物の生長を促進する方法
CN103202315A (zh) * 2013-04-07 2013-07-17 江苏徐淮地区淮阴农业科学研究所 小麦抗低温调节剂及其制备方法
RU2567453C1 (ru) * 2014-12-01 2015-11-10 Общество с ограниченной ответственностью научно-производственное предприятие "АгрохимБио" Органоминеральное удобрение для овощных культур
US10023502B1 (en) 2015-04-30 2018-07-17 Larry D. Mohr Acidifying compound
CN105594734B (zh) * 2015-10-12 2017-09-08 中国农业科学院作物科学研究所 玉米抗倒防衰高光效增产调节剂、其制备方法及其应用
CN105248420A (zh) * 2015-10-20 2016-01-20 中国农业科学院作物科学研究所 水稻抗逆境高光效抗倒伏增产调节剂、其制备方法及应用
KR101765438B1 (ko) * 2017-03-27 2017-08-23 안무헌 식물 생장을 조절하는 액상비료 조성물의 제조방법
CN107173392B (zh) * 2017-06-02 2019-07-09 山东省农业科学院作物研究所 一种提高小麦抗低温冷害的抗冷制剂及其应用方法
CN110959611B (zh) * 2019-12-19 2021-10-01 安阳全丰生物科技有限公司 一种用于固体农药制剂的增效方法及其采用的增效剂
CN111466382A (zh) * 2020-04-22 2020-07-31 河西学院 用于玉米控旺含5-氨基乙酰丙酸和调环酸钙的药剂组合物
CN111713500A (zh) * 2020-06-15 2020-09-29 河南福联生物科技有限公司 多元植物生长调节剂的制备及应用
CN111771640A (zh) * 2020-08-04 2020-10-16 益阳市农业科学研究所 一种有效预防低温冷害的水稻栽培方法
CN113173811B (zh) * 2021-04-30 2023-10-13 湖北省烟草科学研究院 用于提高烤烟烟叶香气的组合物及其应用
CN113348923A (zh) * 2021-05-26 2021-09-07 南京禾稼春生物科技有限公司 一种草莓枯萎病联合防治方法
CN113545368B (zh) * 2021-07-21 2022-09-09 江西劲农作物保护有限公司 一种马铃薯的生长调节剂及其制备方法
CN114176098A (zh) * 2021-12-06 2022-03-15 郑州三农信化工产品有限公司 一种植物激活素及其制取植物激活素的方法
CN114920598B (zh) * 2022-04-19 2023-06-06 烟台泓源生物肥料有限公司 一种生物肥料及其制备方法和应用
CN115643984A (zh) * 2022-08-29 2023-01-31 扬州大学 一种促进巨型南瓜果实增大的方法
CN117736028B (zh) * 2023-12-20 2024-11-15 四川农业大学 一种用于雷竹林下白及种植的肥料体系及白及种植方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06500989A (ja) * 1990-05-03 1994-01-27 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティー オブ イリノイ 光力学植物落葉剤およびクロロフィル生合成モジュレーター

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2395446A (en) * 1942-10-22 1946-02-26 Watson L Benson Chemicals for treating plant life
JPS5026451B2 (ja) * 1972-10-03 1975-09-01
US4169717A (en) * 1977-10-20 1979-10-02 Ashmead H H Synergistic plant regulatory compositions
JPH0742204B2 (ja) * 1984-07-27 1995-05-10 ユニバ−シテイ オブ イリノイ 光動力的除草剤
US4813997B1 (en) * 1987-04-06 1995-07-18 Cpc International Inc Method for regulating plant growth
DE3910061A1 (de) * 1989-03-28 1990-10-04 Btc Biotech Int Phytosanitaeres mittel sowie dessen verwendung

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06500989A (ja) * 1990-05-03 1994-01-27 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティー オブ イリノイ 光力学植物落葉剤およびクロロフィル生合成モジュレーター

Cited By (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08225408A (ja) * 1995-12-26 1996-09-03 Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk 植物のクロロフィル含量向上方法
JP2001288010A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Kao Corp 植物活力剤
JP2001316208A (ja) * 2000-04-28 2001-11-13 Kao Corp 植物活力剤
JP2001316204A (ja) * 2000-04-28 2001-11-13 Kao Corp 植物活力剤
JP2003040770A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Cosmo Oil Co Ltd 豚成育促進剤及び豚成育促進方法
WO2005073150A1 (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Agro-Consultant Corporation 多肥料栽培における肥料吸収促進剤
JP2007530523A (ja) * 2004-03-26 2007-11-01 フォトキュア エイエスエイ 5−アミノレブリン酸又はその誘導体の酸付加塩
US8692014B2 (en) 2004-03-26 2014-04-08 Photocure Asa Acid addition salts of 5-aminolevulinic acid or its derivatives
JP4630087B2 (ja) * 2004-03-30 2011-02-09 コスモ石油株式会社 5−アミノレブリン酸硝酸塩及びその製造方法
WO2005100300A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-27 Cosmo Oil Co., Ltd. 5-アミノレブリン酸塩、その製造方法及びその用途
JP2005314360A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸スルホン酸塩及びその製造方法
JP4719483B2 (ja) * 2004-03-30 2011-07-06 コスモ石油株式会社 5−アミノレブリン酸スルホン酸塩の製造方法
US8173839B2 (en) 2004-03-30 2012-05-08 Cosmo Oil Co., Ltd 5-aminolevulinic acid salt, process for producing the same and use thereof
JP2005314361A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸硝酸塩及びその製造方法
US8471061B2 (en) 2004-03-30 2013-06-25 Cosmo Oil Co., Ltd. 5-aminolevulinic acid salt, process for producing the same and use thereof
JP2007015938A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸エステルスルホン酸類塩、その製造方法及びその用途
JP2007015937A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Cosmo Oil Co Ltd 5−アミノレブリン酸エステルリン酸類塩、その製造方法及びその用途
JP2007252248A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Cosmo Oil Co Ltd 結球促進剤
WO2008018273A1 (fr) * 2006-08-10 2008-02-14 Cosmo Oil Co., Ltd. Agent destiné à augmenter la teneur en polyphénol de végétaux
US8309493B2 (en) 2006-08-10 2012-11-13 Cosmo Oil Co., Ltd. Polyphenol-content-increasing agent for plant
JP2008037839A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Cosmo Oil Co Ltd 植物のポリフェノール増量剤
JP2008189570A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Cosmo Oil Co Ltd ホップのアルファ酸又はホップオイル含量向上剤
WO2008093740A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Cosmo Oil Co., Ltd. ホップのアルファ酸又はホップオイル含量向上剤
WO2008126374A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-23 Cosmo Oil Co., Ltd. 植物の耐アルカリ性向上剤及び耐アルカリ性向上方法
US9061949B2 (en) 2007-07-20 2015-06-23 Cosmo Oil Co., Ltd. Metal component absorption enhancer in plant
JP2009046461A (ja) * 2007-07-20 2009-03-05 Cosmo Oil Co Ltd 植物における金属成分の吸収向上剤
JP5323821B2 (ja) * 2008-05-13 2013-10-23 コスモ石油株式会社 芝草の品質向上剤
WO2009139105A1 (ja) * 2008-05-13 2009-11-19 コスモ石油株式会社 イネの健苗育成向上剤
US8916502B2 (en) 2008-05-13 2014-12-23 Cosmo Oil Co., Ltd. Agent for improving lawn grass qualities
US8889594B2 (en) 2008-05-13 2014-11-18 Cosmo Oil Co., Ltd. Agent for improving good rice seedling growth
WO2009139106A1 (ja) 2008-05-13 2009-11-19 コスモ石油株式会社 芝草の品質向上剤
JP2009274973A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Cosmo Oil Co Ltd イネの健苗育成向上剤
JP2010053104A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Cosmo Oil Co Ltd 植物の病原菌感染抑制剤及び病原菌感染抑制方法
JP2010208999A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Cosmo Oil Co Ltd 農作物の収穫部位の収量向上剤
JP2011121878A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Cosmo Oil Co Ltd 植物の抽苔抑制剤
US9084419B2 (en) 2009-12-11 2015-07-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for reducing temperature stress of plants
JP2011140484A (ja) * 2009-12-11 2011-07-21 Sumitomo Chemical Co Ltd 植物の温度ストレスによる影響を軽減する方法
JP2012025740A (ja) * 2010-06-22 2012-02-09 Cosmo Oil Co Ltd ナス科植物の高温障害抑制剤
JP2012031163A (ja) * 2010-07-05 2012-02-16 Seiwa:Kk 5−アミノレブリン酸の補助剤及びその使用方法
JP2012055193A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Kikkoman Corp タマネギの処理方法およびこれによって処理されたタマネギ
JP5213293B2 (ja) * 2010-09-30 2013-06-19 コスモ石油株式会社 5−アミノレブリン酸含有固形肥料及びその製造方法
WO2012043470A1 (ja) 2010-09-30 2012-04-05 コスモ石油株式会社 5-アミノレブリン酸含有固形肥料及びその製造方法
WO2012102309A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 日本農薬株式会社 植物生育調節剤及びその使用方法
JP2013014578A (ja) * 2011-06-06 2013-01-24 Cosmo Oil Co Ltd 植物の窒素酸化物吸収向上剤
CN102986664A (zh) * 2011-09-19 2013-03-27 苏州益安生物科技有限公司 一种新型植物生长调节剂粉剂及其制备方法
WO2014136863A1 (ja) * 2013-03-07 2014-09-12 コスモ石油株式会社 植物の成長促進剤
JPWO2014136863A1 (ja) * 2013-03-07 2017-02-16 コスモ石油株式会社 植物の成長促進剤
US9693554B2 (en) 2013-03-07 2017-07-04 Cosmo Oil Co., Ltd. Plant growth accelerator
JP2020015762A (ja) * 2018-02-23 2020-01-30 三井化学アグロ株式会社 殺菌性化合物を有効成分とする薬害軽減剤、並びに該薬害軽減剤と除草性化合物を含む薬害軽減された除草性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0514776A1 (en) 1992-11-25
US5298482A (en) 1994-03-29
DE69226560T2 (de) 1999-01-21
DE69226560D1 (de) 1998-09-17
EP0514776B1 (en) 1998-08-12
JP2613136B2 (ja) 1997-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2613136B2 (ja) 植物成長促進剤
US8207091B2 (en) Methods for improving growth and crop productivity of plants by adjusting plant hormone levels, ratios and/or co-factors
CN105284792A (zh) 含有游离脂肪酸和/或游离脂肪酸衍生物的微乳液形式组合物
JP2747644B2 (ja) 植物成長調節剤
IL173632A (en) Methods for improving plant growth and crop
KR20140037062A (ko) 옥신 식물 성장 조절제
Hilli et al. Effect of growth regulators and stages of spray on growth, fruit set and seed yield of ridgegourd (Luffa acutangula L. Roxb)
CN105007728A (zh) 生长刺激物以及刺激植物生长和发育的方法
JP4757447B2 (ja) 植物のストレス緩和剤および生長促進剤
US5059241A (en) Plant growth regulation
CN101754679B (zh) 植物中金属成分的吸收促进剂
US4764201A (en) Plant growth regulation
JPH08225408A (ja) 植物のクロロフィル含量向上方法
JP5254281B2 (ja) 植物のストレス緩和剤および生長促進剤
JP2022510614A (ja) 脂肪酸のコリン塩を含む組成物、および殺菌剤としてのその使用
Reddy Certain new approaches to the production problems of pomegranate
AU2321601A (en) Cuttings of genera eucalyptus and acacia, and saplings grown from said cuttings
Reekie et al. Leaf removal and prohexadione-calcium can modify Camarosa strawberry nursery plant morphology for plasticulture fruit production
Nagarajah et al. Studies with antitranspirants on tea (Camellia sinensis L.)
Sharma et al. Effect of pre-harvest spray and storage conditions on shelf life of marigold cv.‘Pusa Narangi Gainda
JPH06271405A (ja) 植物成長調節剤及びこれを用いる植物成長調節方法
JP2010053104A (ja) 植物の病原菌感染抑制剤及び病原菌感染抑制方法
Srivastava et al. Evaluation of Bare Rooted Transplanting Methods of Kinnow Mandarin for Enhanced Field Establishment
RU2024230C1 (ru) Способ борьбы с сорной растительностью в молодых яблоневых садах
Neelavathi et al. Propagation of acid lime, Citrus aurantifolia (Christm.) swingle and lemon, Citrus limon L. through stem cuttings-A review

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 15