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JPH04330397A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

Info

Publication number
JPH04330397A
JPH04330397A JP9907891A JP9907891A JPH04330397A JP H04330397 A JPH04330397 A JP H04330397A JP 9907891 A JP9907891 A JP 9907891A JP 9907891 A JP9907891 A JP 9907891A JP H04330397 A JPH04330397 A JP H04330397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stationary blade
gap
stationary
spacer
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9907891A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Okamura
茂 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP9907891A priority Critical patent/JPH04330397A/ja
Publication of JPH04330397A publication Critical patent/JPH04330397A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターボ分子ポンプに係り
、特に回転翼及び静止翼を備えた軸流型のターボ分子ポ
ンプに関する。
【0002】薄膜形成技術のスパッタ装置や蒸着装置等
には、高速回転する回転翼と静止翼とにより気体分子を
排出して真空状態を作るターボ分子ポンプが、その効率
の良さの面から一般的に使用されている。そして近年、
上記スパッタ装置や蒸着装置に比べて真空度の高い超高
真空(10−10torr 以下)の環境下における技
術が各方面において研究実用化されてきているが、この
超高真空の形成にあたっても、効率の悪い従来のイオン
ポンプに代わって、効率の良い上記ターボ分子ポンプの
採用が強く望まれている。
【0003】
【従来の技術】図6は従来のターボ分子ポンプの一例の
構成断面図である。
【0004】同図中、ターボ分子ポンプ(以下、単にポ
ンプという)1は、大略、気体吸入口2a及び気体排出
口2bを設けたケーシング2と、ブレード3aを回転軸
3bから放射状に形成すると共に、回転軸3bの軸方向
に沿っても多数段形成した回転翼3と、回転翼3の各段
のブレード3a間に配設されるようケーシング2内に固
定された静止翼4とにより構成されている。
【0005】回転翼3は、ケーシング2の蓋部2cに固
定された原動機5により数1000rpm/min 程
度の高速で回転せしめられる。このため、回転翼3は高
速回転時の遠心力と気体分子との衝突に耐えうる強度が
必要とされ、よって回転翼3は、1つの部材からブレー
ド3a及び回転軸3bを削り出す製造方法が取られ、強
度の高いものとして形成されている。
【0006】静止翼4は、図7に平面図、側面図を示す
ように、環状の円周部4eから中心に向けてブレード4
dが延在した形状であり、また、上記の如く一体的に形
成された回転翼3の周囲に配設するために、2分割の静
止翼半体4a,4bを突き合わせ面4cで突き合わせて
円形の静止翼4を形成する構成とされている。静止翼4
は、静止翼半体4a,4bの各ブレード4dを回転翼3
の上下のブレード3a間に両側より挿入し、夫々の突き
合わせ面4cを当接させることにより回転翼3の周囲に
設けられる。
【0007】上記構成の静止翼4は、図6に示すように
、平坦な上下面を有した円周部4eの部分が、静止翼4
と同一外径のリング状のスペーサ6により挟持されるこ
とによりケーシング2内に固定される。この時、静止翼
4の軸方向の位置もこのスペーサ6によって同時に決め
られる。
【0008】ポンプ1の組立工程は、先ず、上記蓋部2
c上に原動機5と共に回転翼3を設置し、その周囲に、
スペーサ6−1,6−2,6−3…、静止翼4−1,4
−2,4−3…を交互に下から組み上げることにより、
蓋部2c上に回転翼3、静止翼4を設けたスタック7を
形成する。そして、そのスタック7をケーシング2の本
体部2dに下方から嵌装し、ボルト8により蓋部2cを
本体部2dに固定する。この時、ボルト8を締めること
により、静止翼4を挟持したスペーサ6が軸方向におい
て圧縮されるため、静止翼4は強固にケーシング2内に
固定される。
【0009】上記ブレード3a,4dは夫々ピッチを有
しており、回転翼3が上記の如く高速回転することによ
り、気体分子を気体吸入部2aから気体排出部2bに排
出し、気体吸入部2a側を真空状態とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のポンプ1は
、回転翼3を10数段の回転翼とし(図6では7段に省
略されている)、これを所定回転数で回転させると、理
論上1万倍から 100万倍の圧縮を実現し、気体吸入
部2aの部分において10−10torr 程度の超高
真空を形成することができる。しかしながら、ポンプ1
の実際の運転における到達真空度は上記10−10to
rr よりも遙かに低く、理論上の超高真空を形成する
ことはできない。
【0011】このように、到達真空度が理論値よりも遙
かに低下してしまう原因として、ポンプ1の構造に問題
が存在すると考えられている。図8は従来のポンプ1の
課題を説明する図である。
【0012】ポンプ1は、上記の如くスタック7をケー
シング2の本体部2dに嵌装する組立方法を取っている
ため、スタック7と本体部2d間には僅かな隙間9が形
成されてしまう。しかもこの隙間9内の真空度は、製造
工程上、10−3torr以下の低真空度と考えられて
いる。
【0013】このため、ポンプ1の運転時には隙間9と
気体吸入部2a近傍部分との間に大きな圧力差が生じて
おり、図8に示すように、完全に真空密閉されていない
■各スペーサ6と静止翼4との間の隙間6a、■最上部
のスペーサ6Aとケーシング2との間の隙間6b、■静
止翼4の突き合わせ面4c間の隙間4f(図7に示す)
、の各隙間を通り抜けて、隙間9内の気体分子が真空度
の高い気体吸入部2a近傍に流れ込み、これによって、
気体吸入部2a近傍における真空度が理論値よりも低下
してしまうということが想定される。
【0014】そこで本発明は上記課題に鑑みなされたも
ので、気体分子の漏洩を防止して到達真空度を向上せし
め、超高真空状態を形成することのできるターボ分子ポ
ンプを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、回転翼の周囲に、静止翼を挟持す
る環状の第1及び第2の静止翼支持部材が配設されたタ
ーボ分子ポンプにおいて、前記静止翼、及び前記第1及
び第2の静止翼支持部材夫々の間に介在する第1の隙間
に、気体の流通を遮断する真空封止機構を設けた構成で
ある。
【0016】また、請求項2の発明は、周方向上分割可
能とされた静止翼が、分割された静止翼分割体の端部を
夫々突き合わせて環状とした状態で静止翼支持部材によ
り挟持されており、突き合わされた前記静止翼分割体間
には第2の隙間が介在したターボ分子ポンプにおいて、
前記静止翼支持部材は、前記静止翼の前記第2の隙間が
露出した外周面に当接する当接面を設けてなり、前記当
接面が前記第2の隙間を塞ぐ構成である。
【0017】更に、前記真空封止機構をより簡単化する
という観点より請求項3の発明は、前記真空封止機構は
、前記第1の隙間を形成する前記静止翼、及び前記第1
及び第2の静止翼支持部材を硬度の異なる2種類の部材
で形成すると共に、硬度の高い方の前記静止翼、又は前
記第1又は第2の静止翼支持部材の前記第1の隙間に対
向する面に突起部を形成してなり、前記突起部が、硬度
の低い方の前記静止翼、又は前記第1又は第2の静止翼
支持部材の前記第1の隙間に対向する面に食い込むこと
により気体の流通を遮断する構成である。
【0018】
【作用】請求項1の発明において、真空封止機構は、静
止翼、及び第1及び第2の静止翼支持部材夫々の間に介
在する第1の隙間を真空封止し、気体が第1の隙間を通
って静止翼支持部材の外側から内側の回転翼側に浸入す
ることを防止する。
【0019】請求項2の発明において、静止翼支持部材
の当接面は、静止翼の外周面に当接することにより、第
2の隙間を、第2の隙間が前記外周面に露出した部分に
おいて塞ぎ、気体が静止翼の外側から内側の回転翼側に
浸入することを防止する。
【0020】請求項3の発明において、硬度の高い突起
部は、対向する硬度の低い静止翼、又は第1又は第2の
静止翼支持部材の第1の隙間に対向する面に食い込むと
いう簡単な構造で、気体の流通を一切遮断する。
【0021】
【実施例】図1は本発明になるターボ分子ポンプの一実
施例の部分断面図を示す。
【0022】同図中、ターボ分子ポンプ(以下、単にポ
ンプという)20の構成は、静止翼21、静止翼21を
支持するスペーサ22,23,24、及びケーシング2
5を除いては、従来のポンプ1と同一構造であり、よっ
て、図6に示す構成部分と対応する部分には同一符号を
付す。
【0023】回転翼3は従来と完全に同一構造を有し、
原動機(図示せず)に接続された回転軸3bから放射状
にブレード3aが形成され、また、回転軸3bの軸方向
に沿って、複数段のブレード3aが一定間隔を有して設
けられている。
【0024】各段のブレード3a間には、回転翼3のブ
レード3aと、静止翼21のブレード21aとが非接触
状態で平面上重なるように、静止翼21が後述するスペ
ーサ22,23,24に挟持されて設けられている。
【0025】この静止翼21は、図1に示すように、外
周面21cがスペーサ22,23,24の外周面まで達
していない構成であるため、静止翼21の外径寸法は、
図8中、スペーサ6の外周面まで達している従来の静止
翼4の外径寸法に比べて若干小とされている。そして静
止翼21は、上記外径寸法の違いを除いては図7に示す
従来の静止翼4と同一構造を有しており、平坦な上下面
で構成された外周部21bから静止翼21の中心へ向け
てブレード21aが延在した形状である。
【0026】図2(A),(B)夫々はスペーサ23の
平面図、断面図、図3はスペーサ24の断面図を示す。 尚、図2(B)は、図2(A)中IIb − IIb線
に沿う断面を示す。
【0027】スペーサ23は、ステンレス等の硬度の高
い金属で形成された環状の部材であり、図2(B)に示
す断面形状を有する。図2(B)において、スペーサ2
3の内周側には、静止翼21を保持するための段差状の
静止翼保持部(以下、単に保持部という)23aが上方
を開放させて形成されている。そして保持部23aの下
部には、下方の静止翼21を下方の保持部内に押さえつ
けるための凸部23bが形成されている。スペーサ23
の外周側には、積み上げられる他のスペーサとの当接面
23c,23dが形成され、更にこの当接面23c,2
3dの中央部には、先鋭状の突起部23e,23fが夫
々形成されている。尚、上記保持部23a、凸部23b
、突起部23e,23fは、全てスペーサ23の本体に
沿って円周状に設けられている。
【0028】スペーサ23の上下部に配設されているス
ペーサ24は、アルミニウム合金等の硬度の低い金属で
形成されており、図3に示すように、上記スペーサ23
の突起部23e,23fを除いては、スペーサ23と同
一形状である。当接面24c,24dには突起状物は形
成されておらず、平坦な面とされている。
【0029】図1中、最上部のスペーサ22は、スペー
サ24と同一材料である硬度の低い金属で形成され、内
周側に保持部24aが形成されていない他はスペーサ2
4と同一構成である。
【0030】本実施例のポンプ20では、図1に示すよ
うに、スペーサ22を最上部として上記構成のスペーサ
23とスペーサ24とが交互に、回転翼3の軸方向に沿
って積み重ねて配設されている。
【0031】また、ポンプ20のケーシング25は、図
1に示すように、スペーサ22と当接する本体部25d
の面に突起部25fが形成され、また最下部のスペーサ
と当接する蓋部(図示せず)上の面にも同様に突起部が
形成されている。ケーシング25は、これらの突起部を
除いては従来のケーシング2と同一構造とされている。
【0032】ここで、本実施例のポンプ20の組立工程
について説明する。
【0033】先ず、上述したポンプ1の組立工程と同様
に、ケーシング25を構成する蓋部上に原動機と回転翼
3を設ける。そして、回転翼3の周囲に、静止翼21を
挟持しながら、スペーサ23,24を下方から交互に積
み上げて行く。即ち、図4にスペーサ23,24の装着
状態を拡大して示すように、スペーサ23,24の各保
持部23a,24aに静止翼21の外周部21bを嵌装
し、その上から、上部に配設されるスペーサ23,24
の凸部23b,24bを更に嵌装する。この凸部23b
,24bと、保持部23a,24bとの間で静止翼21
の外周部21bが挟持され、静止翼21はスペーサ23
,24間に固定される。
【0034】そして最後に最上部のスペーサ22を載置
して、蓋部上に原動機と回転翼3と静止翼21とを設置
したスタック30を形成する。このように、ケーシング
25の蓋部上にスペーサ23,24を交互に積み上げた
段階では、スペーサ23の突起部23e,23fの先端
が、対向するスペーサ24の当接面24c,24dに単
に当接した状態である。
【0035】そして、従来のポンプ1にて説明したよう
に、上記構成のスタック30をケーシング25の本体部
25dに嵌装して、蓋部を本体部25dに固定するボル
トを締める。ボルトを締めると、上述したように回転翼
3の軸方向に沿って積み上げられたスペーサ22,23
,24が、ケーシング25の本体部25dと蓋部との間
で軸方向に沿って圧縮され、図4に示すように、硬度の
高い金属で形成されたスペーサ23の突起部23e,2
3fが、硬度の低い金属で形成されたスペーサ24の当
接面24c,24dに食い込んだ状態となる。また、ケ
ーシング25の本体部25dに設けられた上記突起部2
5f、及びケーシング25の蓋部(図示せず)に設けら
れた突起部も、最上部のスペーサ22の当接面22c、
及び最下部のスペーサ(図示せず)の当接面に夫々食い
込んだ状態となる。ポンプ20では、上記の如くケーシ
ング25の蓋部が本体部25dに装着された状態におい
て、上記各突起部23e,23f,25fが対向する当
接面24c,24d,22cに夫々食い込むようにケー
シング25及びスペーサ22,23,24夫々の軸方向
の寸法が予め定められている。
【0036】また、軸方向の上記圧縮により、凸部23
b,24bと保持部23a,24aが静止翼21を強く
挟持し、静止翼21はより強固にスペーサ22,23,
24間に固定される。
【0037】このように本実施例のポンプ20では、突
起部23e,23f及びケーシング25に設けられた突
起部が対向する当接面22c,24c,24dに食い込
むことにより気体の流通を遮断した構成の真空封止機構
が、スペーサ22,23,24間に介在する隙間、及び
最上下部のスペーサとケーシング25との間に介在する
隙間に夫々形成されている。
【0038】このため、ポンプ20の運転状態では、ス
タック30とケーシング25との間に形成された隙間3
1内の気体分子が、スペーサ22,23,24間の隙間
、及び最上下部のスペーサとケーシング25との間の隙
間を通って、真空度の高い気体吸入部25a近傍に流出
することが防止されるため、ポンプ20の気体吸入部2
5a近傍における到達真空度は従来に比べて上昇する。
【0039】また、上記構成の真空封止機構によれば、
簡単な構造で確実に気体の流通を封止することができる
ため、ポンプ20の製造コストの低減、及び製品段階で
の信頼性の向上を同時に図ることができる。
【0040】また、従来のポンプ1においては、2分割
された静止翼4の突き合わせ面4c間の隙間4fにおい
ても気体分子が通り抜け、これが到達真空度を低下させ
る原因となっていた。しかしながら本実施例のポンプ2
0によれば、図4に示すように、保持部23a,24a
を深い段付き状に形成し、保持部23a,24aに嵌装
された静止翼21の外周面21c全面と当接する当接面
23g,24gを形成したことにより、2分割の静止翼
21の突き合わせ面間に介在する隙間は、その端部にお
いて当接面23g,24gによって塞がれ、従来におい
て発生していた突き合わせ面を通って隙間31にある気
体分子が侵入する事を遮断する。
【0041】図5は本発明になるターボ分子ポンプの変
形例の部分断面図を示す。
【0042】図5中、スペーサ41は、上記実施例のス
ペーサ24と同様に、内周側に静止翼21の保持部41
a、及び凸部41bが形成され、上部には上側のスペー
サ41と当接する平坦な当接面41cが形成されている
。スペーサ41の下側の当接面41dには溝部41eが
周方向に沿って形成されており、Oリング50が装着さ
れている。また、最上部のスペーサ42と当接するケー
シング43の下面にも、上記溝部41eと同様に溝部4
3aが形成されOリング50が装着されている。
【0043】本変形例のポンプ40では、同図に示すよ
うに、回転翼3の周囲に、静止翼21を挟持しながら上
記構成のスペーサ41を積み重ねることによりスタック
44が形成されている。そして、スタック44をケーシ
ング43に嵌装し、ケーシング43の蓋部(図示せず)
を本体部43bにボルトにより固定すると、各スペーサ
41は上記実施例と同様に回転翼3の軸方向に沿って圧
縮され、各Oリング50は弾性力により対向する当接面
41cと密着状態となる。このため、気体分子はスペー
サ41間の隙間、及びスペーサ41とケーシング43と
の間の隙間を通り抜けることが防止され、上記実施例同
様、スタック44とケーシング43間の隙間45内の気
体分子がスペーサ41の内周側に流出することが防止さ
れる。
【0044】このように真空封止機構は、上記実施例の
突起部によるものに限らず、上記変形例のようにOリン
グ50を使用して構成したものであっても、上記実施例
同様の効果を得ることができる。また、真空封止機構は
上記Oリング50以外にも、アルミ箔や金箔等のシール
材や、蒸気圧の低い接着材をスペーサ間に挟む構成とし
たものであっても良く、この場合にも、上記実施例及び
変形例と同様の効果が得られることは勿論である。
【0045】更に、上記実施例及びOリングを使用した
上記変形例は、真空封止機構を静止翼21の全ての段に
設けた構成とされているが、スペーサの内側と外側の間
において圧力差が大きい気体吸入部側のみに真空封止機
構を設けた構成であっても、気体分子の大部分のスペー
サ内側への浸入を防止することができ、到達真空度を従
来に比べて向上させることができる。そして、ポンプの
構造は全ての段に真空封止機構を設けた場合に比べて簡
単化し、この簡単化によるメリットも同時に得ることが
できる。
【0046】
【発明の効果】上述の如く請求項1の発明によれば、真
空封止機構が静止翼、及び第1及び第2の静止翼支持部
材間の第1の隙間を真空封止するため、気体が外側から
内側の回転翼側へ流通することが防止され、ターボ分子
ポンプの到達真空度を従来に比べて高めることができる
【0047】また、請求項2の発明によれば、静止翼を
分割して回転翼の周囲に配設する構成のターボ分子ポン
プであっても、静止翼支持部材に設けられた当接面が突
き合わされた静止翼分割体間の第2の隙間を塞ぐため、
気体が静止翼の外側から内側の回転翼側へ流通すること
が防止され、ターボ分子ポンプの到達真空度を従来に比
べて高めることができる。
【0048】更に、請求項3の発明によれば、簡単な構
造で確実に気体の流通を遮断する真空封止機構を構成す
ることができ、ターボ分子ポンプの製造コストの低減、
及び信頼性、耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるターボ分子ポンプの一実施例の部
分断面図である。
【図2】スペーサの平面図、断面図である。
【図3】スペーサの断面図である。
【図4】図1中静止翼の固定状態を説明する図である。
【図5】本発明のターボ分子ポンプの変形例の部分断面
図である。
【図6】従来のターボ分子ポンプの一例の構成断面図で
ある。
【図7】図6に示す静止翼の平面図、側面図である。
【図8】図6に示すターボ分子ポンプの課題を説明する
図である。
【符号の説明】
3  回転翼 3a,21a  ブレード 20,40  ターボ分子ポンプ 21  静止翼 21b  外周部 21c  外周面 22,23,24,41  スペーサ 23a,24a,41a  静止翼保持部23b,24
b,41b  凸部 23c,23d,23g,24c,24d,24g,4
1c,41d  当接面 23e,23f,25f  突起部 25,43  ケーシング 25d,43b  本体部 30,44  スタック 31,45  隙間 50  Oリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  回転翼(3)の周囲に、静止翼(21
    )を挟持する環状の第1及び第2の静止翼支持部材(2
    2,23,24)が配設されたターボ分子ポンプにおい
    て、前記静止翼(21)、及び前記第1及び第2の静止
    翼支持部材(22,23,24)夫々の間に介在する第
    1の隙間に、気体の流通を遮断する真空封止機構(23
    e,23f,24e,24d,50,41c)を設けた
    ことを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】  周方向上分割可能とされた静止翼(2
    1)が、分割された静止翼分割体の端部を夫々突き合わ
    せて環状とした状態で静止翼支持部材(22,23,2
    4)により挟持されており、突き合わされた前記静止翼
    分割体間には第2の隙間が介在したターボ分子ポンプに
    おいて、前記静止翼支持部材(22,23,24)は、
    前記静止翼(21)の前記第2の隙間が露出した外周面
    (21c)に当接する当接面(23g,24g)を設け
    てなり、該当接面(23g,24g)が前記第2の隙間
    を塞ぐ構成であることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  3. 【請求項3】  前記真空封止機構は、前記第1の隙間
    を形成する前記静止翼(21)、及び前記第1及び第2
    の静止翼支持部材(22,23,24)を硬度の異なる
    2種類の部材で形成すると共に、硬度の高い方の前記静
    止翼(21)、又は前記第1又は第2の静止翼支持部材
    (23)の前記第1の隙間に対向する面(23c,23
    d)に突起部(23e,23f)を形成してなり、該突
    起部(23e,23f)が、硬度の低い方の前記静止翼
    (21)、又は前記第1又は第2の静止翼支持部材(2
    2,24)の前記第1の隙間に対向する面(24c,2
    4d)に食い込むことにより気体の流通を遮断する構成
    であることを特徴とする請求項1記載のターボ分子ポン
    プ。
JP9907891A 1991-04-30 1991-04-30 ターボ分子ポンプ Withdrawn JPH04330397A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9907891A JPH04330397A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 ターボ分子ポンプ

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