JPH04325087A - Cd4+ヘルパーt細胞の産生方法 - Google Patents
Cd4+ヘルパーt細胞の産生方法Info
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- JPH04325087A JPH04325087A JP3276127A JP27612791A JPH04325087A JP H04325087 A JPH04325087 A JP H04325087A JP 3276127 A JP3276127 A JP 3276127A JP 27612791 A JP27612791 A JP 27612791A JP H04325087 A JPH04325087 A JP H04325087A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明はCD4+リンパ球を増
加させそして濃厚化させる新規な方法、濃厚化されたC
D4+リンパ球を含有する薬剤組成物、並びに濃厚化C
D4+リンパ球を使用して哺乳動物の腫瘍を治療する方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】[クロスレファレンス]本願と同時に出
願された下記出願は参照として本願明細書に組み入れる
: カムエイチ. リュング(Kam H. Leun
g)、「L−フェニルアラニンメチルエステル処理ヒト
末梢血液細胞からインターロイキン−2(IL−2)お
よびインターロイキン−4(IL−4)による付着リン
ホカイン活性化キラー細胞産生の増大化」;米国特許出
願第07/648,676号。 【0003】ナチュラルキラー(NK)細胞およびリン
ホカイン活性化キラー(LAK)細胞は腫瘍細胞に対す
る免疫監視に密接に係わっている[Barlozzan
i等(1983)、J. Immunol.、131、
1024; Rayner等(1985)、Cance
r、55: 1327]。進行した癌患者への自己由来
LAKの全身投与が有益であることが報告されている[
Mule等(1986)、Cancer Res.、4
6: 676]。この方法は多数の細胞が各患者に必要
である点で面倒である。更に、LAKおよびインターロ
イキン−2(IL−2)を使用して癌患者を治療するこ
ともかなりの毒性を伴っている[Rosenberg等
(1987)、N. Engl.J. Med. 31
6: 889]。 【0004】単球はIL−2によるLAK活性の活性化
を妨害することが示されている[Rosenberg等
(1987)、N. Engl. J. Med. 3
16: 889]。L−ロイシンメチルエステル(LM
E)およびL−フェニルアラニンメチルエステル(PM
E)はヒト末梢血液単核細胞(PBMC)から単球を除
去させることが示された[ThieleおよびLips
ky(1985)、J. Immunol.、134:
786; Hoyer等(1986)、Cancer
Res.、46: 2834]。しかし乍ら、LME
はNK活性およびNK細胞も激減させた[Thiele
およびLipsky(1985)、J. Immuno
l.、134: 786; Hoyer等(1986)
、Cancer Res.、46: 2834]。本発
明者はPMEで単球を枯渇させるとIL−2によってL
AK細胞を5×106個の細胞/mlまたはそれ以上の
密度で産生できることを示した[Leung(1987
)、Lymphokine Research、6、A
bstract #1718; Leung およびR
inehartに発行された米国特許4,849,32
9]。 【0005】付着LAK(A−LAK)細胞は24時間
IL−2で活性化し、単球を枯渇させたPBMCのプラ
スチックへの付着によって産生されることが報告されて
いる[Melder等(1988)、Cancer R
es.、48、346]。これらの細胞は非常に増殖性
で且つ細胞障害性(細胞障害活性)であり、そしてLA
K細胞(Leu19+、LAKフェノタイプ)が濃厚化
されていてCD4+(Leu3+)Tリンパ球が少ない
。 【0006】以前の報告では、A−LAK細胞を産生さ
せるために、単球はナイロンウールカラムへの付着によ
ってまたは遠心分離によって除去された[Melder
等、(1988)、Cancer Res.、48:3
46]。単球を除去するこれらの方法は時間がかかり複
雑である。LAK細胞前駆体にもナイロンウールカラム
に付着するものがある。それ故、本発明者は単球を枯渇
させる単一工程としてPME(5mM)を使用した。本
発明者はPME処理細胞からA−LAKを産生させるこ
とができた(係属中で、共同して譲渡された、1989
年 7月21日に出願された米国特許出願第07/38
4,134号)。低濃度(1から2.5mM)のPME
を使用する単球の部分的枯渇は高濃度のPMEを使用す
る単球の完全枯渇に比べてA−LAK細胞の細胞数の増
加をより大きくすることができた。ここでいる、細胞数
の増加とは、細胞集団の拡大を意味する。 【0007】IL−2はNK細胞およびT細胞の有効な
刺激剤である。他方、IL−4は初めはB細胞増殖因子
として記載された[Howard等(1982)、J.
Exp. Med.、155: 914]。IL−4
はB細胞、T細胞、NK細胞および単球に対して多数の
影響を有するリンホカインと考えられる[Widmer
等(1987)、J. Exp. Med.、166:
1447; Mitchell等(1989)、J.
Immunol.、142: 1548; Spit
s等(1987)、J. Immunol.、139:
1142;Nagler等、(1988)、J. I
mmunol.、141: 2349; te Vel
de等(1989)、Agents and Acti
ons、26: 1; Spits等(1988)、J
. Immunol.、141: 29; Spits
等(1988)、J. Immunol.、141:
29; BrooksおよびRees(1988)、C
lin. Exp. Immunol.、74: 16
2; Kawakami等(1989)、J. Imm
unol.、142: 3452]。IL−4単独では
PBMCからLAK活性を生じさせることはできないが
、特定のCTL生成を高めることができる。IL−4は
IL−2によるLAK誘導を阻止したが、IL−2によ
るCTL誘導を高めた[Spits等(1988)、J
. Immunol.、141: 29; Brook
sおよびRees(1988)、Clin. Exp.
Immunol.、74: 162]。更に最近では
、IL−4がIL−2活性化細胞の細胞増殖を高めるこ
とが報告された[Kawakami等(1989)、J
. Immunol.、142: 3452]。 【0008】CD4抗原に陽性であるTリンパ球はTヘ
ルパー/インデューサー細胞と名付けられている。これ
らのCD4+T細胞は免疫機能の免疫調節に重要である
。IL−2はNK細胞およびT細胞の有効な刺激剤であ
る。IL−4はB細胞、T細胞、NK細胞および単球に
対して多数の効果を有するリンホカインと考えられる。 IL−4はマイトジェンに応答してCD4+およびCD
8+T細胞の両者が増殖するのを高める。それ故、T細
胞に与えるIL−4の効果は特異的ではない。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】L−フェニルアラニン
メチルエステル(PME)は末梢血液単核細胞(PBM
C)から単球を枯渇させる。これによってIL−2によ
る高細胞密度LAK細胞の活性化が可能になる。他方、
IL−4はLAK細胞の活性化には効果を有さないがI
L−2によるLAK細胞活性化を阻止する。A−LAK
細胞はIL−2で24時間活性化した単球枯渇PBMC
のプラスチックへの付着によって産生される。これらの
細胞は非常に増殖性で且つ細胞障害性であり,そしてL
AK細胞(Leu19+、LAKフェノタイプ)が濃厚
化されている。本願発明によれば、付着過程中にIL−
4がIL−2と共に存在するとき、A−LAK細胞の細
胞数の増加、すなわちA−LAK細胞集団の拡大が抑制
される。その代わりに、CD4+(Leu3+)フェノ
タイプを有する付着T細胞の集団が拡大化されそして濃
厚化される。集団中の非CD4+細胞は主としてLeu
19+NK細胞およびCD8+T細胞であり、これらも
また癌、エイズおよび免疫学的疾病の養子免疫療法に有
用である。本発明ではマイトジェン刺激および抗原刺激
は必要でない。 【0010】 【課題を解決するための手段】本願発明は付着CD4+
Tリンパ球が濃厚化された細胞集団を調製する方法を提
供する。この方法は、(a)薬剤でPBMCを処理して
単球を枯渇させ、(b)残余細胞を、該細胞の1部が付
着している容器内でIL−2およびIL−4を含有する
培地中で5×106〜1×107個細胞/mlで培養し
、(c)非付着細胞を除去し、そして(d)IL−2お
よびIL−4を含有する培地中で付着細胞を培養してC
D4+T細胞数を増加させる、ことからなる。 【0011】本発明はまた、製薬的に許容される担体中
少なくとも約70%〜80%またはそれ以上のCD4+
T細胞を含有する組成物、およびこの濃厚化されたCD
4+細胞を使用して哺乳動物の腫瘍を治療する方法も特
徴とする。 【0012】要約すると、IL−4と組み合わせたIL
−2はCD4+フェノタイプが濃厚化されている付着細
胞の集団を拡大させるために使用することができる。反
対に、IL−2とIL−4の組み合わせは非付着細胞集
団からはCD4+細胞集団を容易には拡大させない。 【0013】末梢血液単核細胞(PBMC)または末梢
血液リンパ球(PBL)の懸濁液を約4から7%のCO
2の存在下35℃から39℃、好ましくは37℃で約2
〜21日のインキュベーション期間中培養する。培養は
約1×106〜2×107、好ましくは5×106〜1
×107個の細胞/mlの範囲の細胞濃度で約150〜
2000pM、好ましくは1000〜2000pMの濃
度のIL−2を含有する培地中で実施する。培養は慣用
の容器、例えばT型フラスコで行うこともできるが、好
ましくは密閉された気体透過性滅菌バッグ、例えばステ
リセル(Stericell)(商標)細胞培養バッグ
(デラウエア州ウィルミントンのE. I. Du P
ont de Nemours & Co.)内で実施
することができる。上記条件下での培養によってリンホ
カイン活性化キラー(LAK)細胞、即ち天然キラー(
NK)細胞による溶解に抵抗性の腫瘍細胞を溶解し得る
細胞溶解細胞の集団が産生される。 【0014】本発明によって調製されたLAK細胞はリ
ュングおよびラインハート(Rinehart)に対し
て1989年2月3日に発行された米国特許4,849
,329(これは参照として本願明細書に組み入れる)
に記載された方法で養子免疫療法で使用される。 【0015】好ましいL−アミノ酸はフェニルアラニン
またはチロシンであり、そして最も好ましいものはフェ
ニルアラニンである。エステルの低級アルキル基はメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チルまたはt−ブチルであるが、好ましくはメチルまた
はエチルであり、そして最も好ましくはメチルである。 製薬的に許容される好ましい塩は塩酸塩および臭化水素
酸塩である。 【0016】LAK細胞を調製する方法にPMEおよび
他の低級アルキルアミノ酸エステルを使用することは米
国特許4,849,329に開示されている。更に、1
989年2月21日に出願した米国特許出願第07/3
13,421号も参照として本願明細書に組み入れる。 【0017】本発明者は以前に、A−LAK細胞を産生
させる方法で単球枯渇の単一工程として約1から5mM
の濃度のPMEを使用した。この方法は1989年7月
21日に出願され共同して譲渡された米国特許出願第0
7/384134号(これは参照として本願明細書に組
み入れる)に開示されている。PME処理PBMCから
A−LAKを産生させることが可能でありそしてA−L
AK細胞をプラスチック容器内で培養する前にPBMC
をPMEで処理すると、PME処理をしないで得られた
細胞数の増加に比べて、A−LAK細胞数の増加値がか
なり上昇することが見いだされた。PMEで処理した後
、A−LAK細胞数の増加中においてはLAK細胞の機
能的な細胞溶解活性は高いまま維持される。 【0018】 【発明の効果】本願発明はCD4+リンパ球の増加およ
び濃厚化の新規方法に係わるものである。PBMCは先
ずPMEで処理して単球および他のPME感受性細胞を
枯渇させる。 得られたリンパ球はプラスチックフラスコ内でIL−2
およびIL−4と共に1乃至2日間インキュベートする
。次いで、付着細胞をIL−2およびIL−4と共に8
乃至21日間培養すると細胞数の増加が得られる。調製
方法中に使用した細胞密度は、単球枯渇段階を含めて、
好ましくは約5×106〜2×107個の細胞/ml、
更に好ましくは約1×107個の細胞/mlである。付
着細胞は約4〜7%のCO2の存在下で35℃〜39℃
、好ましくは37℃で培養する。培地は約150〜15
00pM、好ましくは1000〜2000pMの濃度の
IL−2および約10〜1000 U/mlの濃度のI
L−4を含有する。 培養はTフラスコのような慣用の容器内で実施すること
ができる。これらの条件下で培養すると、免疫応答を調
節することができる細胞集団のCD4+T細胞が濃厚化
された細胞集団が産生する。 【0019】以下の実施例では、標的腫瘍細胞に対する
LAK細胞の細胞障害活性を測定するために3時間の5
1Cr放出アッセイを使用した。約2×106〜10×
106の濃度の標的腫瘍細胞は0.4mlのトリス−リ
ン酸緩衝生理食塩液中50μCiのNa251CrO4
と共に37℃で1時間インキュベートした。細胞は10
%のウシ胎児血清(FCS)を含有するRPMI 16
40で4回洗浄し、そしてRPMI 10%FCS中で
105個の細胞/mlに再懸濁した。エフェクター細胞
(LAK細胞)は種々の濃度に懸濁し、そして0.1m
lを丸底微量滴定プレート内のウエルに加えた。51C
rで標識した標的細胞(0.1ml)を全てのウエルに
加え、プレートは200×gで5分間遠心分離した。3
7℃でのインキュベーション4時間後に、プレートを再
び遠心分離し、そして得られた上清液0.1mlを各ウ
エルから取り出してガンマカウンターで計数した。細胞
障害活性%は次式から計算した: 細胞障害活性(%)={(実験cpm−自然発生cpm
)/(総cpm−自然発生cpm)}×100各変数は
3回重複して試験し、得られたデータを細胞障害活性ま
たは溶解パーセント%として示した。この細胞障害活性
試験はセレクテッド メソッズ インセルラー イムノ
ロジー(Selected Methodsin Ce
llular Immunology)、ミッシェル(
Mishell)およびシ−ギ(Shiigi)編、1
24〜137、サンフランシスコのダブリュ.エム.フ
リーマン アンド コ.(W. M. Freeman
and Co.)(1980)に更に詳細に記載され
ている。 【0020】細胞表面マーカー分析用に、冷却した染色
緩衝溶液(PBS、15%のBSAおよび0.1%のア
ジ化ナトリウム)0.1ml中2×105個の細胞を9
6ウエルの丸底プレートに入れた。種々の蛍光標識抗体
を4℃で30分間上記細胞に加えた。細胞は2回洗浄し
、フローサイトメーター(flow cytomete
r)(Becton−Dickinson、カリフォル
ニア州マウンテンビュー)で蛍光を分析する前に1%の
パラホルムアルデヒドに再懸濁した。表1はこの試験で
使用した抗体の反応性/特異性を要約して示す。 【0021】 【表1】 この試験のモノクローナル抗体(mA
b)で同定される分化抗原 CDクラスター
mAb 細胞の反応性/特異性 CD
3 Leu4
T細胞 CD4 Le
u3 ヘルパー/インデューサーT細胞サブセ
ット CD8 Leu
2 サプレッサー/細胞障害性T細胞 CD
56 Leu19
NK細胞、LAK細胞 【0022】 【実施例】 《実施例1》[A−LAK細胞産生に与えるIL−4の
影響]PBMCは5mMのPMEで処理して単球を枯渇
させ、そして10 U/mlのIL−2またはIL−2
およびIL−4と共にプラスチックフラスコ内で20時
間5×106個の細胞/mlで培養した。非付着(NA
)細胞は除去し、そしてフラスコに付着した細胞はIL
−2またはIL−2およびIL−4を含有する培地を用
いて培養した。IL−4(Genzyme、マサチュー
セッツ州ボストン)を、IL−2だけを有する培地中で
産生した付着細胞に加えた。NA細胞を同様にして培養
した。表2に示されるようにIL−2だけを用いて14
日間培養したとき、A−LAK細胞は123倍増加した
。 【0023】 【表2】 A−LAK細胞数の増加、細胞障害活性及びフェ
ノタイプに与えるIL−4の影響
IL−4 増加
溶解 Leu 2 Leu
3 Leu 4 Leu 19 (ml
) 倍率 (%) (%
) (%) (%)
(%) 付着後 0 123 80
58 4
8 99 10
146 78 57
3 5
99 50 412
76 57 2
7 99 200
547 82
50 2 4
99 付着中 0 123 80
58 4
8 99 10
46 69 49
21 27
76 50 40
56 35 65
77 27 200
30 43
30 77 88
17
【0024】PBMCは5mMのPMEで処理して単球
を枯渇させ、そして10 U/mlのIL−2またはI
L−2およびIL−4と共に5×106個の細胞/ml
でプラスチックフラスコ内で20時間培養した。非付着
細胞を除きフラスコに付着した細胞はIL−2またはI
L−2およびIL−4を含有する培地で培養した。IL
−4を、IL−2だけを有する培地中で産生させた付着
細胞に加えた。示したデータは14日間培養したときの
ものであった。示した細胞障害活性は3時間アッセイに
おける51Crで標識したラジ(Raji)標的細胞に
対し5:1のE:T比のものであった。 【0025】細胞が付着した後にIL−4を加えるとI
L−2単独より4倍多い細胞数の増加が得られた。他方
、IL−4が付着段階で存在すると、依然として30倍
〜46倍の細胞数の増加はあったけれども、細胞数の増
加はIL−4によって抑制された。 【0026】IL−2で産生したA−LAK細胞は3時
間の51Cr放出アッセイにおいて5:1のエフェクタ
ー対標的比で80%のラジ標的細胞の特異的溶解を有し
ていた。IL−4は付着段階後に加えられると、LAK
活性に対し阻止効果を有していなかった。しかし乍ら、
IL−4が付着段階中に存在すると、表2に示されるよ
うにIL−2で誘導されるLAK活性を阻止した。 【0027】IL−2およびIL−4を含有する培地中
で増殖させた細胞の表現型発現によってIL−4が表2
に示されるようにLeu19+細胞のパーセントを98
%から18%に阻止したことが明らかにされた。同時に
、Leu3およびLeu4細胞はIL−4不存在下、即
ちIL−2単独での約10%から75〜85%に増加し
た。それ故、IL−4が本方法の付着段階中に存在する
と、IL−2で誘導されるLeu19+細胞の活性化お
よび増殖が優先的に阻止された。Leu19+細胞はL
eu3+細胞の増殖にマイナスの効果を有しており、そ
の結果IL−4によってLeu19+細胞が阻止される
とLeu3+細胞がIL−2および/またはIL−4に
応答して増殖できたとも考えられる。付着段階後にIL
−4を添加すると、表2に示されるようにLeu19+
細胞パーセントに対する阻止効果は有さなかった。 【0028】要約すると、IL−4が本方法の付着段階
中に存在するとき、IL−4はA−LAK産生を阻止し
、CD4(Leu4+)が濃厚化した細胞集団を増加さ
せた。他方、IL−4がA−LAK産生法の付着段階後
に存在するとき、IL−4はA−LAK細胞の細胞数の
増加および細胞障害活性を高めた。 【0029】《実施例2》A−LAK細胞は上記のよう
にしてIL−4の存在下で産生させた。8日目に、対照
のA−LAK細胞は95%がLeu19+であり、一方
IL−4の存在下で産生させた細胞は(表3)に示され
るように僅か65%しか陽性でなかった。15日目に、
IL−4培養細胞はLeu19に僅か17%しか陽性で
なく、CD4に対しては77%が陽性であった。21日
目に、CD4陽性細胞のパーセントは75%のままであ
った。要約すると、CD4+が濃厚化した細胞集団は培
養8日後に産生され、最適拡大およびCD4+細胞の濃
厚化には約2週間を要した。 【0030】 【表3】 付着CD4+細胞およびA−LAK細胞の産生
に与える付着段階中のIL−4の影響
溶解%
総細胞 Leu3%
Leu19% E:T比
(×106)
(CD4) (CD56) 2.5:1
1.25:1 0日 対照
1.9 IL−4 1.8
8日 対照 42
8 95
85 75 IL−4
10.8 34
65 29
15 15日 対照 252
4 98
70 38 IL
−4 150 77
17 29
16 21日 対照 635
3 98
58 38
IL−4 240 75
14 18
8
【0031】付着細胞は10 U/mlのIL−2、ま
たは10 U/mlのIL−2プラス200 U/ml
のIL−4の存在下で1日間5×105個の細胞/ml
のPME処理PBMCから産生させた。次いで、この付
着細胞をIL−2単独またはIL−2およびIL−4と
共に種々の期間培養した。 【0032】《実施例3》表4に示されるように、IL
−2活性化後でA−LAK集団の付着後にIL−4を添
加したとき、非付着LAK(NA−LAK)細胞数の増
加はIL−4によって幾らか高められた。本方法は、N
A−LAK細胞を使用した以外は実施例1と実質的に同
一であった。LAK活性はIL−2だけを使用したとき
と比較して同一のままであった。しかし乍ら、IL−4
がIL−2と同時に(A−LAK細胞の付着段階中に)
存在したとき、LAK活性は表4に示されるように阻止
された。 【0033】 【表4】 NA−LAK細胞集団の拡大、細胞障害活性及び
フェノタイプに与えるIL−4の影響
IL−4
増加 溶解 Leu2
Leu3 Leu4 Leu1
9 (ml) 倍率
(%) (%) (%)
(%) (%) 付着後 0 2.8
73 58 23
32 72 10
4.2 78
54 18 29
76 50
5.2 71 49
18 25 78
200 5.2
68 56 17
24 82 付着中
0 2.
8 73 58
23 32 72
10 2.3 64
62 22
34 70 50
2.1 54 59
32 46
56 200 2.0
56 53 34
47 55
【0034】細胞集団の拡大は、IL−4が付着段階中
に存在したとき、IL−2単独ではIL−2プラスIL
−4と比べてほぼ同じであった。細胞の表面マーカーの
分析によって、表4に示されるようにIL−4がIL−
2活性化中に存在したとき、CD4+細胞は僅かしか増
加しないことが示された。それ故、LAK増加またはC
D4+増加に与えるIL−4の影響はNA−LAK細胞
培養物でも観察できたけれども、細胞増殖の増加は付着
細胞(A−LAK)培養物に比べてかなり低下した。
加させそして濃厚化させる新規な方法、濃厚化されたC
D4+リンパ球を含有する薬剤組成物、並びに濃厚化C
D4+リンパ球を使用して哺乳動物の腫瘍を治療する方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】[クロスレファレンス]本願と同時に出
願された下記出願は参照として本願明細書に組み入れる
: カムエイチ. リュング(Kam H. Leun
g)、「L−フェニルアラニンメチルエステル処理ヒト
末梢血液細胞からインターロイキン−2(IL−2)お
よびインターロイキン−4(IL−4)による付着リン
ホカイン活性化キラー細胞産生の増大化」;米国特許出
願第07/648,676号。 【0003】ナチュラルキラー(NK)細胞およびリン
ホカイン活性化キラー(LAK)細胞は腫瘍細胞に対す
る免疫監視に密接に係わっている[Barlozzan
i等(1983)、J. Immunol.、131、
1024; Rayner等(1985)、Cance
r、55: 1327]。進行した癌患者への自己由来
LAKの全身投与が有益であることが報告されている[
Mule等(1986)、Cancer Res.、4
6: 676]。この方法は多数の細胞が各患者に必要
である点で面倒である。更に、LAKおよびインターロ
イキン−2(IL−2)を使用して癌患者を治療するこ
ともかなりの毒性を伴っている[Rosenberg等
(1987)、N. Engl.J. Med. 31
6: 889]。 【0004】単球はIL−2によるLAK活性の活性化
を妨害することが示されている[Rosenberg等
(1987)、N. Engl. J. Med. 3
16: 889]。L−ロイシンメチルエステル(LM
E)およびL−フェニルアラニンメチルエステル(PM
E)はヒト末梢血液単核細胞(PBMC)から単球を除
去させることが示された[ThieleおよびLips
ky(1985)、J. Immunol.、134:
786; Hoyer等(1986)、Cancer
Res.、46: 2834]。しかし乍ら、LME
はNK活性およびNK細胞も激減させた[Thiele
およびLipsky(1985)、J. Immuno
l.、134: 786; Hoyer等(1986)
、Cancer Res.、46: 2834]。本発
明者はPMEで単球を枯渇させるとIL−2によってL
AK細胞を5×106個の細胞/mlまたはそれ以上の
密度で産生できることを示した[Leung(1987
)、Lymphokine Research、6、A
bstract #1718; Leung およびR
inehartに発行された米国特許4,849,32
9]。 【0005】付着LAK(A−LAK)細胞は24時間
IL−2で活性化し、単球を枯渇させたPBMCのプラ
スチックへの付着によって産生されることが報告されて
いる[Melder等(1988)、Cancer R
es.、48、346]。これらの細胞は非常に増殖性
で且つ細胞障害性(細胞障害活性)であり、そしてLA
K細胞(Leu19+、LAKフェノタイプ)が濃厚化
されていてCD4+(Leu3+)Tリンパ球が少ない
。 【0006】以前の報告では、A−LAK細胞を産生さ
せるために、単球はナイロンウールカラムへの付着によ
ってまたは遠心分離によって除去された[Melder
等、(1988)、Cancer Res.、48:3
46]。単球を除去するこれらの方法は時間がかかり複
雑である。LAK細胞前駆体にもナイロンウールカラム
に付着するものがある。それ故、本発明者は単球を枯渇
させる単一工程としてPME(5mM)を使用した。本
発明者はPME処理細胞からA−LAKを産生させるこ
とができた(係属中で、共同して譲渡された、1989
年 7月21日に出願された米国特許出願第07/38
4,134号)。低濃度(1から2.5mM)のPME
を使用する単球の部分的枯渇は高濃度のPMEを使用す
る単球の完全枯渇に比べてA−LAK細胞の細胞数の増
加をより大きくすることができた。ここでいる、細胞数
の増加とは、細胞集団の拡大を意味する。 【0007】IL−2はNK細胞およびT細胞の有効な
刺激剤である。他方、IL−4は初めはB細胞増殖因子
として記載された[Howard等(1982)、J.
Exp. Med.、155: 914]。IL−4
はB細胞、T細胞、NK細胞および単球に対して多数の
影響を有するリンホカインと考えられる[Widmer
等(1987)、J. Exp. Med.、166:
1447; Mitchell等(1989)、J.
Immunol.、142: 1548; Spit
s等(1987)、J. Immunol.、139:
1142;Nagler等、(1988)、J. I
mmunol.、141: 2349; te Vel
de等(1989)、Agents and Acti
ons、26: 1; Spits等(1988)、J
. Immunol.、141: 29; Spits
等(1988)、J. Immunol.、141:
29; BrooksおよびRees(1988)、C
lin. Exp. Immunol.、74: 16
2; Kawakami等(1989)、J. Imm
unol.、142: 3452]。IL−4単独では
PBMCからLAK活性を生じさせることはできないが
、特定のCTL生成を高めることができる。IL−4は
IL−2によるLAK誘導を阻止したが、IL−2によ
るCTL誘導を高めた[Spits等(1988)、J
. Immunol.、141: 29; Brook
sおよびRees(1988)、Clin. Exp.
Immunol.、74: 162]。更に最近では
、IL−4がIL−2活性化細胞の細胞増殖を高めるこ
とが報告された[Kawakami等(1989)、J
. Immunol.、142: 3452]。 【0008】CD4抗原に陽性であるTリンパ球はTヘ
ルパー/インデューサー細胞と名付けられている。これ
らのCD4+T細胞は免疫機能の免疫調節に重要である
。IL−2はNK細胞およびT細胞の有効な刺激剤であ
る。IL−4はB細胞、T細胞、NK細胞および単球に
対して多数の効果を有するリンホカインと考えられる。 IL−4はマイトジェンに応答してCD4+およびCD
8+T細胞の両者が増殖するのを高める。それ故、T細
胞に与えるIL−4の効果は特異的ではない。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】L−フェニルアラニン
メチルエステル(PME)は末梢血液単核細胞(PBM
C)から単球を枯渇させる。これによってIL−2によ
る高細胞密度LAK細胞の活性化が可能になる。他方、
IL−4はLAK細胞の活性化には効果を有さないがI
L−2によるLAK細胞活性化を阻止する。A−LAK
細胞はIL−2で24時間活性化した単球枯渇PBMC
のプラスチックへの付着によって産生される。これらの
細胞は非常に増殖性で且つ細胞障害性であり,そしてL
AK細胞(Leu19+、LAKフェノタイプ)が濃厚
化されている。本願発明によれば、付着過程中にIL−
4がIL−2と共に存在するとき、A−LAK細胞の細
胞数の増加、すなわちA−LAK細胞集団の拡大が抑制
される。その代わりに、CD4+(Leu3+)フェノ
タイプを有する付着T細胞の集団が拡大化されそして濃
厚化される。集団中の非CD4+細胞は主としてLeu
19+NK細胞およびCD8+T細胞であり、これらも
また癌、エイズおよび免疫学的疾病の養子免疫療法に有
用である。本発明ではマイトジェン刺激および抗原刺激
は必要でない。 【0010】 【課題を解決するための手段】本願発明は付着CD4+
Tリンパ球が濃厚化された細胞集団を調製する方法を提
供する。この方法は、(a)薬剤でPBMCを処理して
単球を枯渇させ、(b)残余細胞を、該細胞の1部が付
着している容器内でIL−2およびIL−4を含有する
培地中で5×106〜1×107個細胞/mlで培養し
、(c)非付着細胞を除去し、そして(d)IL−2お
よびIL−4を含有する培地中で付着細胞を培養してC
D4+T細胞数を増加させる、ことからなる。 【0011】本発明はまた、製薬的に許容される担体中
少なくとも約70%〜80%またはそれ以上のCD4+
T細胞を含有する組成物、およびこの濃厚化されたCD
4+細胞を使用して哺乳動物の腫瘍を治療する方法も特
徴とする。 【0012】要約すると、IL−4と組み合わせたIL
−2はCD4+フェノタイプが濃厚化されている付着細
胞の集団を拡大させるために使用することができる。反
対に、IL−2とIL−4の組み合わせは非付着細胞集
団からはCD4+細胞集団を容易には拡大させない。 【0013】末梢血液単核細胞(PBMC)または末梢
血液リンパ球(PBL)の懸濁液を約4から7%のCO
2の存在下35℃から39℃、好ましくは37℃で約2
〜21日のインキュベーション期間中培養する。培養は
約1×106〜2×107、好ましくは5×106〜1
×107個の細胞/mlの範囲の細胞濃度で約150〜
2000pM、好ましくは1000〜2000pMの濃
度のIL−2を含有する培地中で実施する。培養は慣用
の容器、例えばT型フラスコで行うこともできるが、好
ましくは密閉された気体透過性滅菌バッグ、例えばステ
リセル(Stericell)(商標)細胞培養バッグ
(デラウエア州ウィルミントンのE. I. Du P
ont de Nemours & Co.)内で実施
することができる。上記条件下での培養によってリンホ
カイン活性化キラー(LAK)細胞、即ち天然キラー(
NK)細胞による溶解に抵抗性の腫瘍細胞を溶解し得る
細胞溶解細胞の集団が産生される。 【0014】本発明によって調製されたLAK細胞はリ
ュングおよびラインハート(Rinehart)に対し
て1989年2月3日に発行された米国特許4,849
,329(これは参照として本願明細書に組み入れる)
に記載された方法で養子免疫療法で使用される。 【0015】好ましいL−アミノ酸はフェニルアラニン
またはチロシンであり、そして最も好ましいものはフェ
ニルアラニンである。エステルの低級アルキル基はメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チルまたはt−ブチルであるが、好ましくはメチルまた
はエチルであり、そして最も好ましくはメチルである。 製薬的に許容される好ましい塩は塩酸塩および臭化水素
酸塩である。 【0016】LAK細胞を調製する方法にPMEおよび
他の低級アルキルアミノ酸エステルを使用することは米
国特許4,849,329に開示されている。更に、1
989年2月21日に出願した米国特許出願第07/3
13,421号も参照として本願明細書に組み入れる。 【0017】本発明者は以前に、A−LAK細胞を産生
させる方法で単球枯渇の単一工程として約1から5mM
の濃度のPMEを使用した。この方法は1989年7月
21日に出願され共同して譲渡された米国特許出願第0
7/384134号(これは参照として本願明細書に組
み入れる)に開示されている。PME処理PBMCから
A−LAKを産生させることが可能でありそしてA−L
AK細胞をプラスチック容器内で培養する前にPBMC
をPMEで処理すると、PME処理をしないで得られた
細胞数の増加に比べて、A−LAK細胞数の増加値がか
なり上昇することが見いだされた。PMEで処理した後
、A−LAK細胞数の増加中においてはLAK細胞の機
能的な細胞溶解活性は高いまま維持される。 【0018】 【発明の効果】本願発明はCD4+リンパ球の増加およ
び濃厚化の新規方法に係わるものである。PBMCは先
ずPMEで処理して単球および他のPME感受性細胞を
枯渇させる。 得られたリンパ球はプラスチックフラスコ内でIL−2
およびIL−4と共に1乃至2日間インキュベートする
。次いで、付着細胞をIL−2およびIL−4と共に8
乃至21日間培養すると細胞数の増加が得られる。調製
方法中に使用した細胞密度は、単球枯渇段階を含めて、
好ましくは約5×106〜2×107個の細胞/ml、
更に好ましくは約1×107個の細胞/mlである。付
着細胞は約4〜7%のCO2の存在下で35℃〜39℃
、好ましくは37℃で培養する。培地は約150〜15
00pM、好ましくは1000〜2000pMの濃度の
IL−2および約10〜1000 U/mlの濃度のI
L−4を含有する。 培養はTフラスコのような慣用の容器内で実施すること
ができる。これらの条件下で培養すると、免疫応答を調
節することができる細胞集団のCD4+T細胞が濃厚化
された細胞集団が産生する。 【0019】以下の実施例では、標的腫瘍細胞に対する
LAK細胞の細胞障害活性を測定するために3時間の5
1Cr放出アッセイを使用した。約2×106〜10×
106の濃度の標的腫瘍細胞は0.4mlのトリス−リ
ン酸緩衝生理食塩液中50μCiのNa251CrO4
と共に37℃で1時間インキュベートした。細胞は10
%のウシ胎児血清(FCS)を含有するRPMI 16
40で4回洗浄し、そしてRPMI 10%FCS中で
105個の細胞/mlに再懸濁した。エフェクター細胞
(LAK細胞)は種々の濃度に懸濁し、そして0.1m
lを丸底微量滴定プレート内のウエルに加えた。51C
rで標識した標的細胞(0.1ml)を全てのウエルに
加え、プレートは200×gで5分間遠心分離した。3
7℃でのインキュベーション4時間後に、プレートを再
び遠心分離し、そして得られた上清液0.1mlを各ウ
エルから取り出してガンマカウンターで計数した。細胞
障害活性%は次式から計算した: 細胞障害活性(%)={(実験cpm−自然発生cpm
)/(総cpm−自然発生cpm)}×100各変数は
3回重複して試験し、得られたデータを細胞障害活性ま
たは溶解パーセント%として示した。この細胞障害活性
試験はセレクテッド メソッズ インセルラー イムノ
ロジー(Selected Methodsin Ce
llular Immunology)、ミッシェル(
Mishell)およびシ−ギ(Shiigi)編、1
24〜137、サンフランシスコのダブリュ.エム.フ
リーマン アンド コ.(W. M. Freeman
and Co.)(1980)に更に詳細に記載され
ている。 【0020】細胞表面マーカー分析用に、冷却した染色
緩衝溶液(PBS、15%のBSAおよび0.1%のア
ジ化ナトリウム)0.1ml中2×105個の細胞を9
6ウエルの丸底プレートに入れた。種々の蛍光標識抗体
を4℃で30分間上記細胞に加えた。細胞は2回洗浄し
、フローサイトメーター(flow cytomete
r)(Becton−Dickinson、カリフォル
ニア州マウンテンビュー)で蛍光を分析する前に1%の
パラホルムアルデヒドに再懸濁した。表1はこの試験で
使用した抗体の反応性/特異性を要約して示す。 【0021】 【表1】 この試験のモノクローナル抗体(mA
b)で同定される分化抗原 CDクラスター
mAb 細胞の反応性/特異性 CD
3 Leu4
T細胞 CD4 Le
u3 ヘルパー/インデューサーT細胞サブセ
ット CD8 Leu
2 サプレッサー/細胞障害性T細胞 CD
56 Leu19
NK細胞、LAK細胞 【0022】 【実施例】 《実施例1》[A−LAK細胞産生に与えるIL−4の
影響]PBMCは5mMのPMEで処理して単球を枯渇
させ、そして10 U/mlのIL−2またはIL−2
およびIL−4と共にプラスチックフラスコ内で20時
間5×106個の細胞/mlで培養した。非付着(NA
)細胞は除去し、そしてフラスコに付着した細胞はIL
−2またはIL−2およびIL−4を含有する培地を用
いて培養した。IL−4(Genzyme、マサチュー
セッツ州ボストン)を、IL−2だけを有する培地中で
産生した付着細胞に加えた。NA細胞を同様にして培養
した。表2に示されるようにIL−2だけを用いて14
日間培養したとき、A−LAK細胞は123倍増加した
。 【0023】 【表2】 A−LAK細胞数の増加、細胞障害活性及びフェ
ノタイプに与えるIL−4の影響
IL−4 増加
溶解 Leu 2 Leu
3 Leu 4 Leu 19 (ml
) 倍率 (%) (%
) (%) (%)
(%) 付着後 0 123 80
58 4
8 99 10
146 78 57
3 5
99 50 412
76 57 2
7 99 200
547 82
50 2 4
99 付着中 0 123 80
58 4
8 99 10
46 69 49
21 27
76 50 40
56 35 65
77 27 200
30 43
30 77 88
17
【0024】PBMCは5mMのPMEで処理して単球
を枯渇させ、そして10 U/mlのIL−2またはI
L−2およびIL−4と共に5×106個の細胞/ml
でプラスチックフラスコ内で20時間培養した。非付着
細胞を除きフラスコに付着した細胞はIL−2またはI
L−2およびIL−4を含有する培地で培養した。IL
−4を、IL−2だけを有する培地中で産生させた付着
細胞に加えた。示したデータは14日間培養したときの
ものであった。示した細胞障害活性は3時間アッセイに
おける51Crで標識したラジ(Raji)標的細胞に
対し5:1のE:T比のものであった。 【0025】細胞が付着した後にIL−4を加えるとI
L−2単独より4倍多い細胞数の増加が得られた。他方
、IL−4が付着段階で存在すると、依然として30倍
〜46倍の細胞数の増加はあったけれども、細胞数の増
加はIL−4によって抑制された。 【0026】IL−2で産生したA−LAK細胞は3時
間の51Cr放出アッセイにおいて5:1のエフェクタ
ー対標的比で80%のラジ標的細胞の特異的溶解を有し
ていた。IL−4は付着段階後に加えられると、LAK
活性に対し阻止効果を有していなかった。しかし乍ら、
IL−4が付着段階中に存在すると、表2に示されるよ
うにIL−2で誘導されるLAK活性を阻止した。 【0027】IL−2およびIL−4を含有する培地中
で増殖させた細胞の表現型発現によってIL−4が表2
に示されるようにLeu19+細胞のパーセントを98
%から18%に阻止したことが明らかにされた。同時に
、Leu3およびLeu4細胞はIL−4不存在下、即
ちIL−2単独での約10%から75〜85%に増加し
た。それ故、IL−4が本方法の付着段階中に存在する
と、IL−2で誘導されるLeu19+細胞の活性化お
よび増殖が優先的に阻止された。Leu19+細胞はL
eu3+細胞の増殖にマイナスの効果を有しており、そ
の結果IL−4によってLeu19+細胞が阻止される
とLeu3+細胞がIL−2および/またはIL−4に
応答して増殖できたとも考えられる。付着段階後にIL
−4を添加すると、表2に示されるようにLeu19+
細胞パーセントに対する阻止効果は有さなかった。 【0028】要約すると、IL−4が本方法の付着段階
中に存在するとき、IL−4はA−LAK産生を阻止し
、CD4(Leu4+)が濃厚化した細胞集団を増加さ
せた。他方、IL−4がA−LAK産生法の付着段階後
に存在するとき、IL−4はA−LAK細胞の細胞数の
増加および細胞障害活性を高めた。 【0029】《実施例2》A−LAK細胞は上記のよう
にしてIL−4の存在下で産生させた。8日目に、対照
のA−LAK細胞は95%がLeu19+であり、一方
IL−4の存在下で産生させた細胞は(表3)に示され
るように僅か65%しか陽性でなかった。15日目に、
IL−4培養細胞はLeu19に僅か17%しか陽性で
なく、CD4に対しては77%が陽性であった。21日
目に、CD4陽性細胞のパーセントは75%のままであ
った。要約すると、CD4+が濃厚化した細胞集団は培
養8日後に産生され、最適拡大およびCD4+細胞の濃
厚化には約2週間を要した。 【0030】 【表3】 付着CD4+細胞およびA−LAK細胞の産生
に与える付着段階中のIL−4の影響
溶解%
総細胞 Leu3%
Leu19% E:T比
(×106)
(CD4) (CD56) 2.5:1
1.25:1 0日 対照
1.9 IL−4 1.8
8日 対照 42
8 95
85 75 IL−4
10.8 34
65 29
15 15日 対照 252
4 98
70 38 IL
−4 150 77
17 29
16 21日 対照 635
3 98
58 38
IL−4 240 75
14 18
8
【0031】付着細胞は10 U/mlのIL−2、ま
たは10 U/mlのIL−2プラス200 U/ml
のIL−4の存在下で1日間5×105個の細胞/ml
のPME処理PBMCから産生させた。次いで、この付
着細胞をIL−2単独またはIL−2およびIL−4と
共に種々の期間培養した。 【0032】《実施例3》表4に示されるように、IL
−2活性化後でA−LAK集団の付着後にIL−4を添
加したとき、非付着LAK(NA−LAK)細胞数の増
加はIL−4によって幾らか高められた。本方法は、N
A−LAK細胞を使用した以外は実施例1と実質的に同
一であった。LAK活性はIL−2だけを使用したとき
と比較して同一のままであった。しかし乍ら、IL−4
がIL−2と同時に(A−LAK細胞の付着段階中に)
存在したとき、LAK活性は表4に示されるように阻止
された。 【0033】 【表4】 NA−LAK細胞集団の拡大、細胞障害活性及び
フェノタイプに与えるIL−4の影響
IL−4
増加 溶解 Leu2
Leu3 Leu4 Leu1
9 (ml) 倍率
(%) (%) (%)
(%) (%) 付着後 0 2.8
73 58 23
32 72 10
4.2 78
54 18 29
76 50
5.2 71 49
18 25 78
200 5.2
68 56 17
24 82 付着中
0 2.
8 73 58
23 32 72
10 2.3 64
62 22
34 70 50
2.1 54 59
32 46
56 200 2.0
56 53 34
47 55
【0034】細胞集団の拡大は、IL−4が付着段階中
に存在したとき、IL−2単独ではIL−2プラスIL
−4と比べてほぼ同じであった。細胞の表面マーカーの
分析によって、表4に示されるようにIL−4がIL−
2活性化中に存在したとき、CD4+細胞は僅かしか増
加しないことが示された。それ故、LAK増加またはC
D4+増加に与えるIL−4の影響はNA−LAK細胞
培養物でも観察できたけれども、細胞増殖の増加は付着
細胞(A−LAK)培養物に比べてかなり低下した。
Claims (3)
- 【請求項1】 a)末梢血液単核細胞を薬剤で処理し
て単球を枯渇させ、b)残余細胞を、該細胞の1部が付
着している容器内でインターロイキン−2およびインタ
ーロイキン−4を含有する培地中5×106〜1×10
7個細胞/mlで培養し、 c)非付着細胞を除去し、そして d)インターロイキン−2およびインターロイキン−4
を含有する培地中で付着細胞を培養してCD4+T細胞
を数を増加させる、ことを特徴とする付着CD4+Tリ
ンパ球が濃厚化された細胞集団を調製する方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法によって調製さ
れ濃厚化されたCD4+細胞を含有する組成物であって
、その際該細胞は製薬的に受容可能な担体中に存在しそ
して腫瘍に苦しんでいる哺乳動物にインターロイキン−
2と共に投与するとき該腫瘍に反応性である組成物。 - 【請求項3】 インターロイキン−2および請求項2
に記載の組成物の腫瘍阻止量を哺乳動物に投与すること
からなる該哺乳動物の腫瘍を治療する方法。
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