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JPH04316530A - 鎖状テルペン類 - Google Patents

鎖状テルペン類

Info

Publication number
JPH04316530A
JPH04316530A JP3018451A JP1845191A JPH04316530A JP H04316530 A JPH04316530 A JP H04316530A JP 3018451 A JP3018451 A JP 3018451A JP 1845191 A JP1845191 A JP 1845191A JP H04316530 A JPH04316530 A JP H04316530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
solvent
added
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3018451A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Takayanagi
久男 高柳
Yasunori Kitano
靖典 北野
Yasuhiro Morinaka
盛中 泰洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP3018451A priority Critical patent/JPH04316530A/ja
Publication of JPH04316530A publication Critical patent/JPH04316530A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な鎖状テルペン類に
関するものである。詳しくは、本発明の化合物は抗発癌
プロモーター作用(Cancer Surveys, 
2, 540 (1983); 代謝、vol 25臨
時増刊号 癌 ■88, 3 (1988))及び抗腫
瘍作用(特公昭63−20213号公報)を有するザル
コフィトールAの製造のための重要な中間体である鎖状
テルペン類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下記構造式で表わされるザルコフィトー
ルAは、その14員環中に一つの共役二重結合を含む計
4つの二重結合を有するセンブラン型ジテルペンアルコ
ールである。
【化2】
【0003】従来、ザルコフィトールAの合成法は知ら
れていなかったが、先に本発明者らは下に示すセスキテ
ルペノイドを出発原料とし、ホルミル体、化合物(F)
を鍵中間体とするザルコフィトールAの合成ルートの提
案を行なった(特願平1−181710)。この合成ル
ートを以下に示す。
【0004】
【化3】(上記式中、R6はC1〜C4の低級アルキル
基、R7はトリメチルシリル基、1−エトキシエチル基
又は水素原子、Yは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子を表わす。)
【0005】上記したザルコフィトールAの製造ルート
によって、ザルコフィトールAを工業的に製造しようと
する場合、収率、選択性共に高くない上、毒性の高いセ
レン化合物を使用する必要のある末端位メチル基の酸化
工程を避けて通れない、といった大きな問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、工業的
により有利な方法によってザルコフィトールAを大量か
つ安価に製造、供給することを目的として鋭意検討した
結果、本発明の鎖状テルペン類が上記の問題点を解決で
きる製造ルートにおける有用な中間体であることを見い
出し本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、下記一
般式(I)
【化4】[式中、Xは塩素原子、−OC(O)R1(R
1は水素原子、C1〜C4のアルキル基又は置換基を有
していても良いフェニル基を表わす)、−SR2、−S
(O)R2(R2はC1〜C4のアルキル基又は置換基
を有していても良いフェニル基を表わす)、−NR3R
4、−N(O)R3R4(R3およびR4はそれぞれ独
立してC1〜C4のアルキル基又は一緒になって環を形
成したアルキル基を表わす)を表わし、Rはシアノ基、
ホルミル基又は−C(O)OR5(R5はC1〜C4の
アルキル基を表わす)を表わし、nは0又は1を表わす
。但し、nが0の時、Xは塩素原子又は−OC(O)R
1を表わす。]で示される鎖状テルペン類を提供するこ
とにある。以下、本発明につき詳細に説明する。
【0007】上記の定義において、R1のC1〜C4の
アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、TSO−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブ
チル基等が挙げられ、置換基を有していても良いフェニ
ル基としてはフェニル基、p−トリル基、o−クロルフ
ェニル基、p−ニトロフェニル基等が挙げられる。
【0008】R2のC1〜C4のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、TSO−プロピ
ル基、tert−ブチル基、置換基を有していても良い
フェニル基としてはフェニル基、p−トリル基、p−ク
ロルフェニル基、o−ニトロフェニル基、o,p−ジニ
トロフェニル基等が挙げられる。
【0009】R3又はR4の具体例としては、メチル基
、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又はR3と
R4が一緒になって環を形成しているシクロペンチル基
、シクロヘキシル基等が挙げられ、R5としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−
ブチル基等が挙げられる。
【0010】以下、一般式(I)で表わされる好ましい
化合物の具体例を示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】
【表5】
【0016】
【表6】
【0017】
【表7】
【0018】
【表8】
【0019】次に、本発明の化合物の製法について説明
する。一般式(I)で表わされる化合物は、たとえばモ
ノテルペノイド、ゲラニアール(化合物(K),n=0
)あるいはセスキテルペノイド、ファルネサール(化合
物(K),n=1)から下記の合成ルートに従って製造
できる。
【0020】
【化5】(式中、R1、R2、R3、R4およびR5は
前記で定義した通りである。)
【0021】すなわち、化合物(K)を0.1〜10当
量の2−(ジメチルホスホノ)−イソバレロニトリル、
2−(ジエチルホスホノ)−イソバレロニトリル、2−
(ジエチルホスホノ)−イソバレル酸エチルなどの W
ittig−Horner 試薬にテトラヒドロフラン
、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、トルエン、n
−ヘキサン等の炭化水素系溶媒あるいはジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶
媒中、−100〜100℃で、塩基として Witti
g−Horner 試薬に対して1当量以下の水素化ナ
トリウム、水素化カリウム等の金属水素化物、n−ブチ
ルリウチム、リウチムジイソプロピルアミドなどの有機
金属、ナトリウムメトキシド、t−ブトキシカリウムな
どの金属アルコキシドを作用させることにより発生した
アニオンで−100〜100℃の温度下で処理する方法
、あるいは
【化6】などのホスホラン化合物を、塩化メチレン、ク
ロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、あるいはメタノ
ール、エタノール等のアルコール系溶媒中、−50〜1
00℃で5分間〜24時間作用する方法などにより化合
物(L)の内Rがシアノ基又は−CO2R5で表わされ
る化合物を得、さらにこれらをn−ヘキサン、ヘプタン
、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒中、−10
0〜150℃で0.1〜10当量の水素化ジイソブチル
アルミニウム等の金属水素化物を作用し、その後加水分
解する方法などにより化合物(L)の内Rがホルミル基
で表わされる化合物を製造できる。
【0022】Rがシアノ基、ホルミル基、−CO2R5
のいずれであれ、そしてnが0、1いずれであっても化
合物(L)を、いわゆるエン型クロル化反応(たとえば
、Bull.Chem.Soc.Jpn., 63, 
1328(1990)およびその引用文献参照)、一例
を挙げれば、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基の存在下、0.
1〜1.5当量の塩化スルフリルを、−50〜+50℃
で作用させるなどの条件に付し、一般式(I)において
、Xが塩素原子で表わされる化合物を製造できる。
【0023】そして、このクロル化合物から、たとえば
、0.1〜10当量のギ酸ナトリウム、酢酸カリウム、
安息香酸ナトリウムなどの有機酸の金属塩テトラn−ブ
チルアンモニウムホルメート、テトラn−ブチルアンモ
ニウムアセテート、テトラ−n−ブチルアンモニウムベ
ンゾエートなどの有機酸のアンモニウム塩をジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性非プロトン
性溶媒、あるいはテトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ンなどのエーテル系溶媒中、場合によっては、クラウン
エーテル等を共存させるなどし、室温〜150℃で、3
0分から50時間反応させる方法などにより一般式(I
)においてXがOC(O)R1で表わされる化合物を製
造できる。また、たとえばメタンチオール、チオフェノ
ールなどのメルカプタン類の金属塩をジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の極性非プロトン性溶媒
、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル系溶媒あるいはメタノール、エタノールなどのアルコ
ール系溶媒中0〜150℃にて、10分から20時間作
用させるなどの方法により、一般式(I)においてXが
SR2で表わされる化合物を、0.1〜20当量のジメ
チルアミン、ジエチルアミン、モルホリンなどの2級ア
ミン類を、メタノール、エタノール等のアルコール系溶
媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の
極性非プロトン性溶媒中、あるいは溶媒を用いずアミン
を溶媒兼用とし、0℃〜100℃で30分〜50時間作
用させる方法などにより、一般式(I)においてXがN
R3R4で表わされる化合物をそれぞれ製造できる。一
般式(I)においてXがSR2で表わされる化合物は、
化合物(L)(n=1)を塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン系溶媒中、0.1〜1.5当量のフェニル
スルフェニルクロリド、o−クロルフェニルスルフェニ
ルクロリド等のスルフェニルクロリド類を、−50〜+
50℃にて、10分〜10時間作用させ一旦化合物(M
)とし、これをトリエチルアミン、ピリジン等のアミン
の存在下、ジメチルホルムアミド、トルエンなどの溶媒
中、50〜150℃に加熱するなどの処理を行なう(T
etrahedron, 40, 3481(1984
)参照)ことによっても製造できる。
【0024】この様にして得た、一般式(I)において
XがSR2およびNR3R4で示される化合物から、塩
化メチレン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒中、0.
1〜1.5当量の過酢酸、m−クロル過安息香酸などの
有機過酸を、−50〜50℃で、10分〜10時間作用
させる。メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒
中、これらの含水溶媒中、場合によっては、タングステ
ン等の金属の塩を触媒として共存させ、0.1〜5当量
の過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド等の有機
過酸化物、過ヨウ素酸ナトリウム、過ヨウ素酸カリウム
等の過ヨウ素酸塩類を、−20〜100℃で10分〜1
00時間作用させるなどの方法により、それぞれ一般式
(I)においてXがS(O)R2およびN(O)R3R
4で表わされる化合物を製造できる。
【0025】本発明の化合物から、前記した特願平1−
181710記載のザルコフィトールA合成ルートにお
ける鍵中間体(F)を、末端位メチル基の酸化工程を経
ない、たとえば以下に例示したルートによって製造でき
るので、ザルコフィトールAを工業的により有利に製造
することができる。
【0026】
【化7】
【0027】すなわち、一般式(I)においてXがS(
O)R2で表わされる化合物から、メタノール、トルエ
ン等の適当な溶媒中、あるいは無溶媒で0.1〜20当
量のトリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト
等の3価のリン化合物を0〜150℃で、10分〜10
0時間作用させるなどの方法により、[2,3]シグマ
トロピック転位と還元が同時に進行(Tetrahed
ron Lett., 1385(1973)参照)、
化合物(M)を製造できる。また、化合物(M)は、一
般式(I)においてXがN(O)R3R4で表わされる
化合物から、これをトルエン、アセトン等適当な溶媒中
、あるいは無溶媒で40〜100℃に、10分〜5時間
加熱することによりアリルオキシアミン、化合物(N)
とした後、たとえば、含水酢酸中で0〜100℃で、3
0分〜50時間金属亜鉛を作用させるなどの方法(Ch
emistry Lett.,2035(1986)参
照)によっても製造できる。
【0028】さらに、一般式(I)において、XがOC
(O)R1、nが0で表わされる化合物から、メタノー
ル、エタノール等の溶媒中、触媒量〜2当量の金属アル
コキシドを−50〜50℃にて作用させるエステル交換
の方法、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン
等の溶媒中0.5〜10当量の水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の水溶液を−50〜50℃にて作用させる
加水分解の方法等により化合物(P)を製造でき、この
化合物から、たとえば下記の特願平2−7614記載の
合成ルートに従って前記した化合物(M)を製造できる
【0029】
【化8】
【0030】すなわち、化合物(P)は、0.1〜50
当量の3,3−ジメトキシ−2−メチル−2−ブタノー
ルを無溶媒あるいはトルエン、キシレン、キノリン等の
溶媒中、0.01〜5当量の2,4−ジニトロフェノー
ル、シュウ酸、o−ニトロ安息香酸等の酸類の存在下、
生成するメタノールを留去しながら100〜250℃で
、5分〜10時間作用させるClaisen転位などに
より、化合物(Q)に変換することができる。
【0031】化合物(Q)から、たとえばメタノール、
エタノール等の溶媒中、0.1〜10当量の水素化ホウ
素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム等の還元
剤を−80〜100℃で5分〜5時間作用させる方法な
どにより化合物(R)を製造でき、これをメタノール、
エタノールあるいは含水メタノール、アルコール等の溶
媒中、0.1〜10当量のメタ過ヨウ素酸ナトリウム、
メタ過ヨウ素カリウム等の過ヨウ素酸類で−50〜10
0℃、5分〜5日間処理する方法などにより化合物(S
)とすることができる。化合物(S)は、また化合物(
P)から、直接0.1〜5当量の酢酸水銀等の水銀塩の
存在下、1〜100当量のエチルビニルエーテル等のア
ルキルビニルエーテルを0〜100℃にて作用させ、化
合物(P)のビニルエーテル体に誘導するか、または文
献既知(J.Org.Chem., 48, 5406
(1983))の方法に従って3−アルコキシアクリル
酸に導いた後、触媒量のハイドロキノン等の存在下10
0〜250℃に加熱するなどの方法により製造できる。
【0032】化合物(S)から、たとえば0.1〜5当
量のカルボメトキシエチリデントリフェニルホスホラン
、カルボエトキシエチリデントリフェニルホスホラン等
のWittig試薬あるいは2−(ジエチルホスホノ)
−プロピオン酸エチルエステル、2−(ジメチルホスホ
ノ)−プロピオン酸エチルエステル等のWittig−
Horner試薬から調製したアニオンをジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン
性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲ
ン系溶媒あるいはメタノール、エタノール等のアルコー
ル系溶媒中、−80〜100℃にて、5分〜10時間作
用させるなどの方法により化合物(T)を製造できる。
【0033】化合物(T)に、さらにたとえばジエチル
エーテル、THF等のエーテル系溶媒中、0.1〜10
当量の水素化アルミニウムリチウム等の金属水素錯化合
物を−70〜100℃で作用させるか、あるいはベンゼ
ン、トルエン、n−ヘキサン、n−ペンタン等の炭化水
素系溶媒中、0.1〜10当量の水素化ジブチルアルミ
ニウム等の金属水素化物を、−70〜100℃で5分〜
5時間作用させるなどの方法に付し、化合物(M)(R
=CHO)に変換できる。
【0034】さて、一般式(I)において、XがOC(
O)R1、nが1で表わされる化合物からは、前記した
一般式(I)においてXがOC(O)R1、nが0で表
わされる化合物より化合物(P)への変換と同様の反応
条件に付すことにより化合物(O)を製造できる。
【0035】前記の方法で製造できる化合物(M)およ
び化合物(O)は、各々特願平2−7614、特願平2
−170785記載の方法により、前記した鍵中間体、
化合物(F)に変換できる。
【0036】すなわち、化合物(M)からアリルアルコ
ールをアリル転位することなくハロゲン化する方法、た
とえば当量〜10当量の四ハロゲン化炭素を当量〜10
当量のトリフェニルホスフィンの存在下、アセトニトリ
ル等の不活性溶媒中、あるいはクロル化の場合は四塩化
炭素を溶媒兼用で用い、室温から100℃の温度で1〜
8時間反応させる方法、あるいはジメチルホルムアミド
等の極性非プロトン性溶媒中、当量から10当量のメタ
ンスルホニルクロリドとハロゲン化金属塩、S−コリジ
ンを−40℃から室温で、1〜10時間作用させ、Rが
シアノ基または−C(O)OR5である場合はさらにジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、n−ヘキ
サン、n−ヘプタン等の炭化水素系溶媒中、−100℃
〜50℃で水素化ジブチルアルミニウム等の金属水素化
物、水素化アルミニウムナトリウム等の金属錯化合物を
0.1〜10当量、5分〜5時間作用させるなどの方法
を施し化合物(F)を製造できる。
【0037】また、化合物(O)からはジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソプロピル
エーテル、ジブチルエーテル等のエーテル系溶媒、n−
ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素
系溶媒中、0.1〜100当量の塩化チオニル、臭化チ
オニル、三塩化リン、三臭化リン、塩化水素、臭化水素
などのハロゲン化剤を−100℃〜+100℃で5分〜
100時間作用させ、Rがシアノ基または−C(O)O
R5である場合はさらにジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、ベン
ゼン、トルエン、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の炭化
水素系溶媒中、−100〜50℃で水素化ジブチルアル
ミニウム等の金属水素化物、水素化アルミニウムナトリ
ウム等の金属錯化合物を0.1〜10当量、5分〜5時
間作用させるなどの方法を施し化合物(F)を製造でき
る。
【0038】化合物(F)から、特願平1−18171
0記載の方法に従ってザルコフィトールAを製造できる
【0039】すなわち、前記ルート中の化合物(G)で
示される化合物の内、R7がトリメチルシリル基である
化合物は、たとえば、前記の方法で製造した化合物(F
)より塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチルなどの
溶媒中又は無溶媒で、当量から10当量のトリメチルシ
リルニトリルを少量のシアン化金属−18−クラウン−
6−エーテル錯体、テトラアルキルアンモニウムシアナ
イド等の触媒の存在下で、−20〜50℃にて、30分
〜5時間作用させて製造することができ、この化合物を
テトラヒドロフラン、メタノール等の溶媒に溶解後、0
.1〜3規定の塩酸、硫酸等の鉱酸水溶液を0℃〜室温
で、5分〜5時間作用させる方法、又はテトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等の溶媒中、−20℃〜室温で、触媒
量から10当量のフッ化テトラブチルアンモニウム等の
テトラアルキルアンモニウム類を作用させる方法などに
よってR7が水素原子である化合物、シアノヒドリン体
を製造することができる。R7が1−エトキシエチル基
で表わされる化合物は、前記シアノヒドリン体より、エ
チルエーテル、酢酸エチル等の溶媒中、当量〜10当量
のエチルビニルエーテルを触媒量の塩酸、硫酸などの鉱
酸、パラトルエンスルホン酸などの有機強酸あるいはパ
ラトルエンスルホン酸のピリジニウム塩などの強酸の塩
の存在下、−20℃〜室温で、30分〜5時間作用させ
るなどの方法により製造することができる。
【0040】上記ルート中の化合物(G)の内、R7が
トリメチルシリル基あるいは1−エトキシエチル基で表
わされる化合物より、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素系溶媒又はn−ヘキサン、n−ヘプタン等の
飽和炭化水素系溶媒中、当量から10当量のリチウムジ
イソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル
)アミド、水素化ナトリウムなどの塩基を、−70〜1
00℃で、5分〜10時間作用させる方法などにより、
化合物(H)の内、R7がトリメチルシリル基又は1−
エトキシエチル基である化合物を製造することができ、
さらにテトラヒドロフラン、メタノールなどの溶媒中、
0.1〜3規定の塩酸、硫酸等の鉱酸水溶液を0℃〜室
温で、5分〜5時間作用させる方法、又はテトラヒドロ
フラン、ジオキサン等の溶媒中、−20℃〜室温で、触
媒量から10当量のフッ化テトラブチルアンモニウム等
のテトラアルキルアンモニウム類を作用させる方法など
によって、化合物(H)の内、R7が水素原子である化
合物を製造することができる。
【0041】化合物(H)においてR7が水素原子で表
わされる化合物より、そのエチルエーテル、酢酸エチル
等の有機溶媒の溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液を0℃
〜室温で、5分〜5時間作用させるなどの操作によって
、あるいは、化合物(H)においてR6がトリメチルシ
リル基で表わされる化合物より、含水テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等の溶媒中、触媒量から10当量のフッ
化テトラブチルアンモニウム等のフッ化アルキルアンモ
ニウム類を作用させる方法などの方法により直接、ケト
ン体、化合物(J)に変換することができ、これよりエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒
、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒又はn
−ヘキサン、n−ヘプタン等の飽和炭化水素系溶媒中−
70〜50℃で、水素化ジブチルアルミニウム等の金属
水素化物、水素化アルミニウムリチウム等の金属錯化合
物を当量〜10当量、5分〜5時間作用させる方法など
によりザルコフィトールAを製造することができる。
【0042】以上記してきた、本発明の化合物を中間体
とするザルコフィトールA合成ルートはザルコフィトー
ルAの製造のための工業上優れたルートであり、従って
本発明の化合物はその目的のために極めて重要な合成中
間体である。以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例により限定を受けるものではない。
【0043】合成例1
【化9】
【0044】アルゴン雰囲気下、2−(ジエチルホスホ
ノ)−イソバレロニトリル(6.54g、30mmol
)のトルエン溶液(55ml)に、カリウムビス(トリ
メチルシリル)アミドの0.5Mトルエン溶液56ml
を−70℃浴上かきまぜながら加えた。30分後、かき
まぜを続けながら同温度でゲラニアール(3.80g、
25mmol)を加え、約10時間かけ室温にまで昇温
した。反応混合物に水を加え、分液、有機層を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(無
水MgSO4)、濾過、濃縮で得た残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開液n−ヘキサン:酢酸エ
チル100:1)に付し、目的とするニトリル体(4.
87g、90%、2Z:2E=22.4:1)が得られ
た。2Z体のスペクトルデータを以下に示す。
【0045】IR(film)cm−1;2980,2
940,2890,2220,1640,1450,1
390,1375,1295,1225,1105,1
030.NMR(CDCl3,250MHz)δppm
; 1.17(d,J=6.8Hz,6H,CH(CH
3)2), 1.61, 1.69(各々bs, 各々
3H,−C=CCH3), 1.83(d,J=1.2
Hz,3H,−C=CCH3), 2.1−2.2(m
,4H,−CH2CH2−),2.53(hep,J=
6.8Hz,1H,CH(CH3)2), 5.08(
m,1H,−C=CHCH2−), 6.28, 6.
82(各々d,J=11.5Hz,各々1H,=CH−
CH=).
【0046】合成例2
【化10】
【0047】ニトリル体(2Z体、217mg、1mm
ol)のn−ヘキサン4ml溶液にアルゴン雰囲気下、
−70℃にて水素化ジイソブチルアルミニウムの1Mト
ルエン溶液2mlをかきまぜながら滴下した。同温度で
1時間後、水0.8mlを加え、浴をはずしよくかきま
ぜ、生じた白色固体を濾別、洗浄(n−ヘキサン)し、
濾液を10%シュウ酸水溶液5mlと3時間はげしくか
きまぜた。有機層を分離、水洗、乾燥(無水MgSO4
)、濾過、濃縮した。上記操作はいずれもアルゴン雰囲
気下行なった。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(展開液n−ヘキサン:酢酸エチル50:1)に
付し、目的物(198mg、90%)を得た。
【0048】IR(film)cm−1; 2980,
2940,2880,1670,1630,1455,
1375,1295,1235,1135,1105,
1075.NMR(CDCl3,250MHz)δpp
m; 1.07(d,J=6.8Hz,6H,−CH(
CH3)2), 1.62, 1.69(各々bs, 
各々3H,−C=CCH3), 1.89(d,J=1
.0Hz,3H,−C=CCH3), 2.1−2.3
(m,4H,−CH2CH2−), 2.91(hep
,J=6.8Hz,1H,−CH(CH3)2), 5
.10(m,1H,=CH−CH2−), 6.83,
 7.14(各々d,J=12.0Hz,各々1H,=
CH−CH=), 10.29(s,1H,−CHO)
【0049】実施例1
【化11】
【0050】共役ジエンニトリル(431mg,1.9
8mmol)の塩化メチレン(2.1ml)溶液に、粉
末無水炭酸ナトリウム873mgを加え、氷水浴上激し
くかきまぜ、これに塩化スルフリル(0.17ml,2
.12mmol)の塩化メチレン(2.1ml)溶液を
20分を要し徐々に滴下した。滴下終了後、同温度でさ
らに30分かきまぜを続けた。塩化メチレンを減圧留去
後、n−ヘキサンを加え、濾過、n−ヘキサンで洗浄し
た。濾液を濃縮し得た粗生成物をSiO2カラムクロマ
トグラフィー(展開液,n−ヘキサン:酢酸エチル15
:1)に付し未反応の出発原料(34mg,7.9%)
に続いて目的とする二級アリルクロリド(438mg,
88%)を得た。
【0051】IR(film)cm−1; 2970,
2940,2880,2210,1635,1465,
1450,1390,1375,1290,1030,
905,875.1H NMR(250MHz,CDC
l3)δppm; 1.14(d,6H,J=6.8H
z,−CH(CH3)2), 1.78(d,3H,J
=1.0Hz,CH3C=), 1.82(d,3H,
J=1.1Hz,CH3C=), 1.8−2.3(m
,4H,−CH2CH2−), 2.50(hep,1
H,J=6.8Hz,−CH(CH3)2), 4.3
2(t,1H,J=7.0Hz,−CHCl−), 4
.90(m,1H,HaHbC=), 5.01(s,
1H,HaHbC=), 6,26(bd,1H,J=
11.5Hz,=CHaHbC=), 6.78(dd
,1H,J=11.5, 0.7Hz,=CHa−Hb
C=).
【0052】実施例2
【化12】
【0053】アリルクロリド(493mg,1.96m
mol)とテトラブチルアンモニウムアセテート(71
0mg,2.36mmol)のジメチルホルムアミド(
3.0ml)溶液を、アルゴン雰囲気下90℃に6時間
加熱した。反応終了後、反応混合物を氷水に投じジエチ
ルエーテル抽出、有機層の水洗、乾燥(MgSO4)、
濃縮で得た残渣をSiO2カラムクロマトグラフィーに
て精製すると目的とする二級アセテート体(480mg
,89%)が得られた。
【0054】IR(film)cm−1; 2980,
2950,2880,2210,1740,1635,
1450,1370,1295,1240,1025,
905.1H−NMR(250MHz,CDCl3)δ
ppm; 1.13(d,6H,J=6.8Hz,−C
H(CH3)2), 1.70(s,3H,=CCH3
), 1.7−1.8(m,2H,−C(OAc)CH
2−), 1.80(d,3H,J=1.0Hz,=C
CH3), 2.04(s,3H,OAc), 2.0
−2.2(m,2H,−C(OAc)CH2CH2−)
, 2.49(hep,1H,J=6.8Hz,−CH
(CH3)2), 4.89(m,1H,=CHaHb
), 4.93(bs,1H,=CHaHb), 5.
10(t,1H,J=6.7Hz,−CH(OAc))
, 6.23(dd,1H,J=11.5, 1.2H
z, =CHa−CHb=),6.78(dd,1H,
J=11.5, 0.6Hz,=CHa−CHb=).
【0055】参考例1
【化13】
【0056】アセテート(317mg,1.15mmo
l)のエタノール(2.0ml)溶液に氷水浴上かきま
ぜながら2Nの水酸化ナトリウム水溶液0.6mlを加
えた。2時間後、原料の消失を確認し大部分のエタノー
ルを減圧留去した。残渣に水とエーテルを加え、分液し
、有機層を乾燥(MgSO4)、濃縮した。残渣をSi
O2カラムクロマト精製(展開液,n−ヘキサン:Et
OAc6:1)し、目的物(263mg,98%)を得
た。
【0057】IR(film)cm−1; 3450,
2980,2950,2880,2210,1640,
1450,1390,1295,1030,900. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
14(d,J=6.9Hz,6H,−CH(CH3)2
), 1.6−1.75(m,2H,=CCH2CH2
−), 1.71(s,3H,=CCH3), 1.8
2(d,J=1.0Hz,3H,=CCH3), 2.
0−2.3(m,2H,=CCH2CH2−), 2.
50(hep,J=6.9Hz,1H,−CH(CH3
)2), 4.03(t,J=6.3Hz,−CHOH
), 4.84, 4.94(各々bs,各々1H,C
=CH2), 6.27(dd,J=1.0,11.5
Hz,=CH−CH=), 6.8(d,J=11.5
Hz,=CH−CH=).
【0058】合成例3
【化14】
【0059】2−(ジエチルホスホノ)−イソバレロニ
トリル(8.72g,40mmol)のトルエン(75
ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−70℃にて撹拌し
ながらカリウムビス(トリメチルシリル)アミドの0.
5Mトルエン溶液75mlを徐々に加え、浴をはずし室
温にて30分間撹拌した。再び、−70℃に冷却して、
撹拌しながらファルネサール(5.88g,26.7m
mol)を加え、室温にまで昇温した。反応混合物に水
を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および
飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後濃縮により得た残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開液、n−ヘキサン:酢酸エチル=
100:1)にて精製し、目的とするニトリル(7.2
3g,96%,2Z:2E=25.6:1)を得た。2
Z体のスペクトルデータを下に示す。
【0060】IR(film)cm−1; 2980,
2940,2210,1640,1450,1390,
1290,1225,1110,1030. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
14(d,J=6.8Hz,6H,CH(CH3)2)
, 1.58(bs,3H×2,−C=CCH3), 
1.65(bs,3H,−C=CCH3), 1.81
(d,J=1.2Hz,3H,−C=CCH3), 1
.9−2.2(m,8H,−CH2CH2−×2), 
2.50(hep,J=6.8Hz,1H,−CH(C
H3)2), 5.06(m,1H,=CHCH2−)
, 6.26, 6.80(各々d,J=11.5Hz
,各々1H,=CH−CH=).
【0061】合成例4
【化15】
【0062】ニトリル体(856mg,3.0mmol
)のn−ヘキサン溶液(30ml)に、アルゴン雰囲気
下、−70℃で撹拌しながら水素化ジイソブチルアルミ
ニウムの0.5Mトルエン溶液6mlを加え、1時間後
水3mlを加え浴をはずし、よく撹拌した。得られた白
色固体を濾別後、洗浄して得た濾液を濃縮した。この残
渣をn−ヘキサン(10ml)に溶解し、10%シュウ
酸水溶液(5ml)とを併せて3時間撹拌し、有機層を
抽出分離、水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開液,n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付
すと目的とするホルミル体(865mg,84%)が得
られた。
【0063】IR(film)cm−1; 2980,
2940,2210,1640,1450,1390,
1290,1225,1110,1030. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
07(d,J=6.8Hz,6H,−CH(CH3)2
), 1.59, 1.61, 1.67(各々bs,
3H×3,−C=CCH3), 1.89(d,J=1
.0Hz,3H,−C=CCH3), 2.0−2.2
(m,8H,−CH2CH2−×2), 2.91(h
ep,J=6.8Hz,1H,−CH(CH3)2),
 5.10(m,1H,−C=CCH3), 6.81
, 7.16(各々d,J=12.0Hz,各々1H,
=CH−CH=), 10.29(s,1H,−CHO
).
【0064】実施例3
【化16】
【0065】61%次亜塩素酸カルシウム(2.58g
,11mmol)の飽和硫酸ナトリウム水溶液(7.5
ml)中のサスペンジョンに共役ジエンニトリル(2.
85g,10mmol)の塩化メチレン(66ml)溶
液を加え、激しくかきまぜながらドライアイス(15g
)の小片を少量づつ加えた。不溶部を濾別した後、分液
し有機層を乾燥(MgSO4)、濃縮した。残渣をSi
O2カラムクロマトグラフィー(展開液,n−ヘキサン
:酢酸エチル40:1)にて精製し目的とするクロル体
(2.69g,84%)を得た。
【0066】IR(film)cm−1; 2970,
2930,2880,2205,1635,1450,
1390,1375,1365,1295,1225,
1160,1100,1025,905,875. 1H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm;
 1.14(d,6H,J=6.8Hz,−CH(CH
3)2), 1.59, 1.78(s,各々3H,=
CCH3), 1.81(d,3H,J=1.0Hz,
=CCH3), 1.8−2.1(m,4H,−CCl
CH2CH2C=), 2.1(m,4H,=CCH2
CH2C=), 2.50(hep,1H,J=6.8
Hz,−CH(CH3)2), 4.31(t,1H,
J=7.2Hz,−CHCl−), 4.87(m,1
H,HaHbC=), 4.97(bs,1H,HaH
bC=), 5.11(bm,1H,=CHCH2−)
, 6.26(bd,1H,J=11.5Hz,=CH
a−CHb=), 6.80(dd,1H,J=11.
5,0.7Hz,=CHa−CHb=).
【0067】
実施例4
【化17】
【0068】実施例と同様の反応を行ない92%の収率
で、目的とする二級エステル体を得た。
【0069】IR(film)cm−1; 2970,
2930,2880,2210,1740,1635,
1430,1370,1240,1050,1025,
910.1H−NMR(250MHz,CDCl3)δ
ppm; 1.14(d,6H,J=6.8Hz,−C
H(CH3)2), 1.58, 1.69(s,各々
3H,=CCH3), 1.6−1.8(m,2H,−
C(OAc)CH2−), 1.80(d,3H,J=
1.0Hz,=CCH3), 1.8−2.0(m,2
H,−C(OAc)CH2CH2−), 2.02(s
,3H,−OAc), 2.1(m,4H,=CCH2
CH2C=), 2.50(hep,1H,−CH(C
H3)2), 4.86(m,1H,=CHaHb),
 4.90(bs,1H,=CHaHb), 5.0−
5.2(m,2H,=CHCH2−と−CH(OAc)
−), 6.24(bd,1H,J=11.5Hz,=
CHa−CHb=),6.79(d,1H,J=11.
5Hz,=CHa−CHb=).
【0070】実施例5
【化18】
【0071】水素化ナトリウム(60%,30mg,0
.75mmol)をジメチルホルムアミド(0.7ml
)に加え、アルゴン雰囲気下、氷水浴上かきまぜながら
、チオフェノール(98mg,0.89mmol)を加
えた。役30分間かきまぜ均一溶液となった後、二級ア
リルクロリド(240mg,0.75mmol)を加え
よくかきまぜた。20分後、氷水およびエーテルを加え
、分液し、有機層を乾燥(MgSO4)、濃縮した。残
渣はSiO2カラムクロマトグラフィー(展開液,n−
ヘキサン:酢酸エチル25:1)にて精製し、目的スル
フィド(261mg,88%)を得た。
【0072】IR(film)cm−1; 3080,
2970,2930,2870,2205,1635,
1580,1435,1385,1370,1290,
1220,1090,1070,1025,895. 1H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm;
 1.17(d,6H,J=6.8Hz,−CH(CH
3)2), 1.60, 1.77(s,各々3H,=
CCH3), 1.7−1.90(m,2H,−C(S
ph)CH2−), 1.83(d,3H,J=1.1
Hz,=CCH3), 2.06(bt,2H,J=7
.6Hz,−C(Sph)CH2CH2−), 2.5
2(hep,1H,J=6.8Hz,−CH(CH3)
2), 3.58(dd,1H,J=8.4,6.6H
z,−CH(Sph)−), 4.61(bs,1H,
=CHaHb), 4.73(m,1H,=CHaHb
), 5.11(bm,1H,=CHCH2−), 6
.28(bd,1H,J=11.5Hz,=CHa−C
Hb=),6.81(d,1H,J=11.5Hz,=
CHa−CHb=), 7.2−7.4(m,5H,−
Sph).
【0073】実施例6
【化19】
【0074】スルフィド(255mg,0.65mmo
l)のメタノール(1.5ml)溶液に、メタ過ヨウ素
酸ナトリウム(166mg,0.78mmol)の水溶
液を加え室温で3日間かきまぜた。メタノールを減圧留
去し、残渣にエーテル、水を加え、分液し、有機層を乾
燥(MgSO4)、濃縮した。 粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィー(展開液
,n−ヘキサン:酢酸エチル7:1)に付し目的物、ス
ルホン体(200mg,74%)を得た。
【0075】IR(film)cm−1; 3070,
2970,2930,2880,2205,1635,
1585,1445,1390,1305,1150,
1085,1025,910. 1H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm;
 1.17(d,6H,J=6.8Hz,−CH(CH
3)2), 1.54, 1.79, 1.83(s,
各々3H,=CCH3), 1.8−2.1(m,4H
,−C(Sph)CH2CH2−), 2.15(m,
4H,=CCH2CH2C=), 2.53(hep,
1H,J=6.8Hz,−CH(CH3)2), 3.
50(dd,1H,J=11.0, 3.0Hz,−C
HS(O)ph), 4.70, 5.06(s,各々
1H,=CH2),5.06(bm,1H,=CHCH
2−), 6.27(bd,1H,J=11.5Hz,
=CHa−CHb=), 6.82(d,1H,J=1
1.5Hz,=CHa−CHb=), 7.5−7.9
(m,5H,−S(O)ph).
【0076】実施例7
【化20】
【0077】クロル体(182mg,0.57mmol
)のエタノール(1.5ml)溶液に50%ジメチルア
ミン水溶液0.5mlを加え、室温にて2日間放置した
。過剰のジメチルアミンおよびエタノールを減圧留去し
、エーテルと1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。有
機層を乾燥(MgSO4)、濃縮で得た残渣をSiO2
クロマトグラフィー(展開液,n−ヘキサン:酢酸エチ
ル1:1)にて精製し、目的アミン(130mg,70
%)を得た。
【0078】IR(film)cm−1; 2970,
2950,2880,2820,2780,2210,
1635,1465,1450,1390,1365,
1150,1100,1045,1025,900. 1H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm;
 1.6(d,6H,J=6.8Hz,−CH(CH3
)2), 1.58, 1.63(s,各々3H,=C
CH3), 1.6−2.1(m,4H,C(NMe2
)CH2CH2−), 1.80(d,3H,J=1.
0Hz,=CCH3), 2.15(m,4H,=CC
H3), 2.17(s,6H,−NMe2), 3.
36(dd,1H,J=10.5, 4.0Hz,−C
H(NMe2)), 2.50(hep,1H,J=6
.8Hz,−CH(CH3)2), 4.76(bs,
1H,=CHaHb), 4.84(m,1H,=CH
aHb), 5.05(bm,H,=CHCH2−),
 6.25(bd,1H,J=11.5Hz,=CHa
−CHb=),6.79(d,1H,J=11.5Hz
,=CHa−CHb=).
【0079】参考例2
【化21】
【0080】アリルアルコール体(470mg,2.0
2mmol)と3,3−ジメトキシ−2−メチル−2−
ブタノール(1.48g,10mmol)の混合物に、
2,4−ジニトロフェノール(28mg,0.15mm
ol)を加え、アルゴン雰囲気下、140℃の油浴上、
5時間加熱した。冷却後、過剰の試薬を減圧留去後、残
渣をSiO2カラムクロマトグラフィー(展開液,n−
ヘキサン:酢酸エチル6:1)にて精製し、目的とする
α−ヒドロキシケトン体(609mg,95%)を得た
【0081】IR(film)cm−1; 3520,
2990,2950,2890,2220,1715,
1640,1470,1450,1370,1165,
1075,1025,965. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
14(d,J=6.8Hz,6H,−CH(CH3)2
), 1.35(s,6H,−C(CH3)2OH),
 1.61(s,3H,=CCH3),1.80(d,
J=1.2Hz,=CCH3), 2.1(m,4H,
=CCH2CH2C=), 2.26(bt,J=7.
5Hz,2H,−CH2CH2−O), 2.50(h
ep,J=6.8Hz,1H,−CH(CH3)2),
 2.63(t,J=7.5Hz,2H,−CH2C=
O), 5.09(bm,1H,=CHCH2−), 
6.24(dd,J=0.8, 11.5Hz,1H,
=CH−CH=), 6.79(dd,J=0.7, 
11.5Hz,1H,=CH−CH=).
【0082】
参考例3
【化22】
【0083】α−ヒドロキシケトン体(93.3mg,
0.29mmol)のメタノール(4ml)溶液に水素
化ホウ素ナトリウム5.5mgを、氷水浴上かきまぜな
がら加えた。同温度で2時間かきまぜた後、メタノール
を減圧留去し、ジエチルエーテル、水を加え、有機層を
水洗、乾燥、濃縮で得た残渣をSiO2カラムクロマト
グラフィー(展開液,n−ヘキサン:酢酸エチル3:1
〜2:1)にて精製し、目的とするα−ジオール体(8
1.7mg,87%)を得た。
【0084】IR(film)cm−1; 3450,
2970,2930,2870,2210,1635,
1450,1385,1290,1220,1160,
1075,1015,915. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
12, 1.16(各々s,各々3H,−C(CH3)
2OH), 1.13(d,J=6.8Hz,6H,−
CH(CH3)2), 1.3−1.7(m,2H,=
CCH2CH2CHOH), 1.59(d,J=0.
6Hz,3H,=CCH3), 1.80(d,J=1
.1Hz,3H,=CCH3), 2.0−2.3(m
,6H,=CCH2CH2CHOH,−CCH2CH2
C=), 2.49(hep,J=6.8Hz,1H,
−CH(CH3)2), 3.30(bd,J=10.
3Hz,1H,−CHOH), 5.13(bm,1H
,=CHCH2−), 6.23(dd,J=0.7,
 11.5Hz,1H,=CH−CH=), 6.79
(dd,J=0.6, 11.5Hz,1H,=CHa
−CHb=).
【0085】参考例4
【化23】
【0086】α−ジオール体(503mg,1.58m
mol)のメタノール(15ml)溶液に、メタ過ヨウ
素酸ナトリウム(450mg,2.1mmol)を加え
室温で1日かきまぜた。メタノールを減圧留去し、全体
をジエチルエーテル、水に溶解後、有機層を水洗、乾燥
(MgSO4)、濃縮して得た残渣をSiO2カラムク
ロマトグラフィー(展開液、n−ヘキサン:酢酸エチル
10:1)にて精製し、目的とするホルミル体(348
mg,85%)を得た。
【0087】IR(film)cm−1; 2970,
2930,2720,2200,1725,1630,
1440,1385,1020. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
14(d,J=6.9Hz,6H,−CH(CH3)2
), 1.60(d,J=0.6Hz,3H,=CCH
3), 1.79(d,J=1.0Hz,3H,=CC
H3), 2.14(m,4H,=CCH2CH2C=
), 2.30(bt,J=7.4Hz,2H,−CH
2CH2CHO), 2.4−2.6(m,3H,−C
H2CHO,−CH(CH3)2), 6.23(d,
J=10.2Hz,1H,=CH−CH=), 6.7
9(dd,J=0.8,10.2Hz,1H,=CH−
CH=), 9.72(t,J=1.8Hz,1H,−
CHO).
【0088】参考例5
【化24】
【0089】ホルミル体(130mg,0.5mmol
)の塩化メチレン溶液(4ml)に、エトキシカルボニ
ルエチリデントリフェニルホスホラン(217mg,0
.6mmol)を加え、Ar雰囲気下、室温で5時間か
きまぜた。塩化メチレン減圧留去で得る残渣を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(展開液、n−ヘキサン:
酢酸エチル5:1)に付し、目的のエステル体168m
g(97%)を得た。
【0090】IR(film)cm−1; 2970,
2930,2880,2210,1710,1640,
1445,1390,1365,1270,1180,
1120,1095,1080,1025. NMR(CDCl3,250MHz)δppm:1.1
4(d,J=6.8Hz,6H,−CH(CH3)2)
,1.26(t,J=7.2Hz,3H,−CH2CH
3),1.60(d,J=0.7Hz,3H,=CCH
3),1.805,1.809(各々s,各々3H,=
CCH3),2.0−2.3(m,8H,−CH2CH
2−),2.50(hep,J=6.8Hz,1H,−
CH(CH3)2),4.16(q,J=7.2Hz,
2H,−CH2CH3),5.1(m,1H,=CHC
H2−),6.26(d,J=11.5Hz,1H,=
CH−CH=),6.71(tq,J=7.3,1.4
Hz,1H,=CHCH2−),6.80(dd,J=
0.7,11.5Hz,1H,=CH−CH=).
【0
091】参考例6
【化25】
【0092】シアノエステル体(175mg,0.51
mmol)のトルエン(5ml)溶液に、アルゴン雰囲
気下、−70℃にて1M水素化ジイソブチルアルミニウ
ムトルエン溶液(2.1ml,2.1mmol)を徐々
に滴下した。同温にて2時間かきまぜた後、シュウ酸水
溶液(1M,4.2ml)を加え、再びアルゴン雰囲気
とし、さらにかきまぜながら室温にまで約2時間を要し
昇温した。液体クロマトグラフィーにより加水分解の完
結を確認後、有機層を水洗、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄し、乾燥、濾過、濃縮で得た残渣をSiO2
カラムクロマトグラフィー(展開液、n−ヘキサン:酢
酸エチル7:1)にて調製し、目的物ヒドロキシホルミ
ル体(123mg,79%)を得た。
【0093】IR(film)cm−1; 3430,
2960,2920,2870,1670,1630,
1450,1390,1295,1230,1130,
1070,1010.NMR(CDCl3,250MH
z)δppm; 1.04(d,6H,J=6.8Hz
,−CH(CH3)2), 1.59(d,3H,J=
0.6Hz,−CH3−C=), 1.63(bs,3
H,−CH3−C=), 1.86(d,3H,J=1
.2Hz,−CH3−C=), 1.7−2.2(m,
8H,−CH2CH2−), 2.88(hep,1H
,J=6.8Hz,−CH(CH3)2), 3.95
(bs,2H,−CH2OH), 5.09(m,1H
,−CH2CH=), 5.38(bt,1H,J=6
.8Hz,−CH2CH=), 6.80(d,1H,
J=12.0Hz,=CH−CH=), 7.11(d
,1H,J=12.0Hz,=CH−CH=), 10
.25(s,1H,−CHO).
【0094】参考例7
【化26】
【0095】乾燥した塩化リチウム(64mg,1.5
mmol)、2,6−ルチジン(0.23ml,2.0
mmol)、およびヒドロキシホルミル体(305mg
,1.0mmol)のジメチルホルムアミド(1.0m
l)溶液を氷水上で冷却し、アルゴン雰囲気下かきまぜ
ながらメタンスルホニルクロリド(160mg,1.4
mmol)を加えた。約8時間後、原料の消失を確認し
、全体を水とエーテルに溶解した。有機層を水洗、乾燥
(MgSO4)、濃縮して得た残渣をSiO2カラムク
ロマトグラフィー(展開液、n−ヘキサン:酢酸エチル
15:1)にて精製し、目的とする化合物F(281m
g,87%)を得た。
【0096】IR(film)cm−1; 2970,
2930,2880,1670,1630,1445,
1390,1295,1265,1135. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
04(d,J=7.0Hz,6H,−CH(CH3)2
), 1.59, 1.70(各々bs,各々3H,−
C=CCH3), 1.87(d,J=1.3Hz,3
H,−C=CCH3), 1.9−2.2(m,8H,
−CH2CH2−), 2.89(hep,J=7.0
Hz,1H,−CH(CH3)2), 3.98(bs
,2H,−CH2Cl),5.09(m,1H,−C=
CHCH2−), 5.47(bt,J=6.5Hz,
1H,−C=CHCH2−), 6.82(d,J=1
2.0Hz,1H,−C=CH−CH=C(CHO)−
), 7.11(d,J=12.0Hz,−C=CH−
CH=C(CHO)−), 10.27(s,1H,−
CHO).
【0097】参考例8
【化27】
【0098】参考例1と同様な反応を行ない、目的アリ
ルアルコール体を97%の収率で得た。
【0099】IR(film)cm−1; 3380,
2990,2950,2895,2220,1635,
1450,1390,1295,1060,1025,
900.NMR(CDCl3,250MHz)δppm
; 1.14(d,J=6.8Hz,6H,−CH(C
H3)2), 1.60(s,3H,=CCH3), 
1.6−1.7(m,2H,−CH(OH)CH2−)
, 1.70(s,3H,=CCH3), 1.81(
d,J=1Hz,3H,=CCH3),1.9−2.1
(bm,2H,−CH(OH)CH2CH2−), 2
.15(m,4H,=CCH2CH2C=), 2.5
0(hep,1H,J=6.8Hz,−CH(CH3)
2),4.01(bm,−CH(OH)−), 4.8
1(m,1H,−C=CHaHb), 4.91(bs
,1H,−C=CHaHb), 5.11(bm,1H
,=CH−(CH2)2−), 6.25(bd,J=
11.5Hz,1H,=CHa−CHb=), 6.8
0(d,J=11.5Hz,1H,−CHa−CHb)
【0100】参考例9
【化28】
【0101】アリルアルコール体(117mg,0.3
9mmol)をジエチルエーテル(1.0ml)に溶解
し、氷水浴上かきまぜながら塩化チオニル(0.029
ml,0.40mmol)を加えた。3時間後、溶媒を
減圧留去し、残渣をSiO2カラムクロマトグラフィー
(展開液、n−ヘキサン:酢酸エチル10:1)に付し
目的とするクロル体(112mg,90%)を得た。
【0102】IR(film)cm−1; 2980,
2940,2880,2215,1635,1445,
1390,1265,1025. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
14(d,J=6.8Hz,6H,CH(CH3)2)
, 1.59, 1.64(各々bs,各々3H,−C
=CCH3), 1.81(d,J=1.0Hz,3H
,−C=CCH3), 1.9−2.2(m,8H,−
CH2CH2−×2),2.50(hep,J=6.8
Hz,1H,−CH(CH3)2), 3.96(bs
,2H,−CH2OH), 5.08(m,1H,−C
HCH2−), 5.36(bt,J=5.5Hz,1
H,=CHCH2−), 6.25, 6.80(各々
d,J=11.5Hz,各々1H,=CH−CH=).
【0103】参考例10
【化29】
【0104】アルコール体(904mg,3.0mmo
l)の四塩化炭素(2ml)溶液にトリフェニルホスフ
ィン(1.02g,3.9mmol)を加え加熱還流を
1時間行なった。大部分の四塩化炭素を減圧留去後、残
渣にn−ヘキサンを加え、濾過、洗浄後、濾液を濃縮し
て得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開液,n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付し目
的とするクロル体(890mg,93%)を得た。
【0105】参考例11
【化30】
【0106】スルホキシド(70.3mg,0.17m
mol)とトリメチルホスファイト(43mg,0.3
5mmol)のメタノール(0.5ml)溶液をアルゴ
ン雰囲気下、3日間室温に放置した。メタノールを減圧
留去し、残渣をSiO2カラムクロマトグラフィー(展
開液,n−ヘキサン:酢酸エチル6:1)に付し目的ア
ルコール体(37.1mg,72%)を得た。
【0107】IR(film)cm−1; 3450,
2975,2930,2880,2210,1635,
1445,1385,1220,1020. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
17(d,J=6.7Hz,6H,CH(CH3)2)
, 1.62, 1.67(各々bs,各々3H,−C
=CCH3), 1.84(d,J=1.2Hz,3H
,−C=CCH3), 2.0−2.2(m,8H,−
CH2CH2−×2),2.53(hep,J=6.7
Hz,1H,−CH(CH3)2), 3.99(bs
,2H,−CH2OH), 5.11(m,1H,−C
HCH2−), 5.39(bt,J=5.5Hz,1
H,−CHCH2−), 6.28, 6.83(各々
d,J=11.5Hz,各々1H,=CH−CH=).
【0108】参考例12
【化31】
【0109】ニトリル体(890mg,2.78mmo
l)をn−ヘキサン30mlに溶解し、アルゴン雰囲気
下、水素化ジイソブチルアルミニウムの1Mトルエン溶
液4.2mlを−70℃にて徐々に滴下した。1時間後
、2mlの水を加え、浴をはずし激しく撹拌し、生じた
白色固体を濾過後、n−ヘキサンで洗浄して、得られた
濾液をさらに10%シュウ酸水溶液と共に撹拌した。有
機層を洗浄、乾燥、濾過および濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開液、n−ヘキサン:酢酸エ
チル=20:1)に付し化合物(F)(781mg,8
7%)を得た。
【0110】参考例13
【化32】
【0111】化合物F(640mg,2.0mmol)
をトリメチルシリルニトリル(0.35ml,2.6m
mol)に溶解し、窒素雰囲気下、氷水浴上でかきまぜ
ながら極少量のシアン化カリウム/18−クラウン6−
エーテル錯体を加えた。2時間後、原料の消失を確認し
、過剰のトリメチルシリルニトリルを留去し粗目的物(
647mg,定量的)が得られた。
【0112】IR(film)cm−1; 2960,
2930,2880,2320,1445,1255,
1080,875,845. NMR(CDCl3,250MHz)δppm; 1.
11, 1.15(各々d,J=6.9Hz,各々3H
,−CH(CH3)2), 1.60, 1.71, 
1.77(各々s,各々3H,−C=CCH3), 1
.9−2.2(m,8H,−CH2CH2−), 2.
64(hep,J=6.9Hz,1H,−CH(CH3
)2), 3.99(s,1H,−CH2Cl), 5
.11(m,1H,−C=CHCH2−), 5.33
(s,1H,−CHCN), 5.48(bt,J=6
.5Hz,1H,−C=CHCH2−), 6.04,
 6.25(各々d,J=11.3Hz,各々1H,−
C=CH−CH=C−).
【0113】参考例14
【化33】
【0114】アルゴン雰囲気下、リチウムヘキサメチル
ジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(20ml,5.
0mmol,0.25M)を55℃の油浴上撹拌し、こ
の溶液に出発物質(378mg,0.895mmol)
のテトラヒドロフラン溶液(15ml)を50分かけて
滴下した。この温度で20分間撹拌した後、反応溶液を
氷(50g)を入れた飽和食塩水(30ml)−ヘキサ
ン(20ml)混合液にあけ、反応を停止した。有機層
を分離後、水層をヘキサン−エーテル(5:1,30m
l)で抽出した抽出液を乾燥(Na2SO4)し、減圧
下溶媒を除去した後得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトで精製すると目的物(288mg,83%)とケ
トン体(42.9mg,0.11mmol,16%)が
得られた。目的物の物性は以下の通りである。
【0115】IR(film)cm−1; 2970,
2920,1440,1385,1253,1125,
1085,940,845,755. PMR(CDCl3,250MHz)δppm; 0.
23(s,9H,−SiMe3), 1.09,1.1
5(各々d,J=6.7Hz,各々3H,−CH(CH
3)2), 1.50, 1.62(各々bs,各々3
H,−C=CCH3), 1.70(d,J=1.3H
z,3H,−C=CCH3), 2.0−2.2(m,
8H,−CH2CH2×2), 2.51(sep,J
=6.7Hz,1H,−CH(CH3)2), 2.5
5, 2.65(各々d,J=14.2Hz,各々1H
,−CHaHbCN−), 4.94(bt,J=6.
1Hz,1H,−C=CHCH2−), 5.15(b
t,J=5.6Hz,1H,−C=CHCH2−), 
6.17, 6.44(各々d,J=11.8Hz,各
々1H,−C=CH−CH=C−).
【0116】参考
例15
【化34】
【0117】アルゴン雰囲気下、出発物質(288mg
,0.74mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10
ml)に水(0.3ml)およびフッ化テトラブチルア
ンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(16μl,0.
016mmol,1.0M)を加えた。反応溶液を室温
で17時間撹拌した後、飽和食塩水(10ml)を加え
、有機物をヘキサン−エーテル(5:1,30ml×2
)で抽出した。抽出液を乾燥(Na2SO4)後、溶媒
を減圧下留去すると目的とする大環状ケトン体(200
mg,94%)が得られた。
【0118】参考例16
【化35】
【0119】アルゴン雰囲気下、水素化アルミニウムリ
チウムのジエチルエーテル溶液(2.94ml,2.0
mmol,0.68M)を撹拌し、これに(S)−2−
(2,6−キシリジノメチル)ピロリジン(490mg
,2.4mmol)を室温でゆっくり滴下し、滴下終了
後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を
−74℃に冷却し、これに大環状ケトン体(69mg,
0.24mmol)のジエチル溶液(3ml)を10分
間かけて滴下した。−74℃で1時間撹拌後、硫酸ナト
リウム飽和水溶液(1ml)を加え、室温でしばらく撹
拌した。ジエチルエーテル(10ml)および希塩酸(
20ml)を加え、有機層を分離後、水層をジエチルエ
ーテル(20ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(
20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、
減圧下溶媒を留去し、得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製すると、光学活性ザルコ
フィトールA(61mg,88%)が得られた。
【0120】得られた光学活性ザルコフィトールAの光
学純度はCHIRALCELL OD を用いるHPL
C分析により93%であることが判明した。[α]24
D:+204.4°(C=0.27,CHCl3)
【0
121】
【発明の効果】本発明の化合物は、抗発癌プロモーター
作用および抗腫瘍作用を有するザルコフィトールAの合
成中間体として、極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I) 【化1】[式中、Xは塩素原子、−OC(O)R1(R
    1は水素原子、C1〜C4のアルキル基又は置換基を有
    していても良いフェニル基を表わす)、−SR2、−S
    (O)R2(R2はC1〜C4のアルキル基又は置換基
    を有していても良いフェニル基を表わす)、−NR3R
    4、−N(O)R3R4(R3およびR4はそれぞれ独
    立してC1〜C4のアルキル基又は一緒になって環を形
    成したアルキル基を表わす)を表わし、Rはシアノ基、
    ホルミル基又は−C(O)OR5(R5はC1〜C4の
    アルキル基を表わす)を表わし、nは0又は1を表わす
    。但し、nが0の時、Xは塩素原子又は−OC(O)R
    1を表わす。]で示される鎖状テルペン類。
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