JPH043139Y2 - - Google Patents
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- JPH043139Y2 JPH043139Y2 JP1984066246U JP6624684U JPH043139Y2 JP H043139 Y2 JPH043139 Y2 JP H043139Y2 JP 1984066246 U JP1984066246 U JP 1984066246U JP 6624684 U JP6624684 U JP 6624684U JP H043139 Y2 JPH043139 Y2 JP H043139Y2
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- control valve
- collar
- rod
- shock absorber
- hydraulic shock
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、油圧緩衝器の流体ノイズ低減構造に
関し、特に、ピストンロツドの低速域における減
衰力をロツドハウジング内に収装したコントロー
ルバルブによつて変更し得るように形成された油
圧緩衝器における上記コントロールバルブのオリ
フイスを油が通過する際に発生する流体ノイズを
低減する構造に関する。
関し、特に、ピストンロツドの低速域における減
衰力をロツドハウジング内に収装したコントロー
ルバルブによつて変更し得るように形成された油
圧緩衝器における上記コントロールバルブのオリ
フイスを油が通過する際に発生する流体ノイズを
低減する構造に関する。
ピストンロツドの低速域における減衰力をピス
トンロツド先端近傍内部のロツドハウジング内に
収装したコントロールバルブによつて変更し得る
ように形成された油圧緩衝器においては、コント
ロールバルブに複数のオリフイスを有してなると
共に、当該オリフイスの対向するピストンロツド
先端近傍には、シリンダ内上方室とロツドハウジ
ング内とを連通する通孔を有しており、当該通孔
に上記オリフイスを選択的に対向させるようにし
て、ピストン部に発生する減衰力を変更すること
ができるように形成されている。そして、上記コ
ントロールバルブは、ピストンロツド内に挿通さ
れたコントロールロツドを外部操作によつて回動
等されるように形成されており、当該コントロー
ルロツドを設定された回転角度に回動する等によ
つて、所望のピストンロツド低速域の減衰力を調
整することとしている。
トンロツド先端近傍内部のロツドハウジング内に
収装したコントロールバルブによつて変更し得る
ように形成された油圧緩衝器においては、コント
ロールバルブに複数のオリフイスを有してなると
共に、当該オリフイスの対向するピストンロツド
先端近傍には、シリンダ内上方室とロツドハウジ
ング内とを連通する通孔を有しており、当該通孔
に上記オリフイスを選択的に対向させるようにし
て、ピストン部に発生する減衰力を変更すること
ができるように形成されている。そして、上記コ
ントロールバルブは、ピストンロツド内に挿通さ
れたコントロールロツドを外部操作によつて回動
等されるように形成されており、当該コントロー
ルロツドを設定された回転角度に回動する等によ
つて、所望のピストンロツド低速域の減衰力を調
整することとしている。
上記のように形成された油圧緩衝器において、
ピストンロツドの低速域にシリンダ内の上方室か
らの油は通孔に対向するオリフイスを介してシリ
ンダ内下方室に開放されるロツドハウジング内に
流れ込むこととなるが、その際に、スイツシユ音
と称される流体ノイズの発生がある。そして、こ
の流体ノイズは、油圧緩衝器の伸縮の際に何等の
利益にならないばかりか、使用状況が静寂を要求
されるものにあつては、騒音となる問題があつ
た。
ピストンロツドの低速域にシリンダ内の上方室か
らの油は通孔に対向するオリフイスを介してシリ
ンダ内下方室に開放されるロツドハウジング内に
流れ込むこととなるが、その際に、スイツシユ音
と称される流体ノイズの発生がある。そして、こ
の流体ノイズは、油圧緩衝器の伸縮の際に何等の
利益にならないばかりか、使用状況が静寂を要求
されるものにあつては、騒音となる問題があつ
た。
そこで本考案は、上記した事情に鑑み、ピスト
ンロツドの低速域に発生する減衰力をオリフイス
で変更し得るように形成された油圧緩衝器におい
て、その流体ノイズを低減することができる油圧
緩衝器の流体ノイズ低減構造を提供することを目
的とする。
ンロツドの低速域に発生する減衰力をオリフイス
で変更し得るように形成された油圧緩衝器におい
て、その流体ノイズを低減することができる油圧
緩衝器の流体ノイズ低減構造を提供することを目
的とする。
上記問題点を解決するために本考案の構成を、
シリンダ内にピストン部を介してピストンロツド
が移動自在に挿入され、ピストン部はシリンダ内
に上方室と下方室とを区画し、上方室と下方室と
はピストン部に設けた油路とこの油路の出口端に
設けたバルブを介して開閉され、ピストンロツド
の先端には下方室に開口する中空なロツドハウジ
ングが設けられ、ロツドハウジング内部はピスト
ンロツドに横方向に形成した通孔を介して上方室
に連通し、ロツドハウジング内部には中空なコン
トロールバルブを回転自在に収装し、当該コント
ロールバルブには、上記通孔と選択的に通じる複
数のオリフイスを形成させ、コントロールバルブ
の回動によつて通孔と対向するオリフイスに応じ
た減衰力を発生させる油圧緩衝器において、前記
ロツドハウジング内部にコントロールバルブと対
向するカラーを挿入させてコントロールバルブ内
部とロツドハウジング内部下方とを区画し、更に
カラーの上面に横溝を設けると共に側面にこの横
溝と連通する軸方向の絞りを形成し、上記横溝と
絞りとを介してコントロールバルブ内部とロツド
ハウジング内部下方とを連通させ且つ流体抵抗を
発生させることを特徴とするものである。
シリンダ内にピストン部を介してピストンロツド
が移動自在に挿入され、ピストン部はシリンダ内
に上方室と下方室とを区画し、上方室と下方室と
はピストン部に設けた油路とこの油路の出口端に
設けたバルブを介して開閉され、ピストンロツド
の先端には下方室に開口する中空なロツドハウジ
ングが設けられ、ロツドハウジング内部はピスト
ンロツドに横方向に形成した通孔を介して上方室
に連通し、ロツドハウジング内部には中空なコン
トロールバルブを回転自在に収装し、当該コント
ロールバルブには、上記通孔と選択的に通じる複
数のオリフイスを形成させ、コントロールバルブ
の回動によつて通孔と対向するオリフイスに応じ
た減衰力を発生させる油圧緩衝器において、前記
ロツドハウジング内部にコントロールバルブと対
向するカラーを挿入させてコントロールバルブ内
部とロツドハウジング内部下方とを区画し、更に
カラーの上面に横溝を設けると共に側面にこの横
溝と連通する軸方向の絞りを形成し、上記横溝と
絞りとを介してコントロールバルブ内部とロツド
ハウジング内部下方とを連通させ且つ流体抵抗を
発生させることを特徴とするものである。
以下、図示した実施例に基づいて本考案を説明
する。
する。
第1図の全体図および第2図の部分拡大図に示
すように、本考案の実施例に係る油圧緩衝器1
は、シリンダ10内に挿通されたピストンロツド
11先端インロー部11aに配設されたピストン
部12を有すると共に、当該ピストン部12によ
つてシリンダ10内を上方室Aと下方室Bとに区
画してなり、当該ピストン部12のシリンダ10
内摺動時に所望の伸側あるいは圧側さらには伸圧
両側の減衰力が発生するように形成されている。
なお、本実施例において、図示していないがシリ
ンダ10内下端部のベースバルブ部で圧側減衰力
が発生するものとされている。
すように、本考案の実施例に係る油圧緩衝器1
は、シリンダ10内に挿通されたピストンロツド
11先端インロー部11aに配設されたピストン
部12を有すると共に、当該ピストン部12によ
つてシリンダ10内を上方室Aと下方室Bとに区
画してなり、当該ピストン部12のシリンダ10
内摺動時に所望の伸側あるいは圧側さらには伸圧
両側の減衰力が発生するように形成されている。
なお、本実施例において、図示していないがシリ
ンダ10内下端部のベースバルブ部で圧側減衰力
が発生するものとされている。
そして、上記ピストン部12で伸側減衰力が発
生するものとされているもので、当該ピストン部
12は、ピストン本体13の油路13aを両側か
ら閉塞するように配設されたチエツクバルブ14
および伸側バルブ15を有し、かつ、当該チエツ
クバルブ14に外側から隣接するストツパ16、
および上記伸側バルブ15にスペーサ17を介し
て外側から近接するバルブストツパ18を有して
なり、当該バルブストツパ18の外側からインロ
ー部11a外周に形成された螺条11bに螺合す
るナツト19によつて締付固着されているもので
ある。
生するものとされているもので、当該ピストン部
12は、ピストン本体13の油路13aを両側か
ら閉塞するように配設されたチエツクバルブ14
および伸側バルブ15を有し、かつ、当該チエツ
クバルブ14に外側から隣接するストツパ16、
および上記伸側バルブ15にスペーサ17を介し
て外側から近接するバルブストツパ18を有して
なり、当該バルブストツパ18の外側からインロ
ー部11a外周に形成された螺条11bに螺合す
るナツト19によつて締付固着されているもので
ある。
従つて、シリンダ10内上方室Aの油は、ピス
トンロツド11の伸行程時に、油路13a内の油
が伸側バルブ15の外周端を撓わませて、当該バ
ルブ15外周端とバルブシート部との間に形成さ
れる間隙を介してシリンダ10内下方室Bに流入
されるとき、所望の伸側減衰力が発生されること
となる。
トンロツド11の伸行程時に、油路13a内の油
が伸側バルブ15の外周端を撓わませて、当該バ
ルブ15外周端とバルブシート部との間に形成さ
れる間隙を介してシリンダ10内下方室Bに流入
されるとき、所望の伸側減衰力が発生されること
となる。
上記のように形成されている油圧緩衝器1に
は、この伸側減衰力を変更する減衰力調整機構2
0が装備されている。
は、この伸側減衰力を変更する減衰力調整機構2
0が装備されている。
この減衰力調整機構20は、ピストンロツド1
1の先端から先端近傍内部にかけて形成されたロ
ツドハウジング21を有してなり、当該ロツドハ
ウジング21内には、コントロールバルブ22を
有してなる。当該コントロールバルブ22は、径
の異なるあるいは穿設位置の異なる複数のオリフ
イス22a,22b(第2図参照)を有してなる
と共に、その上端にコントロールロツド23の下
端を固着してなるものである。そして、当該コン
トロールロツド23は、ピストンロツド11の軸
心部に穿設された透孔11c(第1図参照)内に
挿通されてその上端部をピストンロツド11の上
端連結部内に突出させている(第1図参照)。
1の先端から先端近傍内部にかけて形成されたロ
ツドハウジング21を有してなり、当該ロツドハ
ウジング21内には、コントロールバルブ22を
有してなる。当該コントロールバルブ22は、径
の異なるあるいは穿設位置の異なる複数のオリフ
イス22a,22b(第2図参照)を有してなる
と共に、その上端にコントロールロツド23の下
端を固着してなるものである。そして、当該コン
トロールロツド23は、ピストンロツド11の軸
心部に穿設された透孔11c(第1図参照)内に
挿通されてその上端部をピストンロツド11の上
端連結部内に突出させている(第1図参照)。
なお、当該コントロールロツド23の突出上端
部には、電気式あるいは流体圧式のアクチユエー
タ(図時せず)が連結されるもので、当該アクチ
ユエータの回動操作によつて、コントロールロツ
ド23を回動し、下端のコントロールバルブ22
がロツドハウジング21内で回動することとなる
ものである。
部には、電気式あるいは流体圧式のアクチユエー
タ(図時せず)が連結されるもので、当該アクチ
ユエータの回動操作によつて、コントロールロツ
ド23を回動し、下端のコントロールバルブ22
がロツドハウジング21内で回動することとなる
ものである。
上記コントロールバルブ22が回動される際
に、当該コントロールバルブ22に形成されてい
る複数のオリフイス22a,22bは、ピストン
ロツド11の先端近傍を貫通して、シリンダ10
内上方室Aとロツドハウジング21内とを連通す
るように形成された複数の通孔24に選択的に対
向するようになつている。
に、当該コントロールバルブ22に形成されてい
る複数のオリフイス22a,22bは、ピストン
ロツド11の先端近傍を貫通して、シリンダ10
内上方室Aとロツドハウジング21内とを連通す
るように形成された複数の通孔24に選択的に対
向するようになつている。
従つて、上記コントロールバルブ22のいずれ
かのオリフイス、例えば、図示するようにオリフ
イス22aが通孔24に対向するように位置決め
られているとき、ピストンロツド11の低速域で
のシリンダ10内上方室A内の油は、その伸行程
時に、通孔24およびオリフイス22aを介して
ロツドハウジング21内に位置決められたコント
ロールバルブ22内に流入されることとなる。そ
して、上記上方室A内の油が上記オリフイス22
aを通過してロツドハウジング21内、すなわ
ち、下方室B内に流入することとなるとき、所望
のピストンロツド11低速域の減衰力が発生され
るもので、上記コントロールバルブ22を回動さ
せてオリフイス24bを選択して通孔24に対向
させるときは、上記減衰力に異なるピストンロツ
ド11の低速域における伸側減衰力に変更される
こととなる。
かのオリフイス、例えば、図示するようにオリフ
イス22aが通孔24に対向するように位置決め
られているとき、ピストンロツド11の低速域で
のシリンダ10内上方室A内の油は、その伸行程
時に、通孔24およびオリフイス22aを介して
ロツドハウジング21内に位置決められたコント
ロールバルブ22内に流入されることとなる。そ
して、上記上方室A内の油が上記オリフイス22
aを通過してロツドハウジング21内、すなわ
ち、下方室B内に流入することとなるとき、所望
のピストンロツド11低速域の減衰力が発生され
るもので、上記コントロールバルブ22を回動さ
せてオリフイス24bを選択して通孔24に対向
させるときは、上記減衰力に異なるピストンロツ
ド11の低速域における伸側減衰力に変更される
こととなる。
以上のように形成されたコントロールバルブ2
2は、従来においては、ロツドハウジング21内
に圧入された円筒状のカラー(図示せず)によつ
て脱落防止のため下方から支持されているもので
あるが、本考案においては、略太鼓形状に形成さ
れた充実体からなるカラー25が圧入されている
もので、当該カラー25によつて上記コントロー
ルバルブ22の脱落防止を図つているものであ
る。
2は、従来においては、ロツドハウジング21内
に圧入された円筒状のカラー(図示せず)によつ
て脱落防止のため下方から支持されているもので
あるが、本考案においては、略太鼓形状に形成さ
れた充実体からなるカラー25が圧入されている
もので、当該カラー25によつて上記コントロー
ルバルブ22の脱落防止を図つているものであ
る。
上記カラー25は、第3図にも示すように、上
面に横溝たる十字溝25aを有し、側面に当該十
字溝25aに連通する縦溝25bを有してなるも
のである。
面に横溝たる十字溝25aを有し、側面に当該十
字溝25aに連通する縦溝25bを有してなるも
のである。
従つて、上記カラー25をコントロールバルブ
22の下部に対向してロツドハウジング21内部
に圧入したことにより、コントロールバルブ22
内部はロツドハウジング21の内部下方と区画さ
れ、コントロールバルブ22の内部はカラー25
の十字溝25aと縦溝25bを介してロツドハウ
ジング21の内部及び下方室Bに連通し、縦溝2
5bは流体抵抗を発生させる軸方向に絞りとして
利用され、これにより、コントロールバルブ22
内にオリフイス22aあるいは22bを介して上
方室A内の油が流入するときにわずかに高圧化さ
れ、次いで十字溝25aから油の流れが90度変換
されて縦溝25bに流れるため流速エネルギーが
失われ、両者相俟つて流体ノイズの発生を低減す
ることとなる。
22の下部に対向してロツドハウジング21内部
に圧入したことにより、コントロールバルブ22
内部はロツドハウジング21の内部下方と区画さ
れ、コントロールバルブ22の内部はカラー25
の十字溝25aと縦溝25bを介してロツドハウ
ジング21の内部及び下方室Bに連通し、縦溝2
5bは流体抵抗を発生させる軸方向に絞りとして
利用され、これにより、コントロールバルブ22
内にオリフイス22aあるいは22bを介して上
方室A内の油が流入するときにわずかに高圧化さ
れ、次いで十字溝25aから油の流れが90度変換
されて縦溝25bに流れるため流速エネルギーが
失われ、両者相俟つて流体ノイズの発生を低減す
ることとなる。
第4図および第5図は、前記したカラー25の
他の実施例を示すもので、当該カラー25′は、
その上面に横溝たる一文字溝25a′を有すると共
に、側面に上記一文字溝25a′と連設されて切欠
面25b′を有してなるものであり、切欠面25
b′を流体抵抗を発生させる軸方向の絞りとして利
用し、前記した実施例に係るカラー25に比較し
て一層の流体ノイズ低減を図ることができる利点
がある。
他の実施例を示すもので、当該カラー25′は、
その上面に横溝たる一文字溝25a′を有すると共
に、側面に上記一文字溝25a′と連設されて切欠
面25b′を有してなるものであり、切欠面25
b′を流体抵抗を発生させる軸方向の絞りとして利
用し、前記した実施例に係るカラー25に比較し
て一層の流体ノイズ低減を図ることができる利点
がある。
また、第6図は、本考案の他の実施例に係ると
ころを示すものであつて、ロツドハウジング21
内には、複数のカラー25が圧入されているもの
である。これによつて、単数のカラー25を圧入
している場合に比較して一層の流体ノイズ低減が
可能となるものである。また、本実施例におい
て、ロツドハウジング21内には第3図に示すも
のを複数圧入することとしているが、これに代え
て、第4図および第5図に示す他のカラー25′
を圧入することとしてもよく、両者のカラー2
5,25′を併用するものとしてもよい。
ころを示すものであつて、ロツドハウジング21
内には、複数のカラー25が圧入されているもの
である。これによつて、単数のカラー25を圧入
している場合に比較して一層の流体ノイズ低減が
可能となるものである。また、本実施例におい
て、ロツドハウジング21内には第3図に示すも
のを複数圧入することとしているが、これに代え
て、第4図および第5図に示す他のカラー25′
を圧入することとしてもよく、両者のカラー2
5,25′を併用するものとしてもよい。
なお、第6図中に用いられる符号で、第1図お
よび第2図と同様の符号は、その構成が同一なる
ことを示すものであるが、本実施例において、ピ
ストン部12は、多少変更されているものであ
る。
よび第2図と同様の符号は、その構成が同一なる
ことを示すものであるが、本実施例において、ピ
ストン部12は、多少変更されているものであ
る。
すなわち、ピストン本体13には、斜めの油路
13a′が穿設されていて、当該油路13a′の下端
開口には板弁からなる伸側バルブ15′が配設さ
れていると共に、スプリング15″附勢されてな
るものである。そして、当該スプリング15″下
端は、バルブハウジングを兼ねた締付金具26に
係止されている。また、ピストン本体13の油路
13aの上端開口に隣接するチエツクバルブ14
はノンリタンスプリング14′によつて附勢され、
当該ノンリタンスプリング14′の上端はストツ
パ16′に係止されているものである。
13a′が穿設されていて、当該油路13a′の下端
開口には板弁からなる伸側バルブ15′が配設さ
れていると共に、スプリング15″附勢されてな
るものである。そして、当該スプリング15″下
端は、バルブハウジングを兼ねた締付金具26に
係止されている。また、ピストン本体13の油路
13aの上端開口に隣接するチエツクバルブ14
はノンリタンスプリング14′によつて附勢され、
当該ノンリタンスプリング14′の上端はストツ
パ16′に係止されているものである。
従つて、本実施例においても、ピストンロツド
11の低減域における減衰力は、上方室A内の油
が通孔24およびこれに対向するオリフイス22
aあるいは22bを通過してコントロールバルブ
22内に位置決められるロツドハウジング21内
に油が流入される際に発生されるもので、通孔2
4に対向するオリフイス22a,22bを選択す
ることによつて、その伸側減衰力を変更し得るも
のである。そして、コントロールバルブ22内は
下方のロツドハウジング21内すなわち下方室B
とは区画されるようにロツドハウジング21内に
圧入されたカラー25あるいは25′によつて、
上記上方室A内からの油の流入の際に幾分か高圧
化されるようになつているので、所謂スイツシユ
音と称される流体ノイズの低減が図られることと
なる。
11の低減域における減衰力は、上方室A内の油
が通孔24およびこれに対向するオリフイス22
aあるいは22bを通過してコントロールバルブ
22内に位置決められるロツドハウジング21内
に油が流入される際に発生されるもので、通孔2
4に対向するオリフイス22a,22bを選択す
ることによつて、その伸側減衰力を変更し得るも
のである。そして、コントロールバルブ22内は
下方のロツドハウジング21内すなわち下方室B
とは区画されるようにロツドハウジング21内に
圧入されたカラー25あるいは25′によつて、
上記上方室A内からの油の流入の際に幾分か高圧
化されるようになつているので、所謂スイツシユ
音と称される流体ノイズの低減が図られることと
なる。
本考案によれば、カラーに上面の横溝と、この
横溝に連通すると共に流体抵抗を発生させる軸方
向の絞りを形成したので、上方室から下方室に向
けてこの軸方向の絞りを介して油が流れるとき、
この絞りで発生する流体抵抗によりコントロール
バルブ内部の内圧が高圧化される。この為、オリ
フイスを通過した噴流が一度この高圧化された室
に噴出して集まる。次いで横溝から軸方向の絞り
に沿つて油の流れが90度変換されるため、流速エ
ネルギーが失われ、軸方向の絞りから噴出速度よ
り弱い速度でロツドハウジング内部と下方室に流
出するから噴流に起因するスイツシユ音の発生を
防止し、流体ノイズを無くすことができる。
横溝に連通すると共に流体抵抗を発生させる軸方
向の絞りを形成したので、上方室から下方室に向
けてこの軸方向の絞りを介して油が流れるとき、
この絞りで発生する流体抵抗によりコントロール
バルブ内部の内圧が高圧化される。この為、オリ
フイスを通過した噴流が一度この高圧化された室
に噴出して集まる。次いで横溝から軸方向の絞り
に沿つて油の流れが90度変換されるため、流速エ
ネルギーが失われ、軸方向の絞りから噴出速度よ
り弱い速度でロツドハウジング内部と下方室に流
出するから噴流に起因するスイツシユ音の発生を
防止し、流体ノイズを無くすことができる。
また、その構造にあつても、本考案によれば、
コントロールバルブの脱落を防止するためにロツ
ドハウジング内に圧入されるカラーを設計変更す
るだけで足り、他に別段の部品を要しないばかり
か、加工行程の変更や加工行程数の増大を招来す
るような不利益もない。
コントロールバルブの脱落を防止するためにロツ
ドハウジング内に圧入されるカラーを設計変更す
るだけで足り、他に別段の部品を要しないばかり
か、加工行程の変更や加工行程数の増大を招来す
るような不利益もない。
第1図は本考案の実施例に係る油圧緩衝器を一
部切載して示す正面図、第2図はその一部拡大正
面図、第3図は本考案の実施例に係るカラーを示
す平面図、第4図は他の実施例に係るカラーを示
す平面図、第5図は第4図中線−で示す断面
図、第6図は本考案の他の実施例に係る油圧緩衝
器を第2図と同様に示す正面図である。 符号の説明、1……油圧緩衝器、10……シリ
ンダ、11……ピストンロツド、12……ピスト
ン部、20……減衰力調整機構、21……ロツド
ハウジング、22……コントロールバルブ、22
a,22b……オリフイス、23……コントロー
ルロツド、24……通孔、25,25′……カラ
ー、25a……横溝たる十字溝、25a′……横溝
たる一文字溝、25b……絞り用の縦溝、25
b′……絞り用の切欠面、A……上方室、B……下
方室。
部切載して示す正面図、第2図はその一部拡大正
面図、第3図は本考案の実施例に係るカラーを示
す平面図、第4図は他の実施例に係るカラーを示
す平面図、第5図は第4図中線−で示す断面
図、第6図は本考案の他の実施例に係る油圧緩衝
器を第2図と同様に示す正面図である。 符号の説明、1……油圧緩衝器、10……シリ
ンダ、11……ピストンロツド、12……ピスト
ン部、20……減衰力調整機構、21……ロツド
ハウジング、22……コントロールバルブ、22
a,22b……オリフイス、23……コントロー
ルロツド、24……通孔、25,25′……カラ
ー、25a……横溝たる十字溝、25a′……横溝
たる一文字溝、25b……絞り用の縦溝、25
b′……絞り用の切欠面、A……上方室、B……下
方室。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ内にピストン部を介してピストンロ
ツドが移動自在に挿入され、ピストン部はシリ
ンダ内に上方室と下方室とを区画し、上方室と
下方室とはピストン部に設けた油路とこの油路
の出口端に設けたバルブを介して開閉され、ピ
ストンロツドの先端には下方室に開口する中空
なロツドハウジングが設けられ、ロツドハウジ
ング内部はピストンロツドに横方向に形成した
通孔を介して上方室に連通し、ロツドハウジン
グ内部には中空なコントロールバルブを回転自
在に収装し、当該コントロールバルブには、上
記通孔と選択的に通じる複数のオリフイスを形
成させ、コントロールバルブの回動によつて通
孔と対向するオリフイスに応じた減衰力を発生
させる油圧緩衝器において、前記ロツドハウジ
ング内部にコントロールバルブと対向するカラ
ーを挿入させてコントロールバルブ内部とロツ
ドハウジング内部下方とを区画し、更にカラー
の上面に横溝を設けると共に側面にこの横溝と
連通する軸方向の絞りを形成し、上記横溝と絞
りとを介してコントロールバルブ内部とロツド
ハウジング内部下方とを連通させ且つ流体抵抗
を発生させることを特徴とする油圧緩衝器の流
体ノイズ低減構造。 (2) カラーはロツドハウジング内に圧入されてな
る実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩
衝器の流体ノイズ低減構造。 (3) カラーはロツドハウジング内部に一つまたは
複数圧入されてなる実用新案登録請求の範囲第
1項記載の油圧緩衝器の流体ノイズ低減構造。 (4) カラーは略太鼓形状に形成された充実体から
なると共に、上面に一文字溝を有し、かつ側面
に当該一文字溝と連設された絞り用の切欠面を
有してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載
の油圧緩衝器の流体ノイズ低減構造。 (5) カラーは略太鼓形状に形成された充実体から
なると共に上面に十字溝を有しかつ側面に当該
十字溝と連設された絞り用の縦溝を有してなる
実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩衝
器の流体ノイズ低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6624684U JPS60177346U (ja) | 1984-05-07 | 1984-05-07 | 油圧緩衝器の流体ノイズ低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6624684U JPS60177346U (ja) | 1984-05-07 | 1984-05-07 | 油圧緩衝器の流体ノイズ低減構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60177346U JPS60177346U (ja) | 1985-11-25 |
JPH043139Y2 true JPH043139Y2 (ja) | 1992-01-31 |
Family
ID=30598968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6624684U Granted JPS60177346U (ja) | 1984-05-07 | 1984-05-07 | 油圧緩衝器の流体ノイズ低減構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60177346U (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52277U (ja) * | 1975-06-20 | 1977-01-05 | ||
JPS5877943A (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-11 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器 |
JPS5881242A (ja) * | 1981-11-10 | 1983-05-16 | Kayaba Ind Co Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
JPS5911933B2 (ja) * | 1980-01-31 | 1984-03-19 | 三洋電機株式会社 | 映像表示装置におけるライトペン指示位置検出方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5911933U (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-25 | トキコ株式会社 | 減衰力可変式油圧緩衝器 |
-
1984
- 1984-05-07 JP JP6624684U patent/JPS60177346U/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52277U (ja) * | 1975-06-20 | 1977-01-05 | ||
JPS5911933B2 (ja) * | 1980-01-31 | 1984-03-19 | 三洋電機株式会社 | 映像表示装置におけるライトペン指示位置検出方法 |
JPS5877943A (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-11 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器 |
JPS5881242A (ja) * | 1981-11-10 | 1983-05-16 | Kayaba Ind Co Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60177346U (ja) | 1985-11-25 |
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