JPH04311552A - 銅被覆鋼線の製造方法 - Google Patents
銅被覆鋼線の製造方法Info
- Publication number
- JPH04311552A JPH04311552A JP10672591A JP10672591A JPH04311552A JP H04311552 A JPH04311552 A JP H04311552A JP 10672591 A JP10672591 A JP 10672591A JP 10672591 A JP10672591 A JP 10672591A JP H04311552 A JPH04311552 A JP H04311552A
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- JP
- Japan
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- steel wire
- copper
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- coated steel
- coated
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- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディップフォーミング法
による銅被覆鋼線の製造方法に関し、特に芯材として使
用する鋼線の研削加工性を改善することによってダイス
寿命を向上させた銅被覆鋼線の製造方法に関する。
による銅被覆鋼線の製造方法に関し、特に芯材として使
用する鋼線の研削加工性を改善することによってダイス
寿命を向上させた銅被覆鋼線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芯材を溶湯中に浸漬させて被覆材
を付着させる所謂ディップフォーミング法による銅被覆
鋼線の製造方法においては、先ず、芯線となる鋼線の表
面を皮むきダイス等により削り取り、金属学的に清浄な
表面状態にする。その後、この鋼線を銅又は銅合金の溶
湯中に連続的に浸漬させて、この鋼線の表面に銅又は銅
合金を付着させた後凝固させる。これにより、鋼線と銅
又は銅合金部分との界面において鋼と銅又は銅合金とが
十分に結合した銅被覆鋼線を得ることができる。
を付着させる所謂ディップフォーミング法による銅被覆
鋼線の製造方法においては、先ず、芯線となる鋼線の表
面を皮むきダイス等により削り取り、金属学的に清浄な
表面状態にする。その後、この鋼線を銅又は銅合金の溶
湯中に連続的に浸漬させて、この鋼線の表面に銅又は銅
合金を付着させた後凝固させる。これにより、鋼線と銅
又は銅合金部分との界面において鋼と銅又は銅合金とが
十分に結合した銅被覆鋼線を得ることができる。
【0003】なお、銅被覆鋼線は同じ加工度においては
芯材となる鋼線の炭素含有量が多いほど引張強度が高い
ため、このディップフォーミング法により製造される銅
被覆鋼線においては、高強度を必要とされる場合に、芯
材として炭素含有量が 0.1重量%を超える高強度の
鋼線が使用されている。
芯材となる鋼線の炭素含有量が多いほど引張強度が高い
ため、このディップフォーミング法により製造される銅
被覆鋼線においては、高強度を必要とされる場合に、芯
材として炭素含有量が 0.1重量%を超える高強度の
鋼線が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理さ
れる鋼線の線径及び線速が同じ場合には、鋼線の炭素含
有量が多いほど鋼線の硬度が高くなるため、ディップフ
ォーミングに先立つ鋼線表面の清浄化工程にて使用され
る皮むきダイスは、高強度の銅被覆鋼線を製造する場合
にその寿命が短くなる。つまり、芯材として鋼線を使用
する場合に、表面清浄化工程において皮むきダイスの刃
先に大きな力が印加され、刃先周辺に摩擦熱が発生する
。そして、この工程を長時間連続して行なう間に、ダイ
スの刃先の損耗が徐々に進行し、遂には、鋼線周囲の一
部に剥げ残りが生じてこの部分に銅が被覆されない状態
になる。そうすると、銅被覆鋼線を製造することができ
なくなり、製造を中止してダイスを交換する必要が生じ
る。この場合に、鋼線の炭素含有量が多いほど、硬度が
高い鋼線を皮むきすることになるため、そのダイスの寿
命が短くなるという難点がある。また、ダイス交換頻度
が多いため、製造コストが高いという問題点もある。
れる鋼線の線径及び線速が同じ場合には、鋼線の炭素含
有量が多いほど鋼線の硬度が高くなるため、ディップフ
ォーミングに先立つ鋼線表面の清浄化工程にて使用され
る皮むきダイスは、高強度の銅被覆鋼線を製造する場合
にその寿命が短くなる。つまり、芯材として鋼線を使用
する場合に、表面清浄化工程において皮むきダイスの刃
先に大きな力が印加され、刃先周辺に摩擦熱が発生する
。そして、この工程を長時間連続して行なう間に、ダイ
スの刃先の損耗が徐々に進行し、遂には、鋼線周囲の一
部に剥げ残りが生じてこの部分に銅が被覆されない状態
になる。そうすると、銅被覆鋼線を製造することができ
なくなり、製造を中止してダイスを交換する必要が生じ
る。この場合に、鋼線の炭素含有量が多いほど、硬度が
高い鋼線を皮むきすることになるため、そのダイスの寿
命が短くなるという難点がある。また、ダイス交換頻度
が多いため、製造コストが高いという問題点もある。
【0005】而して、工業的生産過程で実操業上皮むき
ダイスを使用して銅被覆鋼線を製造するためには、鋼線
の炭素含有量を0.35重量%以下に限定せざるを得な
いという問題点もある。
ダイスを使用して銅被覆鋼線を製造するためには、鋼線
の炭素含有量を0.35重量%以下に限定せざるを得な
いという問題点もある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、高強度の銅被覆鋼線を長時間に亘って連続
的に且つ低コストで製造することができる銅被覆鋼線の
製造方法を提供することを目的とする。
のであって、高強度の銅被覆鋼線を長時間に亘って連続
的に且つ低コストで製造することができる銅被覆鋼線の
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る銅被覆鋼線
の製造方法は、炭素を 0.1乃至0.50重量%(但
し、 0.1重量%を除く)含有すると共に硫黄を 0
.025乃至0.070 重量%含有する鋼線の表層部
をダイスにより研削する工程と、前記鋼線を銅又は銅合
金の溶湯中に浸漬して前記鋼線の周囲に銅又は銅合金を
付着させる工程とを有することを特徴とする。
の製造方法は、炭素を 0.1乃至0.50重量%(但
し、 0.1重量%を除く)含有すると共に硫黄を 0
.025乃至0.070 重量%含有する鋼線の表層部
をダイスにより研削する工程と、前記鋼線を銅又は銅合
金の溶湯中に浸漬して前記鋼線の周囲に銅又は銅合金を
付着させる工程とを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、炭素を 0.1乃至0.5
0重量%(但し、 0.1重量%を含まず)含有すると
共に硫黄を 0.025乃至0.070 重量%含有す
る鋼線の表面をダイスにより研削して所謂皮むきする。 このように、鋼線に硫黄を含有させることにより、鋼線
の研削加工性を向上させることができる。つまり、本発
明においては、所定量の硫黄を含有させることにより研
削加工性を改善した鋼線の表層部を研削すればよいため
、ダイスに印加される力は従来に比して著しく低減され
る。これにより、ダイスの刃先の寿命を延長させること
ができて、鋼線の表面研削及びディップフォーミングを
長時間に亘って連続して実施することができる。
0重量%(但し、 0.1重量%を含まず)含有すると
共に硫黄を 0.025乃至0.070 重量%含有す
る鋼線の表面をダイスにより研削して所謂皮むきする。 このように、鋼線に硫黄を含有させることにより、鋼線
の研削加工性を向上させることができる。つまり、本発
明においては、所定量の硫黄を含有させることにより研
削加工性を改善した鋼線の表層部を研削すればよいため
、ダイスに印加される力は従来に比して著しく低減され
る。これにより、ダイスの刃先の寿命を延長させること
ができて、鋼線の表面研削及びディップフォーミングを
長時間に亘って連続して実施することができる。
【0009】また、本発明に使用する鋼線は、炭素含有
量が 0.1重量%を超え0.50重量%以下と比較的
多いため、鋼線自体の強度が高い。本発明においては、
この炭素含有量が比較的多い鋼線の表層部を研削により
清浄化した後、この鋼線にディップフォーミング法によ
り銅又は銅合金を被覆し、その後、例えばこの銅被覆鋼
線に伸線加工を施す。これにより、高強度の銅被覆鋼線
を得ることができる。
量が 0.1重量%を超え0.50重量%以下と比較的
多いため、鋼線自体の強度が高い。本発明においては、
この炭素含有量が比較的多い鋼線の表層部を研削により
清浄化した後、この鋼線にディップフォーミング法によ
り銅又は銅合金を被覆し、その後、例えばこの銅被覆鋼
線に伸線加工を施す。これにより、高強度の銅被覆鋼線
を得ることができる。
【0010】次に、芯材となる鋼線の硫黄含有量及び炭
素含有量の限定理由について説明する。
素含有量の限定理由について説明する。
【0011】硫黄硫黄含有量が 0.025重量%未満
であると、鋼線の研削加工性を改善する効果が十分でな
い。即ち、硫黄含有量が 0.025重量%未満であり
、且つ、炭素含有量が0.1重量%を超える鋼線を使用
すると、炭素含有量が 0.1重量%以下の鋼線を使用
した場合に比してダイス寿命が大幅に短縮されてしまう
。このため、鋼線の硫黄含有量を0.025 重量%以
上とする。これにより、鋼線の研削加工性が改善され、
ダイス寿命を延長できる。 一方、硫黄含有量が 0.070重量%を超えると、伸
線加工性が低下する。
であると、鋼線の研削加工性を改善する効果が十分でな
い。即ち、硫黄含有量が 0.025重量%未満であり
、且つ、炭素含有量が0.1重量%を超える鋼線を使用
すると、炭素含有量が 0.1重量%以下の鋼線を使用
した場合に比してダイス寿命が大幅に短縮されてしまう
。このため、鋼線の硫黄含有量を0.025 重量%以
上とする。これにより、鋼線の研削加工性が改善され、
ダイス寿命を延長できる。 一方、硫黄含有量が 0.070重量%を超えると、伸
線加工性が低下する。
【0012】なお、JIS G 4804に規定される
鋼線には、硫黄を0.08乃至0.40重量%含有する
快削鋼及び硫黄を0.08乃至0.40重量%含有する
と共に鉛を0.10乃至0.35重量%を含有する複合
快削鋼がある。しかし、これらの快削鋼又は複合快削鋼
は、銅被覆鋼線として用いる場合に、伸線加工性が満足
できるものではなく、伸線加工時において所望の減面率
を得ることができない。
鋼線には、硫黄を0.08乃至0.40重量%含有する
快削鋼及び硫黄を0.08乃至0.40重量%含有する
と共に鉛を0.10乃至0.35重量%を含有する複合
快削鋼がある。しかし、これらの快削鋼又は複合快削鋼
は、銅被覆鋼線として用いる場合に、伸線加工性が満足
できるものではなく、伸線加工時において所望の減面率
を得ることができない。
【0013】従って、本発明においては、研削加工性を
向上できると共に伸線加工性を損なわれない範囲として
、硫黄含有量を0.025 重量%乃至0.070 重
量%とする。
向上できると共に伸線加工性を損なわれない範囲として
、硫黄含有量を0.025 重量%乃至0.070 重
量%とする。
【0014】炭素
炭素含有量が 0.1重量%以下であると、所望の強度
を得ることができない。一方、炭素含有量が0.50重
量%を超えると、硫黄を0.070 重量%含有させて
も、十分な研削加工性を得ることができない。従って、
炭素含有量は、 0.1乃至0.50重量%(但し、
0.1重量%を除く)とする。
を得ることができない。一方、炭素含有量が0.50重
量%を超えると、硫黄を0.070 重量%含有させて
も、十分な研削加工性を得ることができない。従って、
炭素含有量は、 0.1乃至0.50重量%(但し、
0.1重量%を除く)とする。
【0015】
【実施例】次に、本発明方法により実際に銅被覆鋼線を
製造した実施例及びその比較例について説明する。
製造した実施例及びその比較例について説明する。
【0016】実施例1
先ず、硫黄含有量が 0.070重量%である以外はJ
IS SWRCH20K と同様の組成(但し、炭素含
有量は0.18乃至0.23重量%)であって直径が1
0mmの鋼線を芯材として用意し、ダイスによりこの鋼
線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング法
により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が30
%IACS(純銅焼鈍材の導電率を 100としたとき
の導電率)の銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆鋼
線に対し、伸線加工を施した。
IS SWRCH20K と同様の組成(但し、炭素含
有量は0.18乃至0.23重量%)であって直径が1
0mmの鋼線を芯材として用意し、ダイスによりこの鋼
線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング法
により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が30
%IACS(純銅焼鈍材の導電率を 100としたとき
の導電率)の銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆鋼
線に対し、伸線加工を施した。
【0017】実施例2
先ず、硫黄含有量が 0.025重量%であり、直径が
15mmのJIS SWRM 12 鋼線(但し、炭素
含有量は0.10重量%を超え0.15重量%以下)を
芯材として用意し、ダイスによりこの鋼線の表層部を研
削した。次に、ディップフォーミング法により、この鋼
線の周面に銅を被覆して、導電率が40%IACSの銅
被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆鋼線に対し、伸線
加工を施した。
15mmのJIS SWRM 12 鋼線(但し、炭素
含有量は0.10重量%を超え0.15重量%以下)を
芯材として用意し、ダイスによりこの鋼線の表層部を研
削した。次に、ディップフォーミング法により、この鋼
線の周面に銅を被覆して、導電率が40%IACSの銅
被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆鋼線に対し、伸線
加工を施した。
【0018】実施例3
先ず、硫黄含有量が 0.070重量%である以外はJ
IS SWRCH50K と同様の組成(但し、炭素含
有量は0.47乃至0.50重量%)であって直径が1
5mmの鋼線を芯材として用意し、ダイスによりこの鋼
線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング法
により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が60
%IACSの銅被覆鋼線を得た。 その後、この銅被覆鋼線に対し、伸線加工を施した。
IS SWRCH50K と同様の組成(但し、炭素含
有量は0.47乃至0.50重量%)であって直径が1
5mmの鋼線を芯材として用意し、ダイスによりこの鋼
線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング法
により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が60
%IACSの銅被覆鋼線を得た。 その後、この銅被覆鋼線に対し、伸線加工を施した。
【0019】比較例1
先ず、鋼線の硫黄含有量が0.20重量%であること以
外は実施例1と同様の鋼線を用意し、ダイスによりこの
鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング
法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が3
0%IACSの銅被覆鋼線を得た。
外は実施例1と同様の鋼線を用意し、ダイスによりこの
鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング
法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が3
0%IACSの銅被覆鋼線を得た。
【0020】比較例2
先ず、鋼線の硫黄含有量が0.28重量%であること以
外は実施例1と同様の鋼線を使用し、ダイスによりこの
鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング
法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が3
0%IACSの銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆
鋼線に対し、伸線加工を施した。
外は実施例1と同様の鋼線を使用し、ダイスによりこの
鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング
法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が3
0%IACSの銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆
鋼線に対し、伸線加工を施した。
【0021】比較例3
先ず、鋼線の硫黄含有量が0.08重量%であること以
外は実施例3と同様の鋼線を用意し、ダイスによりこの
鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング
法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が6
0%IACSの銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆
鋼線に対し、伸線加工を施した。
外は実施例3と同様の鋼線を用意し、ダイスによりこの
鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング
法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が6
0%IACSの銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆
鋼線に対し、伸線加工を施した。
【0022】比較例4先ず、硫黄含有量が 0.070
重量%である以外はJIS SWRH 57A(但し、
炭素含有量は0.54乃至0.61重量%)と同様の組
成の直径が10mmの鋼線を芯材として用意し、ダイス
によりこの鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフ
ォーミング法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、
導電率が30%IACSの銅被覆鋼線を得た。
重量%である以外はJIS SWRH 57A(但し、
炭素含有量は0.54乃至0.61重量%)と同様の組
成の直径が10mmの鋼線を芯材として用意し、ダイス
によりこの鋼線の表層部を研削した。次に、ディップフ
ォーミング法により、この鋼線の周面に銅を被覆して、
導電率が30%IACSの銅被覆鋼線を得た。
【0023】比較例5
先ず、炭素含有量が 0.1重量%であり、硫黄含有量
が0.02重量%の鋼線を用意し、ダイスによりこの鋼
線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング法
により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が40
%IACSの銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆鋼
線に対し、伸線加工を施した。
が0.02重量%の鋼線を用意し、ダイスによりこの鋼
線の表層部を研削した。次に、ディップフォーミング法
により、この鋼線の周面に銅を被覆して、導電率が40
%IACSの銅被覆鋼線を得た。その後、この銅被覆鋼
線に対し、伸線加工を施した。
【0024】上述の実施例1においては連続12時間を
超えて、実施例2においては連続20時間を超えて、実
施例3においては10時間を超えて、いずれも健全な状
態で鋼線の皮むきを継続して実施することができた。ま
た、これらの実施例1乃至3においては、順調に銅被覆
鋼線を製造することができ、更に後工程の伸線加工工程
においても、何等不都合が発生せず、高強度の銅被覆鋼
線を製造することができた。
超えて、実施例2においては連続20時間を超えて、実
施例3においては10時間を超えて、いずれも健全な状
態で鋼線の皮むきを継続して実施することができた。ま
た、これらの実施例1乃至3においては、順調に銅被覆
鋼線を製造することができ、更に後工程の伸線加工工程
においても、何等不都合が発生せず、高強度の銅被覆鋼
線を製造することができた。
【0025】一方、比較例1においては、僅か2時間で
鋼線の皮むき状態が悪化し、それ以上銅被覆鋼線の製造
を継続することができなかった。また、比較例2,3に
おいては、実施例1乃至3と同様に、10時間を超えて
健全な鋼線皮むきが実施でき、銅被覆鋼線を得ることが
できた。しかし、伸線加工工程において、所望の減面率
で加工することができず、断線が発生した。
鋼線の皮むき状態が悪化し、それ以上銅被覆鋼線の製造
を継続することができなかった。また、比較例2,3に
おいては、実施例1乃至3と同様に、10時間を超えて
健全な鋼線皮むきが実施でき、銅被覆鋼線を得ることが
できた。しかし、伸線加工工程において、所望の減面率
で加工することができず、断線が発生した。
【0026】更に、比較例4においては、僅か3時間程
度で鋼線の皮むき状態が悪化し、それ以上銅被覆鋼線の
製造を継続することができなかった。更にまた、比較例
5においては、順調に銅被覆鋼線を製造することができ
たものの、芯材自体に強度が低いため、伸線加工時にお
いて、加工限界まで伸線加工しても、ASTM(Ame
rican Society for Testing
andMaterial )規格に記載される所望の
高強度銅被覆鋼線を得ることができなかった。
度で鋼線の皮むき状態が悪化し、それ以上銅被覆鋼線の
製造を継続することができなかった。更にまた、比較例
5においては、順調に銅被覆鋼線を製造することができ
たものの、芯材自体に強度が低いため、伸線加工時にお
いて、加工限界まで伸線加工しても、ASTM(Ame
rican Society for Testing
andMaterial )規格に記載される所望の
高強度銅被覆鋼線を得ることができなかった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法によれば
、硫黄及び炭素を所定量含有する鋼線を使用して銅被覆
鋼線を製造するから、ダイスの刃先の損耗が少なく、長
時間に亘って高強度の銅被覆鋼線を連続的に製造するこ
とができる。これにより、ダイスの交換頻度を従来に比
して削減できるため、銅被覆鋼線の製造コストが低減す
る。
、硫黄及び炭素を所定量含有する鋼線を使用して銅被覆
鋼線を製造するから、ダイスの刃先の損耗が少なく、長
時間に亘って高強度の銅被覆鋼線を連続的に製造するこ
とができる。これにより、ダイスの交換頻度を従来に比
して削減できるため、銅被覆鋼線の製造コストが低減す
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 炭素を 0.1乃至0.50重量%(
但し、 0.1重量%を除く)含有すると共に硫黄を
0.025乃至0.070 重量%含有する鋼線の表層
部をダイスにより研削する工程と、前記鋼線を銅又は銅
合金の溶湯中に浸漬して前記鋼線の周囲に銅又は銅合金
を付着させる工程とを有することを特徴とする銅被覆鋼
線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10672591A JPH04311552A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | 銅被覆鋼線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10672591A JPH04311552A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | 銅被覆鋼線の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04311552A true JPH04311552A (ja) | 1992-11-04 |
Family
ID=14440920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10672591A Pending JPH04311552A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | 銅被覆鋼線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04311552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6033204A (en) * | 1992-04-20 | 2000-03-07 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Flat blow molding machine, flat blow method and products of flat blow molding |
CN116810601A (zh) * | 2023-08-10 | 2023-09-29 | 天津华源线材制品有限公司 | 一种镀锌丝表面覆膜用的处理装置及其处理方法 |
-
1991
- 1991-04-10 JP JP10672591A patent/JPH04311552A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6033204A (en) * | 1992-04-20 | 2000-03-07 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Flat blow molding machine, flat blow method and products of flat blow molding |
CN116810601A (zh) * | 2023-08-10 | 2023-09-29 | 天津华源线材制品有限公司 | 一种镀锌丝表面覆膜用的处理装置及其处理方法 |
CN116810601B (zh) * | 2023-08-10 | 2024-01-09 | 天津华源线材制品有限公司 | 一种镀锌丝表面覆膜用的处理装置及其处理方法 |
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