JPH04302729A - パワーユニット用マウント - Google Patents
パワーユニット用マウントInfo
- Publication number
- JPH04302729A JPH04302729A JP9352391A JP9352391A JPH04302729A JP H04302729 A JPH04302729 A JP H04302729A JP 9352391 A JP9352391 A JP 9352391A JP 9352391 A JP9352391 A JP 9352391A JP H04302729 A JPH04302729 A JP H04302729A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power unit
- vibrations
- actuator
- mount
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーユニットを車体
に対して弾力的に支持し、且つ内部に封入された流体の
流動により該パワーユニットの振動を減衰させるダンパ
手段を備えたパワーユニット用マウントに関する。
に対して弾力的に支持し、且つ内部に封入された流体の
流動により該パワーユニットの振動を減衰させるダンパ
手段を備えたパワーユニット用マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、車体とエンジンおよ
びトランスミッション等でなるパワーユニットとの間に
、該パワーユニットの振動ないしその振動の車体側への
伝達を抑制するためのマウント装置が配置されており、
例えば特開昭59−23140号公報によれば、エンジ
ンと車体との間に、防振ゴムと、通電時に厚みが変化す
る電歪素子の積層体とを直列に配置し、上記電歪素子を
エンジンの振動と同期させて逆位相に振動させることに
より、該エンジンの振動を抑制する用にしたマウント装
置(振動吸収方法)が開示されている。また、この種マ
ウント装置の一種として、液体封入式のマウント装置が
知られている。これは、液体が封入された液体室を隔壁
部により主室と副室とに区画すると共に、これらの主室
と副室とに連通された液体通路を構成し、パワーユニッ
トからの振動伝達時に、上記液体通路を介して主室と副
室との間で液体を流動させ、これにより発生する減衰力
によりパワーユニットの振動ないしその振動の車体への
伝達を抑制するように構成されたものである。
びトランスミッション等でなるパワーユニットとの間に
、該パワーユニットの振動ないしその振動の車体側への
伝達を抑制するためのマウント装置が配置されており、
例えば特開昭59−23140号公報によれば、エンジ
ンと車体との間に、防振ゴムと、通電時に厚みが変化す
る電歪素子の積層体とを直列に配置し、上記電歪素子を
エンジンの振動と同期させて逆位相に振動させることに
より、該エンジンの振動を抑制する用にしたマウント装
置(振動吸収方法)が開示されている。また、この種マ
ウント装置の一種として、液体封入式のマウント装置が
知られている。これは、液体が封入された液体室を隔壁
部により主室と副室とに区画すると共に、これらの主室
と副室とに連通された液体通路を構成し、パワーユニッ
トからの振動伝達時に、上記液体通路を介して主室と副
室との間で液体を流動させ、これにより発生する減衰力
によりパワーユニットの振動ないしその振動の車体への
伝達を抑制するように構成されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な液体封入式マウント装置においては、パワーユニット
から伝達される振動の周波数が比較的低い場合には、そ
の低周波振動に対して応答性よく主室と副室との間で液
体が流動し、これにより、パワーユニットの振動が抑制
されることになるのであるが、パワーユニットから伝達
される振動の周波数の増加に伴って主室と副室との間で
の液体の流動が低下し、所謂油圧ロック現象が発生し、
このため、著しく減衰力が低下することになって、パワ
ーユニットの高周波振動が抑制されず、これが車体側に
伝達されることになる。
な液体封入式マウント装置においては、パワーユニット
から伝達される振動の周波数が比較的低い場合には、そ
の低周波振動に対して応答性よく主室と副室との間で液
体が流動し、これにより、パワーユニットの振動が抑制
されることになるのであるが、パワーユニットから伝達
される振動の周波数の増加に伴って主室と副室との間で
の液体の流動が低下し、所謂油圧ロック現象が発生し、
このため、著しく減衰力が低下することになって、パワ
ーユニットの高周波振動が抑制されず、これが車体側に
伝達されることになる。
【0004】そこで本発明は、パワーユニットを車体に
対して弾力的に支持し、且つ内部に封入された流体の流
動により該パワーユニットの振動を減衰させるダンパ手
段を備えたパワーユニット用マウントとして、低周波振
動および高周波振動のいずれについても効果的に抑制す
ることができるパワーユニット用マウントを提供するこ
とを目的とする。
対して弾力的に支持し、且つ内部に封入された流体の流
動により該パワーユニットの振動を減衰させるダンパ手
段を備えたパワーユニット用マウントとして、低周波振
動および高周波振動のいずれについても効果的に抑制す
ることができるパワーユニット用マウントを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0006】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、パワーユニットを車体に対して弾
力的に支持し、且つ内部に封入された流体の流動により
該パワーユニットの振動を減衰させるダンパ手段を備え
たパワーユニット用マウントにおいて、上記パワーユニ
ットの振動に同期して作動されて通電時に板厚が変化す
る圧電素子の積層体でなるアクチュエータと、上記パワ
ーユニットの振動を検出する振動検出手段と、該振動検
出手段からの信号に基づいて上記アクチュエータを駆動
する制御手段とを設けたことを特徴とする。
第1発明という)は、パワーユニットを車体に対して弾
力的に支持し、且つ内部に封入された流体の流動により
該パワーユニットの振動を減衰させるダンパ手段を備え
たパワーユニット用マウントにおいて、上記パワーユニ
ットの振動に同期して作動されて通電時に板厚が変化す
る圧電素子の積層体でなるアクチュエータと、上記パワ
ーユニットの振動を検出する振動検出手段と、該振動検
出手段からの信号に基づいて上記アクチュエータを駆動
する制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明と同様に内部に封入
された流体の流動により該パワーユニットの振動を減衰
させるダンパ手段を備えたパワーユニット用マウントに
おいて、上記液体が封入された液体室を主室と副室とに
区画する隔壁に弾性体を介して連結され、且つ上記パワ
ーユニットの振動に同期して作動されて通電時に板厚が
変化する圧電素子の積層体でなるアクチュエータと、上
記パワーユニットの振動を検出する振動検出手段と、該
振動検出手段からの信号に基づいて上記アクチュエータ
を駆動する制御手段とを設けたことを特徴とする。
第2発明という)は、上記第1発明と同様に内部に封入
された流体の流動により該パワーユニットの振動を減衰
させるダンパ手段を備えたパワーユニット用マウントに
おいて、上記液体が封入された液体室を主室と副室とに
区画する隔壁に弾性体を介して連結され、且つ上記パワ
ーユニットの振動に同期して作動されて通電時に板厚が
変化する圧電素子の積層体でなるアクチュエータと、上
記パワーユニットの振動を検出する振動検出手段と、該
振動検出手段からの信号に基づいて上記アクチュエータ
を駆動する制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第1、第2発明と同様に内部
に封入された流体の流動により該パワーユニットの振動
を減衰させるダンパ手段を備えたパワーユニット用マウ
ントにおいて、上記流体が封入された液体室内に設けら
れた可動部材と、この可動部材に連結されて上記パワー
ユニットの振動に同期して作動されて通電時に板厚が変
化する圧電素子の積層体でなるアクチュエータと、上記
パワーユニットの振動を検出する振動検出手段と、該振
動検出手段からの信号に基づいて上記アクチュエータを
駆動する制御手段とを設けたことを特徴とする。
第3発明という)は、上記第1、第2発明と同様に内部
に封入された流体の流動により該パワーユニットの振動
を減衰させるダンパ手段を備えたパワーユニット用マウ
ントにおいて、上記流体が封入された液体室内に設けら
れた可動部材と、この可動部材に連結されて上記パワー
ユニットの振動に同期して作動されて通電時に板厚が変
化する圧電素子の積層体でなるアクチュエータと、上記
パワーユニットの振動を検出する振動検出手段と、該振
動検出手段からの信号に基づいて上記アクチュエータを
駆動する制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】第1、第2発明のいずれにおいても、アイドリ
ング時等においてパワーユニットの全体が大きな振幅で
低周波振動する場合には、パワーユニット用マウントの
ダンパ手段による液体の流動により発生する減衰力によ
り、上記パワーユニットの低周波振動ないしその振動の
車体への伝達が効果的に抑制されることになる。また、
上記パワーユニットが減速時等において高周波微振動す
る場合には、該パワーユニットの振動を検出する振動検
出手段からの信号に基づいてアクチュエータがパワーユ
ニットの高周波振動に同期して振動され、これにより、
パワーユニットの高周波振動時にパワーユニット用マウ
ントにおける流体室内の液圧変動が抑制されて、パワー
ユニットの高周波微振動ないしその振動の車体への伝達
が抑制されることになり、低周波振動および高周波振動
のいずれについても効果的に抑制されることになる。
ング時等においてパワーユニットの全体が大きな振幅で
低周波振動する場合には、パワーユニット用マウントの
ダンパ手段による液体の流動により発生する減衰力によ
り、上記パワーユニットの低周波振動ないしその振動の
車体への伝達が効果的に抑制されることになる。また、
上記パワーユニットが減速時等において高周波微振動す
る場合には、該パワーユニットの振動を検出する振動検
出手段からの信号に基づいてアクチュエータがパワーユ
ニットの高周波振動に同期して振動され、これにより、
パワーユニットの高周波振動時にパワーユニット用マウ
ントにおける流体室内の液圧変動が抑制されて、パワー
ユニットの高周波微振動ないしその振動の車体への伝達
が抑制されることになり、低周波振動および高周波振動
のいずれについても効果的に抑制されることになる。
【0010】また、第3発明によれば、アイドリング時
等においてパワーユニットの全体が大きな振幅で低周波
振動する場合には、パワーユニット用マウントのダンパ
手段による液体の流動により発生する減衰力により、上
記パワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体へ
の伝達が効果的に抑制されることになると共に、上記パ
ワーユニットが減速時等において高周波微振動する場合
には、該パワーユニットの振動を検出する振動検出手段
からの信号に基づいてアクチュエータを介して可動部材
がパワーユニットの高周波振動に同期して振動され、こ
れにより、パワーユニットの高周波振動時にパワーユニ
ット用マウントにおける流体室内の液圧変動が抑制され
て、パワーユニットの高周波微振動ないしその振動の車
体への伝達が抑制されることになり、低周波振動および
高周波振動のいずれについても効果的に抑制されること
になる。特に、この第3発明によれば、パワーユニット
の高周波振動に同期して可動部材がアクチュエータによ
り駆動され液体室内で積極的に液体が流動することにな
り、これにより、減衰力の低下が防止されることになっ
て、より効果的にパワーユニットの高周波振動が抑制さ
れることになる。
等においてパワーユニットの全体が大きな振幅で低周波
振動する場合には、パワーユニット用マウントのダンパ
手段による液体の流動により発生する減衰力により、上
記パワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体へ
の伝達が効果的に抑制されることになると共に、上記パ
ワーユニットが減速時等において高周波微振動する場合
には、該パワーユニットの振動を検出する振動検出手段
からの信号に基づいてアクチュエータを介して可動部材
がパワーユニットの高周波振動に同期して振動され、こ
れにより、パワーユニットの高周波振動時にパワーユニ
ット用マウントにおける流体室内の液圧変動が抑制され
て、パワーユニットの高周波微振動ないしその振動の車
体への伝達が抑制されることになり、低周波振動および
高周波振動のいずれについても効果的に抑制されること
になる。特に、この第3発明によれば、パワーユニット
の高周波振動に同期して可動部材がアクチュエータによ
り駆動され液体室内で積極的に液体が流動することにな
り、これにより、減衰力の低下が防止されることになっ
て、より効果的にパワーユニットの高周波振動が抑制さ
れることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】図1,2に示すように、エンジンおよびト
ランスミッション等でなるパワーユニット1と車体側部
材2との間には複数のパワーユニット用マウント3…3
が配置され、このマウント3は、上部ケーシング3aの
上端に一体的に取り付けられた弾性体としてのラバー4
と、下部ケーシング3b内に配置されて通電時に板厚が
変化する多数の圧電素子5…5の積層体でなるアクチュ
エータ6とを有する。そして、上記ラバー4の上面に固
着された上部取付部材7には取付ボルト8が、また、上
記下部ケーシング3bの下面には取付ボルト9がそれぞ
れ一体的に取り付けられており、これらの取付ボルト8
,9をパワーユニット1と一体の取付ブラケット1aお
よび車体側部材2にナット8a,9aを介して締結する
ことにより、パワーユニット用マウント3が車体側部材
2とパワーユニット1とに結合されている。
ランスミッション等でなるパワーユニット1と車体側部
材2との間には複数のパワーユニット用マウント3…3
が配置され、このマウント3は、上部ケーシング3aの
上端に一体的に取り付けられた弾性体としてのラバー4
と、下部ケーシング3b内に配置されて通電時に板厚が
変化する多数の圧電素子5…5の積層体でなるアクチュ
エータ6とを有する。そして、上記ラバー4の上面に固
着された上部取付部材7には取付ボルト8が、また、上
記下部ケーシング3bの下面には取付ボルト9がそれぞ
れ一体的に取り付けられており、これらの取付ボルト8
,9をパワーユニット1と一体の取付ブラケット1aお
よび車体側部材2にナット8a,9aを介して締結する
ことにより、パワーユニット用マウント3が車体側部材
2とパワーユニット1とに結合されている。
【0013】また、上記ラバー4の下方には所定の液体
が封入された液体室10が形成されており、この液体室
10が、上部ケーシング3aと下部ケーシング3bとの
合わせ面間に外周縁部が挟着され、且つ内周縁部が上記
アクチュエータ6のケーシング6aの外側面に固着され
た隔壁11により上方の主室12と下方の副室13とに
区画され、該副室13が上記隔壁11とラバーでなるベ
ローズ14により形成されている。更に、上記隔壁11
の下面には、リング状の環体でなる液体通路15が形成
されていると共に、図2,3に示すように、上記隔壁1
1と液体通路15には一対の流通孔16a,16bが形
成されており、これら流通孔16a,16bおよび液体
通路15介して上記主室12と副室13との間で液体が
流動し、これにより、上記パワーユニット1の振動を減
衰するようになっている。また、上記隔壁部11には該
隔壁11に一体的固着されたラバー17aとこれに接続
された板部材17bとでなる可動部17が連結されてい
ると共に、上記板部材17bにアクチュエータ6が連結
されており、このアクチュエータ6は、各圧電素子5…
5間に所定の電圧が印加されることにより、これらの圧
電素子5…5の板厚が変化し、これにより、可動部17
が振動されるようになっている。
が封入された液体室10が形成されており、この液体室
10が、上部ケーシング3aと下部ケーシング3bとの
合わせ面間に外周縁部が挟着され、且つ内周縁部が上記
アクチュエータ6のケーシング6aの外側面に固着され
た隔壁11により上方の主室12と下方の副室13とに
区画され、該副室13が上記隔壁11とラバーでなるベ
ローズ14により形成されている。更に、上記隔壁11
の下面には、リング状の環体でなる液体通路15が形成
されていると共に、図2,3に示すように、上記隔壁1
1と液体通路15には一対の流通孔16a,16bが形
成されており、これら流通孔16a,16bおよび液体
通路15介して上記主室12と副室13との間で液体が
流動し、これにより、上記パワーユニット1の振動を減
衰するようになっている。また、上記隔壁部11には該
隔壁11に一体的固着されたラバー17aとこれに接続
された板部材17bとでなる可動部17が連結されてい
ると共に、上記板部材17bにアクチュエータ6が連結
されており、このアクチュエータ6は、各圧電素子5…
5間に所定の電圧が印加されることにより、これらの圧
電素子5…5の板厚が変化し、これにより、可動部17
が振動されるようになっている。
【0014】更に、上記取付部材1aにはパワーユニッ
ト1の上下方向の加速度を検出し、これに基づいて該パ
ワーユニット1の振動状態を検出するためのGセンサ1
8が取り付けられている。
ト1の上下方向の加速度を検出し、これに基づいて該パ
ワーユニット1の振動状態を検出するためのGセンサ1
8が取り付けられている。
【0015】そして、図4に示すように、上記アクチュ
エータ6の作動を制御するコントロールユニット19が
設けられており、このコントロールユニット19には、
上記Gセンサ18からの信号と、エンジン回転数を検出
する回転センサ20からの信号と、上記パワーユニット
用マウント3の配設位置周辺の温度を検出する温度セン
サ21からの信号が入力されると共に、該コントロール
ユニット19は、上記Gセンサ18からの信号のうち低
周波の振動を示す信号をカットし、所定の振動数以上の
高周波振動を示す信号を通過させるハイパス処理部22
と、該ハイパス処理部22からの信号と上記各センサ1
8,20からの信号が入力されてアクチュエータ6への
出力電圧を演算する演算部23と、該演算部23により
算出された出力電圧を上記温度センサ21からの信号に
基づいて補正する温度補正部24とを有し、この温度補
正部24より出力される制御信号により上記アクチュエ
ータ6の作動が制御されるようになっている。
エータ6の作動を制御するコントロールユニット19が
設けられており、このコントロールユニット19には、
上記Gセンサ18からの信号と、エンジン回転数を検出
する回転センサ20からの信号と、上記パワーユニット
用マウント3の配設位置周辺の温度を検出する温度セン
サ21からの信号が入力されると共に、該コントロール
ユニット19は、上記Gセンサ18からの信号のうち低
周波の振動を示す信号をカットし、所定の振動数以上の
高周波振動を示す信号を通過させるハイパス処理部22
と、該ハイパス処理部22からの信号と上記各センサ1
8,20からの信号が入力されてアクチュエータ6への
出力電圧を演算する演算部23と、該演算部23により
算出された出力電圧を上記温度センサ21からの信号に
基づいて補正する温度補正部24とを有し、この温度補
正部24より出力される制御信号により上記アクチュエ
ータ6の作動が制御されるようになっている。
【0016】次に、上記コントロールユニット19によ
るアクチュエータ6の制御動作を、図5に示すフローチ
ャート図に基づいて説明すると、コントロールユニット
19は、まず、ステップS1において、Gセンサ18に
より検出されるパワーユニット1の上下方向の加速度、
即ち、上下振動を示す信号をハイパス処理し、ステップ
S2ではハイパス処理されたGセンサ18からの信号に
基づいて設定されるアクチュエータ6への出力電圧のゲ
イン値、即ち、加速度ゲインKGを演算する。この加速
度ゲインKGは、Gセンサ11により検出されるパワー
ユニット1の上下方向の加速度(振動数)Gと、回転セ
ンサ20により検出される車速vをパラメータとして、
図6に示す特性に予め設定され、また、車速vの増加に
対応させてゲイン値が大きくなるように複数の加速度ゲ
インKGが設定されており、これらがマップとしてコン
トロールユニット19内に記録されている。その後、ス
テップS3においては、上記ステップS2により設定さ
れた加速度ゲインKGを温度補正部24により補正する
。これは、図7に示すように、アクチュエータ6を構成
する圧電素子5の板厚の変化率、即ち、歪率が温度に影
響されるためであり、このため、温度にかかわりなく歪
率が一定となるように、図8に示す特性に従って印加電
圧を補正する。そして、ステップS4で所定のゲイン値
となるように温度補正された制御信号(印加電圧)をア
クチュエータ6に出力する。
るアクチュエータ6の制御動作を、図5に示すフローチ
ャート図に基づいて説明すると、コントロールユニット
19は、まず、ステップS1において、Gセンサ18に
より検出されるパワーユニット1の上下方向の加速度、
即ち、上下振動を示す信号をハイパス処理し、ステップ
S2ではハイパス処理されたGセンサ18からの信号に
基づいて設定されるアクチュエータ6への出力電圧のゲ
イン値、即ち、加速度ゲインKGを演算する。この加速
度ゲインKGは、Gセンサ11により検出されるパワー
ユニット1の上下方向の加速度(振動数)Gと、回転セ
ンサ20により検出される車速vをパラメータとして、
図6に示す特性に予め設定され、また、車速vの増加に
対応させてゲイン値が大きくなるように複数の加速度ゲ
インKGが設定されており、これらがマップとしてコン
トロールユニット19内に記録されている。その後、ス
テップS3においては、上記ステップS2により設定さ
れた加速度ゲインKGを温度補正部24により補正する
。これは、図7に示すように、アクチュエータ6を構成
する圧電素子5の板厚の変化率、即ち、歪率が温度に影
響されるためであり、このため、温度にかかわりなく歪
率が一定となるように、図8に示す特性に従って印加電
圧を補正する。そして、ステップS4で所定のゲイン値
となるように温度補正された制御信号(印加電圧)をア
クチュエータ6に出力する。
【0017】従って、アイドリング時等においてパワー
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、液体通路15を介して主室12と副室13との間で液
体が流動し、これにより発生する減衰力により上記パワ
ーユニット1の低周波振動ないしその振動の車体への伝
達が効果的に抑制されることになる。また、上記パワー
ユニット1が減速時等において高周波微振動する場合に
は、該パワーユニット1の上下方向の加速度(上下振動
)を検出するGセンサ18からの信号をハイパス処理し
た信号に基づいてアクチュエータ6を介して可動部17
がパワーユニットの高周波振動に同期して振動され、こ
れにより、パワーユニット1の高周波振動時にパワーユ
ニット用マウント3における流体室10内の液圧変動が
抑制されることになって、パワーユニット1の高周波微
振動ないしその振動の車体への伝達が抑制されることに
なる。このように、低周波振動および高周波振動のいず
れについても効果的に抑制されることになる。
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、液体通路15を介して主室12と副室13との間で液
体が流動し、これにより発生する減衰力により上記パワ
ーユニット1の低周波振動ないしその振動の車体への伝
達が効果的に抑制されることになる。また、上記パワー
ユニット1が減速時等において高周波微振動する場合に
は、該パワーユニット1の上下方向の加速度(上下振動
)を検出するGセンサ18からの信号をハイパス処理し
た信号に基づいてアクチュエータ6を介して可動部17
がパワーユニットの高周波振動に同期して振動され、こ
れにより、パワーユニット1の高周波振動時にパワーユ
ニット用マウント3における流体室10内の液圧変動が
抑制されることになって、パワーユニット1の高周波微
振動ないしその振動の車体への伝達が抑制されることに
なる。このように、低周波振動および高周波振動のいず
れについても効果的に抑制されることになる。
【0018】更に、上記圧電素子5でなるアクチュエー
タ6にパワーユニット1の振動荷重が直接作用すること
がなく、これにより、アクチュエータ6による制御の精
度が向上すると共に、該アクチュエータ6の小型化が可
能となって当該パワーユニット用マウント3の全体をよ
りコンパクトに構成することができる。しかも、上記の
ように液体の流動に伴う減衰作用により低周波振動が効
果的に抑制され、また、圧電素子5の積層体でなるアク
チュエータ6および可動部17により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室10に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント3の全体を簡素
に且つコンパクトに構成することができる。
タ6にパワーユニット1の振動荷重が直接作用すること
がなく、これにより、アクチュエータ6による制御の精
度が向上すると共に、該アクチュエータ6の小型化が可
能となって当該パワーユニット用マウント3の全体をよ
りコンパクトに構成することができる。しかも、上記の
ように液体の流動に伴う減衰作用により低周波振動が効
果的に抑制され、また、圧電素子5の積層体でなるアク
チュエータ6および可動部17により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室10に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント3の全体を簡素
に且つコンパクトに構成することができる。
【0019】また、図9ないし図11は、パワーユニッ
ト用マウントの他の実施例を示すもので、図9に示すマ
ウント33は、弾性体としてのリング状のラバー34と
、下部ケーシング33b内に配置されて通電時に板厚が
変化する多数の圧電素子35…35の積層体でなるアク
チュエータ36とを有する。そして、上記ラバー34の
上面に固着された上部取付部材37には取付ボルト38
が、また、上記下部ケーシング33bの下面には取付ボ
ルト39がそれぞれ一体的に取り付けられており、これ
らの取付ボルト38,39をパワーユニットと一体の取
付ブラケット31aおよび車体側部材32にナット38
a,39aを介して締結することにより、パワーユニッ
ト用マウント33が車体側部材32と取付ブラケット3
1aとに結合されている。
ト用マウントの他の実施例を示すもので、図9に示すマ
ウント33は、弾性体としてのリング状のラバー34と
、下部ケーシング33b内に配置されて通電時に板厚が
変化する多数の圧電素子35…35の積層体でなるアク
チュエータ36とを有する。そして、上記ラバー34の
上面に固着された上部取付部材37には取付ボルト38
が、また、上記下部ケーシング33bの下面には取付ボ
ルト39がそれぞれ一体的に取り付けられており、これ
らの取付ボルト38,39をパワーユニットと一体の取
付ブラケット31aおよび車体側部材32にナット38
a,39aを介して締結することにより、パワーユニッ
ト用マウント33が車体側部材32と取付ブラケット3
1aとに結合されている。
【0020】また、上記ラバー34の内方には所定の液
体が封入された液体室40が形成されており、この液体
室40が、上部取付部材37とラバー34との合わせ面
間に外周縁部が挟着された隔壁41により主室42と副
室43とに区画され、該副室43が上記隔壁41とラバ
ーでなるベローズ44により形成されている。更に、上
記隔壁41の中央には、所定の径とされたオリフィス4
5が形成されており、このオリフィス45を介して上記
主室42と副室43との間で液体が流動し、これにより
、上記パワーユニットの振動を減衰するようになってい
る。また、上記主室42の底面を構成する仕切壁47に
アクチュエータ36が連結されており、このアクチュエ
ータ36は、上記第1実施例と同様に駆動制御され、各
圧電素子35…35間に所定の電圧が印加されることに
より、これらの圧電素子35…35の板厚が変化し、こ
れにより、上記仕切壁47が振動されるようになってい
る。
体が封入された液体室40が形成されており、この液体
室40が、上部取付部材37とラバー34との合わせ面
間に外周縁部が挟着された隔壁41により主室42と副
室43とに区画され、該副室43が上記隔壁41とラバ
ーでなるベローズ44により形成されている。更に、上
記隔壁41の中央には、所定の径とされたオリフィス4
5が形成されており、このオリフィス45を介して上記
主室42と副室43との間で液体が流動し、これにより
、上記パワーユニットの振動を減衰するようになってい
る。また、上記主室42の底面を構成する仕切壁47に
アクチュエータ36が連結されており、このアクチュエ
ータ36は、上記第1実施例と同様に駆動制御され、各
圧電素子35…35間に所定の電圧が印加されることに
より、これらの圧電素子35…35の板厚が変化し、こ
れにより、上記仕切壁47が振動されるようになってい
る。
【0021】従って、アイドリング時等においてパワー
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、上記オリフィス45を介して主室42と副室43との
間で液体が流動し、これにより発生する減衰力によりパ
ワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体への伝
達が効果的に抑制されることになる。また、上記パワー
ユニットが減速時等において高周波微振動する場合には
、アクチュエータ36を介して仕切壁47がパワーユニ
ットの高周波振動に同期して振動され、これにより、パ
ワーユニットの高周波振動時にパワーユニット用マウン
ト33における流体室40内の液圧変動が低減されるこ
とになって、パワーユニットの高周波微振動ないしその
振動の車体への伝達が抑制されることになり、低周波振
動および高周波振動のいずれについても効果的に抑制す
ることができる。
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、上記オリフィス45を介して主室42と副室43との
間で液体が流動し、これにより発生する減衰力によりパ
ワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体への伝
達が効果的に抑制されることになる。また、上記パワー
ユニットが減速時等において高周波微振動する場合には
、アクチュエータ36を介して仕切壁47がパワーユニ
ットの高周波振動に同期して振動され、これにより、パ
ワーユニットの高周波振動時にパワーユニット用マウン
ト33における流体室40内の液圧変動が低減されるこ
とになって、パワーユニットの高周波微振動ないしその
振動の車体への伝達が抑制されることになり、低周波振
動および高周波振動のいずれについても効果的に抑制す
ることができる。
【0022】更に、上記圧電素子35でなるアクチュエ
ータ36にパワーユニットの振動荷重が直接直接作用す
ることがなく、これにより、アクチュエータ36による
制御の精度が向上すると共に、該アクチュエータ36の
小型化が可能となって当該パワーユニット用マウント3
3の全体をよりコンパクトに構成することができる。し
かも、上記のように液体の流動に伴う減衰作用により低
周波振動が効果的に抑制され、また、圧電素子35の積
層体でなるアクチュエータ36により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室40に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント33の全体を簡
素に且つコンパクトに構成することができる。
ータ36にパワーユニットの振動荷重が直接直接作用す
ることがなく、これにより、アクチュエータ36による
制御の精度が向上すると共に、該アクチュエータ36の
小型化が可能となって当該パワーユニット用マウント3
3の全体をよりコンパクトに構成することができる。し
かも、上記のように液体の流動に伴う減衰作用により低
周波振動が効果的に抑制され、また、圧電素子35の積
層体でなるアクチュエータ36により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室40に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント33の全体を簡
素に且つコンパクトに構成することができる。
【0023】また、図10に示すマウント53は、弾性
体としてのリング状のラバー54と、上部ケーシング5
3a内に配置されて通電時に板厚が変化する多数の圧電
素子55…55の積層体でなるアクチュエータ56とを
有する。そして、上部ケーシング54aの上面には取付
ボルト58が、また、上記下部ケーシング53bの下面
には取付ボルト59がそれぞれ一体的に取り付けられて
おり、これらの取付ボルト58,59をパワーユニット
と一体の取付ブラケット51aおよび車体側部材52に
ナット58a,59aを介して締結することにより、パ
ワーユニット用マウント53が車体側部材52と取付ブ
ラケット51aとに結合されている。
体としてのリング状のラバー54と、上部ケーシング5
3a内に配置されて通電時に板厚が変化する多数の圧電
素子55…55の積層体でなるアクチュエータ56とを
有する。そして、上部ケーシング54aの上面には取付
ボルト58が、また、上記下部ケーシング53bの下面
には取付ボルト59がそれぞれ一体的に取り付けられて
おり、これらの取付ボルト58,59をパワーユニット
と一体の取付ブラケット51aおよび車体側部材52に
ナット58a,59aを介して締結することにより、パ
ワーユニット用マウント53が車体側部材52と取付ブ
ラケット51aとに結合されている。
【0024】また、上記ラバー54の内方には所定の液
体が封入された液体室60が形成されており、この液体
室60が、ラバー54と下部ケーシング54bとの合わ
せ面間に外周縁部が挟着された隔壁61により主室62
と副室63とに区画され、該副室63が上記隔壁61と
ラバーでなるベローズ64により形成されている。更に
、上記隔壁61の中央には、所定の径とされたオリフィ
ス65が形成されており、このオリフィス65を介して
上記主室62と副室63との間で液体が流動し、これに
より、上記パワーユニットの振動を減衰するようになっ
ている。また、上記主室62内にはアクチュエータ56
に連結されて該アクチュエータ56により駆動される可
動部材67が設けられていると共に、上記のアクチュエ
ータ56は、上記第1実施例と同様に駆動制御され、各
圧電素子55…55間に所定の電圧が印加されることに
より、これらの圧電素子55…55の板厚が変化し、こ
れにより、上記可動部材47が振動されるようになって
いる。
体が封入された液体室60が形成されており、この液体
室60が、ラバー54と下部ケーシング54bとの合わ
せ面間に外周縁部が挟着された隔壁61により主室62
と副室63とに区画され、該副室63が上記隔壁61と
ラバーでなるベローズ64により形成されている。更に
、上記隔壁61の中央には、所定の径とされたオリフィ
ス65が形成されており、このオリフィス65を介して
上記主室62と副室63との間で液体が流動し、これに
より、上記パワーユニットの振動を減衰するようになっ
ている。また、上記主室62内にはアクチュエータ56
に連結されて該アクチュエータ56により駆動される可
動部材67が設けられていると共に、上記のアクチュエ
ータ56は、上記第1実施例と同様に駆動制御され、各
圧電素子55…55間に所定の電圧が印加されることに
より、これらの圧電素子55…55の板厚が変化し、こ
れにより、上記可動部材47が振動されるようになって
いる。
【0025】従って、アイドリング時等においてパワー
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、上記オリフィス65を介して主室62と副室63との
間で液体が流動し、これにより発生する減衰力によりパ
ワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体への伝
達が効果的に抑制されることになる。また、上記パワー
ユニットが減速時等において高周波微振動する場合には
、アクチュエータ56を介して可動部材67がパワーユ
ニットの高周波振動に同期して主室62内で振動され、
これにより、パワーユニットの高周波振動時にパワーユ
ニット用マウント53における流体室60内の液圧変動
が抑制されると共に、上記可動部材67の振動に伴って
主室62内で積極的に液体が流動することになって、パ
ワーユニットの高周波微振動ないしその振動の車体への
伝達が抑制されることになり、低周波振動および高周波
振動のいずれについても効果的に抑制することができる
。
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、上記オリフィス65を介して主室62と副室63との
間で液体が流動し、これにより発生する減衰力によりパ
ワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体への伝
達が効果的に抑制されることになる。また、上記パワー
ユニットが減速時等において高周波微振動する場合には
、アクチュエータ56を介して可動部材67がパワーユ
ニットの高周波振動に同期して主室62内で振動され、
これにより、パワーユニットの高周波振動時にパワーユ
ニット用マウント53における流体室60内の液圧変動
が抑制されると共に、上記可動部材67の振動に伴って
主室62内で積極的に液体が流動することになって、パ
ワーユニットの高周波微振動ないしその振動の車体への
伝達が抑制されることになり、低周波振動および高周波
振動のいずれについても効果的に抑制することができる
。
【0026】更に、上記圧電素子55でなるアクチュエ
ータ56にパワーユニットの振動荷重が直接直接作用す
ることがなく、これにより、アクチュエータ56による
制御の精度が向上すると共に、該アクチュエータ56の
小型化が可能となって当該パワーユニット用マウント5
3の全体をよりコンパクトに構成することができる。し
かも、上記のように液体の流動に伴う減衰作用により低
周波振動が効果的に抑制され、また、圧電素子55の積
層体でなるアクチュエータ56により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室60に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント53の全体を簡
素に且つコンパクトに構成することができる。
ータ56にパワーユニットの振動荷重が直接直接作用す
ることがなく、これにより、アクチュエータ56による
制御の精度が向上すると共に、該アクチュエータ56の
小型化が可能となって当該パワーユニット用マウント5
3の全体をよりコンパクトに構成することができる。し
かも、上記のように液体の流動に伴う減衰作用により低
周波振動が効果的に抑制され、また、圧電素子55の積
層体でなるアクチュエータ56により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室60に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント53の全体を簡
素に且つコンパクトに構成することができる。
【0027】また、図11に示すマウント73は、弾性
体としてのリング状のラバー74と、上部ケーシング7
3a内に配置されて通電時に板厚が変化する多数の圧電
素子75…75の積層体でなるアクチュエータ76とを
有する。そして、上部ケーシング73aの上面には取付
ボルト78が、また、上記下部ケーシング73bの下面
には取付ボルト79がそれぞれ一体的に取り付けられて
おり、これらの取付ボルト78,79をパワーユニット
と一体の取付ブラケット71aおよび車体側部材72に
ナット78a,79aを介して締結することにより、パ
ワーユニット用マウント73が車体側部材72と取付ブ
ラケット71aとに結合されている。
体としてのリング状のラバー74と、上部ケーシング7
3a内に配置されて通電時に板厚が変化する多数の圧電
素子75…75の積層体でなるアクチュエータ76とを
有する。そして、上部ケーシング73aの上面には取付
ボルト78が、また、上記下部ケーシング73bの下面
には取付ボルト79がそれぞれ一体的に取り付けられて
おり、これらの取付ボルト78,79をパワーユニット
と一体の取付ブラケット71aおよび車体側部材72に
ナット78a,79aを介して締結することにより、パ
ワーユニット用マウント73が車体側部材72と取付ブ
ラケット71aとに結合されている。
【0028】また、上記ラバー74の内方には所定の液
体が封入された液体室80が形成されており、この液体
室80の底面がラバーでなるベローズ84により形成さ
れている。更に、上記液体室80内にはアクチュエータ
76に連結されて該アクチュエータ76により駆動され
る可動部材87が設けられていると共に、上記のアクチ
ュエータ76は、上記第1実施例と同様に駆動制御され
、各圧電素子75…75間に所定の電圧が印加されるこ
とにより、これらの圧電素子75…75の板厚が変化し
、これにより、上記可動部材87が振動されるようにな
っている。
体が封入された液体室80が形成されており、この液体
室80の底面がラバーでなるベローズ84により形成さ
れている。更に、上記液体室80内にはアクチュエータ
76に連結されて該アクチュエータ76により駆動され
る可動部材87が設けられていると共に、上記のアクチ
ュエータ76は、上記第1実施例と同様に駆動制御され
、各圧電素子75…75間に所定の電圧が印加されるこ
とにより、これらの圧電素子75…75の板厚が変化し
、これにより、上記可動部材87が振動されるようにな
っている。
【0029】従って、アイドリング時等においてパワー
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、上記液体室80内の液体が流動し、これにより発生す
る減衰力によりパワーユニットの低周波振動ないしその
振動の車体への伝達が効果的に抑制されることになる。 また、上記パワーユニットが減速時等において高周波微
振動する場合には、アクチュエータ76を介して可動部
材87がパワーユニットの高周波振動に同期して液体室
80内で振動され、これにより、パワーユニットの高周
波振動時にパワーユニット用マウント73における流体
室80内の液圧変動が抑制されると共に、上記可動部材
87の振動に伴って液体室80内で積極的に液体が流動
することになって、パワーユニットの高周波微振動ない
しその振動の車体への伝達が抑制されることになり、低
周波振動および高周波振動のいずれについても効果的に
抑制することができる。
ユニットの全体が大きな振幅で低周波振動する場合には
、上記液体室80内の液体が流動し、これにより発生す
る減衰力によりパワーユニットの低周波振動ないしその
振動の車体への伝達が効果的に抑制されることになる。 また、上記パワーユニットが減速時等において高周波微
振動する場合には、アクチュエータ76を介して可動部
材87がパワーユニットの高周波振動に同期して液体室
80内で振動され、これにより、パワーユニットの高周
波振動時にパワーユニット用マウント73における流体
室80内の液圧変動が抑制されると共に、上記可動部材
87の振動に伴って液体室80内で積極的に液体が流動
することになって、パワーユニットの高周波微振動ない
しその振動の車体への伝達が抑制されることになり、低
周波振動および高周波振動のいずれについても効果的に
抑制することができる。
【0030】更に、上記圧電素子75でなるアクチュエ
ータ76にパワーユニットの振動荷重が直接直接作用す
ることがなく、これにより、アクチュエータ76による
制御の精度が向上すると共に、該アクチュエータ76の
小型化が可能となって当該パワーユニット用マウント7
3の全体をよりコンパクトに構成することができる。し
かも、上記のように液体の流動に伴う減衰作用により低
周波振動が効果的に抑制され、また、圧電素子75の積
層体でなるアクチュエータ76により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室80に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント83の全体を簡
素に且つコンパクトに構成することができる。
ータ76にパワーユニットの振動荷重が直接直接作用す
ることがなく、これにより、アクチュエータ76による
制御の精度が向上すると共に、該アクチュエータ76の
小型化が可能となって当該パワーユニット用マウント7
3の全体をよりコンパクトに構成することができる。し
かも、上記のように液体の流動に伴う減衰作用により低
周波振動が効果的に抑制され、また、圧電素子75の積
層体でなるアクチュエータ76により高周波振動が効果
的に抑制されるので、例えば上記液体室80に対して外
部より液体を積極的に給排する油圧制御装置等を用いて
低周波振動および高周波振動を抑制しようとする場合に
比べて、当該パワーユニット用マウント83の全体を簡
素に且つコンパクトに構成することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、第1、第2発明のいずれ
においても、アイドリング時等においてパワーユニット
の全体が大きな振幅で低周波振動する場合には、パワー
ユニット用マウントのダンパ手段による液体の流動によ
り発生する減衰力により上記パワーユニットの低周波振
動ないしその振動の車体への伝達が効果的に抑制される
ことになる。また、上記パワーユニットが減速時等にお
いて高周波微振動する場合には、該パワーユニットの振
動を検出する振動検出手段からの信号に基づいてアクチ
ュエータがパワーユニットの高周波振動に同期して振動
され、これにより、パワーユニットの高周波振動時にパ
ワーユニット用マウントにおける流体室内の液圧変動が
抑制されて、パワーユニットの高周波微振動ないしその
振動の車体への伝達が抑制されることになり、低周波振
動および高周波振動のいずれについても効果的に抑制さ
れることになる。
においても、アイドリング時等においてパワーユニット
の全体が大きな振幅で低周波振動する場合には、パワー
ユニット用マウントのダンパ手段による液体の流動によ
り発生する減衰力により上記パワーユニットの低周波振
動ないしその振動の車体への伝達が効果的に抑制される
ことになる。また、上記パワーユニットが減速時等にお
いて高周波微振動する場合には、該パワーユニットの振
動を検出する振動検出手段からの信号に基づいてアクチ
ュエータがパワーユニットの高周波振動に同期して振動
され、これにより、パワーユニットの高周波振動時にパ
ワーユニット用マウントにおける流体室内の液圧変動が
抑制されて、パワーユニットの高周波微振動ないしその
振動の車体への伝達が抑制されることになり、低周波振
動および高周波振動のいずれについても効果的に抑制さ
れることになる。
【0032】また、第3発明によれば、アイドリング時
等においてパワーユニットの全体が大きな振幅で低周波
振動する場合には、パワーユニット用マウントのダンパ
手段による液体の流動により発生する減衰力により上記
パワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体への
伝達が効果的に抑制されることになると共に、上記パワ
ーユニットが減速時等において高周波微振動する場合に
は、該パワーユニットの振動を検出する振動検出手段か
らの信号に基づいてアクチュエータを介して可動部材が
パワーユニットの高周波振動に同期して振動され、これ
により、パワーユニットの高周波振動時にパワーユニッ
ト用マウントにおける流体室内の液圧変動が抑制されて
、パワーユニットの高周波微振動ないしその振動の車体
への伝達が抑制されることになり、低周波振動および高
周波振動のいずれについても効果的に抑制されることに
なる。特に、この第3発明によれば、パワーユニットの
高周波振動に同期して可動部材がアクチュエータにより
駆動され液体室内で積極的に液体が流動することになり
、これにより、減衰力の低下が防止されることになって
、より効果的にパワーユニットの高周波振動が抑制され
ることになる。
等においてパワーユニットの全体が大きな振幅で低周波
振動する場合には、パワーユニット用マウントのダンパ
手段による液体の流動により発生する減衰力により上記
パワーユニットの低周波振動ないしその振動の車体への
伝達が効果的に抑制されることになると共に、上記パワ
ーユニットが減速時等において高周波微振動する場合に
は、該パワーユニットの振動を検出する振動検出手段か
らの信号に基づいてアクチュエータを介して可動部材が
パワーユニットの高周波振動に同期して振動され、これ
により、パワーユニットの高周波振動時にパワーユニッ
ト用マウントにおける流体室内の液圧変動が抑制されて
、パワーユニットの高周波微振動ないしその振動の車体
への伝達が抑制されることになり、低周波振動および高
周波振動のいずれについても効果的に抑制されることに
なる。特に、この第3発明によれば、パワーユニットの
高周波振動に同期して可動部材がアクチュエータにより
駆動され液体室内で積極的に液体が流動することになり
、これにより、減衰力の低下が防止されることになって
、より効果的にパワーユニットの高周波振動が抑制され
ることになる。
【図1】 パワーユニット用マウント装置の配置
状態を示す全体正面図。
状態を示す全体正面図。
【図2】 パワーユニット用マウントの拡大縦断
面図。
面図。
【図3】 図2におけるイ−イ切断線よりみた断
面図。
面図。
【図4】 パワーユニット用マウントを構成する
アクチュエータの制御系の全体システム図。
アクチュエータの制御系の全体システム図。
【図5】 コントロールユニットよるアクチュエ
ータの制御動作を示すフローチャート図。
ータの制御動作を示すフローチャート図。
【図6】 加速度ゲインの特性を示すマップ。
【図7】 圧電素子の歪特性図。
【図8】 圧電素子への印加電圧の出力特性を示
すグラフ。
すグラフ。
【図9】 第2実施例に係るパワーユニット用マ
ウントの拡大縦断面図。
ウントの拡大縦断面図。
【図10】 第3実施例に係るパワーユニット用マウ
ントの拡大縦断面図。
ントの拡大縦断面図。
【図11】 第4実施例に係るパワーユニット用マウ
ントの拡大縦断面図。
ントの拡大縦断面図。
1 パワ
ーユニット3,33,53,73 パワーユニッ
ト用マウント5,35,55,75 圧電素子6
,36,56,76 アクチュエータ10,40
,60,80 液体室
ーユニット3,33,53,73 パワーユニッ
ト用マウント5,35,55,75 圧電素子6
,36,56,76 アクチュエータ10,40
,60,80 液体室
Claims (3)
- 【請求項1】 パワーユニットを車体に対して弾力的
に支持し、且つ内部に封入された流体の流動により該パ
ワーユニットの振動を減衰させるダンパ手段を備えたパ
ワーユニット用マウントであって、上記パワーユニット
の振動に同期して作動されて通電時に板厚が変化する圧
電素子の積層体でなるアクチュエータと、上記パワーユ
ニットの振動を検出する振動検出手段と、該振動検出手
段からの信号に基づいて上記アクチュエータを駆動する
制御手段とが設けられていることを特徴とするパワーユ
ニット用マウント。 - 【請求項2】 パワーユニットを車体に対して弾力的
に支持し、且つ内部に封入された流体の流動により該パ
ワーユニットの振動を減衰させるダンパ手段を備えたパ
ワーユニット用マウントであって、上記液体が封入され
た液体室を主室と副室とに区画する隔壁に弾性体を介し
て連結され、且つ上記パワーユニットの振動に同期して
作動されて通電時に板厚が変化する圧電素子の積層体で
なるアクチュエータと、上記パワーユニットの振動を検
出する振動検出手段と、該振動検出手段からの信号に基
づいて上記アクチュエータを駆動する制御手段とが設け
られていることを特徴とするパワーユニット用マウント
。 - 【請求項3】 パワーユニットを車体に対して弾力的
に支持し、且つ内部に封入された流体の流動により該パ
ワーユニットの振動を減衰させるダンパ手段を備えたパ
ワーユニット用マウントであって、上記流体が封入され
た液体室内に設けられた可動部材と、この可動部材に連
結され、且つ上記パワーユニットの振動に同期して作動
されて通電時に板厚が変化する圧電素子の積層体でなる
アクチュエータと、上記パワーユニットの振動を検出す
る振動検出手段と、該振動検出手段からの信号に基づい
て上記アクチュエータを駆動する制御手段とが設けられ
ていることを特徴とするパワーユニット用マウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9352391A JPH04302729A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | パワーユニット用マウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9352391A JPH04302729A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | パワーユニット用マウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04302729A true JPH04302729A (ja) | 1992-10-26 |
Family
ID=14084686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9352391A Pending JPH04302729A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | パワーユニット用マウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04302729A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288421A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Toyota Motor Corp | 能動型防振装置における異常時制御装置 |
JPH06288420A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Toyota Motor Corp | 能動型防振装置における圧電素子アクチュエータ制御装置 |
US5792948A (en) * | 1996-04-10 | 1998-08-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Active vibration control apparatus for vehicle |
DE102011011328A1 (de) * | 2010-12-27 | 2012-07-12 | Volkswagen Ag | Aktives Hydrolager mit Piezo-Aktor |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP9352391A patent/JPH04302729A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288421A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Toyota Motor Corp | 能動型防振装置における異常時制御装置 |
JPH06288420A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Toyota Motor Corp | 能動型防振装置における圧電素子アクチュエータ制御装置 |
US5792948A (en) * | 1996-04-10 | 1998-08-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Active vibration control apparatus for vehicle |
DE102011011328A1 (de) * | 2010-12-27 | 2012-07-12 | Volkswagen Ag | Aktives Hydrolager mit Piezo-Aktor |
DE102011011328B4 (de) * | 2010-12-27 | 2020-09-03 | Volkswagen Ag | Aktives Hydrolager mit Piezo-Aktor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09280307A (ja) | 車両用能動型振動制御装置 | |
JPH11223238A (ja) | 能動型振動制御装置 | |
JPH0450527A (ja) | 車両用エンジン支持装置 | |
JPH04302729A (ja) | パワーユニット用マウント | |
JPH05231469A (ja) | 防振支持装置 | |
JPH10331907A (ja) | 防振装置 | |
JPH11325165A (ja) | 制御エンジンマウント | |
JPS5881246A (ja) | パワ−ユニツトのマウンテイング装置 | |
JPH04302738A (ja) | パワーユニット用マウント | |
JPH06117475A (ja) | 防振マウント装置 | |
JPH05126200A (ja) | パワーユニツト用マウント | |
JP3366089B2 (ja) | 車両の振動低減装置 | |
JP3609310B2 (ja) | 能動型防振装置を用いたエンジン支持機構 | |
JP2000168332A (ja) | サスペンション装置 | |
JPH051739A (ja) | 防振支持装置 | |
JPH04300725A (ja) | パワーユニット用マウント | |
JPH0510380A (ja) | 液体封入ブツシユ | |
JP3409567B2 (ja) | 防振支持装置 | |
JPH0510390A (ja) | 弾性ブツシユ | |
JP3289520B2 (ja) | 防振支持装置 | |
JPH07228159A (ja) | エンジンマウントの制御装置とそれを用いたエンジン支持装置およびエンジンマウントの制御方法 | |
JP3846086B2 (ja) | 防振支持装置及びそれを搭載した車両 | |
JP3336946B2 (ja) | 防振支持装置 | |
JP3030151B2 (ja) | パワーユニットマウント装置 | |
JP2005280687A (ja) | エンジンの防振制御装置および車両の防振制御装置 |