JPH04297372A - 4輪操舵車の後輪操舵装置 - Google Patents
4輪操舵車の後輪操舵装置Info
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- JPH04297372A JPH04297372A JP3087877A JP8787791A JPH04297372A JP H04297372 A JPH04297372 A JP H04297372A JP 3087877 A JP3087877 A JP 3087877A JP 8787791 A JP8787791 A JP 8787791A JP H04297372 A JPH04297372 A JP H04297372A
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- Japan
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- wheel steering
- rack
- casing
- cable
- fixed
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- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 23
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Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Flexible Shafts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪の操舵量をケーブ
ルを介して後輪操舵機構に伝達し、前輪の操舵に連動し
て後輪を操舵する4輪操舵車の後輪操舵装置に関する。
ルを介して後輪操舵機構に伝達し、前輪の操舵に連動し
て後輪を操舵する4輪操舵車の後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば実開平2
−51973号公報に示されているように、車体に所定
箇所にて固定した管状のケーシング内に軸線方向に変位
可能に収容されたケーブルの前端を前輪操舵装置に接続
すると共に、ケーブルの後端を後輪操舵機構に接続し、
ケーブルを介して前輪の操舵量を前輪操舵装置から後輪
操舵機構へ伝達して、後輪を前輪の操舵に連動して操舵
するようにしている。
−51973号公報に示されているように、車体に所定
箇所にて固定した管状のケーシング内に軸線方向に変位
可能に収容されたケーブルの前端を前輪操舵装置に接続
すると共に、ケーブルの後端を後輪操舵機構に接続し、
ケーブルを介して前輪の操舵量を前輪操舵装置から後輪
操舵機構へ伝達して、後輪を前輪の操舵に連動して操舵
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
装置にあっては、ケーシング内に水が入って同水が凍結
したり、ケーシング内に小石などが入ったりして、ケー
ブルがケーシングに固着された状態で、前輪が操舵され
ると、前輪操舵装置からケーブルへ前輪操舵量を伝達す
る経路に介装された各種の部品及びケーブルに大きな荷
重が付与され、同部品及びケーブル自体が破損したりす
る可能性がある。本発明は上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、ケーブルがケーシングに固
着された状態で、前輪の操舵に伴ってケーブルに大きな
荷重が付与された場合には、ケーシングが前輪操舵装置
側へ引き寄せられるようにして、前記各部品、ケーブル
などの破損を未然に防止できるようにした4輪操舵車の
後輪操舵装置を提供することにある。
装置にあっては、ケーシング内に水が入って同水が凍結
したり、ケーシング内に小石などが入ったりして、ケー
ブルがケーシングに固着された状態で、前輪が操舵され
ると、前輪操舵装置からケーブルへ前輪操舵量を伝達す
る経路に介装された各種の部品及びケーブルに大きな荷
重が付与され、同部品及びケーブル自体が破損したりす
る可能性がある。本発明は上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、ケーブルがケーシングに固
着された状態で、前輪の操舵に伴ってケーブルに大きな
荷重が付与された場合には、ケーシングが前輪操舵装置
側へ引き寄せられるようにして、前記各部品、ケーブル
などの破損を未然に防止できるようにした4輪操舵車の
後輪操舵装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、車体に所定箇所にて固定
した管状のケーシング内に軸線方向に変位可能に収容さ
れてなり前輪操舵装置に前端にて接続されると共に車体
後方へ延設されて前輪の操舵量を伝達するケーブルと、
ケーブルの後端に接続されて同ケーブルを介して伝達さ
れた前輪の操舵量に応じて後輪を操舵する後輪操舵機構
とを備えた4輪操舵車の後輪操舵装置において、ケーシ
ングを中間にて分割すると共に、前記分割部にラックと
同ラックに係止される爪部材とからなるラチェット機構
を介装してなり、ラックを前記分割した一方のケーシン
グ端部に固定すると共に、爪部材を前記分割した他方の
ケーシング端部に固定し、爪部材を通常時よりも大きな
荷重の付与時に変形するように構成したことにある。
に、本発明の構成上の特徴は、車体に所定箇所にて固定
した管状のケーシング内に軸線方向に変位可能に収容さ
れてなり前輪操舵装置に前端にて接続されると共に車体
後方へ延設されて前輪の操舵量を伝達するケーブルと、
ケーブルの後端に接続されて同ケーブルを介して伝達さ
れた前輪の操舵量に応じて後輪を操舵する後輪操舵機構
とを備えた4輪操舵車の後輪操舵装置において、ケーシ
ングを中間にて分割すると共に、前記分割部にラックと
同ラックに係止される爪部材とからなるラチェット機構
を介装してなり、ラックを前記分割した一方のケーシン
グ端部に固定すると共に、爪部材を前記分割した他方の
ケーシング端部に固定し、爪部材を通常時よりも大きな
荷重の付与時に変形するように構成したことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、ラチェット機構の後方位置にてケーシング内に
水が入って同水が凍結したり、ケーシング内に小石など
が入ったりして、同位置にてケーブルがケーシングに固
着された状態で、前輪が操舵されると、ケーブルには異
常に大きな荷重が付与される。この場合、爪部材が変形
して同爪部材のラックに対する係止が解除されるので、
分割された後方のケーシングが前方へ引き寄せられ、前
輪操舵装置からケーブルへ前輪操舵量を伝達する経路に
介装された各部品及びケーブルには大きな荷重が付与さ
れなくなるので、前記各部品が破損したり、ケーブルが
破損したりすることが未然に防止される。また、当該後
輪操舵装置の車体への組み付け時、同後輪操舵装置の修
理、調整時には、ラチェット機構によりケーシングの全
長を調整でき、これに伴いケーブルの必要長も変化する
ので、ケーブルの張力の調整が簡単にできる。
いては、ラチェット機構の後方位置にてケーシング内に
水が入って同水が凍結したり、ケーシング内に小石など
が入ったりして、同位置にてケーブルがケーシングに固
着された状態で、前輪が操舵されると、ケーブルには異
常に大きな荷重が付与される。この場合、爪部材が変形
して同爪部材のラックに対する係止が解除されるので、
分割された後方のケーシングが前方へ引き寄せられ、前
輪操舵装置からケーブルへ前輪操舵量を伝達する経路に
介装された各部品及びケーブルには大きな荷重が付与さ
れなくなるので、前記各部品が破損したり、ケーブルが
破損したりすることが未然に防止される。また、当該後
輪操舵装置の車体への組み付け時、同後輪操舵装置の修
理、調整時には、ラチェット機構によりケーシングの全
長を調整でき、これに伴いケーブルの必要長も変化する
ので、ケーブルの張力の調整が簡単にできる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図2は同実施例に係る4輪操舵車の全体を概略
的に示している。この4輪操舵車は左右前輪FW1,F
W2を操舵する前輪操舵装置Aと、左右後輪RW1,R
W2を操舵する後輪操舵装置Bと、後輪操舵装置Bを機
械的な制御に加えて電気的に制御する電気制御装置Cと
を備えている。
すると、図2は同実施例に係る4輪操舵車の全体を概略
的に示している。この4輪操舵車は左右前輪FW1,F
W2を操舵する前輪操舵装置Aと、左右後輪RW1,R
W2を操舵する後輪操舵装置Bと、後輪操舵装置Bを機
械的な制御に加えて電気的に制御する電気制御装置Cと
を備えている。
【0007】前輪操舵装置Aは軸方向に変位して左右前
輪FW1,FW2を操舵するラックバー11を有し、同
バー11はピニオン12及び操舵軸13を介して操舵ハ
ンドル14に接続されており、同ハンドル14の回動に
応じて軸方向に変位するようになっている。ラックバー
11の両端には左右タイロッド15a,15b及び左右
ナックルアーム16a,16bを介して左右前輪FW1
,FW2が操舵可能に連結されており、同前輪FW1,
FW2はラックバー11の前記軸方向の変位に応じて操
舵されるようになっている。操舵軸13には四方弁から
なる制御バルブ17が組み付けられており、同バルブ1
7は、操舵軸13に作用する操舵トルクに応じて、エン
ジン(図示しない)により駆動されるタンデムポンプ1
8から供給された作動油をパワーシリンダ21の一方の
油室へ供給するとともに、同シリンダ21の他方の油室
内の作動油をリザーバ22へ排出する。パワーシリンダ
21は作動油の給排に応じてラックバー11を軸方向に
駆動して、左右前輪FW1,FW2の操舵を助勢する。
輪FW1,FW2を操舵するラックバー11を有し、同
バー11はピニオン12及び操舵軸13を介して操舵ハ
ンドル14に接続されており、同ハンドル14の回動に
応じて軸方向に変位するようになっている。ラックバー
11の両端には左右タイロッド15a,15b及び左右
ナックルアーム16a,16bを介して左右前輪FW1
,FW2が操舵可能に連結されており、同前輪FW1,
FW2はラックバー11の前記軸方向の変位に応じて操
舵されるようになっている。操舵軸13には四方弁から
なる制御バルブ17が組み付けられており、同バルブ1
7は、操舵軸13に作用する操舵トルクに応じて、エン
ジン(図示しない)により駆動されるタンデムポンプ1
8から供給された作動油をパワーシリンダ21の一方の
油室へ供給するとともに、同シリンダ21の他方の油室
内の作動油をリザーバ22へ排出する。パワーシリンダ
21は作動油の給排に応じてラックバー11を軸方向に
駆動して、左右前輪FW1,FW2の操舵を助勢する。
【0008】後輪操舵装置Bは、図2,3に示すように
、軸方向に変位して左右後輪RW1,RW2を操舵する
リレーロッド31を有する。リレーロッド31は車体に
支持されたハウジング32に軸線方向に変位可能に支持
されており、その両端にて、上記前輪操舵装置Aの場合
と同様、左右タイロッド33a,33b及び左右ナック
ルアーム34a,34bを介して左右後輪RW1,RW
2を操舵可能に連結している。
、軸方向に変位して左右後輪RW1,RW2を操舵する
リレーロッド31を有する。リレーロッド31は車体に
支持されたハウジング32に軸線方向に変位可能に支持
されており、その両端にて、上記前輪操舵装置Aの場合
と同様、左右タイロッド33a,33b及び左右ナック
ルアーム34a,34bを介して左右後輪RW1,RW
2を操舵可能に連結している。
【0009】ハウジング32内にはリレーロッド31を
軸方向へ駆動するためのパワーシリンダ35が形成され
ており、同シリンダ35はピストン35a,35bによ
り区画された左右油室35c,35dを有し、両油室3
5c,35dに対する作動油の給排に応じてリレーロッ
ド31を軸方向に駆動する。左油室35c内にはリレー
ロッド31を貫通させてなる中立復帰用のスプリング3
6が組み込まれており、同スプリング36は左右リテー
ナ37a,37bとの協働によりリレーロッド31を中
立位置に付勢するようになっている。
軸方向へ駆動するためのパワーシリンダ35が形成され
ており、同シリンダ35はピストン35a,35bによ
り区画された左右油室35c,35dを有し、両油室3
5c,35dに対する作動油の給排に応じてリレーロッ
ド31を軸方向に駆動する。左油室35c内にはリレー
ロッド31を貫通させてなる中立復帰用のスプリング3
6が組み込まれており、同スプリング36は左右リテー
ナ37a,37bとの協働によりリレーロッド31を中
立位置に付勢するようになっている。
【0010】ハウジング32内上部には、リレーロッド
31、パワーシリンダ35及びレバー38と共に油圧倣
い機構を構成するスプールバルブが組み込まれている。 このスプールバルブはハウジング32内周上に固定した
ライナ41内に軸方向に液密的かつ摺動可能に収容され
たスリーブ42と、スリーブ42内に軸方向に摺動可能
に収容されたスプール43とからなり、スリーブ42と
スプール43との相対的な変位に応じて、タンデムポン
プ18からパワーシリンダ35の一方の油室35c(又
は35d)へ作動油を供給するとともに、他方の油室3
5d(又は35c)からリザーバ22へ作動油を排出す
る。
31、パワーシリンダ35及びレバー38と共に油圧倣
い機構を構成するスプールバルブが組み込まれている。 このスプールバルブはハウジング32内周上に固定した
ライナ41内に軸方向に液密的かつ摺動可能に収容され
たスリーブ42と、スリーブ42内に軸方向に摺動可能
に収容されたスプール43とからなり、スリーブ42と
スプール43との相対的な変位に応じて、タンデムポン
プ18からパワーシリンダ35の一方の油室35c(又
は35d)へ作動油を供給するとともに、他方の油室3
5d(又は35c)からリザーバ22へ作動油を排出す
る。
【0011】スプール43の一端にはスプリング44の
一端が当接しており、同スプリング44の他端はスリー
ブ42の内周上に固定されたスナップリング45によっ
て支持されている。これにより、スリーブ42とスプー
ル43との間のガタがなくなると共に、スリーブ42及
びスプール43にそれぞれ接続される各部材間のガタが
なくなる。また、スプール43の他端には中央部にて凸
状に形成された貫通孔43aが設けられており、同孔4
3aの中央部にて、レバー38の中間部に球面状に形成
した凸部38aが傾動かつ摺動可能に嵌合されている。 このレバー38の上端は電動モータ46により駆動され
て左右に揺動するようになっていると共に、その下端は
リレーロッド31の外周上に形成した環状溝31a内に
傾動かつ摺動可能に嵌合されている。
一端が当接しており、同スプリング44の他端はスリー
ブ42の内周上に固定されたスナップリング45によっ
て支持されている。これにより、スリーブ42とスプー
ル43との間のガタがなくなると共に、スリーブ42及
びスプール43にそれぞれ接続される各部材間のガタが
なくなる。また、スプール43の他端には中央部にて凸
状に形成された貫通孔43aが設けられており、同孔4
3aの中央部にて、レバー38の中間部に球面状に形成
した凸部38aが傾動かつ摺動可能に嵌合されている。 このレバー38の上端は電動モータ46により駆動され
て左右に揺動するようになっていると共に、その下端は
リレーロッド31の外周上に形成した環状溝31a内に
傾動かつ摺動可能に嵌合されている。
【0012】電動モータ46は、図2〜4に示すように
、ハウジング32に組み付けられている。電動モータ4
6の回転軸46aの外周上にはドライブギヤ47が固定
されており、同ギヤ47は偏心ロッド48の中間部に固
定されたドリブンギヤ51に噛合している。偏心ロッド
48の一端はベヤリング52を介してハウジング32に
軸線L1回りに回転可能に支持されると共に、同ロッド
48の他端は前記軸線L1から偏心した軸線L2上にて
回転板53に固定されていて、同ロッド48の回転板5
3側の外周上にはレバー38の上端に設けた環状部38
bが軸線L2回りに回転可能に組み付けられている。回
転板53はベヤリング54を介してハウジング32に軸
線L1回りに回転可能に支持されている。
、ハウジング32に組み付けられている。電動モータ4
6の回転軸46aの外周上にはドライブギヤ47が固定
されており、同ギヤ47は偏心ロッド48の中間部に固
定されたドリブンギヤ51に噛合している。偏心ロッド
48の一端はベヤリング52を介してハウジング32に
軸線L1回りに回転可能に支持されると共に、同ロッド
48の他端は前記軸線L1から偏心した軸線L2上にて
回転板53に固定されていて、同ロッド48の回転板5
3側の外周上にはレバー38の上端に設けた環状部38
bが軸線L2回りに回転可能に組み付けられている。回
転板53はベヤリング54を介してハウジング32に軸
線L1回りに回転可能に支持されている。
【0013】スプールバルブのスリーブ42はピン55
を介して駆動ロッド56の一端に一体変位可能に連結さ
れている。駆動ロッド56はハウジング32に軸方向に
変位可能に支持されるとともに、両端にてリテーナ57
a,57bにより支持されたスプリング58により中立
位置に付勢されるようになっている。駆動ロッド56の
他端にはピン59が固定され、同ピン59はカムプレー
ト61の下面に形成したカム溝61aにボールベヤリン
グ62を介して係合している。カムプレート61は軸6
3に固定され、同軸63はベヤリング64,65を介し
てハウジング32に回転可能に支持されている。カム溝
61aは、図5に示すように、略渦巻状に形成されてい
て、カムプレート61の回転に応じて駆動ロッド56が
軸方向に変位する。このカムプレート61が中立位置近
傍にある状態では、ピン59が係合している部分のカム
溝61aの半径は一定に保たれており、同プレート61
の回転角に対する駆動ロッド56の変位量の特性は図6
に示すとおりである。
を介して駆動ロッド56の一端に一体変位可能に連結さ
れている。駆動ロッド56はハウジング32に軸方向に
変位可能に支持されるとともに、両端にてリテーナ57
a,57bにより支持されたスプリング58により中立
位置に付勢されるようになっている。駆動ロッド56の
他端にはピン59が固定され、同ピン59はカムプレー
ト61の下面に形成したカム溝61aにボールベヤリン
グ62を介して係合している。カムプレート61は軸6
3に固定され、同軸63はベヤリング64,65を介し
てハウジング32に回転可能に支持されている。カム溝
61aは、図5に示すように、略渦巻状に形成されてい
て、カムプレート61の回転に応じて駆動ロッド56が
軸方向に変位する。このカムプレート61が中立位置近
傍にある状態では、ピン59が係合している部分のカム
溝61aの半径は一定に保たれており、同プレート61
の回転角に対する駆動ロッド56の変位量の特性は図6
に示すとおりである。
【0014】カムプレート61の上面にはプーリ66が
固定されていて、カムプレート61はプーリ66と一体
的に回転するようになっている。プーリ66の外周側面
には上下一対の溝66a,66bが形成され、同外周側
面上には溝66a,66b内にて一対のケーブル67,
68がそれぞれ巻き付けられるとともに、同ケーブル6
7,68の各後端はプーリ66に固定されている。これ
らのケーブル67,68は、図3,7に示すように、管
状のケーシング71,72内に軸線方向に変位可能に収
容されていて、ケーシング71,72の後端はハウジン
グ32に固着されており、ケーブル67,68のみがハ
ウジング32を介してプーリ66まで導かれている。
固定されていて、カムプレート61はプーリ66と一体
的に回転するようになっている。プーリ66の外周側面
には上下一対の溝66a,66bが形成され、同外周側
面上には溝66a,66b内にて一対のケーブル67,
68がそれぞれ巻き付けられるとともに、同ケーブル6
7,68の各後端はプーリ66に固定されている。これ
らのケーブル67,68は、図3,7に示すように、管
状のケーシング71,72内に軸線方向に変位可能に収
容されていて、ケーシング71,72の後端はハウジン
グ32に固着されており、ケーブル67,68のみがハ
ウジング32を介してプーリ66まで導かれている。
【0015】また、回転軸63の外周上にはコイルスプ
リング73が組み付けられている。このスプリング73
の両端部73a,73bは径方向に曲げられてプーリ6
6の内周上に設けたストッパ部66c,66dと、ハウ
ジング32に設けた下方突起32aとに係合していて、
回転軸63及びプーリ66は同スプリング73により中
立状態に付勢されている。また、ハウジング32には、
プーリ66の側面に設けた凹所66eに対向する位置に
て、ストッパピン74が進退可能に組み付けられていて
、同ストッパ74の先端を前記凹所66eに侵入させる
ことにより、プーリ66を中立位置に仮固定できるよう
になっている。
リング73が組み付けられている。このスプリング73
の両端部73a,73bは径方向に曲げられてプーリ6
6の内周上に設けたストッパ部66c,66dと、ハウ
ジング32に設けた下方突起32aとに係合していて、
回転軸63及びプーリ66は同スプリング73により中
立状態に付勢されている。また、ハウジング32には、
プーリ66の側面に設けた凹所66eに対向する位置に
て、ストッパピン74が進退可能に組み付けられていて
、同ストッパ74の先端を前記凹所66eに侵入させる
ことにより、プーリ66を中立位置に仮固定できるよう
になっている。
【0016】ケーブル67,68を収容したケーシング
71,72は、図2に示すように、適宜複数の箇所にて
車体に固定されると共に中間ジョイント機構100を介
して前方へ導かれ、前述した後端の場合と同様に、ケー
シング71,72の各前端はハウジング75に固定され
ると共に、ケーブル67,68の前端はハウジング75
を介してプーリ76に導かれて、その前端にて同プーリ
76の外周上に固定されている。プーリ76は回転可能
にハウジング75内に収容されると共に、前述したプー
リ66の場合と同様に、ハウジング75に進退可能に設
けたストッパピン77により中立位置に仮止めされるよ
うになっている。プーリ76にはピニオン78が固着さ
れている。ピニオン78は、ハウジング75内に軸方向
に変位可能に支持されたサブラックバー81に噛合して
いる。サブラックバー81の一端は駆動ロッド82に接
続され、駆動ロッド82の外周上には所定間隔をおいて
形成した環状のストッパ部82a,82b間にて連結ロ
ッド83の一端に設けたリング83aが摺動可能に組み
付けられている。連結ロッド83の他端はラックバー1
1に接続されていて、同バー11と一体的に変位する。 また、サブラックバー81の外周上にはスプリング84
が組み付けられており、同スプリング84はその両端を
支持するリテーナ85a,85bと協働して同バー81
を中立位置に付勢する。
71,72は、図2に示すように、適宜複数の箇所にて
車体に固定されると共に中間ジョイント機構100を介
して前方へ導かれ、前述した後端の場合と同様に、ケー
シング71,72の各前端はハウジング75に固定され
ると共に、ケーブル67,68の前端はハウジング75
を介してプーリ76に導かれて、その前端にて同プーリ
76の外周上に固定されている。プーリ76は回転可能
にハウジング75内に収容されると共に、前述したプー
リ66の場合と同様に、ハウジング75に進退可能に設
けたストッパピン77により中立位置に仮止めされるよ
うになっている。プーリ76にはピニオン78が固着さ
れている。ピニオン78は、ハウジング75内に軸方向
に変位可能に支持されたサブラックバー81に噛合して
いる。サブラックバー81の一端は駆動ロッド82に接
続され、駆動ロッド82の外周上には所定間隔をおいて
形成した環状のストッパ部82a,82b間にて連結ロ
ッド83の一端に設けたリング83aが摺動可能に組み
付けられている。連結ロッド83の他端はラックバー1
1に接続されていて、同バー11と一体的に変位する。 また、サブラックバー81の外周上にはスプリング84
が組み付けられており、同スプリング84はその両端を
支持するリテーナ85a,85bと協働して同バー81
を中立位置に付勢する。
【0017】中間ジョイント機構100は、図8に示す
ように、車体に固定された長尺のケース101を備え、
同ケース101内には第1〜第3連結アセンブリB1〜
B3が組み付けられている。ケーブル67,68を収容
したケーシング71,72は分割され、前側のケーシン
グ71,72の後端は第1連結アセンブリB1に導かれ
ると共に、後側のケーシング71,72は第2及び第3
連結アセンブリB2,B3 からそれぞれ引き出されて
いる。
ように、車体に固定された長尺のケース101を備え、
同ケース101内には第1〜第3連結アセンブリB1〜
B3が組み付けられている。ケーブル67,68を収容
したケーシング71,72は分割され、前側のケーシン
グ71,72の後端は第1連結アセンブリB1に導かれ
ると共に、後側のケーシング71,72は第2及び第3
連結アセンブリB2,B3 からそれぞれ引き出されて
いる。
【0018】第1連結アセンブリB1は、図9に示すよ
うに、ブラケット102によりケース101に固定され
る一対の筒体103,104を有し、各筒体103,1
04の前端にはスリーブ部材105,106がそれぞれ
組み付けられている。スリーブ部材105,106はそ
の端部のフランジ部105a,106aにて筒体103
,104の前端の内底面103a,104aに係止され
、同筒体103,104の前端外側からガスケット10
7,108及びワッシャ111,112を介してナット
113,114によりそれぞれ締め付け固定されている
。スリーブ部材105,106の前端部にはその端面か
ら前側ケーシング71,72の後端が挿入され、同ケー
シング71,72はスリーブ部材113,114をかし
めることにより同部材113,114に固定されている
。
うに、ブラケット102によりケース101に固定され
る一対の筒体103,104を有し、各筒体103,1
04の前端にはスリーブ部材105,106がそれぞれ
組み付けられている。スリーブ部材105,106はそ
の端部のフランジ部105a,106aにて筒体103
,104の前端の内底面103a,104aに係止され
、同筒体103,104の前端外側からガスケット10
7,108及びワッシャ111,112を介してナット
113,114によりそれぞれ締め付け固定されている
。スリーブ部材105,106の前端部にはその端面か
ら前側ケーシング71,72の後端が挿入され、同ケー
シング71,72はスリーブ部材113,114をかし
めることにより同部材113,114に固定されている
。
【0019】前側のケーブル67,68はケーシング7
1,72から引き出されて、その後端には円柱状の連結
部材115,116が固定されている。連結部材115
,116には貫通孔115a,116aが形成されると
共に、同部材115,116の後端部にはその端面から
貫通孔115a,116aに連通する溝115b,11
6bが形成され、貫通孔115a,116aには後側の
ケーブル67,68の前端に固定したピン67a,68
aが挿入されると共に、溝115b,116bにはケー
ブル67,68の端部が収容されるようになっている。 連結部材115,116の外周上には、環状のストッパ
部115c,115d,116c,116d間にて、ピ
ン67a,68aの抜け止め防止用の環状のカラー11
7,118が摺動可能に組み付けられていると共に、同
カラー117,118を後方へ付勢するスプリング12
1,122が組み付けられている。これにより、カラー
117,118をスプリング121,122の付勢力に
抗して前方に変位させた状態で、ピン67a,68aを
貫通孔115a,116a内に収納させ、その後、カラ
ー117,118をスプリング121,122の付勢力
に応じて後方へ変位させれば、前側のケーブル67,6
8と後側のケーブル67,68とを簡単に連結できる。 なお、この場合、連結部材116、カラー118及びス
プリング122は筒体104に収容されていて、図示さ
れていない。
1,72から引き出されて、その後端には円柱状の連結
部材115,116が固定されている。連結部材115
,116には貫通孔115a,116aが形成されると
共に、同部材115,116の後端部にはその端面から
貫通孔115a,116aに連通する溝115b,11
6bが形成され、貫通孔115a,116aには後側の
ケーブル67,68の前端に固定したピン67a,68
aが挿入されると共に、溝115b,116bにはケー
ブル67,68の端部が収容されるようになっている。 連結部材115,116の外周上には、環状のストッパ
部115c,115d,116c,116d間にて、ピ
ン67a,68aの抜け止め防止用の環状のカラー11
7,118が摺動可能に組み付けられていると共に、同
カラー117,118を後方へ付勢するスプリング12
1,122が組み付けられている。これにより、カラー
117,118をスプリング121,122の付勢力に
抗して前方に変位させた状態で、ピン67a,68aを
貫通孔115a,116a内に収納させ、その後、カラ
ー117,118をスプリング121,122の付勢力
に応じて後方へ変位させれば、前側のケーブル67,6
8と後側のケーブル67,68とを簡単に連結できる。 なお、この場合、連結部材116、カラー118及びス
プリング122は筒体104に収容されていて、図示さ
れていない。
【0020】第2及び第3連結アセンブリB2,B3
は共通に構成されているので、第2連結アセンブリB2
のみについて説明すると、同アセンブリB2は、図1に
示すように、ブラケット123によりケース101に固
定される筒体124を備えている。この筒体124の前
端側小径部124aは、第1連結アセンブリB1の筒体
103の後端側大径部103bに圧入されるようになっ
ている。筒体124の後端部内周上にはボルト125が
その一端側外周面にて螺着されており、ボルト125の
他端側外周面上には円筒状のキャップ126がその内周
面にて螺着されている。ボルト125及びキャップ12
6の内周上には、図1及び図10(A)(B)に示すよ
うな上下の側面にてラック歯127a,127bを有す
るラック127が組み付けられている。このラック12
7の両横側面には2面幅部127c,127dが形成さ
れており、同2面幅部127c,127dの外周上には
内周上にて2面幅部を形成したリング128が嵌合され
ている。このリング128はキャップ126によりボル
ト125側に締め付けられると共に、その端面に形成し
た突起(図示しない)とボルト125の対向する端面に
形成した切欠き(図示しない)との係合によりボルト1
25に対して回転不能に組み付けられている。その結果
、ラック127は、ボルト125、キャップ126及び
リング128の内周上に、進退可能かつ軸線回りに回転
不能に支持されることになる。
は共通に構成されているので、第2連結アセンブリB2
のみについて説明すると、同アセンブリB2は、図1に
示すように、ブラケット123によりケース101に固
定される筒体124を備えている。この筒体124の前
端側小径部124aは、第1連結アセンブリB1の筒体
103の後端側大径部103bに圧入されるようになっ
ている。筒体124の後端部内周上にはボルト125が
その一端側外周面にて螺着されており、ボルト125の
他端側外周面上には円筒状のキャップ126がその内周
面にて螺着されている。ボルト125及びキャップ12
6の内周上には、図1及び図10(A)(B)に示すよ
うな上下の側面にてラック歯127a,127bを有す
るラック127が組み付けられている。このラック12
7の両横側面には2面幅部127c,127dが形成さ
れており、同2面幅部127c,127dの外周上には
内周上にて2面幅部を形成したリング128が嵌合され
ている。このリング128はキャップ126によりボル
ト125側に締め付けられると共に、その端面に形成し
た突起(図示しない)とボルト125の対向する端面に
形成した切欠き(図示しない)との係合によりボルト1
25に対して回転不能に組み付けられている。その結果
、ラック127は、ボルト125、キャップ126及び
リング128の内周上に、進退可能かつ軸線回りに回転
不能に支持されることになる。
【0021】ボルト125の内周面上には、ラック12
7と共にラチェット機構を構成する爪部材131が組み
付けられている。爪部材131は、図1及び図11(A
)(B)に示すように、ばね部材で円筒状に構成すると
共にスリット131a1を有する基部131aと、基部
131aの先端から内側に傾斜して突出した上下一対の
爪部131b,131cとを備え、基部131aにてボ
ルト125の内周上に形成した凹部125aに圧入され
、爪部131b,131cにてラック127のラック歯
127a,127bに係止されている。この場合、後輪
操舵のためにケーブル67,68に通常付与される張力
の5倍程度の力が爪部材131の爪部131b,131
cに付与されたとき、爪部131b,131cが変形す
るようになっている。
7と共にラチェット機構を構成する爪部材131が組み
付けられている。爪部材131は、図1及び図11(A
)(B)に示すように、ばね部材で円筒状に構成すると
共にスリット131a1を有する基部131aと、基部
131aの先端から内側に傾斜して突出した上下一対の
爪部131b,131cとを備え、基部131aにてボ
ルト125の内周上に形成した凹部125aに圧入され
、爪部131b,131cにてラック127のラック歯
127a,127bに係止されている。この場合、後輪
操舵のためにケーブル67,68に通常付与される張力
の5倍程度の力が爪部材131の爪部131b,131
cに付与されたとき、爪部131b,131cが変形す
るようになっている。
【0022】ラック127の内周上前部にはライナ13
2が圧入されていて、同ライナ132内にはケーブル6
7が挿通している。ラック127の内周上後部には後側
のケーシング71の前端部が挿入されており、同ラック
127自体をかしめると共に、同ラック127の外周上
に組み付けた環状のカラー133をその上からかしめる
ことにより、ケーシング71上にラック127が固定さ
れている。筒体124、ボルト125、キャップ126
及びラック127の外周上には、ゴムブーツ134がか
しめ固定されたリング135及びバインダ136により
組み付けられている。
2が圧入されていて、同ライナ132内にはケーブル6
7が挿通している。ラック127の内周上後部には後側
のケーシング71の前端部が挿入されており、同ラック
127自体をかしめると共に、同ラック127の外周上
に組み付けた環状のカラー133をその上からかしめる
ことにより、ケーシング71上にラック127が固定さ
れている。筒体124、ボルト125、キャップ126
及びラック127の外周上には、ゴムブーツ134がか
しめ固定されたリング135及びバインダ136により
組み付けられている。
【0023】電気制御装置Cは、図2に示すように、前
輪操舵角センサ91、車速センサ92、ヨーレートセン
サ93、回転角センサ94及び電気制御回路95を備え
ている。前輪操舵角センサ91は操舵軸13の回転角を
検出することにより、左右前輪FW1,FW2の操舵角
θf を表す検出信号を出力する。車速センサ92は変
速機(図示しない)の出力軸の回転数を検出することに
より、車速Vを表す検出信号を出力する。ヨーレートセ
ンサ93は車体の重心垂直軸回りの回転速度を検出する
ことにより、車体のヨーレートωy を表す検出信号を
出力する。回転角センサ94は電動モータ46の回転軸
46aの基準位置からの回転角δM を検出することに
より、同回転角δM を表す検出信号を出力する。
輪操舵角センサ91、車速センサ92、ヨーレートセン
サ93、回転角センサ94及び電気制御回路95を備え
ている。前輪操舵角センサ91は操舵軸13の回転角を
検出することにより、左右前輪FW1,FW2の操舵角
θf を表す検出信号を出力する。車速センサ92は変
速機(図示しない)の出力軸の回転数を検出することに
より、車速Vを表す検出信号を出力する。ヨーレートセ
ンサ93は車体の重心垂直軸回りの回転速度を検出する
ことにより、車体のヨーレートωy を表す検出信号を
出力する。回転角センサ94は電動モータ46の回転軸
46aの基準位置からの回転角δM を検出することに
より、同回転角δM を表す検出信号を出力する。
【0024】電気制御回路95はマイクロコンピュータ
、駆動回路などにより構成されており、操舵角θf、車
速V、ヨーレートωy及び回転角δM を表す各検出信
号を入力し、下記数1に示す目標後輪操舵角θr*を計
算すると共に同操舵角θr*を電動モータ46の目標回
転角δM*に換算して、電動モータ46の回転角δM
が目標回転角δM*に等しくなるようにフィードバック
制御する。
、駆動回路などにより構成されており、操舵角θf、車
速V、ヨーレートωy及び回転角δM を表す各検出信
号を入力し、下記数1に示す目標後輪操舵角θr*を計
算すると共に同操舵角θr*を電動モータ46の目標回
転角δM*に換算して、電動モータ46の回転角δM
が目標回転角δM*に等しくなるようにフィードバック
制御する。
【数1】θr*=K1・θf+K2・ωyこの場合、前
記係数K1,K2は、図12,13に示すように、車速
Vの関数として定義されるもので、前記マイクロコンピ
ュータ内のROMにテーブルの形で記憶されている。
記係数K1,K2は、図12,13に示すように、車速
Vの関数として定義されるもので、前記マイクロコンピ
ュータ内のROMにテーブルの形で記憶されている。
【0025】上記のように構成した実施例においては、
各部品の組み付け後、前側のプーリ76及び後側のプー
リ66を中立状態に設定すると共にストッパピン74,
77を用いてハウジング32,75に仮固定する。この
状態で、中間ジョイント機構100の第2及び第3連結
アセンブリB2,B3 のラック127を後方に引っ張
れば、爪部材131の爪部131b,131cがラック
127のラック歯127a,127b上を前方へ移動す
る。そして、前記ラック127の引っ張りを解除すれば
、爪部材131は前記移動した位置に固定される。した
がって、ケーシング71,72の全長が長くなり、これ
に伴いケーシング71,72の必要長も長くなって、同
ケーシング71,72に収容されたケーブル67,68
の張力が増加する。これにより、初期の状態でケーブル
67,68の張力を若干弱めに設定しておけば、同張力
を適切な値に調整できる。
各部品の組み付け後、前側のプーリ76及び後側のプー
リ66を中立状態に設定すると共にストッパピン74,
77を用いてハウジング32,75に仮固定する。この
状態で、中間ジョイント機構100の第2及び第3連結
アセンブリB2,B3 のラック127を後方に引っ張
れば、爪部材131の爪部131b,131cがラック
127のラック歯127a,127b上を前方へ移動す
る。そして、前記ラック127の引っ張りを解除すれば
、爪部材131は前記移動した位置に固定される。した
がって、ケーシング71,72の全長が長くなり、これ
に伴いケーシング71,72の必要長も長くなって、同
ケーシング71,72に収容されたケーブル67,68
の張力が増加する。これにより、初期の状態でケーブル
67,68の張力を若干弱めに設定しておけば、同張力
を適切な値に調整できる。
【0026】また、修理などのためにケーブル67,6
8の張力を弱める場合には、バインダ136を外すと共
にゴムブーツ134を外した後、キャップ126を緩め
、リング128とボルト125との係合を解除して、リ
ング128がボルト125に対して自由に回転できるよ
うにする。そして、この状態で、ケーシング71,72
及びリング128と共にラック127を90度回転させ
る。これにより、ラック歯127a,127bと爪部材
131の爪部131b,131cとの係合が解除される
ので、ラック127をケーシング71,72と共に爪部
材131内に押し込むことができるようになり、ケーブ
ル67,68の張力を弱めることもできる。
8の張力を弱める場合には、バインダ136を外すと共
にゴムブーツ134を外した後、キャップ126を緩め
、リング128とボルト125との係合を解除して、リ
ング128がボルト125に対して自由に回転できるよ
うにする。そして、この状態で、ケーシング71,72
及びリング128と共にラック127を90度回転させ
る。これにより、ラック歯127a,127bと爪部材
131の爪部131b,131cとの係合が解除される
ので、ラック127をケーシング71,72と共に爪部
材131内に押し込むことができるようになり、ケーブ
ル67,68の張力を弱めることもできる。
【0027】次に、このように構成された4輪操舵車の
動作を説明しておく。操舵ハンドル14が回動されると
、操舵軸13が回動され、同回動はピニオン12を介し
てラックバー11に伝達されて、同バー11が左右に変
位する。この変位は左右タイロッド15a,15bを介
して左右ナックルアーム16a,16bに伝達され、同
アーム16a,16bが回動して左右前輪FW1,FW
2が操舵される。なお、この場合、操舵軸13に付与さ
れる操舵トルクにより、制御バルブ17が作動して、パ
ワーシリンダ21がラックバー11を軸方向へ駆動する
ので、前記左右前輪FW1,FW2の操舵はパワーシリ
ンダ21により助勢される。
動作を説明しておく。操舵ハンドル14が回動されると
、操舵軸13が回動され、同回動はピニオン12を介し
てラックバー11に伝達されて、同バー11が左右に変
位する。この変位は左右タイロッド15a,15bを介
して左右ナックルアーム16a,16bに伝達され、同
アーム16a,16bが回動して左右前輪FW1,FW
2が操舵される。なお、この場合、操舵軸13に付与さ
れる操舵トルクにより、制御バルブ17が作動して、パ
ワーシリンダ21がラックバー11を軸方向へ駆動する
ので、前記左右前輪FW1,FW2の操舵はパワーシリ
ンダ21により助勢される。
【0028】一方、前記ラックバー11の軸方向の変位
により、連結ロッド83も同バー11と一体的に変位す
る。この場合、左右前輪FW1,FW2の操舵量が小さ
くてラックバー11の変位量も小さければ、リング83
aは駆動ロッド82の外周上を摺動するのみであるので
、サブラックバー81はスプリング84及びリテーナ8
5a,85bにより中立位置に保たれている。これによ
り、プーリ76も中立状態に保たれて、ケーブル67,
68には張力が作用しないので、プーリ66及びカムプ
レート61はコイルスプリング73により中立状態に保
たれる。したがって、駆動ロッド56も中立位置に保た
れて、スリーブ42及びスプール43からなるスプール
バルブも中立状態に保たれるので、パワーシリンダ35
の両油室35c,35d内の作動油圧は等しく保たれ、
リレーロッド31はスプリング36及びリテーナ37a
,37bの作用により中立位置に維持されて、左右後輪
RW1,RW2は操舵されない。
により、連結ロッド83も同バー11と一体的に変位す
る。この場合、左右前輪FW1,FW2の操舵量が小さ
くてラックバー11の変位量も小さければ、リング83
aは駆動ロッド82の外周上を摺動するのみであるので
、サブラックバー81はスプリング84及びリテーナ8
5a,85bにより中立位置に保たれている。これによ
り、プーリ76も中立状態に保たれて、ケーブル67,
68には張力が作用しないので、プーリ66及びカムプ
レート61はコイルスプリング73により中立状態に保
たれる。したがって、駆動ロッド56も中立位置に保た
れて、スリーブ42及びスプール43からなるスプール
バルブも中立状態に保たれるので、パワーシリンダ35
の両油室35c,35d内の作動油圧は等しく保たれ、
リレーロッド31はスプリング36及びリテーナ37a
,37bの作用により中立位置に維持されて、左右後輪
RW1,RW2は操舵されない。
【0029】また、左右前輪FW1,FW2の操舵量が
多少大きくなってラックバー11の変位量も大きくなる
と、連結ロッド83のリング83aが駆動ロッド82の
ストッパ部82a,82bのいずれか一方に当接し、同
ロッド82が軸方向に駆動される。これにより、サブラ
ックバー81も駆動ロッド82に連動して変位し、ピニ
オン78及びプーリ76が回転する。このプーリ76の
回転により、ケーブル67,68の一方が引っ張られて
、プーリ66及びカムプレート61が回転し始める。 この場合、カムプレート61の回転角に対する駆動ロッ
ド56の変位量の特性は図6のグラフのように定められ
ているので、カムプレート61の回転量が少ない場合に
は、駆動ロッド56は中立位置に保たれて、前述の場合
と同様、左右後輪RW1,RW2は操舵されない。
多少大きくなってラックバー11の変位量も大きくなる
と、連結ロッド83のリング83aが駆動ロッド82の
ストッパ部82a,82bのいずれか一方に当接し、同
ロッド82が軸方向に駆動される。これにより、サブラ
ックバー81も駆動ロッド82に連動して変位し、ピニ
オン78及びプーリ76が回転する。このプーリ76の
回転により、ケーブル67,68の一方が引っ張られて
、プーリ66及びカムプレート61が回転し始める。 この場合、カムプレート61の回転角に対する駆動ロッ
ド56の変位量の特性は図6のグラフのように定められ
ているので、カムプレート61の回転量が少ない場合に
は、駆動ロッド56は中立位置に保たれて、前述の場合
と同様、左右後輪RW1,RW2は操舵されない。
【0030】さらに、操舵ハンドル14が回動されて、
左右前輪FW1,FW2の操舵角がさらに大きくなると
、ラックバー11及びサブラックバー81の変位量も大
きくなり、プーリ76、ケーブル67,68及びプーリ
66を介して回転駆動されるカムプレート61の回転角
も大きくなり、駆動ロッド56が軸方向に変位し始める
。この変位により、スリーブ42が同方向へ変位して同
スリーブ42とスプール43との間には相対的な変位が
生じる。この場合、スリーブ42とスプール43とから
なるスプールバルブは、リレーロッド31及びレバー3
8との協働により、スリーブ42とスプール38との相
対的な変位をなくすように、パワーシリンダ35に対す
る作動油の給排を制御して、リレーロッド31を前記レ
バー38の中間の変位量に対応した量だけ左右方向へ変
位させるので、左右後輪RW1,RW2は駆動ロッド5
6及びスリーブ42の変位量だけ左右に操舵される。 この操舵制御においては、カムプレート61のカム溝6
1aの形状により、左右後輪RW1,RW2は左右前輪
FW1,FW2に対して逆相に操舵されるように設定さ
れているので、かかるケーブル67,68、カムプレー
ト61等による機械的な逆相操舵制御により、低速走行
時の車両の小回り性能が向上する。
左右前輪FW1,FW2の操舵角がさらに大きくなると
、ラックバー11及びサブラックバー81の変位量も大
きくなり、プーリ76、ケーブル67,68及びプーリ
66を介して回転駆動されるカムプレート61の回転角
も大きくなり、駆動ロッド56が軸方向に変位し始める
。この変位により、スリーブ42が同方向へ変位して同
スリーブ42とスプール43との間には相対的な変位が
生じる。この場合、スリーブ42とスプール43とから
なるスプールバルブは、リレーロッド31及びレバー3
8との協働により、スリーブ42とスプール38との相
対的な変位をなくすように、パワーシリンダ35に対す
る作動油の給排を制御して、リレーロッド31を前記レ
バー38の中間の変位量に対応した量だけ左右方向へ変
位させるので、左右後輪RW1,RW2は駆動ロッド5
6及びスリーブ42の変位量だけ左右に操舵される。 この操舵制御においては、カムプレート61のカム溝6
1aの形状により、左右後輪RW1,RW2は左右前輪
FW1,FW2に対して逆相に操舵されるように設定さ
れているので、かかるケーブル67,68、カムプレー
ト61等による機械的な逆相操舵制御により、低速走行
時の車両の小回り性能が向上する。
【0031】一方、中間ジョイント機構100の後方に
て、ケーシング71,72内に水が入って同水が凍結し
たり、ケーシング71,72内に小石などが入ったりす
る場合がある。この場合、ケーブル67,68がケーシ
ング71,72に固着し、この状態で、操舵ハンドル1
4が回動されて左右前輪FW1,FW2が操舵されると
、ケーブル67,68に異常に大きな張力が付与されて
、ケーブル67と共にラック127が手前に引き寄せら
れる。したがって、爪部材131の爪部131b,13
1cには異常に大きな力が付与されて同部131b,1
31cが変形するので、爪部131b,131cのラッ
ク歯127a,127bに対する係止が解除される。 これにより、中間ジョイント機構100の後方に位置す
るケーブル67,68がケーシング71,72と共に前
方へ変位するので、ケーブル67,68に大きな張力が
作用したり、ハウジング75内の連結ロッド83、駆動
ロッド82、サブラックバー81、ピニオン78、プー
リ76などの部品に大きな力が作用したりすることがな
くなり、ケーブル67,68が破損したり、ハウジング
75内の前記各部品が破損することがなくなる。
て、ケーシング71,72内に水が入って同水が凍結し
たり、ケーシング71,72内に小石などが入ったりす
る場合がある。この場合、ケーブル67,68がケーシ
ング71,72に固着し、この状態で、操舵ハンドル1
4が回動されて左右前輪FW1,FW2が操舵されると
、ケーブル67,68に異常に大きな張力が付与されて
、ケーブル67と共にラック127が手前に引き寄せら
れる。したがって、爪部材131の爪部131b,13
1cには異常に大きな力が付与されて同部131b,1
31cが変形するので、爪部131b,131cのラッ
ク歯127a,127bに対する係止が解除される。 これにより、中間ジョイント機構100の後方に位置す
るケーブル67,68がケーシング71,72と共に前
方へ変位するので、ケーブル67,68に大きな張力が
作用したり、ハウジング75内の連結ロッド83、駆動
ロッド82、サブラックバー81、ピニオン78、プー
リ76などの部品に大きな力が作用したりすることがな
くなり、ケーブル67,68が破損したり、ハウジング
75内の前記各部品が破損することがなくなる。
【0032】また、操舵ハンドル14の回動量が少なく
て、前記機械的な左右後輪RW1,RW2の操舵制御が
行われない場合も、電動モータ46により同後輪RW1
,RW2は操舵制御される。この場合、電気制御回路9
5は、操舵角センサ91からの検出操舵角θf 、車速
センサ92から検出車速V及びヨーレートセンサ93か
らの検出ヨーレートωy に基づいて目標後輪操舵角θ
r*(=K1・θf+K2・ωy)を計算すると共に、
同操舵角θr*を電動モータ52の目標回転角δM*に
換算し、回転角センサ94からの検出回転角δM を用
いて電動モータ46の回転を制御して、同モータ46の
回転角δM を目標回転角δM*に等しく設定する。
て、前記機械的な左右後輪RW1,RW2の操舵制御が
行われない場合も、電動モータ46により同後輪RW1
,RW2は操舵制御される。この場合、電気制御回路9
5は、操舵角センサ91からの検出操舵角θf 、車速
センサ92から検出車速V及びヨーレートセンサ93か
らの検出ヨーレートωy に基づいて目標後輪操舵角θ
r*(=K1・θf+K2・ωy)を計算すると共に、
同操舵角θr*を電動モータ52の目標回転角δM*に
換算し、回転角センサ94からの検出回転角δM を用
いて電動モータ46の回転を制御して、同モータ46の
回転角δM を目標回転角δM*に等しく設定する。
【0033】この電動モータ46の回転は、回転軸46
a、ドライブギヤ47及びドリブンギヤ51を介して、
偏心ロッド48に伝達され、同ロッド48が回転すると
共に回転板53も回転する。この場合、回転板53は軸
線L1回りに回転すると共に、レバー38の上端の環状
部38bは前記軸線L1から偏心した軸線位置L2にて
偏心ロッド48に回転可能に係合しているので、同レバ
ー38の上端部は電動モータ46の回転量に応じて図2
,3にて左右方向へ変位する。この変位により、レバー
38の中間部に接続したスプール43も同方向へ変位し
て、スリーブ42とスプール43との間には相対的な変
位が生じる。これにより、前述したスリーブ42及びス
プール43からなるスプールバルブ、パワーシリンダ3
5、リレーロッド31及びレバー38とにより構成され
た油圧倣い機構の作用により、リレーロッド31が前記
スプール43の変位量すなわち電動モータ46の回転量
に対応した量だけ左右方向へ変位し、左右後輪RW1,
RW2は電動モータ46の回転量に対応して電気制御回
路95にて計算した目標後輪操舵角θr*に操舵される
。その結果、左右後輪RW1,RW2は前輪操舵角θf
、車速V及びヨーレートωyに応じて操舵され、車両
の操安性が良好となる。
a、ドライブギヤ47及びドリブンギヤ51を介して、
偏心ロッド48に伝達され、同ロッド48が回転すると
共に回転板53も回転する。この場合、回転板53は軸
線L1回りに回転すると共に、レバー38の上端の環状
部38bは前記軸線L1から偏心した軸線位置L2にて
偏心ロッド48に回転可能に係合しているので、同レバ
ー38の上端部は電動モータ46の回転量に応じて図2
,3にて左右方向へ変位する。この変位により、レバー
38の中間部に接続したスプール43も同方向へ変位し
て、スリーブ42とスプール43との間には相対的な変
位が生じる。これにより、前述したスリーブ42及びス
プール43からなるスプールバルブ、パワーシリンダ3
5、リレーロッド31及びレバー38とにより構成され
た油圧倣い機構の作用により、リレーロッド31が前記
スプール43の変位量すなわち電動モータ46の回転量
に対応した量だけ左右方向へ変位し、左右後輪RW1,
RW2は電動モータ46の回転量に対応して電気制御回
路95にて計算した目標後輪操舵角θr*に操舵される
。その結果、左右後輪RW1,RW2は前輪操舵角θf
、車速V及びヨーレートωyに応じて操舵され、車両
の操安性が良好となる。
【図1】 本発明の一実施例に係る後輪操舵装置内に
設けた中間ジョイント機構の第2及び第3連結アセンブ
リの一部破断平面図である。
設けた中間ジョイント機構の第2及び第3連結アセンブ
リの一部破断平面図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る車両全体の概略図
である。
である。
【図3】 図2の後輪操舵装置の縦断図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿って見た断面図で
ある。
ある。
【図5】 図3のカムプレートの下面図である。
【図6】 図6のカムプレートの特性図である。
【図7】 図3のVII−VII線に沿って見た断面
図である。
図である。
【図8】 図2の中間ジョイント機構の平面図である
。
。
【図9】 図8の中間ジョイント機構の第1連結アセ
ンブリの一部破断平面図である。
ンブリの一部破断平面図である。
【図10】(A)は図1のラチェット機構を構成するラ
ックの一部破断正面図、(B)は同ラックの側面図であ
る。
ックの一部破断正面図、(B)は同ラックの側面図であ
る。
【図11】(A)は図1のラチェット機構を構成する爪
部材の正面図、(B)は同部材の側面図である。
部材の正面図、(B)は同部材の側面図である。
【図12】図2の電気制御回路内に記憶されている係数
K1 の特性図である。
K1 の特性図である。
【図13】図2の電気制御回路内に記憶されている係数
K2 の特性図である。
K2 の特性図である。
A…前輪操舵装置、B…後輪操舵装置、B1〜B3…第
1〜第3連結アセンブリ、C…電気制御装置、FW1,
FW2…前輪、RW1,RW2…後輪、11…ラックバ
ー、13…操舵軸、14…操舵ハンドル、31…リレー
ロッド、32…ハウジング、35…パワーシリンダ、3
8…レバー、42…スリーブ、43…スプール、61…
カムプレート、66…プーリ、67,68…ケーブル、
71,72…ケーシング、75…ハウジング、76…プ
ーリ、81…サブラックバー、100…中間ジョイント
機構、101…ケース、103,104…筒体、124
…筒体、125…ボルト、127…ラック、131…爪
部材。
1〜第3連結アセンブリ、C…電気制御装置、FW1,
FW2…前輪、RW1,RW2…後輪、11…ラックバ
ー、13…操舵軸、14…操舵ハンドル、31…リレー
ロッド、32…ハウジング、35…パワーシリンダ、3
8…レバー、42…スリーブ、43…スプール、61…
カムプレート、66…プーリ、67,68…ケーブル、
71,72…ケーシング、75…ハウジング、76…プ
ーリ、81…サブラックバー、100…中間ジョイント
機構、101…ケース、103,104…筒体、124
…筒体、125…ボルト、127…ラック、131…爪
部材。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体に所定箇所にて固定した管状のケ
ーシング内に軸線方向に変位可能に収容されてなり前輪
操舵装置に前端にて接続されると共に車体後方へ延設さ
れて前輪の操舵量を伝達するケーブルと、前記ケーブル
の後端に接続されて同ケーブルを介して伝達された前輪
の操舵量に応じて後輪を操舵する後輪操舵機構とを備え
た4輪操舵車の後輪操舵装置において、前記ケーシング
を中間にて分割すると共に、前記分割部にラックと同ラ
ックに係止される爪部材とからなるラチェット機構を介
装してなり、前記ラックを前記分割した一方のケーシン
グ端部に固定すると共に、前記爪部材を前記分割した他
方のケーシング端部に固定し、前記爪部材を通常時より
も大きな荷重の付与時に変形するように構成したことを
特徴とする4輪操舵車の後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8787791A JPH0794229B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 4輪操舵車の後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8787791A JPH0794229B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 4輪操舵車の後輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04297372A true JPH04297372A (ja) | 1992-10-21 |
JPH0794229B2 JPH0794229B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=13927095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8787791A Expired - Fee Related JPH0794229B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 4輪操舵車の後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0794229B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5432088U (ja) * | 1977-08-08 | 1979-03-02 | ||
JPH0251973U (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-13 |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP8787791A patent/JPH0794229B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5432088U (ja) * | 1977-08-08 | 1979-03-02 | ||
JPH0251973U (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0794229B2 (ja) | 1995-10-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |