JPH04290639A - エンジンのバランサ装置 - Google Patents
エンジンのバランサ装置Info
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- JPH04290639A JPH04290639A JP5253991A JP5253991A JPH04290639A JP H04290639 A JPH04290639 A JP H04290639A JP 5253991 A JP5253991 A JP 5253991A JP 5253991 A JP5253991 A JP 5253991A JP H04290639 A JPH04290639 A JP H04290639A
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- JP
- Japan
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- engine
- crankshaft
- balance shaft
- oil pump
- cylinder block
- Prior art date
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- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 abstract description 4
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 101150006573 PAN1 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダブロックをV
型に分岐して形成した各バンクにシリンダヘッドを締結
したV型エンジンのバランサ装置に関し、特に補機を有
するV型エンジンにおけるバランサ装置の取付け技術に
関する。
型に分岐して形成した各バンクにシリンダヘッドを締結
したV型エンジンのバランサ装置に関し、特に補機を有
するV型エンジンにおけるバランサ装置の取付け技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのバランサ装置として、従来、
例えば図6に示すものがある(特公昭60−4384号
公報等参照)。即ち、図において、コネクティングロッ
ド81の小端部82は、直列4気筒のエンジン83のシ
リンダ84内を摺動するピストン85に連結され、大端
部86はクランク軸87のクランクピン88に連結され
ている。クランク軸87のクランクジャーナル89は、
エンジン83に形成された軸受90に支持されている。 第1バランス軸91と第2バランス軸92は、クランク
軸87の軸線方向と略平行な回転中心を有し、かつシリ
ンダ軸心方向の互いに反対側に位置して配置されて対を
なしている。両バランス軸91,92は、図示しないチ
ェーン及びチェーンスプロケット等を介してクランク軸
87の2倍の回転速度で夫々互いに逆向きに回転する。 この場合、第1バランス軸91はクランク軸87と同一
方向に、第2バランス軸92は逆方向に回転される。
例えば図6に示すものがある(特公昭60−4384号
公報等参照)。即ち、図において、コネクティングロッ
ド81の小端部82は、直列4気筒のエンジン83のシ
リンダ84内を摺動するピストン85に連結され、大端
部86はクランク軸87のクランクピン88に連結され
ている。クランク軸87のクランクジャーナル89は、
エンジン83に形成された軸受90に支持されている。 第1バランス軸91と第2バランス軸92は、クランク
軸87の軸線方向と略平行な回転中心を有し、かつシリ
ンダ軸心方向の互いに反対側に位置して配置されて対を
なしている。両バランス軸91,92は、図示しないチ
ェーン及びチェーンスプロケット等を介してクランク軸
87の2倍の回転速度で夫々互いに逆向きに回転する。 この場合、第1バランス軸91はクランク軸87と同一
方向に、第2バランス軸92は逆方向に回転される。
【0003】かかる構成によると、バランス軸91,9
2をシリンダ軸心の両側に位置させて配置することによ
り、直列4気筒のエンジン83の上下方向慣性力を同時
に低減することができる。一方、シリンダブロックに締
結されるクランクケースの左右に、一対のバンクが正面
略V字状に装着され、各バンクにシリンダヘッドが締結
されると共に夫々動弁機構が設けられるV型6気筒エン
ジンがある。
2をシリンダ軸心の両側に位置させて配置することによ
り、直列4気筒のエンジン83の上下方向慣性力を同時
に低減することができる。一方、シリンダブロックに締
結されるクランクケースの左右に、一対のバンクが正面
略V字状に装着され、各バンクにシリンダヘッドが締結
されると共に夫々動弁機構が設けられるV型6気筒エン
ジンがある。
【0004】該V型6気筒エンジンにあっては、アンバ
ランス部がエンジン全長に渡って設けられると共にクラ
ンク軸の2倍速で回転する1本のバランス軸を設けるこ
とにより、V型6気筒エンジンに発生する荷重とモーメ
ントアームに係るローリングモーメントを低減すること
が可能である。また、一般にエンジンにはクランク軸に
より駆動されるオイルポンプ,オルタネータ等の各種補
機が配設されており、例えばオイルポンプにあっては、
クランク軸に固定したスプロケットにより駆動チェーン
を介して駆動したり、該オイルポンプのインナーギアを
直接クランク軸により駆動するもの等がある。
ランス部がエンジン全長に渡って設けられると共にクラ
ンク軸の2倍速で回転する1本のバランス軸を設けるこ
とにより、V型6気筒エンジンに発生する荷重とモーメ
ントアームに係るローリングモーメントを低減すること
が可能である。また、一般にエンジンにはクランク軸に
より駆動されるオイルポンプ,オルタネータ等の各種補
機が配設されており、例えばオイルポンプにあっては、
クランク軸に固定したスプロケットにより駆動チェーン
を介して駆動したり、該オイルポンプのインナーギアを
直接クランク軸により駆動するもの等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、90°V型6
気筒エンジンにあっては、両バンクのなす角度が90°
であるためバンク間が比較的大きく開いているので、米
国特許第2838957号にあるように、1本のバラン
ス軸をバンク間に配設することが可能である。しかし、
エンジン前側と後側とで反対方向の運動が発生する60
°V型6気筒エンジンにあっては、アンバランス部がエ
ンジン全長に渡って設けられる1本のバランス軸をクラ
ンク軸の2倍速で反対方向に回転させることにより前記
運動を打ち消すことができ、パワープラント等の共振,
車両の音振をも低減できることがわかっているが、バン
ク間が狭いので、90°V型6気筒エンジンと同様にバ
ンク間にバランス軸を配設することは不可能である。ま
た、V型6気筒エンジンにおいては、エンジン上方には
バンクに締結されるシリンダヘッドが存在するため、オ
イルポンプ,オルタネータ等の各種補機がエンジン下方
に配設される。
気筒エンジンにあっては、両バンクのなす角度が90°
であるためバンク間が比較的大きく開いているので、米
国特許第2838957号にあるように、1本のバラン
ス軸をバンク間に配設することが可能である。しかし、
エンジン前側と後側とで反対方向の運動が発生する60
°V型6気筒エンジンにあっては、アンバランス部がエ
ンジン全長に渡って設けられる1本のバランス軸をクラ
ンク軸の2倍速で反対方向に回転させることにより前記
運動を打ち消すことができ、パワープラント等の共振,
車両の音振をも低減できることがわかっているが、バン
ク間が狭いので、90°V型6気筒エンジンと同様にバ
ンク間にバランス軸を配設することは不可能である。ま
た、V型6気筒エンジンにおいては、エンジン上方には
バンクに締結されるシリンダヘッドが存在するため、オ
イルポンプ,オルタネータ等の各種補機がエンジン下方
に配設される。
【0006】従って、アンバランス部がエンジン全長に
渡って設けられるバランス軸をエンジン下方の側面近傍
に設けると、従来オイルポンプ,オルタネータ等の各種
補機が配設されていた箇所に前記バランス軸が設けられ
ることとなるので、該各種補機がエンジンの側方にはみ
出してしまい、エンジンの全体幅が拡大し、エンジンが
大型化してエンジンルームのコンパクト化の妨げとなる
惧れがあるので、前記バランス軸を取付けることが難し
かった。
渡って設けられるバランス軸をエンジン下方の側面近傍
に設けると、従来オイルポンプ,オルタネータ等の各種
補機が配設されていた箇所に前記バランス軸が設けられ
ることとなるので、該各種補機がエンジンの側方にはみ
出してしまい、エンジンの全体幅が拡大し、エンジンが
大型化してエンジンルームのコンパクト化の妨げとなる
惧れがあるので、前記バランス軸を取付けることが難し
かった。
【0007】本発明は、かかる従来の実状に鑑み、シリ
ンダブロックをV型に分岐して形成した各バンクにシリ
ンダヘッドを締結したV型エンジンにおいて、取付位置
及び駆動方法の改良を行って、エンジンの大型化を伴わ
ずにエンジンの振動性能の向上が図れるバランス軸を取
付け可能としたバランサ装置を提供することを目的とす
る。
ンダブロックをV型に分岐して形成した各バンクにシリ
ンダヘッドを締結したV型エンジンにおいて、取付位置
及び駆動方法の改良を行って、エンジンの大型化を伴わ
ずにエンジンの振動性能の向上が図れるバランス軸を取
付け可能としたバランサ装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、偏
心ウェイトを有してクランク軸と平行に配設される1本
のバランス軸を備えたV型エンジンにおいて、エンジン
前方でクランク軸により駆動されるバランス軸を、より
少ない数の補機が取付けられる側のエンジンの一側部で
かつクランク軸より下方に配設すると共に、前記バラン
ス軸を介して駆動されるオイルポンプを前記一側部でか
つ該バランス軸下方のオイルパン室内に配設し、オイル
フィルタを前記一側部に設ける構成とした。
心ウェイトを有してクランク軸と平行に配設される1本
のバランス軸を備えたV型エンジンにおいて、エンジン
前方でクランク軸により駆動されるバランス軸を、より
少ない数の補機が取付けられる側のエンジンの一側部で
かつクランク軸より下方に配設すると共に、前記バラン
ス軸を介して駆動されるオイルポンプを前記一側部でか
つ該バランス軸下方のオイルパン室内に配設し、オイル
フィルタを前記一側部に設ける構成とした。
【0009】
【作用】かかる構成によると、より少ない数の補機が取
付けられる側のエンジンの一側部でかつクランク軸より
下方に1本のバランス軸が配設されるので、該バランス
軸がエンジンの種々の補機と重なり合うことが防止でき
る。もって、補機を含めたエンジン全体の重心位置をエ
ンジン中心寄りでかつ下方寄りにすることが可能となる
。またバランス軸が補機と重なり合うことが防止できる
ことにより、補機をエンジンに取付ける際に、該補機を
よりエンジン本体に近づけることが可能となり、全幅の
増大が防止できる。
付けられる側のエンジンの一側部でかつクランク軸より
下方に1本のバランス軸が配設されるので、該バランス
軸がエンジンの種々の補機と重なり合うことが防止でき
る。もって、補機を含めたエンジン全体の重心位置をエ
ンジン中心寄りでかつ下方寄りにすることが可能となる
。またバランス軸が補機と重なり合うことが防止できる
ことにより、補機をエンジンに取付ける際に、該補機を
よりエンジン本体に近づけることが可能となり、全幅の
増大が防止できる。
【0010】またオイルポンプがオイルパン内に配設さ
れバランス軸の後端で駆動されるので、エンジン全長を
延ばすことなくまた全幅を広げることなくオイルポンプ
を配設、駆動することが可能となった。さらに、バラン
ス軸,オイルポンプ,オイルフィルタがエンジンの一側
部に配設されるので、メインギャラリへの給油通路も一
側部に設けられることとなり、潤滑経路の単純化が図れ
る。
れバランス軸の後端で駆動されるので、エンジン全長を
延ばすことなくまた全幅を広げることなくオイルポンプ
を配設、駆動することが可能となった。さらに、バラン
ス軸,オイルポンプ,オイルフィルタがエンジンの一側
部に配設されるので、メインギャラリへの給油通路も一
側部に設けられることとなり、潤滑経路の単純化が図れ
る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図5は本発明に係るバランサ装置を設けた6
0°バンクのV型6気筒エンジン1を示すものである。 即ち、V型6気筒エンジン1は、第1及び第2のエンジ
ンブロック3・4を有し、各エンジンブロック3・4は
シリンダブロック5・6と、それの上面にヘッドガスケ
ット(図示せず)を介して接合されるシリンダヘッド7
・8とよりなっている。
る。図1〜図5は本発明に係るバランサ装置を設けた6
0°バンクのV型6気筒エンジン1を示すものである。 即ち、V型6気筒エンジン1は、第1及び第2のエンジ
ンブロック3・4を有し、各エンジンブロック3・4は
シリンダブロック5・6と、それの上面にヘッドガスケ
ット(図示せず)を介して接合されるシリンダヘッド7
・8とよりなっている。
【0012】一体化されたシリンダブロック9の開放下
面に図示しないシール材を介してオイルパン10を備え
ている。また一体化されたシリンダブロック9の下面中
央部にエンジン駆動される共通のクランク軸31が支持
され、またシリンダヘッド7・8の上部には図示しない
動弁機構が夫々支持されている。また、左側のシリンダ
ブロック6及び9の側面には、補機であるオルタネータ
21とエアコン用コンプレッサ22とが図示しないボル
ト等により締結されている。ここで、オルタネータ21
とエアコン用コンプレッサ22とのシリンダブロック6
の端部6aからの突出量が最小となるように、前記補機
21及び22はエンジン幅の小さいシリンダブロック9
の側面であるエンジン下方に近い位置に配設されている
。また、シリンダブロック5・6には図示しない排気管
が設けられているが、V型6気筒エンジン1にあっては
左側のシリンダ列が右側のシリンダ列に対してエンジン
リア側にずれて配置される,所謂バンクオフセットが存
在する。このため、エンジンリア側には図示しない排気
管が通ることとなり、前記オルタネータ21とエアコン
用コンプレッサ22とは、各々の機器の長さが長いため
、エンジンのフロント側に位置して配設されている。
面に図示しないシール材を介してオイルパン10を備え
ている。また一体化されたシリンダブロック9の下面中
央部にエンジン駆動される共通のクランク軸31が支持
され、またシリンダヘッド7・8の上部には図示しない
動弁機構が夫々支持されている。また、左側のシリンダ
ブロック6及び9の側面には、補機であるオルタネータ
21とエアコン用コンプレッサ22とが図示しないボル
ト等により締結されている。ここで、オルタネータ21
とエアコン用コンプレッサ22とのシリンダブロック6
の端部6aからの突出量が最小となるように、前記補機
21及び22はエンジン幅の小さいシリンダブロック9
の側面であるエンジン下方に近い位置に配設されている
。また、シリンダブロック5・6には図示しない排気管
が設けられているが、V型6気筒エンジン1にあっては
左側のシリンダ列が右側のシリンダ列に対してエンジン
リア側にずれて配置される,所謂バンクオフセットが存
在する。このため、エンジンリア側には図示しない排気
管が通ることとなり、前記オルタネータ21とエアコン
用コンプレッサ22とは、各々の機器の長さが長いため
、エンジンのフロント側に位置して配設されている。
【0013】また右側のシリンダブロック5の側面には
、パワステ用オイルポンプ23が締結されており、該パ
ワステ用オイルポンプ23も前述と同様にシリンダブロ
ック5の端部5aからの突出量が最小となるように、、
シリンダブロック9の側面であるエンジン下方に近い位
置に配設されると共に、前述と同様に、排気管が通らな
いエンジンのフロント側に位置して配設されている。
、パワステ用オイルポンプ23が締結されており、該パ
ワステ用オイルポンプ23も前述と同様にシリンダブロ
ック5の端部5aからの突出量が最小となるように、、
シリンダブロック9の側面であるエンジン下方に近い位
置に配設されると共に、前述と同様に、排気管が通らな
いエンジンのフロント側に位置して配設されている。
【0014】ここで、クランク軸31は、前記シリンダ
ブロック9において複数のベアリングキャップ12によ
り回転自由に支承され、さらにそれら各ベアリングキャ
ップ12の下面にベアリングビーム13がボルト14に
より締結されて連結されている。クランク軸31にはエ
ンジンのフロント側に前記オルタネータ21とエアコン
用コンプレッサ22とを駆動するVベルト32が巻回さ
れるプーリ33が固定されており、該プーリ33に隣接
して、パワステ用オイルポンプ23を駆動するVベルト
34が巻回されるプーリ35が固定されている。そして
、プーリ35の内側には図示しない動弁機構を駆動する
ための動弁用スプロケット36が固定されており、また
該動弁用スプロケット36に隣接して後述するバランス
軸41駆動用のスプロケット37が固定されている。ま
た、クランク軸31はエンジンのリア側端部に、図示し
ないトランスミッションが連結されるフライホイール3
9を有している。
ブロック9において複数のベアリングキャップ12によ
り回転自由に支承され、さらにそれら各ベアリングキャ
ップ12の下面にベアリングビーム13がボルト14に
より締結されて連結されている。クランク軸31にはエ
ンジンのフロント側に前記オルタネータ21とエアコン
用コンプレッサ22とを駆動するVベルト32が巻回さ
れるプーリ33が固定されており、該プーリ33に隣接
して、パワステ用オイルポンプ23を駆動するVベルト
34が巻回されるプーリ35が固定されている。そして
、プーリ35の内側には図示しない動弁機構を駆動する
ための動弁用スプロケット36が固定されており、また
該動弁用スプロケット36に隣接して後述するバランス
軸41駆動用のスプロケット37が固定されている。ま
た、クランク軸31はエンジンのリア側端部に、図示し
ないトランスミッションが連結されるフライホイール3
9を有している。
【0015】ここで、本発明に係る構成として、クラン
ク軸31より下方の右側のシリンダブロック5側に、前
記クランク軸31と平行に、その長さがエンジン全長よ
り若干短いバランス軸41が配設されている。ここで、
バランス軸41は前記シリンダブロック9下部において
3箇所のメタル軸受42,43,44により回転自由に
支承され、各軸受42,43,44間に上下方向慣性力
とローリングモーメントを同時に低減するアンバランス
部45及び46が設けられている。尚、V型6気筒エン
ジン1では、エンジンのフロント側とリア側とで反対方
向のアンバランスが生じるため、前記アンバランス部4
5及び46はエンジンのフロント側からリア側まで長く
設けた方がその効果が大きいものとなる。また、バラン
ス軸41のエンジンのフロント側の端部にはスパーギア
47が固着されており、リア側の端部にはオイルポンプ
駆動用のスプロケット48が固着されている。
ク軸31より下方の右側のシリンダブロック5側に、前
記クランク軸31と平行に、その長さがエンジン全長よ
り若干短いバランス軸41が配設されている。ここで、
バランス軸41は前記シリンダブロック9下部において
3箇所のメタル軸受42,43,44により回転自由に
支承され、各軸受42,43,44間に上下方向慣性力
とローリングモーメントを同時に低減するアンバランス
部45及び46が設けられている。尚、V型6気筒エン
ジン1では、エンジンのフロント側とリア側とで反対方
向のアンバランスが生じるため、前記アンバランス部4
5及び46はエンジンのフロント側からリア側まで長く
設けた方がその効果が大きいものとなる。また、バラン
ス軸41のエンジンのフロント側の端部にはスパーギア
47が固着されており、リア側の端部にはオイルポンプ
駆動用のスプロケット48が固着されている。
【0016】前記バランス軸41に隣接したシリンダブ
ロック9下部に、中継軸51がベアリング52により回
転自由に支持されている。該中継軸51には、クランク
軸31と一体に回動するスプロケット37と同一平面に
その歯数がスプロケット37の2分の1であるスプロケ
ット53が固定され、さらに前記バランス軸41のスパ
ーギア47と噛み合う該スパーギアと同じ歯数のスパー
ギア54が固定されている。
ロック9下部に、中継軸51がベアリング52により回
転自由に支持されている。該中継軸51には、クランク
軸31と一体に回動するスプロケット37と同一平面に
その歯数がスプロケット37の2分の1であるスプロケ
ット53が固定され、さらに前記バランス軸41のスパ
ーギア47と噛み合う該スパーギアと同じ歯数のスパー
ギア54が固定されている。
【0017】さらに、本発明に係る構成として、オイル
ポンプ61が右側のシリンダブロック5側に、かつ前記
バランス軸41下方のオイルパン10内に配設されてい
る。該オイルポンプ61は入力軸に固着されたスプロケ
ット62によりインナーギア63が回動され、ストレー
ナ64より吸い込まれたオイルをオイル吐出通路65を
経由して、右側のシリンダブロック5側面に取付けたオ
イルフィルタ66に送油している。尚、本実施例では、
スプロケット62はスプロケット48の2倍の歯数とな
っている。そして、オイルフィルタ66により塵等を除
去されたオイルがオイル供給通路67を通ってメインギ
ャラリ68に送られる。
ポンプ61が右側のシリンダブロック5側に、かつ前記
バランス軸41下方のオイルパン10内に配設されてい
る。該オイルポンプ61は入力軸に固着されたスプロケ
ット62によりインナーギア63が回動され、ストレー
ナ64より吸い込まれたオイルをオイル吐出通路65を
経由して、右側のシリンダブロック5側面に取付けたオ
イルフィルタ66に送油している。尚、本実施例では、
スプロケット62はスプロケット48の2倍の歯数とな
っている。そして、オイルフィルタ66により塵等を除
去されたオイルがオイル供給通路67を通ってメインギ
ャラリ68に送られる。
【0018】そして、クランク軸31が回動すると、ス
プロケット37とスプロケット53とを連結するチェー
ン38により中継軸51がクランク軸31の2倍の速度
で同方向に回動し、スパーギア54及び47の歯合によ
りバランス軸41をクランク軸31の2倍の速度でクラ
ンク軸31の回動方向と反対方向に回動させる。さらに
、バランス軸41が伝動手段となって、スプロケット4
8とスプロケット62とを連結するチェーン49により
オイルポンプ61がバランス軸41の2分の1の速度で
、即ちクランク軸31と同速度で回動する。
プロケット37とスプロケット53とを連結するチェー
ン38により中継軸51がクランク軸31の2倍の速度
で同方向に回動し、スパーギア54及び47の歯合によ
りバランス軸41をクランク軸31の2倍の速度でクラ
ンク軸31の回動方向と反対方向に回動させる。さらに
、バランス軸41が伝動手段となって、スプロケット4
8とスプロケット62とを連結するチェーン49により
オイルポンプ61がバランス軸41の2分の1の速度で
、即ちクランク軸31と同速度で回動する。
【0019】次に、本実施例に係る作用を説明する。左
側のシリンダブロック6及び9の側面にオルタネータ2
1とエアコン用コンプレッサ22とが締結され、また右
側のシリンダブロック5の側面にパワステ用オイルポン
プ23が締結されているが、バランス軸41はパワステ
用オイルポンプ23のみが取付けられる右側のシリンダ
ブロック5に、然もクランク軸31より下方に配設され
るので、V型6気筒エンジン1全体の重心位置をほぼエ
ンジン中心下方にすることが可能となり、振動性能が向
上する。またバランス軸41をパワステ用オイルポンプ
23と重なり合うことなくエンジン1の右側方に取付け
、オルタネータ21とエアコン用コンプレッサ22とを
エンジン1の左側方に取付けることにより、V型6気筒
エンジン1の全幅の増大が防止できる。
側のシリンダブロック6及び9の側面にオルタネータ2
1とエアコン用コンプレッサ22とが締結され、また右
側のシリンダブロック5の側面にパワステ用オイルポン
プ23が締結されているが、バランス軸41はパワステ
用オイルポンプ23のみが取付けられる右側のシリンダ
ブロック5に、然もクランク軸31より下方に配設され
るので、V型6気筒エンジン1全体の重心位置をほぼエ
ンジン中心下方にすることが可能となり、振動性能が向
上する。またバランス軸41をパワステ用オイルポンプ
23と重なり合うことなくエンジン1の右側方に取付け
、オルタネータ21とエアコン用コンプレッサ22とを
エンジン1の左側方に取付けることにより、V型6気筒
エンジン1の全幅の増大が防止できる。
【0020】従来、オイルポンプを駆動するためのスプ
ロケットを取付ける位置にバランス軸41駆動用のスプ
ロケット37を固定し、前記アンバランス部45及び4
6を有するバランス軸41により構成されるバランサ装
置を設けても、オイルポンプ61をオイルパン10内に
配設し、該オイルポンプ61をバランス軸41を伝動手
段として該バランス軸41の後端で駆動する構成とした
ので、クランク軸31にオイルポンプ61を駆動するた
めのスプロケットを設ける必要もなく、また直動タイプ
のオイルポンプを使用することもなく、オイルポンプ6
1を設けることが可能となった。即ち、V型6気筒エン
ジン1の全長を延ばすことなくオイルポンプ61を配設
、駆動することが可能となった。
ロケットを取付ける位置にバランス軸41駆動用のスプ
ロケット37を固定し、前記アンバランス部45及び4
6を有するバランス軸41により構成されるバランサ装
置を設けても、オイルポンプ61をオイルパン10内に
配設し、該オイルポンプ61をバランス軸41を伝動手
段として該バランス軸41の後端で駆動する構成とした
ので、クランク軸31にオイルポンプ61を駆動するた
めのスプロケットを設ける必要もなく、また直動タイプ
のオイルポンプを使用することもなく、オイルポンプ6
1を設けることが可能となった。即ち、V型6気筒エン
ジン1の全長を延ばすことなくオイルポンプ61を配設
、駆動することが可能となった。
【0021】また、クランク軸31より下方の右側のシ
リンダブロック5側にバランス軸41が配設されている
ので、パワステ用オイルポンプ23の配設には何ら影響
を及ぼしておらず、V型6気筒エンジン1の全幅を広げ
ることなくバランス軸41を配設、駆動することが可能
となった。さらに、本実施例においては、オイルパン1
0のフロント側下方に図示しないサスペンションユニッ
トが設けられ、そのためにオイルパン10のフロント側
が浅く形成されている。このため、従来はオイルポンプ
をエンジン前方側方に取付けていたのでその分全幅が拡
大していたが、本実施例においてはオイルポンプ61を
前記バランス軸41下方のオイルパン10内のエンジン
リア側に配設しているので、V型6気筒エンジン1の全
幅を広げることなくオイルポンプ61を配設、駆動する
ことが可能となった。また、前記浅い位置に吸い込み部
を配設するとポンプに空気を吸い込む惧れがあるが、オ
イルポンプ61をオイルパン10内の深い位置に配設し
ても、バランス軸41を介して駆動することができるの
で、ストレーナ64からの吸い込む際に空気を吸い込む
惧れがない。
リンダブロック5側にバランス軸41が配設されている
ので、パワステ用オイルポンプ23の配設には何ら影響
を及ぼしておらず、V型6気筒エンジン1の全幅を広げ
ることなくバランス軸41を配設、駆動することが可能
となった。さらに、本実施例においては、オイルパン1
0のフロント側下方に図示しないサスペンションユニッ
トが設けられ、そのためにオイルパン10のフロント側
が浅く形成されている。このため、従来はオイルポンプ
をエンジン前方側方に取付けていたのでその分全幅が拡
大していたが、本実施例においてはオイルポンプ61を
前記バランス軸41下方のオイルパン10内のエンジン
リア側に配設しているので、V型6気筒エンジン1の全
幅を広げることなくオイルポンプ61を配設、駆動する
ことが可能となった。また、前記浅い位置に吸い込み部
を配設するとポンプに空気を吸い込む惧れがあるが、オ
イルポンプ61をオイルパン10内の深い位置に配設し
ても、バランス軸41を介して駆動することができるの
で、ストレーナ64からの吸い込む際に空気を吸い込む
惧れがない。
【0022】また、オイルポンプ61及びオイルフィル
タ66がエンジンの右側に配設されるので、メインギャ
ラリ66への給油通路67も右側部に設けられることと
なり、またバランス軸41の軸受42〜44への給油通
路も短くなり、潤滑経路の単純化が図れる。
タ66がエンジンの右側に配設されるので、メインギャ
ラリ66への給油通路67も右側部に設けられることと
なり、またバランス軸41の軸受42〜44への給油通
路も短くなり、潤滑経路の単純化が図れる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる構
成によると、アンバランス部がエンジン全長に渡って設
けられると共にクランク軸の2倍速で駆動される1本の
バランス軸を、より少ない数の補機が取付けられる側の
エンジンの一側部でかつクランク軸より下方に配設した
ので、V型エンジン全体の重心位置をエンジン中心寄り
でかつ下方寄りにすることが可能となり、振動性能が向
し、またバランス軸を補機と重なり合うことなく取付け
ているのでエンジン全幅の増大も防止できる。
成によると、アンバランス部がエンジン全長に渡って設
けられると共にクランク軸の2倍速で駆動される1本の
バランス軸を、より少ない数の補機が取付けられる側の
エンジンの一側部でかつクランク軸より下方に配設した
ので、V型エンジン全体の重心位置をエンジン中心寄り
でかつ下方寄りにすることが可能となり、振動性能が向
し、またバランス軸を補機と重なり合うことなく取付け
ているのでエンジン全幅の増大も防止できる。
【0024】また、前記バランス軸を介して駆動される
オイルポンプを前記一側部でかつ該バランス軸下方のオ
イルパン室内に配設し、オイルフィルタを前記一側部に
設ける構成としたので、V型エンジンの全長及び全幅を
延ばすことなくバランス軸及びオイルポンプを配設、駆
動することが可能となった。
オイルポンプを前記一側部でかつ該バランス軸下方のオ
イルパン室内に配設し、オイルフィルタを前記一側部に
設ける構成としたので、V型エンジンの全長及び全幅を
延ばすことなくバランス軸及びオイルポンプを配設、駆
動することが可能となった。
【図1】本発明の実施例を示す60°バンクV型6気筒
エンジンの部分側断面図
エンジンの部分側断面図
【図2】図1におけるB−B断面矢視及びC−C断面矢
視を含んだエンジンの正面図
視を含んだエンジンの正面図
【図3】同上実施例にバランス軸を含む平面図
【図4】
同上実施例におけるオイルパン内からの組立見上げ図
同上実施例におけるオイルパン内からの組立見上げ図
【図5】図1におけるD−D断面図
【図6】従来のエンジンのバランサ装置の概略図
1 V型6気筒エンジン
5 シリンダブロック
6 シリンダブロック
9 シリンダブロック
10 オイルパン
21 オルタネータ
22 エアコン用コンプレッサ
23 パワステ用オイルポンプ
31 クランク軸
37 スプロケット
38 チェーン
41 バランス軸
45 アンバランス部
46 アンバランス部
47 スパーギア
48 スプロケット
49 チェーン
51 中継軸
61 オイルポンプ
62 スプロケット
66 オイルフィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】偏心ウェイトを有してクランク軸と平行に
配設される1本のバランス軸を備えたV型エンジンにお
いて、エンジン前方でクランク軸により駆動されるバラ
ンス軸を、より少ない数の補機が取付けられる側のエン
ジンの一側部でかつクランク軸より下方に配設すると共
に、前記バランス軸を介して駆動されるオイルポンプを
前記一側部でかつ該バランス軸下方のオイルパン室内に
配設し、オイルフィルタを前記一側部に設けたことを特
徴とするV型エンジンのバランサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253991A JPH04290639A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | エンジンのバランサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253991A JPH04290639A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | エンジンのバランサ装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003393804A Division JP2004144099A (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | エンジンのバランサ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04290639A true JPH04290639A (ja) | 1992-10-15 |
Family
ID=12917584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5253991A Pending JPH04290639A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | エンジンのバランサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04290639A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6718934B2 (en) | 2001-07-26 | 2004-04-13 | Suzuki Motor Corporation | Balancer structure for a V-type engine |
US7070526B2 (en) * | 2001-03-20 | 2006-07-04 | Perkins Engines Company Limited | Accessory drive for driving a balance shaft |
JP2007527981A (ja) * | 2004-03-11 | 2007-10-04 | アイエムエス ギアー ゲーエムベーハー | 歯車駆動を備えた自動車のエンジン補機駆動装置 |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP5253991A patent/JPH04290639A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7070526B2 (en) * | 2001-03-20 | 2006-07-04 | Perkins Engines Company Limited | Accessory drive for driving a balance shaft |
US6718934B2 (en) | 2001-07-26 | 2004-04-13 | Suzuki Motor Corporation | Balancer structure for a V-type engine |
JP2007527981A (ja) * | 2004-03-11 | 2007-10-04 | アイエムエス ギアー ゲーエムベーハー | 歯車駆動を備えた自動車のエンジン補機駆動装置 |
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