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JPH04285612A - (メタ)アクリル酸のエステルと分枝鎖カルボン酸のビニルエステルとからの共重合体ラテックス - Google Patents

(メタ)アクリル酸のエステルと分枝鎖カルボン酸のビニルエステルとからの共重合体ラテックス

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Publication number
JPH04285612A
JPH04285612A JP32232291A JP32232291A JPH04285612A JP H04285612 A JPH04285612 A JP H04285612A JP 32232291 A JP32232291 A JP 32232291A JP 32232291 A JP32232291 A JP 32232291A JP H04285612 A JPH04285612 A JP H04285612A
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JP
Japan
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latex
acrylic acid
acrylamide
component
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Application number
JP32232291A
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JP3308574B2 (ja
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Henricus Paulus H Scholten
ヘンリカス・ポウラス・ヒユーバータス・シヨールテン
Martine Madeleine C P Slinckx
マーテイン・マデライネ・クリスチアーネ・ピエール・スリンクカクス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shell Internationale Research Maatschappij BV
Original Assignee
Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication date
Application filed by Shell Internationale Research Maatschappij BV filed Critical Shell Internationale Research Maatschappij BV
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/12Esters of monohydric alcohols or phenols
    • C08F220/14Methyl esters, e.g. methyl (meth)acrylate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F218/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid
    • C08F218/02Esters of monocarboxylic acids
    • C08F218/04Vinyl esters
    • C08F218/10Vinyl esters of monocarboxylic acids containing three or more carbon atoms

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(メト)アクリル酸の
エステルと分枝鎖カルボン酸のビニルエステルとの共重
合体(interpolymer)、この種の共重合体
を含有するラテックス、この種の共重合体の製造方法、
この種のラテックスからなる被覆組成物、およびこの種
のラテックスを乾燥して形成される固体の高分子物品、
たとえば再分散しうるラテックス粉末に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】英国特許第967、479号公報は安定
なラテックスの製造方法を実際に開示しており、この方
法は (1)カルボキシル基が第三および/または第四炭素原
子に結合している飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエ
ステルと (2)重合しうるα,β−エチレン系不飽和カルボン酸
のアルキルエステルと、 (3)全モノマーに対し0.5〜5重量%のα,β−エ
チレン系不飽和カルボン酸とを含有するモノマー混合物
を水性エマルジョンとして0〜90℃の温度で遊離基開
始剤を用いて共重合させることからなっている。
【0003】より詳細には実施例I−IXにおいて、α
,β−エチレン系不飽和カルボン酸成分の唯一のアルキ
ルエステルとしてエチルアクリレートもしくはプロピル
アクリレートまたはメチルメタクリレートを含む一方、
特に7〜19個の炭素原子を有する数種のカルボン酸の
混合物を飽和分枝鎖脂肪族モノカルボン酸成分のビニル
エステルとして用いたプレミックス組成物を出発物質と
して使用する。この特許公報の第3頁およびクレーム8
には、出発モノマーの好適組合せとして、それぞれ60
〜82部のエチルアクリレートと17〜39部のビニル
ピバレートと1〜3部のメタクリル酸の比率におけるエ
チルアクリレートおよびビニルピバレートとメタクリル
酸との組合せが挙げられている。
【0004】この方法は不充分な重合収率しか与えず、
したがって得られるラテックスは依然として著量の残留
モノマーを含有することが判明した。ラテックス中の遊
離モノマーの存在は不利であると考えられる。これら遊
離モノマーはラテックスおよび粉末ラテックスの悪臭の
実質的な原因となり、ラテックスの安定性に悪影響を及
ぼすと共に、被覆用途の意味でラテックスの乾燥により
形成されるフィルムの硬さ、屋外耐久性および耐ブロッ
キング性に対し悪影響を示した。さらに、毒性の観点か
らも遊離モノマーを最少化することが望ましい。
【0005】従来、これら重合収率を向上させると共に
たとえば被覆組成物に含まれるラテックスを乾燥させた
後に最終的に形成されるフィルムの諸性質を改善すべく
幾つかの努力がなされた。米国特許第4,397,98
4号公報は、微細な顔料と唯一の結合剤もしくは増粘剤
としての水性分散物の形態における(a)30〜80重
量%のアルキルアクリレートまたはこの種の化合物とジ
(アルキル)マレエート〔ここでアルキル基は4〜8個
の炭素原子を有する〕との混合物、(b)8〜30重量
%のアクリル酸および/またはメタクリル酸、(c)0
〜50重量%のプロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレートおよび/またはα
−分枝鎖モノカルボン酸ビニル(カルボン酸残基に10
個の炭素原子を有する)、(d)0〜5重量%のアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、ビニルスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および
/またはアクリロニトリル、および(e)0〜3重量%
の架橋用モノマーのエマルジョン共重合体とから実質的
に構成される水性の紙被覆組成物を開示している。
【0006】この場合も、理論上予想される重合収率に
近い許容しうる変換度を得ることができず、上記の魅力
的でない被覆フィルム特性と毒性とをもたらす。しかし
ながら当業者には、アルキルメタクリレートおよび/ま
たはアルキルアクリレートおよび大きい分枝炭素鎖を有
するビニルエステルは、各モノマーの反応性が大きく相
違するため実質的なランダム共重合体まで共重合するの
が極めて困難であるという概念が一般に存在する。した
がって、被覆フィルムの魅力的性質を示す低温度での重
合体ラテックス分散物に対するモノマー対の共重合は、
たとえばVeoVaテクニカル・マニュアルVM2.1
、第7および8頁、テクニカルブレチン、1988年6
月発行(VeoVaは登録商標である)から見られるよ
うに、かなり困難または不可能でさえあると考えられる
【0007】この概念は、FATIPIC会議ルーバン
・ラ・ヌーボ、ベルギー国、1989年9月11日およ
びNVVT会議、ロッテルダム、オランダ国、1989
年5月23日に行なわれた講演からも得られる。さらに
、理論上予想される収率に到達することができない。 何故なら、いずれかのモノマーが重合せず、上記の魅力
的でない性質を示すからである。より魅力的な性質を有
しかつ/または一層確実かつ効率的な共重合により得ら
れる環境上好ましい水性コーチングに関するニーズが増
大しているため、さらに熱心な研究努力が酢酸ビニルと
1種もしくはそれ以上の第三カルボン酸のビニルエステ
ルとの共重合体を含有するラテックスの開発に向けられ
た。この種の共重合体を含有するラテックスは、被覆用
途に使用するための許容しうる性質を示すことが知られ
ている。この種の公知の共重合体組成物は、たとえばマ
ットおよびシルク仕上エマルジョン塗料の基材としてそ
のまま或いは粉末ラテックスを形成すべく乾燥して使用
され、さらにたとえばヨーロッパ特許出願第315,2
78号および米国特許第3,654,209号から知ら
れるようにコンクリートミックス中に使用される。
【0008】近代的な被覆工業の要求により、この種の
共重合体組成物は、これら共重合体を含有する被覆組成
物を乾燥した後に最終的に得られる被覆フィルムの機械
的性質、薬品耐性および耐水性に関し、さらに改良せね
ばならないと思われる。より詳細には、艶エマルジョン
塗料および腐蝕防止塗料の要求を満たすべく、ラテック
スの諸性質を改善することが強く要望されている。さら
に、経済上魅力的に製造を可能にするよう、この種のラ
テックスを製造するための効率的かつ信頼しうる方法に
つきニーズがある。鋭意研究および実験を重ねた結果、
驚くことに、たとえば高モノマー変換率とラテックスの
解凍安定性とラテックスフィルムの化学安定性、アルカ
リ耐性、光耐性および可撓性、より詳細には紫外線耐性
と耐水性との極めて魅力的な組合せを示す目的とする共
重合体組成物が見出された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明に
よれば、(a)メチルメタクリレートと(b)ブチルア
クリレートと (c)カルボキシル基が第三および/または第四炭素原
子に結合すると共に酸部分が10個の炭素原子を有する
1種もしくはそれ以上の飽和モノカルボン酸のビニルエ
ステル、好ましくはVersatic10酸のビニルエ
ステル(VeoVa10)〔VersaticおよびV
eoVaは登録商標〕と、 (d)アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルス
ルホン酸ナトリウムおよびその混合物(これらのうちア
クリル酸もしくはアクリルアミドが最も好適である)よ
りなる群から選択され、モノマーの全重量に対し0.5
〜5重量%の量の安定化用モノマーとからなり、成分(
a)と(b)と(c)との各重量比率がこれら成分の量
の合計重量に対し計算してそれぞれ三角図表における等
しい性能輪郭線を有する組成を画く次の方程式:
【00
10】
【数2】
【0011】〔式中、CONVは%m/mにおけるモノ
マー変換率を示すと共に実質的に例1に示した温度、反
応時間および全出発組成の条件下で少なくとも99%の
数値を有し、Tgは0〜50℃の範囲の数値を有するガ
ラス転移温度を示し、WAは後記のように測定して最高
35%m/mである水吸収値を示し、WSは後記のよう
に少なくとも6である24時間後の水スポット等級を示
し、X1 は成分(a)の重量比率を示し、X2 は成
分(b)の重量比率を示し、X3 は成分(c)の重量
比率を示し、X1 、X2 およびX3 の数値は成分
(a)と(b)と(c)との合計重量に対し計算してそ
れぞれ0.5〜99.0重量%の範囲である〕
【001
2】を同時に満たす出発コモノマー混合物から得られた
ことを特徴とする1群の共重合体(interpoly
mer)が提供される。上記方程式における各係数の正
確な数値は、用いる安定化用モノマーおよび表面活性剤
の特定種類に若干依存すると共にそれらの濃度にも依存
することが観察される。本発明の好適具体例によれば、
成分(a)〜(d)から誘導でき、成分(c)がVer
satic10酸のビニルエステル(VeoVa10)
でありかつ成分(d)がアクリル酸であって0.5〜2
重量%、好ましくは約1重量%の量で使用される共重合
体が提供される。
【0013】上記方程式(I)〜(IV)を満足させる
比率にてモノマー(a)、(b)および(c)を含有す
る出発モノマー組成物は、1重量%のアクリル酸を安定
化用モノマーとして使用する場合には図1の陰影部分に
より示されることが、当業者に了解されよう。より好ま
しくは成分(a)、(b)および(c)の重量割合が方
程式(I)〜(IV)を同時に満足させ、しかもCON
Vが少なくとも99.2%の数値を有し、Tgが10〜
50℃の範囲の数値を有し、WAが最高25%の数値を
有し、さらにWS(24時間)が少なくとも7の等級を
有するような共重合体がコモノマー混合物から得られる
。上記の一層厳密な方程式を満足させる適する比率でモ
ノマー(a)、(b)および(c)を含有する好適なこ
れら出発コモノマー組成物は、図2の陰影部分によって
示されることが了解されよう。
【0014】本発明による共重合体の最も好適な具体例
は、(a)1.5〜65重量%のメチルメタクリレート
と (b)0.5〜20重量%のブチルアクリレートと(c
)20〜85重量%のVeoVa10(登録商標)と (d)0.5〜2重量%のアクリル酸 とからなる出発コモノマー混合物から誘導しうることを
特徴とする。さらに、僅か1種のみの共重合しうる安定
化用成分(d)を用いて、許容しうる低遊離モノマー含
有量(すなわち固形分含有量に対し<2重量%)と良好
な安定性とを示すラテックスが得られることも判明した
【0015】さらに、本発明は30〜60重量%の上記
共重合体を高分子成分として含有するラテックス、好ま
しくは高分子成分の量が40〜50重量%であるラテッ
クス、ラテックスと好ましくは少なくとも1種の顔料と
からなる被覆組成物、およびラテックスもしくはコーチ
ングの物理的乾燥により形成される固体の共重合体物品
、並びにラテックスの物理的乾燥により形成される再分
散しうるラテックス粉末およびこの種の粉末から得られ
る被覆組成物にも関するものである。さらに本発明は、
上記共重合体を含有するラテックスの製造方法にも関す
る。
【0016】さらに、これら魅力的な結果は出発反応混
合物の熱開始を行なって達成され、上記範囲における成
分(a)〜(d)の実際の相対比率に殆ど依存しないこ
とも判明した。より好ましくは、反応混合物の熱開始が
用いられる。本発明による共重合体含有のラテックスは
、当業者に公知の条件下で製造することができ、一般に
20〜100℃の温度を含む。特に、製造方法は60〜
100℃、好ましくは75〜85℃の温度範囲で行なわ
れる。反応混合物には、さらに必要に応じ共重合させる
安定化剤と1種もしくはそれ以上の重合開始剤と必要に
応じ緩衝剤とを含ませうるが、より好ましくは緩衝剤を
使用しない。
【0017】好適には、安定化剤は全部でラテックスの
約1〜4重量%を占める。ラテックス中に使用する安定
化剤は少なくとも1種の陰イオン型表面活性剤を含み、
これはラテックスの安定性および特に重合工程の際の反
応混合物に有利な作用を及ぼして共重合体が形成される
ミセルの形成を容易化させると思われ、さらに必要に応
じ非イオン型表面活性剤をも含み、これはラテックス安
定性に貢献すると思われ、或いは混成陰イオン/非イオ
ン型の少なくとも1種の表面活性剤を含む。適する陰イ
オン型表面活性剤はアルキルアリールスルホネート、た
とえばアルキルベンゼンスルホネート;スルホコハク酸
エステルの塩;モノカルボン酸のヒドロキシエチルエス
テルのアルキルサルフェート、アルキルスルホネート、
アルキルアリールホスフェート、サルフェート、アルキ
ルフェノキシポリエトキシエタノールのサルフェート、
およびモノカルボン酸のヒドロキシプロピルエステルの
サルフェートおよびスルホネート、並びにモノカルボン
酸のモノグリセリドのサルフェート(これら化合物は1
2〜24個の炭素原子を有する);さらにC9 〜19
モノカルボン酸の塩を包含する。好適には、ラテックス
の0.05〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5%が
陰イオン型表面活性剤によって占められる。
【0018】適する非イオン型表面活性剤は、ヒドロキ
シ化合物と酸化アルキレン(たとえば酸化エチレンもし
くは酸化プロピレン)との反応生成物、たとえば一般式
R−C6 H4 −O−(CH2 −CH2 −O)n
 −H〔式中、RはC6 〜C16、特にC8 〜C9
 アルキル基を示し、nは3〜40の数を示す)の化合
物;酸化エチレンとプロピレングリコールエーテルとの
或いは好適には6〜20個の炭素原子を有するアルコー
ル(たとえばオクチル、ラウリルもしくはセチルアルコ
ール)との反応生成物を包含する。好適には、ラテック
スの重量の0.5〜2%を非イオン型表面活性剤で構成
することができる。混成陰イオン/非イオン型の適する
表面活性剤は、アルキルアリールポリグリコールエーテ
ルに基づくスルホネートを包含する。好ましくは、陰イ
オン型および非イオン型の両表面活性剤を使用する。特
に好ましくは、アルキルアリールスルホネートを化合物
R−C6 H4 −O−(CH2 −CH2 −O)n
−H、たとえばノニルフェニルエトキシレートと共に使
用する。
【0019】適する開始剤は、熱的絶縁破壊、レドック
ス反応または光開始のいずれであっても水性乳化重合の
反応条件下で遊離基を形成する化合物である。開始剤は
有機の水溶性ペルオキシド、ヒドロペルオキシドおよび
ペルサルフェートを包含する。その例は過酸化水素およ
び過硫酸ナトリウム、アンモニウム、特にカリウムであ
り、反応混合物の重量に対し0.1〜1%、好ましくは
0.4〜0.7%の開始剤が使用される。必要に応じ、
重合工程に使用するのに適した緩衝剤は、混合物のpH
が約4以下に降下するのを防止しうる水溶性化合物であ
る。好適緩衝剤は硼砂および有機酸(好適には酢酸)ま
たはアルカリ金属炭酸塩もしくは重炭酸塩または酢酸塩
を包含する。
【0020】本発明による方法の好適具体例によれば、
熱開始を用いると共に、反応を不活性雰囲気下で行ない
、好適には窒素を用いて反応の開始前に反応容器をフラ
ッシュする。本発明の方法のさらに好適な具体例によれ
ば、エマルジョンプレミックスを脱塩水中で1種もしく
はそれ以上の表面活性剤の1部と1種もしくはそれ以上
のレドックス開始剤の1部とコモノマー(a)、(b)
、(c)および(d)とから作成する。反応器を窒素で
フラッシュした後、ほぼ等量の脱塩水を充填し、残量の
表面活性剤と開始剤とを加える。反応器を特定範囲の温
度(たとえば80℃)まで加熱し、窒素流を止めてエマ
ルジョンプレミックスの添加を開始する。添加は一般に
2〜5時間にわたって行なわれ、その間初めに調整され
た温度を維持する。プレミックスの添加を終了した後の
1〜3時間の後重合時間を、一般にたとえば80℃の温
度で用いる。この後重合の後、得られたラテックスを冷
却し、必要ならば濾過する。
【0021】一般に得られるラテックスは30〜60重
量%、好ましくは40〜50%の範囲の全固形分含有量
と90〜170nmの範囲の重量平均粒径とを有し、こ
れはエマルジョンプレミックスと初期反応器充填物との
間の表面活性剤の再分配に依存する。さらに本発明は、
上記方法により製造されたラテックスおよびこの種のラ
テックスの物理的乾燥に際し基体上にコーチングを形成
する共重合体もしくはラテックスとして再編成する目的
の粉末またはコンクリートもしくは他のラテックスに基
づく最終製品におけるその使用に関するものである。本
発明によるラテックスはコンクリート、ラッカー、塗料
、木材被覆、腐蝕防止塗料および繊維被覆に用途を有す
る。これらは良好なフィルム形成特性、耐水性、高い顔
料結合力、可撓性、フィルム、粘着性の欠如、アルカリ
耐性および紫外光に対する耐性のためラッカーおよび塗
料を構成するのに特に興味がある。本発明のラテックス
を含有する塗料は顔料を含有し、一般にたとえば充填剤
、助溶剤、増粘剤、分散剤、保存料、腐蝕防止剤、およ
び消泡剤などの成分をさらに含有する。したがって、本
発明によるラテックスからなる被覆組成物およびそれか
ら形成された固体の共重合体物品も本発明の1部を構成
することが了解されよう。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、その範囲はこれら特定の実施例に限定されない。 実施例1 3lの反応フラスコに中心開口部と4個の周辺ガラス開
口部とを設けて、これらに還流凝縮器と攪拌機と温度計
と窒素導入管とエマルジョンプレミックス導入管とを取
付けた。次の各成分を示した量で混合することにより、
エマルジョンプレミックスを作成した:    脱塩水
                         
           575.0g    フミフェ
ンSF90(水中10%)+            
 5.0g    アルコパールN230(水中25%
)++      120.0g    過硫酸カリウ
ム                        
        4.0g    メチルメタクリレー
ト                      39
0.0g    ブチルアクリレート        
                100.0g   
 VeoVa10+++              
           500.0g    アクリル
酸                        
          10.0g +:「フミフェンS
F90」はアルカリールスルホネート陰イオン型表面活
性剤の登録商標である。 ++:「アルコパールN230」は非イオン型表面活性
剤の登録商標である。 +++:「VeoVa10」は10個の炭素原子を有す
る第三カルボン酸ビニルエステルの登録商標である。
【0023】反応フラスコを窒素で清掃し、次の成分を
添加した:     脱塩水                  
                  480.0g 
   フミフェンSF90(水中10%)      
      95.0g    過硫酸カリウム   
                         
    1.0g
【0024】反応フラスコ内の成分を
80℃まで加熱した。温度が80℃に達した際、窒素流
を停止させ、エマルジョンプレミックスの添加を開始し
た。モノマーのプレエマルジョンを3時間にわたり定期
的に添加して80℃の温度を維持した。2時間の温浸時
間(同温度)を用いた。後煮沸の後、ラテックスを冷却
させ、必要に応じ濾過した。一般に、これらラテックス
は45%の全固形分含有量を有し、重量平均粒径は約1
50nmであった。
【0025】得られたラテックスを水吸収性およびラテ
ックス重合体フィルムの水スポット耐性につき試験する
と共に、モノマー変換率、粘度、最小フィルム形成温度
、ガラス転移温度、引張強さ、収率および表面硬さにつ
いても測定した。
【0026】実施例II〜V並びに比較例CおよびD実
施例Iに記載したと同様に、異なる群のコモノマーから
共重合体ラテックスを作成した。全出発組成物に対する
重量%としての用いた構成モノマーの各量および得られ
たラテックスの各性質を次表に示す。比較例に関し、こ
れらは全て水スポット耐性を欠如し、さらに「A」は多
過ぎる残留モノマーを有し、「B」は過度に粘性であり
、「C」は多過ぎる水を吸収し、「D」は高過ぎるTg
を有することが観察された。
【0027】
【表1】 * :組成物A=英国特許第967,479号による組
成物 ** :組成物B=アクロナール290D(登録商標)
、市販の一般的に使用されている被覆組成物。
【0028】ラテックス重合体フィルムの水吸収率(厚
膜試験法)は、下記するように測定した。厚さ2mmの
濡れたフィルムをポリエチレン箔の上に施こす(箔の縁
部に自動封止器を施こしてラテックスを箔上に保つ)。 早過ぎる水の蒸発を防止すると共に、その結果として著
しいマッド亀裂を防止するため、パネルを水蒸気移動材
で覆い、次いでTgより20℃高い温度に1週間貯蔵す
る。透明フィルムが形成された後、カバーを外す。ガラ
スパネルから外した後に2×2cmの3個の片をフィル
ムから切除し、0.1mg程度まで秤量する。これらを
脱塩水中に23℃で貯蔵し、1日、2日、4日、7日お
よび最後に14日の後(濾紙により過剰の水を除去した
後)に再秤量する。水吸収率を測定された重量増加から
計算する。3反復の測定の結果を平均し、一般に浸漬時
間と水吸収率との間の関係をグラフ上にプロットする。 エマルジョン塗料の水吸収率に興味がある場合は、40
%PVC顔料着色を有する塗料フィルムを作成すること
が示唆される。
【0029】ラテックス重合体フィルムの水スポット耐
性は、下記するように測定した。20μmの濡れたラテ
ックスフィルムをガラスパネル上に施こし、Tgより2
0℃高い温度にて1週間にわたり乾燥させる。23℃ま
で冷却した後、1滴の水をフィルム上に加えてパネルを
暗い地下に置く。5、10および60分間の後、並びに
24時間の後、白色化作用を肉眼判定する。尺度10(
フィルムが影響を受けない)と尺度0(フィルムが完全
に白くなる)との間の等級を毎回示す。1時間後、4つ
の測定値を加算し、4で割算する(最大測定値40)。 フィルムの測定値が極めて高ければ、試験をさらに23
時間継続して尺度0と10との間の24時間の等級を示
すのが有利である。水滴の蒸発を防止するには、時計ガ
ラスで一晩覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明における方程式(I)〜(IV)を
満たす比率で各モノマーを含有した組成物の三角図表で
ある。
【図2】  図1に同じ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)メチルメタクリレートと、(b
    )ブチルアクリレートと(c)カルボキシル基が第三お
    よび/または第四炭素原子に結合すると共に酸部分が1
    0個の炭素原子を有する1種もしくはそれ以上の飽和モ
    ノカルボン酸のビニルエステルと、(d)アクリル酸、
    メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジ
    アセトンアクリルアミド、ビニルスルホン酸ナトリウム
    およびその混合物(これらのうちアクリル酸もしくはア
    クリルアミドが最も好適である)よりなる群から選択さ
    れ、モノマーの全重量に対し0.5〜5重量%の量の安
    定化用モノマーとからなり、成分(a)と(b)と(c
    )との各重量比率がこれら成分の量の合計重量に対し計
    算してそれぞれ三角図表における等しい性能輪郭線を有
    する組成を画く次の方程式: 【数1】 〔式中、CONVは%m/mにおけるモノマー変換率を
    示すと共に実質的に例1に示した温度、反応時間および
    全出発組成の条件下で少なくとも99%の数値を有し、
    Tgは0〜50℃の範囲の数値を有するガラス転移温度
    を示し、WAは最高35%m/mである水吸収値を示し
    、WSは少なくとも6である24時間後の水スポット等
    級を示し、X1 は成分(a)の重量比率を示し、X2
     は成分(b)の重量比率を示し、X3 は成分(c)
    の重量比率を示し、X1 、X2 およびX3 の数値
    は成分(a)と(b)と(c)との合計重量に対し計算
    してそれぞれ0.5〜99.0重量%の範囲である〕を
    同時に満たすコモノマー混合物を重合させて得られる共
    重合体。
  2. 【請求項2】  成分(d)をアクリル酸およびアクリ
    ルアミドから選択することを特徴とする請求項1に記載
    の共重合体。
  3. 【請求項3】  成分(a)、(b)および(c)の重
    量割合が方程式(I)〜(IV)〔式中、CONVは少
    なくとも99.2%の数値を有し、Tgは10〜50℃
    の範囲の数値を有し、WAは最高25%の数値を有し、
    さらにWS(24時間)は少なくとも7の等級を有する
    〕を同時に満たすことを特徴とする請求項1に記載の共
    重合体。
  4. 【請求項4】  (a)15〜65重量%のメチルメタ
    クリレートと、(b)0.5〜20重量%のブチルアク
    リレートと、(c)20〜85重量%のVeoVa10
    と、(d)0.5〜3重量%のアクリル酸もしくはアク
    リルアミドと からなる出発混合物から誘導しうることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の共重合体。
  5. 【請求項5】  高分子成分として、30〜60重量%
    の請求項1〜4のいずれかに記載の共重合体を含有する
    ラテックス。
  6. 【請求項6】  高分子成分の量が40〜50重量%で
    あることを特徴とする請求項5に記載のラテックス。
  7. 【請求項7】  請求項5または6に記載のラテックス
    と少なくとも1種の顔料とからなる被覆組成物。
  8. 【請求項8】  請求項5または6に記載のラテックス
    を物理的に乾燥して形成される固体の共重合体物品。
  9. 【請求項9】  コモノマー混合物を20〜100℃の
    範囲、好ましくは60〜100℃の範囲の温度にて1種
    もしくはそれ以上の重合開始剤の存在下および安定剤と
    して1〜4重量%の量のアルキルアリールスルホネート
    からなる陰イオン型表面活性剤と化合物 【化1】 、より好ましくはノニルフェニルエトキシレートからな
    る非イオン型表面活性剤との存在下に重合させることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の共重合体を
    含有するラテックスの製造方法。
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