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JPH04281761A - 食物繊維の製造方法 - Google Patents

食物繊維の製造方法

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Publication number
JPH04281761A
JPH04281761A JP3069087A JP6908791A JPH04281761A JP H04281761 A JPH04281761 A JP H04281761A JP 3069087 A JP3069087 A JP 3069087A JP 6908791 A JP6908791 A JP 6908791A JP H04281761 A JPH04281761 A JP H04281761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dietary fiber
insoluble
partial hydrolysis
fiber
hydrolysis treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3069087A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Fukuyama
福山 一弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP3069087A priority Critical patent/JPH04281761A/ja
Priority to EP91115012A priority patent/EP0474230B1/en
Priority to DE69108146T priority patent/DE69108146T2/de
Publication of JPH04281761A publication Critical patent/JPH04281761A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性および不溶性食
物繊維の効果を併せ持つ食物繊維の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康食品として食物繊維が注目さ
れている。食物繊維には、便通改善効果や大腸癌予防効
果等の作用を有する不溶性食物繊維と、血清コレステロ
ール低下作用や腸内有用細菌の増殖促進作用を有する水
溶性食物繊維(ヘミセルロース)があり、このような食
物繊維は、穀類や豆類の外皮に多く含まれている。
【0003】しかしながら、穀類・豆類の外皮をそのま
ま摂取した場合には、外皮中に含まれるヘミセルロース
は水に難溶であるため、その生理活性効果が発揮され難
い傾向があった。またヘミセルロースの溶出が少ないの
で、充分な生理活性効果を得るには、多量の外皮を摂取
する必要があり、食感を害する問題点があった。
【0004】穀類外皮より不溶性食物繊維を採取する技
術としては、例えば、特開昭63−17674号公報に
示されるものがあり、穀類外皮を粉砕することにより、
繊維質を微細化させ食感を改良するとともに表面積を増
加させ繊維質が粒子表面に露出するようにしている。ま
た、穀類外皮より水溶性食物繊維(ヘミセルロース)を
採取する技術としては、例えば、特開昭64−6230
3号公報に示されるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭63−1
7674号公報に示されるものでは、穀類外皮を粉砕す
ることにより、繊維質を微細化させ食感を改良するとと
もに表面積を増加させているのみであり、食物繊維とし
ては、不溶性食物繊維のままであり、不溶性食物繊維と
しての効果しか発揮しない。また、特開昭64−623
03号公報に示すものでは、水溶性の食物繊維のみが抽
出されており、不溶性食物繊維の有している便通改善効
果などの効果は期待できない。
【0006】そこで、本発明では、穀類外皮が元来持っ
ている不溶性食物繊維としての性質と、さらに水溶性食
物繊維としての性質の両者を併せ持ち、不溶性食物繊維
の有する便通改善作用など、さらには、水溶性食物繊維
の有する血清コレステロール低下作用を有し、便秘のみ
ならず欧米型食生活による高脂血症等の各種弊害を予防
するうえで有用であり、さらに、不溶性であり各種の食
品への添加が容易な穀類外皮由来の食物繊維を容易に製
造できる製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、穀類外皮由来の食物繊維原料を、部分加水分解処理
後の回収率が40〜80重量%となるように部分加水分
解処理を行う食物繊維の製造方法である。そして、前記
部分加水分解処理は、pH3.0以下において、酸処理
するものである事がこのましい。また、前記部分加水分
解処理は、60〜100℃で加温処理するものである事
がこのましい。
【0008】そこで、本発明の食物繊維の製造方法につ
いて説明する。本発明の食物繊維の製造方法は、穀類外
皮由来の食物繊維原料を、部分加水分解処理後の回収率
が40〜80重量%となるように部分加水分解処理を行
う食物繊維の製造方法である。
【0009】そこで、本発明の製造方法の各工程につい
て説明する。最初に、穀類外皮、例えば、トウモロコシ
、麦、米、大豆等の外皮粉を、コロイドミル、ジェット
ミル、ピンミル、コーヒーミル等を用いて湿式あるいは
乾式粉砕した後、水洗浄し、遠心分離を行い澱粉等を含
む可溶性画分を除き不溶性繊維質を分離する。上記の穀
類外皮とは、トウモロコシ、麦、米および大豆等の種実
の外皮、いわゆる「ふすま」部分を意味しており、イネ
科、マメ科、タデ科の雑穀の外皮を含むものである。 穀類外皮はもともと不溶性の繊維質であり、不溶性性質
の強い繊維成分であるセルロースと、比較的親水性が高
く、可溶化されうる繊維成分であるヘミセルロースを多
量に含んでいる。
【0010】また、上記の「不溶性繊維」とは、食物繊
維食品を水に懸濁して遠心分離(1000Gで10分間
)した場合に、残さ画分に含まれる繊維質である。不溶
性画分中の食物繊維重量は、酵素重量法(N.G.As
pら’83、J.FoodChem.,31、476)
により定量される。
【0011】続いて、得られた不溶性繊維質を部分加水
分解処理する。部分加水分解処理は、部分加水分解処理
後の回収率が40〜80重量%となるように行われる。 なお、本発明における部分加水分解処理後の回収率とは
、穀物外皮を上記のように温水洗浄し、可溶性画分を除
去した残量(不溶性繊維質原料重量)に対する加水分解
処理後の残量(不溶性繊維重量)の割合を百分率で表し
たものである。ただし、前記の温水洗浄は部分加水分解
処理と同時に行うことも可能である。この場合にも対照
として上記の原料穀類外皮を温水洗浄し可溶性画分を除
去した残量を用い、これに対する処理後の残量を百分率
で表す。
【0012】このように部分加水分解処理を行うことに
より、部分加水分解処理後の不溶性食物繊維がその重量
の30%以上がヘミセルラーゼにより可溶となり、その
ような性質を有する不溶性食物繊維は、体内に摂取され
たのち、大腸に共存しているある種の腸内細菌が有する
ヘミセルラーゼ活性により、ヘミセルロースが分解され
、腸内で水溶性食物繊維となり、水溶性食物繊維の有す
る血中コレステロール低下作用を発揮する。また、ヘミ
セルラーゼ活性によっても分解しないセルロースを中心
とする不溶性食物繊維成分による便通改善作用を発揮す
る。
【0013】穀類外皮は、通常不溶性繊維であるセルロ
ースと可溶性繊維であるヘミセルロースとを含有してい
る。しかし、穀類外皮中のヘミセルロースは、通常状態
では不溶性となっている。これは、不溶性食物繊維であ
るセルロースにヘミセルロースがとりこまれた状態ある
いは強い状態で固定されているものと推定されるためで
ある。そして、穀類外皮を加水分解することにより、ヘ
ミセルロースが遊離し可溶性になるものと思われる。こ
のため、穀類外皮を完全に加水分解すると、可溶性とな
りうるヘミセルロースがすべて遊離し、不溶性のセルロ
ースのみが残り、、得られた不溶性食物繊維は、セルロ
ースの有する不溶性繊維としての機能しか有さないもの
となる。上記の様にヘミセルラーゼによる可溶化率が3
0重量%以上であり、不溶性食物繊維の機能のみならず
可溶性食物繊維の機能をも有する食物繊維を得るために
は、完全な加水分解でなく部分加水分解を行うことによ
って、そのような不溶性食物繊維をう得ることができ、
特に部分加水分解処理後の回収率が40〜80重量%(
ヘミセルロースの全てが遊離する前)となるように部分
加水分解処理することにより確実に上記のような性質を
有する不溶性食物繊維を得ることができることを本発明
者は見出した。
【0014】ヘミセルラーゼとは、穀類外皮中のヘミセ
ルロース成分を基質として加水分解する食物繊維分解酵
素である。ヘミセルラーゼ可溶化率の測定には、例えば
、商品名ヘミセルラーゼM、田辺製薬株式会社製が使用
される。ヒトの消化液中には食物繊維分解酵素が含まれ
ていないが、大腸に共存しているある種の腸内細菌には
セルラーゼやヘミセルラーゼ活性を有するものがある。 しかし、穀類外皮を単に粉砕することにより得られた不
溶性食物繊維は、完全な不溶性のままであり、ヘミセル
ラーゼによる可溶化率は10〜20%であり極めて低い
【0015】本発明の製法によって得られる食物繊維が
不溶性状態あってかつヘミセルラーゼによる高い可溶化
率を有することの化学的理論は必ずしも明確ではないが
以下のように推測される。穀類外皮を単に粉砕すること
により得られる不溶性食物繊維では、不溶性食物繊維で
あるセルロースにヘミセルロースがとりこまれた状態あ
るいは強い状態で固定されているものと推定されるのに
対し、本発明の製法によって得られる食物繊維では、不
溶性食物繊維であるセルロース表面にヘミセルロースが
露出した状態となることにより、ヘミセラーゼによる高
い可溶化率を有するものと推測される。このため、本発
明の製法によって得られる食物繊維は、穀類外皮由来の
不溶性食物繊維であっても、ヘミセルラーゼによる可溶
化率が不溶性食物繊維重量の30重量%以上とすること
ができ、食物繊維分解酵素であるヘミセルラーゼの作用
を受けやすいため、消化管内で腸内細菌が産出するヘミ
セルラーゼにより容易に可溶化され、水溶性繊維と同様
に、コレステロール低下作用を発揮する。ヘミセルラー
ゼによる可溶化率が不溶性食物繊維重量の30重量%以
下であると、十分なコレステロール低下作用を発揮しな
い。
【0016】そして、本発明における「ヘミセルラーゼ
による可溶化率」は、不溶性繊維を酵素とともに15時
間インキュベート(pH4.5、40℃酵素・基質比:
10%)した後、遠心分離により上清画分に含まれる糖
質(フェノール・硫酸法により定量)、あるいは残さ画
分の固形分重量の減少により求められる。
【0017】本発明の製法によって得られる食物繊維に
おけるヘミセルラーゼ可溶化率は、不溶性食物繊維重量
の30重量%以上、好ましくは30重量%〜55重量%
であり、逆に60重量%以下、好ましくは30〜60重
量%の完全不溶性成分(セルロース成分)を有している
。このため、本発明の製法によって得られる食物繊維は
、不溶性食物繊維としての便通改善効果を発揮する。
【0018】そして、単なる穀類外皮粉末に比べ本発明
の製法によって得られる食物繊維はヘミセルラーゼによ
る酵素作用を受けやすく、このことは本発明の製法によ
って得られる食物繊維中のヘミセルロースが不溶性粒子
に結合しているにもかかわらず、水溶性繊維に類似した
性状および効果を持つことを示している。
【0019】また、本発明の製法によって得られる食物
繊維は、食品への添加が容易な微粒子状であることが好
ましい。微粒子の程度としては、350μm以下が好ま
しく、より好ましくは、250μm以下である。また、
本発明の製法によって得られる食物繊維は、水などの水
性液体中の懸濁物であってもよいが、食品への添加作業
を容易なものとするために、乾燥物であることが好まし
い。そして、乾燥状態においても、ヘミセルラーゼによ
る可溶化率は、不溶性食物繊維重量の30重量%以上で
あることが好ましい。
【0020】そして、本発明の製造方法における具体的
な部分加水分解処理は、穀類外皮由来の食物繊維原料を
、pH3.0以下において、60〜100℃で酸加温処
理することにより行われることが好ましい。より具体的
には、上述のように遠心分離を行い澱粉等を含む可溶性
画分を除いた不溶性繊維質に、クエン酸、硫酸などの性
溶液を加えて、繊維質固形分が、5〜30%、好ましく
は10〜25%、懸濁液のpHが、3.0以下、より好
ましくは0.4〜3.0以下となるように懸濁する。 pHが0.4以上であれば、中和に多量のアルカリを加
える必要もなく、pHが3.0以下であれば、処理温度
をあまり高くする必要がなく、部分加水分解処理された
不溶性食物繊維の変性着色、臭いの悪化等の問題が生じ
ない。好ましくは、pHが1.0〜2.5である。
【0021】そして、部分加水分解処理温度としては、
60〜100℃、好ましくは、70〜90℃であり、1
00℃以下にて部分加水分解処理を行えば、部分加水分
解処理された不溶性食物繊維の変性着色、臭いの悪化等
の問題が生じることがなく好ましい。また、処理時間と
しては、懸濁液のpH、部分加水分解温度により望まし
い範囲は異なるが30〜150分である。
【0022】部分加水分解処理の程度としては、処理後
の回収率が40〜80%、より好ましくは60〜80と
なるように行うことが好ましい。上記の回収率になるよ
うに部分加水分解をおこなうことにより、得られた食物
繊維のヘミセルラーゼ可溶化率が、不溶性食物繊維重量
の30%以上となる。そして、部分加水分解処理後、室
温まで冷却し、例えば、水酸化ナトリウムを用いて中和
する。そして、上述の部分加水分解処理工程が終了した
後、可溶性繊維質を除去するため、蒸留水で1〜5回遠
心洗浄し、固形分濃度を20〜50重量%とする。そし
て、固形分を乾燥、例えば、凍結乾燥、減圧乾燥、流動
層乾燥、噴霧乾燥、気流乾燥等により乾燥させた後、乾
燥物を例えば、コーヒーミル等により粉砕することによ
り、乾燥状態の食物繊維を得ることができる。
【0023】また、固形分の乾燥の前に、懸濁状態で固
形分を含有している懸濁液に、固形分1重量部に対し粉
末デキストリン、グルコース等の糖質1〜4部を加え、
よく練り込んで糖質を溶解させた後乾燥させてもよい。 このようにすることにより、改質された食物繊維の改質
状態をより安定にすることができる。そして、本発明の
製法によって得られる食物繊維は、例えば、各種飲料(
例えば、清涼飲料水、ココア飲料)、即席スープ、焼き
菓子などに添加される。添加量としては、対象となる食
品により相違するが、一般的には、食品の重量の1〜9
0%程度が好ましい。
【0024】
【実施例】次に、本発明の食物繊維の製造方法および比
較例について説明する。 (実施例1)粒径1.25mm以下の乾燥したトウモロ
コシ外皮粉末を水に懸濁して固形分濃度10%とし、9
0℃に加温して30分間維持した。その後、連続式遠心
分離器(3000G)により固形分を回収し、加熱によ
り可溶化する成分を除去した。この際の固形分回収率は
、90〜95%程度であった。また、この処理により得
られたトウモロコシ外皮粉末中の食物繊維含有量は85
であった。
【0025】上記のようにして得たトウモロコシ外皮を
、固形分10%となるように1N硫酸溶液(pH1.4
)中に分散し、80℃まで加温し、60分間維持し、部
分加水分解処理を行った。その後、60℃まで冷却し、
水酸化ナトリウムよりpH6に調整した。これを遠心分
離(3000G)して、固形分を回収し、さらに、10
倍量の水での希釈および再遠心処理(3000G)を3
回繰り返して行った後、固形分を流動槽乾燥機を用いて
乾燥し、不溶性食物繊維(実施例1)の乾燥粉末を得た
。この不溶性食物繊維の回収率は、トウモロコシ外皮に
対して、57重量%、部分加水分解処理前の不溶性繊維
原料に対して、70重量%であった。また、得た不溶性
食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、33重量%であ
った。なお、可溶化率の測定は、実施例1〜6により得
られた食物繊維の懸濁液にヘミセルラーゼM(酵素・基
質比10%)を加え、40℃で15時間インキュベート
後、遠心分離し、上清中の糖含有量をフェノール硫酸法
により測定した。糖定量の基準物質としてはグルコース
を使用した。
【0026】この実施例1の製造方法により得られた食
物繊維粉末は水によく分散し、滑らかな食感で風味の癖
も少ないため、牛乳糖の各種の飲料に加えて飲用できる
ものであった。
【0027】(実施例2,3および比較例1〜6)平均
粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉末を用い
たこと、実施例1における部分加水部分処理を、希硫酸
を用いて表1に示すpHにて、60℃まで加温し、60
分間維持したこと、および、乾燥方法としては、減圧乾
燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本発明の不
溶性食物繊維(実施例2,3)および比較例の不溶性食
物繊維(比較例1〜6)を製造した。なお、部分加水分
解処理における回収率および製造された不溶性食物繊維
のヘミセルラーゼ可溶化率は、表1に示す通りであった
【0028】
【表1】
【0029】(実施例4〜6および比較例7〜11)平
均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉末を用
いたこと、実施例1における部分加水部分処理を、希硫
酸を用いて表2に示すpHにて、70℃まで加温し、6
0分間維持したこと、および、乾燥方法としては、減圧
乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本発明の
不溶性食物繊維(実施例4〜6)および比較例の不溶性
食物繊維(比較例7〜11)を製造した。なお、部分加
水分解処理における回収率および製造された不溶性食物
繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表2に示す通りであ
った。
【0030】
【表2】
【0031】(実施例7,8および比較例12〜17)
平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉末を
用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を、希
硫酸を用いて表3に示すpHにて、75℃まで加温し、
60分間維持したこと、および、乾燥方法としては、減
圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本発明
の不溶性食物繊維(実施例7,8)および比較例の不溶
性食物繊維(比較例12〜17)を製造した。なお、部
分加水分解処理における回収率および製造された不溶性
食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表3に示す通り
であった。
【0032】
【表3】
【0033】(実施例9〜11および比較例18〜22
)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉末
を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を、
希硫酸を用いて表4に示すpHにて、80℃まで加温し
、60分間維持したこと、および、乾燥方法としては、
減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本発
明の不溶性食物繊維(実施例9〜11)および比較例の
不溶性食物繊維(比較例18〜22)を製造した。 なお、部分加水分解処理における回収率および製造され
た不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表4に
示す通りであった。
【0034】
【表4】
【0035】(実施例12〜14および比較例23〜2
7)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉
末を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を
、希硫酸を用いて表5に示すpHにて、85℃まで加温
し、60分間維持したこと、および、乾燥方法としては
、減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本
発明の不溶性食物繊維(実施例12〜14)および比較
例の不溶性食物繊維(比較例23〜27)を製造した。 なお、部分加水分解処理における回収率および製造され
た不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表5に
示す通りであった。
【0036】
【表5】
【0037】(実施例15〜17および比較例28〜3
2)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉
末を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を
、希硫酸を用いて表6に示すpHにて、90℃まで加温
し、60分間維持したこと、および、乾燥方法としては
、減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本
発明の不溶性食物繊維(実施例15〜17)および比較
例の不溶性食物繊維(比較例28〜32)を製造した。 なお、部分加水分解処理における回収率および製造され
た不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表6に
示す通りであった。
【0038】
【表6】
【0039】(実施例18,19および比較例33〜3
8)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉
末を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を
、希硫酸を用いて表7に示すpHにて、80℃まで加温
し、30分間維持したこと、および、乾燥方法としては
、減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本
発明の不溶性食物繊維(実施例18,19)および比較
例の不溶性食物繊維(比較例33〜38)を製造した。 なお、部分加水分解処理における回収率および製造され
た不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表7に
示す通りであった。
【0040】
【表7】
【0041】(実施例20〜22および比較例39〜4
3)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉
末を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を
、希硫酸を用いて表8に示すpHにて、80℃まで加温
し、90分間維持したこと、および、乾燥方法としては
、減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い本
発明の不溶性食物繊維(実施例20〜22)および比較
例の不溶性食物繊維(比較例39〜43)を製造した。 なお、部分加水分解処理における回収率および製造され
た不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表8に
示す通りであった。
【0042】
【表8】
【0043】(実施例23〜25および比較例44〜4
8)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉
末を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を
、希硫酸を用いて表9に示すpHにて、80℃まで加温
し、120分間維持したこと、および、乾燥方法として
は、減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行い
本発明の不溶性食物繊維(実施例23〜25)および比
較例の不溶性食物繊維(比較例44〜48)を製造した
。なお、部分加水分解処理における回収率および製造さ
れた不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表9
に示す通りであった。
【0044】
【表9】
【0045】(実施例26,27および比較例49〜5
4)平均粒径1.0mmの乾燥したトウモロコシ外皮粉
末を用いたこと、実施例1における部分加水部分処理を
、希硫酸を用いて表10に示すpHにて、80℃まで加
温し、150分間維持したこと、および、乾燥方法とし
ては、減圧乾燥機を用いた以外は、実施例1と同様に行
い本発明の不溶性食物繊維(実施例26,27)および
比較例の不溶性食物繊維(比較例49〜54)を製造し
た。なお、部分加水分解処理における回収率および製造
された不溶性食物繊維のヘミセルラーゼ可溶化率は、表
10に示す通りであった。
【0046】
【表10】
【0047】なお、図1は、実施例2〜27および比較
例1〜54における部分加水分解処理後の回収率とヘミ
セルラーゼ可溶化率との関係を示したものである。
【0048】
【発明の効果】本発明は、穀類外皮由来の不溶性食物繊
維質を、穀類外皮由来の食物繊維原料を、部分加水分解
処理後の回収率が40〜80重量%となるように部分加
水分解処理を行うものであり、この製法により製造され
る食物繊維は、体内に摂取されたのち、大腸に共存して
いるある種の腸内細菌が有するヘミセルラーゼ活性によ
り、ヘミセルロースが分解され、腸内で水溶性食物繊維
となり、水溶性食物繊維の有する血中コレステロール低
下作用を発揮する。また、ヘミセルラーゼ活性によって
も分解しないセルロースを中心とする不溶性食物繊維成
分による便通改善作用を発揮する。よって、本発明によ
れば、上記のような食物繊維を容易に製造することがで
き、さらに、本発明の製法によって得られる食物繊維は
、穀類外皮が元来持っている不溶性食物繊維としての性
質と、さらに水溶性食物繊維としての性質の両者を併せ
持ち、不溶性食物繊維の有する便通改善作用など、さら
には、水溶性食物繊維の有する血清コレステロール低下
作用を有し、便秘のみならず欧米型食生活による高脂血
症等の各種弊害を予防するうえで有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の不溶性食物繊維およ
び比較例の不溶性食物繊維における部分加水分解処理後
の回収率とヘミセルラーゼ可溶化率との関係を示したも
のである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  穀類外皮由来の食物繊維原料を、部分
    加水分解処理後の回収率が40〜80重量%となるよう
    に部分加水分解処理を行うことを特徴とする食物繊維の
    製造方法。
  2. 【請求項2】  前記部分加水分解処理は、pH3.0
    以下において、酸処理するものである請求項1に記載の
    食物繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】  前記部分加水分解処理は、60〜10
    0℃で加温処理するものである請求項1または2に記載
    の食物繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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