JPH04272455A - 燃焼室の製造法 - Google Patents
燃焼室の製造法Info
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- JPH04272455A JPH04272455A JP5549091A JP5549091A JPH04272455A JP H04272455 A JPH04272455 A JP H04272455A JP 5549091 A JP5549091 A JP 5549091A JP 5549091 A JP5549091 A JP 5549091A JP H04272455 A JPH04272455 A JP H04272455A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2251/00—Material properties
- F05C2251/04—Thermal properties
- F05C2251/042—Expansivity
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ピストンヘッド本体
に形成したキャビティに燃焼室開口を形成する半径方向
内向きに伸びるリップ部を備えた燃焼室の製造法に関す
る。
に形成したキャビティに燃焼室開口を形成する半径方向
内向きに伸びるリップ部を備えた燃焼室の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック組込型ピストンとして
、実開昭60−141446号公報に開示されたものが
ある。該公報に開示されたセラミック組込型ピストンは
、アルミニウム合金から成るピストン本体の燃焼室側の
凹部にセラミック部材を組込んだものであり、セラミッ
ク部材の外周に熱膨張係数が10〜23×10− 1
/℃の耐熱耐食性金属リングで且つ頭部に複数の締結用
孔を備えた突出部を有する金属リングを接合して該突端
をセラミック部材の上端面より突出させ、前記金属リン
グの外周に前記ピストン本体の凹部に設けられた雌ねじ
部に螺着する雄ねじ部を螺刻した組立体とし、この組立
体を前記ピストン本体に締着した後、前記締結用孔を含
む突出部を除去したものである。
、実開昭60−141446号公報に開示されたものが
ある。該公報に開示されたセラミック組込型ピストンは
、アルミニウム合金から成るピストン本体の燃焼室側の
凹部にセラミック部材を組込んだものであり、セラミッ
ク部材の外周に熱膨張係数が10〜23×10− 1
/℃の耐熱耐食性金属リングで且つ頭部に複数の締結用
孔を備えた突出部を有する金属リングを接合して該突端
をセラミック部材の上端面より突出させ、前記金属リン
グの外周に前記ピストン本体の凹部に設けられた雌ねじ
部に螺着する雄ねじ部を螺刻した組立体とし、この組立
体を前記ピストン本体に締着した後、前記締結用孔を含
む突出部を除去したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直噴式ディ
ーゼルエンジンの燃焼室において、ピストンヘッド本体
に形成する燃焼室としてリエントラント型燃焼室を用い
る場合、燃焼室開口を形成するリップ部の先端を先尖り
にシャープに形成することによって、シリンダ内と燃焼
室内とを出入りする空気の乱れ即ちスキッシュ流及び逆
スキッシュ流の乱れが増加し、空気と燃料との混合が促
進され、混合気生成が早くなり、燃焼状態が良好になっ
てスモークの発生を低減できる燃焼を確保することがで
きる。
ーゼルエンジンの燃焼室において、ピストンヘッド本体
に形成する燃焼室としてリエントラント型燃焼室を用い
る場合、燃焼室開口を形成するリップ部の先端を先尖り
にシャープに形成することによって、シリンダ内と燃焼
室内とを出入りする空気の乱れ即ちスキッシュ流及び逆
スキッシュ流の乱れが増加し、空気と燃料との混合が促
進され、混合気生成が早くなり、燃焼状態が良好になっ
てスモークの発生を低減できる燃焼を確保することがで
きる。
【0004】しかしながら、従来のようなアルミニウム
材或いはセラミックファイバー強化アルミニウム材から
形成したピストンでは、燃焼室を構成するリップ部の先
端を先尖りにシャープに形成すると、リップ部先端の温
度は高温になり、リップ部に加わる熱負荷即ち熱応力の
ためにリップ部の溶解現象、クラック発生等の破損が発
生し、リップ部の先端を鋭くするにも限界があった。ま
た、リップ部の先端部を耐熱性に優れた非アルミニウム
材、例えば、ニレジスト、スチール、Fc、セラミック
ス等を使用した場合には、ピストンヘッド本体を構成す
るアルミニウム材との間に、熱膨張率に大きな差が生じ
、境界面或いは接合面に剥離等が発生し、問題があった
。
材或いはセラミックファイバー強化アルミニウム材から
形成したピストンでは、燃焼室を構成するリップ部の先
端を先尖りにシャープに形成すると、リップ部先端の温
度は高温になり、リップ部に加わる熱負荷即ち熱応力の
ためにリップ部の溶解現象、クラック発生等の破損が発
生し、リップ部の先端を鋭くするにも限界があった。ま
た、リップ部の先端部を耐熱性に優れた非アルミニウム
材、例えば、ニレジスト、スチール、Fc、セラミック
ス等を使用した場合には、ピストンヘッド本体を構成す
るアルミニウム材との間に、熱膨張率に大きな差が生じ
、境界面或いは接合面に剥離等が発生し、問題があった
。
【0005】上記のような問題は、前掲実開昭60−1
41446号公報に開示されたセラミック組込型ピスト
ンにも同様な問題がある。即ち、該セラミック組込型ピ
ストンは、アルミニウム合金から成るピストン本体に金
属リングをねじで締着し、該金属リングをセラミック部
材に接合したものであるが、金属とセラミックスとは熱
膨張率が異なり、熱応力を受けるようなピストンヘッド
ではセラミック部材にクラックや亀裂が発生し、セラミ
ック部材の破損の問題がある。
41446号公報に開示されたセラミック組込型ピスト
ンにも同様な問題がある。即ち、該セラミック組込型ピ
ストンは、アルミニウム合金から成るピストン本体に金
属リングをねじで締着し、該金属リングをセラミック部
材に接合したものであるが、金属とセラミックスとは熱
膨張率が異なり、熱応力を受けるようなピストンヘッド
ではセラミック部材にクラックや亀裂が発生し、セラミ
ック部材の破損の問題がある。
【0006】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、頂面が半径方向内向きに先尖りのリング状
に伸びて中央に開口を形成した金属製ピストンヘッド本
体に形成した燃焼室において、高温強度と耐熱性に富ん
だセラミック材料から成るリップ部を熱膨張率の異なる
傾斜機能材から成るリング結合体の内壁面にメタルフロ
ーで接合し、リング結合体の外壁面にピストンヘッド本
体と同等の金属材料で形成した外側リングをメタルフロ
ーで接合し、更に、該外側リングをピストンヘッド本体
にレーザ溶接又はビーム溶接で接合し、それによって、
リップ組立体自体の精度寸法を余り要求されることなく
、ピストンヘッド本体とリップ組立体との結合を容易に
達成して且つ強固な接合状態を確保し、更に、リップ部
のセラミック材料から外周部のピストンヘッド本体の金
属材料まで熱膨張率が漸次に変化する構造に構成し、前
記リング結合体でリップ部とピストンヘッド本体との熱
膨張差を吸収して熱膨張差によるリップ部の割れ、クラ
ック等の損傷の発生を防止できる燃焼室の製造法を提供
することである。
ことであり、頂面が半径方向内向きに先尖りのリング状
に伸びて中央に開口を形成した金属製ピストンヘッド本
体に形成した燃焼室において、高温強度と耐熱性に富ん
だセラミック材料から成るリップ部を熱膨張率の異なる
傾斜機能材から成るリング結合体の内壁面にメタルフロ
ーで接合し、リング結合体の外壁面にピストンヘッド本
体と同等の金属材料で形成した外側リングをメタルフロ
ーで接合し、更に、該外側リングをピストンヘッド本体
にレーザ溶接又はビーム溶接で接合し、それによって、
リップ組立体自体の精度寸法を余り要求されることなく
、ピストンヘッド本体とリップ組立体との結合を容易に
達成して且つ強固な接合状態を確保し、更に、リップ部
のセラミック材料から外周部のピストンヘッド本体の金
属材料まで熱膨張率が漸次に変化する構造に構成し、前
記リング結合体でリップ部とピストンヘッド本体との熱
膨張差を吸収して熱膨張差によるリップ部の割れ、クラ
ック等の損傷の発生を防止できる燃焼室の製造法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、熱膨張率の異なる傾斜機能材からリング結
合体の内壁面に低熱膨張率のセラミック材から成るリッ
プ部をメタルフローで接合すると共に、前記リング結合
体の外壁面に金属材料から成る外側リングをメタルフロ
ーで接合してリップ組立体を製作し、次いで、該リップ
組立体の前記外側リングを金属材料から成るピストンヘ
ッド本体に形成したキャビティの壁面に位置決めし、前
記外側リングと前記ピストンヘッド本体とを電子ビーム
又はレーザによる溶接で接合したことから構成した燃焼
室の製造法に関する。
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、熱膨張率の異なる傾斜機能材からリング結
合体の内壁面に低熱膨張率のセラミック材から成るリッ
プ部をメタルフローで接合すると共に、前記リング結合
体の外壁面に金属材料から成る外側リングをメタルフロ
ーで接合してリップ組立体を製作し、次いで、該リップ
組立体の前記外側リングを金属材料から成るピストンヘ
ッド本体に形成したキャビティの壁面に位置決めし、前
記外側リングと前記ピストンヘッド本体とを電子ビーム
又はレーザによる溶接で接合したことから構成した燃焼
室の製造法に関する。
【0008】
【作用】この発明による燃焼室の製造法は、以上のよう
に構成されており、次のように作用する。即ち、この燃
焼室の製造法は、低熱膨張率のセラミックス製リップ部
を接合した熱膨張率の異なる傾斜機能材から成るリング
結合体の外壁面に金属製外側リングを接合してリップ組
立体を製作し、次いで、該リップ組立体の前記外側リン
グを金属材料から成るピストンヘッド本体に形成したキ
ャビティの壁面に電子ビーム又はレーザによる溶接で接
合したので、前記リップ組立体の前記キャビティの壁面
に対する位置決めが極めて容易であり、アルミニウム、
アルミニウム合金等の金属製ピストンヘッド本体に対す
る前記リップ組立体の接合が短時間に且つ容易に達成で
きる。しかも、接合状態を強固にすることができる。
に構成されており、次のように作用する。即ち、この燃
焼室の製造法は、低熱膨張率のセラミックス製リップ部
を接合した熱膨張率の異なる傾斜機能材から成るリング
結合体の外壁面に金属製外側リングを接合してリップ組
立体を製作し、次いで、該リップ組立体の前記外側リン
グを金属材料から成るピストンヘッド本体に形成したキ
ャビティの壁面に電子ビーム又はレーザによる溶接で接
合したので、前記リップ組立体の前記キャビティの壁面
に対する位置決めが極めて容易であり、アルミニウム、
アルミニウム合金等の金属製ピストンヘッド本体に対す
る前記リップ組立体の接合が短時間に且つ容易に達成で
きる。しかも、接合状態を強固にすることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による燃焼
室の製造法の実施例を説明する。図1はこの発明による
燃焼室の製造法によって製作したピストンの一実施例を
示す概略断面図である。このピストンは、図1に示すよ
うに、ピストンヘッド本体2に形成した燃焼室1を形成
するキャビティ10の上方を覆うように半径方向内向き
に先尖り形状で伸び且つ燃焼室開口13を備えたループ
状リップ部8を有するリエントラント型ピストンに関す
るものである。このリエントラント型ピストンは、鋳込
み成形したピストンスカート及び該ピストンスカートに
固定され且つ燃焼室1を構成するキャビティ10を備え
たアルミニウム、アルミニウム合金等の金属材から成る
ピストンヘッド本体2から成り、燃焼室1はキャビティ
10の上面に開口13及び該開口13より面積の大きい
キャビティ10の底面19を有しているものである。更
に、このピストンは、燃焼室1を構成する上部壁体構造
に特徴を有しており、ピストンヘッド本体2に形成した
キャビティ10に形成したキャビティ段部17、該キャ
ビティ段部17に接合したピストンヘッド本体2と同一
の金属材料から成る外側リング6、該外側リング6に接
合した熱膨張率の異なる傾斜機能材から成るリング結合
体5、及び該リング結合体5に接合し且つピストンヘッ
ド本体2から半径方向内向きに先尖りにループ状に伸び
て中央部に開口13を形成するリップ部8を有している
。
室の製造法の実施例を説明する。図1はこの発明による
燃焼室の製造法によって製作したピストンの一実施例を
示す概略断面図である。このピストンは、図1に示すよ
うに、ピストンヘッド本体2に形成した燃焼室1を形成
するキャビティ10の上方を覆うように半径方向内向き
に先尖り形状で伸び且つ燃焼室開口13を備えたループ
状リップ部8を有するリエントラント型ピストンに関す
るものである。このリエントラント型ピストンは、鋳込
み成形したピストンスカート及び該ピストンスカートに
固定され且つ燃焼室1を構成するキャビティ10を備え
たアルミニウム、アルミニウム合金等の金属材から成る
ピストンヘッド本体2から成り、燃焼室1はキャビティ
10の上面に開口13及び該開口13より面積の大きい
キャビティ10の底面19を有しているものである。更
に、このピストンは、燃焼室1を構成する上部壁体構造
に特徴を有しており、ピストンヘッド本体2に形成した
キャビティ10に形成したキャビティ段部17、該キャ
ビティ段部17に接合したピストンヘッド本体2と同一
の金属材料から成る外側リング6、該外側リング6に接
合した熱膨張率の異なる傾斜機能材から成るリング結合
体5、及び該リング結合体5に接合し且つピストンヘッ
ド本体2から半径方向内向きに先尖りにループ状に伸び
て中央部に開口13を形成するリップ部8を有している
。
【0010】このリエントラント型ピストンにおいて、
リップ部8は、耐熱性に富み且つ高温強度に富んだ材料
、例えば、窒化珪素(Si3 N4)、炭化珪素(Si
C)等のセラミック材料から製作されている。このリッ
プ部8は、開口13を形成する先端は極めて鋭角に先尖
りのアール状態に形成され、外周面を中央を境に上下を
半径方向内向きに傾斜したテーパ面3を備える形状に製
作されている。
リップ部8は、耐熱性に富み且つ高温強度に富んだ材料
、例えば、窒化珪素(Si3 N4)、炭化珪素(Si
C)等のセラミック材料から製作されている。このリッ
プ部8は、開口13を形成する先端は極めて鋭角に先尖
りのアール状態に形成され、外周面を中央を境に上下を
半径方向内向きに傾斜したテーパ面3を備える形状に製
作されている。
【0011】リング結合体5は、図2に示すように、半
径方向に順次に配置し且つ隣接周面を互いに接合した複
数個(図では4個)のリング5A,5B,5C,5Dか
ら成り、内側のリングの熱膨張率が外側のリングの熱膨
張率より小さい傾斜機能材から製作されている。例えば
、リング結合体5の傾斜機能材は、リップ部8とピスト
ンヘッド本体2との両者の熱膨張率の中間の熱膨張率を
有する金属材料、例えば、ニッケル系、コバルト系、鉄
系の金属材料から製作されている。具体的には、最内周
側リング5Aをコバール(Kover)、42アロイ等
で製作し、最外周側リング5Dをインコロイ(Inco
lloy)で製作し、中間のリング5B,5Cをコバー
ルとインコロイとの中間の熱膨張率を有する材料で製作
し、各リング5A,5B,5C,5Dをろう付け等で接
合して一体構造に構成されている。各リングを上記のよ
うな材料で製作することによって、リップ部8側に位置
するリング5Aはリップ部8の熱膨張率に近い熱膨張率
の材料から構成でき、また、ピストンヘッド本体2側に
位置するリング5Dはピストンヘッド2の熱膨張率に近
い熱膨張率の材料から構成できることになる。従って、
リング結合体5は、内周側から外周側に向かって段階的
に熱膨張率が変化するように構成され、窒化ケイ素、炭
化ケイ素等のセラミック材料に近い熱膨張率からアルミ
ニウム、アルミニウム合金等の金属材料の熱膨張率に近
い状態に構成される。
径方向に順次に配置し且つ隣接周面を互いに接合した複
数個(図では4個)のリング5A,5B,5C,5Dか
ら成り、内側のリングの熱膨張率が外側のリングの熱膨
張率より小さい傾斜機能材から製作されている。例えば
、リング結合体5の傾斜機能材は、リップ部8とピスト
ンヘッド本体2との両者の熱膨張率の中間の熱膨張率を
有する金属材料、例えば、ニッケル系、コバルト系、鉄
系の金属材料から製作されている。具体的には、最内周
側リング5Aをコバール(Kover)、42アロイ等
で製作し、最外周側リング5Dをインコロイ(Inco
lloy)で製作し、中間のリング5B,5Cをコバー
ルとインコロイとの中間の熱膨張率を有する材料で製作
し、各リング5A,5B,5C,5Dをろう付け等で接
合して一体構造に構成されている。各リングを上記のよ
うな材料で製作することによって、リップ部8側に位置
するリング5Aはリップ部8の熱膨張率に近い熱膨張率
の材料から構成でき、また、ピストンヘッド本体2側に
位置するリング5Dはピストンヘッド2の熱膨張率に近
い熱膨張率の材料から構成できることになる。従って、
リング結合体5は、内周側から外周側に向かって段階的
に熱膨張率が変化するように構成され、窒化ケイ素、炭
化ケイ素等のセラミック材料に近い熱膨張率からアルミ
ニウム、アルミニウム合金等の金属材料の熱膨張率に近
い状態に構成される。
【0012】更に、外側リング6は、ピストンヘッド本
体2を構成するアルミニウム合金等の金属材料から製作
されている。また、ピストンヘッド本体2は、リップ部
8を形成する材料の熱膨張率より大きい金属材料、例え
ば、鋳鉄、アルミニウム合金等の金属材料から製作され
ている。
体2を構成するアルミニウム合金等の金属材料から製作
されている。また、ピストンヘッド本体2は、リップ部
8を形成する材料の熱膨張率より大きい金属材料、例え
ば、鋳鉄、アルミニウム合金等の金属材料から製作され
ている。
【0013】この発明による燃焼室の製造法は、まず、
第1工程として、図2に示すように、熱膨張率の異なる
金属材料から成る複数個のリング5A,5B,5C,5
Dを半径方向に順次に配置し且つ隣接する周面をろう付
け等で互いに接合してリング結合体5を製作する。この
時、リング結合体5は、内側のリング5Aの上部にはメ
タルフローのための突出部14が形成され、また内側の
リング5Aの内壁面4には下部が半径方向内向きに伸び
るテーパ面が形成され、外側のリング5Dの外壁面9に
は上下部が半径方向内向きに伸びるテーパ面が形成され
ている。そこで、内側のリング5Aの内壁面に形成され
たテーパ面に、リップ部8の外壁部を受けるように配置
する。
第1工程として、図2に示すように、熱膨張率の異なる
金属材料から成る複数個のリング5A,5B,5C,5
Dを半径方向に順次に配置し且つ隣接する周面をろう付
け等で互いに接合してリング結合体5を製作する。この
時、リング結合体5は、内側のリング5Aの上部にはメ
タルフローのための突出部14が形成され、また内側の
リング5Aの内壁面4には下部が半径方向内向きに伸び
るテーパ面が形成され、外側のリング5Dの外壁面9に
は上下部が半径方向内向きに伸びるテーパ面が形成され
ている。そこで、内側のリング5Aの内壁面に形成され
たテーパ面に、リップ部8の外壁部を受けるように配置
する。
【0014】次いで、図3に示すように、リング結合体
5の内側のリング5Aの上部に形成した突出部14を加
熱し、メタルフローで塑性変形させてリング結合体5に
リップ部8を接合する。ここで、リング結合体5の外周
面に対して、アルフィン処理を施し、該外周面に金属結
合層してもよい。
5の内側のリング5Aの上部に形成した突出部14を加
熱し、メタルフローで塑性変形させてリング結合体5に
リップ部8を接合する。ここで、リング結合体5の外周
面に対して、アルフィン処理を施し、該外周面に金属結
合層してもよい。
【0015】更に、図4に示すように、リング結合体5
の内壁面4にリップ部8を接合した後に、該リング結合
体5の外壁面9を金属材料から成る外側リング6の内壁
面7に配置する。外側リング6の上部には、メタルフロ
ーのための突出部15が形成され、また外側リング6の
内壁面7には下部が半径方向内向きに伸びるテーパ面が
形成されている。そこで、外側リング6の内壁面に形成
されたテーパ面に、リング結合体5の外壁部を配置し、
その状態で図5に示すように、外側リング6の内側上部
に形成した突出部15を加熱し、メタルフローで塑性変
形させて外側リング6にリング結合体5を接合してリッ
プ組立体を製作する。
の内壁面4にリップ部8を接合した後に、該リング結合
体5の外壁面9を金属材料から成る外側リング6の内壁
面7に配置する。外側リング6の上部には、メタルフロ
ーのための突出部15が形成され、また外側リング6の
内壁面7には下部が半径方向内向きに伸びるテーパ面が
形成されている。そこで、外側リング6の内壁面に形成
されたテーパ面に、リング結合体5の外壁部を配置し、
その状態で図5に示すように、外側リング6の内側上部
に形成した突出部15を加熱し、メタルフローで塑性変
形させて外側リング6にリング結合体5を接合してリッ
プ組立体を製作する。
【0016】更に、外側リング6にリング結合体5を結
合してリップ組立体を製作した後に、図6に示すように
、リップ組立体20の表面を切削加工して所定の形状に
形成する。この時、リップ組立体20の外壁面12にア
ンダカットの段部18を形成する。例えば、図6に示す
ように、リップ組立体20の上面を水平面に加工し、ま
た、リップ組立体20の下面16をリップ部8に向かっ
て先尖りになるようにテーパ面に形成されている。
合してリップ組立体を製作した後に、図6に示すように
、リップ組立体20の表面を切削加工して所定の形状に
形成する。この時、リップ組立体20の外壁面12にア
ンダカットの段部18を形成する。例えば、図6に示す
ように、リップ組立体20の上面を水平面に加工し、ま
た、リップ組立体20の下面16をリップ部8に向かっ
て先尖りになるようにテーパ面に形成されている。
【0017】この燃焼室の製造法において、リング結合
体5に外側リング6を接合してリップ組立体20を形成
し、該リップ組立体20を機械加工して所定の形状に形
成した後に、図7に示すように、該リップ組立体20の
外側リング6の外壁面12に形成したアンダカットの段
部18を、金属材料から成るピストンヘッド本体2に形
成したキャビティ10の壁面11の段部17に載置状態
に位置決めする。次いで、外側リング6の外壁面12と
ピストンヘッド本体2とを電子ビーム又はレーザによる
溶接で接合する。従って、段部17,18、場合によっ
てはテーパ面を形成しておけば、外側リング6の外壁面
12をキャビティ10の壁面11に対して極めて容易に
位置決めでき、また、電子ビームで溶接すれば、20〜
30秒の短時間で簡単に接合が達成できる。
体5に外側リング6を接合してリップ組立体20を形成
し、該リップ組立体20を機械加工して所定の形状に形
成した後に、図7に示すように、該リップ組立体20の
外側リング6の外壁面12に形成したアンダカットの段
部18を、金属材料から成るピストンヘッド本体2に形
成したキャビティ10の壁面11の段部17に載置状態
に位置決めする。次いで、外側リング6の外壁面12と
ピストンヘッド本体2とを電子ビーム又はレーザによる
溶接で接合する。従って、段部17,18、場合によっ
てはテーパ面を形成しておけば、外側リング6の外壁面
12をキャビティ10の壁面11に対して極めて容易に
位置決めでき、また、電子ビームで溶接すれば、20〜
30秒の短時間で簡単に接合が達成できる。
【0018】更に、図7に示すように、リップ組立体2
0をピストンヘッド本体2に接合した後に、該一体構造
体のピストンヘッド部の上面及びキャビティ10壁面を
加工して平滑な面に仕上げ、ピストンヘッドを完成させ
る。
0をピストンヘッド本体2に接合した後に、該一体構造
体のピストンヘッド部の上面及びキャビティ10壁面を
加工して平滑な面に仕上げ、ピストンヘッドを完成させ
る。
【0019】この発明による燃焼室の製造法は、上記の
ようにピストンを製作するので、燃焼室1を構成するリ
ップ組立体20の外側リング6は、ピストンヘッド本体
2を構成する金属材料と同一の金属材料であるので、リ
ップ組立体20のピストンヘッド本体2への接合が極め
て容易に達成でき、しかも強固に接合することができる
。
ようにピストンを製作するので、燃焼室1を構成するリ
ップ組立体20の外側リング6は、ピストンヘッド本体
2を構成する金属材料と同一の金属材料であるので、リ
ップ組立体20のピストンヘッド本体2への接合が極め
て容易に達成でき、しかも強固に接合することができる
。
【0020】この発明による燃焼室の製造法で製作した
ピストンは、上記のように構成されているので、次のよ
うに作用する。即ち、エンジンが運転された場合に温度
差によってリップ部8とピストンヘッド2との間で熱膨
張差によって大きな熱応力が生じても、熱膨張率の異な
る傾斜機能材から成るリング結合体5が緩衝材として機
能し、リップ部8とピストンヘッド本体2との間で温度
差による熱膨張差を吸収する。それ故に、燃焼室1に温
度変化が発生してリップ部8とピストンヘッド本体2と
の間に熱膨張差が発生しても、リップ部8にクラック、
亀裂等が発生せず燃焼室1が破壊されるようなことがな
い。しかも、リップ部8は先尖りで鋭角形状であって燃
焼ガスからの熱の流入が大きいが、リップ部8に流入し
た熱はリング結合体5及び金属製外側リング6を通じて
ピストンヘッド本体2方向へ妨げられずに流れ、ピスト
ンスカート、ピストンリング等を通じてシリンダライナ
側へ流出する。従って、リップ部8の温度を高温に維持
することなく、温度上昇を抑えるので、リップ部8のエ
ッジを鋭角な先尖りの形状に構成しても、耐熱性で製作
され、該エッジが溶損したり、割れたりすることがない
。
ピストンは、上記のように構成されているので、次のよ
うに作用する。即ち、エンジンが運転された場合に温度
差によってリップ部8とピストンヘッド2との間で熱膨
張差によって大きな熱応力が生じても、熱膨張率の異な
る傾斜機能材から成るリング結合体5が緩衝材として機
能し、リップ部8とピストンヘッド本体2との間で温度
差による熱膨張差を吸収する。それ故に、燃焼室1に温
度変化が発生してリップ部8とピストンヘッド本体2と
の間に熱膨張差が発生しても、リップ部8にクラック、
亀裂等が発生せず燃焼室1が破壊されるようなことがな
い。しかも、リップ部8は先尖りで鋭角形状であって燃
焼ガスからの熱の流入が大きいが、リップ部8に流入し
た熱はリング結合体5及び金属製外側リング6を通じて
ピストンヘッド本体2方向へ妨げられずに流れ、ピスト
ンスカート、ピストンリング等を通じてシリンダライナ
側へ流出する。従って、リップ部8の温度を高温に維持
することなく、温度上昇を抑えるので、リップ部8のエ
ッジを鋭角な先尖りの形状に構成しても、耐熱性で製作
され、該エッジが溶損したり、割れたりすることがない
。
【0021】また、リップ部8は、熱膨張率が小さく耐
熱性に富んだセラミックス等の材料で製作するので、開
口13を形成するリップ部8のエッジを極めて鋭角に形
成し且つ該形状を高温状態でも維持できる。従って、ピ
ストンの上昇の圧縮行程で発生するスキッシュ流及びピ
ストン下降の爆発行程で発生する逆スキッシュ流を増強
することができ、空気と燃料との混合を促進してカーボ
ン発生量を抑制し且つ燃料消費量を低減する燃焼を行わ
せ、燃焼状態を改善することができる。
熱性に富んだセラミックス等の材料で製作するので、開
口13を形成するリップ部8のエッジを極めて鋭角に形
成し且つ該形状を高温状態でも維持できる。従って、ピ
ストンの上昇の圧縮行程で発生するスキッシュ流及びピ
ストン下降の爆発行程で発生する逆スキッシュ流を増強
することができ、空気と燃料との混合を促進してカーボ
ン発生量を抑制し且つ燃料消費量を低減する燃焼を行わ
せ、燃焼状態を改善することができる。
【0022】
【発明の効果】この発明による燃焼室の製造法は、以上
のように構成したので、次のような効果を有する。即ち
、この燃焼室の製造法は、リップ組立体の外側リングを
金属材料から成るピストンヘッド本体に形成したキャビ
ティの壁面に位置決めし、前記外側リングと前記ピスト
ンヘッド本体とを電子ビーム又はレーザによる溶接で接
合したことから構成したので、位置決めが容易であり、
アルミニウム、アルミニウム合金等の金属製ピストンヘ
ッド本体に対する前記リップ組立体の接合が容易に且つ
短時間で達成できる。しかも、接合状態を強固にするこ
とができる。しかも、前記リップ組立体を前記ピストン
ヘッド本体にメタルフローで接合するので、前記リップ
組立体の外壁面は勿論のこと、前記ピストンヘッド本体
のキャビティ壁面の寸法精度も荒くて済み、製造コスト
を低減できる。
のように構成したので、次のような効果を有する。即ち
、この燃焼室の製造法は、リップ組立体の外側リングを
金属材料から成るピストンヘッド本体に形成したキャビ
ティの壁面に位置決めし、前記外側リングと前記ピスト
ンヘッド本体とを電子ビーム又はレーザによる溶接で接
合したことから構成したので、位置決めが容易であり、
アルミニウム、アルミニウム合金等の金属製ピストンヘ
ッド本体に対する前記リップ組立体の接合が容易に且つ
短時間で達成できる。しかも、接合状態を強固にするこ
とができる。しかも、前記リップ組立体を前記ピストン
ヘッド本体にメタルフローで接合するので、前記リップ
組立体の外壁面は勿論のこと、前記ピストンヘッド本体
のキャビティ壁面の寸法精度も荒くて済み、製造コスト
を低減できる。
【0023】また、この燃焼室の製造法は、熱膨張率の
異なる傾斜機能材からリング結合体の内壁面に低熱膨張
率のセラミック材から成るリップ部をメタルフローで接
合すると共に、前記リング結合体の外壁面に金属材料か
ら成る外側リングをメタルフローで接合してリップ組立
体を製作したので、前記リップ部のセラミック材料から
外周部の前記ピストンヘッド本体の金属材料まで熱膨張
率が漸次に変化する構造に構成し、前記リップ組立体の
前記リップ部と前記ピストンヘッド本体との熱膨張差を
傾斜機能材から前記リング結合体で吸収して熱膨張差に
よる前記リップ部の割れ、クラック等の損傷の発生を防
止できる。
異なる傾斜機能材からリング結合体の内壁面に低熱膨張
率のセラミック材から成るリップ部をメタルフローで接
合すると共に、前記リング結合体の外壁面に金属材料か
ら成る外側リングをメタルフローで接合してリップ組立
体を製作したので、前記リップ部のセラミック材料から
外周部の前記ピストンヘッド本体の金属材料まで熱膨張
率が漸次に変化する構造に構成し、前記リップ組立体の
前記リップ部と前記ピストンヘッド本体との熱膨張差を
傾斜機能材から前記リング結合体で吸収して熱膨張差に
よる前記リップ部の割れ、クラック等の損傷の発生を防
止できる。
【0024】更に、前記リップ部の先端から外周部の前
記ピストンヘッド本体まで各境界での熱流が妨げられる
ことがなく良好に熱は伝導されて前記リップ部の先端部
の熱を前記ピストンヘッド本体、ピストンリング、シリ
ンダライナ等を通じて外部へ移動させ、前記リップ部が
高温になるのを回避することができる。それ故、前記リ
ップ先端部を鋭角に先尖り状態に形成しても、燃焼ガス
によって前記リップ部の先端部が高温になっても直ちに
熱を移動させて高温状態に維持されるのを回避し、高温
による前記リップ先端部の溶損を防止することができる
。
記ピストンヘッド本体まで各境界での熱流が妨げられる
ことがなく良好に熱は伝導されて前記リップ部の先端部
の熱を前記ピストンヘッド本体、ピストンリング、シリ
ンダライナ等を通じて外部へ移動させ、前記リップ部が
高温になるのを回避することができる。それ故、前記リ
ップ先端部を鋭角に先尖り状態に形成しても、燃焼ガス
によって前記リップ部の先端部が高温になっても直ちに
熱を移動させて高温状態に維持されるのを回避し、高温
による前記リップ先端部の溶損を防止することができる
。
【0025】更に、前記リップ部を耐熱性に富んだ材料
で構成することで鋭角に先尖りに形成しても該リップ部
のエッジが溶損することを防止し、該鋭角な先尖り状態
のエッジ形状を維持できるので、前記リップ部のエッジ
を鋭角に形成することによって、ピストンの上昇の圧縮
行程で発生する燃焼室内へ流入するスキッシュ流、及び
ピストン下降の爆発行程で発生する燃焼室内から流出す
る逆スキッシュ流を増大することができ、該スキッシュ
流及び該逆スキッシュ流による噴霧燃料と空気との混合
を一層良好に達成でき、従来のリエントラント型ピスト
ンに比較して、カーボン発生量を抑制し且つ燃料消費量
を低減して燃焼を改善することができる。特に、このリ
エントラント型ピストンを直噴式ディーゼルエンジンに
用いた場合に、該エンジンの燃焼状態を改善できるもの
である。
で構成することで鋭角に先尖りに形成しても該リップ部
のエッジが溶損することを防止し、該鋭角な先尖り状態
のエッジ形状を維持できるので、前記リップ部のエッジ
を鋭角に形成することによって、ピストンの上昇の圧縮
行程で発生する燃焼室内へ流入するスキッシュ流、及び
ピストン下降の爆発行程で発生する燃焼室内から流出す
る逆スキッシュ流を増大することができ、該スキッシュ
流及び該逆スキッシュ流による噴霧燃料と空気との混合
を一層良好に達成でき、従来のリエントラント型ピスト
ンに比較して、カーボン発生量を抑制し且つ燃料消費量
を低減して燃焼を改善することができる。特に、このリ
エントラント型ピストンを直噴式ディーゼルエンジンに
用いた場合に、該エンジンの燃焼状態を改善できるもの
である。
【図1】この発明による燃焼室の製造法で製作したピス
トンの一実施例を示す概略断面図である。
トンの一実施例を示す概略断面図である。
【図2】この発明による燃焼室の製造法において、リッ
プ部をリング結合体に設置した状態を示す断面図である
。
プ部をリング結合体に設置した状態を示す断面図である
。
【図3】この発明による燃焼室の製造法において、リッ
プ部とリング結合体とをメタルフローで接合した状態を
示す断面図である。
プ部とリング結合体とをメタルフローで接合した状態を
示す断面図である。
【図4】この発明による燃焼室の製造法において、リン
グ結合体を外側リングに配置した状態を示す断面図であ
る。
グ結合体を外側リングに配置した状態を示す断面図であ
る。
【図5】この発明による燃焼室の製造法において、リン
グ結合体と外側リングとをメタルフローで接合した状態
を示す断面図である。
グ結合体と外側リングとをメタルフローで接合した状態
を示す断面図である。
【図6】この発明による燃焼室の製造法において、リッ
プ組立体を加工した状態を示す断面図である。
プ組立体を加工した状態を示す断面図である。
【図7】この発明による燃焼室の製造法において、リッ
プ組立体をピストンヘッド本体に接合した状態を示す断
面図である。
プ組立体をピストンヘッド本体に接合した状態を示す断
面図である。
1 燃焼室
2 ピストンヘッド本体
4 内壁面
5 リング結合体
6 外側リング
8 リップ部
9 外壁面
10 キャビティ
11 壁面
20 リップ組立体
Claims (1)
- 【請求項1】 熱膨張率の異なる傾斜機能材からリン
グ結合体の内壁面に低熱膨張率のセラミック材から成る
リップ部をメタルフローで接合すると共に、前記リング
結合体の外壁面に金属材料から成る外側リングをメタル
フローで接合してリップ組立体を製作し、次いで、該リ
ップ組立体の前記外側リングを金属材料から成るピスト
ンヘッド本体に形成したキャビティの壁面に対して位置
決めし、前記外側リングと前記ピストンヘッド本体とを
電子ビーム又はレーザによる溶接で接合したことから構
成した燃焼室の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3055490A JP2949882B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 燃焼室の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3055490A JP2949882B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 燃焼室の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04272455A true JPH04272455A (ja) | 1992-09-29 |
JP2949882B2 JP2949882B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=13000075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3055490A Expired - Lifetime JP2949882B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 燃焼室の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949882B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005047660A1 (de) * | 2003-11-15 | 2005-05-26 | Daimlerchrysler Ag | Bauteil einer brennkraftmaschine und verfahren zu dessen herstellung |
US8678722B2 (en) | 2009-06-23 | 2014-03-25 | Sandvik Intellectual Property Ab | Rotatable tool for chip removing machining as well as a loose top therefor |
WO2015029985A1 (ja) | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 日本碍子株式会社 | 内燃機関 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3055490A patent/JP2949882B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005047660A1 (de) * | 2003-11-15 | 2005-05-26 | Daimlerchrysler Ag | Bauteil einer brennkraftmaschine und verfahren zu dessen herstellung |
US8678722B2 (en) | 2009-06-23 | 2014-03-25 | Sandvik Intellectual Property Ab | Rotatable tool for chip removing machining as well as a loose top therefor |
WO2015029985A1 (ja) | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 日本碍子株式会社 | 内燃機関 |
US9951740B2 (en) | 2013-08-26 | 2018-04-24 | Ngk Insulators, Ltd. | Internal combustion engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2949882B2 (ja) | 1999-09-20 |
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